物質的胎児まぶたおろして むをたべてみよう こころをなくして なくのはしないで 影をきりおとせ やわらかいメスで ふかさのない穴へと ほつれだした いとをたぐる くちのなかを舌がころがる あじわって あじわって たくらみをとかすように 蓮のはな ひらいた きかい からまる 聖なるあくびで ようふくとおどる からだはいらない 秘密の遺伝子 あんぜんなみどりむし 無重力 そのかんまんなアクロバット もつれだした いとをさぐる たちのぼるよ 色もかたちも まじわって まじわって たいくつをしのぐように いるか すべりこんだ 動物たちだまりこんだ みずの底で いしがけずれる 冷蔵庫のなかでひかる なにもみてはいない まなざし まじわって まじわって たいくつをしのぐように いるか すべりこんだ あじわって あじわって たくらみをとかすように 蓮のはなひらいた いつわって いつわって のどのおく はびこる根を なみだがしたたった うたがって うたがって あしもとのひえたかわを なにかがしたたった | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | まぶたおろして むをたべてみよう こころをなくして なくのはしないで 影をきりおとせ やわらかいメスで ふかさのない穴へと ほつれだした いとをたぐる くちのなかを舌がころがる あじわって あじわって たくらみをとかすように 蓮のはな ひらいた きかい からまる 聖なるあくびで ようふくとおどる からだはいらない 秘密の遺伝子 あんぜんなみどりむし 無重力 そのかんまんなアクロバット もつれだした いとをさぐる たちのぼるよ 色もかたちも まじわって まじわって たいくつをしのぐように いるか すべりこんだ 動物たちだまりこんだ みずの底で いしがけずれる 冷蔵庫のなかでひかる なにもみてはいない まなざし まじわって まじわって たいくつをしのぐように いるか すべりこんだ あじわって あじわって たくらみをとかすように 蓮のはなひらいた いつわって いつわって のどのおく はびこる根を なみだがしたたった うたがって うたがって あしもとのひえたかわを なにかがしたたった |
昏睡クラブ誰かが同時に存在してるって エベレストは神の見張り台さ 窓からぶら下がった 跳ねるトゥシューズ バレリーナはいない あの衛星から星は逃げ惑った 三日月のような目をしたスパイさ 窓からぶら下がった 跳ねるトゥシューズ バレリーナはいない 各フロアの監視カメラが同時にとらえる 誰もが気付いてはいない 灯りが落ちる 100個の目覚まし時計 君は眠り続ける 僕はひとつひとつ アラームを解除していく 100個の目覚まし時計 君は眠り続ける マネキンのように 耳鳴りのなかで 鉛筆と消しゴムの追いかけっこ 欲望の樹は枯れることは無い 窓からぶら下がった 跳ねるトゥシューズ バレリーナはいない 100個の目覚まし時計 君は眠り続ける 僕はひとつひとつ アラームを解除していく 100個の目覚まし時計 君は眠り続ける マネキンのように 耳鳴りのなかで 僕はそれに触れる | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 誰かが同時に存在してるって エベレストは神の見張り台さ 窓からぶら下がった 跳ねるトゥシューズ バレリーナはいない あの衛星から星は逃げ惑った 三日月のような目をしたスパイさ 窓からぶら下がった 跳ねるトゥシューズ バレリーナはいない 各フロアの監視カメラが同時にとらえる 誰もが気付いてはいない 灯りが落ちる 100個の目覚まし時計 君は眠り続ける 僕はひとつひとつ アラームを解除していく 100個の目覚まし時計 君は眠り続ける マネキンのように 耳鳴りのなかで 鉛筆と消しゴムの追いかけっこ 欲望の樹は枯れることは無い 窓からぶら下がった 跳ねるトゥシューズ バレリーナはいない 100個の目覚まし時計 君は眠り続ける 僕はひとつひとつ アラームを解除していく 100個の目覚まし時計 君は眠り続ける マネキンのように 耳鳴りのなかで 僕はそれに触れる |
さまよう出口のない世界を 泳ぐ魚 ミッドナイト 川沿い染まった 星座と提灯 歩きなれた道路が 柔らかく牙を剥く いつだって同じさ 痛みさえどこかよそよそしい 少女は理由もなく街をさまよう 少年は後ろ姿を見失う きみは暗闇のなかにいて そろそろ目がなれてきたころさ いちばん似合う服を着て どうか出ておいで 話があるよ 外れない仮面を 素顔というなら コンクリート 雨粒の模様は 深夜の句読点 少女は理由もなく街をさまよう 少年は後ろ姿を見失う きみにわからないはずはない 利用された誰かの孤独を 理由に惑わされていても 彼女を守るのはきみだけの使命 きみは暗闇のなかにいて そろそろ目がなれてきたころさ いちばん似合う服を着て どうか出ておいで 話があるよ 壊れた傘 投げだして 雨のなかひとが踊るよ 濡れて隠れた泣き顔も きみの知らない陸つづきの素顔 少女は理由もなく街をさまよう | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 出口のない世界を 泳ぐ魚 ミッドナイト 川沿い染まった 星座と提灯 歩きなれた道路が 柔らかく牙を剥く いつだって同じさ 痛みさえどこかよそよそしい 少女は理由もなく街をさまよう 少年は後ろ姿を見失う きみは暗闇のなかにいて そろそろ目がなれてきたころさ いちばん似合う服を着て どうか出ておいで 話があるよ 外れない仮面を 素顔というなら コンクリート 雨粒の模様は 深夜の句読点 少女は理由もなく街をさまよう 少年は後ろ姿を見失う きみにわからないはずはない 利用された誰かの孤独を 理由に惑わされていても 彼女を守るのはきみだけの使命 きみは暗闇のなかにいて そろそろ目がなれてきたころさ いちばん似合う服を着て どうか出ておいで 話があるよ 壊れた傘 投げだして 雨のなかひとが踊るよ 濡れて隠れた泣き顔も きみの知らない陸つづきの素顔 少女は理由もなく街をさまよう |
空は機械仕掛け大きな音が聴こえた 灼けるように暑い日で 湯気のように漂う人たち 口笛 吹き荒れている 空は機械じかけ 事のはじまりを告げる 遠くでいななく銃声 半導体は死んでいるけれど テレビは生きているのさ のぞき込んでごらん 優しい軍隊が制圧していく ぼくのからだを 決して悪い気分はしない 逆らう理由を奪うあの言葉 うるさい人々 孤独を脅かす 唱えて 好きな言葉を 唱えて 好きな言葉を 唱えて 好きな言葉を 空は機械じかけ さしだされた手を振りほどくたびに こころの奥でごめんねと小さくつぶやく そんな瞬間もやがて 薄れていくだろう それを果たして強さといえるかな 「絶対そうだ」っていってくれたら 今すぐにでもぼくは駆けだすよ きみを根拠に生きていくから ぼくは強くなれるかな 何が起こったって平気? ぼくは強くなれたかな 何が起こったって平気? ぼくは強くなれたかな | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | People In The Box | 大きな音が聴こえた 灼けるように暑い日で 湯気のように漂う人たち 口笛 吹き荒れている 空は機械じかけ 事のはじまりを告げる 遠くでいななく銃声 半導体は死んでいるけれど テレビは生きているのさ のぞき込んでごらん 優しい軍隊が制圧していく ぼくのからだを 決して悪い気分はしない 逆らう理由を奪うあの言葉 うるさい人々 孤独を脅かす 唱えて 好きな言葉を 唱えて 好きな言葉を 唱えて 好きな言葉を 空は機械じかけ さしだされた手を振りほどくたびに こころの奥でごめんねと小さくつぶやく そんな瞬間もやがて 薄れていくだろう それを果たして強さといえるかな 「絶対そうだ」っていってくれたら 今すぐにでもぼくは駆けだすよ きみを根拠に生きていくから ぼくは強くなれるかな 何が起こったって平気? ぼくは強くなれたかな 何が起こったって平気? ぼくは強くなれたかな |
風が吹いたら風が吹いたらぼくは行くよ つぎの路地まで 決して嘘つきなんかじゃないよ いつか信じてくれるかな にぎやかな通りでも 人影はないさ 隠れた人々 合図ひとつで 溢れる顔 迎える声 風が吹いたらぼくは行くよ つぎの路地まで きみは嘘つきなんかじゃないよ みんな信じてくれるかな 灯り消してぼくを待つ この部屋を飾って 楽しい衣装でクラッカー構え そうこうしているうちに 10年たった 街はいたずらがとても好きだ 笑みをころして きみに居留守を決めこんでいる ずっと前から 風が吹いたらぼくは行くよ きみを迎えに 誰も嘘つきなんかじゃないよ いつか信じてくれるかな みんなここへおいで すべておいておいで みんなここへおいで すべておいておいで | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 風が吹いたらぼくは行くよ つぎの路地まで 決して嘘つきなんかじゃないよ いつか信じてくれるかな にぎやかな通りでも 人影はないさ 隠れた人々 合図ひとつで 溢れる顔 迎える声 風が吹いたらぼくは行くよ つぎの路地まで きみは嘘つきなんかじゃないよ みんな信じてくれるかな 灯り消してぼくを待つ この部屋を飾って 楽しい衣装でクラッカー構え そうこうしているうちに 10年たった 街はいたずらがとても好きだ 笑みをころして きみに居留守を決めこんでいる ずっと前から 風が吹いたらぼくは行くよ きみを迎えに 誰も嘘つきなんかじゃないよ いつか信じてくれるかな みんなここへおいで すべておいておいで みんなここへおいで すべておいておいで |
サイレンみんな生きるのが好き? 死んだことないから 彼女は3度目の手紙を書いた 花束に頭を突っ込んだまま 手をつないでどこへ行こうか 2つの眼差しは僕を越えて 週が変わり 頬で靴音が響く なりすましてるんだ みんな知ってるかな 知らないかな 知ってるかな 楽しみで震えてしまう 妄想にしたって僕は居ないな 街を通り抜けるこの体が 渋滞を掻き乱している (So So Cold Breeze) 踊ってみたいね サイレン鳴らして みんな振り向くかな 行き交う肩 誰も君に気付いていない 空は低く 街に吹き荒れる 腐敗の季節 君は君ではいられなくなる (So So Cold Breeze) 消防士 水の精霊に祈りを捧ぐ 公衆トイレの床は冷たい 氷のようだ 赤い炎が飛び火する | People In The Box | Hatano | People In The Box | | みんな生きるのが好き? 死んだことないから 彼女は3度目の手紙を書いた 花束に頭を突っ込んだまま 手をつないでどこへ行こうか 2つの眼差しは僕を越えて 週が変わり 頬で靴音が響く なりすましてるんだ みんな知ってるかな 知らないかな 知ってるかな 楽しみで震えてしまう 妄想にしたって僕は居ないな 街を通り抜けるこの体が 渋滞を掻き乱している (So So Cold Breeze) 踊ってみたいね サイレン鳴らして みんな振り向くかな 行き交う肩 誰も君に気付いていない 空は低く 街に吹き荒れる 腐敗の季節 君は君ではいられなくなる (So So Cold Breeze) 消防士 水の精霊に祈りを捧ぐ 公衆トイレの床は冷たい 氷のようだ 赤い炎が飛び火する |
球体球体に守られて だれもが痣だらけ 球体に守られて だれもが痣だらけ 球体に守られて 今日も 昨日も 明日も 球体に守られて だれもが痣だらけ 誰も気付かない 声をかえせ 泥棒は笑っている 晴れた日 視界から消えたものは 密かに膨らんでいく 僕らはだれも殺せはしない 透明な膜のなか 青ざめた労働者 群れを成しさまよう 砂ぼこり 舞い上がり 顔はほとんど見えない 球体に守られて だれもが痣だらけ 球体に守られて だれもが痣だらけ 球体に守られて だれもが痣だらけ 誰も気付かない 声をかえせ 泥棒は笑っている 空がおちてきたところで 指くわえ みているだけさ 噂と架空の痛みさえ 城壁は越えない 声をかえせ 泥棒は笑っている 晴れた日 視界から消えたものは 密かに膨らんでいく 僕らはだれも殺せはしない 透明な膜のなか 空をかえせ 泥棒は笑っている | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 球体に守られて だれもが痣だらけ 球体に守られて だれもが痣だらけ 球体に守られて 今日も 昨日も 明日も 球体に守られて だれもが痣だらけ 誰も気付かない 声をかえせ 泥棒は笑っている 晴れた日 視界から消えたものは 密かに膨らんでいく 僕らはだれも殺せはしない 透明な膜のなか 青ざめた労働者 群れを成しさまよう 砂ぼこり 舞い上がり 顔はほとんど見えない 球体に守られて だれもが痣だらけ 球体に守られて だれもが痣だらけ 球体に守られて だれもが痣だらけ 誰も気付かない 声をかえせ 泥棒は笑っている 空がおちてきたところで 指くわえ みているだけさ 噂と架空の痛みさえ 城壁は越えない 声をかえせ 泥棒は笑っている 晴れた日 視界から消えたものは 密かに膨らんでいく 僕らはだれも殺せはしない 透明な膜のなか 空をかえせ 泥棒は笑っている |
