2021年10月13日に“DEEP SQUAD”が新曲「変わりゆくもの変わらないもの」をリリースしました。タイトル曲は、10/9(土)全国公開の『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。 ~スペイン編~』主題歌で、DEEP SQUAD初のアニメ映画主題歌となります。原作の物語に寄り添うような歌詞の世界観と、切なくも儚いヴォーカルワークを劇場と音源からお楽しみください…!
さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“DEEP SQUAD”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回はその第2弾です。執筆を担当したのは、メンバーのTAKAと宇原雄飛。それぞれの「変わりゆくもの変わらないもの」に対する想いを、歌詞と併せて受け取ってください。
~歌詞エッセイ第2弾:「変わりゆくもの変わらないもの」~
この楽曲の本質とは…
まさに“純愛”…
あなたと生きてくこの世界は
こんなに切なくて ただ綺麗で
この歌詞のフレーズが僕の心を掴んで離さない。
純愛の中に生じる矛盾…
弱さと強さ…
陰と陽…
そんな感情のコントラストが織りなす
“純愛物語”がこの楽曲には描かれている。
純愛とは“甘美な媚薬”。
一度口にしてしまえば、我を忘れ心奪われる。
それほど純粋かつ繊細で、魅力的なモノだと思う。
「こんな想いするくらいなら、出会わなきゃ良かった…」
「でも、出会ってなかったら、こんなにも世界が綺麗で美しい事にも気付かなかった…」
そんな葛藤の中で、愛する人とずっと一緒に居続けるためには、このままではいけないという衝動。
「変わらないものを守るためには自分自身も変わっていかなきゃダメだ…」
という愛する人に対する愛深き覚悟と決意。
その真っ直ぐで純粋な想いが
この楽曲には込められている。
人が生きていく上で必要不可欠な愛は
人それぞれ平等に与えられたモノ。
例えば、母が我が子を抱きしめるように、TVの悲しい報道に涙するように、目が合った瞬間恋に落ちるように…
年齢や性別、形や場所、時代や時間に関係なく、誰もが持つ大切な感情。
しがらみや環境に流され、どこかへ置き忘れてしまいがちだが、この楽曲を聴いて自分にとっての“純愛”とは何か? もう一度思い返していただきたい。
僕自身がそうであったように…。
<DEEP SQUAD・TAKA>
この曲を初めて聴いた時、切ないバラードの中にもどこか煌びやかさを感じさせる1曲だと感じた。
あなたと生きてくこの世界は
こんなに切なくて ただ綺麗で
あなたが居るせいで切なくも儚い思いにさせられる…
あなたが居るおかげで自分の中のこの世界は綺麗になる…
純愛とは自分を自身でコントロールできないほど複雑な感情にさせるもの。そして、自分を変えてくれるもの。この歌詞はそれを感じさせるとても印象的な言葉だった。
自分には、好きな人に対してどうしようもなく好きで自分をコントロールできなくなった時があった。その人のせいで切なくも儚い思いにさせられた。反対にその人のおかげで自分の世界は華やかに色づいた。そんな経験があり、自分は変わり、成長してきたと思う。今、この曲を通して改めて『この人が居たから今の自分が居る』と感じることができた。
切なさ儚さの中の煌びやかさを感じさせてくれる1曲。
『変わりゆくもの変わらないもの』
<DEEP SQUAD・宇原雄飛>
◆紹介曲「変わりゆくもの変わらないもの」
作詞:オタユキ
作曲:オタユキ・Tsubasa