都会の朝厚いガラスのむこうに 白い河のような高速道路 音を刻まない街のかなたに 今日がただ急ぐよ 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく 淋しいからこそ微笑み 始発のバスにゆられてみれば やがてざわめきとかわる街に やさしい人々がよみがえる 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく 赤錆びた橋の上をふたり 今日もわかれる人がいる 鳥は又いつか飛んでくるよ この空を見直したときに 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 厚いガラスのむこうに 白い河のような高速道路 音を刻まない街のかなたに 今日がただ急ぐよ 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく 淋しいからこそ微笑み 始発のバスにゆられてみれば やがてざわめきとかわる街に やさしい人々がよみがえる 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく 赤錆びた橋の上をふたり 今日もわかれる人がいる 鳥は又いつか飛んでくるよ この空を見直したときに 心のままに愛して 心のままに振舞う 悲しみなんか忘れたように 都会の朝はいきづく |
東京君ならどこへ行っても きっとうまくよれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに 君 知っているだろう 僕の気持 だからなにも言わないね 最後の 最後まで 車のつづれ織り ぬければ もうすぐだよ 君を見送る そして 見送った空港 君ならどこへ行っても きっとうまくやれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに サヨナラとコンニチハが こぼれそうな駅 もう 君の思いで楽しむ やわらかな影 人の流れの中 朝をみかけた この都会(マチ)を 捨てきれないのは なぜなんだろう 君ならどこへ行っても きっとうまくやれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 君ならどこへ行っても きっとうまくよれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに 君 知っているだろう 僕の気持 だからなにも言わないね 最後の 最後まで 車のつづれ織り ぬければ もうすぐだよ 君を見送る そして 見送った空港 君ならどこへ行っても きっとうまくやれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに サヨナラとコンニチハが こぼれそうな駅 もう 君の思いで楽しむ やわらかな影 人の流れの中 朝をみかけた この都会(マチ)を 捨てきれないのは なぜなんだろう 君ならどこへ行っても きっとうまくやれると そう 信じてるよ そして 東京 東京 僕は残るよ ここに |
ゆきの季節凍てついた窓 彼方に 幻のような河 あたたかなココア ゆるゆるこしらえ こんな日の 空にせつなく 鳥は雪 吐息は雪 降りてくるはずの 愛の ゆくえを追っている まばらな人影に ひとりきりで私 こんな日の 空にせつなく 鳥は雪 吐息は雪 | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 凍てついた窓 彼方に 幻のような河 あたたかなココア ゆるゆるこしらえ こんな日の 空にせつなく 鳥は雪 吐息は雪 降りてくるはずの 愛の ゆくえを追っている まばらな人影に ひとりきりで私 こんな日の 空にせつなく 鳥は雪 吐息は雪 |
雨は燃えている激しい夏に まばたきもせず 疲れた服 脱ぎ捨てれば 雨は燃えている 雨は燃えている 私の羽根を焼いて いつかあの子が 泣いて通った あの家もこの家も 窓を閉じ始め 雨は燃えている 雨は燃えている あの娘の影を吸いとって 「来年また 来て下さいね」と 今日で終りの 私に優しく 雨は燃えている 雨は燃えている 季節のわかれめ告げて 雨は燃えている 雨は燃えている 季節のわかれめ告げて | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 激しい夏に まばたきもせず 疲れた服 脱ぎ捨てれば 雨は燃えている 雨は燃えている 私の羽根を焼いて いつかあの子が 泣いて通った あの家もこの家も 窓を閉じ始め 雨は燃えている 雨は燃えている あの娘の影を吸いとって 「来年また 来て下さいね」と 今日で終りの 私に優しく 雨は燃えている 雨は燃えている 季節のわかれめ告げて 雨は燃えている 雨は燃えている 季節のわかれめ告げて |
無題いつも いつも ぼくが きみを 見ててあげるから 安心して おやすみ 傷つけあうことに 慣れてしまった この世界 そこで ぼくらは 生まれ 育った | 小室等 | 小室等 | 小室等 | | いつも いつも ぼくが きみを 見ててあげるから 安心して おやすみ 傷つけあうことに 慣れてしまった この世界 そこで ぼくらは 生まれ 育った |
ユイ・コムロこの子のすること 見てごらん もう 自分が女だってこと 知ってるような 僕の思惑や 心配など この子にとっては何でもないが それでいいさ 僕の愛のふるさとに なったこの子に 僕は僕のすべてを 投げだしてしまうだろう 怒ったり笑ったり 一人前だね くやし泣きすることも 今に覚えるさ この子が結婚 ましてや母に… そのとき 僕はどんな顔して いるのだろう 僕の愛のふるさとに なったこの子に 僕は僕のすべてを 投げだしてしまうだろう | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | この子のすること 見てごらん もう 自分が女だってこと 知ってるような 僕の思惑や 心配など この子にとっては何でもないが それでいいさ 僕の愛のふるさとに なったこの子に 僕は僕のすべてを 投げだしてしまうだろう 怒ったり笑ったり 一人前だね くやし泣きすることも 今に覚えるさ この子が結婚 ましてや母に… そのとき 僕はどんな顔して いるのだろう 僕の愛のふるさとに なったこの子に 僕は僕のすべてを 投げだしてしまうだろう |
