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    持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。
    持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。

    edda

    持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。

     2023年5月24日に“edda”がニューシングル「無伴奏」をリリース。タイトル曲はTVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』エンディングテーマです。静から動へのダイナミックな展開が印象的なトラックにeddaの包み込むようなヴォーカルが溶け合ったスケールの大きさを感じられる1曲となっております。さらにシングルにはカップリング2曲を収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“edda”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 シェイプシフター 」にまつわるお話です。持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。eddaの案内と共に、物語の世界をご堪能ください。 eddaと申します。 以前、歌ネットさんの歌詞エッセイ企画にて、私の 『circus』 というep製作時の旅についてレポートさせて頂きました。 旅、といっても実際に家から出て乗り物に乗りどこか遠くへ行くわけではありません。 目を瞑り、物語の世界に入っていく。小説を読んだり映画を観たりする感覚に近いものがありますが、もう一声、肉体に影響をもたらすようなそんな旅の話。   今回は5月24日にリリースする「無伴奏」というシングルの収録曲「 シェイプシフター 」の製作時に旅した光景をレポートしてみようと思います。   さあ、旅を始めます。   持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。 しんと静まった部屋は、うーん、7~8畳ほどあるように思えます。部屋を隅々まで見渡せる程度に狭く、でも自分の立っているまさにその足もとしか支配できない程度に広い。そんなサイズ感。 板張りの床には、所々草が生えていていました。   部屋に一つだけある窓から、外の光が差し込んでいますね。これは、早朝、、、? いや、夕方、、? 薄明るいというべきだろうか薄暗いというべきだろうか、とにかく私の好きな明るさであることには変わりありません。ここちの良い疎外感を感じます。 きっとここはこの物語の主人公の部屋なのでしょう。そして、物語を旅している今、この時だけは、私の部屋だということです。   部屋に無数に飾られた写真はどれも顔がぼやけていて、見ようとすればするほど彼らの表情は霞んでいくトリックアートのようでした。 ふと、持ってきた手鏡を覗き込んでみることにしました。 そこに映るのは、見知った自分の顔。 はて、こんな顔だったか? いや、こんな顔だった気が。 トリックアートのような写真を見たせいか、自分の顔さえうまく思い出せなくなってきました。 不安です。でもそうだ、これがこの物語の主人公。そして私なのです。 人の顔をうまく覚えていられない。思い出すことが難しい。   気づくと窓の外はもうずいぶん暗くなっていました。なんだ、夕方の薄暗さだったか。   この部屋には、確実な疎外感がずっと存在する。なんだか疲れる。 眠ろう。眠りについて、目が覚めればこの旅から抜け出せるだろう。 板張りの床に寝転がって、目を瞑ります。 スースー、寝ようとする自分の息が聞こえる。 どくどく、脈が聞こえる。 眠りにつけない、脳がどんどん活性化していくのがわかります。 今考えるべきではない悩みや不安が次から次に思いつきます。   だめだ! 目を開け立ち上がると、床に生えていた雑草がかなり伸びていることに気づきました。 この雑草のことはよく知っています。不安の種から育つ不安の芽なのです。 このままじゃ部屋中大変なことになってしまう! 手当たり次第、雑草をむしとりましたが、一本抜いては、一本別の箇所に生え、また一本抜いては、一本別の箇所に生えてしまうのです。 こんなの手に負えません。 もういい! そっちがその気なら!! 持ってきたジョウロで水やりをしてみましょう。 すると草は木になりニョキニョキと育っていきました。 あっという間にジャングルのようになってしまった部屋で、水やりにくたびれ大きな木に体を預け目を瞑り、一つ息をはいて思い浮かべます。 とても大切な人の顔を。 輪郭をゆっくりとなぞって、思い浮かべます。 でも、だめですね。こんな時でもこんなに大切でも。 夢を思い出すときのようにどんどん不鮮明になって顔のぼやけた人を見つめていました。     、、さて、この後、物語の主人公はもう少し先の未来まで物語を進めてくれましたが、それはぜひ楽曲を聞いた皆様がそれぞれの旅でご覧になっていただけたらと思います。   <edda> ◆紹介曲「 シェイプシフター 」 作詞:edda 作曲:edda ◆ニューシングル「無伴奏」 2023年5月24日発売 <収録曲> 1. 無伴奏 (TVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』エンディングテーマ) 2. 存在の証明 3. シェイプシフター 4. 無伴奏 (without edda) 5. 存在の証明 (without edda) 6. シェイプシフター (without edda) 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/Mubansou_ed ※5/24(水)0:00以降にアクセス可能となります。 ※M1「無伴奏」は先行配信中 https://jvcmusic.lnk.to/Mubansou   

    2023/05/23

  • edda
    “奇跡を殺してしまった世界”へ旅をしました。
    “奇跡を殺してしまった世界”へ旅をしました。

    edda

    “奇跡を殺してしまった世界”へ旅をしました。

     2021年2月24日に“edda”がNew EP『CIRCUS』をリリースしました。今作は“奇跡を殺してしまった世界の物語”を描いた作品。すべて新曲となる全6曲で、先日行われた edda 1st streaming live“kaleidoscope”にて初披露した「Frau.Ebene」も収録。また、ジャケットは、好奇心、誤解、再生などの象徴とされる蛾がモチーフになっております。その世界観を様々な面からご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“edda”による歌詞エッセイをお届け。音楽でいろんな物語を作る際、いつも「旅」をしてきたという彼女。では今回の“奇跡を殺してしまった世界”はどんな旅だったのでしょうか。そこで見たもの、聞いてきたもの、感じたものを、綴ってくださいました。是非、歌詞と併せてお楽しみください。 ~歌詞エッセイ~ eddaと申します。これまでいろんな物語を作って来ましたが、その全てで旅をしました。旅をしたなんていう表現をすると、なんだか詩的で柄じゃないですが確かに旅をしたのです。小説を読んだり、映画を見たりする感覚にかなり近いものがありますが、もう一声、肉体に影響をもたらすというか、そういうものなのです。私にとっての制作は。今回はそのレポートでもしてみようかなと思います。 先日リリースした『CIRCUS』というEPの舞台は奇跡を殺してしまった世界でした。さあ、旅を始めます。持ち物は持たず、現地調達することにしました。縋るものをなくした世界は暗くて、とても不安定で、矛盾するようですが不思議な安定感を感じました。 街がありました、行ってみましょう。空は灰色で花火のような音が鳴り響いています、空爆なのかもしれません。“うるさい!怖い!どこかに避難できる場所はないかな”不安からポッケに手を突っ込むと、去年の11月に拾った万華鏡を発見しました。“なんだ、手ぶらでこようと思ってたけど、入れっぱなしだったか”覗き込むと、先ほどまでの不安が和らいできました。 はっ!こんなことをしている場合ではない!万華鏡から目を離すと暗い家の中です。はて、いつの間にこんなとこに。小さな埃がびっしりと板張りの床についています。ところどころ穴あきになっている床下には緑が見えます。随分ボロい家ですね。長いことや主が留守なんでしょうね。窓にはボロボロになったカーテンがかろうじてぶら下がってます。ああいうのに触ると私はすぐ蕁麻疹が出てしまうのでいまは触らないでおきましょう。 がらんとした部屋には書き物づくえが一つだけ寂しそうに佇んでいました。インクに差しっぱなしのペンと机に散乱した古い紙が、この部屋で生活していた人物の温度を知らせます。窓から見える世界は相変わらず最悪を極めていました。静かな部屋の中で、私ここで死ぬのかな。という危機感がやっと芽生えて来ました。 書き物づくえに座り、これまでの旅を全て捧げてきたエーベネへ、最後の手紙を書きます。いや、違うな、最後になってしまうかもしれない手紙を書きます。書いているうちに悲しくなってきました。手紙へ落ちた涙が文字をにじませてかなりエモいことになってしまったので、矢印して「泣いたから滲んじゃった」と書いておきます。エーベネはこういうのを嫌いますが、最後かもしれないのでこれくらいのアピールは良いでしょう。 、、、さて。この後もこの世界をじっくりと旅をして無事帰還したわけですが、長くなりすぎるので割愛いたします。一つだけその後のお話をさせてください。奇跡を殺してしまった世界での旅から帰って来てからというもの、私は「死」を意識するようになりました。もう少し細かく言うと「〇〇することが叶わないまま死ぬ恐怖」です。次にeddaが向かう物語がどんな旅になるかはまだ私にもわかりませんが、きっとこの恐怖を満足にかえる旅になるんじゃないかと思っています。 また次の物語でお会いしましょう。 <edda> ◆2nd EP『CIRCUS』 2021年2月24日発売 CD PAGE-003 \1,800+tax <収録曲> M1. 「 奇跡 」 M2. 「 clone 」 M3. 「 知らない体温 」 M4.「 Frau.Ebene 」 M5. 「 kaleidoscope 」 M6. 「 CIRCUS 」

