風が吹いたら風が吹いたらぼくは行くよ つぎの路地まで 決して嘘つきなんかじゃないよ いつか信じてくれるかな にぎやかな通りでも 人影はないさ 隠れた人々 合図ひとつで 溢れる顔 迎える声 風が吹いたらぼくは行くよ つぎの路地まで きみは嘘つきなんかじゃないよ みんな信じてくれるかな 灯り消してぼくを待つ この部屋を飾って 楽しい衣装でクラッカー構え そうこうしているうちに 10年たった 街はいたずらがとても好きだ 笑みをころして きみに居留守を決めこんでいる ずっと前から 風が吹いたらぼくは行くよ きみを迎えに 誰も嘘つきなんかじゃないよ いつか信じてくれるかな みんなここへおいで すべておいておいで みんなここへおいで すべておいておいで | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 風が吹いたらぼくは行くよ つぎの路地まで 決して嘘つきなんかじゃないよ いつか信じてくれるかな にぎやかな通りでも 人影はないさ 隠れた人々 合図ひとつで 溢れる顔 迎える声 風が吹いたらぼくは行くよ つぎの路地まで きみは嘘つきなんかじゃないよ みんな信じてくれるかな 灯り消してぼくを待つ この部屋を飾って 楽しい衣装でクラッカー構え そうこうしているうちに 10年たった 街はいたずらがとても好きだ 笑みをころして きみに居留守を決めこんでいる ずっと前から 風が吹いたらぼくは行くよ きみを迎えに 誰も嘘つきなんかじゃないよ いつか信じてくれるかな みんなここへおいで すべておいておいで みんなここへおいで すべておいておいで |
市場物語が続いていくって 感動的にみんな信じている もうすでに一部の人たち 笑いの発作止められないよ ラリって またブットんで 痛みを忘れた ぼくのことだ 七色の雨が降っている 塩の街 浮かれ騒ぐのさ 一斉に誤作動おこした火災報知器 スペクタクル 貪婪で やわらかい爆撃を背にし 扉をおりていけ 地下深くへ すすめ 純粋無垢な憎悪のかたまり 武装解除して押し黙ったきみは危ない 暗闇は見えるよりはるかに広大なスペース 沸き立つ欲望も言葉も押し殺していけ 物語が続いていくって 黒幕の契約の上で 七色の雨が降っている 塩の街溶けはじめるのさ 扉降りていけ 地下深くへ すすめ 純粋無垢な憎悪のかたまり 武装解除して押し黙ったきみは危ない 暗闇は見えるよりはるかに広大なスペース 物体にまつわる情報量を越えていく 光はきみの想像に制限をかける 沸き立つ欲望も言葉も押し殺して 暗闇は世界よりはるかに広大なスペクタクル むせかえるほど濃密な空気があるよ 遠くで水の音がしている 耳をすませ 耳をすませ 清潔な流し台を血液が走る | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | 物語が続いていくって 感動的にみんな信じている もうすでに一部の人たち 笑いの発作止められないよ ラリって またブットんで 痛みを忘れた ぼくのことだ 七色の雨が降っている 塩の街 浮かれ騒ぐのさ 一斉に誤作動おこした火災報知器 スペクタクル 貪婪で やわらかい爆撃を背にし 扉をおりていけ 地下深くへ すすめ 純粋無垢な憎悪のかたまり 武装解除して押し黙ったきみは危ない 暗闇は見えるよりはるかに広大なスペース 沸き立つ欲望も言葉も押し殺していけ 物語が続いていくって 黒幕の契約の上で 七色の雨が降っている 塩の街溶けはじめるのさ 扉降りていけ 地下深くへ すすめ 純粋無垢な憎悪のかたまり 武装解除して押し黙ったきみは危ない 暗闇は見えるよりはるかに広大なスペース 物体にまつわる情報量を越えていく 光はきみの想像に制限をかける 沸き立つ欲望も言葉も押し殺して 暗闇は世界よりはるかに広大なスペクタクル むせかえるほど濃密な空気があるよ 遠くで水の音がしている 耳をすませ 耳をすませ 清潔な流し台を血液が走る |
あの頃子供は風の子 永遠の休日を 空想より遠い あの海へ あの夏へ 帰るよ 誰もがまともなふりをしている 太陽がうたうから 笑うから 大人は神の子 海にペンを走らせる 息を吹きかけて 揺らせよ 漂うヨット みて 誰もがくるったふりをしている 太陽がうたうから 笑うから 日々が消えるのは こわいから 誰もがまともなふりをしている 誰もがくるったふりをしている 太陽がうたうから 笑うから | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 子供は風の子 永遠の休日を 空想より遠い あの海へ あの夏へ 帰るよ 誰もがまともなふりをしている 太陽がうたうから 笑うから 大人は神の子 海にペンを走らせる 息を吹きかけて 揺らせよ 漂うヨット みて 誰もがくるったふりをしている 太陽がうたうから 笑うから 日々が消えるのは こわいから 誰もがまともなふりをしている 誰もがくるったふりをしている 太陽がうたうから 笑うから |
始まりの国架空の国境を跨ごうとしている まばたき忘れ 呼吸忘れ また振り出しに戻った 扉から細く漏れる光 偶然が重なり続ける街 煉瓦のように積まれる 思想を溶かしてみたい 天才だらけの庭 僕はもう生きてはいないかもしれない 眩さに驚き目を開いたまま 若い哲学者の口を ガムテープでぐるぐる巻きに 開いたページ破ってしまえ それは未来からの手紙 君はもう生きてはいないかもしれない 住み慣れた街の亡霊に取り憑かれて 行こうかな 戻ろうかな いっそ踊ろうかな 僕ら自由さ 抜け出して この永い熱病からもう 誰もいなくなって 気配だけがざわついている | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 架空の国境を跨ごうとしている まばたき忘れ 呼吸忘れ また振り出しに戻った 扉から細く漏れる光 偶然が重なり続ける街 煉瓦のように積まれる 思想を溶かしてみたい 天才だらけの庭 僕はもう生きてはいないかもしれない 眩さに驚き目を開いたまま 若い哲学者の口を ガムテープでぐるぐる巻きに 開いたページ破ってしまえ それは未来からの手紙 君はもう生きてはいないかもしれない 住み慣れた街の亡霊に取り憑かれて 行こうかな 戻ろうかな いっそ踊ろうかな 僕ら自由さ 抜け出して この永い熱病からもう 誰もいなくなって 気配だけがざわついている |
塔(エンパイアステートメント)ビラを撒いた エンパイアステートビルの屋上から 観光を装って 地下鉄のぼれば五番街 見上げた 都市を賑やかす大晦日 歩いた 眩しい身体を横たえた 浴槽で 眠れるゲストに告ぐ夜の 警報 ハレルヤ! ニューヨーク午前0時 ベトナムは正午過ぎ ニューヨーク午前0時 ヴァレッタ朝の6時 ビラを撒いた 輝く夜の地上に 浮かぶ髑髏たち アーティストが踏み潰した みんな傷ついた羊飼い演じた 著名人たちがもみ消した王国 ハレルヤ! ニューヨーク午前0時 ベトナムは正午過ぎ ハレルヤ! ニューヨーク午前0時 ヴァレッタ朝の6時 ハレルヤ! 新宿午前0時 ニューヨーク朝10 時 ハレルヤ! 新宿午前0時 ニューヨーク朝10 時 血で血を洗う 血で地を洗う | People In The Box | Hatano | People In The Box | | ビラを撒いた エンパイアステートビルの屋上から 観光を装って 地下鉄のぼれば五番街 見上げた 都市を賑やかす大晦日 歩いた 眩しい身体を横たえた 浴槽で 眠れるゲストに告ぐ夜の 警報 ハレルヤ! ニューヨーク午前0時 ベトナムは正午過ぎ ニューヨーク午前0時 ヴァレッタ朝の6時 ビラを撒いた 輝く夜の地上に 浮かぶ髑髏たち アーティストが踏み潰した みんな傷ついた羊飼い演じた 著名人たちがもみ消した王国 ハレルヤ! ニューヨーク午前0時 ベトナムは正午過ぎ ハレルヤ! ニューヨーク午前0時 ヴァレッタ朝の6時 ハレルヤ! 新宿午前0時 ニューヨーク朝10 時 ハレルヤ! 新宿午前0時 ニューヨーク朝10 時 血で血を洗う 血で地を洗う |
6月の空を照らす雲の上 猫 唸りを上げていた 粘土の空 うごめいた 誰も耳を貸そうとはしないよ ラジオをつけ家を出る 新宿は大きな布に覆われて 緊急事態 僕ら逃げられない 雨が降っていた ネジが緩んだようなんだ 君は待っていた 僕は驚いた 密かに 神々しく、柔らかく、まんまるな死が もたらされるならば もうひとつだけ頭が欲しくなったんだ はじまりも終わりも同じ事だ 雨が降っていた ネジが緩んだようなんだ 君は待っていた 僕は吐きそうだ 光を空へ あのマンホールの向こうへ ねじれた傘のなかのメリーゴーランド 雨が降っていた ネジが緩んだようなんだ 君は待っていた 僕は吐きそうだ 光を空ヘ ネジが緩んだようなんだ 僕の背後に誰がいるか教えて? そっと | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 雲の上 猫 唸りを上げていた 粘土の空 うごめいた 誰も耳を貸そうとはしないよ ラジオをつけ家を出る 新宿は大きな布に覆われて 緊急事態 僕ら逃げられない 雨が降っていた ネジが緩んだようなんだ 君は待っていた 僕は驚いた 密かに 神々しく、柔らかく、まんまるな死が もたらされるならば もうひとつだけ頭が欲しくなったんだ はじまりも終わりも同じ事だ 雨が降っていた ネジが緩んだようなんだ 君は待っていた 僕は吐きそうだ 光を空へ あのマンホールの向こうへ ねじれた傘のなかのメリーゴーランド 雨が降っていた ネジが緩んだようなんだ 君は待っていた 僕は吐きそうだ 光を空ヘ ネジが緩んだようなんだ 僕の背後に誰がいるか教えて? そっと |
いきている憶えている うまれたとき 耳が痛かった 世界がうるさくて きみが生きている どうしてただそれだけで まぶしいんだろう スタンバイオーケー 荷物をまとめて 降りていく玄関ホール いってくるよ 乗るはずだった列車はすでに満席で 行き先を変えることに決めた 足元を走るシマウマ模様の影 夜の風ごうごう 耳が痛かった きみは知っている どうにもならなかったこと きみは生きている どうしてただそれだけで かなしいんだろう 神と獣に挟まれて 居心地悪いよ ヒトは いったりきたりして かわす緊急車両 踊る赤信号 交差点の真ん中でとりみだしたって オーケー | People In The Box | 波多野裕文 | 波多野裕文、山口大吾、福井健太 | | 憶えている うまれたとき 耳が痛かった 世界がうるさくて きみが生きている どうしてただそれだけで まぶしいんだろう スタンバイオーケー 荷物をまとめて 降りていく玄関ホール いってくるよ 乗るはずだった列車はすでに満席で 行き先を変えることに決めた 足元を走るシマウマ模様の影 夜の風ごうごう 耳が痛かった きみは知っている どうにもならなかったこと きみは生きている どうしてただそれだけで かなしいんだろう 神と獣に挟まれて 居心地悪いよ ヒトは いったりきたりして かわす緊急車両 踊る赤信号 交差点の真ん中でとりみだしたって オーケー |
