椎名林檎作詞の歌詞一覧リスト  270曲中 201-270曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
手紙GOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎伊澤一葉椎名林檎前略  貴方が今日、その手を隠しても代わりに瞳が何かを捕らえ、 独りでにまた研ぎ澄まされて新しい力を携えるでしょう。 確信を持つのは当然なこと、何故なら。 あー貴方はもう群青(あお)さに甘えずに戻らない路を選ぶと云っている。 私ももう溜め息は漏らさない。美しい貴方の決断がため。  大人になった私達には何時でも答えが要るんだね。 「恐い。」と、惑っている間にも生命は、燃えてしまう。  祈っているよ。貴方の色が、どんなに酷く澱んだって変わらないさ。 伝えたこと、遥か遠くで方位を失っても、どうか憶えていて。 私はずっと唄っている。  昔はもっと、季節の過ぎ行く速度が遅く思えていたのに。 近頃、何だか速くなるみたい。為すべきことが山積みになる。 大人になった私達には今直ぐ答えが欲しいよね。 途中で迷っている間にも、生命が芽生える。 願っているよ。貴方の夢は、どんなに濁る世界だって壊せないさ。 望んだ侭、突き進んで居て方位を誤ったら、そっと思い出して。  追伸  背負っても潰されないのは、今日も貴方が生きていると信じていて、 疑わずにいるからなんだよ。(ほんの些細な理由) どうかお元気で…。
透明人間PLATINA LYLIC東京事変PLATINA LYLIC東京事変椎名林檎亀田誠治東京事変僕は透明人間さ きっと透けてしまう 同じ人には判る 噂が走る通りは 息を吸い込め 止めた儘で渡ってゆける 秘密も愉しいけれど直ぐ野晒しになるよ それを笑わないで 好きなひとやものなら有り過ぎる程有るんだ 鮮やかな色々  あなたが笑ったり飛んだり大きく驚いたとき 透き通る気持ちでちゃんと応えたいのさ 毎日染まる空の短い季節 真っ直ぐに仰いだら夕闇も恐ろしくないよ  僕は透明人間さ もっと透けて居たい 本当はそう願っているだけ 何かを悪いと云うのはとても難しい 僕には簡単じゃないことだよ 一つ一つこの手で触れて確かめたいんだ 鮮やかな色々  あなたが怒ったり泣いたり声すら失ったとき 透き通る気持ちを分けてあげたいのさ 毎日染まる空の短い季節 手を叩いて数えたらもうじきに新しくなるよ  恥ずかしくなったり病んだり咲いたり枯れたりしたら 濁りそうになったんだ 今夜は暮れる空の尊い模様を真っ直ぐに仰いでいる 明日も幸せに思えるさ またあなたに逢えるのを楽しみに待って さようなら
黄昏泣き東京事変東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変茜色が誘っている泪を拭いましょう  ほら 恐いことなどなにも無いの 最初からあなたには わたししか居ない 嘘も闇も眠ってしまえば直 帰りゆこうや  後何れ位あなたの望んだ景色が見えましょう  さて 答えるものは此処に有るの 最期までわたしには あなたしか居ない 身も心も宿ったその生命へ 注がんと
ブラックアウトGOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変山ノ手線 最終で何処へ行こうと云うの?  都市(まち)の芳香(にお)いが変わり桜はもう散っている 急いで帰る気温は疾(とう)に北へと逃げ去った様 抜け駆けで何処へでも遊びに行きましょう もっと酔って居たい 哀しく満たされ寒さより明るさが疎ましいのさ  都市のネオンはきっと星達を奪ったのだ 希望の通り黒い時間が二人を匿っている 抜け駆けで何処へでも私を連れて行って 今日は帰らない 素面になってしまいそう 遠くまで揺らせて運んで行って もっと酔って居たい 哀しく汚され何時もより撓(しな)やかに忘れたいのさ  白く照らされる日々に置いて行かれそうで ちょっと隠れたいだけ 分かっている 是以上は無い  だから連れて行って 帰りたくない 誰も知らないけど 何より嗚呼! あなたが疎ましいのさ
歌舞伎東京事変東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変Would you like some fun, or no? Have you got something to hide? Do you want to know our secrets? Oh, I don't remember, really.  It is coming, It's definitely coming. Don't you interrupt me, who are you? I am so tired. You are pissing me off. But doesn't matter, we are lenient, you see.  Would you like some more, or not? Have you got someone to hate? Do you want to know our secrets? Oops, sorry we don't have any.  It is coming. it's so coming. Never interrupt me, who the fuck are you?  I am so tired. You are pissing me off. But doesn't matter, we are lenient, you see.  You can join us, come on, you have to. It's ridiculous to feel shy, who are you? Ah yes! so sweet, very sumptuous. Hey, listen up, we are all incidents.  Yes, please. No, sir. Who?
雪国東京事変東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変濡れ雪や小田原で咲(わら)えば好かろう 南はもう溢(こぼ)れ梅  「期待などして居ません。」 いまも解いた手の中何も無い侭  女が泣けば男は逃げる 取返す様な無粋はしないことさ  「覚えては居ないでしょう。」 あの日繋いだ手の中咲いた約束  女が待てば男は黙る 溶け出したなら急いでほら 忘れてしまえ 男は殺すのさ 早く立て 凍えてしまわないように
スーパースターGOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎亀田誠治東京事変「未来は不知顔さ、自分で造っていく。」 多分あなたはそう云うと判っているのに ほんのちょっとざわめいた朝に声を無くすの  私はあなたの強く光る眼思い出すけれど もしも逢えたとして喜べないよ か弱い今日の私では これでは未だ厭だ  「答えは無限大さ、自分で造っていく。」 枯れ行く葉が相変わらず地面を護っている そんな大地蹴って歩いては声を探すの  私はあなたの孤独に立つ意思を思い出す度に 泪を堪えて震えているよ 拙い今日の私でも  明日はあなたを燃やす炎に向き合うこヽろが欲しいよ もしも逢えたときは誇れる様に テレビのなかのあなた 私のスーパースター
化粧直し東京事変東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変貴方が去ったあとのこの部屋 白く濁っていく 過去は遥かな霧の様で 私のもう二度とは示せない強さ 霞んでいく 今朝の別れが雨なら良い  貴方に逢って孤独を知った だけど失った今私は初めて本当のひとり  馨る枇杷 二人の庭はとうに朽ち痛んでいる 何度もさようならを言い過ぎて  どうか帰ってもう一度だけ その時こそは貴方の慈しみを無駄にしないから  貴方に逢って孤独を知った だから失って今更ながらまた貴方を識った 言葉が宙に舞って枯れたとき やっと私は気付いた 本当にひとり
喧嘩上等GOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変こっちの心根量らずと、一体如何云う御了見 そうした喧嘩は手前から、売ってやりんす上等よ  待てこら未だ答えは聞けちゃ居ないのさ 洗い浚い吐け今宵は常套句なんて通用しないと思え  I'm so angry with you, sorry. You should concentrate on cheering me up. But it's too late now, you've lost your chance, it's gone. You never once realized how bad our dilemma had got. Stop it, honey, cheeky! Why can't you see it my way just this time? Silence, naughty, fussy! I am really sick of you. And I hate you.  That's right you love me so much, don't you. I should thank you for that, maybe. But it's no use how what a giant waste of time. Because I have never felt any weight in your words to me. Shut up!! Stop it, honey, snooty! Why don't we just look at our bullshit then? Iffy, crappy, scrappy! You would be best off alone. I am really sick of you. And I hate you.