    2021/03/09

  • edda
    その子がひとり歩きしていって、あとを私が追っていく。
    その子がひとり歩きしていって、あとを私が追っていく。

    edda

    その子がひとり歩きしていって、あとを私が追っていく。

     2020年2月19日に“edda”がニューアルバム『いつかの夢のゆくところ』をリリース。アーティスト名に“物語を語り継ぐ”という意味を持つ彼女。今作の物語の舞台は、忘れられた夢を追いかけて辿りついた【夢の館】です。そこに集まった、様々な主人公の夢のお話が1枚のアルバムへと描き出されております。全11曲、じっくりとご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“edda”のインタビューを【前編】【中編】【後編】に分けてお届けいたします。今回は 【前編】 、 【中編】 に続く、ラスト【後編】です。とにかく物語を愛し、主人公ひとりひとりを「この子」として語るeddaの言葉を、是非、アルバムと併せて、受け取ってください。よりいっそう物語の世界を楽しめるはず…! ― 7曲目「 ルンペル 」は前編でもお話しいただいたように、既存の童話をもとに作られた曲ですが、童話の主人公の女の子ではなく、悪魔目線で描かれているのが面白いですね。 実際に絵本を読んだときにも思ったんですけど、すごく悪魔が可愛いんですよ。だからただの悪者にされているのがもったいないなって。でもかなり試験的ではあったんです。この曲を作ったのって、まだ初期で、「 半魚人 」を作ったあとぐらいだったかな。ファンタジーの世界にどっぷりハマった物語を書いたこともないし、そもそも歌詞を書くということもそんなにやったことがなかったんですね。なので試験的に、ナレーションを入れたり、既存の物語のアナザーカットのような、別視点から描いた歌詞にしてみたり。物語をより好きになれるように意識しました。結局、今はそれが自分のメインストリートになっているので、この「ルンペル」でいろいろひらけてきた気もします。 ― eddaさんは本当にいろんな立場から物語を描かれますよね。 そういうのが好きですね。ちょっとひねくれているというか、へそ曲がりなところがあるので。ヒロイン目線はいつだって正義であることは、もう世の常じゃないですか。でも悪者にも物語はあって、悪者になりたくてなっているやつなんてそうそういないし、なりたくてなったならそれはそれでちょっと可愛らしいと思うんですよ。だから逆目線で、正義に対して「いや、でもさ、あなたもここは結構、悪くない?」って言ってみるのも好きですね。「ルンペル」もそういう要素が強かったと思います。 ― 8曲目「 戯曲 」は、少し解釈が難しかったのですが、どんな物語なのでしょうか。 蒸気をうならせて 導き出すは理想郷 鉄まみれ心臓が軋む 信者が群がった 筆先を讃えしゃれこうべ 泣き方も記された戯曲 「 戯曲 」 これはまず“戯曲を作る機械”があるんです。何のために作られたかというと、理想郷を作るため。生まれてきたひと全員に一生分の戯曲(台本)を与える機械なんですね。そこに書かれているとおりに生きれば、みんな苦労せずに就職できて、結婚できて、幸せになって死にますと。犯罪も起こすことはない。だって戯曲には書かれてないから。ただ機械は潜在的に、自分の使命がわかっているので、それだけでは理想郷ができないことも知っていて。だから「救世主」という役割を与えるにふさわしい、説得力を持つ子が生まれるのを待っていたんです。 差し出された其れに 与える戯曲は「救世主」 待ちわびた心臓が軋む 全てを巻き込んで 何もかもを塗り替えてゆく 打ち壊せ 不覇なる言葉で 「 戯曲 」 そしてやっとそのひとりの子に「救世主」の戯曲を与えて、みんなに「これじゃ理想郷は作れないよ!与えられたものだけで生きるなんて馬鹿げてる!」って訴えさせて。そしてまんまとみんなは感化されて、戯曲を捨てて、はい!これで理想郷ができましたね!ってお話なんです。それぞれの意志を持って、自分の望むものを掴まないといけないんだって。ただ、この「救世主」って結局、戯曲のとおりに動いているんですよね。 ― これもまた一見、正義に感じられるものに対する皮肉ですね。 そう。戯曲のとおりに動かされている「救世主」に動かされているみんなもやっぱりまた、戯曲のとおりに動いているっていう。じゃあ何が理想郷なのかしら?っていう面白みを表現しました。私自身、書きながら「あれ?これって良いことなんだっけ?どっちだっけ」とわからなくなりましたけど(笑)。結局、正解は私にもわからないんです。戯曲どおりに生きてしまって愚かだ、なのか。いや、ちゃんと道は開けている、まぁひとりの“犠牲者=「救世主」”は生まれているけど、なのか。それはもう聴いていただいた方に好きに解釈してもらえればと思います。 ― ちなみにこの“戯曲を作る機械”を操作するのは、神様ですかね。 あー、そこも考えますよね。これを作ったひと、操作するひとはどうだったのかな? というところも今後、曲にできるかもと思っています。多分「このままじゃ世界がダメになっちゃう!」って思ったひとが「戯曲を作る機械を作って、みんなに役を与えればいいんだ!」と。まぁそれってAIに近いというか、人類全自動という感じの曲ですよね。 ― 10曲目「 リブート 」は、ドラマ『忘却のサチコ』シリーズ主題歌として過去に書かれた「 リピート 」「 ループ 」に通ずるものを感じました。 まさにそのとおりです。まず「リピート」は、ひとりぼっちの世界にいるロボットの話なんですけど、この子は小説が好きでそれしか友達がいないんですね。でも本って、一回読み終わってしまうと、自分だけ疎外感があるというか。初めて読んだときには自分も入り込んで、仲間の一員のような気持ちで冒険していたのに、二回目はどこか客観視しちゃうところがあって。それが嫌だから、記憶を何度も消して冒険を楽しんでいるんですよ。 忘れちゃおう! あれもこれも全部 何度も何度も 君を知りたいの 新しい世界は要らない 繰り返そう またとない「初めまして」 錆び付いた背中を照らす夜明け 「 リピート 」 そして「ループ」は「リピート」のアンサーソングというか、ロボットによって何度も再生された小説のなかの子が主人公ですね。これは結構「戯曲」にも近いんですけど、物語の主人公なので本に書かれているとおりにしか動くことが出来なくて。そこから抜け出したいとも思うんですけど、そうすると自分ではなくなってしまうだろうから、きっとここにいるのがいちばん良いんだ、みたいなお話になっています。 綴られた声を響かせたら 転んだって きっと前を向いて進めるでしょ それじゃあね ほら大きく手を振ったら 忘れよう、また笑えるように。 忘れよう、また今日が来るように。 なんて 「 ループ 」 で、今回の「リブート」は「リピート」に出てきたロボットのその後のお話なんです。結構、次元がすごいことになっていて…。