空地門を出てどこかへと行くよ 肥えた土地には貧しい果てがあると 知っていても 高く伸びるビルにだって限りはあるし 無視をするや否や 雷 落ちるよ おもいの丈を叩きつけろ ある男はいうけど 良くいえばオールドファッション ただの時代遅れ きみの声は聞こえたけど 言葉は届かない そうさ 水彩画に描いた曇り空を ベランダのホースでもって 洗い落としてみれば そこにはなにがある? ただのぬれた紙がある | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 門を出てどこかへと行くよ 肥えた土地には貧しい果てがあると 知っていても 高く伸びるビルにだって限りはあるし 無視をするや否や 雷 落ちるよ おもいの丈を叩きつけろ ある男はいうけど 良くいえばオールドファッション ただの時代遅れ きみの声は聞こえたけど 言葉は届かない そうさ 水彩画に描いた曇り空を ベランダのホースでもって 洗い落としてみれば そこにはなにがある? ただのぬれた紙がある |
起爆きみは戦争に興味がないしね 戦争はきみに興味がない しね | People In The Box | Hatano | People In The Box | | きみは戦争に興味がないしね 戦争はきみに興味がない しね |
生物学さあ 目を開けて僕を見て 今日から君は僕のもの 行こう 氷河期は始まったばかりだ 海の底を這いまわるニーチェ 飢えて剥きだしの心臓は 野蛮でとにかく気高いのさ そう 汚らわしいものは粛清さ 匙を投げて憤るフロイト 輝く目が僕を見返した | People In The Box | Hatano | People In The Box | People In The Box | さあ 目を開けて僕を見て 今日から君は僕のもの 行こう 氷河期は始まったばかりだ 海の底を這いまわるニーチェ 飢えて剥きだしの心臓は 野蛮でとにかく気高いのさ そう 汚らわしいものは粛清さ 匙を投げて憤るフロイト 輝く目が僕を見返した |
無限会社ひっくり返してぶちまける箱いっぱいのキャンディー リスク、見返りも顧みず遊ぶサルヴァドール・ダリ ガラス窓越しぬりたくるカラフルな雨 インフォメーション 高層ビル走る馬 アドレナリン脈打つネオン わたが飛び出てびっくり つまり照準ぴったり わたが飛び出てびっくり つまり照準ぴったり イリュージョン ダンスはワンツースリー ミスユーモア、乱数はトンツーでお告げ タランチュラ ダクトへ ダクトへ ようこそ間違いの国へ 蓋が外れてばっかり 中身まる見えがっかり 蓋が外れてばっかり 中身まる見えがっかり イリュージョン ダンスはワンツースリー ミスユーモア、乱数はトンツーでお告げ ようこそ間違いの国へ 虹も絵画も新聞も 紛いもの 機械のタランチュラ ダクトへ ダクトへ 産業スパイ 向かうはファクトリー イリュージョン 実体のない積み木遊び イリュージョン 欲望の積み木遊び ようこそ間違いの国へ 虹も絵画も新聞も 紛いもの 虹も絵画も新聞も 紛いもの | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | ひっくり返してぶちまける箱いっぱいのキャンディー リスク、見返りも顧みず遊ぶサルヴァドール・ダリ ガラス窓越しぬりたくるカラフルな雨 インフォメーション 高層ビル走る馬 アドレナリン脈打つネオン わたが飛び出てびっくり つまり照準ぴったり わたが飛び出てびっくり つまり照準ぴったり イリュージョン ダンスはワンツースリー ミスユーモア、乱数はトンツーでお告げ タランチュラ ダクトへ ダクトへ ようこそ間違いの国へ 蓋が外れてばっかり 中身まる見えがっかり 蓋が外れてばっかり 中身まる見えがっかり イリュージョン ダンスはワンツースリー ミスユーモア、乱数はトンツーでお告げ ようこそ間違いの国へ 虹も絵画も新聞も 紛いもの 機械のタランチュラ ダクトへ ダクトへ 産業スパイ 向かうはファクトリー イリュージョン 実体のない積み木遊び イリュージョン 欲望の積み木遊び ようこそ間違いの国へ 虹も絵画も新聞も 紛いもの 虹も絵画も新聞も 紛いもの |
おいでよ重い荷物かかえて帰る ぼくはゆうれい そばにいたいよ ぼくのゆうれい そばにおいでよ 青い窓に白い空 ぼくはゆうれい そばにいたいよ ぼくのゆうれい そばにおいでよ | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 重い荷物かかえて帰る ぼくはゆうれい そばにいたいよ ぼくのゆうれい そばにおいでよ 青い窓に白い空 ぼくはゆうれい そばにいたいよ ぼくのゆうれい そばにおいでよ |
影ピエロが千人 七色 とび散る影 挨拶を交わしてあたりを見渡せば ひと足遅かった すでに誰もが別人 ピエロが千人 七色 とび散る影 タイガの果てまで 冷たい青の向こうへ 朝と夜の境を汗で溶かしていけ 春が夏を捜している 乗り物を乗り継ぎ続け ピエロが千人 七色 とび散る影 七色に 影もかたちもちぎれそうだよ 爛々 爛々 光る頭のなか 映画みたいで そうではない 夏の青い日、は ポケットのなかに隠していけよ 鶯も百舌も雲雀も くちばしを広げた ピアノ線に挟まれ 餌付けを待っている 味わいたいものを味わうがいいよ ピエロは肉を食べる 知性は口をつぐむ ピエロは肉を食べる 知性は口をつぐむ 爛々 爛々 光る頭のなか 映画みたいで そうではない 夏の青い日、は ポケットのなかに隠していけよ ピエロが千人 七色 とび散る影 | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | ピエロが千人 七色 とび散る影 挨拶を交わしてあたりを見渡せば ひと足遅かった すでに誰もが別人 ピエロが千人 七色 とび散る影 タイガの果てまで 冷たい青の向こうへ 朝と夜の境を汗で溶かしていけ 春が夏を捜している 乗り物を乗り継ぎ続け ピエロが千人 七色 とび散る影 七色に 影もかたちもちぎれそうだよ 爛々 爛々 光る頭のなか 映画みたいで そうではない 夏の青い日、は ポケットのなかに隠していけよ 鶯も百舌も雲雀も くちばしを広げた ピアノ線に挟まれ 餌付けを待っている 味わいたいものを味わうがいいよ ピエロは肉を食べる 知性は口をつぐむ ピエロは肉を食べる 知性は口をつぐむ 爛々 爛々 光る頭のなか 映画みたいで そうではない 夏の青い日、は ポケットのなかに隠していけよ ピエロが千人 七色 とび散る影 |
あのひとのいうことにはいかれた猛獣使い 噛みつかれたら抱きしめかえすの この完璧ではない世界で ただひとつ完璧なこと この完璧ではない世界で ただひとつ完璧なこと 嵐の過ぎ去った荒野では いたんだ記憶がさまよっている 傷つくことに夢中だった でもどういうわけか今日も 生きてる この完璧ではない世界で ただひとつ完璧なこと この完璧ではない世界で ただひとつ完璧なこと 鏡のなかのわたしは あの頃と変わらない姿 いかれた猛獣使い 噛みつかれたら抱きしめかえす 容赦はできないのさ それしかみえない もう期待さえしなくていい これから起こることぜんぶ 息が止まるくらい美しい ひとはそれを 狂気というけど ねぇ、きみはほんとうに知ってた? ねぇ、きみはほんとうに知ってた? この完璧ではない世界で 人生って一度しかないこと | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | いかれた猛獣使い 噛みつかれたら抱きしめかえすの この完璧ではない世界で ただひとつ完璧なこと この完璧ではない世界で ただひとつ完璧なこと 嵐の過ぎ去った荒野では いたんだ記憶がさまよっている 傷つくことに夢中だった でもどういうわけか今日も 生きてる この完璧ではない世界で ただひとつ完璧なこと この完璧ではない世界で ただひとつ完璧なこと 鏡のなかのわたしは あの頃と変わらない姿 いかれた猛獣使い 噛みつかれたら抱きしめかえす 容赦はできないのさ それしかみえない もう期待さえしなくていい これから起こることぜんぶ 息が止まるくらい美しい ひとはそれを 狂気というけど ねぇ、きみはほんとうに知ってた? ねぇ、きみはほんとうに知ってた? この完璧ではない世界で 人生って一度しかないこと |
町Aここは天国ではない まして楽園でもない でもだからといって地獄ですらない 夜が去った後には 夜がやって来るだけ その緩衝地帯、休憩所ってとこかな ここは天国ではない ただのわが町 巨大なショッピングモール、レストラン、図書館、うどん屋、書店 パン屋、団地、花屋に、ラーメン屋、神社、寺院、中古車センター 陽の射す部屋 差しあたっては奇跡には用はない アイムハッピー、ゴー、ラッキー 羽根を焦がす太陽 町を匿う毛布 人は弱い生き物 死者は強い生き物 秤はこわれて子供時代に戻ったみたいだ 田畑に、家電量販店、郵便局、有料道路 病院に、町役場、プレハブ、コンビニ、学校、ホームセンター 陽の射す部屋から 巨大なショッピングモール、レストラン、図書館、うどん屋、書店 パン屋、団地、花屋に、ラーメン屋、神社、寺院、中古車センター 陽の射す部屋 田畑に、家電量販店、郵便局、有料道路 病院に、町役場、プレハブ、コンビニ、学校、ホームセンター 陽の射す部屋 差しあたっては奇跡には用はない アイムハッピー、ゴー、ラッキー どうかぼくを放っておいてちょうだい どうかひとりにしておいてちょうだい 静かに迫る夜に備えて 昼寝にするつもり そうさ、愚かなふりをするほど ぼくは愚かではないのさ 愚かなふりをするほどには | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | ここは天国ではない まして楽園でもない でもだからといって地獄ですらない 夜が去った後には 夜がやって来るだけ その緩衝地帯、休憩所ってとこかな ここは天国ではない ただのわが町 巨大なショッピングモール、レストラン、図書館、うどん屋、書店 パン屋、団地、花屋に、ラーメン屋、神社、寺院、中古車センター 陽の射す部屋 差しあたっては奇跡には用はない アイムハッピー、ゴー、ラッキー 羽根を焦がす太陽 町を匿う毛布 人は弱い生き物 死者は強い生き物 秤はこわれて子供時代に戻ったみたいだ 田畑に、家電量販店、郵便局、有料道路 病院に、町役場、プレハブ、コンビニ、学校、ホームセンター 陽の射す部屋から 巨大なショッピングモール、レストラン、図書館、うどん屋、書店 パン屋、団地、花屋に、ラーメン屋、神社、寺院、中古車センター 陽の射す部屋 田畑に、家電量販店、郵便局、有料道路 病院に、町役場、プレハブ、コンビニ、学校、ホームセンター 陽の射す部屋 差しあたっては奇跡には用はない アイムハッピー、ゴー、ラッキー どうかぼくを放っておいてちょうだい どうかひとりにしておいてちょうだい 静かに迫る夜に備えて 昼寝にするつもり そうさ、愚かなふりをするほど ぼくは愚かではないのさ 愚かなふりをするほどには |