秘密GOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎伊澤一葉何にも云いたくない 今宵の口は猛威を奮っている獣を捕う 教科書通りの慣用句などは止めて… 虚しいだけ  此処へ来てさあ早く 夜に食べられちゃあ勿体無い 誰も知らない内に 現在だけの素肌 引っ掻いてみて  何にも聴こえていない 今宵の耳は優雅に踊っている孤独を探す 惨事を報じるテレビなどは消して… 哀しいだけ  身体だけが証 夜を飲み込めば絶頂さ 明ける日はもう其処に 現在だけの気持 いっちゃいたいのに  淋しいのはあなたばかりじゃない 恐ろしい闇無かったことにする為
落日GOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変君は産まれ僕に出会い春を憂い秋を見た 記憶を辿る過程であどけない君の写真に 認めたのは僕が所詮季節すら知らない事 現在では声を失くした君だけが映す月花  「当てにならないことばかり」って 嘆いたこの舌の根でさえも 乾く前に期待を仄めかす まるで手応えの得られぬ夜 また一つ小さく冷えていく生命を抱いた  雪に生れ何時も笑い雨を嫌い此処に居た 確かなのは只唯一君のさっき迄の温もり  「何が悲しい?」と尋かれたって 何も哀しんでなど居ないさ 丁度太陽が去っただけだろう 微かな希望と裏腹に ごく当たり前の白け切った夕日を迎えた  独りきり置いていかれたって サヨナラを言うのは可笑しいさ 丁度太陽が去っただけだろう 僕は偶然君に出遭って ごく当たり前に慈しんで 夕日を迎えた さあもう笑うよ
修羅場PLATINA LYLIC東京事変PLATINA LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変短夜半夏、嘘を眩むとぞ 疑うなんて浅ましいです  陽のもと認めたあの腕の白さまで 忘れたら‥凍えずに温まるのか 一層この侭通わないとて構わない  笠の雪の、自然が災ひや 黒ばむ前科に労働きます  揺れては末とあの夏の期待を責め 仰いだら‥灰色に誘う娑羅双樹 一層この侭繁らないとて厭わない  何方かに会えば記憶を奪取まれよう 喉を使えば貴方が零れ出で溢れよう  ‥是以上識りたくなどない 一層この侭眠って居られたら好いのに 噫!貴方の首筋が きっと現在はもう真っ白く透き徹って居る
夢のあとGOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変ニュースの合間に寝息が聞こえる 期待したよりずっと静か  弦を爪弾けば盛者がまやかし 思えば遠き日結った髪も  手を繋いで居て 悲しみで一杯の情景を握り返して この結び目で世界を護るのさ  蓮華の咲く頃柑子は実らぬ 期待するのは勝手だと云う  殺めないでと 憎しみで一杯の光景を睨み返して その塊を果敢に解くのさ  「夢を見る拙さか」麗しき寝顔に問う  手を繋いで居て 喜びで一杯の球体を探り直して この結び目が世界に溢れたら  ただ同じときに遇えた幸運を繋ぎたいだけ この結び目で世界を護るのさ 未来を造るのさ
母国情緒GOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変猫のまなこ眼と犬のお耳であなたに御挨拶 何一つ逃したくはないの 仮令誰かに妬まれたとて私は構わない 此処でちゃんと向き合えている  内緒の地図は交差点を描いて 鮮やかに広がっていく 快活な空 街路樹がコラージュ切抜合成 不確かな明日を慶んでいる  誰かが勝てば誰かが負ける浮世は忙しい 何一つ容易い事ないの だけど思わず笑みが零れる私は仕合わせ 現在はもっとよく分かっている  たったの一人昼食を摂ろうと 神楽坂彷徨った午後 入れぬ道も 費やした歩数を裏切らず 繋がっていると知った  春夏秋冬雲の色まであなたとお揃いで 何一つ欲しいものがないの もしも望みが叶うとしたら言葉を交わしたい 母国だって同じだもの  母国情緒 此方に在りらむ
御祭騒ぎGOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変毎日が勝手に過ぎ行く夏の終わり 今夜間に合えば直に掴めそうです  生を受けた此の時代の歯車と 今夜こそやっと歯が噛み合いそうです  抜け出そう行かなきゃ 今日は何だか違うの 出掛けよう時間がない 実際の季節に期待して  放生を行い此の世代を祝おうと云う こんな折に何ともまあお誂え向き  こよなく愉しいよ 今日は何だか違うの 少しも恐くない  実際の祭に魅了され  綿菓子 水笛 見知らぬ他人の汗 桃色雛や見世物小屋の嘘  全てが初めて 今日がもう来ないことを知ったのも初めて 林檎飴が紅い  そして私は生きている! 今日現在を歩いているんだ 何も無い私だって融け合っているのさ 嗚呼
駅前東京事変東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変大学の生徒が青を謳歌して泣く 騒がしい色を纏っている私ならここです その歩道橋を渡っていくよ 無言でも応えている 鼓動を刻んで 思っているよ ほら  改札を出た付近掲示板があったね 頼もしい時間を縫っていた私ならここです 決まった道路を渡っているよ 聴こえている あなたに通う希望や応える酸素 ほらまたいま擦れ違った 鼓動を鳴らして 動いているって ちゃんと聴こえたよ あなたが鼓動を揺らすから 伝えていたんだ 今日も
サービス東京事変東京事変椎名林檎H是都M東京事変怖じ気付いて触れもしない耳にそっと囁くんだ 若さ故の淫らな銃撃てばきっと心地好いと  さあご覧遊ばせ 曇り無い眼がいまに匂引かすしどけないこの実を 過ぎ去っていく時間に従順なだけさ “邁進”其れ以外何一つ分からない  するとこうだ 「何かご不満?ディスプレイは頗る綺麗よ。」 此処まで来て醒める萎える 意図は冗談 稚児の遊戯 ルルルル縷縷縷縷るシュールレアリスム超現実主義 不知顔で高飛びしろ!  でも机上に高がアイコン二つ三つ未々嘘 色違いのラベル順に並べ替えてばれぬ本体  さあご覧遊ばせ 味気無い利き手もいまに泡吹かす新たなお客様 最早お金では起動も致しません  “献身”其れ以外愈々分からない  是ぞ当たり前 革め朝飯前 右手左手あられもないこの身は果敢無い現し身 棄ててなんぼだと言う? 知らない 分からないから見舞ってくれる さあ「骨抜きに」
現実を嗤うGOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変you say those proverbs as if you had contrived them i know your arrogance, but do not point it out and you've not changed a bit in three long dismal years i think your flaw isn't so much your fault as a charm maybe i will meet you one day, maybe wednesday, maybe not・・・ still, i'm sure to meet you anyway, maybe thursday, maybe not・・・  i want to be you just like a leaf that has flown away with the wind and the rain this “romance” is so mellow, and “so real” just like a song that has died away with a flash in the night i would like to be composed of you  you tell your stories as if you had no respect for anyone i sing my songs as if i were a prostitute you take a snap at me, and stuff yourself on my welfare i feel like i am clinging to a cloud maybe i will kiss you slowly, maybe quickly, maybe not・・・ still, i'm sure to kiss you anyway, maybe sweetly, maybe not・・・  i want to be you it's hard to spend a lifetime for myself with the quakes and the storm this “romance” is an error, and “surreal” it's clear that i love your insensitiveness like the hills and the sky i would like to be merged into you