逆光馬車が駆け抜ける 世界の真ん中へ バックファイア噴かして 雲の柱の隙間 くぐり抜ける 細胞の速さで 獣の瞳で 照射せよ 20世紀 きみの愛した 20世紀 葬られた 残された欲望は人の、ではない 馬車が駆け抜ける 世界の真ん中へ バックファイア噴かして 空白の万博へ 集結していくさ 腹は満たして 獣の瞳で 放射せよ 21st あたまのなかの 21st 目映い世界で きみがいる戦場は誰も死なない きみは知らない 鈍感で神経質な 女王閣下に敬礼を あの日ニーチェは馬のそば 見開いた穴になにをみたのか 光の中になにがあるのか 20世紀 きみの愛した 20世紀 葬られた 残された欲望は人の、ではない あたまのなかの 21st 目映い世界で きみがいる戦場は 眩しすぎて なにもみえない | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | People In The Box | 馬車が駆け抜ける 世界の真ん中へ バックファイア噴かして 雲の柱の隙間 くぐり抜ける 細胞の速さで 獣の瞳で 照射せよ 20世紀 きみの愛した 20世紀 葬られた 残された欲望は人の、ではない 馬車が駆け抜ける 世界の真ん中へ バックファイア噴かして 空白の万博へ 集結していくさ 腹は満たして 獣の瞳で 放射せよ 21st あたまのなかの 21st 目映い世界で きみがいる戦場は誰も死なない きみは知らない 鈍感で神経質な 女王閣下に敬礼を あの日ニーチェは馬のそば 見開いた穴になにをみたのか 光の中になにがあるのか 20世紀 きみの愛した 20世紀 葬られた 残された欲望は人の、ではない あたまのなかの 21st 目映い世界で きみがいる戦場は 眩しすぎて なにもみえない |
レントゲン朝焼けがいつも投げかけるエックスレイ 僕は一瞬だけいないはずの存在になる さあ虐殺のスタートだ 部屋を跳び出して行け 君が着飾った 晴れた屋上で 影が揺れていた 巨大な弧を描いて スカートの隙間から 飛行機が飛び立った ここから見下ろす鳥の群れ プールはただ脈打ち、ひるがえる 耳栓を外したら 大きな音の秒針にステップを 白昼夢が続きますように 白昼夢が続きますように すれ違うベビーカーでまた会おうぜ 花粉を吐き出す植物のようだ 人の叫び声 僕は黙り込む あの懐かしいスモッグだ ここは希望の国 ここはとても広い霊安室 白く目映い海のようだ 終わりかな?はじまりだよ こうして僕ら生れ変わるんだ 白昼夢が続きますように 白昼夢が続きますように すれ違うベビーカーでまた会おうぜ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 朝焼けがいつも投げかけるエックスレイ 僕は一瞬だけいないはずの存在になる さあ虐殺のスタートだ 部屋を跳び出して行け 君が着飾った 晴れた屋上で 影が揺れていた 巨大な弧を描いて スカートの隙間から 飛行機が飛び立った ここから見下ろす鳥の群れ プールはただ脈打ち、ひるがえる 耳栓を外したら 大きな音の秒針にステップを 白昼夢が続きますように 白昼夢が続きますように すれ違うベビーカーでまた会おうぜ 花粉を吐き出す植物のようだ 人の叫び声 僕は黙り込む あの懐かしいスモッグだ ここは希望の国 ここはとても広い霊安室 白く目映い海のようだ 終わりかな?はじまりだよ こうして僕ら生れ変わるんだ 白昼夢が続きますように 白昼夢が続きますように すれ違うベビーカーでまた会おうぜ |
真夜中今日の放送は終了したと そっけない画面のテロップ 遠くのクラクション サイレンの音 彼女の夜はやかましい 見えない虫が一匹 聞こえない声で質問攻めさ 彼女の夜はやかましい 理由を述べよと 執拗に 鳴り止まない囁きに 眠れそうにないなら 一晩じゅう一緒に起きていても いいよ 深夜のタクシー 気怠く流れる 国道 死神 鎌を振る ヘルツ博士のよどんだ眼に 真夜中のトロフィー 誰かがギターを弾いている もう うんざりだ 彼女の夜はやかましい 理由を述べよと 執拗に 鳴り止まない囁きに 追いつめられ壊れそうなら 一晩じゅう夜を傷つけても いいよ いいよ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 今日の放送は終了したと そっけない画面のテロップ 遠くのクラクション サイレンの音 彼女の夜はやかましい 見えない虫が一匹 聞こえない声で質問攻めさ 彼女の夜はやかましい 理由を述べよと 執拗に 鳴り止まない囁きに 眠れそうにないなら 一晩じゅう一緒に起きていても いいよ 深夜のタクシー 気怠く流れる 国道 死神 鎌を振る ヘルツ博士のよどんだ眼に 真夜中のトロフィー 誰かがギターを弾いている もう うんざりだ 彼女の夜はやかましい 理由を述べよと 執拗に 鳴り止まない囁きに 追いつめられ壊れそうなら 一晩じゅう夜を傷つけても いいよ いいよ |
潜水もう おやすみ ここはどうみても公平な世界 手近な価値をはかるまえに 天秤を疑ってみてごらん 一度でも昼に夢をみたら おめでとう どんな色をしているの? どんな味がするんだ? 人がいつか飛び込む 海の底はさあ 誰も知らないことは 一番近くにあるよ 誰も知らないことは もう おやすみ 皿の上 織りなす凡庸な舞台 余った役は残っていないのさ そこは帰るべき家ではない 演じる場所を今も探しているんだね どんな色をしているの? どんな味がするんだ? 人がいつか飛び込む 海の底はさあ 誰も知らないことは 一番近くにあるよ 誰も知らないことは 優しい人をさがすのはやめたよ 飛び込む海はきみのもの どんな色をしているの? どんな味がするんだ? きみがいつか飛び込む 海の底はさあ どんな色をしているの? どんな味がするんだ? きみがいつか飛び込む 海の底はさあ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | もう おやすみ ここはどうみても公平な世界 手近な価値をはかるまえに 天秤を疑ってみてごらん 一度でも昼に夢をみたら おめでとう どんな色をしているの? どんな味がするんだ? 人がいつか飛び込む 海の底はさあ 誰も知らないことは 一番近くにあるよ 誰も知らないことは もう おやすみ 皿の上 織りなす凡庸な舞台 余った役は残っていないのさ そこは帰るべき家ではない 演じる場所を今も探しているんだね どんな色をしているの? どんな味がするんだ? 人がいつか飛び込む 海の底はさあ 誰も知らないことは 一番近くにあるよ 誰も知らないことは 優しい人をさがすのはやめたよ 飛び込む海はきみのもの どんな色をしているの? どんな味がするんだ? きみがいつか飛び込む 海の底はさあ どんな色をしているの? どんな味がするんだ? きみがいつか飛び込む 海の底はさあ |
バースデイ吸い込む空気の秘密を 君は探っている 犬のように 誰もが忘れてしまった小さな呪文を僕は聴いた 赤ん坊の数学者 徹底的に神が嫌い 疑っていいよ 疑っていいよ あのネズミのおばけみたいに 「1、2、3、4、5、6、7」 オーケストラ、騒げ 今日は君のバースデイ 独立記念日も一緒に バイオリン、コントラバス、チェロ、ティンパニ、ホルン 血が流れた 鳴るよ トランペット 外でみんなが怒っている 傘をさす妄信者 奴らの目はただの鏡 そらしていいよ そらしていいよ ぜんぶ夢さ おばけみたいに 「1、2、3、4、5、6、7」 オーケストラ、騒げ 今日は君のバースデイ 独立記念日も一緒に バイオリン、コントラバス、チェロ、ティンパニ、ホルン 血が流れた 鳴るよ トランペット 「1、2、3、4、5、6、7」 オーケストラ、騒げ 今日は君のバースデイ 独立記念日も一緒に バイオリン、コントラバス、チェロ、ティンパニ、ホルン 血が流れた 鳴るよ トランペット | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 吸い込む空気の秘密を 君は探っている 犬のように 誰もが忘れてしまった小さな呪文を僕は聴いた 赤ん坊の数学者 徹底的に神が嫌い 疑っていいよ 疑っていいよ あのネズミのおばけみたいに 「1、2、3、4、5、6、7」 オーケストラ、騒げ 今日は君のバースデイ 独立記念日も一緒に バイオリン、コントラバス、チェロ、ティンパニ、ホルン 血が流れた 鳴るよ トランペット 外でみんなが怒っている 傘をさす妄信者 奴らの目はただの鏡 そらしていいよ そらしていいよ ぜんぶ夢さ おばけみたいに 「1、2、3、4、5、6、7」 オーケストラ、騒げ 今日は君のバースデイ 独立記念日も一緒に バイオリン、コントラバス、チェロ、ティンパニ、ホルン 血が流れた 鳴るよ トランペット 「1、2、3、4、5、6、7」 オーケストラ、騒げ 今日は君のバースデイ 独立記念日も一緒に バイオリン、コントラバス、チェロ、ティンパニ、ホルン 血が流れた 鳴るよ トランペット |
皿(ハッピーファミリー)パーティーは続いている 終わりそうに見せかけているが ケチャップで引いた国境に ピザはほぼ型崩れ 我が子は大切だよ 他人の子よりも みんな賛成だよ 友達だものね 友達だものね あのとき略奪してしまってごめんね 欲望が欲してるのは 欲望そのもの 遊びさ ただの遊びさ パーティーは続いている クラッカー打ち鳴らしてさ コーラの油田 奪い合う 冒険小説 深読みしながら 我が子は優秀だよ 他人の子よりも みんな賛成だよ 友達だものね あのとき略奪してしまってごめんね 欲望が欲してるのは 欲望そのもの 400年前のあの混乱をうまく再現するのさ 思い出せるかな 遊びさ ただの遊びさ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | パーティーは続いている 終わりそうに見せかけているが ケチャップで引いた国境に ピザはほぼ型崩れ 我が子は大切だよ 他人の子よりも みんな賛成だよ 友達だものね 友達だものね あのとき略奪してしまってごめんね 欲望が欲してるのは 欲望そのもの 遊びさ ただの遊びさ パーティーは続いている クラッカー打ち鳴らしてさ コーラの油田 奪い合う 冒険小説 深読みしながら 我が子は優秀だよ 他人の子よりも みんな賛成だよ 友達だものね あのとき略奪してしまってごめんね 欲望が欲してるのは 欲望そのもの 400年前のあの混乱をうまく再現するのさ 思い出せるかな 遊びさ ただの遊びさ |
海抜0m誰だっけ 水のなか静かに笑っているのは 忘れていくこと 息を繋いで 痛みの無い世界に僕は住んでいたんだ 流れる血液は下水道へ 溢れる水槽を眺めていたんだじっと 沈んだ影ひとつ泡をはいた 存在はスプーンの上 スープのなかで笑った 全部は食べきれないかも もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい 居させて君の街に 君が片足で渡る大きな橋 僕は背中を曲げて見上げた 支えきれないし 降り止まない 肉眼で見えない美 今度は許されないのかな もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい 居させて君の街に 流れる僕ら 地形に沿って 次は南半球でおちあおう 今度は許されないから もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい 居させて君の街に | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 誰だっけ 水のなか静かに笑っているのは 忘れていくこと 息を繋いで 痛みの無い世界に僕は住んでいたんだ 流れる血液は下水道へ 溢れる水槽を眺めていたんだじっと 沈んだ影ひとつ泡をはいた 存在はスプーンの上 スープのなかで笑った 全部は食べきれないかも もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい 居させて君の街に 君が片足で渡る大きな橋 僕は背中を曲げて見上げた 支えきれないし 降り止まない 肉眼で見えない美 今度は許されないのかな もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい 居させて君の街に 流れる僕ら 地形に沿って 次は南半球でおちあおう 今度は許されないから もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい、だけ もう一度そこに行きたい 居させて君の街に |