装置海をみていた 平均台、片足で 移動遊園地 静けさに振り返ると 凝視めるサイクロプス、燃えるサイロ 最後の際も耽るサイコ ぼくを抱き締め、潰して 再度サイコロを振って生き返すサイクルは そう、この世界を正常にするだろう 転送する像 ピーという発信音の後で 捧げるアイロニー屠る回路 またも隘路にはまる迷子 悪気もないので無垢な態度 傷を見過ごすサーチライト 身体の外に幽霊をつくろう 無人探査機に忍びこんで 捧げるアイロニー屠る回路 またも隘路にはまる迷子 悪気もないので無垢な態度 傷を見過ごすサーチライト 凝視めるサイクロプス、燃えるサイロ 最後の際も耽るサイコ ぼくを抱き締め、潰して 再度サイコロを振って生き返すサイクルは そう、この世界を清浄にするだろう | People In The Box | 波多野裕文 | 波多野裕文、山口大吾、福井健太 | | 海をみていた 平均台、片足で 移動遊園地 静けさに振り返ると 凝視めるサイクロプス、燃えるサイロ 最後の際も耽るサイコ ぼくを抱き締め、潰して 再度サイコロを振って生き返すサイクルは そう、この世界を正常にするだろう 転送する像 ピーという発信音の後で 捧げるアイロニー屠る回路 またも隘路にはまる迷子 悪気もないので無垢な態度 傷を見過ごすサーチライト 身体の外に幽霊をつくろう 無人探査機に忍びこんで 捧げるアイロニー屠る回路 またも隘路にはまる迷子 悪気もないので無垢な態度 傷を見過ごすサーチライト 凝視めるサイクロプス、燃えるサイロ 最後の際も耽るサイコ ぼくを抱き締め、潰して 再度サイコロを振って生き返すサイクルは そう、この世界を清浄にするだろう |
天国のアクシデントそれはラジオの合図だった 花が降り 空を飾る 森の深くにサイレンを聴く 子守唄のように 耳をそばだてて聴きたい声を焦がれても 今日は予想もつかないニュースがきみに訪れる 黒く深く速いそいつは ぶっとばすのさ 天国のアクシデント 黒く深く速いそいつは ぶっとばすのさ 天国のアクシデント もう二度とこんな日は くるはずはないだろう 人々が口々にいった 花を手向けるよ 未開封の知らせへと 胸が痛むのは ぼくは今日も笑うから 免れた災いをきみが数に入れてくれたらいいのに ぼくにとっては初めての叫んだほどの美しさ 黒く深く速いそいつは ぶっとばすのさ 天国のアクシデント 黒く深く速いそいつは ぶっとばすのさ 天国のアクシデント | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | People In The Box | それはラジオの合図だった 花が降り 空を飾る 森の深くにサイレンを聴く 子守唄のように 耳をそばだてて聴きたい声を焦がれても 今日は予想もつかないニュースがきみに訪れる 黒く深く速いそいつは ぶっとばすのさ 天国のアクシデント 黒く深く速いそいつは ぶっとばすのさ 天国のアクシデント もう二度とこんな日は くるはずはないだろう 人々が口々にいった 花を手向けるよ 未開封の知らせへと 胸が痛むのは ぼくは今日も笑うから 免れた災いをきみが数に入れてくれたらいいのに ぼくにとっては初めての叫んだほどの美しさ 黒く深く速いそいつは ぶっとばすのさ 天国のアクシデント 黒く深く速いそいつは ぶっとばすのさ 天国のアクシデント |
夏至ぼくは静かにページめくった 黴の匂いにきみは目醒めた ああここはどこからも 遠ざけられた場所 海は風に凪ぐ 物いわぬ便箋のように 鳥は静かに翼たたんだ 夏がおわれば夏がはじまる 過ちをおかした 海辺の行列 途方に暮れ微睡む 罰を忘れられて 止まる世界でページめくった いまも目次に たどり着けない いまも目次に たどり着けない | People In The Box | Hatano | People In The Box | | ぼくは静かにページめくった 黴の匂いにきみは目醒めた ああここはどこからも 遠ざけられた場所 海は風に凪ぐ 物いわぬ便箋のように 鳥は静かに翼たたんだ 夏がおわれば夏がはじまる 過ちをおかした 海辺の行列 途方に暮れ微睡む 罰を忘れられて 止まる世界でページめくった いまも目次に たどり着けない いまも目次に たどり着けない |
季節の子供顔を上げて見渡せば 季節が変わる匂いがした 金色の塵が頬をかすめる 思い出すのはなに まんまるい目をした 跳ねる影ひとつ ふきのとう芽が出たのを見つけて 声を上げた あれからいくつの夢をなくした ここは安全だよ 帰っておいで ひとはもう変われないというなら ぼくはまだここにいるよ 春がきて 花が降れば みるまに 季節の子供は溢れだした 冬を経た木々が空へ突き刺さっている 街中歩きまわれば誰かひとりにでもあえるかな もう悲鳴のような 遠くの大きな機械の音は聴こえない オレンジとレモンとリンゴの木 風が吹いてベルが鳴る 足を一斉に踏み鳴らす お祭りの日 ひとはもう変われないというなら ぼくはまだここにいるよ 春がきて 花が降れば みるまに 季節の子供が溢れだして きみを笑う | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | People In The Box | 顔を上げて見渡せば 季節が変わる匂いがした 金色の塵が頬をかすめる 思い出すのはなに まんまるい目をした 跳ねる影ひとつ ふきのとう芽が出たのを見つけて 声を上げた あれからいくつの夢をなくした ここは安全だよ 帰っておいで ひとはもう変われないというなら ぼくはまだここにいるよ 春がきて 花が降れば みるまに 季節の子供は溢れだした 冬を経た木々が空へ突き刺さっている 街中歩きまわれば誰かひとりにでもあえるかな もう悲鳴のような 遠くの大きな機械の音は聴こえない オレンジとレモンとリンゴの木 風が吹いてベルが鳴る 足を一斉に踏み鳴らす お祭りの日 ひとはもう変われないというなら ぼくはまだここにいるよ 春がきて 花が降れば みるまに 季節の子供が溢れだして きみを笑う |
報いの一日夜を粉々に壊したら 空が真っ青に腫れた どこへいった楽しいひと どこへいった優しかったあのひと 騒ぎのあとで たちはだかる壁 清潔で広大な 思い描く野生 隔てた向こうで 鍵の束 ためしてる音 ひとつずつ ジャラリジャラリ 春が孵化し夏になっても 扉が開く気配はない 報じられる沈黙はないさ 二日酔いの世界 吐けば楽になるの すぐに 吐けば楽になるさ でも 吐いた後に残るものは 翌日にきみは仕事を探した ぼくは永遠の休暇に入った 高い壁に絵を描いてる 実物大の都市の絵を あの過ごした白いアパートも 扉が開く気配はない 僕らすでに知っているかも たぶんすでにわかっているよ 晴れた日には一瞬だけ 空が息を呑み 凪ぐ なにがなんでも散歩へ行こう ちょいとそこまで ぶらり | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 夜を粉々に壊したら 空が真っ青に腫れた どこへいった楽しいひと どこへいった優しかったあのひと 騒ぎのあとで たちはだかる壁 清潔で広大な 思い描く野生 隔てた向こうで 鍵の束 ためしてる音 ひとつずつ ジャラリジャラリ 春が孵化し夏になっても 扉が開く気配はない 報じられる沈黙はないさ 二日酔いの世界 吐けば楽になるの すぐに 吐けば楽になるさ でも 吐いた後に残るものは 翌日にきみは仕事を探した ぼくは永遠の休暇に入った 高い壁に絵を描いてる 実物大の都市の絵を あの過ごした白いアパートも 扉が開く気配はない 僕らすでに知っているかも たぶんすでにわかっているよ 晴れた日には一瞬だけ 空が息を呑み 凪ぐ なにがなんでも散歩へ行こう ちょいとそこまで ぶらり |
失業クイーン棺の並んだ廊下に君はいた 近くて遠いところに立っていた 見て ただまっすぐに 彼女の眼を 聴いて 憎しみの芽が奏でる音を 水浸しにしてしまおうぜ このむせ返る太陽の街 強いて もうばか騒ぎは止めるように 跪いて 蟻の兵隊のお出ましだ 僕らは出来るだけ長く 息止めていたよ どちらが先に気絶するだろうね あんなに世界を呪っても 虚しいだけだった君は どこへいったんだ? 遊びにおいでよ 君が仕事を辞めたビルにさ 僕だけは歓迎するよ 地図を塗りつぶす君を 見て ただまっすぐに 彼女の眼を 跪いて 蟻の兵隊のお出ましだ 僕らは出来るだけ長く 息止めていたよ どちらが先に気絶するだろうね あんなに世界を呪っても 虚しいだけだった君は もう手を汚さなくていいよ 見て ただまっすぐに 彼女の眼を 聴いて 憎しみの芽が奏でる音を 跪いて 蟻の兵隊のお出ましだ 僕らは出来るだけ長く 息止めていたよ どちらが先に気絶するだろうね あんなに世界を呪っても 虚しいだけだった君は もう手を汚さなくていいよ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 棺の並んだ廊下に君はいた 近くて遠いところに立っていた 見て ただまっすぐに 彼女の眼を 聴いて 憎しみの芽が奏でる音を 水浸しにしてしまおうぜ このむせ返る太陽の街 強いて もうばか騒ぎは止めるように 跪いて 蟻の兵隊のお出ましだ 僕らは出来るだけ長く 息止めていたよ どちらが先に気絶するだろうね あんなに世界を呪っても 虚しいだけだった君は どこへいったんだ? 遊びにおいでよ 君が仕事を辞めたビルにさ 僕だけは歓迎するよ 地図を塗りつぶす君を 見て ただまっすぐに 彼女の眼を 跪いて 蟻の兵隊のお出ましだ 僕らは出来るだけ長く 息止めていたよ どちらが先に気絶するだろうね あんなに世界を呪っても 虚しいだけだった君は もう手を汚さなくていいよ 見て ただまっすぐに 彼女の眼を 聴いて 憎しみの芽が奏でる音を 跪いて 蟻の兵隊のお出ましだ 僕らは出来るだけ長く 息止めていたよ どちらが先に気絶するだろうね あんなに世界を呪っても 虚しいだけだった君は もう手を汚さなくていいよ |