一日の終りには一日の終りには やさしい顔と 日向の匂いの懐かしい そんな部屋がある 一日の終りには チビリチビリと そこいらにあるよな倖わせを 飲みほしていく この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで 一日の終りには ポツリポツリと 柱時計が我が家の今日を 刻みつけている この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで 一日の終りには 古い雑誌の やりかけのパズル・ワーク 埋めてみたりする 一日の終りには かすかな記憶 たどりたどって腕枕 そんな夜がある この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 一日の終りには やさしい顔と 日向の匂いの懐かしい そんな部屋がある 一日の終りには チビリチビリと そこいらにあるよな倖わせを 飲みほしていく この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで 一日の終りには ポツリポツリと 柱時計が我が家の今日を 刻みつけている この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで 一日の終りには 古い雑誌の やりかけのパズル・ワーク 埋めてみたりする 一日の終りには かすかな記憶 たどりたどって腕枕 そんな夜がある この人生があり 地球色の空がある 今日もどこかで |
橋朝が橋をつくる 心ときめくひとときに ゆるやかな流れは 街をへだて始める 小さなころ見なれた 三角屋根の家並が ほんの少しばかり 姿をかえ河岸づたい たちどまる足元を いたずらな風が 誘うように吹きぬける あの橋わたれ あの橋わたれ 橋に出逢えば 旅がしたいなと 誰かのひとこと あの橋わたれ あの橋わたれ あの橋わたれ …… | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 朝が橋をつくる 心ときめくひとときに ゆるやかな流れは 街をへだて始める 小さなころ見なれた 三角屋根の家並が ほんの少しばかり 姿をかえ河岸づたい たちどまる足元を いたずらな風が 誘うように吹きぬける あの橋わたれ あの橋わたれ 橋に出逢えば 旅がしたいなと 誰かのひとこと あの橋わたれ あの橋わたれ あの橋わたれ …… |
おまえがいれば生活かい まずまずだよ たまにはこんなふうに 酒も飲るし 休みの日は相変らずさ 好きなつり糸垂らして ああやっと 探し当てたよ おまえの言っていた 青い背表紙 あれは愛の本なんだね 意外な面も今知らされた どうして今 今おまえはここに 俺の隣りにいないのか どんなおまえも求めやしない ただ今 今ここに ここに居てくれさえすれば カチリとグラスの氷が 溶けて更ける夜を どうにもできない 明日は明日でおまえのことを 平気で忘れる俺なのに どうして今 今おまえはここに 俺の隣りにいないのか どんなおまえも求めやしない ただ今 今ここに ここに居てくれさえすれば | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 生活かい まずまずだよ たまにはこんなふうに 酒も飲るし 休みの日は相変らずさ 好きなつり糸垂らして ああやっと 探し当てたよ おまえの言っていた 青い背表紙 あれは愛の本なんだね 意外な面も今知らされた どうして今 今おまえはここに 俺の隣りにいないのか どんなおまえも求めやしない ただ今 今ここに ここに居てくれさえすれば カチリとグラスの氷が 溶けて更ける夜を どうにもできない 明日は明日でおまえのことを 平気で忘れる俺なのに どうして今 今おまえはここに 俺の隣りにいないのか どんなおまえも求めやしない ただ今 今ここに ここに居てくれさえすれば |
のみくらべサアサア皆さん集まって 飲み較べをしようじゃないか 飲み較べをしようじゃないか そこの酒場でやつぎばや 外は早足長雨地雨 私の心は最上川 あの娘の船を海送り 悲しいけれど海送り サアサア飲んで飲み較べ 飲んで飲んで飲み明かし どうだい升酒つぎ込んで グイッと一息いきますか グイッと一息いきますか あんたは強いと聞いてます 流しの音頭で長唄地唄 私は下手な別れ唄 あの娘の振り袖色ぼかし 恋のあやまち色ぼかし サアサア飲んで飲み較べ 飲んで飲んで飲み明かし | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | サアサア皆さん集まって 飲み較べをしようじゃないか 飲み較べをしようじゃないか そこの酒場でやつぎばや 外は早足長雨地雨 私の心は最上川 あの娘の船を海送り 悲しいけれど海送り サアサア飲んで飲み較べ 飲んで飲んで飲み明かし どうだい升酒つぎ込んで グイッと一息いきますか グイッと一息いきますか あんたは強いと聞いてます 流しの音頭で長唄地唄 私は下手な別れ唄 あの娘の振り袖色ぼかし 恋のあやまち色ぼかし サアサア飲んで飲み較べ 飲んで飲んで飲み明かし |
樹風に吹かれた 吹かれたままの姿で 樹は空に燃えている 子供達は散り行き 夏は旅人 樹は後姿見つめるばかり 日盛り過ぎれば 日盛り過ぎれば もう草原の風は冷たい 遠い街の 祭の音を 樹は背伸びして聞いている かすれた曲に 緑のゆりかご こっそり揺らしながら 日盛り過ぎれば 日盛り過ぎれば もう草原の風は冷たい | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 風に吹かれた 吹かれたままの姿で 樹は空に燃えている 子供達は散り行き 夏は旅人 樹は後姿見つめるばかり 日盛り過ぎれば 日盛り過ぎれば もう草原の風は冷たい 遠い街の 祭の音を 樹は背伸びして聞いている かすれた曲に 緑のゆりかご こっそり揺らしながら 日盛り過ぎれば 日盛り過ぎれば もう草原の風は冷たい |
ラブソング今はおまえと別れようと こころに決めて 見送るはずの細い肩先 そっとふれたとき 忘れようとしたすべてが 無駄になってしまう ふたりで見た愛の映画 そのままに いつもと変わらぬ微笑み残し 死ねたらいいと 季節の美しさがよけいに おまえを悲しませる 降りしきる雪さえも 窓辺の飾りにして 暖かな火 囲みながら おまえが唄ったラブ・ソング 数えきれない溜息に 満たされた街を 冬に身をまかせたように 歩きつづける おまえが泣いていることを 知ってしまったから 降りしきる雪さえも 窓辺の飾りにして 暖かな火 囲みながら おまえが唄ったラブ・ソング | 小室等 | 白石ありす | 小室等 | | 今はおまえと別れようと こころに決めて 見送るはずの細い肩先 そっとふれたとき 忘れようとしたすべてが 無駄になってしまう ふたりで見た愛の映画 そのままに いつもと変わらぬ微笑み残し 死ねたらいいと 季節の美しさがよけいに おまえを悲しませる 降りしきる雪さえも 窓辺の飾りにして 暖かな火 囲みながら おまえが唄ったラブ・ソング 数えきれない溜息に 満たされた街を 冬に身をまかせたように 歩きつづける おまえが泣いていることを 知ってしまったから 降りしきる雪さえも 窓辺の飾りにして 暖かな火 囲みながら おまえが唄ったラブ・ソング |
