人間椅子編曲の歌詞一覧リスト  47曲中 1-47曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
悪徳の栄え人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子悪の華など おひとついかが どぎつい色の 食虫花です 婦女子も惑う 爛れた匂い 働くなかれ 青年ならば  退屈こそを 愛しなさい 頽廃だけを 目指しなさい  ほらほら広がる みるみる広がる 果てなく広がる きりなく広がる 悪徳の栄え  毒の水など いっぱいいかが 天上色の アブサントです 絵描き好みの 鼻つく薫り 足は千鳥に 心は千代に  正直者を 蔑みなさい のらくら者に 憧れなさい  ほらほら広がる みるみる広がる 果てなく広がる きりなく広がる 悪徳の栄え  欲望の森を抜けて どうぞ 禁断の果実園へ 享楽の夜を越えて どうぞ 背徳の御神殿へ ふしだらな歌を歌い どうぞ 自堕落な舞踏会へ 冒涜の言葉吐いて どうぞ 悪徳の感謝祭へ 道徳などは 厭いなさい 道楽ならば 励みなさい  ほらほら広がる みるみる広がる 果てなく広がる きりなく広がる 悪徳の栄え  悪徳が忍び寄る 悪徳が迫り来る  悪徳が爪を磨ぐ 悪徳がほくそ笑む
悪魔大いに笑う人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子僕の心の悪魔が ある日気取ってお出まし ご主人様においては ご機嫌よくもお呼びで  何か不満でいるでしょう? 何か悔やんでいるでしょう? わたしがすべて癒してあげます  僕の心の景色は 砂漠みたいに灰色 人の値打ちはなんだろう 富と名声なんだろう  (あなた) お金欲しくているでしょう? 名誉欲しくているでしょう? わたしがすべて叶えてあげます  悪魔が笑う 悪魔が笑う お前が何かに悩む度 悪魔が笑う 悪魔が笑う お前が何かを望む度  契約は一回限り 魂の返済はききません  僕の隣の部屋には 陽気な奴が住んでる 飲めや歌えや踊れや 今日も今日とてパーティー  (あなた) いつも妬んでいるでしょう? いつも恨んでいるでしょう? わたしがすべて晴らしてあげます  悪魔が笑う 悪魔が笑う お前が誰かに怒(いか)る度 悪魔が笑う 悪魔が笑う お前が誰かを呪う度
あなたの知らない世界人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子世界を闇が 包むとしたら 始まりの前の 終わりのしるし  戦のラッパが響くとて 希望の灯火(ともしび)絶やすまじ 数多の災い起こるとも 誇りを忘るることなかれ  自分に 帰れ 心に 戻れ  あなたの知らない世界へ 光に輝く世界へ あなたの知らない地平へ 光に輝く地平へ  世界を罪が 覆うとしたら 病の癒える 仄(ほの)かな兆し  悪事のきりなく続くとて 許しの気構えなくすまじ 偽善の仮面の割るるとも 屍鞭打つことなかれ  胸襟(きょうきん)開けろ 心を 開け  あなたの知らない世界へ 光に輝く世界へ あなたの知らない地平へ 光に輝く地平へ  古い書物の伝える 約束された王国 心描いた思念が すぐに形で現わる  地上に 花咲く 天国  広い宇宙を旅する 恒星たちの計画 病める人貧しい人 もはや影すら見えない  彼方に 仄めく 天国  世界の時が 止まるとしたら 次元の扉 開いた知らせ  火輪の巨大になったとて この世の終わりと嘆くまじ ラジオの電波の黙すとも 略奪凌辱するなかれ  カルマが 返る 報いが 戻る  あなたの知らない世界へ 光に輝く世界へ あなたの知らない地平へ 光に輝く地平へ  虚言の嵐が吹こうとも ゆめゆめ流さることなかれ  自分に 帰れ  豪奢な蓄え消ゆるとも みだりに命を捨つなかれ  心に 戻れ
甘い言葉 悪い仲間人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子彼奴に久しぶりに出会ったよ 新しい女の子を連れてたよ 自分の話を ずっと 聞いてくれる女の子 目線はもう別の子泳いでる 人混に消えてった彼奴  甘い言葉 悪い仲間 遠い記憶 旧い仲間  彼奴が好きなものは自分だけ 着飾ることだけなら抜けめない 目立ちたがり屋で そして 心にないおべっか 「あの頃みたいにまた遊ぼうぜ」 今は違う道行く彼奴  甘い言葉 悪い仲間 遠い記憶 旧い仲間  甘い言葉 悪い仲間 遠い記憶 旧い仲間  彼奴は同じところを いつまでも廻り続ける 誰かを笑うばかりに いつまでも笑われ続ける 一人で星のぐるりを いつまでも廻り続ける 本当に大事なものに いつまでも気付かぬままに
暗夜行路人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子長の人生例うなら 後ろ戻れぬひとり旅 曲がりくねって枝分かれ 上り下りのいばら道  なんて険しいんだ なんて苦しいんだ なんて厳しいんだ さても暗い道のり  好いた人とは遂げられず くじけた途端行き止まり 傍若無人振る舞えば 天の仕打ちの雨が降る  なんて険しいんだ なんて苦しいんだ なんて厳しいんだ さても暗い道のり  明日見れば 今日が消える 昨日見れば 今日が終わる  喰いしばれ 起き上がれ 立ち上がれ 歩き出せ  幸せの待つ行先は 誰も教えちゃくれはせぬ 迷いながらもその足で 地べた踏みしめ進もうよ  なんて険しいんだ なんて苦しいんだ なんて厳しいんだ さても暗い道のり  まだまだ続く どこまで続く 死ぬまで続く  まだまだ続く どこまで続く 死ぬまで続く