水面上のアリア水は夜 飛沫上げる聞こえる音 暗いプール人影ひとつ見下ろしている 沈んでいく水のなか 眠っている君と目があった 家の屋根が見えるかな 心配ないさ 夜は僕の背中にある カウチのそば流血の痕 沈んでいく水のなか 眠っている君と目があった 家の屋根が見えるかな 今 2階の窓が開く 僕はもういないものとして生きていた もう既にいないものとして生きていた 君はそう手を伸ばして揺れていた 水面を越えてしまってはダメだ 沈んでいく水のなか 眠っている君と目があった 家の屋根が見えるかな 星が眩しい 今 2階の窓が開く 僕はもういないものとして生きていた もう既にいないものとして生きていた 君はそう手を伸ばして揺れていた 水面を越えてしまってはダメだ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 水は夜 飛沫上げる聞こえる音 暗いプール人影ひとつ見下ろしている 沈んでいく水のなか 眠っている君と目があった 家の屋根が見えるかな 心配ないさ 夜は僕の背中にある カウチのそば流血の痕 沈んでいく水のなか 眠っている君と目があった 家の屋根が見えるかな 今 2階の窓が開く 僕はもういないものとして生きていた もう既にいないものとして生きていた 君はそう手を伸ばして揺れていた 水面を越えてしまってはダメだ 沈んでいく水のなか 眠っている君と目があった 家の屋根が見えるかな 星が眩しい 今 2階の窓が開く 僕はもういないものとして生きていた もう既にいないものとして生きていた 君はそう手を伸ばして揺れていた 水面を越えてしまってはダメだ |
開拓地月を漂白してみることはできても ふれることはできない いつも手ざわりはこの手のなかあるけど 冷たく圧し黙ったまま 向かい風のなか目を凝らしてみれば 空っぽの小屋が佇んでいる その歪なかたちした楽器の 名前を誰も知らない 歌をおぼえたての外国語で歌う 帽子深く隠れて 向かい風のなか目を凝らしてみれば 空っぽの小屋が佇んでいる 強い強い風が 強い風が 強い強い 強い風が吹いた 向かう場所はいつでも荒れ地だった 虫たちは土に凍る 遮るものもなく 隔てられもしないけど それは迷路だった 途方にくれた ようこそ ごきげんいかが 孤独な旅人 おなかが空いたら 食事にしようよ ようこそ ごきげんいかが 祈りが終わったら 食事にしようよ おなかが空いたら 食事にしようよ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 月を漂白してみることはできても ふれることはできない いつも手ざわりはこの手のなかあるけど 冷たく圧し黙ったまま 向かい風のなか目を凝らしてみれば 空っぽの小屋が佇んでいる その歪なかたちした楽器の 名前を誰も知らない 歌をおぼえたての外国語で歌う 帽子深く隠れて 向かい風のなか目を凝らしてみれば 空っぽの小屋が佇んでいる 強い強い風が 強い風が 強い強い 強い風が吹いた 向かう場所はいつでも荒れ地だった 虫たちは土に凍る 遮るものもなく 隔てられもしないけど それは迷路だった 途方にくれた ようこそ ごきげんいかが 孤独な旅人 おなかが空いたら 食事にしようよ ようこそ ごきげんいかが 祈りが終わったら 食事にしようよ おなかが空いたら 食事にしようよ |
Alice揺れる日傘泥だらけのひざ まぶたを伏せて闇へ降り行く この坂道を世界は転がる Whole Low is Hollow 野蛮な声に君は微笑んだ コントロールを失った 暗闇のなか体は傾いて まっさかさまさ まっさかさまさ カメラは回る食事のあいまに 時間は溶けて君はあおむけに 湿ったベッド虚ろな眼差しで まどろんでいた まっさかさまさ まっさかさまさ 君のこころは楽団のそばに 砂ぼこりたてて行進している 「君は誰の子だい?」 誰かが耳打ちした まっさかさまさ | People In The Box | 波多野裕文 | People In The Box | | 揺れる日傘泥だらけのひざ まぶたを伏せて闇へ降り行く この坂道を世界は転がる Whole Low is Hollow 野蛮な声に君は微笑んだ コントロールを失った 暗闇のなか体は傾いて まっさかさまさ まっさかさまさ カメラは回る食事のあいまに 時間は溶けて君はあおむけに 湿ったベッド虚ろな眼差しで まどろんでいた まっさかさまさ まっさかさまさ 君のこころは楽団のそばに 砂ぼこりたてて行進している 「君は誰の子だい?」 誰かが耳打ちした まっさかさまさ |
一度だけ少女は何も失わないさ 雲の上ステップ踏んで 296号線はいつも渋滞 空に交わるアーチを描いた 誰かの笑い声が 滑り出して伝染病そんな夢を見てた 「なんてことしたんだ君は」 冷蔵庫が呟いた 僕らは一度だけ ハレルヤ、ハレルヤ たった一度だけ 僕は戦争の本を読んだ 取り憑かれてしまった 残酷な 残虐な部屋に立って このクリーム色の壁紙にはどれだけの言葉が 染み込んでいるんだろう 「なんてことしたんだ君は」 洗濯機が呟いた 僕らは一度だけ ハレルヤ、ハレルヤ たった一度だけ 「なんてことしたんだ君は」 ガスコンロが呟いた 誕生日おめでとう ハレルヤ、ハレルヤ たった一度だけ ハレルヤ、ハレルヤ たった一度だけ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 少女は何も失わないさ 雲の上ステップ踏んで 296号線はいつも渋滞 空に交わるアーチを描いた 誰かの笑い声が 滑り出して伝染病そんな夢を見てた 「なんてことしたんだ君は」 冷蔵庫が呟いた 僕らは一度だけ ハレルヤ、ハレルヤ たった一度だけ 僕は戦争の本を読んだ 取り憑かれてしまった 残酷な 残虐な部屋に立って このクリーム色の壁紙にはどれだけの言葉が 染み込んでいるんだろう 「なんてことしたんだ君は」 洗濯機が呟いた 僕らは一度だけ ハレルヤ、ハレルヤ たった一度だけ 「なんてことしたんだ君は」 ガスコンロが呟いた 誕生日おめでとう ハレルヤ、ハレルヤ たった一度だけ ハレルヤ、ハレルヤ たった一度だけ |
手紙聴こえるかい? 葉っぱを光がつらぬくよ 聴こえるかい? 地中深く伸びる根の音 樹々の隙間を 草がもらす泡がのぼる 聴こえるかい? 虫の背中 焦がす陽の音 聴こえるかい? ドアからとびだす子供たち 竦むきみを 駅のホーム 風が連れ去る 晴れた日に それはそれは昔のお話 きみはいつしか変わってしまった ひとは居場所を離れていく 音楽が手を離れていくように 手紙が降ってくるよ はらり はらり 空から 手紙は降り積もるよ きみは気づいていないけど 聴こえるかい 人波で倒れこむきみを 聴こえるかい あれは演技だと誰かがいった 膝をついた 横断歩道 風が連れ去る 晴れた日に それはそれは同じお話 きみはちっとも変われなかった ひとが居場所を守っている 音楽が手のなかで光るように 手紙が降ってくるよ はらり はらり 空から 手紙は降り積もるよ きみは気づいていないけど | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 聴こえるかい? 葉っぱを光がつらぬくよ 聴こえるかい? 地中深く伸びる根の音 樹々の隙間を 草がもらす泡がのぼる 聴こえるかい? 虫の背中 焦がす陽の音 聴こえるかい? ドアからとびだす子供たち 竦むきみを 駅のホーム 風が連れ去る 晴れた日に それはそれは昔のお話 きみはいつしか変わってしまった ひとは居場所を離れていく 音楽が手を離れていくように 手紙が降ってくるよ はらり はらり 空から 手紙は降り積もるよ きみは気づいていないけど 聴こえるかい 人波で倒れこむきみを 聴こえるかい あれは演技だと誰かがいった 膝をついた 横断歩道 風が連れ去る 晴れた日に それはそれは同じお話 きみはちっとも変われなかった ひとが居場所を守っている 音楽が手のなかで光るように 手紙が降ってくるよ はらり はらり 空から 手紙は降り積もるよ きみは気づいていないけど |
穴誰ひとりいれるな その穴のなかには 年齢 性別問わず 年収 国籍問わず 誰ひとりいれるな そのようにきいております 誰ひとりいれるな その穴の内部を のぞいた男がいた 砂丘から望遠鏡で 翌日 風邪ひいた そのようにきいております | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 誰ひとりいれるな その穴のなかには 年齢 性別問わず 年収 国籍問わず 誰ひとりいれるな そのようにきいております 誰ひとりいれるな その穴の内部を のぞいた男がいた 砂丘から望遠鏡で 翌日 風邪ひいた そのようにきいております |
まなざし眼差しを見凝めかえすと 笑いが溢れるのは どうして 一度閉じた傷がまた開いてしまったばかりでも これがぼくの生きた資本主義 ようこそ世界へ 傷つく人 無垢なふりする人 嘘をつく人 神に仕える派遣社員たち 彼らのことを知るべき 憤っているうちはきみも同じだね 眼差しを遮っても 驚きさえしないのは なぜ 一度枯れた花がまた咲いたばかりだというのに 寒空ならぶクジ売り場 貧しいものへ 見ざる言わざる人は着飾る 凍る指はもう立ち去っていった人の数も 数えられないくらい痛い 眼差しを見凝めかえすと 笑いが溢れるのは どうして 一度閉じた傷がまた開いてしまったとしても、 いつかきみは人間になって目論むのさ 嘘を嘘で迎撃し、ひっくり返すことを それはまだ先の話 とりあえずは とっておきを台なしにした世界を きみが耐えられますように 耐えられますように 眼差しを遮っても 驚きさえしないのは なぜ 一度枯れた花がまた咲いたばかりだというのに 眼差しを見凝めかえすと 笑いが溢れるのは どうして 一度閉じた傷がまた開いてしまったとしても、 いつかきみは人間になって目論むのさ 嘘を嘘で迎撃し、ひっくり返すことを それはまだ先の話 とりあえずは とっておきを台なしにした世界を きみが耐えられますように 耐えられますように これがぼくの生きた資本主義 もうじきぼくは黙るべき これがぼくの生きた資本主義 ずっとみているよ | People In The Box | 波多野裕文 | 波多野裕文、山口大吾、福井健太 | | 眼差しを見凝めかえすと 笑いが溢れるのは どうして 一度閉じた傷がまた開いてしまったばかりでも これがぼくの生きた資本主義 ようこそ世界へ 傷つく人 無垢なふりする人 嘘をつく人 神に仕える派遣社員たち 彼らのことを知るべき 憤っているうちはきみも同じだね 眼差しを遮っても 驚きさえしないのは なぜ 一度枯れた花がまた咲いたばかりだというのに 寒空ならぶクジ売り場 貧しいものへ 見ざる言わざる人は着飾る 凍る指はもう立ち去っていった人の数も 数えられないくらい痛い 眼差しを見凝めかえすと 笑いが溢れるのは どうして 一度閉じた傷がまた開いてしまったとしても、 いつかきみは人間になって目論むのさ 嘘を嘘で迎撃し、ひっくり返すことを それはまだ先の話 とりあえずは とっておきを台なしにした世界を きみが耐えられますように 耐えられますように 眼差しを遮っても 驚きさえしないのは なぜ 一度枯れた花がまた咲いたばかりだというのに 眼差しを見凝めかえすと 笑いが溢れるのは どうして 一度閉じた傷がまた開いてしまったとしても、 いつかきみは人間になって目論むのさ 嘘を嘘で迎撃し、ひっくり返すことを それはまだ先の話 とりあえずは とっておきを台なしにした世界を きみが耐えられますように 耐えられますように これがぼくの生きた資本主義 もうじきぼくは黙るべき これがぼくの生きた資本主義 ずっとみているよ |
