変わりゆくもの変わらないもの。

 2021年10月13日に“DEEP SQUAD”が新曲「変わりゆくもの変わらないもの」をリリースしました。タイトル曲は、10/9(土)全国公開の『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。 ~スペイン編~』主題歌で、DEEP SQUAD初のアニメ映画主題歌となります。原作の物語に寄り添うような歌詞の世界観と、切なくも儚いヴォーカルワークを劇場と音源からお楽しみください…!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“DEEP SQUAD”による歌詞エッセイを3日連続でお届け!今回が最終回です。メンバーのKEISEIと比嘉涼樹。それぞれの「変わりゆくもの変わらないもの」に対する想いを、歌詞と併せて受け取ってください。

~歌詞エッセイ最終回:「変わりゆくもの変わらないもの」~

変わりゆくもの変わらないもの

三日三晩このテーマを考えてみた。

時代、世代、街の雰囲気や自分の取り巻く環境
常に世の中はすごいスピードで変化しているし
歳を重ねるほど嫌になるくらい早く感じる。

追いついていこうとする自分と、
いや追わなくていいでしょという自分との葛藤の日々。

やれなかったことがやれるようになって
やれたことがやれなくなる。
変わることが全て正解でもないし
変わっていかなくちゃいけないこともある。

実に深いテーマ。

あえてスタイルを変えず貫き通す人達もリスペクト
変化を恐れず変えていく人達もリスペクト

人間の色が出るテーマです。

自分はどっちなんだろうな。
歌を歌っていく上でスタイルは
どんどん変えていきたい派ではあるし
ルーツとか憧れだったものを
取り入れていくスタイルは変えたくないし
自分の立ち振る舞いとかも考えさせられるテーマ。

ということで僕は今
昔からある老舗の立ち食いそば屋で
そばを啜りながらこれを書いています。
うーんそのままの味…いや
変わらない味だったんだけど
ちょっと味が違うな

変わったのは僕の味覚?
お店の味?何かが違うように感じる

変わりゆくもの変わらないものってのは
その人の考え方やその時の気分だったりの
ほんの少しの匙加減で左右されるものなんだろうか…

<DEEP SQUAD・KEISEI>


「変わりゆくもの変わらないもの」

タイトルからして
なんだ?と思う方が結構多いと思う。
この楽曲を理解するまでは、、、

この楽曲は『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。~スペイン編~』の主題歌としてのお話を頂いてから制作に取り掛かり、作品に寄り添って作られた。この作品に出てくるキャラクター同士のやりとりや台詞からインスパイアを受けて書かれたリリックだったり、一曲を通してこの作品を表現している。

作品の中で「ずっと一緒にいる為にはずっと一緒じゃダメだ」という台詞がある。リリックでも<ずっと二人変わらないように きっと変わっていかなくちゃダメだ>というフレーズがある。

変わらないものを守り続けていくには、変わっていかなければならないというのはとても共感できるし「変わりゆくもの変わらないもの」を表現している部分でもあると思う。

もちろん、作品を見ずにこの楽曲を聴いても、人それぞれ共感できる事だったり、感じる事は多くあると思う。けれど、作品を深く理解することで、この楽曲にもより深みがでて、楽曲が色付いていくと思う。

僕も楽曲の世界観をしっかり伝えられるように、心を込めて歌っていきたい。

<DEEP SQUAD・比嘉涼樹>

◆紹介曲「変わりゆくもの変わらないもの
作詞:オタユキ
作曲:オタユキ・Tsubasa