一日の終りには一日の終りには やさしい顔と 日向の匂いの懐かしい そんな部屋がある 一日の終りには チビリチビリと そこいらにあるよな倖わせを 飲みほしていく この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで 一日の終りには ポツリポツリと 柱時計が我が家の今日を 刻みつけている この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで 一日の終りには 古い雑誌の やりかけのパズル・ワーク 埋めてみたりする 一日の終りには かすかな記憶 たどりたどって腕枕 そんな夜がある この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 一日の終りには やさしい顔と 日向の匂いの懐かしい そんな部屋がある 一日の終りには チビリチビリと そこいらにあるよな倖わせを 飲みほしていく この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで 一日の終りには ポツリポツリと 柱時計が我が家の今日を 刻みつけている この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで 一日の終りには 古い雑誌の やりかけのパズル・ワーク 埋めてみたりする 一日の終りには かすかな記憶 たどりたどって腕枕 そんな夜がある この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで |
ユイ・コムロこの子のすること 見てごらん もう 自分が女だってこと 知ってるような 僕の思惑や 心配など この子にとっては何でもないが それでいいさ 僕の愛のふるさとに なったこの子に 僕は僕のすべてを 投げだしてしまうだろう 怒ったり笑ったり 一人前だね くやし泣きすることも 今に覚えるさ この子が結婚 ましてや母に… そのとき 僕はどんな顔して いるのだろう 僕の愛のふるさとに なったこの子に 僕は僕のすべてを 投げだしてしまうだろう | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | この子のすること 見てごらん もう 自分が女だってこと 知ってるような 僕の思惑や 心配など この子にとっては何でもないが それでいいさ 僕の愛のふるさとに なったこの子に 僕は僕のすべてを 投げだしてしまうだろう 怒ったり笑ったり 一人前だね くやし泣きすることも 今に覚えるさ この子が結婚 ましてや母に… そのとき 僕はどんな顔して いるのだろう 僕の愛のふるさとに なったこの子に 僕は僕のすべてを 投げだしてしまうだろう |
無題いつも いつも ぼくが きみを 見ててあげるから 安心して おやすみ 傷つけあうことに 慣れてしまった この世界 そこで ぼくらは 生まれ 育った | 小室等 | 小室等 | 小室等 | | いつも いつも ぼくが きみを 見ててあげるから 安心して おやすみ 傷つけあうことに 慣れてしまった この世界 そこで ぼくらは 生まれ 育った |
雨は燃えている激しい夏に まばたきもせず 疲れた服 脱ぎ捨てれば 雨は燃えている 雨は燃えている 私の羽根を焼いて いつかあの子が 泣いて通った あの家もこの家も 窓を閉じ始め 雨は燃えている 雨は燃えている あの娘の影を吸いとって 「来年また 来て下さいね」と 今日で終りの 私に優しく 雨は燃えている 雨は燃えている 季節のわかれめ告げて 雨は燃えている 雨は燃えている 季節のわかれめ告げて | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 激しい夏に まばたきもせず 疲れた服 脱ぎ捨てれば 雨は燃えている 雨は燃えている 私の羽根を焼いて いつかあの子が 泣いて通った あの家もこの家も 窓を閉じ始め 雨は燃えている 雨は燃えている あの娘の影を吸いとって 「来年また 来て下さいね」と 今日で終りの 私に優しく 雨は燃えている 雨は燃えている 季節のわかれめ告げて 雨は燃えている 雨は燃えている 季節のわかれめ告げて |
ゆきの季節凍てついた窓 彼方に 幻のような河 あたたかなココア ゆるゆるこしらえ こんな日の 空にせつなく 鳥は雪 吐息は雪 降りてくるはずの 愛の ゆくえを追っている まばらな人影に ひとりきりで私 こんな日の 空にせつなく 鳥は雪 吐息は雪 | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 凍てついた窓 彼方に 幻のような河 あたたかなココア ゆるゆるこしらえ こんな日の 空にせつなく 鳥は雪 吐息は雪 降りてくるはずの 愛の ゆくえを追っている まばらな人影に ひとりきりで私 こんな日の 空にせつなく 鳥は雪 吐息は雪 |
東京君ならどこへ行っても きっとうまくよれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに 君 知っているだろう 僕の気持 だからなにも言わないね 最後の 最後まで 車のつづれ織り ぬければ もうすぐだよ 君を見送る そして 見送った空港 君ならどこへ行っても きっとうまくやれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに サヨナラとコンニチハが こぼれそうな駅 もう 君の思いで楽しむ やわらかな影 人の流れの中 朝をみかけた この都会(マチ)を 捨てきれないのは なぜなんだろう 君ならどこへ行っても きっとうまくやれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 君ならどこへ行っても きっとうまくよれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに 君 知っているだろう 僕の気持 だからなにも言わないね 最後の 最後まで 車のつづれ織り ぬければ もうすぐだよ 君を見送る そして 見送った空港 君ならどこへ行っても きっとうまくやれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに サヨナラとコンニチハが こぼれそうな駅 もう 君の思いで楽しむ やわらかな影 人の流れの中 朝をみかけた この都会(マチ)を 捨てきれないのは なぜなんだろう 君ならどこへ行っても きっとうまくやれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに |
都会の朝厚いガラスのむこうに 白い河のような高速道路 音を刻まない街のかなたに 今日がただ急ぐよ 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく 淋しいからこそ微笑み 始発のバスにゆられてみれば やがてざわめきとかわる街に やさしい人々がよみがえる 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく 赤錆びた橋の上をふたり 今日もわかれる人がいる 鳥は又いつか飛んでくるよ この空を見直したときに 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 厚いガラスのむこうに 白い河のような高速道路 音を刻まない街のかなたに 今日がただ急ぐよ 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく 淋しいからこそ微笑み 始発のバスにゆられてみれば やがてざわめきとかわる街に やさしい人々がよみがえる 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく 赤錆びた橋の上をふたり 今日もわかれる人がいる 鳥は又いつか飛んでくるよ この空を見直したときに 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく |
流星花火「下町は田舎みたいだ」って 車に乗り合わせた女の子が言う 下町育ちの小室さんは 「成程……」 と、うなずく 道産児の僕は 「そうかな……」 と、首をかしげる 田舎の縁日には 肌寒い夏の空を 流星花火が 飛び交っていた そいつが違うと 思うのだ | 小室等 | 及川恒平 | 小室等 | | 「下町は田舎みたいだ」って 車に乗り合わせた女の子が言う 下町育ちの小室さんは 「成程……」 と、うなずく 道産児の僕は 「そうかな……」 と、首をかしげる 田舎の縁日には 肌寒い夏の空を 流星花火が 飛び交っていた そいつが違うと 思うのだ |
苦業螺旋階段をのぼる 石壁にかこまれた 暗い けわしい 石の階段をのぼる 小さなランプをぶら下げながら 階段が尽きさえすれば 水平線が見えるのである。 あ 階段が尽きさえすれば! 螺旋階段をのぼる 石壁にかこまれた 暗い けわしい 石の階段をのぼる 小さなランプをぶら下げながら とおいむかし 白々しいウソをついたことがある 愛するひとに とおいむかし | 小室等 | 黒田三郎 | 小室等 | | 螺旋階段をのぼる 石壁にかこまれた 暗い けわしい 石の階段をのぼる 小さなランプをぶら下げながら 階段が尽きさえすれば 水平線が見えるのである。 あ 階段が尽きさえすれば! 螺旋階段をのぼる 石壁にかこまれた 暗い けわしい 石の階段をのぼる 小さなランプをぶら下げながら とおいむかし 白々しいウソをついたことがある 愛するひとに とおいむかし |
かげろうの唄誰にも叱られず 誰にも知られず 誰にも罰せられず 自分だけのものがほしい 何処にでもあって いつでもあって 誰のものでもない 自分だけのものがほしい もしも空のように もしも水のように 土のように そんな 自分だけのものがないなら 一日のうちに生まれて 生きて 死んでいく かげろうに生まれかわりたい 一瞬の愛が 永遠に続き 永遠の愛が 一瞬に盡きる もしも空のように もしも水のように 土のように そんな そんな自分だけの愛がないなら 一日のうちに生まれて 生きて 死んでいく かげろうに生まれかわりたい | 小室等 | 和田夏十 | 小室等 | | 誰にも叱られず 誰にも知られず 誰にも罰せられず 自分だけのものがほしい 何処にでもあって いつでもあって 誰のものでもない 自分だけのものがほしい もしも空のように もしも水のように 土のように そんな 自分だけのものがないなら 一日のうちに生まれて 生きて 死んでいく かげろうに生まれかわりたい 一瞬の愛が 永遠に続き 永遠の愛が 一瞬に盡きる もしも空のように もしも水のように 土のように そんな そんな自分だけの愛がないなら 一日のうちに生まれて 生きて 死んでいく かげろうに生まれかわりたい |
逃亡の河高いあの山への道 通い道 愛、愛 遠いふるさとの河 氾濫河(あばれかわ) 夢、夢 三つの顔をもつ俺たち 今日の寝ぐらはあの娘の胸 肩に背に乱れる山桜 高いあの山への道 通い道 雨、雨が降る 遠いふるさとの河 氾濫河(あばれがわ) 霧、霧にかすむ 明日にはぐれた俺たち 誰白波の無縁仏 風に風に揺れる母子草 明日にはぐれた俺たち 誰白波の無縁仏 風に風に揺れる母子草 | 小室等 | 田槙道子 | 小室等 | | 高いあの山への道 通い道 愛、愛 遠いふるさとの河 氾濫河(あばれかわ) 夢、夢 三つの顔をもつ俺たち 今日の寝ぐらはあの娘の胸 肩に背に乱れる山桜 高いあの山への道 通い道 雨、雨が降る 遠いふるさとの河 氾濫河(あばれがわ) 霧、霧にかすむ 明日にはぐれた俺たち 誰白波の無縁仏 風に風に揺れる母子草 明日にはぐれた俺たち 誰白波の無縁仏 風に風に揺れる母子草 |