まず、この子を作ったという文明があり、この子を残して文明だけが廃れてしまってひとりぼっちになった期間があって、それが「リピート」の頃なんですね。だけど「リピート」の曲の後でこの子は一回崩れちゃって。そこから、この子を修理できる文明がまた生まれたという世界が「リブート」になっています。そして修理してもらって、ここはどこだ?と物語が始まるわけです。 おつむに花こさえて おはよう ここはどこ? 鮮やかな世界に スコープを回した 「 リブート 」 ― しっかり三部作として作られていたんですね…! そうなんですよ。そこからこの子は「そういえば自分は、本を大事に思っていて、記憶を何度も消して、そのせいで壊れちゃったんだ。それは良くないことだったんだ」って思うんですけど、やっぱりその本が好きだから「じゃあ続きを自分で書けばいいんだ!」と、続きを書いて物語を終わらせないという選択を取るんです。私のなかで「リピート」「ループ」「リブート」は完全にシリーズものになっていますね。 ― そして、アルバムの最後に収録されている「 バク 」は、アルバムテーマでもある【夢の館】の主の物語だそうですが、この主はどんな気持ちなのでしょうか。 遠い昔に 「幸せな夢だけをどうか君に」と贈られた願いは 手折られた羽に影を落とした そんな化け物の話 「 バク 」 この曲はMVをアップする予定があったので、映像の方でこの子の物語や心情は表現してもらって、曲自体は言い伝えというか、わらべうたのようなニュアンスにしてみました。だから、聴いただけではなかなかすべてを掴むのは難しいんですけど、この子のもとに来るのは忘れられた夢ばかりなんですね。で、MVではこの子のところに男の子が遊びに来るんですけど、それはつまり男の子がこの子の夢を見ているということなんです。 そして、MVでは表現しなかったんですけど、この子は「もしかしたらいつか自分と一緒に遊んだ男の子の夢が流れ着いてくるかもしれないなぁ」と思っていて。そのときは「あぁ自分のことを忘れちゃったんだな」と思うし、なかなか流れてこなければ「あぁまだ覚えてくれているのかな」と思う。そういう“来ては去り”みたいなものに対して想いを馳せながら、ずっと【夢の館】で夢たちと暮らしているというようなイメージですね。 ― 「バク」って夢を食べると言われていますけど、この子は取って置くんですね。 そうなんですよ。食べないんですか?って思うんですけど、この子は実際にはバクではないんです。じゃあなんで「バク」ってタイトルにしたかというと、客観的にそう言われているから。要は、そこに行った夢が返ってこないから、忘れちゃうから、食べられているんだって思われているだけで、本当はそうじゃない。言い伝え的に“夢を食べるバク”だと言われている子の真の物語をこの曲では書いてみました。 ― では、eddaさんがこのアルバムのなかでとくに「良く書けたな」と思うフレーズはありますか? フレーズというより「 イマジナリーフレンド 」は歌詞を書くのがすごく難しかったので、この曲ですかね。そもそもこういうわかりやすいコード進行で、次の展開がちゃんと見えてくるような曲を書くのが得意ではなくて。そこに、耳に触らない、優しく子どもに話すような、いじわるな言葉が存在しないような歌詞を乗せることって今までやってこなかったことなんです。だからよく頑張れたな、新しかったなと思います。 これから 1歩1歩 嘘になる 虫食いだらけの思い出でも それでも 小さな手が 痛みを覚えて いつしか素敵な大人になる 懐かしく思うたびに そこにいるよ 白昼夢の続きにもそう 名前をつけて 「 イマジナリーフレンド 」 ― 「イマジナリーフレンド」とは、本人の空想のなかに存在する友達のことだそうですが、eddaさんはイマジナリーフレンドっていたことありますか? それがいなかったんですよー。今回この曲を書くときにも、イマジナリーフレンドがいたひとに話を聞いてみたいとすごく思っていて。でも周りにもいなかったので、また『Yahoo!知恵袋』で検索しました(笑)。そうしたらたくさん出てきて!それがめちゃくちゃ面白くって。たとえば「イマジナリーフレンドと喧嘩しました。どう言えば傷つけずに済んだのでしょうか」みたいな。 でも、すべての投稿に言えるのは、イマジナリーフレンドがいることに対して「こういうことっておかしいですか?」と書いているひとっていなくて。いるのは当たり前。いるのはいいんですけど、こうなんです、ああなんですっていう相談なんですよね。存在を認めているんですよ。ネットで検索しただけでもそれだけ面白かったので、今後なんとかイマジナリーフレンドがいるひとと話せないかなと思っています。 ― eddaさんにとって、歌詞を書くってどんなことだと思いますか? いちばん主人公と触れ合える時間。それこそ夢を見ているときに近いですね。一瞬、トリップすることなんかもよくあります。小説とか読んでいて、紙に書かれている文字を読んでいる感覚じゃなくなるときってあるじゃないですか。映像が浮かんで、そこに自分もいるような感覚というか。同じように歌詞も、パソコンの画面を見て文字を打っているんですけど、主人公の物語のなかに私もトリップしちゃうんですよ。 だから、ドアをひらいて交友して、話しているような感覚がすごく強くて。そこで、この子はこうだな、ああだなっていうキャラクター像がしっかりしてくると、もう主人公は自分で歩き出しますね。勝手に言っちゃうとか。私自身、書いていて「あーそれ言っちゃう!?」って思うことありますもん(笑)。その子がひとり歩きしていって、あとを私が追っていく。なぞり書きしていく。そういう感じです。歌詞を書くときがいちばんその子に触れることができるので、本当に楽しい時間ですね。 ― 面白い感覚ですね…! 逆に自分の気持ちを日記のように書くとかは、私には無理ですね。だって、歌詞になれるような生活を送っていないから(笑)。ずーっと家にいるので、そもそも自分のことで書くことなんてないんですよ。でも他のアーティストさんは、実体験で素敵な歌詞を書かれたりしているから、すごいなぁと思います。充実した人生を過ごされているなぁと。 ― ありがとうございました!最後に、これから書いてみたいと思うテイストの歌詞や物語はありますか? ダークファンタジーはずっと好きなので、その世界がより色濃く出るような歌詞を書いていきたいですね。でも一方で、私はバッドエンドが嫌いなんですよ(笑)。だから結局は、希望の見えるものになるのかな。あと宇宙ものは書きたいですね。なかなか切り出し方が難しいんですけど、楽曲的に四つ打ちでスペースっぽいものがまだあまりないので、そういう曲を作ってみたいですね。 (取材・文/井出美緒) ◆2nd Album 『いつかの夢のゆくところ』 2020年2月19日発売 初回盤 VIZL-1709 ¥3,600 通常盤 VICL-65311 ¥3,000 <収録曲> 1. こもりうた 2. 夢日記 3. ポルターガイスト 4. 時をかけ飽きた少女 5. Alice in... 6. イマジナリーフレンド 7. ルンペル 8. 戯曲 9. 雨の街 10. リブート 11. バク