見えない警察のための行列は続いた 青空を背負って 晴れた日僕らは滅茶苦茶なことをする 大きく渦巻く自転車置き場の海 口笛吹こうジェリービーン 大通りへ 相変わらずの点滅が刺さる 近所の薬局で洗剤買って それから僕はどうしたっけ 出口は君が盗んで口に隠した 僕に見つからないように 落下するアンテナ 休日の傍観者 市場に漂う消毒液の香り 破壊が始まる3秒前の笑顔 口笛吹こうジェリービーン 踊ろうね 相変わらずの点滅が刺さる 近所の薬局で洗剤買って それから僕はどうしたっけ 出口は君が盗んで口に隠した 僕に見つからないように ある朝 目醒めて 僕は重力をなくした 少し浮かぶ 君がホテルの窓から見上げて笑う もう世界は逃しはしない 探し物みつからない 踊ろうね それから僕はどうしたっけ 出口は君が盗んで口に隠した 僕に見つからないように 大丈夫さ 大丈夫さ 大丈夫さ 逃げられない | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 行列は続いた 青空を背負って 晴れた日僕らは滅茶苦茶なことをする 大きく渦巻く自転車置き場の海 口笛吹こうジェリービーン 大通りへ 相変わらずの点滅が刺さる 近所の薬局で洗剤買って それから僕はどうしたっけ 出口は君が盗んで口に隠した 僕に見つからないように 落下するアンテナ 休日の傍観者 市場に漂う消毒液の香り 破壊が始まる3秒前の笑顔 口笛吹こうジェリービーン 踊ろうね 相変わらずの点滅が刺さる 近所の薬局で洗剤買って それから僕はどうしたっけ 出口は君が盗んで口に隠した 僕に見つからないように ある朝 目醒めて 僕は重力をなくした 少し浮かぶ 君がホテルの窓から見上げて笑う もう世界は逃しはしない 探し物みつからない 踊ろうね それから僕はどうしたっけ 出口は君が盗んで口に隠した 僕に見つからないように 大丈夫さ 大丈夫さ 大丈夫さ 逃げられない |
月曜日消失世界でいちばん静かなSOS 長距離電話 遠い街を震わせてる 国道は白い粉にまみれてる 君は今まで何度死んでは生き返ったの? 排水溝のなかラクダに乗って 絶望した君に会いに行こう 開きっぱなしだった君の眼 夜が更けたまま明けぬ日曜日 毛布のなか野蛮な声がしてる 緊急事態SOS 逮捕者がでたサーカスで 君はたった一夜にして 炎の上を歩いた 排水溝のなかラクダに乗って 絶望した君に会いに行こう 勉強しなさいってママが言った 深い場所までは声は届かない 君の合図でミュージックスタート 夜が牙を剥く それは巨大な椅子取りゲーム 君はたった一夜にして 別人になった | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 世界でいちばん静かなSOS 長距離電話 遠い街を震わせてる 国道は白い粉にまみれてる 君は今まで何度死んでは生き返ったの? 排水溝のなかラクダに乗って 絶望した君に会いに行こう 開きっぱなしだった君の眼 夜が更けたまま明けぬ日曜日 毛布のなか野蛮な声がしてる 緊急事態SOS 逮捕者がでたサーカスで 君はたった一夜にして 炎の上を歩いた 排水溝のなかラクダに乗って 絶望した君に会いに行こう 勉強しなさいってママが言った 深い場所までは声は届かない 君の合図でミュージックスタート 夜が牙を剥く それは巨大な椅子取りゲーム 君はたった一夜にして 別人になった |
犬猫芝居君は証言台に立つ すれ違う瞬間、目があった 世界が始まってから 幾つ目かの革命の昼 地球に煙草を押しつけて 光にまみれて言った 「もっと手を汚して、もっと!」 そうさ、僕ら共犯者さ 君は痛いのが好き? 僕は汚すのが好き 生きたまま死んだふたりに 僕はなってみたい 頭のなか揺らめく星また消えそうだ 僕は孤独な国の孤独な街の預言者だった 誰も聞こうとはしない 沈黙の壁を固めてる 君は痛いのが好き? 僕は汚すのが好き 生きたまま死んだふたりに 僕はなってみたい 舞台の上ふたつに分れてまた演じてみたい また演じてみたい ほんの数秒でみるみる弱って 虫の息になることもある でもそれも今夜までさ てもそれも今夜までさ 君は痛いのが好き? 僕は汚すのが好き 生きたまま死んだふたりに 僕はなってみたい 舞台の上ふたつに分れてまた演じてみたい 君は笑うのが好き 口を塞がれた ああ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 君は証言台に立つ すれ違う瞬間、目があった 世界が始まってから 幾つ目かの革命の昼 地球に煙草を押しつけて 光にまみれて言った 「もっと手を汚して、もっと!」 そうさ、僕ら共犯者さ 君は痛いのが好き? 僕は汚すのが好き 生きたまま死んだふたりに 僕はなってみたい 頭のなか揺らめく星また消えそうだ 僕は孤独な国の孤独な街の預言者だった 誰も聞こうとはしない 沈黙の壁を固めてる 君は痛いのが好き? 僕は汚すのが好き 生きたまま死んだふたりに 僕はなってみたい 舞台の上ふたつに分れてまた演じてみたい また演じてみたい ほんの数秒でみるみる弱って 虫の息になることもある でもそれも今夜までさ てもそれも今夜までさ 君は痛いのが好き? 僕は汚すのが好き 生きたまま死んだふたりに 僕はなってみたい 舞台の上ふたつに分れてまた演じてみたい 君は笑うのが好き 口を塞がれた ああ |
ミネルヴァ配送業者埋め尽くすハイウェイ 廃棄された湿った瓦礫 縫って住む部族 機械的複製が抑制している欲望は 脳波を描き換える なだらかに 集合体は空洞内の高炉へ降臨中 溶鉱炉へ降臨 こうなることを待っていたんだ 締め上げるワイヤー 肉体を溶かしてしまうまで 差し出した両腕 おれはさながら剥製のヴィーナス 焼き切れるワイヤー 壊すため壊すだけだ 理由は Do you remember? Where are you, Minerva? 逆流する遺伝子 拭き取れ 幸福な淘汰 統合された未来の家系図 かけがえのあるたったひとつへ 有象無象はボーダーを越え入れ替わっていく 集合体は空想しながらお取り込み中 ああ とうに氷のように凍り凝固中 締め上げるワイヤー 肉体を溶かしてしまうまで 差し出した両腕 おれはさながら剥製のヴィーナス 焼き切れるワイヤー 壊すため壊すだけだ 理由は Do you remember? Where are you, Minerva? かけがえのあるたったひとつに なりたい? かけがえのあるおおきなひとつに なりたい? | People In The Box | 波多野裕文 | 波多野裕文、山口大吾、福井健太 | | 配送業者埋め尽くすハイウェイ 廃棄された湿った瓦礫 縫って住む部族 機械的複製が抑制している欲望は 脳波を描き換える なだらかに 集合体は空洞内の高炉へ降臨中 溶鉱炉へ降臨 こうなることを待っていたんだ 締め上げるワイヤー 肉体を溶かしてしまうまで 差し出した両腕 おれはさながら剥製のヴィーナス 焼き切れるワイヤー 壊すため壊すだけだ 理由は Do you remember? Where are you, Minerva? 逆流する遺伝子 拭き取れ 幸福な淘汰 統合された未来の家系図 かけがえのあるたったひとつへ 有象無象はボーダーを越え入れ替わっていく 集合体は空想しながらお取り込み中 ああ とうに氷のように凍り凝固中 締め上げるワイヤー 肉体を溶かしてしまうまで 差し出した両腕 おれはさながら剥製のヴィーナス 焼き切れるワイヤー 壊すため壊すだけだ 理由は Do you remember? Where are you, Minerva? かけがえのあるたったひとつに なりたい? かけがえのあるおおきなひとつに なりたい? |
木洩れ陽、果物、機関車さあ行こうぜ ドアが開いたら 退屈にさらわれるまえに エレベーターは降り続けている 5min.25sec.かけてゆっくりと エレベーターは降り続けている 5min.25sec.の次にとびこむ景色は 木洩れ陽、果物、機関車 風に遊ぶ動物たち 青くて大きいの ふたつ ホームランボールは浮かんでいるはず エレベーターは降り続けている 5min.25sec.かけてゆっくりと エレベーターは降り続けている 5min.25sec.の次にとびこむ景色は 木洩れ陽、果物、機関車 風に遊ぶ動物たち 青くて大きいの ふたつ ホームランボールは浮かんでいるはず 紙幣が印刷される速度で 年老いていくしわしわの赤子へ 少年はいまエレベーターにいる 思い出は部屋に残していけ 好きなものだけで ハッピーバースデーから レストインピースまで 埋め尽くすだけ 木洩れ陽、果物、機関車 悲しいことはひとつもない 青くて大きいの ふたつ ホームランボールは浮かんでいるはず エレベーター開いたら さあ行こうぜ 花をまきちらして | People In The Box | 波多野裕文 | People In The Box | | さあ行こうぜ ドアが開いたら 退屈にさらわれるまえに エレベーターは降り続けている 5min.25sec.かけてゆっくりと エレベーターは降り続けている 5min.25sec.の次にとびこむ景色は 木洩れ陽、果物、機関車 風に遊ぶ動物たち 青くて大きいの ふたつ ホームランボールは浮かんでいるはず エレベーターは降り続けている 5min.25sec.かけてゆっくりと エレベーターは降り続けている 5min.25sec.の次にとびこむ景色は 木洩れ陽、果物、機関車 風に遊ぶ動物たち 青くて大きいの ふたつ ホームランボールは浮かんでいるはず 紙幣が印刷される速度で 年老いていくしわしわの赤子へ 少年はいまエレベーターにいる 思い出は部屋に残していけ 好きなものだけで ハッピーバースデーから レストインピースまで 埋め尽くすだけ 木洩れ陽、果物、機関車 悲しいことはひとつもない 青くて大きいの ふたつ ホームランボールは浮かんでいるはず エレベーター開いたら さあ行こうぜ 花をまきちらして |
みんな春を売ったゆうべ からだを売ってみたんだ こころを切り離すために フラスコのなかで一生を 過ごせたらいいな アルコールランプの照らす 混じり気なしの血液で それで自由になれたかな 天秤にかけてわかるかな 絶対にからだから逃げられないと 知ったきみは おかしくなってしまった おかしくなってしまった おかしくなってしまった さよならさ いつかきみも おとなになるよ 聞きわけのない おとなになるよ 未来はまるで泥のように横たわる まみれて泣いてるきみを横目に 人々は行く それで自由になれたかな 天秤にかけてわかるかな 最後にこころからにげてしまって さよならした まともなひとたちはみな まともなひとたちはみな まともなひとたちはみな 戦争へ行ってしまった 戦争へ行ってしまった 戦争へ行ってしまった さよならさ いつか君も おとなになるよ 聞きわけのない おとなになるよ | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | ゆうべ からだを売ってみたんだ こころを切り離すために フラスコのなかで一生を 過ごせたらいいな アルコールランプの照らす 混じり気なしの血液で それで自由になれたかな 天秤にかけてわかるかな 絶対にからだから逃げられないと 知ったきみは おかしくなってしまった おかしくなってしまった おかしくなってしまった さよならさ いつかきみも おとなになるよ 聞きわけのない おとなになるよ 未来はまるで泥のように横たわる まみれて泣いてるきみを横目に 人々は行く それで自由になれたかな 天秤にかけてわかるかな 最後にこころからにげてしまって さよならした まともなひとたちはみな まともなひとたちはみな まともなひとたちはみな 戦争へ行ってしまった 戦争へ行ってしまった 戦争へ行ってしまった さよならさ いつか君も おとなになるよ 聞きわけのない おとなになるよ |
ぼくは正気完璧な一日に追いついてしまったら 太陽に焦がされてとりみだしてしまうかな 目蓋を降ろすと消えゆくものたち それから ようやく息づくものたち 真昼でも暗い森のなか散策するたびに もう二度とは取り戻せないぼくに会うのさ ばいばいかわいかったうない ある日、急に音楽が鳴り止んでしまっても 人がみんないなくなってしまった 今となっては みつけて、 こわして、 なくして、 さがして、 あまえて、 だまって、 悼んでいたので 安い狂気に甘んじていかれたふりするたびに きみは深い暗い森へと踏みわけいっていく こわくない深い暗い森のなか ばいばいかわいかったうない | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 完璧な一日に追いついてしまったら 太陽に焦がされてとりみだしてしまうかな 目蓋を降ろすと消えゆくものたち それから ようやく息づくものたち 真昼でも暗い森のなか散策するたびに もう二度とは取り戻せないぼくに会うのさ ばいばいかわいかったうない ある日、急に音楽が鳴り止んでしまっても 人がみんないなくなってしまった 今となっては みつけて、 こわして、 なくして、 さがして、 あまえて、 だまって、 悼んでいたので 安い狂気に甘んじていかれたふりするたびに きみは深い暗い森へと踏みわけいっていく こわくない深い暗い森のなか ばいばいかわいかったうない |
東京その秘密を 僕は見たよ だから行くんだ 胸を張って もうすぐ優しいドアに手が かかる 軽蔑した 朝の太陽を その口の軽さを でも新しい一日は 今までと違うふうになるだろう だって僕は君の大きな 美しい嘘へ 恋に堕ちた 堕ちた 堕ちた | People In The Box | Hatano | People In The Box | | その秘密を 僕は見たよ だから行くんだ 胸を張って もうすぐ優しいドアに手が かかる 軽蔑した 朝の太陽を その口の軽さを でも新しい一日は 今までと違うふうになるだろう だって僕は君の大きな 美しい嘘へ 恋に堕ちた 堕ちた 堕ちた |