芋虫人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子ひねもす隠れ ひねもす食らう 何も判らず 何も遺さず 何も…何も…  俺は芋虫 貪るだけの 俺は芋虫 肥えてゆくだけの  闇に蠢めき 闇に悶える 何も得られず 何も叶わず 何も…何も…  俺は芋虫 醜いだけの 俺は芋虫 卑しいだけの 俺は芋虫 嫌らしいだけの  ああ ずるずると血膿のぬめる肉塊 ああ どろどろとはらわた腐る肉塊 ああ 朽ちてゆく 朽ちてゆく 朽ちてゆく  ああ ぐつぐつと煮えくり返る肉欲 ああ どろどろと虚しくよどむ肉欲 ああ 堕ちてゆく 堕ちてゆく 堕ちてゆく
いろはにほへと人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子乙女の命は短くて 咲いては散りゆく定めなら 桜の色づく時のよに 艶(なまめ)く仕草で舞い踊れ  たまゆらの恋でもしよう  男の心は秋の空 晴れのち曇りのにわか雨 雨なら涙の真心を 降らすが男の意気地なり  うたかたの夢でも見よう  色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ  有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず  恋路の行方は獣道 鬼にも変われば阿修羅にも 尽きせぬ迷いの道ゆえに なおさら愛しく見えるもの  うつせみの歌でも歌おう うつしよの旅を続けよう
侵略者人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子第二学期の 初めまでは 怖いものはイジメだけと思ってた だけど深夜の ラジオ電波が 地球人の危機を叫んでいたんだ  父さん! 宇宙人がいるよ 母さん! 宇宙人が来るよ  通学バスで 女生徒たちは 異星人とメールのやりとり始める 英語教師も チョーク飛ばして 未来形の次は宇宙語 Do you know?  父さん! 宇宙人がいるよ 母さん! 宇宙人が来るよ 父さん! 宇宙人はいるよ 母さん! 宇宙人は来るよ  侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間を操り 侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間を滅ぼす  風紀委員の 陰に隠れて 黒い服の奴が待ちぶせしている 逃げ出すもんか 青い地球を 守れるのは僕さ僕だけなのさ  父さん! 宇宙人がいるよ 母さん! 宇宙人が来るよ 父さん! 宇宙人はいるよ 母さん! 宇宙人は来るよ  侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間のふりして 侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間の真似して  侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間を操り 侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間を滅ぼす
宇宙からの色人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子悍(おぞ)ましいほどの時空を閲(けみ)し 宇宙の果てから 忌まわしいまでの気配に満ちて 暗愚は訪(おとな)う  輪廻を抜けて 次元を越えて  恐怖を撒き散らす フォトンベルト乗って 地球を搦(から)め取る アセンション嘯(うそぶ)き 堕落を仄(ほの)めかす チャネリング装い 禁忌を 唆(そそのか)す テレパシー囁き  宇宙からの色 黄泉からの色  狂おしいほどの光芒放ち 破壊を嗜(たしな)む 呪わしいまでの冷気を湛(たた)え 血肉を貪る  倫理の外で 狂気の淵で  科学を嘲嗤う ワームホール潜り 希望を打ちのめす ダークマターすす啜り 病を蔓延(はびこ)らす オールトの雲から 死霊を呼び寄せる カイパーベルトから  宇宙からの色 黄泉からの色  形なき 代物 名前なき 化け物  黄泉 闇 黄泉 闇  姿なき 禍(わざわい) 救いなき 存在  黄泉 闇 黄泉 闇  邪悪を解き放つ ホロスコープ廻し 虚空を知ろし食(め)す スペクトル操り 銀河を弄(もてあそ)ぶ タキオンの海から 悪夢を差し招く ゲヘナの彼方から  宇宙からの色 黄泉からの色  宇宙からの色 闇からの色 宇宙からの色 黄泉からの色