    2020/02/20

  • edda
    フィクションってわかっているよ、いや、でもどっかにはあるんだよ。
    フィクションってわかっているよ、いや、でもどっかにはあるんだよ。

    edda

    フィクションってわかっているよ、いや、でもどっかにはあるんだよ。

     2020年2月19日に“edda”がニューアルバム『いつかの夢のゆくところ』をリリース。アーティスト名に“物語を語り継ぐ”という意味を持つ彼女。今作の物語の舞台は、忘れられた夢を追いかけて辿りついた【夢の館】です。そこに集まった、様々な主人公の夢のお話が1枚のアルバムへと描き出されております。全11曲、じっくりとご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“edda”のインタビューを【前編】【中編】【後編】に分けてお届けいたします。今回は 【前編】 に続く【中編】です。とにかく物語を愛し、主人公ひとりひとりを「この子」として語るeddaの言葉を、是非、アルバムと併せて、受け取ってください。よりいっそう物語の世界を楽しめるはず…! ― ここからは、ニューアルバム『いつかの夢のゆくところ』についてお伺いしていきます。まず“夢”をテーマに選んだ理由をお聞かせください。 そもそも眠っているときに見る“夢”というものに関心がありまして。自分で夢日記もつけているし、その夢に対しての考察をするのも好きなんですね。なんか夢って、いちばん身近にあるファンタジーじゃないですか。実際に体験できるファンタジーなんて正直、夢しかないですし。だからそこに焦点を当てたアルバムを作ったら面白いなというところから制作が始まりました。そして1曲目の「 こもりうた 」はプロローグ的な役割で、聴き手を夢の世界に導いていくというイメージです。 乾いたまつ毛に うつるや 彼の色 星舞う まぶたに 千の代をのせ 目を閉じて 夢が終わる バクの声が聞こえたら おやすみ 「 こもりうた 」 ― 1曲目「 こもりうた 」は、夢の世界へ導入する歌ですが、歌詞の<目を閉じて 夢が終わる>というフレーズが不思議でした。“夢が始まる”ではないのですね。 そう、そうなんです。実はこれ、私が初めて見た“明晰夢”のことなんですよ。夢のなかで夢だと気づいて、自分の意志で行動できるっていう。それを人生で一回だけ見たことがありまして。私は中学の同級生とご飯を食べているんですけど、途中で「あ、これ夢だ」って気づいたんです。でもいつもなら気づいた瞬間に目が覚めるんですけど、そのときだけは覚めなくて「どうしよう…!」ってビックリして。 そうしたらその子が「久々やね」と話しかけてきたので、とりあえず私は「でも夢の中では結構会ってるんだけどね、まぁこれも夢なんだけどね」と言ってみたんです。それでも目が覚めなくて!その子も「えぇ!?そうなの!?」ってめっちゃ驚いていて。だけど、目にグッと力を入れて、大きく見開いていないと、目が覚めてしまうんですよ。こう…今まで目を閉じると夢が覚めていく感覚があったから。 ― なるほど…!だから<目を閉じて 夢が終わる>なんですね。 そうそう。で、結局その夢は、私がずっと目を見開いていたらその子が「なんでそんな顔しとん?」って言ってきて「だってこうしとかんと目が覚めるー…」って言いながら、目が覚めてしまいました(笑)。だから“夢の世界では目を閉じると夢が覚めてしまうんだよ”というメッセージを、導入にも反映させてみたんです。このフレーズの意味って、言わないとわかんないですよね(笑)。でも、明晰夢は本当にその一回しか見たことがないので、忘れがたい夢でしたし、曲にできて良かったです。 寝ぼけたペン先ため息をなぞる “2501回目 またダメだった” 憎らしい日差しに おはようを投げて 取りこぼさないよう書き殴った 「 夢日記 」 ― 2曲目「 夢日記 」の主人公は、もう<2501回>同じ夢を見ていて、何かを変えようとしている…、という解釈で合っていますか? はい、ほとんど合っています。同じ夢というか、同じひとが出てくる夢。そのひとはもう夢でしか会えなくなってしまった存在だから、なんとか夢で気持ちを伝えようとしているんです。だけどなかなか上手くいかない。明晰夢にはならない。夢を見て「会えた!」と思っても、自分の意志では動くことができない、という物語ですね。 ― この主人公は、eddaさん自身が夢日記をつけていることから生まれたそうですが、どのように物語を膨らませていったのでしょうか。 夢日記って明晰夢を見るために書いているひともいるらしいんですよ。夢を記録しておくことで、見たい夢が見られるようになるとも言われていて。そこから「もしこの子が明晰夢を見るために夢日記をつけていたとしたら、なんでそんなに明晰夢が見たいのか」と考えていきました。で、夢のなかでしか会えなくなってしまったひとって、私にもいるし、多分そういう存在がいるひとって多いだろうなって思ったんですね。そこから、きっとこの子も夢でしか会えない<君>に何か伝えたいからなんだろうな、たとえ夢の中だとしても自分で動いて何かを変えたいんだろうなって膨らましていった感じです。 ― 3曲目「 ポルターガイスト 」の“夢”は、ちょっと異質ですね。 ですね。このアルバムでは一概に“夢”と言っても、いろんな形を描いたんです。そのなかで「ポルターガイスト」は、この子自身が夢になっていくというか、このまま眠りについて夢になっていくというイメージで作りました。このアルバムでとくに好きな主人公は「ポルターガイスト」の<アタシ>ですね。可愛いし、はっきりものを言える子って素敵だなって。あとこの<お前のためじゃない>の<お前>は私のことなんですよ。 観光気分 馬鹿な奴カメラ越し 「なんちゅう絶景!」だって失礼しちゃうわ 嫌気がさす いつだってきらめいて 居たいのは痛いのは お前のためじゃない どうしてたって紛れはしないの ねえ 孤独なガラクタよ 「 ポルターガイスト 」 私は廃墟が好きなので、廃墟に行ったときは「あー可愛いー!」とか「絶景だー!」とか言って、気安く写真を撮っちゃうんですけど…嫌だろうなって。やっぱり本人的には綺麗なままでいたいし、ボロボロになった姿を興味本位で撮られるのって「バカにしやがって!」って思うだろうし。それで「ごめんね!」という私の気持ちも込めつつ(笑)、自虐的に書いたのが<お前のためじゃない>というワンフレーズだったりします。 ― 4曲目「 時をかけ飽きた少女 」は“郷拓郎”さんによる作詞作曲です。