私は月には行かないだろう私は月にはいかないだろう わたしは領土をもたないだろう わたしは唄をもつだろう 飛び魚になり あのひとを追いかけるだろう わたしは炎と洪水になり わたしの四季を作るだろう わたしはわたしを ぬぎ捨てるだろう 血と汗のめぐる地球の岸に わたしは月にはいかないだろう | 小室等 | 大岡信 | 小室等 | | 私は月にはいかないだろう わたしは領土をもたないだろう わたしは唄をもつだろう 飛び魚になり あのひとを追いかけるだろう わたしは炎と洪水になり わたしの四季を作るだろう わたしはわたしを ぬぎ捨てるだろう 血と汗のめぐる地球の岸に わたしは月にはいかないだろう |
賞状勤続十年の賞状を はげた頭の 会長とやらから 頭上高く 差し上げられた時 俺のつらから 涙があふれた 俺の背中で 俺が笑う ケラケラ 俺が笑う 向学に燃えた 少年の心を 引き裂くように 裸行李 一つ 母の顔を見ずに 雪の夜道を兄と歩いた 男なら志を立てよ 十年辛抱しろ 十五もちがう 兄の言葉に やっとの心で 涙を押えた その日からの 俺の ふるさとは 俺の心に はいった 金に困りたくない そんなちっぽけな気持を 向学心にかえて 持ち続けた 胸を突きさす 陽の道を 肌をも凍てる 夜寒の道を 身をかたよらせ 出前を運んだ 幾年も 年は過ぎても 俺の心に 正月の やって来たのは 幾度 幾度だったか はげた頭の 会長とやらの 「右の者は店員の 模範として……」 大きな声が 俺の背中に つんつんしみる | 小室等 | 滝沢耕平 | 小室等 | | 勤続十年の賞状を はげた頭の 会長とやらから 頭上高く 差し上げられた時 俺のつらから 涙があふれた 俺の背中で 俺が笑う ケラケラ 俺が笑う 向学に燃えた 少年の心を 引き裂くように 裸行李 一つ 母の顔を見ずに 雪の夜道を兄と歩いた 男なら志を立てよ 十年辛抱しろ 十五もちがう 兄の言葉に やっとの心で 涙を押えた その日からの 俺の ふるさとは 俺の心に はいった 金に困りたくない そんなちっぽけな気持を 向学心にかえて 持ち続けた 胸を突きさす 陽の道を 肌をも凍てる 夜寒の道を 身をかたよらせ 出前を運んだ 幾年も 年は過ぎても 俺の心に 正月の やって来たのは 幾度 幾度だったか はげた頭の 会長とやらの 「右の者は店員の 模範として……」 大きな声が 俺の背中に つんつんしみる |
12月のうた熊は もう 眠りました 栗鼠も うつら うつら 土も木々も 大きな眠りに はいりました ふと 思い出したように 声のない 子守唄 それは こな雪 ぼたん雪 師も走る などと言って 人間だけが息つくひまなく 動きまわり 忙がしさと ひきかえに 大切なものを ポトポトと落して行きます | 小室等 | 茨木のり子 | 小室等 | | 熊は もう 眠りました 栗鼠も うつら うつら 土も木々も 大きな眠りに はいりました ふと 思い出したように 声のない 子守唄 それは こな雪 ぼたん雪 師も走る などと言って 人間だけが息つくひまなく 動きまわり 忙がしさと ひきかえに 大切なものを ポトポトと落して行きます |
おさみし谷の別れ唄夜にかくれてあの人が 一人で村を出るという お淋し谷のお月様 情があるなら道かくせ 道かくせ 春も待たずにあの人が 一人で村を出るという お淋し谷の雪の子よ 今夜はつもって道かくせ 道かくせ 風にふかれてあの人が 一人で旅に出るという お淋し谷の百合の花 忘れさせるなこの谷を この谷を 何も持たずにあの人が 一人で旅に出るという お淋し谷の村ざかい 泣き泣きつくった握り飯 握り飯 夜にかくれてあの人が 一人とぼとぼ遠くなる お淋し谷のお月様 早く夜明けをあの人に あの人に | 小室等 | かぜ耕士 | 小室等 | | 夜にかくれてあの人が 一人で村を出るという お淋し谷のお月様 情があるなら道かくせ 道かくせ 春も待たずにあの人が 一人で村を出るという お淋し谷の雪の子よ 今夜はつもって道かくせ 道かくせ 風にふかれてあの人が 一人で旅に出るという お淋し谷の百合の花 忘れさせるなこの谷を この谷を 何も持たずにあの人が 一人で旅に出るという お淋し谷の村ざかい 泣き泣きつくった握り飯 握り飯 夜にかくれてあの人が 一人とぼとぼ遠くなる お淋し谷のお月様 早く夜明けをあの人に あの人に |
今夜きみ今夜 きみ スポーツカーにのって 流星を正面から 顔に刺青できるか きみは 風よ 風よ 風よ きみは太陽の顔までとどく だから 顔が存在する 生まれてくる子供のために ピカピカの拳銃を用意せよ 美しくなるために きみも爆発をするんだ 宇宙よ 宇宙よ きみが黙っているから ぼくは引金をひく ピカピカの拳銃を用意せよ 今夜 きみ | 小室等 | 吉増剛造 | 小室等 | | 今夜 きみ スポーツカーにのって 流星を正面から 顔に刺青できるか きみは 風よ 風よ 風よ きみは太陽の顔までとどく だから 顔が存在する 生まれてくる子供のために ピカピカの拳銃を用意せよ 美しくなるために きみも爆発をするんだ 宇宙よ 宇宙よ きみが黙っているから ぼくは引金をひく ピカピカの拳銃を用意せよ 今夜 きみ |
比叡おろし風は山から降りてくる レタスのかごをかかえて 唇はくびれていちご 遠い夜の街を越えて来たそうな うちは比叡おろしですねん あんさんの胸を 雪にしてしまいますえ 風は琵琶湖に落ちてくる 北山杉を下に見て 夕焼けはよそゆきマント 光る銀の靴をはいていたそうな うちは比叡おとしですねん あんさんの胸を 雪にしてしまいますえ 風は今夜も吹いている 死んでは駄目よといいながら さよならは小さなみぞれ そっと京都の闇に 捨てて来たそうな うちは比叡おろしですねん あんさんの胸を 雪にしてしまいますえ うちは比叡おとしですねん あんさんの胸を 雪にしてしまいますえ | 小室等 | 松岡正剛 | 松岡正剛 | | 風は山から降りてくる レタスのかごをかかえて 唇はくびれていちご 遠い夜の街を越えて来たそうな うちは比叡おろしですねん あんさんの胸を 雪にしてしまいますえ 風は琵琶湖に落ちてくる 北山杉を下に見て 夕焼けはよそゆきマント 光る銀の靴をはいていたそうな うちは比叡おとしですねん あんさんの胸を 雪にしてしまいますえ 風は今夜も吹いている 死んでは駄目よといいながら さよならは小さなみぞれ そっと京都の闇に 捨てて来たそうな うちは比叡おろしですねん あんさんの胸を 雪にしてしまいますえ うちは比叡おとしですねん あんさんの胸を 雪にしてしまいますえ |
