浴衣の君

TRIPLANE

浴衣の君

作詞:江畑兵衛
作曲:江畑兵衛
発売日:2017/12/06
この曲の表示回数:11,661回

浴衣の君
嬉しいことにだって 悲しいことにだって
心が慣れてしまったのは いつの日からなんだろうな

優しさは少なくなって 代わりにズルさを手にしていた
矛盾なんてのは もう へっちゃらさ 声を上げて泣きたい気分

漠然と ただ漠然と 撫でてみたこの胸の内側に
引っかかって邪魔をしていた あの夏の物語

まるで世界が変わるくらいの恋を 君と演じてしまった
あの花火が慌ててしまう程の 長い長いキッスでした

たとえ世界が終わるとしても 僕らには些細なことだった
きっと 花火の音が止むまでの 儚き永久を手にしていたから

真夏の色に染まって はにかみにも酔っ払って
ドラマティックなんて期待してさ 夜の薫りに浮かれていたんだ

呆然と ただ呆然と 満天の星空に照らされて
夜が終わる名残惜しさに 為す術も見当たらない

浴衣の君に魅せられてしまって 三十一文字には収まらない
あの花火は敵か味方か 煙る空に幸を問うた

あの日 世界が終われば良いなんて 不謹慎にも脳を過ぎった
もう 花火の光は見えないよ 僕らの夏が終わって行った

忘れはしないよ 時の流れに逆らって
枝垂れ柳のスローモーション 幾重にも織り成す夢

口が裂けても言わぬと決めた 甘いセリフが声に換わった
男に無き筈の二言とやら 今宵限りは許したまへ

まるで世界が変わるくらいの恋を 君と演じてしまった
あの花火の終わりに気付かぬ程 長い長いキッスでした

たとえ世界が終わるとしても 僕らには些細なことだった
あの花火の光が止むまでの 儚き永久に酔いしれていた

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