アルバム曲として収録するにあたり、何か具体的なイメージをお伝えしたのでしょうか。 私は郷拓郎さんのことが好きすぎて、よく「好きにやってください」と言っていて、今回も「夢をテーマにします」ということと「今こういう曲たちが出揃っているので、その間を縫うような夢をお願いします」とだけお伝えしたぐらいですね。あとは郷さんの楽曲のなかから「これ好き!」というものを挙げて、こういう感じのものがあるとアルバムにハマるかもしれないとも言ったかな。そういう感じで作っていただいたんですけど、この曲はもう解釈するのがかなり大変で。レコーディングもすっごい緊張しました。 ― eddaさんはこの曲をどのように解釈されましたか? 本当に捉えどころのない女の子がいるというお話だと思っています。これは私が書いていないから、ずっとこの子に語りかけられている目線で聴いていて。なんか…どういうふうに時をかけたのか、時をかけた先で何をしたのか、どうして時をかけているのか、そういうことは一切書かれていないんですけど、とにかくこの子はちょっと疲れていて<私が消えてなくなっても 大丈夫>と言っている、と。 ただ、嘘かもしれないな、とも思いました。突然「未来から来た」とか言ってくる子っているじゃないですか。で、それは嘘かもしれないし、本当かもしれないっていうところを描いた話なのかもなって。だからこの子が本当に時をかけているかは知らないし、姿を消したあとも実は近くにこっそり住んでいるのかもしれない。でもこの子の言葉には、なんだか説得力があって、本当に時をかけてきたんだなと思わされる…みたいな。レコーディングのときは、掴みどころがないけれどすごく掴みたくなる女の子がそこにいて、わけのわからないことを言ってくる、というイメージで歌いましたね。 「約束できないね」「無理だね」って笑う すべてを忘れたらきっと 逢えるね 「 時をかけ飽きた少女 」 私はこのフレーズがとくに好きです。最初のデモを聴いた段階で「あぁ~郷さんっぽいなぁ~」って刺さって。この言葉は、軽くもなるし重くもなる、冷たくも優しくも聞こえる、そこをいちばん良いニュアンスで捉えないといけないなと思っていたので、とくに注意して歌った歌詞ですね。なんか本当に不思議な女の子だったなぁ…と思います。 ― 5曲目「 Alice in... 」は『不思議の国のアリス』…のその後でしょうか。 そうです。このアルバムを通していちばん好きな曲ですね。書いていてめちゃくちゃ楽しかったです。結構ゲームや小説での『不思議の国のアリス』の二次創作って、あのあとアリスが病んでしまったとか、精神病扱いされているとか、そういう設定が多くて。今回は私もそこにスポットを当ててみようかなって。で、アリスは実際はそうじゃないけど<イカれた子>って扱われていて、周りに「この子はちょっとおかしくなってしまったから、治療が必要だ」って薬を投与されたりとか…。 不快な電子音 お薬、紅茶で流し込む 「イカれた子ね こんなの捨ててしまいなさい」 浮かれた三拍子 駆けたワンダーランド 好奇心はあの日のまま 目指すは何処? 手の鳴る方へ 「 Alice in... 」 ― なるほど…!歌詞の中の<電子音>や<お薬>や<注射>は、治療を意味していたんですね。 そう。で、その治療はキツいもので、アリスに合わなくて、かなり体に無理をさせている状態なわけです。このままでは<ワンダーランド>の記憶も忘れてしまうかもしれない。でもこれはすっごく大事な夢だから、夢を取っておいてくれると噂に聞いた<夢の館>に行こうと。そういう物語ですね。そこに向かうなかで、アリスが心身を薬に侵されながらも頑張る…みたいな曲。 現実と夢の世界が交差していくような感じを表現したかったので、アレンジャーさんともそのへんはすごく話し合いました。現実のことを綴っているパートは、病院の音だったり、ピーッて電子音だったりを入れてもらって、サビの<ワンダーランド>に想いを馳せている部分はちょっとひらけるようにストリングにしてもらって。 きっとこれで最期 咲えワンダーランド ホンモノじゃないなんて知っていた 穴に落ちたあの日から 「 Alice in... 」 ― とくに<ホンモノじゃないなんて知っていた>というフレーズが印象的でした。これはどういう意味なのでしょうか。 アリスは「夢だよ!そんなのに没頭するのはおかしい!」って言われ続けてきたと思うんですけど、彼女のなかには「そんなのわかってますけど」っていう気持ちがあるんですよ。私も結構そう思うし。これは昔から言っているんですけど、曲を書いていて、物語があって、それが100%フィクションだってわかっている自分と、100%本当だって思っている自分がいて。50%ずつではなくて、どっちも100%なんですね。フィクションってわかっているよ、いや、でもどっかにはあるんだよって。 多分、アリスもそうだと思うんです。夢だってわかっているけど、体験した自分は確かにいるから。あとこれも私がいつも思っていることなんですけど、夢って記憶じゃないですか。でも、体験してきた現実も今の自分にとっては記憶じゃないですか。ということは夢だって“体験”であり“現実”なんじゃないか…という考え方には無理がありますけど(笑)。でもそういう考え方を「Alice in...」に反映しているんです。だから<ホンモノじゃないなんて知っていた>、でも覚えている以上はホンモノでしょ?っていう想いが含まれているフレーズですね。 ― ちなみに、他にも続きが気になっているものや、続きを書きたい物語ってありますか? この曲を書きたいというわけではないんですけど、スティーヴン・スピルバーグ監督の『A.I.』がすっごく好きで。終わり方がかなりこちらに委ねられていて、毎回「うわーっ!」ってなるからこそ、何回も観ちゃうんですよ。最後「え、これってハッピーエンドで良いんですよね?」って物語、結構あるじゃないですか。そういうものに対しては「じゃあもうこっちでハッピーエンドにしちゃいますよ」って思いますし(笑)、自分のなかで続きを考えます。二次創作的なものは大好きですね。 【インタビュー後編に続く!】 (取材・文/井出美緒) ◆2nd Album 『いつかの夢のゆくところ』 2020年2月19日発売 初回盤 VIZL-1709 ¥3,600 通常盤 VICL-65311 ¥3,000 <収録曲> 1. こもりうた 2. 夢日記 3. ポルターガイスト 4. 時をかけ飽きた少女 5. Alice in... 6. イマジナリーフレンド 7. ルンペル 8. 戯曲 9. 雨の街 10. リブート 11. バク