アルカディアOh! God! こいつに幸せくれるなら 俺の願いは 全部全部 あきらめたっていいんだ Oh! God! こいつの夢さえやれるなら 俺は苦労と いつもいつも お馴染みだから いいんだ Oh! God! 誰もが二人に背を向ける 誰もが二人に指をさす 子犬のように追われて逃げても 意地悪な人生の虜さ 生命の果てまで こいつを抱いて 落ちて行きたい この世から どこにあるのか アルカディア Oh! God! どうして生命が絶てるだろう 声がかれても名前を呼んで 手を取り合ってる二人さ Oh! God! この世が二人を愛さない 俺にもこの世が愛せない だけど行く手は閉ざされふさがれ 冷たい人生の虜さ 生命のかぎりに こいつを抱けば 青く湿った街の灯に 夢のまた夢アルカディア 生命の果てまで こいつを抱いて あ……どこに行けば…… どこに…… | 小室等 | かぜ耕士 | 小室等 | | Oh! God! こいつに幸せくれるなら 俺の願いは 全部全部 あきらめたっていいんだ Oh! God! こいつの夢さえやれるなら 俺は苦労と いつもいつも お馴染みだから いいんだ Oh! God! 誰もが二人に背を向ける 誰もが二人に指をさす 子犬のように追われて逃げても 意地悪な人生の虜さ 生命の果てまで こいつを抱いて 落ちて行きたい この世から どこにあるのか アルカディア Oh! God! どうして生命が絶てるだろう 声がかれても名前を呼んで 手を取り合ってる二人さ Oh! God! この世が二人を愛さない 俺にもこの世が愛せない だけど行く手は閉ざされふさがれ 冷たい人生の虜さ 生命のかぎりに こいつを抱けば 青く湿った街の灯に 夢のまた夢アルカディア 生命の果てまで こいつを抱いて あ……どこに行けば…… どこに…… |
三途川ロックここは地獄の一丁目 三途の河の舟の上 彼は誰どきを振り返る 死出の山道 その果ての 夕焼け火事の沙婆世界 なつかしいとも したわしいとも 生まれかわり 死にかわり 煩悩の血のりにぬめり 色欲の火むらにあえぎ のたうちたしや のたうちたしや 百万遍 | 小室等 | 高橋陸郎 | 小室等 | | ここは地獄の一丁目 三途の河の舟の上 彼は誰どきを振り返る 死出の山道 その果ての 夕焼け火事の沙婆世界 なつかしいとも したわしいとも 生まれかわり 死にかわり 煩悩の血のりにぬめり 色欲の火むらにあえぎ のたうちたしや のたうちたしや 百万遍 |
あげますもぎたてのりんご かじったこともあるし 海に向かってひとりで 歌ったこともある スパゲッティ食べて おしゃべりもしたし 大きな赤い風船 ふくらませたこともある あなたを好きとささやいてそして しょっぱい涙の味ももう知っている そんな私のくちびる…… いまはじめて― あなたにあげます 世界じゅうが声を ひそめるこの夜に | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | もぎたてのりんご かじったこともあるし 海に向かってひとりで 歌ったこともある スパゲッティ食べて おしゃべりもしたし 大きな赤い風船 ふくらませたこともある あなたを好きとささやいてそして しょっぱい涙の味ももう知っている そんな私のくちびる…… いまはじめて― あなたにあげます 世界じゅうが声を ひそめるこの夜に |
守らずにいられないおまえをみつめていると 私は男らしさをとりもどす おまえの手はひびがきれ おまえのくちびるのわきには 小さなしわがきざまれている おまえの心は日々の重みに 少しゆがんでいるかもしれない けれどおまえをみつめていると 私はやさしさをとりもどす 一日の新鮮さをとりもどす おまえをみつめていると おまえを守らずにいられない あらゆる暴力から あらゆる不幸からおまえを守り こんなにも女らしいおまえを こんなにもゆたかなおまえを 私は愛さずにいられない | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | おまえをみつめていると 私は男らしさをとりもどす おまえの手はひびがきれ おまえのくちびるのわきには 小さなしわがきざまれている おまえの心は日々の重みに 少しゆがんでいるかもしれない けれどおまえをみつめていると 私はやさしさをとりもどす 一日の新鮮さをとりもどす おまえをみつめていると おまえを守らずにいられない あらゆる暴力から あらゆる不幸からおまえを守り こんなにも女らしいおまえを こんなにもゆたかなおまえを 私は愛さずにいられない |
デッドヒート全体 何が欲しいの 一体 何が欲しいの 街角のごみ箱あさって こねくりまわした おとぎ話 それとも 唇あわせて ぬりたくる嘘に嘘 またひとつ嘘が欲しいのかい? でも見ておくれ 僕のポケットからは もう もう何も 何も出てこない ぼくの頭は ディンドン ディンドン 逃げて追いかけて ディンドン ディンドン 全体 何が欲しいの 一体 何が欲しいの 覚めてくりかえす 昨日の夜の夢のつづき 3121、1234 (真夜中の扉の鍵の番号) 3212 (真夜中の扉の鍵の番号) 明日はどうにかなるだろうって でも見ておくれきっと ゼンマイがきれてるんだ 僕の時計はとまったきり 僕の頭は ディンドン ディンドン 逃げて追いかけて ディンドン ディンドン | 小室等 | 田槙道子 | 小室等 | | 全体 何が欲しいの 一体 何が欲しいの 街角のごみ箱あさって こねくりまわした おとぎ話 それとも 唇あわせて ぬりたくる嘘に嘘 またひとつ嘘が欲しいのかい? でも見ておくれ 僕のポケットからは もう もう何も 何も出てこない ぼくの頭は ディンドン ディンドン 逃げて追いかけて ディンドン ディンドン 全体 何が欲しいの 一体 何が欲しいの 覚めてくりかえす 昨日の夜の夢のつづき 3121、1234 (真夜中の扉の鍵の番号) 3212 (真夜中の扉の鍵の番号) 明日はどうにかなるだろうって でも見ておくれきっと ゼンマイがきれてるんだ 僕の時計はとまったきり 僕の頭は ディンドン ディンドン 逃げて追いかけて ディンドン ディンドン |
詩人とつばめまどべに よりそう 影ふたつ ツバメとぼくと いつも 暮らしてた パンを焼き 花をかざり 歌い ものがたりのように 暮らしてた バイバイ 小さな丸い目よ お前は 高く 飛んでゆけ 春がゆき 夏もすぎて 今は ふたりだけの 部屋に 秋が来た かざりも おせじもなく 生きて 幸せだった時を ありがとう バイバイ 小さな丸い目よ お前は 高く 飛んでゆけ バイバイ カバンを 肩にかけ ぼくは ひとり 船に乗る | 小室等 | 若谷和子 | 小室等 | 乾裕樹 | まどべに よりそう 影ふたつ ツバメとぼくと いつも 暮らしてた パンを焼き 花をかざり 歌い ものがたりのように 暮らしてた バイバイ 小さな丸い目よ お前は 高く 飛んでゆけ 春がゆき 夏もすぎて 今は ふたりだけの 部屋に 秋が来た かざりも おせじもなく 生きて 幸せだった時を ありがとう バイバイ 小さな丸い目よ お前は 高く 飛んでゆけ バイバイ カバンを 肩にかけ ぼくは ひとり 船に乗る |