クロール東京事変東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変ああそうそんなにしたいの あたしと色々な事を ねえ勘違いしないで? 興味は有るから  ああそう堪えられないの あたしと色々をしたくて 絶対に今日が好いの? 仕様の無いひとね 触らないで未だ待って 安くないわ あたしをそんな簡単に買って 酔わないで 現在値打ちは上がっていくばかりなの  ああそうそんなに恐いか あたしの色々な処が 何で黙っているの? 如何したのかしら 泣いていないでよく聞いて 厭じゃないわ でも少し未来が見たいの 慌てないで 現在をんなは贅沢な生き物  声を出してほら云って 「安くない」と 「レディーをこんな簡単に飼っちゃならない」と 「先ず値打ちを把握するべきだ」と 謝らせて泳がせて貝の様に閉ざすお顔がもっと見たいの 怒らないで 更に零してあなたの泪 綺麗よ! 飲み干してしまう…
入水願いGOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変自分の世界を飛び出す勇気を持てた暁に 今迄吐いた下らぬ嘘を美化して下さる? でも多分無理 疲労が超えてる 他人の期待を受け止める意志を持てた暁に 貫いてきた下らぬ倫理を認めて下さる? また同じこと 繰り返している  天現寺発って今日は房総半島へ 助手席に埋まったあなたの生命 如何にでもしてなんて云うなら何でもしてあげたいけど あたしなんかで良いの  あたしを殺して其れからちゃんと独りで死ねるのか 応えもしない子供の仮面を付けた鮮やかな瞳 もう一つの方 生きる方は如何  海浜公園今日も月光に薄闇 助手席に照ったあなたの信号 コートの下を這っている両手は何にも掴めないでしょ 人違いじゃないかしら  大嫌いです 全部が厭です 賞讃したがっているあなたの嘘吐き 今夜以降こんな仕様も無い女が生き存らえるなんてあられもないわ! …どうぞ殺って
林檎の唄GOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変私の名前をお知りになりたいのでしょう でも今思い出せなくて哀しいのです  働く私に名付けて下さい お呼びになってどうぞお好きな様に 五月に花を咲かす私に似合いの名を  木通が開いたのは秋色の合図でしょう 季節が黙って去るのは淋しいですか  泪を拭いて顔を上げて下さい ほらもうじき私も実を造ります 冬には蜜を淹れて貴方にお届けします  私が憧れているのは人間なのです 啼いたり笑ったり出来ることが素敵  たった今私の名が分かりました 貴方が仰る通りの「林檎」です 美味しく出来た実から毎年お届けします  召しませ! 罪の果実
GOLD LYLIC東京事変GOLD LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変心と云う毎日聞いているものの所在だって 私は全く知らない儘大人になってしまったんだ  頬に注いだ太陽に肖る快感 前を睨んで性を受け直す瞬間 手に取って触るだけで 解った気になっていた私に然様なら  妙な甘えでもう誰も失いたくない 逢って答えをそっと確かめたいけど 触れ合いに逃避するのは禁止 戸惑いつつも変えているんだ  生まれてしまった恥じらいを今日嘲笑わず耐えて居たい 私は何度溺れたとして泳ぐことを選んだんだって  宵の苦悩に苛まれながら覚醒 縦横無尽に感じ剥がしていく行程 此処で見抜いて新しく会って 向き合う私に気付いて  汚れてしまった恥じらいを今日受け止めて添いたい 私は何度堕ちたとして生きることを選んだんだって  雲すらとうに逃げた後の秋ヶ瀬公園は 私の全く知らない様な刺々しい冬を唄う 心と云う毎日聞いているものの所在だって 私は全く知らない儘大人になってしまったんだ
遭難PLATINA LYLIC東京事変PLATINA LYLIC東京事変椎名林檎椎名林檎東京事変この花が咲いて枯れるまできっと二人には乗る物も見当らない 積載の限度を誤らない様に望む儘離す距離 拒むのを許せよ 遂に壊して着地点 認識困難 「墜ちていく。」  こうやって今此処で開花する傷付け合いの会話が 善くない種を増やしてまた育っていく 嗚呼もう如何(どう)にでもなりそうな事態 答に気付いても未だお互い愛しいと感じている非常線 「救助して。」  冬が嫌いと云う冷えた手はとうに選ばれて届く距離 掴むのを赦せよ 一層壊して水面が 遥か頭上へ 「溺れる。」  こうやって今振り向きもせず慈しみ合うこと自体 危ないとは判っていても黙っている 嗚呼もう如何にかなるかも知れない 答に気付いても未だお互い微笑み合う真昼 紅いネイル!だって真実等に興味は無い…下品な芝居で定刻 果敢ない想いを真っ白に隠して置いて 嗚呼もう如何にかなる途中の自分が疎ましい 然様(さよう)なら お互い似た答の筈 「出遭ってしまったんだ。」
群青日和PLATINA LYLIC東京事変PLATINA LYLIC東京事変椎名林檎H是都M東京事変新宿は豪雨 あなた何処へやら 今日が青く冷えてゆく東京 戦略は皆無 わたし何処へやら 脳が水滴を奪って乾く  「泣きたい気持ちは連なって冬に雨を齎(もたら)している」 と、云うと疑わぬあなた 「嘘だって好くて沢山の矛盾が丁度善い」 と答にならぬ”高い無料(ただ)の論理”で 嘘を嘘だといなすことで即刻関係の無いヒトとなる  演技をしているんだ あなただってきっとそうさ 当事者を回避している 興味が湧いたって 据え膳の完成を待って 何とも思わない振りで笑う  突き刺す十二月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点 少しあなたを思い出す体感温度  答は無いの? 誰かの所為にしたい ちゃんと教育して叱ってくれ 新宿は豪雨 誰か此処へ来て 青く燃えてゆく東京の日
葬列GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎今朝は妙なメイルを拝受しました。 其処に「出生の意志」が載つて居り、 現在(いま)は、酸素を押し返さうと必死です。 まう亡骸は消去完了……何處にも桃源郷は無いと云ひます。  僕は、両(りやう)の肢から認知しました。 此処に「半分の意味」を見出して、 現在は、酸素を吸ひ切つてしまふ準備中です。 亡骸に弁護は不要…… 何處にも桃源郷が無いのなら、お造り致しませう。  ・生むで廃棄する勇氣 ・空を斬つてゆく庖丁(ナイフ) ・今日、胎盤、明日  僕を食しても植わらない理由は「渾(すべ)て獨りぼつちだから」。  偖(さて)は、こんな輪廻と交際をする業が、 お嫌ひなのでせう、当然です。 未だ何の「建設も着工」してゐない、白紙に還す予定です。  お顔を。 さあ、拝見させて下さい。
ポルターガイストGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎もつと澤山(たくさん)逢いにゐらして下さい…さう口走つた君。 僕は愛ほしく思ひ、大層動じたので、 前髪の成す造形に神経を奪はれて、 鍵(キイ)も持たず家を出たのです。 斯くして、麗しき君の許へ超へていく想ひ、抑へました。 「今日は電車で!」壱度乗り換へた頃、高まつていく時めきに 負けさうになつてゐることに氣付き始めました。 真実は最初で最後なのです…さう口走つた君。 僕は思ひ出しつつ、聡明な生き方を 鳥渡(ちょっと)真似たいと感じ颯爽と歩いては、 キツと厳しい表情(かほ)をしたのです。 君を笑はす為に、微笑むでゐやうと思ひ、鍛へました。 「扉(ドーア)の前にて!」若しも、 此の部屋も無く、連なつてゐる輝きが まやかしであらうとも僕に恐れなどはないです。 君はひと足先に微笑むで、幻視を與(あた)へました。 「こんな僕に!」徐(やを)ら、 見境も無く慾しくなるまぼろしは孰(いづ)れ衰へても 僕には美しく見えます。君だけに是を唄ひます。
おこのみでGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎指と謂う指を貴方に委ね疎通 夢を見てゐる金色エナメルが伍本揃ふ 其処で 鳥渡(ちよつと)だけ 休憩を お口に合ひますか さあだうぞ 唯濃密な接吻を お口に合ひますか  生命さへ怪しき瞬きに過呼吸 貴方に塗つて戴いた金色エナメルが壱拾本揃ふ 此処で やつとこさ 完成品 お眼鏡は如何 さあだうぞ 唯従服の快感を お眼鏡は如何  「愛したひとは貴方だけ」善くも平氣で濡れし此の色目よ 似合ふのは さう 興味本位な 金色の爪(ネイル) そして燃ゆる頬令今宵は果実色に 無言(しじま)の意圖か熟れゆく鎖骨のお皿 注いで 銘酒の内の取つて置きなら  処變はればお相手も變はつて往きます 虚構みたいに真赤のエナメル弐拾本揃ふ  此処でも 矢張り 同様に 御顔色を窺ひつ さあだうぞ 唯恍惚と心中を 御顔色を窺ひつ  「愛と謂う言葉が嫌ひです」善くも平氣で抜かす此の色目よ 似合ふのは さう 鋭利で気丈な真赤の爪(ネイル) そして燃ゆる頬血液に似た色に  日向の意圖か熟れゆく羞恥心のお庭 注いで 銘酒の内の取つて置きなら  だつて明日は如何生る身露知れず 果てはたつた一時先の未来 其れすら確かぢや無いもの 確かぢやないでせう  「愛するひとは貴方だけ」是がたつた一時の真事(まこと)で痛くもない 剥いではまた塗つて戴く爪(ネイル) 「愛と謂う言葉は不要です」いとも容易に濡れし此の色目を 新しく演出して さあ何方でも …お好きな様に