新市街ようこそ 銀色の世界へ そびえる金属の箱へ あなたは憶えていないかもしれない ヒーローだったよ 遺失物センターにも 記憶はみつからない あなたは隠し事だらけ 今にも増え続けるのさ 楽しいことには貸し借りは要らない 震える大地の巨大な秘密 ぜんまい、モーター、シリンダー 不揃いのボルト 重なり合う櫛と歯 地軸震わせ オルゴール鳴りだしたら どおぞ そこは舞台さ オルゴール鳴りだしたら どおぞ 踊ろう 朝まで ぜんまい、モーター、シリンダー 不揃いのボルト 重なり合う櫛と歯 地軸震わせ モルモット駆け出したら ほおら 回るリボルバー オルゴール鳴りだしたら どおぞ 引き金を引け | People In The Box | Hatano | People In The Box | | ようこそ 銀色の世界へ そびえる金属の箱へ あなたは憶えていないかもしれない ヒーローだったよ 遺失物センターにも 記憶はみつからない あなたは隠し事だらけ 今にも増え続けるのさ 楽しいことには貸し借りは要らない 震える大地の巨大な秘密 ぜんまい、モーター、シリンダー 不揃いのボルト 重なり合う櫛と歯 地軸震わせ オルゴール鳴りだしたら どおぞ そこは舞台さ オルゴール鳴りだしたら どおぞ 踊ろう 朝まで ぜんまい、モーター、シリンダー 不揃いのボルト 重なり合う櫛と歯 地軸震わせ モルモット駆け出したら ほおら 回るリボルバー オルゴール鳴りだしたら どおぞ 引き金を引け |
天使の胃袋ドーベルマン ドーベルマン 廊下抜け 床を蹴って 手の鳴るほうへ駆けるニュース 今夜 誰が踊らされるのさ ボイラー室 ボイラー室 追手は遂には追い抜いて 走る暗闇を伸びるレール 君が服を脱ぐ 輝く眼で 何も欲しくないけど物足りない ってさ、君は僕みたいだね ファンファーレ ファンファーレ 胃袋はもういっぱい 粘膜の夢に溶けていたい だけど空席の王座へ飛ぶシュプレヒコール 僕らの欲望が吹き飛ばすパレード 何も欲しくないけど物足りない ってさ、君は僕みたいだね 電池が切れてしまった僕ら だから次の世界で息をするよ 息をするよ ふたりはいつでも泣かない子供 君は僕みたいだね 大丈夫 ってさ 傷をつけてあげるよ 君の傷口は動く 動く 体をねじって逃げる 逃げる ふたりで震えて 笑う 笑う もうすぐトンネルを抜けるよ 光り溢れ | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | ドーベルマン ドーベルマン 廊下抜け 床を蹴って 手の鳴るほうへ駆けるニュース 今夜 誰が踊らされるのさ ボイラー室 ボイラー室 追手は遂には追い抜いて 走る暗闇を伸びるレール 君が服を脱ぐ 輝く眼で 何も欲しくないけど物足りない ってさ、君は僕みたいだね ファンファーレ ファンファーレ 胃袋はもういっぱい 粘膜の夢に溶けていたい だけど空席の王座へ飛ぶシュプレヒコール 僕らの欲望が吹き飛ばすパレード 何も欲しくないけど物足りない ってさ、君は僕みたいだね 電池が切れてしまった僕ら だから次の世界で息をするよ 息をするよ ふたりはいつでも泣かない子供 君は僕みたいだね 大丈夫 ってさ 傷をつけてあげるよ 君の傷口は動く 動く 体をねじって逃げる 逃げる ふたりで震えて 笑う 笑う もうすぐトンネルを抜けるよ 光り溢れ |
さようなら、こんにちは雨の街に傘を降らす それを奇跡と呼んだよ まわる まわる 地球儀に そびえ立つ銀行に宿るもの 橋が燃えているよ 燃えて焼け落ちるよ モルヒネの川のなか ぼくら夢をみてる 傘を忘れて踊ろう 降り注ぐ それは雨じゃなかったんだ 橋が燃えているよ 燃えて焼け落ちるよ あなたの絶望で空が晴れ渡るよ わたしの聖域にはいっておいで 土を踏みしめて なみだを垂らして 意味もなくきみが笑う (さよなら、物質) 意味もなくぼくも笑う (さよなら、物質) いくつも国を抜けて 列車は走る最中へ 深い深い中心へと 花と宇宙が散るなかを めざめだ わたしの聖域にはいっておいで 土を踏みしめて なみだを垂らして 意味もなくきみが笑う (さよなら、物質) 意味もなくぼくも笑う (さよなら、物質) 窓を開け放って 風を誘い込んだ 屋根を吹き飛ばして すべて撒き上がるよ 窓を開け放って 光 暴れだした まぶた開け放って その眼でなにもみるな ただいま、ひさしぶりだね 原風景 | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 雨の街に傘を降らす それを奇跡と呼んだよ まわる まわる 地球儀に そびえ立つ銀行に宿るもの 橋が燃えているよ 燃えて焼け落ちるよ モルヒネの川のなか ぼくら夢をみてる 傘を忘れて踊ろう 降り注ぐ それは雨じゃなかったんだ 橋が燃えているよ 燃えて焼け落ちるよ あなたの絶望で空が晴れ渡るよ わたしの聖域にはいっておいで 土を踏みしめて なみだを垂らして 意味もなくきみが笑う (さよなら、物質) 意味もなくぼくも笑う (さよなら、物質) いくつも国を抜けて 列車は走る最中へ 深い深い中心へと 花と宇宙が散るなかを めざめだ わたしの聖域にはいっておいで 土を踏みしめて なみだを垂らして 意味もなくきみが笑う (さよなら、物質) 意味もなくぼくも笑う (さよなら、物質) 窓を開け放って 風を誘い込んだ 屋根を吹き飛ばして すべて撒き上がるよ 窓を開け放って 光 暴れだした まぶた開け放って その眼でなにもみるな ただいま、ひさしぶりだね 原風景 |
ベルリン−レッドライト/グリーンライト ひと振りのインクで 夜は産まれる 飛び散るアルファベット カーテンと窓 深夜の追いかけっこ −レッドライト/グリーンライト 濡れた高速道路 無人の車 注ぎ込まれる 午前2時の友達 遠く離れた裸の秘密警察 明日には僕はここにいない −レッドライト/グリーンライト アンテナの代わりで逆さに傘を差す −レッドライト/グリーンライト ニヒリスト待っている 目の前を過ぎるアルファベット 撃つ −レッドライト/グリーンライト 濡れた高速道路 無人の車 注ぎ込まれる 午前4時の友達 遠く離れた裸の秘密警察 明日には僕はここにいない −レッドライト/グリーンライト アンテナの代わりで逆さに傘を差す 傘を差す 傘を差す 傘を差す ミニチュアの憂鬱に乗り込んで これが初めての単独飛行 このどこかできみに会えるかな 少しユーモアに欠けた引力の呪いから 人工衛星をすべて解き放ってみるよ リン、リン、リン はじめまして 未来からの僕の親友 雨のカーテンのなか 山火事が燃えている | People In The Box | Hatano | People In The Box | | −レッドライト/グリーンライト ひと振りのインクで 夜は産まれる 飛び散るアルファベット カーテンと窓 深夜の追いかけっこ −レッドライト/グリーンライト 濡れた高速道路 無人の車 注ぎ込まれる 午前2時の友達 遠く離れた裸の秘密警察 明日には僕はここにいない −レッドライト/グリーンライト アンテナの代わりで逆さに傘を差す −レッドライト/グリーンライト ニヒリスト待っている 目の前を過ぎるアルファベット 撃つ −レッドライト/グリーンライト 濡れた高速道路 無人の車 注ぎ込まれる 午前4時の友達 遠く離れた裸の秘密警察 明日には僕はここにいない −レッドライト/グリーンライト アンテナの代わりで逆さに傘を差す 傘を差す 傘を差す 傘を差す ミニチュアの憂鬱に乗り込んで これが初めての単独飛行 このどこかできみに会えるかな 少しユーモアに欠けた引力の呪いから 人工衛星をすべて解き放ってみるよ リン、リン、リン はじめまして 未来からの僕の親友 雨のカーテンのなか 山火事が燃えている |
もう大丈夫知っているよ 知っているよ きみはいま大丈夫じゃない じぶんでいうから なおさら なおさら 知っているよ 知っているよ きみはいま大丈夫じゃない 笑顔でいるから なおさら なおさら もう大丈夫さ もう大丈夫さ もう大丈夫 もう大丈夫さ 知っているよ 知っているよ きみはいま大丈夫じゃない じぶんでいうから なおさら なおさら もう大丈夫さ もう大丈夫さ もう大丈夫 もう大丈夫さ こころと顔は離ればなれ 思い出はきみを変えていくよ 束の間の連続にしたって 痛いの痛いの飛んでいかない まとわりつく かわるがわる ぞっとする空虚 身にまとって 楽しくもなく笑うきみは 氷のように美しい もう大丈夫さ もう大丈夫さ もう大丈夫 もう大丈夫さ なにがあのひとにおこったんだと みんなが首を傾げている なにひとつおこっていないよ ただ生きているだけ 電話くれてありがとう 心配なんかしてくれて すべて見透かし笑うきみは 氷のように美しい もう大丈夫さ もう大丈夫さ もう大丈夫 もう大丈夫さ | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 知っているよ 知っているよ きみはいま大丈夫じゃない じぶんでいうから なおさら なおさら 知っているよ 知っているよ きみはいま大丈夫じゃない 笑顔でいるから なおさら なおさら もう大丈夫さ もう大丈夫さ もう大丈夫 もう大丈夫さ 知っているよ 知っているよ きみはいま大丈夫じゃない じぶんでいうから なおさら なおさら もう大丈夫さ もう大丈夫さ もう大丈夫 もう大丈夫さ こころと顔は離ればなれ 思い出はきみを変えていくよ 束の間の連続にしたって 痛いの痛いの飛んでいかない まとわりつく かわるがわる ぞっとする空虚 身にまとって 楽しくもなく笑うきみは 氷のように美しい もう大丈夫さ もう大丈夫さ もう大丈夫 もう大丈夫さ なにがあのひとにおこったんだと みんなが首を傾げている なにひとつおこっていないよ ただ生きているだけ 電話くれてありがとう 心配なんかしてくれて すべて見透かし笑うきみは 氷のように美しい もう大丈夫さ もう大丈夫さ もう大丈夫 もう大丈夫さ |
木曜日 / 寝室寝苦しくて目覚めたら豚が僕に馬乗り まったく神様のしつけがなってないな 夜のテント飛び出すとまっぷたつのミラーボール 中身 僕は知っていた これ誰かの夢だ! 日付のないカレンダー うごめく前頭葉 波打ち際 上陸する歌手 メガホン越しにオペラを歌いだした 堅く目を瞑ったら開かずのプラネタリウム 星を喰って 豚に喰われ 一日が終わる これ誰かの夢だ! | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 寝苦しくて目覚めたら豚が僕に馬乗り まったく神様のしつけがなってないな 夜のテント飛び出すとまっぷたつのミラーボール 中身 僕は知っていた これ誰かの夢だ! 日付のないカレンダー うごめく前頭葉 波打ち際 上陸する歌手 メガホン越しにオペラを歌いだした 堅く目を瞑ったら開かずのプラネタリウム 星を喰って 豚に喰われ 一日が終わる これ誰かの夢だ! |
月きみが息を吸うときにぼくが吐くよ ふたりは一対の呼吸 だから夜に見る夢は違うけれど 朝には 未来に 溶けるのさ それはいつだって扉から出入りはしない ノックもせずに窓からやってくるのさ 今日も誰かを蝕む悲しみを ひとは食べておとなになる おお ぼくの話す言葉は同じだけど こころがわからなくなったよ 通じ合わない言葉に意味は無いね やめよう ドライフラワーに水をあげるのは おお 甘いお菓子でみんな逆上せあがってしまったんだ あの口調にはなにかおかしいところがあった たとえ優しさに返答は無くても 胸をはれよ 雲のない夜にきみは駆け出していく 苦しみから解き放たれて 月が欠けていく もうすぐ姿をなくす でもみえるよ 寝息にあわせ揺れる それはいつだって扉から出入りはしない ノックもせずに窓からやってくるのさ 今日も誰かを蝕む悲しみを きみはのみこんだ のみこんだ のみこんだ おおきなくちをあけて おおきなくちをあけて おおきなくちをあけて のみこんだ おお | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | きみが息を吸うときにぼくが吐くよ ふたりは一対の呼吸 だから夜に見る夢は違うけれど 朝には 未来に 溶けるのさ それはいつだって扉から出入りはしない ノックもせずに窓からやってくるのさ 今日も誰かを蝕む悲しみを ひとは食べておとなになる おお ぼくの話す言葉は同じだけど こころがわからなくなったよ 通じ合わない言葉に意味は無いね やめよう ドライフラワーに水をあげるのは おお 甘いお菓子でみんな逆上せあがってしまったんだ あの口調にはなにかおかしいところがあった たとえ優しさに返答は無くても 胸をはれよ 雲のない夜にきみは駆け出していく 苦しみから解き放たれて 月が欠けていく もうすぐ姿をなくす でもみえるよ 寝息にあわせ揺れる それはいつだって扉から出入りはしない ノックもせずに窓からやってくるのさ 今日も誰かを蝕む悲しみを きみはのみこんだ のみこんだ のみこんだ おおきなくちをあけて おおきなくちをあけて おおきなくちをあけて のみこんだ おお |