フライング山脈はるか 高原のかなた ひとり旅するところ 古はるか 潮騒のかなた 幻の奇しき都 沙羅双樹の木蔭に憩う 老いたひとりの男に出会った 日暮れし里へのその道を聞けば 遠く指さし 静かに笑った 初めてぼくは知ったのさ 人の命の哀しさを 初めてぼくは知ったのさ 白く続く道の涯てを 山脈はるか 高原のかなた ひとり旅するところ 古はるか 潮騒のかなた 幻の奇しき都 緑の樹々に陽はそそぐ 光りの中でぼくは飛ぶ 梢を渡って風が吹く 風の背中でぼくは走る 山脈はるか 高原のかなた ひとり旅するところ 古はるか 潮騒のかなた 幻の奇しき都 石の温もり 夕べの市場 行き交う人々の賑わい 呼び声きいて 翼返せば 光と影がまどろんでいた 初めてぼくは知ったのさ 人の命のみじめさを 初めてぼくは知ったのさ 風と語る石の言葉 山脈はるか 高原のかなた ひとり旅するところ 古はるか 潮騒のかなた 幻の奇しき都 | 小室等 | 田槙道子 | 小室等 | | 山脈はるか 高原のかなた ひとり旅するところ 古はるか 潮騒のかなた 幻の奇しき都 沙羅双樹の木蔭に憩う 老いたひとりの男に出会った 日暮れし里へのその道を聞けば 遠く指さし 静かに笑った 初めてぼくは知ったのさ 人の命の哀しさを 初めてぼくは知ったのさ 白く続く道の涯てを 山脈はるか 高原のかなた ひとり旅するところ 古はるか 潮騒のかなた 幻の奇しき都 緑の樹々に陽はそそぐ 光りの中でぼくは飛ぶ 梢を渡って風が吹く 風の背中でぼくは走る 山脈はるか 高原のかなた ひとり旅するところ 古はるか 潮騒のかなた 幻の奇しき都 石の温もり 夕べの市場 行き交う人々の賑わい 呼び声きいて 翼返せば 光と影がまどろんでいた 初めてぼくは知ったのさ 人の命のみじめさを 初めてぼくは知ったのさ 風と語る石の言葉 山脈はるか 高原のかなた ひとり旅するところ 古はるか 潮騒のかなた 幻の奇しき都 |
独り立ちの歌遠い空が晴れた朝には 地平さして 鳥が飛ぶよ ふるい友よ 君にさよなら 雨の日には 手紙書くさ 涙をぬぐい 訪ねてゆこう はるかな空の まだ見ぬ あの人 長い夜の 夢に目覚めて 出かけようと心に決めた 遠い空が晴れた朝には いつもの山脈 ひときは高く | 小室等 | 田槙道子 | 小室等 | | 遠い空が晴れた朝には 地平さして 鳥が飛ぶよ ふるい友よ 君にさよなら 雨の日には 手紙書くさ 涙をぬぐい 訪ねてゆこう はるかな空の まだ見ぬ あの人 長い夜の 夢に目覚めて 出かけようと心に決めた 遠い空が晴れた朝には いつもの山脈 ひときは高く |
12階建てのバスどこからやってくるのだろう 約束のように バスがやってくる 12階建てのバスがバスがやってくる あれは昨晩おそく 彼女に会いたくなった だから会いに行った 彼女は明るく言った あたしに何ができるの おしえてほしい 私達は花火のようになった どこからやってくるのだろう 約束のように バスがやってくる 12階建てのバスがバスがやってくる 今朝 いつもの時間に 私は新聞を読んでいた 電話のベルがなった やさしい彼女からだった そっとしておいてほしい さようなら 私はなんにも答えなかった どこからやってくるのだろう 約束のように バスがやってくる 12階建てのバスがバスがやってくる 午後はコーヒーを入れて 数枚の手紙をかいた きのうのことや 今日のことや 彼女にこう書いてやった こんにちは 君は美しい それから私は街をでた どこからやってくるのだろう 約束のように バスがやってくる 12階建てのバスがバスがやってくる 知ってる人や知らない人 色んな人が乗っている 12階建てのバスが 12階建てのバスが 12階建てのバスが 12階建てのバスが バスがやってくる バスがやってくる | 小室等 | 小島武 | 小室等 | | どこからやってくるのだろう 約束のように バスがやってくる 12階建てのバスがバスがやってくる あれは昨晩おそく 彼女に会いたくなった だから会いに行った 彼女は明るく言った あたしに何ができるの おしえてほしい 私達は花火のようになった どこからやってくるのだろう 約束のように バスがやってくる 12階建てのバスがバスがやってくる 今朝 いつもの時間に 私は新聞を読んでいた 電話のベルがなった やさしい彼女からだった そっとしておいてほしい さようなら 私はなんにも答えなかった どこからやってくるのだろう 約束のように バスがやってくる 12階建てのバスがバスがやってくる 午後はコーヒーを入れて 数枚の手紙をかいた きのうのことや 今日のことや 彼女にこう書いてやった こんにちは 君は美しい それから私は街をでた どこからやってくるのだろう 約束のように バスがやってくる 12階建てのバスがバスがやってくる 知ってる人や知らない人 色んな人が乗っている 12階建てのバスが 12階建てのバスが 12階建てのバスが 12階建てのバスが バスがやってくる バスがやってくる |
年輪・歯車ふとかれに出あって ふとキスされて ふとかれが好きになって ふとすばらしいとおもって ふとほほえんで ふと大きな声をあげて ふと未来を夢みて ふと美しい生活をはじめて ふと子どもに見とれて ふとかれの変化に気づいて ふと捨てられたことをしって ふと涙をながして ふとひとりぼっちになって ふと身よりをたずねて ふと顔のしわをみつめて ふと眼を閉じて 靴にありついて ほっとしたかと思うと そうズボンがぼろになっている ズボンがぼろに ズボンにありついて ほっとしたかと思うと 上着がぼろぼろになっている 上着がぼろぼろに 上着にありついて ほっとしたかと思うと そうもとに戻ってまた もとに戻ってまた ぼろ靴をひきづって ぼろ靴をひきづって ぼろ靴をひきづって 靴を探しまわっている ふとひとりぼっちになって ふと身よりをたずねて ふと顔のしわをみつめて ふと眼を閉じて | 小室等 | 有馬敲・山之口獏 | 高田渡 | | ふとかれに出あって ふとキスされて ふとかれが好きになって ふとすばらしいとおもって ふとほほえんで ふと大きな声をあげて ふと未来を夢みて ふと美しい生活をはじめて ふと子どもに見とれて ふとかれの変化に気づいて ふと捨てられたことをしって ふと涙をながして ふとひとりぼっちになって ふと身よりをたずねて ふと顔のしわをみつめて ふと眼を閉じて 靴にありついて ほっとしたかと思うと そうズボンがぼろになっている ズボンがぼろに ズボンにありついて ほっとしたかと思うと 上着がぼろぼろになっている 上着がぼろぼろに 上着にありついて ほっとしたかと思うと そうもとに戻ってまた もとに戻ってまた ぼろ靴をひきづって ぼろ靴をひきづって ぼろ靴をひきづって 靴を探しまわっている ふとひとりぼっちになって ふと身よりをたずねて ふと顔のしわをみつめて ふと眼を閉じて |
