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GLIM SPANKY ライヴレポート ライブレポート

GLIM SPANKY ライヴレポート

【GLIM SPANKY ライヴレポート】 『GLIM SPANKY LIVE AT 日本武道館』2018年5月12日 at 日本武道館

2018年05月12日@日本武道館

撮影:HAJIME KAMIIISAKA/取材:竹内美保

2018.05.15

初の日本武道館ライヴを遂行したGLIM SPANKY。“ロックの聖地”に立ち、GLIM SPANKYとしてのロックの王道をさらに切り開いた2018年5月12日は、ひとつの大きな足跡を刻んだ記念日となった。

壮観。“武道館が小さく感じられた”という表現はよく耳にするが、この夜のGLIM SPANKYはその常套句とは真逆に、武道館そのものを壮大な景色が観える場所に変え、果てなく美しく広がる“ロック”ミュージックスケープを作り出していた。

光が放つ色で紫に染め上げられたステージから幕開けに鳴り響いたのは「アイスタンドアローン」。ずっしりとした重厚なサウンドが、魂を突き上げるように揺さぶり続ける。後のMCで松尾レミ(Vo&Gu)が“こんなにロックが好きな友達たちが集まったから、今日はそういうロックを楽しむ夜にしましょうよ”と語っていたが、まさに“そういうロック”の象徴が1曲目から次々と繰り出され、オーディエンスの心の高鳴りは止まることを知らず。

また、音楽と映像の相乗効果が素晴らしく、サイケデリックでドラッギーな映像はナチュラルなトリップ感をもたらし、“サマー・オブ・ラブ”(※1)の3rdシーズンを迎えたかのような幸福な感覚に浸らせてくれた。そして、それはこのバンドだからこそ生み出せる時空間だ。

沈みかけた気持ちを喚起させる。闇に希望を上書きする。理想を現実の音で鳴らし、新しい世界へと連れて行く。...そのクライマックスは鮮やかな覚醒感があった「リアル鬼ごっこ」。この楽曲での松尾の歌声と亀本寛貴(Gu)が奏でる旋律の突き抜け方は、震えるほど素晴らしいパワーがあふれていたから。そして、ラストの「Gypsy」ーー《分かっているのは君たちだけ》と最後のフレーズが変えて歌われた瞬間、武道館の景色は輝くような愛でいっぱいになっていた。

撮影:HAJIME KAMIIISAKA/取材:竹内美保

※1:サマー・オブ・ラブ
1967年夏にアメリカ合衆国を中心に巻き起こったヒッピー・ムーブメント。そして、80年代後半にはイギリスでダンスミュージックのムーブメントが起こり、“サマー・オブ・ラブ”の再来という意味で“セカンド・サマー・オブ・ラブ”と呼ばれた。

GLIM SPANKY

グリム・スパンキー:2007年、長野県内の高校にて結成。14年6月にミニアルバム『焦燥』でメジャーデビュー。60〜70年代のロックとブルースを基調にしながらも瑞々しい感性と豊かな表現力で新しい時代を感じさせるサウンドを鳴らす。また、アートや文学やファッション等、ロックはカルチャーとともにあることを提示。18年5月には初の日本武道館でのワンマンライヴが決定している。

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