花ここは失われた未来を映す網膜 時間に運ばれた砂にまみれたキッチン 一億年前に墜ちた柔いヘリコプター たった一滴の水で 今日が動くよ 色彩よみがえれ プールに散らばり浮かぶ 子供たち 赤、白、黄色 靴のなか びしょぬれさ 真っ青な風 渦を巻く 乱れたノート なぐる文字 呼び鈴は誰も出ない 手のひらに入道雲 風景はそこでおわり 灯りがついたのさ 空っぽの面会室に チェスボードはまるで古代の遺跡みたい 勝負の途中消えた声はどこへいった? たった一滴の水で 景色が変わるよ ざわめきよみがえれ プールに散らばり浮かぶ 子供たち 赤、白、黄色 靴のなか びしょぬれさ 真っ青な風 渦を巻く 乱れたノート なぐる文字 呼び鈴は誰も出ない 手のひらに入道雲 風景はそこでおわり 青年がつばを吐き 老人が腰を曲げ 女は占いに夢中 黄昏は金色に 風鈴がひとつ鳴る 涙のなかからならみえる 未来を失う未来も 来ることを忘れないでね | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | ここは失われた未来を映す網膜 時間に運ばれた砂にまみれたキッチン 一億年前に墜ちた柔いヘリコプター たった一滴の水で 今日が動くよ 色彩よみがえれ プールに散らばり浮かぶ 子供たち 赤、白、黄色 靴のなか びしょぬれさ 真っ青な風 渦を巻く 乱れたノート なぐる文字 呼び鈴は誰も出ない 手のひらに入道雲 風景はそこでおわり 灯りがついたのさ 空っぽの面会室に チェスボードはまるで古代の遺跡みたい 勝負の途中消えた声はどこへいった? たった一滴の水で 景色が変わるよ ざわめきよみがえれ プールに散らばり浮かぶ 子供たち 赤、白、黄色 靴のなか びしょぬれさ 真っ青な風 渦を巻く 乱れたノート なぐる文字 呼び鈴は誰も出ない 手のひらに入道雲 風景はそこでおわり 青年がつばを吐き 老人が腰を曲げ 女は占いに夢中 黄昏は金色に 風鈴がひとつ鳴る 涙のなかからならみえる 未来を失う未来も 来ることを忘れないでね |
セラミック・ユースあくびをひとつ 遠くの煙突へと 青く開いた 朝の空へと やかんを火にかけながら 昨日は何をしていたっけ ラジオの音が途切れ よこ切る大きな機体が 横顔に影を落とした パイロット、標的へと高度を下げろ きみがうまれて最初にしたこと それから毎日続けたこと 佇む小屋の 乾いたそのなかは 幽閉された 雨の国だよ 青い窓を隔てて ずぶ濡れで踊った レコードの針をあげて 傷ついた陶器の手から 音楽が流れる きみがうまれて最初にしたこと それから毎日続けたこと きみがうまれて最初にしたこと 受話器を置いて最後にしたこと パイロット、標的へと高度を下げろ | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | People In The Box | あくびをひとつ 遠くの煙突へと 青く開いた 朝の空へと やかんを火にかけながら 昨日は何をしていたっけ ラジオの音が途切れ よこ切る大きな機体が 横顔に影を落とした パイロット、標的へと高度を下げろ きみがうまれて最初にしたこと それから毎日続けたこと 佇む小屋の 乾いたそのなかは 幽閉された 雨の国だよ 青い窓を隔てて ずぶ濡れで踊った レコードの針をあげて 傷ついた陶器の手から 音楽が流れる きみがうまれて最初にしたこと それから毎日続けたこと きみがうまれて最初にしたこと 受話器を置いて最後にしたこと パイロット、標的へと高度を下げろ |
投擲デスレースだ 丘のまんなかで 白いコンバースと 青いたてがみで 目の前の 何もない草原 先発はまだ帰らない それでも とびだせば すぐに夢中になるさ 身体 投げだすだけ 凍る草原へ 客席も カメラ 放送席 失格までも ない コースもない 選手の眼 映る万国旗 飛ぶヘリコプター 乾いた風 迷いなくとびだせば 不安は消えるものさ 記録叩き出すだけ 凍る草原へと ハイライトはCMの後で スポンサーは周知のとおり 神さま 銀行家の庭で様子うかがっている ゲーム結果はCMの後で スポンサーは周知のとおり 神さま いつも一等賞 死者は一等賞 花をくわえさせられ話せない 隠されたことが隠されている 人間を知り抜いた よくできたルールだ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | デスレースだ 丘のまんなかで 白いコンバースと 青いたてがみで 目の前の 何もない草原 先発はまだ帰らない それでも とびだせば すぐに夢中になるさ 身体 投げだすだけ 凍る草原へ 客席も カメラ 放送席 失格までも ない コースもない 選手の眼 映る万国旗 飛ぶヘリコプター 乾いた風 迷いなくとびだせば 不安は消えるものさ 記録叩き出すだけ 凍る草原へと ハイライトはCMの後で スポンサーは周知のとおり 神さま 銀行家の庭で様子うかがっている ゲーム結果はCMの後で スポンサーは周知のとおり 神さま いつも一等賞 死者は一等賞 花をくわえさせられ話せない 隠されたことが隠されている 人間を知り抜いた よくできたルールだ |
新聞円の中心に立って雨を待ち望むとき 人は守られている 空想の卵のなか もう一歩も踏み出せない 外の世界で砂埃が舞っている ラジオが放送されている 息も絶え絶えに 夜の闇を瞬くシナプスの列 カメラのフラッシュ ショーウィンドウ 円の中心に立って雨を待ち望むとき 人は守られている 空想の卵のなか 誰かが何かを吹き込んだ 頭のなか テープレコーダー 人はそれを記憶と呼んだ 頭のなかテープレコーダー 原音を忠実に再生していると誰もが口をそろえて 新聞紙はそう言った 雑音に満ちた数世紀をまたぐ 名前が足りない 名前が見つからない戦争があって 言葉がだぶつく 言葉があり余る季節がきた いつでも視線を感じている 新聞紙はそう言った 暴風雨が踊る おびただしいアンテナをなぎ倒して それは人間のようなかたちをしている それは鳥のようなかたちをしている それは衛星のようなかたちをしている それは電波のようなかたちをしている それは塔のようなかたちをしている それは箱のようなかたちをしている 名前が足りない 名前が見つからない戦争があって 言葉がだぶつく 言葉があり余る季節がきた いつでも視線を感じている 新聞紙はそう言った 雑音に満ちた数世紀をまたぐ | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 円の中心に立って雨を待ち望むとき 人は守られている 空想の卵のなか もう一歩も踏み出せない 外の世界で砂埃が舞っている ラジオが放送されている 息も絶え絶えに 夜の闇を瞬くシナプスの列 カメラのフラッシュ ショーウィンドウ 円の中心に立って雨を待ち望むとき 人は守られている 空想の卵のなか 誰かが何かを吹き込んだ 頭のなか テープレコーダー 人はそれを記憶と呼んだ 頭のなかテープレコーダー 原音を忠実に再生していると誰もが口をそろえて 新聞紙はそう言った 雑音に満ちた数世紀をまたぐ 名前が足りない 名前が見つからない戦争があって 言葉がだぶつく 言葉があり余る季節がきた いつでも視線を感じている 新聞紙はそう言った 暴風雨が踊る おびただしいアンテナをなぎ倒して それは人間のようなかたちをしている それは鳥のようなかたちをしている それは衛星のようなかたちをしている それは電波のようなかたちをしている それは塔のようなかたちをしている それは箱のようなかたちをしている 名前が足りない 名前が見つからない戦争があって 言葉がだぶつく 言葉があり余る季節がきた いつでも視線を感じている 新聞紙はそう言った 雑音に満ちた数世紀をまたぐ |
机上の空軍砂と人の行く果ては 風に訊くしかない 1000年前の声を聴くが 話す言葉がわからない ほんとうのこと教えてと 口癖かのように 望むというのならここへ 入っておいで できるだけ密かにそして大胆に 例えていうならば 宇宙より広いプラネタリウム 例えていうならば 意味より分厚いディクショナリー もめごとはテントの外で ジョークを履き違えて 街路が曲がっていく 笑いが止まらない 笑いが止まらない すでにほとんどは起こってしまったというので 例えていうならば 宇宙より広いプラネタリウム 例えていうならば 意味より分厚いディクショナリー 机上の空軍あらわる サーカス団はじっと固まっている もめごとはテントの外で 砂と人の行く果ては あと10秒しかない | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | People In The Box | 砂と人の行く果ては 風に訊くしかない 1000年前の声を聴くが 話す言葉がわからない ほんとうのこと教えてと 口癖かのように 望むというのならここへ 入っておいで できるだけ密かにそして大胆に 例えていうならば 宇宙より広いプラネタリウム 例えていうならば 意味より分厚いディクショナリー もめごとはテントの外で ジョークを履き違えて 街路が曲がっていく 笑いが止まらない 笑いが止まらない すでにほとんどは起こってしまったというので 例えていうならば 宇宙より広いプラネタリウム 例えていうならば 意味より分厚いディクショナリー 机上の空軍あらわる サーカス団はじっと固まっている もめごとはテントの外で 砂と人の行く果ては あと10秒しかない |
鉱山聖なるビルのふもと 電磁波の降るなかを ぼくは歩いて帰ろう 見上げた空は虹色 螺旋の樹にのぼる 21人の子供 朝を隠して 夜を消す 山は静かにたゆたう 帰ろう 聖なるビルのふもと 電磁波の降るなかを ぼくは歩いて帰ろう 見上げた空は虹色 | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 聖なるビルのふもと 電磁波の降るなかを ぼくは歩いて帰ろう 見上げた空は虹色 螺旋の樹にのぼる 21人の子供 朝を隠して 夜を消す 山は静かにたゆたう 帰ろう 聖なるビルのふもと 電磁波の降るなかを ぼくは歩いて帰ろう 見上げた空は虹色 |
エンジェルダストそして広場には 独り 僕が居て ブリキで出来た固い馬車に 乗り遅れたら 風はいつもより 気持ちよく刺さり 痛みは僕の骨に 冷たさを残しては 消える 植え付けた種は いつか芽を出して 指の痙攣は それまでは止まらない みんなが嫌う 僕の最低な顔で 素敵な昼下がり 白黒の中 歩こう いつまでも淡い闇に手をのばす 少し冷たい 光の粒で無邪気になる子供達は 僕を笑う 消毒された醜い僕を地下室まで 連れてゆくよ 連れてゆくよ 音もなく | People In The Box | 有村竜太朗 | 長谷川正 | People In The Box | そして広場には 独り 僕が居て ブリキで出来た固い馬車に 乗り遅れたら 風はいつもより 気持ちよく刺さり 痛みは僕の骨に 冷たさを残しては 消える 植え付けた種は いつか芽を出して 指の痙攣は それまでは止まらない みんなが嫌う 僕の最低な顔で 素敵な昼下がり 白黒の中 歩こう いつまでも淡い闇に手をのばす 少し冷たい 光の粒で無邪気になる子供達は 僕を笑う 消毒された醜い僕を地下室まで 連れてゆくよ 連れてゆくよ 音もなく |