今日までそして明日からわたしは今日まで 生きてみました 時にはだれかの力をかりて 時にはだれかにしがみついて わたしは今日まで 生きてみました そして今わたしは思っています 明日からもこうして 生きて行くだろうと わたしは今日まで 生きてみました 時にはだれかをあざ笑って 時にはだれかにおびやかされて わたしは今日まで 生きてみました そして今わたしは思っています 明日からもこうして 生きて行くだろうと わたしは今日まで 生きてみました 時にはだれかにうらぎられて 時にはだれかと手をとりあって わたしは今日まで 生きてみました そして今わたしは思っています 明日からもこうして 生きて行くだろうと わたしにはわたしの 生き方があるでしょう それはおそらく 自分というものを 知ることから 始まるものでしょう けれどそれにしたって どこでどう変わってしまうか そうですわからないまま 生きてゆく 明日からのそんなわたしです | 小室等 | 吉田拓郎 | 吉田拓郎 | | わたしは今日まで 生きてみました 時にはだれかの力をかりて 時にはだれかにしがみついて わたしは今日まで 生きてみました そして今わたしは思っています 明日からもこうして 生きて行くだろうと わたしは今日まで 生きてみました 時にはだれかをあざ笑って 時にはだれかにおびやかされて わたしは今日まで 生きてみました そして今わたしは思っています 明日からもこうして 生きて行くだろうと わたしは今日まで 生きてみました 時にはだれかにうらぎられて 時にはだれかと手をとりあって わたしは今日まで 生きてみました そして今わたしは思っています 明日からもこうして 生きて行くだろうと わたしにはわたしの 生き方があるでしょう それはおそらく 自分というものを 知ることから 始まるものでしょう けれどそれにしたって どこでどう変わってしまうか そうですわからないまま 生きてゆく 明日からのそんなわたしです |
夢のまた夢夢のまた夢なんの夢 あの街この街日が暮れて 赤いぞうりの緒が切れた 夢のまた夢なんの夢 夢のまた夢いつの夢 回り燈籠辿るような ひとりぼっちの隠れん坊 夢のまた夢いつの夢 夢のまた夢おそい夢 落ちてくたそがれ追っかけて はぐれた片手のお人形と 夢のまた夢おそい夢 夢のまた夢誰の夢 お背戸の藪の指切りを いつか忘れた花嫁の 夢のまた夢誰の夢 夢のまた夢遠い夢 あの子と二人海の中 それともひとりで船に乗ろ 夢のまた夢遠い夢 夢のまた夢なんの夢 あの街この街日が暮れて 赤いぞうりの緒が切れた 夢のまた夢なんの夢 | 小室等 | 北村魚・及川恒平 | 及川恒平 | | 夢のまた夢なんの夢 あの街この街日が暮れて 赤いぞうりの緒が切れた 夢のまた夢なんの夢 夢のまた夢いつの夢 回り燈籠辿るような ひとりぼっちの隠れん坊 夢のまた夢いつの夢 夢のまた夢おそい夢 落ちてくたそがれ追っかけて はぐれた片手のお人形と 夢のまた夢おそい夢 夢のまた夢誰の夢 お背戸の藪の指切りを いつか忘れた花嫁の 夢のまた夢誰の夢 夢のまた夢遠い夢 あの子と二人海の中 それともひとりで船に乗ろ 夢のまた夢遠い夢 夢のまた夢なんの夢 あの街この街日が暮れて 赤いぞうりの緒が切れた 夢のまた夢なんの夢 |
バラはあこがれ永遠の誓いにそむいた心が 君を捨ててゆくときも 隠しきれない悩みを誰にも 打ち明けられないときも バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 くらしに追われあちこちと街を さまよいあるくときも はらがへっておまけにおけらで 夜風がわびしいときも バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 冬が長すぎあしたに小さな 望みももてないときも ひえた心をあたためる為の 友達もいないときも バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 あなたが聞いてる僕のこの歌を あげましょうあなたに少し あなたのおもいに あなたのあこがれに 香りをつけましょうバラの バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 | 小室等 | 早川清至 | ジルベール・ベコ― | | 永遠の誓いにそむいた心が 君を捨ててゆくときも 隠しきれない悩みを誰にも 打ち明けられないときも バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 くらしに追われあちこちと街を さまよいあるくときも はらがへっておまけにおけらで 夜風がわびしいときも バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 冬が長すぎあしたに小さな 望みももてないときも ひえた心をあたためる為の 友達もいないときも バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 あなたが聞いてる僕のこの歌を あげましょうあなたに少し あなたのおもいに あなたのあこがれに 香りをつけましょうバラの バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 バラはあこがれバラはあこがれ バラは僕たちの夢 |
お早うの朝ゆうべ見た夢の中で ぼくは石になっていた 見知らぬ町で人に踏まれ 声を限りに叫んでた 夜の心のくらやみから 夢はわいてくる さめても夢は消えはしない けれどお早うの朝はくる ゆうべ見た夢の中で ぼくはきみを抱きしめた はだしの足の指の下で 何故か地球はまわってた 夜の心のくらやみから 夢はわいてくる 夢には明日がかくれている だからお早うの朝はくる 夜の心のくらやみから 夢はわいてくる 夢には明日がかくれている だからお早うの朝はくる だからお早うの朝はくる | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | ゆうべ見た夢の中で ぼくは石になっていた 見知らぬ町で人に踏まれ 声を限りに叫んでた 夜の心のくらやみから 夢はわいてくる さめても夢は消えはしない けれどお早うの朝はくる ゆうべ見た夢の中で ぼくはきみを抱きしめた はだしの足の指の下で 何故か地球はまわってた 夜の心のくらやみから 夢はわいてくる 夢には明日がかくれている だからお早うの朝はくる 夜の心のくらやみから 夢はわいてくる 夢には明日がかくれている だからお早うの朝はくる だからお早うの朝はくる |