リマ食卓は無政府状態 騎士のカードが華を添える 記念撮影はセルフタイマー レンズは銃口みたい ハイ、チーズ! メリークリスマス 緊張しいなサンタクロース 写真の僕らは仮面をつけたまま パパは強いけど 欲望に勝てない たぶん明日も ギロチンが広場を分つ 子供の兵隊 行く 毎晩 元通りになったママの王国へ メリークリスマス 緊張しいなサンタクロース 写真の僕らは仮面をつけたまま パパは強いけど 欲望に勝てない たぶん明日も 仮面の子供は走る 聖なる山に分け入って 捕まえられるかな メリークリスマス 剥製のサンタクロース 写真のなかに人影はひとつもない メリークリスマス | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 食卓は無政府状態 騎士のカードが華を添える 記念撮影はセルフタイマー レンズは銃口みたい ハイ、チーズ! メリークリスマス 緊張しいなサンタクロース 写真の僕らは仮面をつけたまま パパは強いけど 欲望に勝てない たぶん明日も ギロチンが広場を分つ 子供の兵隊 行く 毎晩 元通りになったママの王国へ メリークリスマス 緊張しいなサンタクロース 写真の僕らは仮面をつけたまま パパは強いけど 欲望に勝てない たぶん明日も 仮面の子供は走る 聖なる山に分け入って 捕まえられるかな メリークリスマス 剥製のサンタクロース 写真のなかに人影はひとつもない メリークリスマス |
どこでもないところかつて家の庭で繰り広げられたパーティーで 様々なものをひとは燃やして帰った それは灰になって 今 降り注いで ほら 君は真っ白な髪を振った みんなどこかへ消えてしまえばいいのにな 願った瞬間にひとり残らず消えた 寝室の扉は閉めて 僕は地上で息を無くした潜水士さ 僕のからだ打ち捨てられた 君の唇 うずく うずく 波はかえさず寄せ続ける 迷路に悩め 出口はないけど 憶えているよ いちばん楽しいことと悲しいことがあった部屋を もうどこへも行かない 君は 寝室の扉は閉めて 僕は地上で息を無くした潜水士さ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | かつて家の庭で繰り広げられたパーティーで 様々なものをひとは燃やして帰った それは灰になって 今 降り注いで ほら 君は真っ白な髪を振った みんなどこかへ消えてしまえばいいのにな 願った瞬間にひとり残らず消えた 寝室の扉は閉めて 僕は地上で息を無くした潜水士さ 僕のからだ打ち捨てられた 君の唇 うずく うずく 波はかえさず寄せ続ける 迷路に悩め 出口はないけど 憶えているよ いちばん楽しいことと悲しいことがあった部屋を もうどこへも行かない 君は 寝室の扉は閉めて 僕は地上で息を無くした潜水士さ |
冷血と作法埋め立て地を亀裂が走る 都市が歪む 放射能 黄砂 メーデー 放射網 黄砂 メーデー 改札は喘息を患っている 咳き込んでいる xとyとxとyとx xとyとxとyとx 君のことを耳にしたよ 元気でやってるみたいだね だけど みんなの知っている君じゃなかった 頭の外れた馬が叫ぶ 蹄 打ち下ろし 広場に集る警察 広場に集る警察 君のことを耳にしたよ 元気でやってるみたいだね だけど みんなの知っている君じゃなかった 記憶はコピー機のなかに まるで砂埃みたいだよ もう ここには既に 体はない 翼だけが空を飛ぶ 亀裂が走る 亀裂が走る 放射能 黄砂 メーデー 君のことを耳にしたよ 元気でやってるみたいだね だけど みんなの知っている君じゃなかった 記憶はコピー機のなかに まるで砂埃みたいだよ もう ここには既に 体はない 翼だけが空を飛ぶ 血迷って 血迷って 遂には生まれ変われたのかな 今の君はきれいだった | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 埋め立て地を亀裂が走る 都市が歪む 放射能 黄砂 メーデー 放射網 黄砂 メーデー 改札は喘息を患っている 咳き込んでいる xとyとxとyとx xとyとxとyとx 君のことを耳にしたよ 元気でやってるみたいだね だけど みんなの知っている君じゃなかった 頭の外れた馬が叫ぶ 蹄 打ち下ろし 広場に集る警察 広場に集る警察 君のことを耳にしたよ 元気でやってるみたいだね だけど みんなの知っている君じゃなかった 記憶はコピー機のなかに まるで砂埃みたいだよ もう ここには既に 体はない 翼だけが空を飛ぶ 亀裂が走る 亀裂が走る 放射能 黄砂 メーデー 君のことを耳にしたよ 元気でやってるみたいだね だけど みんなの知っている君じゃなかった 記憶はコピー機のなかに まるで砂埃みたいだよ もう ここには既に 体はない 翼だけが空を飛ぶ 血迷って 血迷って 遂には生まれ変われたのかな 今の君はきれいだった |
マルタ水圧に押されて割れた窓 星のようだ 石ころ 口にほおばって 「また間違った」って言った後にやったんだ 電飾で縛って吊るし上げて 3、2、1、目を開けて 海が干上がるまでは内緒にしておくよ 時計は止まったまま 朽ちた木馬 漂っている 火山のそば 通り抜けて 「また間違った」って言った後にやったんだ 電飾で縛って吊るし上げて 3、2、1、目を開けて 「また始まった!」って一斉に歓喜したい 鮮やかなバルーンを撃ち落として 罪は果たされた 海が干上がるまでは内緒にしておくよ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 水圧に押されて割れた窓 星のようだ 石ころ 口にほおばって 「また間違った」って言った後にやったんだ 電飾で縛って吊るし上げて 3、2、1、目を開けて 海が干上がるまでは内緒にしておくよ 時計は止まったまま 朽ちた木馬 漂っている 火山のそば 通り抜けて 「また間違った」って言った後にやったんだ 電飾で縛って吊るし上げて 3、2、1、目を開けて 「また始まった!」って一斉に歓喜したい 鮮やかなバルーンを撃ち落として 罪は果たされた 海が干上がるまでは内緒にしておくよ |
ヨーロッパ君は両手を床につけた 居間の吹き抜けの10:00AM 革命に揺れるシチューの鍋 こんにちは 僕のいびつなひと 砂の上 浮かんでいるのは 白い背中 やがて世界が君のスカートに のみこまれる日を待っているのさ 君は両手を床につけた 暴動に荒れるチョコレート中毒 こんにちは 僕のいびつなひと 砂の上 浮かんでいるのは 白い背中 やがて世界が君のスカートに のみこまれる日を待っているのさ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 君は両手を床につけた 居間の吹き抜けの10:00AM 革命に揺れるシチューの鍋 こんにちは 僕のいびつなひと 砂の上 浮かんでいるのは 白い背中 やがて世界が君のスカートに のみこまれる日を待っているのさ 君は両手を床につけた 暴動に荒れるチョコレート中毒 こんにちは 僕のいびつなひと 砂の上 浮かんでいるのは 白い背中 やがて世界が君のスカートに のみこまれる日を待っているのさ |
レテビーチむかし、むかし、君の名前が今と違っていた頃 太陽は夜の傷を消毒してくれる親戚みたい でも君は変わった メスをいれて傷を広げる 柔らかい君のおなかに ルビー色の夜がそこから溢れだす ここは楽園さ 頭上を超えて飛び込むスイマー達 水の無いプールへと そうさ、もう苦しいのはやめた! わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いやつを ひとつだけ 楽し過ぎて眠れない 広げた傷に潜り込む 僕は悪夢を書き換える ゼリー状の空気吸い込んで 浮かぶ楽園さ 頭上を超えて飛び込むスイマー達 水の無いプールへと そうさ、もう苦しいのはやめた! わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いやつを ひとつだけ 楽し過ぎて眠れない 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いのを ひとつだけ 楽し過ぎて わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 真夜中、僕らの味覚は最高潮に達している 異端の思し召し下る 聖者の仮装で 赤いアーチの出口塞いだら わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いやつをひとつだけ 楽し過ぎて わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いのを ひとつだけ 楽し過ぎて眠れない | People In The Box | Hatano | People In The Box | | むかし、むかし、君の名前が今と違っていた頃 太陽は夜の傷を消毒してくれる親戚みたい でも君は変わった メスをいれて傷を広げる 柔らかい君のおなかに ルビー色の夜がそこから溢れだす ここは楽園さ 頭上を超えて飛び込むスイマー達 水の無いプールへと そうさ、もう苦しいのはやめた! わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いやつを ひとつだけ 楽し過ぎて眠れない 広げた傷に潜り込む 僕は悪夢を書き換える ゼリー状の空気吸い込んで 浮かぶ楽園さ 頭上を超えて飛び込むスイマー達 水の無いプールへと そうさ、もう苦しいのはやめた! わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いやつを ひとつだけ 楽し過ぎて眠れない 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いのを ひとつだけ 楽し過ぎて わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 真夜中、僕らの味覚は最高潮に達している 異端の思し召し下る 聖者の仮装で 赤いアーチの出口塞いだら わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いやつをひとつだけ 楽し過ぎて わあ、わあ、わあ、わあ、わあ 甘い悪夢を見たいよ とびきりの長いのを ひとつだけ 楽し過ぎて眠れない |
土曜日 / 待合室朝、蒸気のような雨が吹きつけて 通りは輝きだした 目の褪せたサイコロを振って 思い出の街を行く 光の駅のホームで 僕は始発を待った 寝て起きると そこに君がいたらいいな 足音は溶けていく 色の消えた空に もし明日が来るのなら とても悲しいな もう、やめようよ って袖を引いてくれて ありがとう でも あと一錠だけ でも あと一錠だけ そびえ立つ陽炎 顔の無い人々 君のパパが建てた高いビル すべての窓がふたりをのぞき込んで いっせーのーせっ で歌い始めた 君はカメラを逆さに構え自分に向けた 何が見える? 誰かと目が合って離れない 口を開けて 君の宇宙を見せて ほらね 言葉のない秘密は とてもやかましい 世界中に電話 鳴る 僕は、君は、出ない 音もなく 雨が降る 僕はいない 君はいない | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 朝、蒸気のような雨が吹きつけて 通りは輝きだした 目の褪せたサイコロを振って 思い出の街を行く 光の駅のホームで 僕は始発を待った 寝て起きると そこに君がいたらいいな 足音は溶けていく 色の消えた空に もし明日が来るのなら とても悲しいな もう、やめようよ って袖を引いてくれて ありがとう でも あと一錠だけ でも あと一錠だけ そびえ立つ陽炎 顔の無い人々 君のパパが建てた高いビル すべての窓がふたりをのぞき込んで いっせーのーせっ で歌い始めた 君はカメラを逆さに構え自分に向けた 何が見える? 誰かと目が合って離れない 口を開けて 君の宇宙を見せて ほらね 言葉のない秘密は とてもやかましい 世界中に電話 鳴る 僕は、君は、出ない 音もなく 雨が降る 僕はいない 君はいない |
アメリカ神様 僕は愛しているよ 愚かで淫らなこの世界を おはよう もうひとりの僕 もう目を開けて眠らないで 朝の志願兵 まだ眠る街を背に 歌う 血とか汗とか精液を 新しいシーツに隠して ピアニスト泣き出した 君だけなのさ 僕の呼吸をデザインできるのは 強くなることは とても恥ずかしい 本当はね 皆の衆、射撃用意だ 撃ち放せ! パパとママ席を立つ 後ろめたさで 怒りで 屈辱で 車はスピード上げて炎に包まれる 哲学は銃殺刑だ もう ちゃちなメタファー捏ち上げるな 奪い合うひとつのボール 気をつけろ それは すり替えられた時限爆弾 勝ち続けろって声に耳を貸すな 紙幣の積み木 批評家たち 僕らが抜けたトンネルはいつだって ただの銃口だから 強くなることは とても恥ずかしい 本当はね 皆の衆、射撃用意だ 撃ち放せ! 神様 僕は恨んでいるよ 本当はね 不思議なこの機械を 誰の子でも いられない いられない | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 神様 僕は愛しているよ 愚かで淫らなこの世界を おはよう もうひとりの僕 もう目を開けて眠らないで 朝の志願兵 まだ眠る街を背に 歌う 血とか汗とか精液を 新しいシーツに隠して ピアニスト泣き出した 君だけなのさ 僕の呼吸をデザインできるのは 強くなることは とても恥ずかしい 本当はね 皆の衆、射撃用意だ 撃ち放せ! パパとママ席を立つ 後ろめたさで 怒りで 屈辱で 車はスピード上げて炎に包まれる 哲学は銃殺刑だ もう ちゃちなメタファー捏ち上げるな 奪い合うひとつのボール 気をつけろ それは すり替えられた時限爆弾 勝ち続けろって声に耳を貸すな 紙幣の積み木 批評家たち 僕らが抜けたトンネルはいつだって ただの銃口だから 強くなることは とても恥ずかしい 本当はね 皆の衆、射撃用意だ 撃ち放せ! 神様 僕は恨んでいるよ 本当はね 不思議なこの機械を 誰の子でも いられない いられない |