沈黙凍結させてしまおう 銀行口座を 凍結させてしまおう クレジットカードを 凍結させてしまおう 経済を ああ氷河期だ 踏みしめて歩け 哀しみを 脈拍 胎動を 凍結させてしまおう 最初と最後を 凍結させてしまおう ただひとつの 凍結させてしまおう 幻想を はじまりが終わっただけだよ さあ 旅に出かけよう はりつめた氷の上には 楽しいことが待っているよ 夢を視ることに目醒めるのさ 凍結させてしまおう 存在理由を 凍結させてしまおう 情報全部を 凍結させてしまおう ハイウェイを はじまりが終わっただけだよ さあ 旅に出かけよう はりつめた氷の上には 楽しいことが待っているよ 踊りだしたら 踏み抜いてしまうかもしれない いいよ、おちていく君は 夢を視ることに目醒めるのさ ひとり残された 君の瞳には 氷の結晶が浮かんでいる 広がる白い大地を見よ 人を追い越して 足跡は大きな結晶を描いている そうさ、世界は美しいのさ | People In The Box | 波多野裕文 | People In The Box | | 凍結させてしまおう 銀行口座を 凍結させてしまおう クレジットカードを 凍結させてしまおう 経済を ああ氷河期だ 踏みしめて歩け 哀しみを 脈拍 胎動を 凍結させてしまおう 最初と最後を 凍結させてしまおう ただひとつの 凍結させてしまおう 幻想を はじまりが終わっただけだよ さあ 旅に出かけよう はりつめた氷の上には 楽しいことが待っているよ 夢を視ることに目醒めるのさ 凍結させてしまおう 存在理由を 凍結させてしまおう 情報全部を 凍結させてしまおう ハイウェイを はじまりが終わっただけだよ さあ 旅に出かけよう はりつめた氷の上には 楽しいことが待っているよ 踊りだしたら 踏み抜いてしまうかもしれない いいよ、おちていく君は 夢を視ることに目醒めるのさ ひとり残された 君の瞳には 氷の結晶が浮かんでいる 広がる白い大地を見よ 人を追い越して 足跡は大きな結晶を描いている そうさ、世界は美しいのさ |
忘れる音楽やがて溶け出す輪郭 ゆっくりまわる太陽 目を閉ざして耳を塞げば 身を揺らし踊る心臓 思慮深く軋むかかと 気管支を滑る音が 聴こえるはず レイディオ、どんな日々をみつけるだろう 街よ、ぼくはきみをみすてるだろう 明日がくれば 何かが起こるって誰かが記したって 怖くはないのは痛みがないから 文字は消えていくんだって 書くより先に 身を揺らし踊る心臓 思慮深く軋むかかと 気管支を滑る音が 聴こえるはず レイディオ、どんな日々をみつけるだろう 街よ、ぼくはきみをみすてるだろう 明日がくれば レイディオ、どんな日々をみつけるだろう 街よ、ぼくはきみをみすてるだろう レイディオ、ぼくは意味を踏みつけるだろう 街よ、ぼくはきみをみすてるだろう 明日がくれば | People In The Box | 波多野裕文 | 波多野裕文、山口大吾、福井健太 | | やがて溶け出す輪郭 ゆっくりまわる太陽 目を閉ざして耳を塞げば 身を揺らし踊る心臓 思慮深く軋むかかと 気管支を滑る音が 聴こえるはず レイディオ、どんな日々をみつけるだろう 街よ、ぼくはきみをみすてるだろう 明日がくれば 何かが起こるって誰かが記したって 怖くはないのは痛みがないから 文字は消えていくんだって 書くより先に 身を揺らし踊る心臓 思慮深く軋むかかと 気管支を滑る音が 聴こえるはず レイディオ、どんな日々をみつけるだろう 街よ、ぼくはきみをみすてるだろう 明日がくれば レイディオ、どんな日々をみつけるだろう 街よ、ぼくはきみをみすてるだろう レイディオ、ぼくは意味を踏みつけるだろう 街よ、ぼくはきみをみすてるだろう 明日がくれば |
風景を一瞬で変える方法門の隙間から 漏れ出す光はゴールド 到着に沸く広場 都市へようこそ、Mr.ライオン 強化ガラスの都市へ 塔の窓から飛び出す光は獰猛 騒然とする広場 都市へようこそ、Mr.ライオン 待ちわびていた来世 日々肥大していく獣、繁栄の最中 入り乱れてる群れのなか用意しな しれっと 回転ドア高速回転中 100回転、1000回転 リヴォルヴァ、ゆっくり回転中、即命中 あなたは手を汚さない やっぱり頭がいい どうりで胸を痛めない、やましい?ノー。 これは風景を一瞬で変える方法 日々肥大していく獣、繁栄の彼方 意味の無いものは要らないならもうすぐさ、リセット 郵便は再三 転送中、何通目? 回転ドア高速回転中 100回転、1000回転 リヴォルヴァ、ゆっくり回転中、即命中 あなたは手を汚さない やっぱり頭がいい どうりで胸を痛めない、やましい?ノー。 空はゆっくり回転中 わたしはしあわせ | People In The Box | 波多野裕文 | 波多野裕文、山口大吾、福井健太 | | 門の隙間から 漏れ出す光はゴールド 到着に沸く広場 都市へようこそ、Mr.ライオン 強化ガラスの都市へ 塔の窓から飛び出す光は獰猛 騒然とする広場 都市へようこそ、Mr.ライオン 待ちわびていた来世 日々肥大していく獣、繁栄の最中 入り乱れてる群れのなか用意しな しれっと 回転ドア高速回転中 100回転、1000回転 リヴォルヴァ、ゆっくり回転中、即命中 あなたは手を汚さない やっぱり頭がいい どうりで胸を痛めない、やましい?ノー。 これは風景を一瞬で変える方法 日々肥大していく獣、繁栄の彼方 意味の無いものは要らないならもうすぐさ、リセット 郵便は再三 転送中、何通目? 回転ドア高速回転中 100回転、1000回転 リヴォルヴァ、ゆっくり回転中、即命中 あなたは手を汚さない やっぱり頭がいい どうりで胸を痛めない、やましい?ノー。 空はゆっくり回転中 わたしはしあわせ |
泥の中の生活Good Morning, My Frog Queen. その温かい泥のなかから見上げるもの なにか激しい衝撃を待ってる 今なら光は警棒のように掴めそうだ Good Afternoon, My Frog Queen. 一日中手紙の返事を待ち続ける 隣の国の空は真っ赤に染まった 「なにもかもうまくいくわ」って歌を歌った Good Evening, My Frog Queen. スポーツ好きの数学者と居酒屋で会った 今夜は勉強しようか 1+1+1+1+1… Good Night. | People In The Box | Hatano | People In The Box | | Good Morning, My Frog Queen. その温かい泥のなかから見上げるもの なにか激しい衝撃を待ってる 今なら光は警棒のように掴めそうだ Good Afternoon, My Frog Queen. 一日中手紙の返事を待ち続ける 隣の国の空は真っ赤に染まった 「なにもかもうまくいくわ」って歌を歌った Good Evening, My Frog Queen. スポーツ好きの数学者と居酒屋で会った 今夜は勉強しようか 1+1+1+1+1… Good Night. |
砂漠砂時計を 風 吹き荒れる 時は過ぎ ただ 吹き溜まる 砂時計が 木々を揺らせば 果物は種を宿して浮かぶ 結わえ 結わえ 電極を地表に それが真実だ 曲線 せまる波うちぎわ はりつめた糸 針の先 終わりは悲しい 誰も知れない 砂時計を 風 吹き荒れる 時は過ぎ ただ 吹き溜まる 人 消えた昼の都会で たちのぼる煙草の煙 結わえ 結わえ 電極を地表に それが真実だ 曲線 せまる波うちぎわ はりつめた糸 針の先 毒 孕んだ花が咲いたのさ 遥か古代のテレビドラマ 種子まとって 砂漠は拡がる 最後まで 終わりは悲しい 誰も知れない 砂時計を 風 吹き荒れる 時は過ぎ ただ 吹き溜まる | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 砂時計を 風 吹き荒れる 時は過ぎ ただ 吹き溜まる 砂時計が 木々を揺らせば 果物は種を宿して浮かぶ 結わえ 結わえ 電極を地表に それが真実だ 曲線 せまる波うちぎわ はりつめた糸 針の先 終わりは悲しい 誰も知れない 砂時計を 風 吹き荒れる 時は過ぎ ただ 吹き溜まる 人 消えた昼の都会で たちのぼる煙草の煙 結わえ 結わえ 電極を地表に それが真実だ 曲線 せまる波うちぎわ はりつめた糸 針の先 毒 孕んだ花が咲いたのさ 遥か古代のテレビドラマ 種子まとって 砂漠は拡がる 最後まで 終わりは悲しい 誰も知れない 砂時計を 風 吹き荒れる 時は過ぎ ただ 吹き溜まる |
2121いろんなひとがいたな 小さなひとや大きいひとも 声しかしないひとも 『みなさん、きこえますか?』 呼びかけると振り向く 遠く手を振る作曲家たち 白い国旗をかざし 『いつでも善い人たちだった』 二十二世紀の音楽はね 二十二世紀の音楽はね いつまでも終わらない 静かで巨大な 無の視る夢のようだ 薄い氷に放つ炎 発動した本能 不真面目だもの欲望は 『たとえ戦時下であっても』 自由に性器を交換あれ 二十二世紀の音楽はね いつまでも終わらない 静かで巨大な 無の視る夢のようだ タバコを一本くれないか?火も借りていい? 歴史を手放そうとしたとき きみはどうして何もできなかったのだろう 『きみは選ばれたひとりだったかもしれない』 初めて例外を、ひとつだけ注いでみたとしたら 走り出してたかな? 壁の向こうへ いつまでも終わらない 静かで巨大な 無の視る夢のようだ 聴こえすぎた声にお別れしよう もう充分だよ きみは選ばれたひとりだったかもしれない もうすぐ充電がきれそうだ いつか連絡するよ 充電がきれそうだ いつか連絡するよ | People In The Box | 波多野裕文 | 波多野裕文、山口大吾、福井健太 | | いろんなひとがいたな 小さなひとや大きいひとも 声しかしないひとも 『みなさん、きこえますか?』 呼びかけると振り向く 遠く手を振る作曲家たち 白い国旗をかざし 『いつでも善い人たちだった』 二十二世紀の音楽はね 二十二世紀の音楽はね いつまでも終わらない 静かで巨大な 無の視る夢のようだ 薄い氷に放つ炎 発動した本能 不真面目だもの欲望は 『たとえ戦時下であっても』 自由に性器を交換あれ 二十二世紀の音楽はね いつまでも終わらない 静かで巨大な 無の視る夢のようだ タバコを一本くれないか?火も借りていい? 歴史を手放そうとしたとき きみはどうして何もできなかったのだろう 『きみは選ばれたひとりだったかもしれない』 初めて例外を、ひとつだけ注いでみたとしたら 走り出してたかな? 壁の向こうへ いつまでも終わらない 静かで巨大な 無の視る夢のようだ 聴こえすぎた声にお別れしよう もう充分だよ きみは選ばれたひとりだったかもしれない もうすぐ充電がきれそうだ いつか連絡するよ 充電がきれそうだ いつか連絡するよ |