雨が空から降れば雨が空から 降れば オモイデは 地面にしみこむ 雨がシトシト降れば オモイデはシトシトにじむ 黒いコーモリ傘をさして 街を歩けば あの街は雨の中 この街も雨の中 電信柱もポストも フルサトも雨の中 しょうがない 雨の日はしょうがない 公園のベンチでひとり おさかなをつれば おさかなもまた 雨の中 しょうがない 雨の日はしょうがない…‥ しょうがない 雨の日はしょうがない | 小室等 | 別役実 | 小室等 | | 雨が空から 降れば オモイデは 地面にしみこむ 雨がシトシト降れば オモイデはシトシトにじむ 黒いコーモリ傘をさして 街を歩けば あの街は雨の中 この街も雨の中 電信柱もポストも フルサトも雨の中 しょうがない 雨の日はしょうがない 公園のベンチでひとり おさかなをつれば おさかなもまた 雨の中 しょうがない 雨の日はしょうがない…‥ しょうがない 雨の日はしょうがない |
国境のアゼルバイジャン・コニャックまっすぐに どこまでも 凍てついて 続く道 国境のキオスクで 棚に見つけた アゼルバイジャン・コニャック 頬をなぶる雪を解かす アゼルバイジャン・コニャック きみの心熱くする アゼルバイジャン・コニャック 心配しないで 雪の道でも ドミトリーエフの腕は確かさ さあおやすみ 走り続けた 長い旅路の ひとときを ふたりの愛の アクセルゆるむ 夜更けのモスクワの街 灯まばら アルバート通り 車停めて 朝を待つ 頬をなぶる雪を解かす アゼルバイジャン・コニャック きみの心熱くする アゼルバイジャン・コニャック 心配しないで 笑ってごらん ドミトリーエフがきみに歌うよ さあおやすみ 走り続けた 長い旅路の ひとときを 頬をなぶる雪を解かす アゼルバイジャン・コニャック きみの心熱くする アゼルバイジャン・コニャック 夜が明けたね ぼくは行くよ いつものように キスをくれるね さあおやすみ 走り続ける 長い旅路の ひとときを | 小室等 | 小室等 | 小室等 | | まっすぐに どこまでも 凍てついて 続く道 国境のキオスクで 棚に見つけた アゼルバイジャン・コニャック 頬をなぶる雪を解かす アゼルバイジャン・コニャック きみの心熱くする アゼルバイジャン・コニャック 心配しないで 雪の道でも ドミトリーエフの腕は確かさ さあおやすみ 走り続けた 長い旅路の ひとときを ふたりの愛の アクセルゆるむ 夜更けのモスクワの街 灯まばら アルバート通り 車停めて 朝を待つ 頬をなぶる雪を解かす アゼルバイジャン・コニャック きみの心熱くする アゼルバイジャン・コニャック 心配しないで 笑ってごらん ドミトリーエフがきみに歌うよ さあおやすみ 走り続けた 長い旅路の ひとときを 頬をなぶる雪を解かす アゼルバイジャン・コニャック きみの心熱くする アゼルバイジャン・コニャック 夜が明けたね ぼくは行くよ いつものように キスをくれるね さあおやすみ 走り続ける 長い旅路の ひとときを |
朝八時朝八時 歩道にそれぞれの影をひいて 人々は急ぎ足 ドルと円とフランとポンドが渦巻く 退屈で騒がしい一日の始まり 朝八時 誰もが心の中で何かを呟いていて 誰にも人の呟きが聞こえない ビルの肩からは朝陽 何度くり返しても日ごとに新しい朝陽 朝八時 人波にもまれながら私は呟く いちばん大切な人はただひとり その人が見つからない不幸せ その人を探しつづける幸せ | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 朝八時 歩道にそれぞれの影をひいて 人々は急ぎ足 ドルと円とフランとポンドが渦巻く 退屈で騒がしい一日の始まり 朝八時 誰もが心の中で何かを呟いていて 誰にも人の呟きが聞こえない ビルの肩からは朝陽 何度くり返しても日ごとに新しい朝陽 朝八時 人波にもまれながら私は呟く いちばん大切な人はただひとり その人が見つからない不幸せ その人を探しつづける幸せ |
いたずらがき私はあなたに問いかけた あなたは決して答えなかった そのかわりいつもきれいな笑顔を見せた あなたの残していった思い出は ジグソーパズルのひとかけら 過ぎた夏の風景のどこにもはまらない まっ白い紙を前にして いたずらがきしか書けない私 木もれ陽は写真の中で今もまぶしい あなたの忘れていった音楽は かすれた口笛のハ短調 過ぎた夏の青空に今日もこだまする 私はあなたに問いかけた あなたは決して答えなかった…… | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 私はあなたに問いかけた あなたは決して答えなかった そのかわりいつもきれいな笑顔を見せた あなたの残していった思い出は ジグソーパズルのひとかけら 過ぎた夏の風景のどこにもはまらない まっ白い紙を前にして いたずらがきしか書けない私 木もれ陽は写真の中で今もまぶしい あなたの忘れていった音楽は かすれた口笛のハ短調 過ぎた夏の青空に今日もこだまする 私はあなたに問いかけた あなたは決して答えなかった…… |
赤いクーペ火の山の広がる裾野 ゆるやかにほどける道を モーツアルトが歌ってくれる どこまでも走ってゆきたい サンルーフを開けて君だけをのせて この時代が終わるまで 雲うつすバックミラーに 一瞬に飛び去る時を モーツアルトがよみがえらせる いつまでも走ってゆきたい 地図は破り捨てて君だけをのせて この世界が終わるまで 透き通るフロントグラス その先を誰も知らない モーツアルトもいつかとだえて ひたすらに走ってゆくだけ ほほえみに疲れた君だけをのせて このいのちが終わるまで 止まれないもう止まれない赤いクーペ 悲しみは走りつづける 幸せを連れて | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 火の山の広がる裾野 ゆるやかにほどける道を モーツアルトが歌ってくれる どこまでも走ってゆきたい サンルーフを開けて君だけをのせて この時代が終わるまで 雲うつすバックミラーに 一瞬に飛び去る時を モーツアルトがよみがえらせる いつまでも走ってゆきたい 地図は破り捨てて君だけをのせて この世界が終わるまで 透き通るフロントグラス その先を誰も知らない モーツアルトもいつかとだえて ひたすらに走ってゆくだけ ほほえみに疲れた君だけをのせて このいのちが終わるまで 止まれないもう止まれない赤いクーペ 悲しみは走りつづける 幸せを連れて |
