さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“DEEP SQUAD”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回はその第1弾です。執筆を担当したのは、メンバーのYUICHIROと杉山亮司。それぞれの「変わりゆくもの変わらないもの」に対する想いを、歌詞と併せて受け取ってください。
~歌詞エッセイ第1弾:「変わりゆくもの変わらないもの」~
あなたと生きてくこの世界は
こんなに切なくて ただ綺麗で
今まで、まるで意味がない無のような世界で生きてきたのに、人を愛する気持ちが初めて芽生えた瞬間に、全ての物事が動き出すかのようで。そして物や景色、生きとし生ける全てに息吹が吹き込まれた瞬間に、自分が生きている世界は切なくもありただ綺麗である事に気づく。
人を愛するという事はそれだけ自分の世界を変えてしまう。愛し過ぎて回りが見えなくなるほど人を狂わせる。
この曲はまさに、愛を知った時に目に映る全てが美しく光り輝く世界と、ただ真っ直ぐに愛するだけではダメな世界の中、揺れ動く葛藤を歌った曲になっています。
誰しも恋愛しづらい環境はそれぞれにあると思います。例えば両親の反対もそうですし、職場恋愛がダメ、遠距離恋愛なんかもそうかも知れない。でもそんな環境のなかでも
二人の世界が重なるまで
別の空で繋がっていよう
という純粋な想いも込められてます。ここまで純粋に人を愛する事に向き合う事はなかなかないのかもしれないけれど、こんな世の中で今一度、人を愛する事の大切さを感じていただきたい。
そして、変わりゆく事の大切さ、変わらない事の大切さ。是非この曲を通して少しでも感じていただけたらと思います。
<DEEP SQUAD・YUICHIRO>
初めてこの楽曲のデモを聴いた時、入りサビが流れた瞬間鳥肌が立った。
あなたと生きてくこの世界は
こんなに切なくて ただ綺麗で
この歌詞に込められている世界観を瞬時に感じた。悲しみに溢れている世界を知るたびに、苦しくて、切なくてたまらなくなる時がある。その中で見つけたこの恋があまりにも儚くて、綺麗に見えてしまう。瞬時にそう感じました。
レコーディングの際、どうしたら切なさを込められるかなと思い、周りには言えない恋を想像した。誰かに言えない何かがある関係、例えば浮気とか、、本人達や世間からしたら良いようには聞こえない。だが2人にとってはどうだろう。
夢中になって悪いことをしてるなんて到底思えない。終わりの見える儚さに切なくも、その当時は綺麗に見えていると思う。その環境で2人がずっと一緒にいるためには、変わっていかなくちゃ駄目だ、という切なさを込めています。
楽曲を通して聴いてみると、自分にとっての「変わりゆくもの 変わらないもの」とは何かと考えさせられる。
恋人、家族、仲間や友達、会社の上司や後輩、色々な人生がある中で、それぞれが人生の中で感じた“切なさ”がこの歌詞のどこかにきっと当てはまると思う。そう感じてもらえるように僕は歌っている。
<DEEP SQUAD・杉山亮司>
◆紹介曲「変わりゆくもの変わらないもの」
作詞:オタユキ
作曲:オタユキ・Tsubasa