かみさまかみさまはいつだって優しい嘘をつく きみの顔を覚えているだとか きみは大丈夫だとか 困り顔で 予行演習を上から 眺めてるんだろうな おはよう おはよう 今日はいい天気だよ 1日頑張ってね いってらっしゃい おはよう おはよう 美味しい夕食つくって待っているから いってらっしゃい かみさまはいつだって優しい嘘をつく きみが隠れてやっていること お見通しだというのに 明日も平和で 笑えること この世界に誰が幕を引くというの? おはよう おはよう 今日はいい天気だよ 1日頑張ってね いってらっしゃい おはよう おはよう 美味しい夕食つくって待っているから いってらっしゃい いってらっしゃい、みてらっしゃい かみさまだけが嘘をつく かみさまはいつだって優しい嘘をつく きみは特に優れているとか きみは報われるだとか 手を伸ばしても空を切る 滑稽な鳥の墜落をみてた おはよう おはよう 今日はいい天気だよ 1日頑張ってね いってらっしゃい おはよう おはよう 美味しい夕食つくって待っているから いってらっしゃい、みてらっしゃい かみさまだけが嘘をつく いってらっしゃい、みてらっしゃい かみさまだけが嘘をつく いってらっしゃい、みてらっしゃい かみさまだけが嘘をつく いってらっしゃい | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | かみさまはいつだって優しい嘘をつく きみの顔を覚えているだとか きみは大丈夫だとか 困り顔で 予行演習を上から 眺めてるんだろうな おはよう おはよう 今日はいい天気だよ 1日頑張ってね いってらっしゃい おはよう おはよう 美味しい夕食つくって待っているから いってらっしゃい かみさまはいつだって優しい嘘をつく きみが隠れてやっていること お見通しだというのに 明日も平和で 笑えること この世界に誰が幕を引くというの? おはよう おはよう 今日はいい天気だよ 1日頑張ってね いってらっしゃい おはよう おはよう 美味しい夕食つくって待っているから いってらっしゃい いってらっしゃい、みてらっしゃい かみさまだけが嘘をつく かみさまはいつだって優しい嘘をつく きみは特に優れているとか きみは報われるだとか 手を伸ばしても空を切る 滑稽な鳥の墜落をみてた おはよう おはよう 今日はいい天気だよ 1日頑張ってね いってらっしゃい おはよう おはよう 美味しい夕食つくって待っているから いってらっしゃい、みてらっしゃい かみさまだけが嘘をつく いってらっしゃい、みてらっしゃい かみさまだけが嘘をつく いってらっしゃい、みてらっしゃい かみさまだけが嘘をつく いってらっしゃい |
火曜日 / 空室はねかえるよ光 誰もいないキッチン 影を落とすクジラ テーブルの上に プロペラ 8月 食べかけのケーキ 乾いて割れたプール ある朝消えた 彼女は消えた 天気予報はずれ 記録を更新中 絶滅した記憶 反古されたアドバルーン 切りかけのカード 喪失のアート 121グラム ある朝消えた 彼女は消えた | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | はねかえるよ光 誰もいないキッチン 影を落とすクジラ テーブルの上に プロペラ 8月 食べかけのケーキ 乾いて割れたプール ある朝消えた 彼女は消えた 天気予報はずれ 記録を更新中 絶滅した記憶 反古されたアドバルーン 切りかけのカード 喪失のアート 121グラム ある朝消えた 彼女は消えた |
八月透きとおる朝 からだ宙を舞う 晴れやかな体勢で 流れ出す太陽を青空がのぞきこむ 海岸線 這いつくばるきみを 上からみんなが笑っていた 痛みさえ感じるひまもなかっただろうね はじめからきみは そのつもりで そうさ きみの世界で選べるのは ただひとつだけのボタンさ 機械のように「その階には止まりません」と ぼくは何度もくりかえすけど きみには冗談にしかきこえない 誰かが死にかけているとき きみは生きる喜びにある 人の渦に削られたあげくに なくなってしまいたい 朝 走る車をぎりぎりでひらりとかわす 突然 誰かにあって話をしてみたくなった 傷ついても そとは冷たいけれど なかは暖かい ちょうど からだみたいだ きみの夢は 毎夜 歳をとっていくのさ きみを残して 踊りだしたら視界が揺れる 織り成す世界は壮大なジョーク ぼくには冗談にしかきこえない 愛も正しさも一切君には関係ない きみは息をしている | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 透きとおる朝 からだ宙を舞う 晴れやかな体勢で 流れ出す太陽を青空がのぞきこむ 海岸線 這いつくばるきみを 上からみんなが笑っていた 痛みさえ感じるひまもなかっただろうね はじめからきみは そのつもりで そうさ きみの世界で選べるのは ただひとつだけのボタンさ 機械のように「その階には止まりません」と ぼくは何度もくりかえすけど きみには冗談にしかきこえない 誰かが死にかけているとき きみは生きる喜びにある 人の渦に削られたあげくに なくなってしまいたい 朝 走る車をぎりぎりでひらりとかわす 突然 誰かにあって話をしてみたくなった 傷ついても そとは冷たいけれど なかは暖かい ちょうど からだみたいだ きみの夢は 毎夜 歳をとっていくのさ きみを残して 踊りだしたら視界が揺れる 織り成す世界は壮大なジョーク ぼくには冗談にしかきこえない 愛も正しさも一切君には関係ない きみは息をしている |
あなたのなかの忘れた海海へいこうよ 今夜 電球の柔らかく照らす 明日じゃもう手後れになる あなたはもう手後れになるから 海へいこうよ 今夜 壁のすぐ向こうさ 温かい毛布もとっくに あなたを温めてはくれない いつか人は消えるのに あなたはどうやって知るの 不安以外の気持ちを すべてはつくりものさ、 それでなにがいけないのさ! さあ肩の力抜いて 海へいこうよ って 毎日同じことを唱えて いつかは 海へいこうよ そこで悪夢は終わるよ 風が荒れ狂っている 心臓は鳴るよ 轟々と 胸の痛みは古い友達 これからもどうぞよろしくね いつか人は消えるのに あなたはどうやって知るの 不安以外の気持ちを すべてはつくりものさ、 それでもいきていくのさ! さあ肩の力抜いて 海へいこうよ って 毎日同じことを唱えて いつかは 海へいこうよ そこで悪夢は終わるよ ほんとうのきもちなんて だれも知らないはずさ すべてはつくりものさ なにがいけないのさ! さあ肩の力抜いて 海へいこうよ って 毎日同じことを唱えて いつかは 海へいこうよ そこで悪夢は終わるよ | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | People In The Box | 海へいこうよ 今夜 電球の柔らかく照らす 明日じゃもう手後れになる あなたはもう手後れになるから 海へいこうよ 今夜 壁のすぐ向こうさ 温かい毛布もとっくに あなたを温めてはくれない いつか人は消えるのに あなたはどうやって知るの 不安以外の気持ちを すべてはつくりものさ、 それでなにがいけないのさ! さあ肩の力抜いて 海へいこうよ って 毎日同じことを唱えて いつかは 海へいこうよ そこで悪夢は終わるよ 風が荒れ狂っている 心臓は鳴るよ 轟々と 胸の痛みは古い友達 これからもどうぞよろしくね いつか人は消えるのに あなたはどうやって知るの 不安以外の気持ちを すべてはつくりものさ、 それでもいきていくのさ! さあ肩の力抜いて 海へいこうよ って 毎日同じことを唱えて いつかは 海へいこうよ そこで悪夢は終わるよ ほんとうのきもちなんて だれも知らないはずさ すべてはつくりものさ なにがいけないのさ! さあ肩の力抜いて 海へいこうよ って 毎日同じことを唱えて いつかは 海へいこうよ そこで悪夢は終わるよ |
気球何千機もの気球が ゆっくりと地上を離れていく 虹色の荒野 年老いたぼくらがいた 植物も思い出も かたちをとどめないよ ここは最後の国 ぼくらは孤独なアインシュタイン 互いの声 耳も貸さず もうすぐおしまいだと 誰もが信じていたけど ここはおじいちゃんとおばあちゃんの国 それはただのながい幼年期みたい トンネル抜ければそこはまた大きなトンネルのなか いつから列はここでつっかえていたのか 眼を閉じ 耳を塞ぐ 誰かの温度も忘れた 迷走するボロい機械 それでも歯車は チクタク回転している 金属の粉振りまいて チクタク回転している 眼を閉じ 耳を塞ぐ ぼくらは孤独なアインシュタイン 震える夜の闇に これは、はじまりかも ただただ気配がしている とっくに無視はできないよ あなたは孤独なアインシュタイン 空想する春のマシン これははじまりだよ! ここは歴史のまんなかさ ここは歴史のまんなかさ チクタク回転している | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 何千機もの気球が ゆっくりと地上を離れていく 虹色の荒野 年老いたぼくらがいた 植物も思い出も かたちをとどめないよ ここは最後の国 ぼくらは孤独なアインシュタイン 互いの声 耳も貸さず もうすぐおしまいだと 誰もが信じていたけど ここはおじいちゃんとおばあちゃんの国 それはただのながい幼年期みたい トンネル抜ければそこはまた大きなトンネルのなか いつから列はここでつっかえていたのか 眼を閉じ 耳を塞ぐ 誰かの温度も忘れた 迷走するボロい機械 それでも歯車は チクタク回転している 金属の粉振りまいて チクタク回転している 眼を閉じ 耳を塞ぐ ぼくらは孤独なアインシュタイン 震える夜の闇に これは、はじまりかも ただただ気配がしている とっくに無視はできないよ あなたは孤独なアインシュタイン 空想する春のマシン これははじまりだよ! ここは歴史のまんなかさ ここは歴史のまんなかさ チクタク回転している |
完璧な庭軋む階段 振り返る 謎を君はすべて解いた ポテトの皮いっぱいのバケツ 欲望が顔をのぞかせてるけど 君の声はこの世界にない 子供らは森に消える 毎日、たった少し、ふたりは死んでいく 今日はもっと知りたいな 汚れた君のことを めざめ、眠りを繰り返すだけ そんなふたりの生態系 暇つぶしの公開処刑 水を打ったような静けさ ようこそ亡霊の紳士淑女たち 欲望が顔をのぞかせてるけど 朝の鳥は世の終わりに鳴く 毎日、たった少し、ふたりは死んでいく 今日はもっと知りたいな 汚れた君のことを めざめ、眠りを繰り返すだけ そんなふたりの生態系 ほどいた糸のかわりに紡がれる 長い内臓や言葉 呼吸もぜんぷ ほおらね 地球が震えて歌い出した 振るい落とされてしまいたいな 君の声はこの世界に 毎日、たった少し、ふたりは死んでいく 今日はもっと知りたいな 汚れた君のことを 毎日、たった少し、ふたりは死んでいく あの狂った夏休みの君は もう既に壁の向こうで 意思を固めた 僕はドアを叩いた | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 軋む階段 振り返る 謎を君はすべて解いた ポテトの皮いっぱいのバケツ 欲望が顔をのぞかせてるけど 君の声はこの世界にない 子供らは森に消える 毎日、たった少し、ふたりは死んでいく 今日はもっと知りたいな 汚れた君のことを めざめ、眠りを繰り返すだけ そんなふたりの生態系 暇つぶしの公開処刑 水を打ったような静けさ ようこそ亡霊の紳士淑女たち 欲望が顔をのぞかせてるけど 朝の鳥は世の終わりに鳴く 毎日、たった少し、ふたりは死んでいく 今日はもっと知りたいな 汚れた君のことを めざめ、眠りを繰り返すだけ そんなふたりの生態系 ほどいた糸のかわりに紡がれる 長い内臓や言葉 呼吸もぜんぷ ほおらね 地球が震えて歌い出した 振るい落とされてしまいたいな 君の声はこの世界に 毎日、たった少し、ふたりは死んでいく 今日はもっと知りたいな 汚れた君のことを 毎日、たった少し、ふたりは死んでいく あの狂った夏休みの君は もう既に壁の向こうで 意思を固めた 僕はドアを叩いた |