OVER THE RAINBOWSomewhere Over The Rainbow way up high There's a land that I heard of once in a lull-a-by Somewhere Over The Rainbow, skies are blue And the dreams that you dare to dream really do come true Someday I'll wish up on a star and wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops away above the chimney tops that's where you'll find me Somewhere Over The Rainbow blue birds fly Birds fly Over The Rainbow why then oh why can't I | 小室等 | E.Y.HARBURG | HAROLD ARLEN | | Somewhere Over The Rainbow way up high There's a land that I heard of once in a lull-a-by Somewhere Over The Rainbow, skies are blue And the dreams that you dare to dream really do come true Someday I'll wish up on a star and wake up where the clouds are far behind me Where troubles melt like lemon drops away above the chimney tops that's where you'll find me Somewhere Over The Rainbow blue birds fly Birds fly Over The Rainbow why then oh why can't I |
あの日 輝いていたきみに時はめぐり 街は変わっても 路地に入れば 思い出すよ 暗くなるのも忘れて 君と遊んだあの日のことを The long bright path to youth 忘れない The long bright path to youth いつまでも 時はめぐり 君は旅立っても トンネル抜ければ 思い出すよ 原っぱの奥の秘密の基地 君と作ったあの日のことを The long bright path to youth 忘れない The long bright path to youth いつまでも 時はめぐり 人は変わっても 坂をのぼれば 思い出すよ 学校からの帰り道 夢を語ったあの日のことを The long bright path to youth 忘れない The long bright path to youth いつまでも | 小室等 | 下島三重子 | 小室等 | | 時はめぐり 街は変わっても 路地に入れば 思い出すよ 暗くなるのも忘れて 君と遊んだあの日のことを The long bright path to youth 忘れない The long bright path to youth いつまでも 時はめぐり 君は旅立っても トンネル抜ければ 思い出すよ 原っぱの奥の秘密の基地 君と作ったあの日のことを The long bright path to youth 忘れない The long bright path to youth いつまでも 時はめぐり 人は変わっても 坂をのぼれば 思い出すよ 学校からの帰り道 夢を語ったあの日のことを The long bright path to youth 忘れない The long bright path to youth いつまでも |
ぽつねん公園の陽だまりに おばあさんひとりぽつねん やがて極楽でも今地獄 膝は痛むし目はかすむ 富士山だって崩れてく もういいかい まあだだよ 孫たちの顔おぼろ おばあさんひとりぽつねん やがて極楽でも今地獄 桜ばっかり花ざかり いろはにほへとなんまいだ もういいかい まあだだよ 来し方も行く末も おばあさんひとりぽつねん やがて極楽でも今地獄 することもなし退屈だ 救急車でも呼ぼうかね もういいかい まあだだよ | 小室等 | 谷川俊太郎 | 武満徹 | | 公園の陽だまりに おばあさんひとりぽつねん やがて極楽でも今地獄 膝は痛むし目はかすむ 富士山だって崩れてく もういいかい まあだだよ 孫たちの顔おぼろ おばあさんひとりぽつねん やがて極楽でも今地獄 桜ばっかり花ざかり いろはにほへとなんまいだ もういいかい まあだだよ 来し方も行く末も おばあさんひとりぽつねん やがて極楽でも今地獄 することもなし退屈だ 救急車でも呼ぼうかね もういいかい まあだだよ |
雨のベラルーシ思い出の街ベラルーシ きみと過ごしたベラルーシ リンゴの花をきみの 髪に飾ったあの日 まるで昨日のことのようだね きみのいない五月の 雨のベラルーシ 思い出の街ベラルーシ きみと過ごしたベラルーシ きみの肩を抱いて 歩いたソージュの岸辺 ゆるされるなら 時間よ戻れ きみのいない五月の 雨のベラルーシ ゆるされるなら 時間よ戻れ きみのいない五月の 雨のベラルーシ | 小室等 | 小室等 | 小室等 | | 思い出の街ベラルーシ きみと過ごしたベラルーシ リンゴの花をきみの 髪に飾ったあの日 まるで昨日のことのようだね きみのいない五月の 雨のベラルーシ 思い出の街ベラルーシ きみと過ごしたベラルーシ きみの肩を抱いて 歩いたソージュの岸辺 ゆるされるなら 時間よ戻れ きみのいない五月の 雨のベラルーシ ゆるされるなら 時間よ戻れ きみのいない五月の 雨のベラルーシ |