とりこし苦労GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎えゝい儘よ 恥ぢも棄て去らむ あんた程の 男(をとこ)等居らぬ 燃盛る様 爪 熔(と)けにけり あんただけは 奪はれたくない  お願ひ 何處にも行かないでよ ねえ 後生だから傍に置いてよ  えゝい儘よ 髪 伸びにけり あんた故の 乙女心(をとめごころ)さ 如何でも宜し 詰まる処は あんたの眼で 奪はれたのさ  お願ひ 誰にも云はないでよ ねえ 後生だから秘密にしてよ  どんな科白の効力に参つたつもりも無いわ 女の私を信じたきや黙つて「ついて」来い  えゝい儘よ 廻り諄(くど)いぞなもし こんなことにまう 口は使わぬ
おだいじにGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎氣持ちは晴れ 身体も未だ自由が利く 眼に映る良さ 映らぬ善さ 隣の芝 青く見えたら出来るだけ睡(ねむ)るのさ 肌を包むガーゼは白い嘘 甘い羂(わな) 自ら裏切るなら楽をするに限るさ 大人だから小さく唄ふ位 笑ふ位許してね 息が出来る頃迄  氣の果てまで同じ風が馨つたら善い 手にする貴さ 出来ぬ尊さ 覚えた儘 内緒の地圖で雨の中を出掛けやう 背中を湿らすのは赤い疑念 辛い罰 憂き世に居た堪れない悲劇が溢れたとしやう 大人だから今日はまう唄ふ位 笑う位許してね 守るものは護るさ
ドッペルゲンガーGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎今日は 然様なら 愛してゐる 大嫌ひ 夕暮 泪雨 懇(ねんごろ) 赤の他人  見えてしまつたよ 慾を掌つた過去形 まう罷めるよ ほらすぐ此処に示して 楽にしてあげる  今日は 御休み 前のめり 淑(しとやか) 夕暮 波久礼雲 苗床 赤の他人  消えてしまつたよ 己を能(よ)く模した騒霊 まう決めたよ ほら災ひを起こして 取り憑いてあげる  見えてしまつたよ 美意識を孕(はら)むだ愛憎 まう辭めたよ ほら須く示して 其処は天國
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
宗教GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎誰か僕に巧いお菓子を 毒で本望 嘘で元々さ 可成なら甘いものが善い 湯呑勘定 蟲歯も厭はない  「立て」「撃て」「切り裂いても敬ひ去れ」「歇(や)むな」「惡(にく)むな」 「吐け」「出せ」「引き摺つても歩き行け」「振り向くべからず」  色彩  丁度好い洋杯(コップ)が何処に行つても見付からないのだ 如何して こんなにビルも道路も 増えて居るのに 飲むでも飲み切れぬ壜(ボットル)で不條理を凝視せよ  季節は廻つて急ぎ足 花は咲いた 蜂を呼寄せた 幾度も繰り還しをする 寛る様で 枯れるのが常と  「待て」「伏せ」「不可解でも崇め逝け」「病むな」「憎むな」 「視ろ」「嗅げ」「不愉快でも味わひ識(し)れ」「覚悟を極(き)めろ」  芳醇  長嘉の勝訴が何時になつても見當(みあ)たらないのだ 如何して 品位が麗しいのは事実なのに 泣いて負けを認むる獣の條理を諷刺せよ  あ、通り雨 憂ひ菩薩 雲 行きて また 晴れて 配置されし 僕の記号 期待すれば氣付いてしまふ 模範だらけ 模倣だらけ 續いて 往く 此の 営み
やつつけ仕事椎名林檎椎名林檎椎名林檎椎名林檎毎日襲来する強敵電話のベル 追っては平穏なる感度を欲するのさ  高速 渋滞とは云っても低速だろう 真理と相反する条理に従服姿勢  何も良いと思えない 余り憤慨もしない 今日は何曜日だった? 然して問題じゃ無いか ―嗚呼 痛い思いをしたいのに  興味や関心を奪う程合う辻褄 或いは目合いを以て営んでなんて目論で居ないか  操作して頂戴 退屈が忌ま忌ましい 銀座線 終電何時? 然して問題じゃ無いか ―嗚呼 機械になっちゃいたいのに  ねぇ“好き”って何だっけ? 思い出せないよ… 思い出せないよ  何も良いと思えない 余り憤慨もしない 今日は何曜日だった? 然して問題じゃ無いか  操作して頂戴 退屈が忌ま忌ましい 銀座線 終電何時? 然して問題じゃ無いか  何も良いと思えない 何も良いと思えない 何も良いと思えない  ねぇ“好き”って何だっけ? 
PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎此の扉(ドアー)なら破れない 其の塔なら崩れない 彼(あ)の天なら潰れない 何(ど)れも嘘らしく馨つてゐます  喩へ蒔いても育つても仙人草(クレマチス) 咲いても強く色付かうとも 瞬時に黙つて堕ちて逝きます  如何して? 何故 哀しくなつたの 現実の夢  此の肺なら破れない 其の顔なら崩れない 彼(あ)の天なら限りない 何(ど)れも赤色に匂つてゐます  斯くて哭(な)いては惑つては生(な)りませぬ 立つたら強く進まなくては やつとで呼吸に成つて来ました  如何して? 何故 魘(うな)されてゐるの 現実が夢  今日からは生えても芽吹いても仙人草(クレマチス) 咲いても悦び過ぎないから 大事な生命(いのち) 壱ツだけ だうか持つて行かれませぬ様に 哭(な)いたり惑つたり致しませぬ 立つたら弐度と倒れないから 何も要らない 壱ツだけ だうか 誰か 嗚呼  エントリー番号壱(ナンバーワン)
意識GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎頭が有れば要は簡単に片付いて 子供と呼べば汚されないで済むのさ 僕に少しの光合成 君に似合ふ遺伝子を ヒトは仕様の無いことが好きなのだらう 「嘘ヲ吐クナヨ」  泣いたら何だつて此の白い手に入りさうで 答へなら純粋だ 惹かれ合つてゐる こんな風に君を愛する 多分  幾つに成れば淋しさや恐怖は消へ得る 子供を持てば軈(やが)て苦痛も失せるのか 君が慕ふ思春期と 僕が用ゐる反抗期 最早語呂を合はすことが好きなのだらう 「嘘ヲ吐クナヨ」  泣いたらどんな法も覆して願望通り 答へなら残忍だ 騙し合つてゐる こんな風に君は愛する 多分  「嘘ヲ吐クナヨ」  もう是以上知つて 眠らない夜と心中未遂 思ひ出に酸化した此の含嗽薬(うがいやく) 迷彩(カムフラーヂュ) 無い物 頂戴なんて憤(むずか)つてゐる幼児同様 お母様 混紡の僕を恥ぢてゐらつしやいますか  君が愛した 僕
茎(STEM)~大名遊ビ編~GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎椎名林檎There’s a door here, but it will not break There’s a stone there, but it won’t remain Up there a heaven now, but it will not wait And the lies there, the scent of it , just too much So should you, Sow it once and make it grow, the sweet clematis Let it flower, and paint it all of the colors bold Instantly things fall and fade, return to silence Why oh why, why does it all feel so sorrowful? Dreams of what is real  There’s breath here, but it will not break There’s a face there, but it won’t remain Up there a heaven now, but it knows no name and the stain is the color of red through red And thus, You cannot cry, confuse the lies,try to remember When you rise, you take you steps with a strong desire Time goes by, a breath it comes,like something given Why oh why, why have these nightmares not long expired the real is but a dream  From now on, should it grow and open full,the sweet clematis Flower bold, but there’s no need for rejoicing more Precious life, this life just once,it comes just one time Keep it close, keep it from ever just leaving you Crying tears confusing fears they are no longer When I stand I know I’ll never be down again Nothing that I need now,once it comes just one time Somehow, somehow, someone, ah Entry Number One