懐胎した犬のブルース忘れてしまうだろうね さっきまで熱っぽく話していたことさえ 日課のコーヒーひとつ、いれることもやめてしまった 冷めきって 固まったシチューのポット ねえ ボーイスカウト すぐに火を起こして 海をあたためて 懐胎した犬のブルースが聴こえる ウォウ、ウォウ、ウォウ 楽しみ尽くしたら さよなら友達よ ぼくを救えないひと 忘れてしまうだろうね 催涙スプレーの昼も ヒトビトがどんな遠くからやって来たかも ねえ ボーイスカウト かたく紐を結んで 暴れて 怪我せぬように 明日生まれ変わるから 記憶はいらない バイバイ ねえ ボーイスカウト かたく紐を結んで 暴れて 怪我せぬように 明日生まれ変わるから 記憶はいらない バイバイ ねえ ボーイスカウト すぐに火を起こして 海をあたためて 懐胎した犬のブルースが聴こえる ウォウ、ウォウ、ウォウ | People In The Box | 波多野裕文 | 波多野裕文、山口大吾、福井健太 | | 忘れてしまうだろうね さっきまで熱っぽく話していたことさえ 日課のコーヒーひとつ、いれることもやめてしまった 冷めきって 固まったシチューのポット ねえ ボーイスカウト すぐに火を起こして 海をあたためて 懐胎した犬のブルースが聴こえる ウォウ、ウォウ、ウォウ 楽しみ尽くしたら さよなら友達よ ぼくを救えないひと 忘れてしまうだろうね 催涙スプレーの昼も ヒトビトがどんな遠くからやって来たかも ねえ ボーイスカウト かたく紐を結んで 暴れて 怪我せぬように 明日生まれ変わるから 記憶はいらない バイバイ ねえ ボーイスカウト かたく紐を結んで 暴れて 怪我せぬように 明日生まれ変わるから 記憶はいらない バイバイ ねえ ボーイスカウト すぐに火を起こして 海をあたためて 懐胎した犬のブルースが聴こえる ウォウ、ウォウ、ウォウ |
野蛮へ親愛なる知的な人々 野蛮へと逆行していく 眠れ 今夜までは よい夢をね、四足歩行の 眠れ 今夜までは 静かに門が開くまで 勇敢なる我が戦士たちよ 戦いに備えて眠りたまえ 高い壁の向こうの街 きみが初めて向かう街 高い壁の向こうの街 映画のなかにでてきた街 眠れ 今夜までは よい夢をね、四足歩行の 眠れ 今夜までは 静かに門が開くまで | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | People In The Box | 親愛なる知的な人々 野蛮へと逆行していく 眠れ 今夜までは よい夢をね、四足歩行の 眠れ 今夜までは 静かに門が開くまで 勇敢なる我が戦士たちよ 戦いに備えて眠りたまえ 高い壁の向こうの街 きみが初めて向かう街 高い壁の向こうの街 映画のなかにでてきた街 眠れ 今夜までは よい夢をね、四足歩行の 眠れ 今夜までは 静かに門が開くまで |
馬蒸気のなかから もてあましている指をのばして 星座をほどけ 食卓ぜんぶ 星で汚せ 馬を駆る夢をみた 砂漠を散らせ 食卓ぜんぶ 砂で汚せ 馬を駆る夢をみた 赤い馬を放て 赤い馬を駆れよ ハイヨー ハイヨー 赤い馬を駆れよ 蒸気のなかから もてあましている指をのばして 言葉をほどけ 食卓ぜんぶ 声で汚せ 馬を駆る夢をみた 赤い馬を放て 赤い馬を駆れよ ハイヨー ハイヨー 赤い馬を放て 赤い馬を駆れよ ハイヨー ハイヨー 赤い馬を駆れよ 勇敢な馬よ 芯へと走れ 筒を抜けて 核へと走れ 管を抜け | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 蒸気のなかから もてあましている指をのばして 星座をほどけ 食卓ぜんぶ 星で汚せ 馬を駆る夢をみた 砂漠を散らせ 食卓ぜんぶ 砂で汚せ 馬を駆る夢をみた 赤い馬を放て 赤い馬を駆れよ ハイヨー ハイヨー 赤い馬を駆れよ 蒸気のなかから もてあましている指をのばして 言葉をほどけ 食卓ぜんぶ 声で汚せ 馬を駆る夢をみた 赤い馬を放て 赤い馬を駆れよ ハイヨー ハイヨー 赤い馬を放て 赤い馬を駆れよ ハイヨー ハイヨー 赤い馬を駆れよ 勇敢な馬よ 芯へと走れ 筒を抜けて 核へと走れ 管を抜け |
世界陸上興奮と怒号の渦まくあの金融街 今日も手を休めず わかってる 世界が手招く熱狂をあなたにあげるよ 遺伝子は嘘をつかない 収縮している瞳孔の揺らめき 空へ銃口から空砲の火煙 わかってる 世界が手招く熱狂をあなたにあげるよ 遺伝子は嘘をつかない 臆病な僕たちは 生まれたときから 勝ち続けなければいけない 細胞 TV みとれている隙に 理性へと忍び寄るリミット 臆病な僕たちは 生まれたときから 勝ち続けなければいけない 細胞 | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 興奮と怒号の渦まくあの金融街 今日も手を休めず わかってる 世界が手招く熱狂をあなたにあげるよ 遺伝子は嘘をつかない 収縮している瞳孔の揺らめき 空へ銃口から空砲の火煙 わかってる 世界が手招く熱狂をあなたにあげるよ 遺伝子は嘘をつかない 臆病な僕たちは 生まれたときから 勝ち続けなければいけない 細胞 TV みとれている隙に 理性へと忍び寄るリミット 臆病な僕たちは 生まれたときから 勝ち続けなければいけない 細胞 |
動物になりたい目にもとまらない速さで処理されていく風景を 銀行のソファで眺める 西陽射す午後3時 スキャンした馬の走りで駆けていく 雪の道を 受け取った封筒 空へ広げた大きな口が僕を呼ぶ ああ嫌になるよ 言葉をすててしまいたい どきどきしているだけの食いしんぼうな生き物 動物になりたい 壊れない電話はこの世にはないのなら せめて壊れない家具が欲しい ほかに叶うことがあればそれくらいかな ああ嫌になるよ 言葉をすててしまいたい どきどきしているだけの食いしんぼうな生き物 動物になりたい 日々 ささやかな工夫を凝らして 過ごして 胸の痛みはそのままに 柔らかな舌が共有するけど 誰にでも起こる事故でしかないだろうから 言葉をすててしまいたい どきどきしているだけの食いしんぼうな生き物 動物になりたい 木々が枯れた冬でもふかふかしているだけ かつてはあの子も人間だった ほおばるビスケット 足りないアルファベット 親切さにはかなわないアルファベット ほおばるビスケット 足りないアルファベット 親切さにはかなわないアルファベット | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 目にもとまらない速さで処理されていく風景を 銀行のソファで眺める 西陽射す午後3時 スキャンした馬の走りで駆けていく 雪の道を 受け取った封筒 空へ広げた大きな口が僕を呼ぶ ああ嫌になるよ 言葉をすててしまいたい どきどきしているだけの食いしんぼうな生き物 動物になりたい 壊れない電話はこの世にはないのなら せめて壊れない家具が欲しい ほかに叶うことがあればそれくらいかな ああ嫌になるよ 言葉をすててしまいたい どきどきしているだけの食いしんぼうな生き物 動物になりたい 日々 ささやかな工夫を凝らして 過ごして 胸の痛みはそのままに 柔らかな舌が共有するけど 誰にでも起こる事故でしかないだろうから 言葉をすててしまいたい どきどきしているだけの食いしんぼうな生き物 動物になりたい 木々が枯れた冬でもふかふかしているだけ かつてはあの子も人間だった ほおばるビスケット 足りないアルファベット 親切さにはかなわないアルファベット ほおばるビスケット 足りないアルファベット 親切さにはかなわないアルファベット |
空き地(New Recording)空き地のまんなかに立つ 空き地のまんなかに立つ 少し前は駐車場だった その前はなんだったけ こはもうすぐ洒落た家が建つらしい もぐらは引越しの支度で忙しい 空き地のまんなかに立っている 空き地のまんなかに立っている ここはもうすぐ高い家が建つらしい 東京も冷え込んできた 人気物件ありますか? おでんを家で作ろう 翌日が美味しいよね | People In The Box | 波多野裕文 | People In The Box | | 空き地のまんなかに立つ 空き地のまんなかに立つ 少し前は駐車場だった その前はなんだったけ こはもうすぐ洒落た家が建つらしい もぐらは引越しの支度で忙しい 空き地のまんなかに立っている 空き地のまんなかに立っている ここはもうすぐ高い家が建つらしい 東京も冷え込んできた 人気物件ありますか? おでんを家で作ろう 翌日が美味しいよね |
眼球都市点/線/矩形/曲線 フェイズ/トレース/彩色/カレイドスコープ 巨大なステップ踊るコルトレーン 描くトライアングル 山手線 東京 乗るトレイン 円なぞれば 天気と同じ気分で パレードはたしかエレクトリカル 機嫌は記号次第で 心は愛しいフラクタル ノイローゼ/治療/処方 オレンジ/空はシアニド 背骨は S字 とんがり帽子 目は逆さ十字 ねじの回転 そう、きみは異分子 ワッチングユー 電気と同じ気分で 調子の波はパラメトリカル 紀元は記号次第で テーブルマナーはシアトリカル 燃えるまぶたから垂らす万国旗 ひきずり出したら挨拶するのさ ヘイ、ベイブ ぼくのハートは幾何学模様 天気と同じ気分で パレードはたしかエレクトリカル 機嫌は記号次第で 心は愛しいフラクタル きみに視えるかな ぼくのハートは幾何学模様 きみに視えるかな ぼくのハートは幾何学模様 視力 1000.0 ワッチングユー/ワッチングミー | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | 点/線/矩形/曲線 フェイズ/トレース/彩色/カレイドスコープ 巨大なステップ踊るコルトレーン 描くトライアングル 山手線 東京 乗るトレイン 円なぞれば 天気と同じ気分で パレードはたしかエレクトリカル 機嫌は記号次第で 心は愛しいフラクタル ノイローゼ/治療/処方 オレンジ/空はシアニド 背骨は S字 とんがり帽子 目は逆さ十字 ねじの回転 そう、きみは異分子 ワッチングユー 電気と同じ気分で 調子の波はパラメトリカル 紀元は記号次第で テーブルマナーはシアトリカル 燃えるまぶたから垂らす万国旗 ひきずり出したら挨拶するのさ ヘイ、ベイブ ぼくのハートは幾何学模様 天気と同じ気分で パレードはたしかエレクトリカル 機嫌は記号次第で 心は愛しいフラクタル きみに視えるかな ぼくのハートは幾何学模様 きみに視えるかな ぼくのハートは幾何学模様 視力 1000.0 ワッチングユー/ワッチングミー |