ウォーキング・マンディ・モーニングいつもの路 ウォーキング・マンディ・モーニング 煙草くわえて ウィズこころスモーキン 空は青く どこからどこまでブルー 大通りには 春の陽シャイニング やるせなくって ちょっとウィンドウ・ショッピング ガラスの中で わたしを見ている わたし このまえの 青空の色だけれど あの時見た あの空は もうどこにもない いいこと全部 日曜日で終わってしまった 曲り角で だれかがコーリング 柳と風に ウィズこころブローイング 振り向いたって あなたはどこにもいない いつもの店 さめたブルー・マウンテン 雑誌めくって 頬杖シッティング 窓の向こうは まぶしいサニー・サイド・ストリート 流れてくる ラジオのスウィート・ソング 思い出しそで なんとなくスマイリング カップの中で ゆらゆら揺れてる わたし このまえの 青空の色だけれど あの時見た あの空は もうどこにもない いいこと全部 日曜日で終わってしまった 私だけの ウォーキング・マンディ・モーニング 午前十時の 間抜けたトリッピング 空は青く どこからどこまでブルー 空は青く どこからどこまでブルー | 小室等 | 山元清多 | 小室等 | | いつもの路 ウォーキング・マンディ・モーニング 煙草くわえて ウィズこころスモーキン 空は青く どこからどこまでブルー 大通りには 春の陽シャイニング やるせなくって ちょっとウィンドウ・ショッピング ガラスの中で わたしを見ている わたし このまえの 青空の色だけれど あの時見た あの空は もうどこにもない いいこと全部 日曜日で終わってしまった 曲り角で だれかがコーリング 柳と風に ウィズこころブローイング 振り向いたって あなたはどこにもいない いつもの店 さめたブルー・マウンテン 雑誌めくって 頬杖シッティング 窓の向こうは まぶしいサニー・サイド・ストリート 流れてくる ラジオのスウィート・ソング 思い出しそで なんとなくスマイリング カップの中で ゆらゆら揺れてる わたし このまえの 青空の色だけれど あの時見た あの空は もうどこにもない いいこと全部 日曜日で終わってしまった 私だけの ウォーキング・マンディ・モーニング 午前十時の 間抜けたトリッピング 空は青く どこからどこまでブルー 空は青く どこからどこまでブルー |
遠い昔の春の日の遠い昔の春の日の れんげ咲く 田んぼのあぜに やわらかに 陽はふりそそぐ 女たちは笑っていた 男たちも笑っていた 草も木も石っころも カエルも笑っていた 腹を抱えて ころげまわって 涙流して 生きることの 喜びを笑っていた 遠い昔の春の日の あれは かげろう 遠い昔の春の日に もう帰れない ぼくは もう帰れない ぼくは あいつが笑っていた あいつも笑っていた あいつはどこへ行った あいつはどこへ消えた 大き過ぎる街の 暗すぎる夜の 夜の空に向って 笑って笑って笑って せいいっぱい笑ってみるのですが 遠い昔の春の日の 音は聞こえない | 小室等 | 伊東嘉雄 | 小室等 | | 遠い昔の春の日の れんげ咲く 田んぼのあぜに やわらかに 陽はふりそそぐ 女たちは笑っていた 男たちも笑っていた 草も木も石っころも カエルも笑っていた 腹を抱えて ころげまわって 涙流して 生きることの 喜びを笑っていた 遠い昔の春の日の あれは かげろう 遠い昔の春の日に もう帰れない ぼくは もう帰れない ぼくは あいつが笑っていた あいつも笑っていた あいつはどこへ行った あいつはどこへ消えた 大き過ぎる街の 暗すぎる夜の 夜の空に向って 笑って笑って笑って せいいっぱい笑ってみるのですが 遠い昔の春の日の 音は聞こえない |
青空に問いかけてほとばしる水の冷たさに 今日がかくれている 見えない太陽に向って鳥たちは歌い おどろいたように地平へとはばたく 答を知らぬきみにできるのはただ 明けてゆく青空に問いかけること 呼びかける声の優しさに 愛がかくれている 小さなほほえみにうずまいて友だちと出会い 悲しみの夜を明日へとめざめる 答を知らぬきみにできるのはただ 明けてゆく青空に問いかけること | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | ほとばしる水の冷たさに 今日がかくれている 見えない太陽に向って鳥たちは歌い おどろいたように地平へとはばたく 答を知らぬきみにできるのはただ 明けてゆく青空に問いかけること 呼びかける声の優しさに 愛がかくれている 小さなほほえみにうずまいて友だちと出会い 悲しみの夜を明日へとめざめる 答を知らぬきみにできるのはただ 明けてゆく青空に問いかけること |
結詞浅き夢 淡き恋 遠き道 青き空 今日をかけめぐるも 立ち止まるも 青き、青き空の下の出来事 迷い雲 白き夏 ひとり旅 長き冬 春を想い出すも 忘れるも 遠き、遠き道の途中での事 浅き夢 淡き恋 遠き道 青き空 | 小室等 | 井上陽水 | 井上陽水 | | 浅き夢 淡き恋 遠き道 青き空 今日をかけめぐるも 立ち止まるも 青き、青き空の下の出来事 迷い雲 白き夏 ひとり旅 長き冬 春を想い出すも 忘れるも 遠き、遠き道の途中での事 浅き夢 淡き恋 遠き道 青き空 |
ぼくたちのラストダンスもうなにも 話すことはないと きみの瞳が語ってる 取り返しのつかない 時が流れて 今 ぼくたちのさようなら 開け放つ窓の やわらかな風は 愛の後を やさしく撫でる ゆらめくカーテン 窓際のベッドに 横たわるきみと やすらかな寝息 ああ 今は遠い あの日の景色 もう戻れないあの日の 愛の日々 ああ 鳥たちはすでに 歌うのをやめて 夕闇の梢で 羽を休めてる もうなにも 話すことはないと きみの瞳が 語ってる 取り返しのつかない 時が流れて 今 ぼくたちのさようなら ぼくの言葉が きみを傷つけて きみの涙が ぼくを追いつめる 愛の歯車と 時の歯車が 知らず知らずに ずれてしまった 言い争いは もうやめよう 涙を拭いて 笑ってくれないか 誰のせいでも ありはしない ぼくらは少し 若かった もうなにも 出来ることはないけど きみとぼくのラストダンス 踊り明かそう 踊って踊って 踊り明かして そして ぼくたちのさようなら 変わらないのは あの日のままの