金曜日 / 集中治療室さあさあ、集まれ 亡くしたもののぜんぶ ここへ 足のもつれた役者の為に 幕が上がる Aは花を散らして Bは踊る CとDはどうやって夢を見る? オピウム? 君が呟く 舞台の隅で 脚本にはないセリフ 『死にたくなってしまったら そっと告げていいよ 少しだけなら葬ってあげる』 Aが服を脱いだら Bは舌を噛む CとD 白衣着て 患者を待っている 運び込まれたモナリザはベッドで泡を吹いている Aは花を散らして Bは踊る CとDはどうやって夢を見る? オピウム? 前髪を絡めて 血を流す みんなまとめて包帯で ミイラにしてしまえ めちゃくちゃにして、やろうよ めちゃくちゃにして、やろうよ めちゃくちゃにして、あげるよ 翌朝 報いの雨に濡れて ダメになった絵のなかの国で 僕らの困ったように笑う姿は 溶けていったよ 消えていくよ | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | さあさあ、集まれ 亡くしたもののぜんぶ ここへ 足のもつれた役者の為に 幕が上がる Aは花を散らして Bは踊る CとDはどうやって夢を見る? オピウム? 君が呟く 舞台の隅で 脚本にはないセリフ 『死にたくなってしまったら そっと告げていいよ 少しだけなら葬ってあげる』 Aが服を脱いだら Bは舌を噛む CとD 白衣着て 患者を待っている 運び込まれたモナリザはベッドで泡を吹いている Aは花を散らして Bは踊る CとDはどうやって夢を見る? オピウム? 前髪を絡めて 血を流す みんなまとめて包帯で ミイラにしてしまえ めちゃくちゃにして、やろうよ めちゃくちゃにして、やろうよ めちゃくちゃにして、あげるよ 翌朝 報いの雨に濡れて ダメになった絵のなかの国で 僕らの困ったように笑う姿は 溶けていったよ 消えていくよ |
ダンス、ダンス、ダンスぼくは大勢のなか ただのひとり 機械が上陸した青い海で 同じ広告が何度も流れる 網膜に強く焼き付いたLED はねつけられたら きみのプライド著しく傷つけられた 愛がすべてというなら 汚れひとつ許せないね 土足厳禁の庭で息をとめるのかい? 哲学者の友達はきびしかった 遂にぼくを許してくれなかったけど 嘘だけは絶対つかなかった “ついていい嘘なんてあるわけがない” 死んでしまってからも ぼくはそれを誇りにおもうよ どんな美しいひとも じぶんの嘘に気づいていない 超然としていたって あたまはからっぽさ 風が止んだら 人が倒れる 観客のいないドミノ遊び 悲鳴が止んだら 鳥が笑った 息吹きかえす いくつもの産声 森を突き抜けて立つ狼煙のようだ 割れる喝采のなか さあ はなしをしよう 想像上の神の庭で だれもうまく踊れないよ 超然としていたって あたまはからっぽさ ダンス!ダンス!ダンス! きみの孤独が 世界を救うかもしれない 荒れはてた庭で ひとり なかよく踊りましょう | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | ぼくは大勢のなか ただのひとり 機械が上陸した青い海で 同じ広告が何度も流れる 網膜に強く焼き付いたLED はねつけられたら きみのプライド著しく傷つけられた 愛がすべてというなら 汚れひとつ許せないね 土足厳禁の庭で息をとめるのかい? 哲学者の友達はきびしかった 遂にぼくを許してくれなかったけど 嘘だけは絶対つかなかった “ついていい嘘なんてあるわけがない” 死んでしまってからも ぼくはそれを誇りにおもうよ どんな美しいひとも じぶんの嘘に気づいていない 超然としていたって あたまはからっぽさ 風が止んだら 人が倒れる 観客のいないドミノ遊び 悲鳴が止んだら 鳥が笑った 息吹きかえす いくつもの産声 森を突き抜けて立つ狼煙のようだ 割れる喝采のなか さあ はなしをしよう 想像上の神の庭で だれもうまく踊れないよ 超然としていたって あたまはからっぽさ ダンス!ダンス!ダンス! きみの孤独が 世界を救うかもしれない 荒れはてた庭で ひとり なかよく踊りましょう |
ストックホルム気を失うほど楽しいのがいいね 鍵をかけて 空の追跡を巻くよ 虹が出たよ −排水溝 渦を巻く 立てこもるリビングで −排水溝 渦を巻く 昔の僕達は互いのドクターだった 野放しで育つこころ 汗はねる 夏のドレス 跳んでみたいな シーツ乱して 天井触れた まさか君が −排水溝 渦を巻く 蛇口をひねるなんて −排水溝 渦を巻く 差し出した両手の代わりに何が欲しいの? 気を失うほど楽しいのがいいね 罪深くたって 飛んでみたいな 背中の羽を1本 ちょうだい ヨハネもルカもマタイも 今日だけはテレビに夢中 流れるニュース 洗面台で君が溺れた! 気を失うほど楽しいのがいいね 罪深くたって 飛んでみたいな 背中の羽を1本 ちょうだい 背中の羽を1本 ちょうだい ちょうだい? 嫌だよ! ちょうだい? 嫌だよ! | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 気を失うほど楽しいのがいいね 鍵をかけて 空の追跡を巻くよ 虹が出たよ −排水溝 渦を巻く 立てこもるリビングで −排水溝 渦を巻く 昔の僕達は互いのドクターだった 野放しで育つこころ 汗はねる 夏のドレス 跳んでみたいな シーツ乱して 天井触れた まさか君が −排水溝 渦を巻く 蛇口をひねるなんて −排水溝 渦を巻く 差し出した両手の代わりに何が欲しいの? 気を失うほど楽しいのがいいね 罪深くたって 飛んでみたいな 背中の羽を1本 ちょうだい ヨハネもルカもマタイも 今日だけはテレビに夢中 流れるニュース 洗面台で君が溺れた! 気を失うほど楽しいのがいいね 罪深くたって 飛んでみたいな 背中の羽を1本 ちょうだい 背中の羽を1本 ちょうだい ちょうだい? 嫌だよ! ちょうだい? 嫌だよ! |
旧市街朝食に毒を密かに盛れ ながい土曜日を終わらせる為に 軌道を外れた人工衛星の物憂い視線 緩んだ口元 塔の門をくぐってからどのくらいの時間が経っただろうか 1時間? 1日? 1年? 100年? この階段はあまりに長くて 昇りながら下っているような感覚に陥った 多分そのふたつに大きな違いはない ほとんどは忘れてしまった 雨に溶けていった どこかの大地の養分に僕の記憶はなる 誰かが今頃 遠くで雨季を待つ 雨季は遠い 突然階段は終わる 風が沈黙する 静寂が辺りを包む 時が満ちたようだ 最上階の扉 開け放ち 僕は言った 僕は言った 「時間だよ 僕から生まれた僕自身に告ぐ メメント モリ」 青空 少しだけおかしくなったよ 君の首に触れて引きずり込んだ かくして僕は塔に君臨した さあ角砂糖を献上せよ 遠い眼下をのぞき込んだ そこに元の君の姿はない 印刷機が作った未来の歴史 退屈な病に血清はない 革命に血は流されないからだ 生きながら死んでいるような感覚に陥った 多分そのふたつに大きな違いはない 足音が秒針のように近づいてくると 僕はそれを知っていたこと 思い出したのさ 足音止んで 開け放つ 君は言った 君は言った 「時間だよ 僕から生まれた僕自身に告ぐ メメント モリ」 青空 少しだけおかしくなったよ 僕の首に触れて引きずり込んだ 青空 少しだけおかしくなったよ 僕の首に触れて引きずり込んだ 青空 塔を抱いて眠りにつくのさ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 朝食に毒を密かに盛れ ながい土曜日を終わらせる為に 軌道を外れた人工衛星の物憂い視線 緩んだ口元 塔の門をくぐってからどのくらいの時間が経っただろうか 1時間? 1日? 1年? 100年? この階段はあまりに長くて 昇りながら下っているような感覚に陥った 多分そのふたつに大きな違いはない ほとんどは忘れてしまった 雨に溶けていった どこかの大地の養分に僕の記憶はなる 誰かが今頃 遠くで雨季を待つ 雨季は遠い 突然階段は終わる 風が沈黙する 静寂が辺りを包む 時が満ちたようだ 最上階の扉 開け放ち 僕は言った 僕は言った 「時間だよ 僕から生まれた僕自身に告ぐ メメント モリ」 青空 少しだけおかしくなったよ 君の首に触れて引きずり込んだ かくして僕は塔に君臨した さあ角砂糖を献上せよ 遠い眼下をのぞき込んだ そこに元の君の姿はない 印刷機が作った未来の歴史 退屈な病に血清はない 革命に血は流されないからだ 生きながら死んでいるような感覚に陥った 多分そのふたつに大きな違いはない 足音が秒針のように近づいてくると 僕はそれを知っていたこと 思い出したのさ 足音止んで 開け放つ 君は言った 君は言った 「時間だよ 僕から生まれた僕自身に告ぐ メメント モリ」 青空 少しだけおかしくなったよ 僕の首に触れて引きずり込んだ 青空 少しだけおかしくなったよ 僕の首に触れて引きずり込んだ 青空 塔を抱いて眠りにつくのさ |
スルツェイ2度目の朝を迎えたよ 乾きに震えるカエル 毎日起こる奇跡に苛まれて 逃げてきたんだ 君が最初に笑う理由を見せて 見えない手に押されて放り出された 舞台じゃないから? 君はかわいい怪物のようだった そうたやすくは手懐けられない 崖の下を青い風 渡る 海馬 叫ぶ 跳ねるエンドルフィン ここは君の大きな傷口 辿り着いたよ 君が最後に笑う理由を見せて 見えない手に押されて放り出された 舞台じゃないから? 海鳴りが轟いた 霊と交わる 更衣室で 押しよせる波 血流 言葉なくす司祭たち 赤ん坊の泣き声は 海の底から突き上がる 神秘が僕に鞭を打つ 「まだまだ君は生きなさい」って 夢から醒めて笑う そこはまた夢 目を開けたまま眠る秘密を見せて そして 君が最期に笑う理由を見せて 見えない手に押されて放り出された 舞台じゃないから? 全然知らなかった 誰も教えてくれなかった 切れた糸電話 ここは屋上 神のプール ふたり行列を離れる ためらう殉教者たち 君が駆け出して 僕は悲しい口を閉じた | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 2度目の朝を迎えたよ 乾きに震えるカエル 毎日起こる奇跡に苛まれて 逃げてきたんだ 君が最初に笑う理由を見せて 見えない手に押されて放り出された 舞台じゃないから? 君はかわいい怪物のようだった そうたやすくは手懐けられない 崖の下を青い風 渡る 海馬 叫ぶ 跳ねるエンドルフィン ここは君の大きな傷口 辿り着いたよ 君が最後に笑う理由を見せて 見えない手に押されて放り出された 舞台じゃないから? 海鳴りが轟いた 霊と交わる 更衣室で 押しよせる波 血流 言葉なくす司祭たち 赤ん坊の泣き声は 海の底から突き上がる 神秘が僕に鞭を打つ 「まだまだ君は生きなさい」って 夢から醒めて笑う そこはまた夢 目を開けたまま眠る秘密を見せて そして 君が最期に笑う理由を見せて 見えない手に押されて放り出された 舞台じゃないから? 全然知らなかった 誰も教えてくれなかった 切れた糸電話 ここは屋上 神のプール ふたり行列を離れる ためらう殉教者たち 君が駆け出して 僕は悲しい口を閉じた |
JFK空港君の沈んだプールへ 男たちが飛び込んだ でも君はここにいる 羊飼いが手を上げる たかが知れた痛みのなか 笑みを洩らす君はもう ながくはもたないと思った とっさに「帰ろう」って手を引いた 管制塔 黙り込む 機内の酸素は薄れる かつて嫌った夕焼け 燃える客室のなかで 嘘をつけない体で ふたり こころに決めた 炎はいまに呑み込もうとしてる 来ない迎え 待った 『もしもし パパだよ、ママだよ 今頃は家に着いたかな ごめんね、許して、許して 僕らまだ子供だったんだ』 いいよ、いいよ、知っていたよ 目隠しをして産まれてきたんだよね 君はいま次の夢を見ようとしている 瞳孔を開いて 光の庭は果実で溢れ 朝 眩しいホース 株価は暴落 とある日のニューヨークで 腹を抱えて 笑う 笑う 塩の柱は僕らの前にもうひとつもないよ 歯車が悲鳴を上げるのを僕は聴いた そこはとても寂しい国 経済は脆くも崩れた 粉々に割れたクレジットカード 水浸しの小切手 我らが愛すべき愚かな王様の 国を挙げてもてあます休日 アルコールの海に漕ぎだして 遭難したことを決して認めようとしない 帆が折れて船が沈んでしまっても 君はまだ信じられない 僕を失ったことに 僕はまだ信じられない 君を失ったことに 巡り巡って地球を一周したようだ すでに方位磁針に針はないけれど 城壁の向こうの取り繕った朝食の気配だってもうここにはない 僕の誰にも知られたくなかった君の犯罪者のような目 守り抜こうとしたものは指の隙間から 最後の最後でこぼれ落ちていってしまった それはいつでも滑走路から 離れられずに燃えている でも どうか諦めないで だって 僕たちはまだこの世界に産まれてはいない 荒れ放題の庭で全部の催しは終わっていない 永久に続く寝息のような 優しい象の背中 美しいものは巧妙にカモフラージュされている かけられた巨大な布 大掛かりな手品が始まる 僕はただ君の笑顔が好きなひとりの愚かな人間だった 君のよろこぶ姿が見たかったんだ トイレの床に出現する甘いチアノーゼが 僕たちの足跡をたどって瞬く間に地球を覆い尽くしていく 僕たちはまだこの世界に産まれてはいない 受けとめて、君 みて 晴れた 空から降ってくる | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 君の沈んだプールへ 男たちが飛び込んだ でも君はここにいる 羊飼いが手を上げる たかが知れた痛みのなか 笑みを洩らす君はもう ながくはもたないと思った とっさに「帰ろう」って手を引いた 管制塔 黙り込む 機内の酸素は薄れる かつて嫌った夕焼け 燃える客室のなかで 嘘をつけない体で ふたり こころに決めた 炎はいまに呑み込もうとしてる 来ない迎え 待った 『もしもし パパだよ、ママだよ 今頃は家に着いたかな ごめんね、許して、許して 僕らまだ子供だったんだ』 いいよ、いいよ、知っていたよ 目隠しをして産まれてきたんだよね 君はいま次の夢を見ようとしている 瞳孔を開いて 光の庭は果実で溢れ 朝 眩しいホース 株価は暴落 とある日のニューヨークで 腹を抱えて 笑う 笑う 塩の柱は僕らの前にもうひとつもないよ 歯車が悲鳴を上げるのを僕は聴いた そこはとても寂しい国 経済は脆くも崩れた 粉々に割れたクレジットカード 水浸しの小切手 我らが愛すべき愚かな王様の 国を挙げてもてあます休日 アルコールの海に漕ぎだして 遭難したことを決して認めようとしない 帆が折れて船が沈んでしまっても 君はまだ信じられない 僕を失ったことに 僕はまだ信じられない 君を失ったことに 巡り巡って地球を一周したようだ すでに方位磁針に針はないけれど 城壁の向こうの取り繕った朝食の気配だってもうここにはない 僕の誰にも知られたくなかった君の犯罪者のような目 守り抜こうとしたものは指の隙間から 最後の最後でこぼれ落ちていってしまった それはいつでも滑走路から 離れられずに燃えている でも どうか諦めないで だって 僕たちはまだこの世界に産まれてはいない 荒れ放題の庭で全部の催しは終わっていない 永久に続く寝息のような 優しい象の背中 美しいものは巧妙にカモフラージュされている かけられた巨大な布 大掛かりな手品が始まる 僕はただ君の笑顔が好きなひとりの愚かな人間だった 君のよろこぶ姿が見たかったんだ トイレの床に出現する甘いチアノーゼが 僕たちの足跡をたどって瞬く間に地球を覆い尽くしていく 僕たちはまだこの世界に産まれてはいない 受けとめて、君 みて 晴れた 空から降ってくる |