木を植える木を植える それはつぐなうこと 私たちが根こそぎにしたものを 木を植える それは夢見ること 子どもたちのすこやかな明日を 木を植える それは祈ること いのちに宿る太古からの精霊に 木を植える それは歌うこと 花と実りをもたらす風とともに 木を植える それは耳をすますこと よみがえる自然の無言の数えに 木を植える それは智恵それは力 生きとし生けるものをむすぶ | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 木を植える それはつぐなうこと 私たちが根こそぎにしたものを 木を植える それは夢見ること 子どもたちのすこやかな明日を 木を植える それは祈ること いのちに宿る太古からの精霊に 木を植える それは歌うこと 花と実りをもたらす風とともに 木を植える それは耳をすますこと よみがえる自然の無言の数えに 木を植える それは智恵それは力 生きとし生けるものをむすぶ |
黙って黙っていたい 木のように 黙っていたい 蟻のように 黙っていたい 空のように ただ聞くだけ 風を 川音を 人の沈黙を 幼子の 笑い声を 黙っている 花々とともに 一枚の白紙とともに 動きやまない 雲を追って 今 | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 黙っていたい 木のように 黙っていたい 蟻のように 黙っていたい 空のように ただ聞くだけ 風を 川音を 人の沈黙を 幼子の 笑い声を 黙っている 花々とともに 一枚の白紙とともに 動きやまない 雲を追って 今 |
しーんしずかなのがいい おおごえはききたくない でもかみなりはきらいじゃない しずかなのがいい せかせかはすきじゃない おっとりしてるとほっとする しずかなのがいい げらげらわらうのもわるくないけど にこにこのほうがおちつく しずかなのがいい ばくはつのおとはききたくない ひめいもうめきごえも しずかなのがいい そよかぜがふいてきて ふうりんがなったりするのがすき しずかなのがいい いびきもおならもねごともかわいいけど しーんとしたほしぞらにはかなわない | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | しずかなのがいい おおごえはききたくない でもかみなりはきらいじゃない しずかなのがいい せかせかはすきじゃない おっとりしてるとほっとする しずかなのがいい げらげらわらうのもわるくないけど にこにこのほうがおちつく しずかなのがいい ばくはつのおとはききたくない ひめいもうめきごえも しずかなのがいい そよかぜがふいてきて ふうりんがなったりするのがすき しずかなのがいい いびきもおならもねごともかわいいけど しーんとしたほしぞらにはかなわない |
殺すその人は人を殺した 素手ではなく遠くから人を殺した 血は見えなかった 同情も感じなかった その日も空は青く澄んでいた その人は人を殺した 朝起きて顔を洗ってコーヒーを飲んで それから皆と一緒に人を殺した 殺したなどとは思わずに 誰にも咎められずに その人が殺した人は 殺されたとも気づかずに 呼吸が止まり心臓が止まり死体になったが 死んだのではなく殺されたのだ その日も赤ん坊が生まれていた 殺した人もいつか殺されるかも 殺された人もいつか殺していたかも 殺す人も殺される人もひとりになれない 仲良く統計の数字の墓場に眠って 未来の受肉を空しく待っている | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | その人は人を殺した 素手ではなく遠くから人を殺した 血は見えなかった 同情も感じなかった その日も空は青く澄んでいた その人は人を殺した 朝起きて顔を洗ってコーヒーを飲んで それから皆と一緒に人を殺した 殺したなどとは思わずに 誰にも咎められずに その人が殺した人は 殺されたとも気づかずに 呼吸が止まり心臓が止まり死体になったが 死んだのではなく殺されたのだ その日も赤ん坊が生まれていた 殺した人もいつか殺されるかも 殺された人もいつか殺していたかも 殺す人も殺される人もひとりになれない 仲良く統計の数字の墓場に眠って 未来の受肉を空しく待っている |
死んでから死んでからもうずいぶんたつ 痛かった思い出が死後はむず痒くなった 私という存在が何かに紛れてゆくが その何かを呼びたくとも 言葉はもう意味をなさない 見えてはいないのに青空が身近だ 生きていた頃はなにかと騒がしかったが いまは静かになった 前は聞こえなかった音が聞こえる どこか遠くでオーケストラが調弦している と思ったらそれは虹の音だった 私の骨は粉になったらしい それを海に撒き散らしたらしい 私の好みでは草原でもよかったのだが 老いては子に従えと格言は言う これから何が起きるのか もう何も起こらないのか もうちょっと死んでみないと分からない 私は良い人間だっただろうか もうおそいかもしれないが考えてしまう 死んでからも魂は忙しい | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 死んでからもうずいぶんたつ 痛かった思い出が死後はむず痒くなった 私という存在が何かに紛れてゆくが その何かを呼びたくとも 言葉はもう意味をなさない 見えてはいないのに青空が身近だ 生きていた頃はなにかと騒がしかったが いまは静かになった 前は聞こえなかった音が聞こえる どこか遠くでオーケストラが調弦している と思ったらそれは虹の音だった 私の骨は粉になったらしい それを海に撒き散らしたらしい 私の好みでは草原でもよかったのだが 老いては子に従えと格言は言う これから何が起きるのか もう何も起こらないのか もうちょっと死んでみないと分からない 私は良い人間だっただろうか もうおそいかもしれないが考えてしまう 死んでからも魂は忙しい |
おしっこ大統領がおしっこしてる おしっこしながら考えている 戦争なんかしたくないんだ 石油がたっぷりありさえすれば テロリストもおしっこしてる おしっこしながら考えている 自爆なんかしたくないんだ 恋人残して死にたくないもの 兵隊さんもおしっこしてる おしっこしながら考えている 殺すのっていやなもんだぜ 殺されるのはもっといやだが 男の子もおしっこしてる おしっこしながら考えている ほんとの銃を撃ってみたいな ゲームボーイじゃまどろっこしいよ 武器商人がおしっこしてる おしっこしながら考えている 銃がなければ平和は守れぬ 金がなければ自由も買えぬ 道で野良犬おしっこしてる おしっこしながら考えている 敵もいなけりゃ味方もいない ただの命を生きているだけ | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 大統領がおしっこしてる おしっこしながら考えている 戦争なんかしたくないんだ 石油がたっぷりありさえすれば テロリストもおしっこしてる おしっこしながら考えている 自爆なんかしたくないんだ 恋人残して死にたくないもの 兵隊さんもおしっこしてる おしっこしながら考えている 殺すのっていやなもんだぜ 殺されるのはもっといやだが 男の子もおしっこしてる おしっこしながら考えている ほんとの銃を撃ってみたいな ゲームボーイじゃまどろっこしいよ 武器商人がおしっこしてる おしっこしながら考えている 銃がなければ平和は守れぬ 金がなければ自由も買えぬ 道で野良犬おしっこしてる おしっこしながら考えている 敵もいなけりゃ味方もいない ただの命を生きているだけ |
