LIVE REPORT

D'ERLANGER ライブレポート

D'ERLANGER

D'ERLANGER 日本武道館

2008年05月06日@日本武道館

取材:石田博嗣

2008.05.20

照明が落とされた場内に「UNDER THE PRETENSE 」が流れると、オーディエンスの期待と興奮に満ちた声が、まるで場内を旋回するかのように響き渡る。オープニングを飾ったのはメジャーデビュー曲の「DARLIN'」。CIPHERのソリッドでスリリングなギターが駆け巡り、TETSUのダイナミックでラウドなドラムが客席のテンションを否が応にも蹴上げる。そのまま一気に攻めてくるかと思いきや、2曲目にプレイされたのはスウィンギーなポップチューン「TABOO」。気持ちのいい裏切りだ。この振り幅が、現在のD'ERLANGERなのである。3人のホーン嬢が加わり、SEELAのジャジーなベースとシャッフルするサウンドに観客たちは心地良さそうに体を預けていた。その後も、結成時からのバンドコンセプトである“SADISTICAL PUNK”の雰囲気を醸し出しつつも、甘味な毒性と斬新なポップ性を併せ持ったナンバーが場内を沸かせ続けた。 kyoが“この日の丸の下で最高のD'ERLANGERを見せることを約束します!”と宣言すると後半戦へ。ドラムソロでマーチ隊との妙技ともいえるセッションを繰り広げ、kyoが切々と歌い上げた「SAD SONG」にはストリングスが入り、淫靡でエロティックな「柘榴」ではセクシーなダンサーと絡む...など、宣言通りに出し惜しみすることなく、“魅せる”ライヴが展開されていく。 大興奮の中、代名詞的な「LA VIE EN ROSE」で本編を終えると、アンコールではさらに彼ららしい音世界が創られた。パンキッシュでヒステリックな「an aphrodisiac」、場内が完全にひとつになった「MOON AND THE MEMORIES」から「LULLABY」というメロディックでポップな楽曲の連発、“SADISTICAL PUNK”全開のナンバーたちに客席のテンションがヒートアップしたことは言うまでもない。そして、オーラスを飾ったのがラヴバラード「amaoto」。オーケストラとともにドラマチックなサウンドを構築すると、そこにkyoがクールでミステリアスな低音ヴォイスを絡め、その圧倒的な存在感でもって客席を鎮圧する。最後にD'ERLANGERらしい、妖艶でダークな世界を築き上げ、ライヴは幕を下ろしたのだった。 昨年、“伝説のビジュアル系バンドが復活!”とセンセーショナルな話題を振りまき、劇的な再結成を果たしたD'ERLANGER。この武道館公演は結成25周年を記念するものだったが、過去を振り返ったものではなく、終演後には復活後初のツアーも発表し、あくまでも現在進行形の姿を見せ付けた。そういう意味では、ここからさらに加速していくことを提示するライヴだったと言える。もう、今の彼らには“伝説”という言葉は必要ない。
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