迷彩GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎「ねえ一層遠く知らない街に隠居して沈黙しませぬこと? こんな日々には厭きたのさ ねえだうぞ攫(さら)つて行つて」  逃げ延びて水密桃(すいみつとう)に未練 砂みたいな意識と云ふ次元で 逃げ延びた暑さよ何邊(いずこ)へ 揺れが生じ  其の儘 怠惰に委ねた 最後の青さ まう還らないと知つた温度も超へられぬ夜の恐怖色 境界に澱むでゐた決心の甘さ たうに喪(うしな)つた岸壁打つは 引いてくれぬ後悔と濤(なみ)の色  待ち侘びて凍る馨(か)は混凝土(コンクリイト) 砂みたいな意識と云ふ器官で 待ち侘びた寒さよ何邊へ 揺れに動じ  此の儘 愛情に模した 修正ペンの白さ 現状を必死で繕つては 剥いだ素肌に恐怖色 傍観に徹してゐた感慨の淡さ たうに喪つた雷雨仰ぐは泣いてくれぬ残忍な雲の色 最後の青さ  もう還らないと知つた温度も 超へられぬ夜の恐怖色 境界に澱むでゐた決心の甘さ たうに喪(うしな)つた岸壁打つは 引いてくれぬ後悔と濤(なみ)の色
子守唄椎名林檎椎名林檎椎名林檎椎名林檎椎名林檎お空は忙しく明日(あした)の仕度をします 貴方は此の夜に静かなさよならして 瞳を閉じお休み遊ばせ
真夜中は純潔PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎東京スカパラダイスオーケストラ洗い立ての黒い髪が馨(カヲ)って 今にも飛んで行きそう  カシス色に染まった爪 潤んだ二人の粘膜みたい  悪いけれど葡萄酒(ワイン)ならば 自分の口唇ダイレクトで  グラスよりも其の御口に 注いで載きたいのだもの  「始めませふ安易な位置づけ 属隷(ゾクレイ)の興行(ショウ) 簡単な選択(セレクション) わたしは今夜 唯 攻められたひ」  類稀(タグイマレ)に理由もなく 平伏(ヒレフ)すだけの場合が有るの  近い様でも他人で在る それ以外何も無い寂しさ  「辱(ハズカシ)めて小粋な言葉で匂はす首 強引な仕草で捩ぢ伏せて 増歪(ディストーション)懸けたら 揺蕩(タユタ)ふ布 簡単な選択(セレクション) わたしは只現在あなたが依々」  蜷色(ニナイロ)に埋もれども 雑(マ)じり気なき身  「辱(ハズカシ)めて小粋な言葉で匂はす首 強引な仕草で捩ぢ伏せて 増歪(ディストーション)懸けたら 揺蕩(タユタ)ふ布 簡単な選択(セレクション) わたしは只現在あなたが依々」  あなたが依々 あなたが依々
膨らんできちゃったGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎発育ステータス赤飯を炊いて御祝いをせんで 寧(むし)ろ汚(よご)して遠のいて行って  肯定派呼んで毎回騒いで 仲介企業と接待の祭典  「いいえ わたしは秀麗ばい そりゃ ちかっぱ端麗たい 真剣に尋いてくれんかいな だって走ると痛いっちゃもん」
ギャンブルGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎虐待グリコゲンあなたはそっと微笑(わら)ってくれるから 明くる朝とうに泣き止んで居るのさ 此の小さな轍(わだち)に「アナタ呼吸(イキ)ヲシテ居(イ)ル」  蝉が喚いて夏の到来を知る 其の都度何故か羨んで居るのさ 此の戦地で尽きたら「何(ナニ)カシラヘノ服従(フクジュー)」  帰る場所など何処に在りましょう 動じ過ぎた もう疲れた 愛すべき人は何処に居ましょう 都合の良い答えは知っているけど  中目黒駅のホームに立って居たら 誰かが急に背を押したんだ 本当さ 此の勝負に負けたら「生(イ)キテユク資格(シカク)モ無(ナ)イ」  飼い馴らされた猫の眼(まなこ)で 鳴いてみようか やってみようか 愛すべき人は何処に居ましょう 予定の調和なんて容易だけど  声を出せばどなたかみえましょう 真実がない もう歩けない 灰になれば皆喜びましょう 愛していたよ 軽率だね
やっつけ仕事GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎虐待グリコゲン毎日 襲来する強敵 電話の電鈴(ベル) 追つては平穏なる感度を慾するのさ  高速 渋滞とは云つても低速だらう 真理と 相反する條理に従服姿勢  何も善いと思へない 余り憤慨もしない 今日は何曜日だつた? 然(さ)して問題ぢやないか …嗚呼 痛い思ひをしたいのに  興味や関心を奪ふ程 合ふ辻褄 或いは交(まぐは)ひを以て営むで…なんて目論むでゐないか  統御(コントロール)して頂戴 退屈が忌々ましい 銀座線終電何時? 然(さ)して問題ぢや無いか …嗚呼 機械になつちやひたいのに  ねえ好きつて何だつけ 思ひ出せないよ
メロウGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎・戸谷誠天才プレパラート橙色は止まらない 黄色を探して乗り込め お前はきっとナイフを 使う僕に恐怖を覚える  蔑んでくれ 僕は何処迄も真摯なのだ“至って普通さ” いま群れ為す背中 お前が僕よりイッちゃっているのだ 狂っているーそうだろう?  意識は希望に素直じゃあない 回避するなんて止めておけ お前の弁護をしているマシンをぶっ壊してあげるよ  引き攣ってくれ 僕は此処でお前に云うのだ“愛しているさ” いま赤く染めた お前が僕よりイッちゃっているのだ 狂っているーそうだろう?  嗚呼…  美しい予感・眼に映る全て・儚き事象  要らぬ もう 要らぬ  嗚呼…  蔑んでくれ 僕は何処迄も真摯なのだ“至って普通さ” いま群れ為す背中 お前が僕よりイッちゃっているのだ 狂っているーそうだろう?  嗚呼…  引き攣ってくれ 僕は此処でお前に云うのだ”愛しているさ” いま赤く染めた お前が僕よりイッちゃっているのだ 狂っているーそうだろう?  嗚呼…  嗚呼…
虚言症GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎しかし何故にこんなにも眼が乾く気がするのかしらね 黄色の手一杯に広げられた地図には 何も無い そして何故に雨や人波にも傷付くのかしらね 魚の目をしているクラスメイトが 敵では 決して無い  線路上に寝転んでみたりしないで大丈夫 いま君の為に歌うことだって出来る あたしは何時も何時もボロボロで生きる  例えば少女があたしを憎む様な事があっても 摩れた瞳(め)の行く先を探り当てる気など 丸で無い  徒(いたずら)に疑ってみたりしないで大丈夫 いま君が独りで生きているなんて云えるの 君は常に常にギリギリで生きる あたしは何時も君を想っているのに  髪の毛を誘う風を何ともすんなりと受け入れる 眩しい日に身を委せることこそ悪いこととは云わない  無理矢理に繕ってみたりしないで大丈夫 いま君の為に歌うことだって出来る あたしは何時も何時もボロボロで生きる
依存症PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎急に只 寝息が欲しくなって 冷凍庫にキーを隠したのです 夢の隙に現を殺し 戦う不条理なレッグカフ …今朝の二時 シヤーベッツのロゴが溶けている 黄色い車の名は「   」 明け立ての夜を強請(ねだ)る品川埠頭に似合うのです …今朝の五時 あたしが此のまヽ海に沈んでも何一つ汚されることはありませぬ 其れすら知りながらあなたの相鎚だけ 望んでいるあたしは病気なのでしょう  甲州街道からの渋滞が激化して日本の朝を見ました 覚醒を要する今日と云う厳しい矛盾に惑うのです …つい先(さっき)も  どれ程 若さの上に丸で雲切れの笑顔を並べど変わりませぬ 孤独を知る毎に あなたの相鎚だけ望んでいるあたしはあたしは あなたの其の瞳が頷く瞬間に初めて生命の音を聴くのです 天鵞絨(ビロード)の海にも 仕方のないことしか無かったら あたしはどう致しましょう  翻弄されているということは状態として 美しいでしょうか いいえ 綺麗な花は枯れ醜い過程が嘲笑(わら)うのです …何時の日も