死んだ男の残したものは死んだ男の残したものは ひとりの妻とひとりの子ども 他には何も残さなかった 墓石ひとつ残さなかった 死んだ女の残したものは しおれた花とひとりの子ども 他には何も残さなかった 着もの一枚残さなかった 死んだ子どもの残したものは ねじれた脚と乾いた涙 他には何も残さなかった 思い出ひとつ残さなかった 死んだ兵士の残したものは こわれた銃とゆがんだ地球 他には何も残せなかった 平和ひとつ残せなかった 死んだかれらの残したものは 生きてるわたし生きてるあなた 他には誰も残っていない 他には誰も残っていない 死んだ歴史の残したものは 輝く今日とまた来る明日 他には何も残っていない 他には何も残っていない | 小室等 | 谷川俊太郎 | 武満徹 | | 死んだ男の残したものは ひとりの妻とひとりの子ども 他には何も残さなかった 墓石ひとつ残さなかった 死んだ女の残したものは しおれた花とひとりの子ども 他には何も残さなかった 着もの一枚残さなかった 死んだ子どもの残したものは ねじれた脚と乾いた涙 他には何も残さなかった 思い出ひとつ残さなかった 死んだ兵士の残したものは こわれた銃とゆがんだ地球 他には何も残せなかった 平和ひとつ残せなかった 死んだかれらの残したものは 生きてるわたし生きてるあなた 他には誰も残っていない 他には誰も残っていない 死んだ歴史の残したものは 輝く今日とまた来る明日 他には何も残っていない 他には何も残っていない |
その日-August6苦しみという名で 呼ぶことすらできぬ苦しみが あなたの皮膚から内臓へ 内臓からこころへ こころから私が決して 行き着くことのできぬ深みへと 歴史を貫いていまも疼きつづける その日私はそこにいなかった 今日 子どもたちの 傷ひとつない皮膚が その日と同じ太陽に輝き 焼けただれた土を養分に 木々の緑が夏を歌う 記憶は無数の文字の上で 鮮度を失いかけている その日私はそこにいなかった 私はただ信じるしかない 怒りと痛みと悲しみの土壌にも 喜びは芽生えると 死によってさえ癒されぬ傷も いのちを滅ぼすことはないと その日はいつまでも 今日でありつづけると | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 苦しみという名で 呼ぶことすらできぬ苦しみが あなたの皮膚から内臓へ 内臓からこころへ こころから私が決して 行き着くことのできぬ深みへと 歴史を貫いていまも疼きつづける その日私はそこにいなかった 今日 子どもたちの 傷ひとつない皮膚が その日と同じ太陽に輝き 焼けただれた土を養分に 木々の緑が夏を歌う 記憶は無数の文字の上で 鮮度を失いかけている その日私はそこにいなかった 私はただ信じるしかない 怒りと痛みと悲しみの土壌にも 喜びは芽生えると 死によってさえ癒されぬ傷も いのちを滅ぼすことはないと その日はいつまでも 今日でありつづけると |
こどもとおとなきみはこども ぼくはおとな きみはちいさい ぼくはおおきい でもおなじ いのちのおもさ あなたはこども わたしはおとな あなたはよわい わたしはつよい でもおなじ わらいとなみだ きみたちこども ぼくらはおとな きみたちおぼえる たいせつなこと ぼくらはわすれる たいせつなこと | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | きみはこども ぼくはおとな きみはちいさい ぼくはおおきい でもおなじ いのちのおもさ あなたはこども わたしはおとな あなたはよわい わたしはつよい でもおなじ わらいとなみだ きみたちこども ぼくらはおとな きみたちおぼえる たいせつなこと ぼくらはわすれる たいせつなこと |
すきになるとすきになるのがぼくはすき だれかがぼくをきらいでも ぼくはだれかをすきでいたい すきなきもちがつよければ きらわれたってすきでいられる なにかをすきになるのもぼくはすき すきになるともっとそれをしりたくなる しればしるほどおもしろくなる それがうつくしいとおもえてくる それがそこにあるのがふしぎなきもち だれかをなにかをすきになると こころとからだがあったかくなる かなしいこともわすれてしまう だれともけんかをしたくなくなる すきなきもちがぼくはすき | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | すきになるのがぼくはすき だれかがぼくをきらいでも ぼくはだれかをすきでいたい すきなきもちがつよければ きらわれたってすきでいられる なにかをすきになるのもぼくはすき すきになるともっとそれをしりたくなる しればしるほどおもしろくなる それがうつくしいとおもえてくる それがそこにあるのがふしぎなきもち だれかをなにかをすきになると こころとからだがあったかくなる かなしいこともわすれてしまう だれともけんかをしたくなくなる すきなきもちがぼくはすき |
詩人の死あなたはもういない 立ち去ったのではない 連れ去られたのでもない 人間をやめただけ 八月のあの炎天下 プラカードを掲げながら 国民でも人民でも市民でもなかった詩人 ただの自分でしかなかったあなた あなたを読むことができる 否定することもできる でももう傷つけることができない 思い出へと追いやらずに私は生き続ける ただひとりのあなたとともに 大勢の呟きと合唱と怒声に逆らって | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | あなたはもういない 立ち去ったのではない 連れ去られたのでもない 人間をやめただけ 八月のあの炎天下 プラカードを掲げながら 国民でも人民でも市民でもなかった詩人 ただの自分でしかなかったあなた あなたを読むことができる 否定することもできる でももう傷つけることができない 思い出へと追いやらずに私は生き続ける ただひとりのあなたとともに 大勢の呟きと合唱と怒声に逆らって |
希望について私は書きしるす希望は全身で笑っているひとりの子どもにある その子の上の青空にある だがもっと強い希望はもう泣く力もなく ぼんやりと座っているひとりの餓えた子どもにある その子の下の大地にある そうしてもっとも強い希望は 死んでしまったすべての子どもにある その子らの姿を思い描くひとつの無名の心にある 風よ どこの国のものでもない風よ なんの主張もせぬ旗を ひるがえせ春の野に | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | 希望は全身で笑っているひとりの子どもにある その子の上の青空にある だがもっと強い希望はもう泣く力もなく ぼんやりと座っているひとりの餓えた子どもにある その子の下の大地にある そうしてもっとも強い希望は 死んでしまったすべての子どもにある その子らの姿を思い描くひとつの無名の心にある 風よ どこの国のものでもない風よ なんの主張もせぬ旗を ひるがえせ春の野に |