きみが笑った ぼくのステップ 今きみはぼくの 腕の中で あの日のように 笑ってる もうなにも 出来ることはないけど きみとぼくのラストダンス 踊り明かそう 踊って踊って 踊り明かして そして ぼくたちのさようなら まるで出会いの 時のようだね きみとぼくのラストダンス 踊り明かそう もっともっと激しく 踊り明かして 今 ぼくたちのさようなら | 小室等 | 小室等 | 小室等 | | もうなにも 話すことはないと きみの瞳が語ってる 取り返しのつかない 時が流れて 今 ぼくたちのさようなら 開け放つ窓の やわらかな風は 愛の後を やさしく撫でる ゆらめくカーテン 窓際のベッドに 横たわるきみと やすらかな寝息 ああ 今は遠い あの日の景色 もう戻れないあの日の 愛の日々 ああ 鳥たちはすでに 歌うのをやめて 夕闇の梢で 羽を休めてる もうなにも 話すことはないと きみの瞳が 語ってる 取り返しのつかない 時が流れて 今 ぼくたちのさようなら ぼくの言葉が きみを傷つけて きみの涙が ぼくを追いつめる 愛の歯車と 時の歯車が 知らず知らずに ずれてしまった 言い争いは もうやめよう 涙を拭いて 笑ってくれないか 誰のせいでも ありはしない ぼくらは少し 若かった もうなにも 出来ることはないけど きみとぼくのラストダンス 踊り明かそう 踊って踊って 踊り明かして そして ぼくたちのさようなら 変わらないのは あの日のままの きみが笑った ぼくのステップ 今きみはぼくの 腕の中で あの日のように 笑ってる もうなにも 出来ることはないけど きみとぼくのラストダンス 踊り明かそう 踊って踊って 踊り明かして そして ぼくたちのさようなら まるで出会いの 時のようだね きみとぼくのラストダンス 踊り明かそう もっともっと激しく 踊り明かして 今 ぼくたちのさようなら |
翼風よ雲よ光よ 夢をはこぶ翼 遥かなる空に描く 希望という字を 人は夢見 旅して いつか空を飛ぶ 風よ雲よ光よ 夢を運ぶ翼 遥かなる空に描く 自由という字を | 小室等 | 武満徹 | 武満徹 | | 風よ雲よ光よ 夢をはこぶ翼 遥かなる空に描く 希望という字を 人は夢見 旅して いつか空を飛ぶ 風よ雲よ光よ 夢を運ぶ翼 遥かなる空に描く 自由という字を |
ごあいさつどうもどうもいやどうも いつぞやいろいろこのたびはまた まあまひとつまあひとつ そんなわけでなにぶんよろしく なにのほうはいずれなにして そのせつゆっくりいやどうも | 小室等 | 谷川俊太郎 | 高田渡 | | どうもどうもいやどうも いつぞやいろいろこのたびはまた まあまひとつまあひとつ そんなわけでなにぶんよろしく なにのほうはいずれなにして そのせつゆっくりいやどうも |
三条へ行かなくちゃ三条へ行かなくちゃ 三条堺町のイノダっていう コーヒー屋へね あの娘に逢いに なに好きなコーヒーを 少しばかり | 小室等 | 高田渡 | 高田渡 | | 三条へ行かなくちゃ 三条堺町のイノダっていう コーヒー屋へね あの娘に逢いに なに好きなコーヒーを 少しばかり |
いま 生きているということ生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ 木もれ陽がまぶしいということ ふっと或るメロディを思い出すということ くしゃみをすること あなたと手をつなぐこと 生きているということ いま生きているということ それはミニスカート それはプラネタリウム それはヨハン・シュトラウス それはピカソ それはアルプス すべての美しいものに出会うということ そして かくされた悪を注意深くこばむこと 生きているということ いま生きているということ 泣けるということ 笑えるということ おこれるということ 自由ということ 生きているということ いま生きているということ いまどこかで兵士は傷つくということ いまどこかで産声があがるということ いまどこかで星は流れ いまどこかで虹が立ち いまどこかで火は燃えること いま生きているということ いまだれかが旅立つということ いまだれかがだれかをみつめ いまだれかが決意すること いまだれかが問いかけて いまぼくらは歌うこと いま生きているということ いま地球が廻っているということ いまナイフはきらめくということ いま子兎が跳ね鯨はまどろみ いま種子はまかれ石は彫られ いまぶらんこがゆれていること 生きているということ 鳥ははばたくということ 海はとどろくということ 夜はあけるということ 風が立つこと 静けさということ いま…いまが過ぎてゆくこと 生きているということ いま生きているということ 人は愛するということ あなたの手のぬくみ いのちということ | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ 木もれ陽がまぶしいということ ふっと或るメロディを思い出すということ くしゃみをすること あなたと手をつなぐこと 生きているということ いま生きているということ それはミニスカート それはプラネタリウム それはヨハン・シュトラウス それはピカソ それはアルプス すべての美しいものに出会うということ そして かくされた悪を注意深くこばむこと 生きているということ いま生きているということ 泣けるということ 笑えるということ おこれるということ 自由ということ 生きているということ いま生きているということ いまどこかで兵士は傷つくということ いまどこかで産声があがるということ いまどこかで星は流れ いまどこかで虹が立ち いまどこかで火は燃えること いま生きているということ いまだれかが旅立つということ いまだれかがだれかをみつめ いまだれかが決意すること いまだれかが問いかけて いまぼくらは歌うこと いま生きているということ いま地球が廻っているということ いまナイフはきらめくということ いま子兎が跳ね鯨はまどろみ いま種子はまかれ石は彫られ いまぶらんこがゆれていること 生きているということ 鳥ははばたくということ 海はとどろくということ 夜はあけるということ 風が立つこと 静けさということ いま…いまが過ぎてゆくこと 生きているということ いま生きているということ 人は愛するということ あなたの手のぬくみ いのちということ |