    2020/02/19

  • edda
    なるべくあっけらかんとひょうきんに伝える。主人公を強がらせる。
    なるべくあっけらかんとひょうきんに伝える。主人公を強がらせる。

    edda

    なるべくあっけらかんとひょうきんに伝える。主人公を強がらせる。

     2020年2月19日に“edda”がニューアルバム『いつかの夢のゆくところ』をリリース。アーティスト名に“物語を語り継ぐ”という意味を持つ彼女。今作の物語の舞台は、忘れられた夢を追いかけて辿りついた【夢の館】です。そこに集まった、様々な主人公の夢のお話が1枚のアルバムへと描き出されております。全11曲、じっくりとご堪能あれ…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“edda”のインタビューを【前編】【中編】【後編】に分けてお届けいたします。今回はその【前編】です。とにかく物語を愛し、主人公ひとりひとりを「この子」として語るeddaの言葉を、是非、アルバムと併せて、受け取ってください。よりいっそう物語の世界を楽しめるはず…! ― アーティスト名に“物語を語り継ぐ”という意味を持つeddaさんですが、いつ頃から物語というものに惹かれ始めたのでしょうか。 もう本当に幼い頃から。とにかくファンタジーばかり観ていました。とくにNHKの作品が好きで。物語のタイプで言うと、人間じゃないものと人間との関わり合いを描いたような作品が好みです。人間の持つポテンシャルみたいなものにもすごく興味がありますね。今回のアルバムのなかにもいくつもそういう物語を入れました。 ― これまでいろんな物語を読んできたなかで、とくに忘れられない作品はありますか? それこそ、今回のアルバムに入っている「 ルンペル 」がそうですね(※正式名:『ルンペルシュティルツヒェン』というグリム童話。今作の“悪魔の名前当て”というモチーフは、イギリスの『トム・ティット・トット』などにも見られる)。子どもの頃『トム・ティット・トット』という絵本を読んで、そのイラストの印象が強烈で、ずっとまた見たいと思っていたんですけど、タイトルが思い出せなくて。10年ぐらい探していたんですよ。でも母と「これはもう見つからないね」って話していて、最終手段として『Yahoo!知恵袋』で調べまして。 ― ご自身で投稿されたんですか? はい。「ある女の子がいて、悪魔の名前を当てたら助かるよというような内容で、多分その悪魔の名前がタイトルだったと思うんですけど」って書いたら「『ルンペルシュティルツヒェン』じゃないですか?」って回答してくれたひとがいて。でもそのときは「いや、絶対に違うわ」と思ったんですよ(笑)。なんで違うと思ったかというと、ちょうど海外ドラマの『ワンス・アポン・ア・タイム』を観ていて、それに“ルンペル”が出てくるんです。「だったら、私は観たときに気づく!」って。 だけど一応『ルンペルシュティルツヒェン』で調べてみたら『トム・ティット・トット』にたどり着いて。これは“ルンペル”から派生した別のタイトルだったんですよね。そこで「同じだったんだぁ…!」という衝撃がありました。そうやって、私の人生の長い期間をかけて調べた絵本だったから、いつか曲にしようと思っていて。実は2014年くらいに作った曲なんです。それを今回やっとみなさんの前に出すことができました。だからすごく思い入れの強い物語ですね。 ― eddaさんはずっと“物語の主人公”を曲で描いていますが、それはご自身の想いや体験とはほぼ関係ないものなのでしょうか。 基本的にはそうですね。主人公と私はまったくの別人。だけど実は、書いている途中に「あ、自分も結構こういうことを思ったりするな」とか「あ~、こういうときってこう言いたくなるよね~」とか、物語の主人公と自分がリンクする瞬間はあります。その共感みたいなものがあるときには結構、筆が乗りますね。 ― ちなみにeddaさんご自身はどんな性格・性質だと思いますか? めちゃくちゃ感情がわかりやすい人間だと思います。全部わかりやすく表現する。悲しいときには本当に悲しい顔をするし、楽しいときはワーッ!って楽しむし、怒るときはガーッ!って怒るし。かなり言葉にもするタイプですね。すぐ「嫌だ!」とか言いますもん(笑)。 ― 各物語の主人公は、どのように生まれることが多いのでしょうか。 今回のアルバムでいうと、たとえば「 ポルターガイスト 」は、写真からインスピレーションを受けてというパターンでした。私は廃墟が好きで、よく写真集を買って読んだりもするんですけど、ある廃墟のなかに置いてあるピアノの写真がすごく綺麗だったんです。それで、この子を主人公にしたいと思ったところから、曲ができました。あと「 夢日記 」は、実際に私が夢日記をつけていまして。同じように夢日記をつけている子がいたら、どんな感じなんだろうと想像したところから発展したパターンです。 言葉がきっかけになることもありますね。前の曲なんですけど「 不老不死 」は、まず<お前なら私のことを ねぇ殺してくれるでしょ>というワードが先にあって。じゃあそんなことを言う子はどんな主人公かな? 不老不死にしたら面白いんじゃないかな? とイメージを膨らませた感じです。生まれ方はかなりバラバラですね。いろんなところに誕生のきっかけは転がっている気がします。 ― 人称にもかなりこだわりがありそうですね。 ですね。その子の性格で使い分けています。わかるので。「この子は自分のことを名前で呼んでいるだろうな」って思ったときには、あえて一人称を出さなかったり。あと、さっきの「 ポルターガイスト 」の子は<アタシ>なんですけど、この曲はアニメーションでクリエイターさんとコラボレーションするために書いた楽曲でもあって、コラボ相手の“ギブミ~!トモタカ”さんをイメージした主人公でもあるんです。ちょっと強い女の子というか。芯が通っていて、平たく言うとヤンキーみたいな(笑)。そういうイメージがすごくあったので、これは<アタシ>しかないなと、この一人称にしましたね。 ― その子たちの物語をご自身で歌うときは、どんな感覚なのでしょう。 めちゃくちゃなりきって歌います(笑)。演じる感覚に近いですね。ただ、最も時間がかかるのが1番のAメロで、そこで物語を曲としてすり合わせているんですよ。「歌詞をこういうふうに読むとよくない」とか「こう歌うとハマるな」とか。そこがスルッといけたら、1番のサビから2番のBメロぐらいまでは、主人公になりきった気分で歌って。そして終盤では、客観的に「この子はこうだなぁ…」という気持ちが浮かんできたりするんです。いろんな視点で見ながらレコーディングすることが多いですね。 ― ライブのときはまた違いますか? 全然違うんですよ。レコーディングは音が近いというか。全部の細かいニュアンスがちゃんと入るので「ここはメロディー通りに歌うんじゃなくて、音を投げて、喋っているように歌おう」とかそういう表現ができるんです。でもライブではそれがなかなか伝わりにくいので、どちらかというと、曲のノリとか歌詞をはっきり伝えることを意識します。だから、レコーディング中や歌詞を書いているときは“物語を作り込む”ところに特化して、ライブのときは“音楽を楽しむ”ところに重点を置いている気がしますね。 ― eddaさんは今年で活動4年目に突入しますが、歌詞面で変化したと思うところはありますか? あぁ~…どうかなぁ…。これはすごく感覚的な話になるんですけど、私は結構ワードを色や形で見ているんですね。でも初期はそうでもなくて。本当に絵本を書くような感じで、物語を歌詞でどう伝えるかということだけをすごく気にしていました。それが最近は、差しとか抜きとかを意識するようになっていて。 ― 言葉の“差し色”みたいなイメージでしょうか。 そうそう。重い色ばっかりだったから、ここはちょっと黄色にしてみようという感覚。文字が淡々と説明的になってしまうと色が重たいとか、この子の性格だともっと軽めにしないといけないとか、そういうときにはカタカナを使ってみたり。なんかそういうところは、少しずつ上手になってきたんじゃないかなと思いますね。絵を描く感覚に近いです。 ― 歌詞を書くときに、好きでよく使う言葉や、逆にあまり使わないように意識している言葉はありますか? 好きなワードは使えるのが一回だけという意識が強いので、よく使うものはあまり思い浮かばないんですけど、使わないようにしているのは「そのひとことを言っちゃったら終わりじゃん」って言葉。そのひとことに委ねちゃうような言葉ですね。たとえば「愛してる」とか。その「愛してる」に委ねず、どういう目線で、どういう心境だから出た言葉なのかを描きたいですね。 なるべく「悲しい」とか「切ない」とか「傷ついた」とかも、直接的に表現しないほうがいい。あと、昔から注意していることなんですけど、悲しいことを悲しく言わないようにしたくて。なるべくあっけらかんとひょうきんに伝える。主人公を強がらせる。そのほうが「あぁ、無理してるこの子」って逆に刺さるので。それは私が歌詞を書くときに大切にしていることでもありますね。 【インタビュー中編に続く!】 (取材・文/井出美緒) ◆2nd Album 『いつかの夢のゆくところ』 2020年2月19日発売 初回盤 VIZL-1709 ¥3,600 通常盤 VICL-65311 ¥3,000 <収録曲> 1. こもりうた 2. 夢日記 3. ポルターガイスト 4. 時をかけ飽きた少女 5. Alice in... 6. イマジナリーフレンド 7. ルンペル 8. 戯曲 9. 雨の街 10. リブート 11. バク