病床パブリックGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎ドイツ色のタクシーなら 新橋目指す 外苑東 レスポールは 絶対 黒 対向車線 快感ジャガー  巧妙 自制 白血球 片や妄想に生命を揺らし 消化した筈の汚物まで 戻して失う  噛んだ爪を吐いて捨てた 四丁目は呑気過ぎる 感情共 燃焼さす Y染色 減少気味  頽廃 裸体 安全圏 既にもう女として生まれた才能は発揮しているのだけど 脱がせて欲しい  倦怠 虚勢 優等生 もしも愛なんて呼んでいなくて信号と云う解答であなたを誘い出しても 変わらないかな
サカナGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎ちっぽけで汚らしい動物 雌 一体生まれてから二十年弱 生きて来たのだろうか 其の上 只 易々と 泳いで行くのかしら  たった今頂戴した言葉 其れ 一体どういう意味を持つのですか 「愛している」と云う腕の中で 只 易々と 泳いで行くのかしら  あたしが足の指五本 踵一個 不思議も無く此処にへばりつける 此のことを詳しく説明して下さいな 唇ばかりをそう見つめる前に  はっきりしないあたしの生態 雌 一体 生まれる迄歴史などが 少しでも動いたと 云えるの 只 安々と 泳ぐだけなら  あたしが届かない雲の彼方に不思議も無く厳かに構える 日のことを詳しく説明して下さいな 手を取り優しくそう捕える前に
月に負け犬PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎好きな人や物が多過ぎて 見放されてしまいそうだ 虚勢を張る気は無いのだけれど取分け怖いこと等ない  此の河は絶えず流れゆき 一つでも浮かべてはならない花などが在るだろうか 無い筈だ 僕を認めてよ  明日 くたばるかも知れない だから今すぐ振り絞る 只 伝わるものならば 僕に後悔はない  何時も身体を冷やし続けて無言の季節に立ち竦む 浴びせる罵倒に耳を澄まし 数字ばかりの世に埋まる  上手いこと橋を渡れども 行く先の似た様な途(みち)を 未だ走り続けている 其れだけの 僕を許してよ  逢いたい人に逢うこともない だから手の中の全てを 選べない 日の出よりも先に 僕が空に投げよう  吐く息が熱くなってゆく
ストイシズムGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎あなた きれい すてき きらい つよい よわい
アイデンティティGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎是程多くの眼がバラバラに何かを探すとなりゃあ其れなり 様々な言葉で各々の全てを見極めなくちゃあならない 正しいとか 間違いとか 黒だとか 白だとか  何処に行けば良いのですか 君を信じて良いのですか 愛してくれるのですか あたしは誰なのですか 怖くて仕方が無いだけなのに…  是迄多くの眼がちやほやとひたすらあたしを肯定した 様々な合図でてきぱきと姿を見破られなくちゃあならない 優れていて 劣っていて 数だとか レヴェルとか  此処に居れば良いのですか 誰が真実なのですか お金が欲しいのですか あたしは誰なのですか 何処に行けば良いのですか 君を信じて良いのですか 愛してくれるのですか あたしは誰なのですか 此の先も現在(いま)も無いだけなのに…
闇に降る雨GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎余りの暑さに目を醒ましさっき迄見ていた夢の中 東西線はあたしを乗せても新宿に降ろしてくれなくて  辿り着けない 此処に欲しい腕や髪や首筋 貴方の嫌う生温い雨に濡らされてゆく  貴方に降り注ぐものが譬え雨だろうが運命だろうが 許すことなど出来る訳ない 此の手で必ず守る 側に置いていて  天気予報が外れてばかりの毎日が見させた嘘の闇 高揚も時めきも溜め息も消耗しやがて失くなりそうで  招きたくない 空々しい土の香や向日葵の すぐにも迎う馨(かぐわ)しい絵画と化する日など  貴方を知り尽くすことが譬え 可能だろうが不可能だろうが 満たされる日が来る筈もない 身体が生きている限り 側に置いていて  貴方に身を委(まか)すことが譬え 危険だろうが安全だろうが 留め金などが在る筈もない 全て惜しみなく挙げる 貴方に降り注ぐものが譬え 雨だろうが運命だろうが 許すことなど出来る訳ない 此の手で必ず守る 側に側に置いていて
弁解ドビュッシーGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎言いたいことを探し疲れて結果無駄口吐いてばかり どうせあたしの人生 語呂合わせなんだもん どうして価値に理由を付けてポーズを執(と)らされているのかな だって淀んだ水が薫るピアノなんだもん  あんたは仕様が無いと云うし 現実にあたしも判らぬ 泣いて惑う位なら もう全部無かったことにしよう  甲斐性が無く向かい風のみ専門に出来る雄じゃなくちゃ どうせあたしの人生語呂合わせなんだもん チョーキングだけに支配されて変化する莫迦な女で宜(よろ)し 云々で誤魔化して好(い)い加減に飛んで居たい  何でも買ってあげるから 帰るだなんて巳(や)めなさい 真の慈愛等恐らく 最初から欲しくなかった  本当は全部大事である 本当は全部ラピッシュであろう 本当は全部真理である 本当は全部トリックであろう
17GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎now I'm seventeen my school is in the country students wear trainers read the same magazines now I'm seventeen my school is gettinng tiresome teachers-they're so young singling me out  only like philosophy & after school the time that's what I call my own time nice girls meet nice boys end of school day while other girls go strait home  talking 'bout soaps'n' that  I go home alone like it watching the nameless people  surfing subways,travelling somewhere “…nowhere…”  now i'm seventeen i do not have a title depend on no one else busy being king (to myself)  only like philosophy & after school the time that's what I call my own time nice girls meet nice boys end of school day while other girls go strait home  i go hime alone and have dinner in my sweet home praying again, again & again (“…peace…”)  i see the same faces in school & they say that i am different i think it's an honour i say it's an honour to B different i can't go their way  surfing subways,travelling somewhere “…nowhere…” i see the same faces in school & they say that i am different i think it's an honour i say it's an honour to B different i can't go their way  now i'm seventeen now i'm “…seventeen…”
Σ椎名林檎椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎you say I betray you that I'm always changing when all I really do is not stay true to your illusions  you phone&talk marriage cover up the mouthpiece cursing at your mother grumbling 'bout your dinner  I am not your possition not another toy for the boy weary of your direction tired of your desire to control  honey,I've got tell you it's like walkin'tightrope I'm leaving your island built a ship of my own I just want simple peace so I say good bye,tarry bye  sure I cook lunch for you if you are pure&spotless I'm leaving your island built a ship of my own I just want simple peace so I say good bye,tarry bye 
罪と罰PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎頬を刺す朝の山手通り 煙草の空き箱を捨てる 今日もまた足の踏み場は無い 小部屋が孤独を甘やかす  「不穏な悲鳴を愛さないで 未来等 見ないで 確信出来る 現在(いま)だけ 重ねて あたしの名前をちゃんと 呼んで身体を触って 必要なのは 是だけ 認めて」  愛している−独り泣き喚いて 夜道を弄れど虚しい  改札の安蛍光燈は 貴方の影すら落さない  歪んだ無常の遠き日も セヴンスターの香り 味わう如く季節を呼び起こす あたしが望んだこと自体 矛盾を優に超えて 一番愛しいあなたの声迄 掠れさせて居たのだろう  静寂を破るドイツ車とパトカー サイレン 爆音 現実界 或る浮遊  「不穏な悲鳴を愛さないで 未来等 見ないで 確信出来る現在だけ重ねて あたしの名前をちゃんと呼んで 身体を触って必要なのは是だけ認めて」  「不穏な悲鳴を愛さないで 確信出来る 現在だけ 重ねて あたしの名前をちゃんと呼んで 身体を触って必要なのは是だけ認めて」  頬を刺す朝の山手通り 煙草の空き箱を捨てる 今日もまた足の踏み場は無い 小部屋が孤独を甘やかす
ギブスPLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治・椎名林檎あなたはすぐに写真を撮りたがる あたしは何時も其れを厭がるの だって写真になっちゃえば あたしが古くなるじゃない  あなたはすぐに絶対などと云う あたしは何時も其れを厭がるの だって冷めてしまっちゃえば 其れすら嘘になるじゃない  don’t U θink? i 罠 B wiθ U  此処に居て ずっとずっとずっと 明日のことは判らない だからぎゅっとしていてね ダーリン  あなたはすぐに いじけて見せたがる あたしは何時も 其れを喜ぶの だってカートみたいだから あたしがコートニーじゃない  don’t U θink? i 罠 B wiθ U  傍に来て もっと 昨日のことは忘れちゃおう そしてぎゅっとしていてね ダーリン  また四月が 来たよ 同じ日のことを思い出して
輪廻ハイライト椎名林檎椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治愛に罵倒 夕日で皺 ツアー位逢わず 没頭左派  「吾ハ駝鳥捕ヘツ…」 そう云う敵がデトロイト2ラヴァー 油捨てライター誘惑 そっくり編む女子多忙 鬼よ無心  さあ 耐えざる理に十円大 跋語なる“ミ” “ファ” 美肌辛い 飛び利売を問う柳眉 仏徒寝坊 受難バッハどう?タイプ?  …廃忘…
あおぞらGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治片付いた部屋が温かくて 曇り窓の外コントラスト 独りで居るのに慣れないまま ジャニスを聴いているセンチメンタル  此の世で一番輝いている人は努力しているって教えてくれたね  ねえ 見ている? ほら 星が光っているのを 明日は心も空も素敵な青  堅苦しい言葉懐かしくて 貴方は小さなモンテスキュー  本当の自分に正直で飾らないあたしで良いのだって教えてくれたね  ねえ 見ている? 此の 星が光っているのを 貴方の心の様な空を見ている  ねえ 云える? いま 星が光っている理由(わけ) 貴方の心を映しているからだよ  明日は心も空も素敵な青
本能PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治どうして 歴史の上に 言葉が生まれたのか 太陽 酸素 海 風 もう充分だった筈でしょう  淋しいのはお互い様で 正しく舐め合う傷は誰も何も 咎められない 紐 解いて 生命に 擬う  気紛れを 許して 今更なんて思わずに急かしてよ もっと中迄入って あたしの衝動を 突き動かしてよ  全部どうでもいいと云っていたい様な月の灯 劣等感 カテゴライズ そういうの 忘れてみましょう  終わりにはどうせ独りだし 此の際虚の真実を押し通して絶えてゆくのが良い 鋭い其の目線が 好き  約束は 要らないわ 果たされないことなど 大嫌いなの ずっと繋がれて 居たいわ 朝が来ない窓辺を 求めているの
同じ夜GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治飛交う人の批評に自己実現を図り戸惑うこれの根源に尋ねる行為を忘れ 此の日々が訪れた窓の外には誤魔化しの無い夏 描かれている  吹き荒れる風に涙することも 幸せな君を只願うことも 同じ空は明日を始めてしまう 例え君が此処に居なくても  彷徨う夢の天神に生温さを望み行交う人の大半に素早く注目をさせ 其の欲が満たされたあたしの眼にも果てることない夢 映されるのか  泣き喚く海に立ち止まることも 触れられない君を只想うことも 同じ 空は明日を始めてしまう 例えあたしが息を止めても  吹き荒れる風に涙することも 幸せな君を只願うことも 泣き喚く海に立ち止まることも 触れられない君を只想うことも 同じ 空は明日を始めてしまう 例えあたしが息を止めても
積木遊びGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治あなたはいつもそうやって丸い四角を選ぶ あたしも特に気にせず 三角をのせてしまう  嗚呼 しくじった しくじった まただわ YOU KNOW HOW MUCH I CARE IT. 嗚呼 やられたり やられたり ようやく 愛妻 某ジャクソン夫人  あなたはいつもそうやって長い間悩んで あたしを上手く丸める全くの積木くろうと  嗚呼 しくじった しくじった まただわ YOU KNOW HOW MUCH I LOVE IT. 嗚呼 くやしけり くやしけり ようやく 友好 傍若孫婦人  ののしるなんぢ飽かずやあらむ 輒(すなは)ち お相手つかまつりませう I REALLY REALLY DO
シドと白昼夢GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治昔 描いた夢で あたしは別の人間で ジャニス・イアンを自らと思い込んでいた 現実には本物が居ると理解っていた  此処の所描く夢の あたしはあたしだから 欲望も何も区別がつかなくなっていた 現実でもほとんど不確かだ  あなたの髪を切らなきゃ 真っ黒な其の眼があたしの眼に光を射てば呼吸が出来る いまは還らない影など全く厭だけれど あなたには殺されても良いわ  手錠をされたままであたしに跪いた 独り切りじゃ泣いてばかりになる為 誰かにそっと寄り掛かるのであろう  あなたはあたしじゃなくちゃ 真っ白なほっぺたに透き通る小さな雨垂れを落としてしまう でも泣かないで 今すぐ鍵を開けてあげる あなたには全て許しちゃうわ
茜さす 帰路照らされど…PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治何時もの交差点で彼は頬にキスする また約束も無く今日が海の彼方に沈む  ヘッドフォンを耳に充(あ)てる アイルランドの少女が歌う 夕暮れには切な過ぎる 涙を誘い出しているの?  振り返る通りを渡るひとに見蕩(みと)れる また約束も無く彼がビルの彼方に消える  ヘッドフォンを耳に充てる ファズの利いたベースが走る 夕焼けには切な過ぎる 涙を誘い出しているの?  今の二人には確かなものなど何も無い 偶(たま)には怖がらず明日を迎えてみたいのに  I PLACE THE HEADPHONES ON MY EARS AND LISTEN SOMEONE SINGS A SONG. I FEEL SO BLUE  NOW DARLIN' PROMISE ME PLEASE TELL ME SOMETHING WORDS TO SOOTHE I DON'T WANNA CRY 
モルヒネGOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治家にはひとりで帰ります あたしには鳥が4羽ついてるので 家には納豆が有ります あたしにはグリコゲンがあるし 驚きなのは地下鉄のレール  素敵な貴方をたたえます あたしにはとりえなんて無いですので 素敵な赤色のボトムス あたしには少し似合わないし 驚きなのは空色のカーテン  あたしの脳のなかで麻薬物質は とめどなくとめどなく排出されゆき あたしはひたすら、だ液を吐き捨てる 密やかな密やかな行為に専念していました  あたしの頬が赤く染まりゆく中で 高らかな高らかな貴方の声を聞き あたしはひたすら目をつぶって昔の 密やかな密やかな夢を見続け あたしの脳のなかで麻薬物質は とめどなくとめどなく排出されゆき あたしはひたすら、だ液を吐き捨てる 密やかな密やかな行為に専念していました
警告GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治朝の訪れを微塵も感じない夜 闇がこの先の日本を考えるのか TVも溜息も時計を滅多に止めない 何がこれ程迄に虚しさを呼ぶのだ?  あなたの部屋の留守番電話が近頃まめに働いているの 何故か少しも気にならないのよ 伸ばした髪も意味ないから  言葉で穴を埋めても 満たされる筈など無い 日の出を待ち切れぬまま 鋏を探し出す あなたは全てをあたしが切っちゃっても効かない…  夏に見たのは実在しない人だった 寒くなる迄知らないで愛してしまった 今頃になってから「全部演じていた」なんて 受話器越しに泣かれたってこっちが泣きそう  あなたがあたしだけ呼んで居ても幾ら素敵に気を引いていても 時は既に遅過ぎるのよ 答える努力もしないから  此の海を又訪れ 思い出そうと歩く 波を止めることよりは た易いと感じるのに あたしの気持ちは何処に行ったって戻らない…  「嘘はつき つかれるもの」あなたはそう笑うが 間抜けなあたしをはじめ 不可能な人種も居る 上手く前に進めずに不器用に倒れるなら 起き上がる道具ひとつ 持たないで死んで行くわ  殺意だけ仕舞ったら あたしは最後のいま 「機械の様に余り馬鹿にしないで」って云いたい…
正しい街PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治あの日飛び出した此の街と君が正しかったのにね  不愉快な笑みを向け長い沈黙の後態度を更に悪くしたら 冷たいアスファルトに額を擦らせて期待はずれのあたしを攻めた 君が周りを無くした あたしはそれを無視した さよならを告げたあの日の唇が一年後 どういう気持ちでいまあたしにキスをしてくれたのかな  短い嘘を繋げ赤いものに替えて疎外されゆく本音を伏せた 足らない言葉よりも近い距離を好み理解出来ていた様に思うが 君に涙を教えた あたしはそれも無視した 可愛いひとなら捨てる程いるなんて云うくせに どうして未だに君の横には誰一人居ないのかな  何て大それたことを夢見てしまったんだろう あんな傲慢な類の愛を押し付けたり 都会では冬の匂いも正しくもない 百道浜も君も室見川もない  もう我が儘など云えないことは分かっているから 明日の空港に最後でも来てなんてとても云えない 忠告は全ていま罰として現実になった  あの日飛び出した此の街と君が正しかったのにね
丸の内サディスティックMILLION LYLIC椎名林檎MILLION LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治報酬は入社後並行線で 東京は愛せど何も無い  リッケン620頂戴 19万も持って居ない 御茶の水  マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ 毎晩絶頂に達して居るだけ ラット1つを商売道具にしているさ そしたらベンジーが肺に映ってトリップ  最近は銀座で警官ごっこ 国境は越えても盛者必衰(じょうしゃひっすい)  領収書を書いて頂戴 税理士なんて就いて居ない 後楽園  将来僧に成って結婚して欲しい 毎晩寝具で遊戯するだけ ピザ屋の彼女になってみたい そしたらベンジー、あたしをグレッチで殴(ぶ)って   青 噛んで熟(い)って頂戴 終電で帰るってば 池袋
ここでキスして。PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治I'll never be able to give up on you So never say good bye and kiss me once again  あたしは絶対あなたの前じゃ  さめざめ泣いたりしないでしょ これはつまり常に自分が アナーキーなあなたに似合う為 現代のシド・ヴィシャスに 手錠かけられるのは只あたしだけ  行かないでね 何処にだってあたしと一緒じゃなきゃ厭よ あなたしか見て無いのよ 今すぐに此処でキスして  違う制服の女子高生を 眼で追っているの 知ってるのよ 斜め後ろ頭ら辺に痛い程視線感じないかしら そりゃ あたしは綺麗とか美人な タイプではないけれどこっち向いて  行かないでね どんな時もあたしの思想を見抜いてよ あなたの長い睫毛も其の華奢で大きな手も 全部大好きなの 何処にだってあなた程のひとなんて居ないよ あなたしか見て無いのよ 今すぐに此処でキスして  行かないでね 何処にだってあたしと一緒じゃなきゃ厭よ あなたしか見て無いのよ 今すぐに此処でキスして ねぇ  I feel so nice 'cause you are with me now It is certain Ilove you so much baby I'll never be able to give up on you So never say good bye and kiss me once again
歌舞伎町の女王PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治蝉の声を聞く度に 目に浮かぶ九十九里浜 皺々の祖母の手を離れ 独りで訪れた歓楽街  ママは此処の女王様 生き写しの様なあたし 誰しもが手を伸べて 子供ながらに魅せられた歓楽街  十五に成ったあたしを 置いて女王は消えた 毎週金曜日に来ていた男と暮らすのだろう  「一度栄えし者でも必ずや衰えゆく」 その意味を知る時を迎え足を踏み入れたは歓楽街  消えて行った女を憎めど夏は今 女王と云う肩書きを誇らしげに掲げる  女に成ったあたしが売るのは自分だけで 同情を欲した時に全てを失うだろう  JR新宿駅の東口を出たら 其処はあたしの庭 大遊戯場歌舞伎町  今夜からは此の町で娘のあたしが女王
幸福論PLATINA LYLIC椎名林檎PLATINA LYLIC椎名林檎椎名林檎椎名林檎亀田誠治本当のしあわせを 探したときに 愛し愛されたいと考えるようになりました そしてあたしは君の強さも隠しがちな弱さも汲んで 時の流れと空の色に 何も望みはしない様に 素顔で泣いて笑う君にエナジイを燃やすだけなのです  本当のしあわせは目に映らずに 案外傍にあって気付かずにいたのですが かじかむ指の求めるものが見慣れたその手だったと知って あたしは君のメロディーやその 哲学や言葉 全てを 守る為なら少し位する苦労もいとわないのです  時の流れと空の色に 何も望みはしない様に 素顔で泣いて笑う君のそのままを愛している故に あたしは君のメロディーやその 哲学や言葉 全てを守り通します 君が其処に生きているという真実だけで幸福なのです
映日紅の花GOLD LYLIC椎名林檎GOLD LYLIC椎名林檎椎名林檎浮雲「もしもし そろそろ逢ひたいな」 庭には 花菱草(はなびしそう) 何時何時(いついつ) 出やる 後ろの正面 振り返つて 振り返つて 彼(あ)の子は未(ま)だだよと  「もしもし お変わり無いですか」 庭には夏が帰(き)さう 何時何時 出やる 後ろの正面 待ち望むで 待ち望むで 彼の子にまう良いかいと  鳥渡(ちょつと)仰(あお)いで 戸惑(とまど)ひは太陽を隠す雲 置いて行かないで 空は金と朱色 互ひ違ひ  実の無い花は 枯れても永遠に愛(め)でらるる無実の罪 蕾に成つて魅せてくれ さあ 今日と明日を結べ  急度(きっと)祈つて 恥ぢらひが陶酔に負ける風 付いて来ないで 我は綿の混紡(こんぼう) 互ひ違ひ  花の咲かない実は 朽(く)ち永遠に忘らるる 無骨な罰 貳(ふた)ツに割つて召し上がれ  さあ 今日も明日も 御覧 実の無い花が 枯れゆき永遠の名を貰(もら)ふよ 膨らむでゆく 衣纏(まと)ひし此(こ)の子は誰? 妙に甘く鮮やかな実 嗚呼(ああ) 哀しみ携(たずさ)えし子よ 眠れ  
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