風と夢どこから吹いてくるのだろう やさしい風 むごい風 どこへ吹いてゆくのだろう 風は怒り 風はほほえむ 傷ついた大地の上に 風が夢を運んでくる 苦しみの昨日から 歓びの明日へと 誰のこころに住むのだろう 楽しい夢 つらい夢 どんな未来見るのだろう 夢は実り 夢ははじける よみがえる大地の上に 夢が風を巻き起こす こころからこころへと ひとりからひとりへと | 小室等 | 谷川俊太郎 | 小室等 | | どこから吹いてくるのだろう やさしい風 むごい風 どこへ吹いてゆくのだろう 風は怒り 風はほほえむ 傷ついた大地の上に 風が夢を運んでくる 苦しみの昨日から 歓びの明日へと 誰のこころに住むのだろう 楽しい夢 つらい夢 どんな未来見るのだろう 夢は実り 夢ははじける よみがえる大地の上に 夢が風を巻き起こす こころからこころへと ひとりからひとりへと |
銀座ヤマハのラブソング銀座四丁目から 新橋に向かうと そこは七丁目 銀座ヤマハ 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング きみに会いたくて ヤマハに行った きみの働く 楽譜売り場に 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 楽譜売り場には 新しいソングブック ジョーン・バエズもPPMも ボブ・ディランもいて 輸入楽譜に 心は弾む そこは七丁目 銀座ヤマハ 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 楽譜売り場から 日比谷公園 時間あるまで いつまでも歩いた 気がつけば七丁目 銀座ヤマハ 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング | 小室等 | 小室等 | 小室等 | | 銀座四丁目から 新橋に向かうと そこは七丁目 銀座ヤマハ 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング きみに会いたくて ヤマハに行った きみの働く 楽譜売り場に 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 楽譜売り場には 新しいソングブック ジョーン・バエズもPPMも ボブ・ディランもいて 輸入楽譜に 心は弾む そこは七丁目 銀座ヤマハ 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 楽譜売り場から 日比谷公園 時間あるまで いつまでも歩いた 気がつけば七丁目 銀座ヤマハ 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング 銀座ヤマハ ヤマハのラブソング |
見えない配達夫三月 桃の花はひらき 五月 藤の花々はいっせいに乱れ 九月 葡萄の棚に葡萄は重く 十一月 青い蜜柑は熟れはじめる 地の下には少しまぬけな配達夫がいて 帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう かれらは伝える 根から根へ 逝きやすい季節のこころを 世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に すべての植物たちのもとへ どっさりの手紙 どっさりの指令 かれらもまごつく とりわけ春と秋には えんどうの花の咲くときや どんぐりの実の落ちるときが 北と南で少しづつずれたりするのも きっとそのせいにちがいない 秋のしだいに深まってゆく朝 いちぢくをもいでいると 古参の配達夫に叱られている へまなアルバイト達の気配があった 三月 雛のあられを切り 五月 メーデーのうた巷にながれ 九月 稲と台風とをやぶにらみ 十一月 あまたの若者があまたの娘と盃を交す 地の上にも国籍不明の郵便局があって 見えない配達夫がとても律義に走っている かれらは伝える ひとびとへ 逝きやすい時代のこころを 世界中の窓々に 世界中の扉々に すべての民族の朝と夜とに どっさりの暗示 どっさりの警告 かれらもまごつく 大戦の後や 荒廃の地では ルネッサンスの花咲くときや 革命の実のみのるときが 北と南で少しづつずれたりするのも きっとそのせいにちがいない 未知の年があける朝 じっとまぶたをあわせると 虚無を肥料に咲き出ようとする 人間たちの花々もあった | 小室等 | 茨木のり子 | 小室等 | | 三月 桃の花はひらき 五月 藤の花々はいっせいに乱れ 九月 葡萄の棚に葡萄は重く 十一月 青い蜜柑は熟れはじめる 地の下には少しまぬけな配達夫がいて 帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう かれらは伝える 根から根へ 逝きやすい季節のこころを 世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に すべての植物たちのもとへ どっさりの手紙 どっさりの指令 かれらもまごつく とりわけ春と秋には えんどうの花の咲くときや どんぐりの実の落ちるときが 北と南で少しづつずれたりするのも きっとそのせいにちがいない 秋のしだいに深まってゆく朝 いちぢくをもいでいると 古参の配達夫に叱られている へまなアルバイト達の気配があった 三月 雛のあられを切り 五月 メーデーのうた巷にながれ 九月 稲と台風とをやぶにらみ 十一月 あまたの若者があまたの娘と盃を交す 地の上にも国籍不明の郵便局があって 見えない配達夫がとても律義に走っている かれらは伝える ひとびとへ 逝きやすい時代のこころを 世界中の窓々に 世界中の扉々に すべての民族の朝と夜とに どっさりの暗示 どっさりの警告 かれらもまごつく 大戦の後や 荒廃の地では ルネッサンスの花咲くときや 革命の実のみのるときが 北と南で少しづつずれたりするのも きっとそのせいにちがいない 未知の年があける朝 じっとまぶたをあわせると 虚無を肥料に咲き出ようとする 人間たちの花々もあった |