日曜日 / 浴室「水滴のようだよ もういまにも落ちようとしてる」 「君がいる闇へ手を伸ばして かきまわしたい」 「交じりあえたね でもこれ以上は 現れては消える」 「僕は待ちきれるかな」 「もういいかい?」 「まだだよ、まだだよ」 「僕はずるをして もう一回生きてしまって」 「許せないよ 二度とは」 「またやってしまったんだ」 「震えをとめて」 「サンクトペテルブルグで 浴室で」 「この狭いバスタブが世界を蹂躙する」 「もういいかい?」 「まだだよ、まだだよ」 「君は嘘をついて もう一回死んでしまって」 「わからないよ 二度とは」 「もう一回触れたかった」 「現れては消える」 「もういいかい?」 「まだだよ、まだだよ」 「僕はずるをして もう一回生きてしまって」 「許せないよ だから、 わたしのいのちを、君にあげる パンケーキみたいに切り分けて、あげる」 | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 「水滴のようだよ もういまにも落ちようとしてる」 「君がいる闇へ手を伸ばして かきまわしたい」 「交じりあえたね でもこれ以上は 現れては消える」 「僕は待ちきれるかな」 「もういいかい?」 「まだだよ、まだだよ」 「僕はずるをして もう一回生きてしまって」 「許せないよ 二度とは」 「またやってしまったんだ」 「震えをとめて」 「サンクトペテルブルグで 浴室で」 「この狭いバスタブが世界を蹂躙する」 「もういいかい?」 「まだだよ、まだだよ」 「君は嘘をついて もう一回死んでしまって」 「わからないよ 二度とは」 「もう一回触れたかった」 「現れては消える」 「もういいかい?」 「まだだよ、まだだよ」 「僕はずるをして もう一回生きてしまって」 「許せないよ だから、 わたしのいのちを、君にあげる パンケーキみたいに切り分けて、あげる」 |
水曜日 / 密室少年少女 迷いの庭で天国夢みる このクラブのリーダーは神ではないのさ 走れ 速く メリーゴーラウンド どこかへ連れて行くよ 遊ぼう 遊ぼう 目が回って叫ぶ! おもちゃの兵隊の影 みるみる僕らを追い越していく 誰も気付いていない 破れたリュックサックに蛇 大丈夫、もう からだの声に毒されているから 走れ 速く メリーゴーラウンド どこかへ連れて行くよ 遊ぼう 遊ぼう 今日が終わらぬように 密室の蝶みたいだよ 君の祈りは 立ちのぼり 急降下して 燃えて消えるのさ 密室の蝶みたいだよ 君の祈りは 青い空が先に目を逸らしたってさ 僕らは楽し過ぎたから 動けなくなった 僕らは楽し過ぎたから 戻れなくなった 走れ 速く メリーゴーラウンド どこかへ連れて行くよ 指で、口で、満たしたいよ 呼吸を! 密室の蝶みたいだよ 君の祈りは 立ちのぼり 急降下して 燃えて消えるのさ 密室の蝶みたいだよ 君の祈りは 立ちのぼり 急降下して 燃えて消えるのさ 溢れ出した 赤いミルク 白い血 いつか結婚しようね 僕らは楽し過ぎたから 動けなくなった 僕らは楽し過ぎたから 戻れなくなった 僕らは楽し過ぎたから 動けなくなった 僕らは楽し過ぎたから 戻れなくなった | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 少年少女 迷いの庭で天国夢みる このクラブのリーダーは神ではないのさ 走れ 速く メリーゴーラウンド どこかへ連れて行くよ 遊ぼう 遊ぼう 目が回って叫ぶ! おもちゃの兵隊の影 みるみる僕らを追い越していく 誰も気付いていない 破れたリュックサックに蛇 大丈夫、もう からだの声に毒されているから 走れ 速く メリーゴーラウンド どこかへ連れて行くよ 遊ぼう 遊ぼう 今日が終わらぬように 密室の蝶みたいだよ 君の祈りは 立ちのぼり 急降下して 燃えて消えるのさ 密室の蝶みたいだよ 君の祈りは 青い空が先に目を逸らしたってさ 僕らは楽し過ぎたから 動けなくなった 僕らは楽し過ぎたから 戻れなくなった 走れ 速く メリーゴーラウンド どこかへ連れて行くよ 指で、口で、満たしたいよ 呼吸を! 密室の蝶みたいだよ 君の祈りは 立ちのぼり 急降下して 燃えて消えるのさ 密室の蝶みたいだよ 君の祈りは 立ちのぼり 急降下して 燃えて消えるのさ 溢れ出した 赤いミルク 白い血 いつか結婚しようね 僕らは楽し過ぎたから 動けなくなった 僕らは楽し過ぎたから 戻れなくなった 僕らは楽し過ぎたから 動けなくなった 僕らは楽し過ぎたから 戻れなくなった |
月曜日 / 無菌室太陽のなかで愛されたら 君はもう生きれないかもしれない 木漏れ日模様に脈打った身体 青ざめた朝の路地裏で ワインを1滴垂らして 腐った香りで 地球を浸す 指を重ねて 地図をなぞって 僕ら世界をゆすった 飛行機は落ちて いまいましい神様は逃げ出したよ 誰かが口を滑らせて 僕らをおとしめたかもしれない それがどうしたっていうんだ! ちぎれたボタン 指を重ねて 地図をなぞって 僕ら世界をゆすった 船は水を吸って 取り乱す乗客を吐き出したよ 太陽がのしかかる やわらかに 君は進んで受け入れたよ その眼は僕の背後を見てた ―――ようこそ ここは舞台で女優が消えた場面さ フィルムは回った 逆さに 指を重ねて 地図をなぞって だけどそこには何もなくて 僕も行きたいよ 僕も行きたいよ 次の世界へ そこへ 君の好きな唄をうたう 唄をうたっている ずぶずぶずぶ 蝕んで 蝕んでいく 君の好きな唄をうたう 唄をうたっている ずぶずぶずぶ 蝕んで 蝕んでいく | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 太陽のなかで愛されたら 君はもう生きれないかもしれない 木漏れ日模様に脈打った身体 青ざめた朝の路地裏で ワインを1滴垂らして 腐った香りで 地球を浸す 指を重ねて 地図をなぞって 僕ら世界をゆすった 飛行機は落ちて いまいましい神様は逃げ出したよ 誰かが口を滑らせて 僕らをおとしめたかもしれない それがどうしたっていうんだ! ちぎれたボタン 指を重ねて 地図をなぞって 僕ら世界をゆすった 船は水を吸って 取り乱す乗客を吐き出したよ 太陽がのしかかる やわらかに 君は進んで受け入れたよ その眼は僕の背後を見てた ―――ようこそ ここは舞台で女優が消えた場面さ フィルムは回った 逆さに 指を重ねて 地図をなぞって だけどそこには何もなくて 僕も行きたいよ 僕も行きたいよ 次の世界へ そこへ 君の好きな唄をうたう 唄をうたっている ずぶずぶずぶ 蝕んで 蝕んでいく 君の好きな唄をうたう 唄をうたっている ずぶずぶずぶ 蝕んで 蝕んでいく |
翻訳機ぼくはきみの翻訳機になって 世界を飛びまわってみたい 高い空を斧でまっぷたつに 箱のなか震える心臓 カーテン揺れる 踊る光 ぼくはきみの気高さを掲げ 恥じ入る彼らを見てみたい どこにだって友達はいるよ 誰もぼくらを知らないけど あのひとごみのなかから きみのうまれた街を繋ぐ 歌を誰が歌うのさ 静けさが息を荒げる 電話の向こうで 世界中によくある話は 剥製のように呼吸がない かつてきみは愛した機械で 命を吹き込もうとしたけれど 誰も耳を貸しはしない あのひとごみのなかから きみの育った街を繋ぐ 歌を誰が歌うのさ それはもうすでにそこにあるよ きみはどこへ行ったの 言葉だけ残して きみはどこへ消えたの 風だけおこして きみはどこへ行ったの あのひとごみのなかから きみはうまれた街を失う 歌を誰が歌うのさ 静けさが息を荒げる あのひとごみのなかから きみのうまれた街を繋ぐ 歌をぼくが歌うのさ 双眼鏡をのぞいたなら きみはそこにいる ぼくが飛ばす飛行機のなか 横たわるきみの席はファーストクラス 燃料は楽しかったこと 悲しかったことのせめぎ合い 悲しみには終わりがないね 終わりがないのは悲しいからね ぼくはきみの翻訳機になって 世界を飛びまわってみたい 悲しいね 悲しいね 悲しいね ときどき 楽しいね | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | ぼくはきみの翻訳機になって 世界を飛びまわってみたい 高い空を斧でまっぷたつに 箱のなか震える心臓 カーテン揺れる 踊る光 ぼくはきみの気高さを掲げ 恥じ入る彼らを見てみたい どこにだって友達はいるよ 誰もぼくらを知らないけど あのひとごみのなかから きみのうまれた街を繋ぐ 歌を誰が歌うのさ 静けさが息を荒げる 電話の向こうで 世界中によくある話は 剥製のように呼吸がない かつてきみは愛した機械で 命を吹き込もうとしたけれど 誰も耳を貸しはしない あのひとごみのなかから きみの育った街を繋ぐ 歌を誰が歌うのさ それはもうすでにそこにあるよ きみはどこへ行ったの 言葉だけ残して きみはどこへ消えたの 風だけおこして きみはどこへ行ったの あのひとごみのなかから きみはうまれた街を失う 歌を誰が歌うのさ 静けさが息を荒げる あのひとごみのなかから きみのうまれた街を繋ぐ 歌をぼくが歌うのさ 双眼鏡をのぞいたなら きみはそこにいる ぼくが飛ばす飛行機のなか 横たわるきみの席はファーストクラス 燃料は楽しかったこと 悲しかったことのせめぎ合い 悲しみには終わりがないね 終わりがないのは悲しいからね ぼくはきみの翻訳機になって 世界を飛びまわってみたい 悲しいね 悲しいね 悲しいね ときどき 楽しいね |
聖者たち街は眠れど 建物はずっと建設中さ 都市計画遂行中 噛み合う蛇 モーフィングした環状線 エンドルフィン煽って いけよゴーゴーゴー 夜の空に上昇する魂 行進と信仰は常軌を逸したクイズのようだ クイズのようだ まだ空っぽな明日は 限りなく黒に近いグレイ なにかにもなれずに 限りなく黒に近いグレイ 中東でもインドでもアフリカでも 放送する象徴は当然に超高層 今日という日は満ちゆく水位 空っぽな明日に尻尾をまいて 優しさを競う 巨大な空気清浄機 この手のゲームには親の同伴が必要だ 勝算もなく賭けに出たクイズのようだ クイズのようだ まだ空っぽな明日は 限りなく黒に近いグレイ なにかにもなれずに 限りなく黒に近いグレイ ああ 今夜 きみが欲しいのさ 聖者たち ああ 終わり告げて欲しいのさ 聖者たち ああ 今夜 きみが欲しいのさ クイズのようだ まだ空っぽな明日は 限りなく黒に近いグレイ なにかにもなれずに 限りなく黒に近いグレイ ああ 今夜 きみが欲しいのさ 聖者たち ああ 終わり告げて欲しいのさ 聖者たち 聖者たち | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | People In The Box | 街は眠れど 建物はずっと建設中さ 都市計画遂行中 噛み合う蛇 モーフィングした環状線 エンドルフィン煽って いけよゴーゴーゴー 夜の空に上昇する魂 行進と信仰は常軌を逸したクイズのようだ クイズのようだ まだ空っぽな明日は 限りなく黒に近いグレイ なにかにもなれずに 限りなく黒に近いグレイ 中東でもインドでもアフリカでも 放送する象徴は当然に超高層 今日という日は満ちゆく水位 空っぽな明日に尻尾をまいて 優しさを競う 巨大な空気清浄機 この手のゲームには親の同伴が必要だ 勝算もなく賭けに出たクイズのようだ クイズのようだ まだ空っぽな明日は 限りなく黒に近いグレイ なにかにもなれずに 限りなく黒に近いグレイ ああ 今夜 きみが欲しいのさ 聖者たち ああ 終わり告げて欲しいのさ 聖者たち ああ 今夜 きみが欲しいのさ クイズのようだ まだ空っぽな明日は 限りなく黒に近いグレイ なにかにもなれずに 限りなく黒に近いグレイ ああ 今夜 きみが欲しいのさ 聖者たち ああ 終わり告げて欲しいのさ 聖者たち 聖者たち |