    2020/02/18

  • edda
    胸痛いのは、重たいカナヅチのせいさ。
    胸痛いのは、重たいカナヅチのせいさ。

    edda

    胸痛いのは、重たいカナヅチのせいさ。

     2018年11月7日に“edda”が1stアルバム『からくり時計とタングの街』をリリースしました。今日のうたコラムでは、今作に収録されている新曲「トントン」をご紹介。トントントントントントントントン。サビで何度も繰り返されるこのフレーズは、主人公の<ぼく>が仕事で“あるもの”を作っている音なのですが、一体それは何だと思いますか? 街の広場に どんとそば立つ ぼくご自慢の舞台 悪いヤツらを うんと懲らしめる 正義の味方なのさ 気負うことなんてない おじいちゃんの代から つづいてる 誇らしい お仕事なんだ! トントン 腕を振るえ 最高のエンドステージ 作ってみせるんだ トントン 胸痛いのは 重たいカナヅチのせいさ ただそれだけなんだよ 「トントン」/edda  街の広場にある<悪いヤツらを うんと懲らしめる>ための舞台。正義の味方に<悪いヤツら>が成敗される<最高のエンドステージ>。それは…“処刑台”でしょう。つまり<ぼく>は代々“処刑台”を作っている家系に生まれ、お父さんから仕事を継いだ今、トントントントンと<ぼくご自慢の舞台>を作っている真っ最中ということです。  命を終わらせる場所を作るのは、どこか後ろ暗い気持ちにもなってしまいそう。でも<ぼく>は<ご自慢>だと、<気負うことなんてない>と、<誇らしい お仕事なんだ!>と胸を張っています。きっとおじいちゃんやお父さんからそう言い聞かされて育ち、自らにもそう言い聞かせてきたから。まだ<胸痛い>本当の理由を知ることはありません。 ある朝早く 王様が来て 仕事のご依頼だ 「お尋ね者の あの魔法使い 今日こそ捕まえた」 気を取られてたんだ 多数決ばっかり 見ないふり なくした 答えはどこ? 「トントン」/edda  そんな<ぼく>はある朝、王様から<お尋ね者の あの魔法使い>を処刑するための依頼を受けます。そのとき、初めて心が揺さぶられるのです。自分たちは<正義の味方>だと信じて疑わずにいた。罪は<多数決ばっかり>で決められてきた。大きい声だけに<気を取られてた>。真実は<見ないふり>で仕事をしてきた。だけど、本当に<魔法使い>は<悪いヤツ>なのか。では、本当の<答えはどこ>なのか…。 トントン 溢れ出した 迷いこらえきれずに 肩を震わせた トントン うつむくまま 言葉を失ったぼくに 彼が口をひらいた 「俺はこの罰を 甘んじて受け入れるぜ それほどのことをしたんだ でも後悔はない だからさお前に託す 誇りをもてよ」 「トントン」/edda  今まで疑うこともなく“処刑台”を作ってきたけれど、一度、自分のなかに生まれた<迷い>はたちまち不安や恐怖に変わり、溢れ出してしまいます。仕事をしながらも、肩は震え、うつむいて、言葉を失って、自信を失いそうで…。その<ぼく>の姿を目にして、声をかけてくれたのは、意外にも<お尋ね者の あの魔法使い>でした。    彼はこれから罰を受けるのに、本当は<ぼく>よりもずっと不安や恐怖、哀しみ、怒り、孤独を抱いているはずなのに「後悔はない だからさお前に託す 誇りをもてよ」と言うのです。死を目前にしても、自分のせいで“処刑台作り”という仕事に自信を失いそうな<僕>の気持ちを救おうとする強い心の持ち主なのです。 トントン 腕を振るえ 最高のエンドステージ 作ってみせるんだ トントン 胸痛いのは 重たいカナヅチのせいさ ただそれだけなんだよ 「トントン」/edda  こうして幕を閉じてゆく歌。フレーズは冒頭のサビと同じですが、先ほどの<お尋ね者の あの魔法使い>の言葉を受けてから聴くと、まったく違う響き方をしますよね。今まで<ぼく>は自分の誇りのために<最高のエンドステージ>を作ってきたのかもしれません。しかし今は、罰を受けるひとのための<最高のエンドステージ>を作りたいと思っているのではないでしょうか。    それに<胸痛い>理由も、今ならわかるはず。それは<重たいカナヅチのせい>=“命の重みのせい”なのです。まだ迷いが消えたわけじゃないけれど、少なくとも<あの魔法使い>の言葉に恥じないように腕を振るって、誇りを持って仕事をしよう。そんな覚悟がラストの<トントン>からは伝わってくる気がします。そして、その想いを次の世代にも受け継いでゆくのでしょう。    “物語を語り継ぐ”という意味をアーティスト名に持つ“edda”が描いた、全12曲のストーリー。是非、この「トントン」をはじめ、じっくりと味わってみてください…! ◆紹介曲「 トントン 」 作詞:edda・ミワコウダイ 作曲:ミワコウダイ ◆1stアルバム『からくり時計とタングの街』 2018年11月7日発売 初回盤 VIZL-1463 ¥3,900+税 通常盤 VICL-65069 ¥2,900+税 <収録曲> 1.からくり時計 2.フラワーステップ 3.ループ 4.エメラルド 5.トントン 6.リンドン 7.星のない空   8.宇宙ロケット 9.チクタク 10.カイバノネイロ 11.merry 12.導きの詩