道それは美しい伯母様の家へ行く道であった それは木いちごの実る森へ行く道であった それは夕暮ひそかに電話をかけに行く道であった 崩れ落ちた町のなかに 道だけが昔ながらに残っている いそがしげに過ぎてゆく見知らぬひとびとよ それぞれがそれぞれの中に違った心をもって それぞれの行先に消えてゆくなかに 僕は一個の荷物のように置き去られて 僕は僕に与えられた自由を思い出す 右に行くのも左に行くのも今は僕の自由である 戦い敗れた故国に帰り すべてのものの失われたなかに いたずらに昔ながらに残っている道に立ち 今さら僕は思う 右に行くのも左に行くのも僕の自由である | 小室等 | 黒田三郎 | 小室等 | | それは美しい伯母様の家へ行く道であった それは木いちごの実る森へ行く道であった それは夕暮ひそかに電話をかけに行く道であった 崩れ落ちた町のなかに 道だけが昔ながらに残っている いそがしげに過ぎてゆく見知らぬひとびとよ それぞれがそれぞれの中に違った心をもって それぞれの行先に消えてゆくなかに 僕は一個の荷物のように置き去られて 僕は僕に与えられた自由を思い出す 右に行くのも左に行くのも今は僕の自由である 戦い敗れた故国に帰り すべてのものの失われたなかに いたずらに昔ながらに残っている道に立ち 今さら僕は思う 右に行くのも左に行くのも僕の自由である |
だれかが風の中でどこかで だれかが きっと待っていてくれる くもは焼け 道は乾き 陽はいつまでも沈まない こころはむかし死んだ ほほえみには会ったこともない きのうなんか知らない きょうは旅をひとり けれどもどこかで おまえは待っていてくれる きっとおまえは 風の中で待っている どこかで だれかが きっと待っていてくれる 血は流れ 皮は裂ける 痛みは生きているしるしだ いくつ峠をこえた どこにもふるさとはない 泣くやつはだれだ このうえ何がほしい けれどもどこかで おまえは待っていてくれる きっとおまえは 風の中で待っている | 小室等 | 和田夏十 | 小室等 | | どこかで だれかが きっと待っていてくれる くもは焼け 道は乾き 陽はいつまでも沈まない こころはむかし死んだ ほほえみには会ったこともない きのうなんか知らない きょうは旅をひとり けれどもどこかで おまえは待っていてくれる きっとおまえは 風の中で待っている どこかで だれかが きっと待っていてくれる 血は流れ 皮は裂ける 痛みは生きているしるしだ いくつ峠をこえた どこにもふるさとはない 泣くやつはだれだ このうえ何がほしい けれどもどこかで おまえは待っていてくれる きっとおまえは 風の中で待っている |
けれど 別れにはけれど 別れには 悲しみを超えて 雨のしずくのその先に落ちる したたる夢の明るさ 取り残された人の ここにいることの確かさ 何を失ったか わからないままに 歩いてきた足跡のままに 白い霧がわたしたちを癒す その上にある 満天の星 もの言わぬ 地上の紫陽花 愛していたコーヒーカップ 鳴り止んだスマートフォン 永遠に笑顔の写真 時が止まり それでも 小鳥たちは鳴き 緑の枝の風のうなり 別れた人の声が 遠くから聴こえる 「地上とは思い出ならずや」 この甘味さを誰が知るだろう | 小室等 | 佐々木幹郎 | 小室等 | | けれど 別れには 悲しみを超えて 雨のしずくのその先に落ちる したたる夢の明るさ 取り残された人の ここにいることの確かさ 何を失ったか わからないままに 歩いてきた足跡のままに 白い霧がわたしたちを癒す その上にある 満天の星 もの言わぬ 地上の紫陽花 愛していたコーヒーカップ 鳴り止んだスマートフォン 永遠に笑顔の写真 時が止まり それでも 小鳥たちは鳴き 緑の枝の風のうなり 別れた人の声が 遠くから聴こえる 「地上とは思い出ならずや」 この甘味さを誰が知るだろう |
別れの歌きみのまえに 蛍もいなければ 雪もなかった まどろみの中で 歌はおわり まぶたの先で 沈丁花が匂う きみのまえに 光あふれ 空へとのぼり 大地へ降りて まぶたの中で 漂うのは 鳥かもしれない きみのまえに 漂うのは 鳥かもしれない どこへも飛ばぬよう どこへも行かぬよう けれど鳴き声は 世界中にひびく きみのまえに 蛍もいなければ 雪もなかった まぶたの先で 沈丁花が匂う どこで生まれたのか この悲しみは | 小室等 | 佐々木幹郎 | 小室等 | | きみのまえに 蛍もいなければ 雪もなかった まどろみの中で 歌はおわり まぶたの先で 沈丁花が匂う きみのまえに 光あふれ 空へとのぼり 大地へ降りて まぶたの中で 漂うのは 鳥かもしれない きみのまえに 漂うのは 鳥かもしれない どこへも飛ばぬよう どこへも行かぬよう けれど鳴き声は 世界中にひびく きみのまえに 蛍もいなければ 雪もなかった まぶたの先で 沈丁花が匂う どこで生まれたのか この悲しみは |
蝉しぐれしぐれよ 蝉しぐれ 遠い夏 耳を押さえても指の隙間から 忍びこむ悲しい歌よ 枯れて落ちなければ 花ではない恋ではないと そんなふうに聞こえる日が 不意に来ました しぐれよ 蝉しぐれ 長い道 人のいのちを季節にたとえれば ひとめぐりしたのでしょうか 今は息の音が 聞こえるほど静かだけれど 胸の奥の蝉しぐれは 鳴きやみません | 小室等 | 及川恒平 | 小室等 | | しぐれよ 蝉しぐれ 遠い夏 耳を押さえても指の隙間から 忍びこむ悲しい歌よ 枯れて落ちなければ 花ではない恋ではないと そんなふうに聞こえる日が 不意に来ました しぐれよ 蝉しぐれ 長い道 人のいのちを季節にたとえれば ひとめぐりしたのでしょうか 今は息の音が 聞こえるほど静かだけれど 胸の奥の蝉しぐれは 鳴きやみません |
さすらいの唄「かえるが鳴くから帰るなら、 帰る家のない子に かえるは何て鳴くんだろ? やはり カエロー カエローと鳴いてらあ。 帰る家のある子のために鳴いて 帰れなくなっちまった かえるも いるんだろうなあ。」 ある夕方のこと 風が俺らに伝えたさ この町の果てで あの子が 死にかけていると 俺は走った 呼んでみたさ だけど 俺を呼ぶ声はなかったさ ある夜のこと 風が俺らに伝えたさ この町の果てで 死んだ子がいると 俺は走った 呼んでみたさ だけど 俺を待つ墓はなかったさ それからある時 風が俺らに伝えたさ この町の果てで あの子が俺を呼んでると 俺は走らぬ 言ってやったさ それは風のいたずらだと | 小室等 | 唐十郎 | 小室等 | | 「かえるが鳴くから帰るなら、 帰る家のない子に かえるは何て鳴くんだろ? やはり カエロー カエローと鳴いてらあ。 帰る家のある子のために鳴いて 帰れなくなっちまった かえるも いるんだろうなあ。」 ある夕方のこと 風が俺らに伝えたさ この町の果てで あの子が 死にかけていると 俺は走った 呼んでみたさ だけど 俺を呼ぶ声はなかったさ ある夜のこと 風が俺らに伝えたさ この町の果てで 死んだ子がいると 俺は走った 呼んでみたさ だけど 俺を待つ墓はなかったさ それからある時 風が俺らに伝えたさ この町の果てで あの子が俺を呼んでると 俺は走らぬ 言ってやったさ それは風のいたずらだと |
逢いたい逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい | 小室等 | 永六輔 | 穂口雄右 | | 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい |