安田レイ

また寂しくなったら思い出すね、おじいちゃん

 2021年2月24日に“安田レイ”がニューシングル『Not the End』をリリース!タイトル曲は、竹内涼真の主演ドラマ『君と世界が終わる日に』挿入歌として書き下ろされた楽曲です。作詞は安田レイが担当。胸を締め付けるようなミディアムバラードに仕上がっており、スリリングなドラマのストーリーをよりいっそう盛り上げる1曲となっております!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“安田レイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回はその第2弾。今作のカップリング曲であり、映画『おもいで写眞』の主題歌である「amber」にまつわるお話です。自身のおじいちゃんとの思い出を綴ってくださいました。みなさんも遠く遠く離れていても大切な存在を思い浮かべながら、このエッセイと歌詞を受け取ってください。

~歌詞エッセイ第2弾:私のおじいちゃん。~

先週はたっぷりと新曲「Not the End」について
お話しさせていただきました。

この世界が教えてくれたことにフォーカスしてみると、
この悪夢のような日々にも
何か少し意味があるのかもしれない。

そんな事を考えながら書かせていただきました。

読んでくださった皆さん、ありがとうございます。



という事で、コラム二回目は、今回カップリングとして
収録される楽曲「amber」を紐解いて、
私の今は亡きおじいちゃんとの大切な思い出について
お話ししていきたいと思います。

なぜおじいちゃんとの
思い出について話すかと言いますと…

今回、この「amber」は、
深川麻衣さん主演の遺影写真が鍵となる
映画『おもいで写眞』の主題歌として
書き下ろしをさせていただいたからです。

深川麻衣さん演じる結子ちゃんが、
色んなおじいちゃんやおばあちゃんと出逢っていく中で
自分の本当の居場所を見つけていく、
そんなストーリーとなっています。

この映画を観ているとき、この楽曲を歌っている時、
本当におじいちゃんを近くに感じるんです。

なので、今日は色んなことを教えてくれた
大好きなおじいちゃんについて
お話ししていきたいと思います。



私は幼い時にアメリカのおじいちゃんとおばあちゃん、
そして、日本のおばあちゃんを病気で喪いました。

なので、実はあまり
一緒に過ごした思い出がありません。

どんな声だったのか、どんな匂いだったのか、
どんな手で私を抱きしめてくれたのか、
きっとまたどこかで出会わない限り、
私は思い出せないと思います。

でも、いつも近くで
見守ってくれていると信じています。

ありがとう。



私のお母さんの父である日本のおじいちゃん。

おじいちゃんはパチンコが大好きで、
大体家にいない時はパチンコ屋さんにいた。

携帯がなくても、
10分もあれば見つけることができたので、
いつもかくれんぼをしてるみたいで
楽しかったのを覚えています。



一緒に家に帰ると、おじいちゃんは
景品でもらった大量のチョコレートをくれる。

“レイちゃん、一緒に食べよう”

そう言いながら、
おじいちゃんが大好きな相撲か、水戸黄門をつける。

私にはチャンネルを変える権利はありません。

小学生の私にはなかなか難しい内容でしたが、
一緒にチョコレートを食べるあの時間は大好きでした。



眩しい西日が差し込む部屋に、
タバコの匂いが染み付いた壁、
ベランダの手入れがされていないシソの苗木。

いつもどこかに寂しさを感じるおじいちゃんの部屋。

今思うと、もしかしたら
その寂しさを誤魔化すために
よく笑っていたのかもしれない。



一緒にスーパーに行くのも楽しかった。

いつも一緒に食べるお菓子を二人で選んだ。

かりんとう、羊羹、芋けんぴ、どら焼き、お団子。

そう、私が和菓子好きなのは完全におじいちゃんの影響。

一緒に大きな羊羹を切って、
“ママにバレないようにもう少し食べよう”と
二人でこっそりお代わりするのが密かな楽しみだった。



おじいちゃんは私を笑わす天才だった。

よく、“レイちゃん!ちょっと来て!”と
真面目な顔で呼ばれて
人差し指を口の前に立てて“シー!”と
言われた瞬間に“プッ”とオナラをして私を笑わせた。

くすぐられたり、変な顔をしたり、
面白いニックネームをつけられたり、
よく笑った記憶しかない。

私が和菓子が好きなのも、よく笑うのも、
もしかしたらおじいちゃんの影響なのかもしれない。



大好きなおじいちゃんに
自分のライブを見せられなかったのは本当に悔しい。



でも色んな思い出と、
「笑うと楽しい」という
人生のシンプルで大切な事を教えてくれた事、
私は一生感謝し続ける。



そして、歌い続ける。



“心の目はいつも繋がっているんだよ”



“心の根はいつも繋がっているんだよ”



「amber」に登場する特に好きなフレーズ。



遠く遠く離れていても、この曲があればいつだって会えるね。



また寂しくなったら思い出すね、おじいちゃん。

<安田レイ>

◆紹介曲「amber
作詞:大西省吾
作曲:大西省吾

◆ニューシングル「Not the End」
2021年2月24日発売
初回盤 ¥1,800+税
通常盤 ¥1,200+税

<収録曲>
M1.「Not the End」
M2.「amber」
M3.「Not the End -piano ver.-」
M4.「Not the End -Instrrumental-」
M5.「amber -Instrumental-」



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