    2018/11/15

  • edda
    花の束になり腐っても「おとぎばなしかよ」って笑うかな。
    花の束になり腐っても「おとぎばなしかよ」って笑うかな。

    edda

    花の束になり腐っても「おとぎばなしかよ」って笑うかな。

     2018年8月22日に“edda”がニューシングル「フラワーステップ」をリリースしました。彼女は、儚く美しい歌声と、異世界ファンタジーを見せてくれる歌詞が大きな魅力であるアーティスト。では、タイトル曲「フラワーステップ」には、どんな物語が綴られているのでしょうか。爽快で、軽やかで、生命力に溢れているサウンドの中、主人公のどんな感情が息づいているのでしょうか。 小さく花が咲いていたんだ 左耳あたりポツリ 次第にそれは増えていて 今では前も見えないほどだ もぎ取られて 怯む視界の隅 声が滲んだ 「フラワーステップ」/edda  歌の冒頭からもう、起承転結の摩訶不思議な“起”が描かれておりますね。ある日、気がついたら<左耳あたりポツリ>と咲いていた小さな花。それには何らかのきっかけがあったはずですが、ここではまだその起因は明かされていません。ただ、わかっているのは<次第にそれは増えて>いくものであり<今では前も見えないほど>に主人公の顔中を花が覆っているということ。  さらに、この<花>は誰かに<もぎ取られて>しまうような存在であるようです。物語のなかでは、誰かの“嫉妬”の対象となるものなのかもしれません。または「気持ち悪い」と“嫌悪”されるものなのかもしれません。そんな他者の悪意に気持ちがくじけそうになり、涙で滲む声…。しかし主人公自身は、おそらくこの<花>に対して否定的な気持ちはないのです。どこか愛おしくさえ思っているようにも感じられます。 フラワーステップ 君に見せたいんだ もうこのまんま 花の束になり腐っても 「おとぎばなしかよ」って笑うかな 鼓動に根がめぐる前に 「フラワーステップ」/edda  だからこそ、印象的に響くのがサビフレーズ。主人公は自分の身体の上をポツリポツリ、ステップを踏んでゆくように咲いてゆく花=<フラワーステップ>を<君に見せたい>と言っているのです。もはや<もうこのまんま 花の束になり腐って>ゆくことさえ望んでいるのではないでしょうか。さらに、主人公が思い浮かべている<君>の反応も、その<花>を“もぎ取る”ような他の誰かの反応とは異なります。  身体中に花が咲いていようと、たとえ<花の束になり腐>ろうと、どんな自分であろうと「おとぎばなしかよ」って笑ってくれるような存在。態度が変わったりしない人。それが主人公にとっての<君>なのだと思います。だから何だって<見せたい>と思える。お互いの“信頼”や“絆”が伝わってきますよね。ただし、最後の<鼓動に根がめぐる前に>とは、何を表しているフレーズなのでしょうか…。 想いの数だけ 増えていくこの花を こぼさないように フラワーステップ 君に会いたいんだ なんてことない 表情してさ明日でも見よう 「待ちくたびれたわ」って笑うかな 鼓動に根がめぐる前に  そして、ここでやっと身体に<小さく花>が咲く起因が明らかになります。この花は<想いの数だけ 増えていく>みたいなんです。たとえば、大切な<君>に<見せたい>と想ったなら、ポツリ。<会いたい>気持ちが募ったら、ポツリポツリ。そうやってどんどん増えていくのが<フラワーステップ>というもの。身体の花は<君>への“想いの証”だからこそ<こぼさないように>と愛おしくて<君>に見せたかったのですね。 たどり着いた 懐かしい場所 眠る君を見た ああ もう涙も流せやしないのに フラワーステップ 君に見せたかった ほら こうやって 花の束になり腐っても 「おとぎばなしかよ」って笑ってよ 鼓動に根がめぐる頃だ ねえ 心をどうかつないで ぎこちなくても 「フラワーステップ」/edda  しかし歌の終盤。物語は突然、切なすぎる“結”を迎えるのです。主人公の<フラワーステップ 君に見せたいんだ>という言葉は<君に見せたかった>と過去形に変わっております。つまり、もう<花>を<君>に見せられない結末へと辿りついてしまったのでしょう。何故なら主人公か<君>かのどちらかの<鼓動に根がめぐる頃>だから。主人公は<フラワーステップ>という病によって、命まで侵されてしまったのでしょうか…。  もしくは、冒頭から<君>という存在はこの世から消えてしまいそうだったとも考えられます。そのショックゆえに、主人公には身体に小さな花が咲き始めるという現象が起きた。そして想えば想うほど、どうしようもないくらいに<フラワーステップ>は増え続け、やがて<君>が二度と目を覚まさなくなってしまったとき、ついに主人公は<花の束になり腐って>しまった…。  そんな哀しい深読みもしてしまいたくなるのが、edda「フラワーステップ」なんです。だけど、曲からは切なさや哀しみだけではなく、こんなにも誰かを想う気持ちに溢れた綺麗な景色も見えてきませんか? きっと主人公は今、心も身体も<君>を想う証でいっぱいです。eddaにしか描けない「フラワーステップ」の異世界を是非、歌詞からも覗いてみてください。   ◆紹介曲「フラワーステップ」 作詞:edda 作曲:edda ◆ニューシングル「フラワーステップ」 2018年8月22日発売 初回盤 VIZL-1422 ¥1700+ 税 通常盤 VICL-37426 ¥1200+税 <収録曲> M.1 フラワーステップ M.2 ミラージュ M.3 魔法 -Studio Live ver - M.4 フラワーステップ (Instrumental)

    2018/08/23

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