脱皮後きみが持つピカピカの腐らないやつを ちょうだい ぜんぶちょうだい 透明な樹液に集まる うつろな目した昆虫たち あしたはどこへ行こう 孤立無援のまま それだけできみは腰抜けではない 君が乗る戦闘機のなか 花 敷き詰めて 贈るよ はじめから抜け殻だったら もっと世界が好きになれたかな あしたはどこへ行こう 孤立無援のまま それだけできみは腰抜けではない | People In The Box | Hatano | People In The Box | | きみが持つピカピカの腐らないやつを ちょうだい ぜんぶちょうだい 透明な樹液に集まる うつろな目した昆虫たち あしたはどこへ行こう 孤立無援のまま それだけできみは腰抜けではない 君が乗る戦闘機のなか 花 敷き詰めて 贈るよ はじめから抜け殻だったら もっと世界が好きになれたかな あしたはどこへ行こう 孤立無援のまま それだけできみは腰抜けではない |
夜戦きみはまだ起きてる 空に目凝らして 壁のように分厚い雲 浮き足立ってしまって 窓をとびだして 雨樋をつたって 裸足でいく 足首に絡まる濡れた草の匂い 風が止んだら いっせいに揺れるブランコ 水滴に映る季節の走馬灯 忘れたこと 思いだせないこと まだここにいること 山の斜面 勢いづいた子供達を 風が追い越したら 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと墜ちていく 昨夜未明 壁のように分厚い雲に覆われた夜空を 無数の光が横切っていった あるものはそれを隕石だといったが 町の周囲にも山にも海にも落下物はおろか その痕跡すらみあたらなかった 画面のなか 神が手にした松明 暗視スコープ 緑色に揺らめいている 画面のなか 神が手にした松明 暗視スコープ 緑色に揺らめいている 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと もうまにあわないかもしれない 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと墜ちていく | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | きみはまだ起きてる 空に目凝らして 壁のように分厚い雲 浮き足立ってしまって 窓をとびだして 雨樋をつたって 裸足でいく 足首に絡まる濡れた草の匂い 風が止んだら いっせいに揺れるブランコ 水滴に映る季節の走馬灯 忘れたこと 思いだせないこと まだここにいること 山の斜面 勢いづいた子供達を 風が追い越したら 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと墜ちていく 昨夜未明 壁のように分厚い雲に覆われた夜空を 無数の光が横切っていった あるものはそれを隕石だといったが 町の周囲にも山にも海にも落下物はおろか その痕跡すらみあたらなかった 画面のなか 神が手にした松明 暗視スコープ 緑色に揺らめいている 画面のなか 神が手にした松明 暗視スコープ 緑色に揺らめいている 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと もうまにあわないかもしれない 夜空に触れる 僕らの靴 墜ちていくよ きみのもとへと墜ちていく |
泥棒ディスプレイのまわりに花を供える 塩素の匂いで虫もこない いるようでいないようなものでもあてにするんだな? いいんだな? 顔を見せない それも正義だ 石器時代から決まってる 内容のあるようでないようなものでもいいんだというんだな? アマゾン行きのボートがでるぞ とっくに乗組員オーバー 退屈ちゃんと嫉妬は友達 退屈ちゃんとストレスはなかよし 退屈ちゃんと嫉妬は友達 退屈ちゃんとストレスの記念写真 おててをつないで一緒に渡ればいいんだというんだな? プランに加入しないとおいてくぞ 書類にサインしないとおいてくぞ 責任くんたち格好いいな 責任くんたちやたら強いな 責任くんたち格好いいな 責任くんたちやたら強いな 加害者の世界の中心で発足する被害者の会 被害者の世界の中心で発足する加害者の会 責任くんたち格好いいな 責任くんたちやたら強いな 責任くんたち格好いいな 責任くんたちやたら強いな 退屈ちゃんと嫉妬は友達 退屈ちゃんとストレスはなかよし 退屈ちゃんと嫉妬は友達 退屈ちゃんとストレスの記念写真 | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | ディスプレイのまわりに花を供える 塩素の匂いで虫もこない いるようでいないようなものでもあてにするんだな? いいんだな? 顔を見せない それも正義だ 石器時代から決まってる 内容のあるようでないようなものでもいいんだというんだな? アマゾン行きのボートがでるぞ とっくに乗組員オーバー 退屈ちゃんと嫉妬は友達 退屈ちゃんとストレスはなかよし 退屈ちゃんと嫉妬は友達 退屈ちゃんとストレスの記念写真 おててをつないで一緒に渡ればいいんだというんだな? プランに加入しないとおいてくぞ 書類にサインしないとおいてくぞ 責任くんたち格好いいな 責任くんたちやたら強いな 責任くんたち格好いいな 責任くんたちやたら強いな 加害者の世界の中心で発足する被害者の会 被害者の世界の中心で発足する加害者の会 責任くんたち格好いいな 責任くんたちやたら強いな 責任くんたち格好いいな 責任くんたちやたら強いな 退屈ちゃんと嫉妬は友達 退屈ちゃんとストレスはなかよし 退屈ちゃんと嫉妬は友達 退屈ちゃんとストレスの記念写真 |
船夜は黒い 夜は深い 放送はこれでおしまい 住宅街 眠る気配で 子供が泡立つのさ 朽ちた灯台から船は出る 浮かぶ 浮かぶ 浮かぶ 消える 夜は黒い 夜は深い つまさきを浸し遊ぶ 土深く秘めた熱で 子供は気化していく 霧立ちこめる沖へ船は出る 浮かぶ 浮かぶ 浮かぶ 消える 石炭の臭いで犬が乾いた 霧の向こうでラッパが鳴り響くのさ 夜は黒い 夜は深い 放送はこれでおしまい 住宅街 眠る気配で 子供が泡立つのさ 朽ちた灯台から船は出る | People In The Box | Hatano | People In The Box | | 夜は黒い 夜は深い 放送はこれでおしまい 住宅街 眠る気配で 子供が泡立つのさ 朽ちた灯台から船は出る 浮かぶ 浮かぶ 浮かぶ 消える 夜は黒い 夜は深い つまさきを浸し遊ぶ 土深く秘めた熱で 子供は気化していく 霧立ちこめる沖へ船は出る 浮かぶ 浮かぶ 浮かぶ 消える 石炭の臭いで犬が乾いた 霧の向こうでラッパが鳴り響くのさ 夜は黒い 夜は深い 放送はこれでおしまい 住宅街 眠る気配で 子供が泡立つのさ 朽ちた灯台から船は出る |
初日の出朝日か夕日かもわからないやつが 綺麗だなんて言ってないで 太陽が落ちているんじゃないよ 我らが進んでいるのだ 朝日か夕日かもわからないやつが さびしいなんて言ってないで 気分が落ちているんじゃないよ 進んでいくしかないのだ 不思議だ 捨てたり拾ったり 始めては終わらせてく 初日の出 無意識に血を巡らせては 意識して気を巡らせている 朝日か夕日かもわからないやつが 今年も昇る 今年も昇る | People In The Box | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | People In The Box | 朝日か夕日かもわからないやつが 綺麗だなんて言ってないで 太陽が落ちているんじゃないよ 我らが進んでいるのだ 朝日か夕日かもわからないやつが さびしいなんて言ってないで 気分が落ちているんじゃないよ 進んでいくしかないのだ 不思議だ 捨てたり拾ったり 始めては終わらせてく 初日の出 無意識に血を巡らせては 意識して気を巡らせている 朝日か夕日かもわからないやつが 今年も昇る 今年も昇る |
デヴィルズ&モンキーズジェームスディーンにマリリンモンロー 政治家も吸血鬼も 鳥を帯びた木のそばを ありふれた都市に変える 警察、ジャンキー、アナーキスト 野次馬も哲学者も テレビのように七色の光の大通りへ なにもかも忘れさせて 踊る ヒッピーヒッピーシェイク パレードにぼくも連れ出して ねえベイビー 悪魔が去るまで パンと見世物、ワインとタバコ ビジネスに長けた子供 探偵、ヤンキー、ジャーナリスト 放たれた野犬たちも 電磁波が四方飛び交うどよめく大通りへ なにもかも忘れさせて 踊る ヒッピーヒッピーシェイク パレードにぼくも連れ出して ねえベイビー 悪魔が去るまで ジェームスディーンにマリリンモンロー -FOR SALE 政治家も吸血鬼も -FOR SALE 警察、ジャンキー、アナーキスト -FOR SALE 野次馬も哲学者も -FOR SALE パンと見世物、ワインとタバコ -FOR SALE ビジネスに長けた子供 -FOR SALE 探偵、ヤンキー、ジャーナリスト -FOR SALE 僕らを目醒めさす眩しい朝 -NOT FOR SALE なにもかも忘れさせて 踊る ヒッピーヒッピーシェイク パレードにぼくも連れ出して ねえベイビー 記憶に逆らって踊る 絵具が溶け合ったように あくまがさるまで ごらんよ 空き物件の屋上からの一面の炎 ほらごらん、歴史は栄えあるハロウィン 終わりなきトリックオアトリート さよなら、ハロウィン ほらごらん、歴史は耽美なハリウッド 終わりなきサンセットストリップ さよなら、ハロウィン | People In The Box | Hirofumi Hatano | People In The Box | | ジェームスディーンにマリリンモンロー 政治家も吸血鬼も 鳥を帯びた木のそばを ありふれた都市に変える 警察、ジャンキー、アナーキスト 野次馬も哲学者も テレビのように七色の光の大通りへ なにもかも忘れさせて 踊る ヒッピーヒッピーシェイク パレードにぼくも連れ出して ねえベイビー 悪魔が去るまで パンと見世物、ワインとタバコ ビジネスに長けた子供 探偵、ヤンキー、ジャーナリスト 放たれた野犬たちも 電磁波が四方飛び交うどよめく大通りへ なにもかも忘れさせて 踊る ヒッピーヒッピーシェイク パレードにぼくも連れ出して ねえベイビー 悪魔が去るまで ジェームスディーンにマリリンモンロー -FOR SALE 政治家も吸血鬼も -FOR SALE 警察、ジャンキー、アナーキスト -FOR SALE 野次馬も哲学者も -FOR SALE パンと見世物、ワインとタバコ -FOR SALE ビジネスに長けた子供 -FOR SALE 探偵、ヤンキー、ジャーナリスト -FOR SALE 僕らを目醒めさす眩しい朝 -NOT FOR SALE なにもかも忘れさせて 踊る ヒッピーヒッピーシェイク パレードにぼくも連れ出して ねえベイビー 記憶に逆らって踊る 絵具が溶け合ったように あくまがさるまで ごらんよ 空き物件の屋上からの一面の炎 ほらごらん、歴史は栄えあるハロウィン 終わりなきトリックオアトリート さよなら、ハロウィン ほらごらん、歴史は耽美なハリウッド 終わりなきサンセットストリップ さよなら、ハロウィン |