LIVE REPORT

vistlip ライヴレポート

vistlip ライヴレポート

【vistlip ライヴレポート】 『vistlip 12th Anniversary 【My Zodiac Sign.】』 2019年7月7日 at Zepp Tokyo

2019年07月07日@Zepp Tokyo

撮影:高山和久/取材:池田スカオ和宏

2019.07.11

やっと再会できた! この日が七夕だったのはやはり必然だったと思う。今年もvistlip結成日の7月7日に周年記念ワンマンがZepp Tokyoにて行なわれた。12回目の結成記念日を迎えた彼ら。例年違わぬ“これまでありがとう! これからもよろしく!!”的な内容ながら、昨年末の智(Vo)の急病によるツアーの延期やこの8カ月間の無ライヴも含め、この日は従来以上に尊い空間が広がっていた。

序盤は“美”が目立った。疾走感あふれる「Legacy」で口火を切り、「Dead Cherry」ではYuhと海の両ギタリストがともに左右のランウェイでプレイ。会場も一斉に咲き始める。間の歓声はやはり“お帰り!”の声が多く、それに対して復帰した智(Vo)が“これからもvistlipという星座の下でやっていく”と力強く返す。“激”なゾーンではレーザーが飛び交い、「GLOSTER IMAGE」でヘドバンの嵐を起こし、「Prey Shadow」では瑠伊(Ba)とTohya(Dr)を中心に生み出される重みや軽快さを、「Timer」では美しさと激しさの波状攻撃を満喫。“哀”を感じたゾーンではスモークの雲海の中、愛しさが大きく広がった「BABEL」、粉雪舞う演出も印象的だった「STRAWBERRY BUTTERFLY」などが哀しさを場内に染み込ませていく。そして、“一体化”が目立った中盤は「THEATER OF ENVY」がフロアーをバウンスさせれば、「Idea」も2ビートや4つ打ちも交え会場を天空へと引き上げる。また、この日は最新アルバム『STYLE』の曲たちをようやく体感。中でも「[glider]」では疾走感とラウドさを抜けて現れる美しい景色を堪能した。

本編最終は神々しかった。「HEART ch.」のサビのストレートさと開放感が気持ち良く、「OZONE」ではミラーボールも回り七夕らしい幻想さが味わえた。さらに、アンコールでは彼らの側面を切り出す。やさしいバラード「Re:明日晴れたら」、ラウドさやラップも特徴的な「FIVE BARKIN ANIMALS」、「彩」ではカオスが作り出され、Wアンコールでは場内無数のペンライトが幻想的な天の川を作り出し、「July VIIth」がゆっくり放たれるのを見た。

ニューシングルの発売と延期のツアーの再開も発表されたこの日。ここで改めて感じた絆や信頼感をもって5人は、また作品にライヴに従来以上の尊さを届けてくれることだろう。

撮影:高山和久/取材:池田スカオ和宏

vistlip

ヴィストリップ:2007年7月7日に結成。以降、七夕の日には結成記念ライヴが開催されている。ヘヴィなものからメロディックなものまで幅広く、かつジャンルに縛られない楽曲であり、海がディレクションを務めるアートワークやMVなど、唯一無二の存在感を放っている。また、智が手掛けるストーリー調のものであったり、メッセージ性の高い歌詞にも定評がある。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 15

    15.浮世グラフィティー

  2. 23

    <ENCORE1>

  3. 25

    2.FIVE BARKIN ANIMALS

  4. 26

    3.彩

  5. 27

    <ENCORE2>

  6. 28

    July VIIth

関連ライブレポート

今日のうた Today Songs Column

MORE

アクセスランキングDAILY

  1. 幕が上がる

    back number

  2. Blue Jeans

    HANA

  3. クスシキ

    Mrs. GREEN APPLE

  4. 賜物

    RADWIMPS

  5. 倍倍FIGHT!

    CANDY TUNE

MORE

歌ネットのアクセス数を元に作成

注目度ランキングRANKING

  1. ただただ、怠惰

    NANIMONO

  2. ENEMY

    TWICE

  3. あなたはかいぶつ

    TOOBOE

  4. 手紙

    Uru

  5. 旋律と結晶

    TENBLANK

MORE

歌ネットのアクセス数を元に作成