宇宙船弥勒号人間椅子人間椅子和嶋慎治ナカジマノブ人間椅子旅行に出ようぜ ナイトフライトさ 街の果て 海の果て 地球の果てまで 月を越え 火星越え 太陽の彼方  五十六億 七千万の 時空の壁を ひとっとび  不思議に思うかい 君だって神秘的 誰でもが 持っている 無邪気なハートで 呼べばいい 彼のこと 衆生のカリスマ  五十六億 七千万の 時空の壁を ひとっとび  もうすぐ来る 弥勒が来る わくわくする 弥勒が来る  ピカピカの船だぜ ヴィマーナってやつだろ 唯識(ゆいしき)の 阿頼耶識(あらやしき) 末那識(まなしき)で動く 倶盧洲(くるしゅう)を 須弥山(しゅみせん)を アベック飛行さ  五十六億 七千万の 時空の壁を ひとっとび  good flight good night
宇宙のディスクロージャー人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子ごきげんよう 地球人 愛しあってるかい 土星での 会議なら 今も真っ最中  爬虫類人 いるぞ いるぞ まるで人間 いるぞ いるぞ バッタカマキリ いるぞ いるぞ 生き物だらけ  果ての知れない銀河の 数え切れない星々 一つ一つに知性が 尽きることなく瞬く  もうすぐすべてが明かされる  長いこと 働いた 謎の円盤乗り 遊星に 衛星に 時のポータル越え  火星の地下に あるぞ あるぞ 月の裏にも あるぞ あるぞ 南極だって あるぞ あるぞ 秘密基地なら  果ての知れない銀河の 数え切れない星々 一つ一つに知性が 尽きることなく瞬く  もうすぐすべてが明かされる  もうすぐ もうすぐ もうすぐ もうすぐ 作られてきた時代が 騙されてきた世界が 隠されてきた歴史が 覆われてきた宇宙が  ネガティブの 親玉は 爬虫類人たち ポジティブな 存在は 人の覚醒待つ  宇宙誘拐 あるぞ あるぞ 遺伝子操作 あるぞ あるぞ 奴隷貿易 あるぞ あるぞ 陰謀まみれ  果ての知れない銀河の 数え切れない星々 一つ一つに知性が 尽きることなく瞬く  もうすぐすべてが もうじきすべてが もうすぐ秘密が もうじき真実すべて 明かされる
生まれ出づる魂人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子気がついちまった 限界なんてないと 宇宙の果ても 死なんてものもないと 見えてるものは それぞれの夢 幻想 ないものを信じ 今日もまた右往左往  恐れるな 怖がるな 胸に手を 当てるだけでいい 悲しむな 苦しむな 胸の奥 生まれ出づる魂  目が覚めちまった 誰もが自由なのさ 不自由ってのは 名前や地位のことさ 迷ってる人 飢えてる人がいても 自由であれば 施しをあげられる  恐れるな 怖がるな 胸に手を 当てるだけでいい 悲しむな 苦しむな 胸の奥 生まれ出づる魂  誰も君にはなれない うらやむ気持ちは 捨てちまえ 何でも心は持ってる 欲しがる気持ちは 投げちまえ 愛はどこにもあるから モテたい気持ちは 放っちまえ 何にもしくじらないから 鬱な気持ちは 消しちまえ  心がそよぐ 身空が晴れる  捨てちまえ 投げちまえ 放っちまえ 消しちまえ  心がそよぐ 身空が晴れる  驚いちまった 何も手にしちゃいない 夢の中には どれも運べやしない あると思えば がんじがらめが生まれ ないと知ったら 永遠はすぐそこさ  恐れるな 怖がるな 胸に手を 当てるだけでいい  悲しむな 苦しむな ただ耳を 澄ますだけでいい  恐れるな 怖がるな 胸元に 帰るだけでいい  悲しむな 苦しむな 胸の奥 湧き上がる 立ち昇る  生まれ出づる魂
エデンの少女人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子彼女はいつも町の外れに佇んで 流れる雲の行方見つめる 夏の日射しも硬く閉ざした心には フィルムのように儚く映る  叫べよ少女 すべてが嘘と 人も自分も すべてが謎と  明日からは 本当のこと 見つかるだろう きっと信じて エデンへ 少女よ駆け抜けろ  彼女のことを聞けば誰もが口つぐむ 名前も知れぬ哀しい少女 流行の服に袖を通したこともない 行き交う人も振り返らない  泣くのだ少女 あたりかまわず 大声上げて わけもわからず  明日からは 幸せなこと 始まるだろう きっと信じて エデンへ 少女よ駆け抜けろ  誰かと二人でいても 寂しくなるものだけど 彼女はいつでも ひとりぼっち  エデンの園は笑顔の絶えぬ愛の国 町の牧師がいつか言ってた 夏の日射しは誰の上にも降り注ぐ やがて少女も気付く日が来る  走れよ少女 虹の向こうへ 雨の上がった 空の向こうへ  明日からは 新しい自分 出会えるだろう きっと信じて エデンへ 少女よ駆け抜けろ  明日信じて エデン目指して 少女は駆け抜ける
鏡地獄人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子合わせ鏡に続く 白い横顔愛でる 男ひとり  広い世間を恐れ そっと背中を向ける 男ひとり  合鍵のない城をこさえ 機械仕掛けの影と暮らす 夢の世界を 映しやまない 万華鏡  鏡の中から 今も聞こえる 呪い声 鏡の中から 今もしている 呻き声 「地獄!」  恋の苦楽を厭(いと)い 硬い人形撫でる 男ひとり  窓すらもない砦こもり 独り善がりの意匠凝らす 夢の続きを 描きやまない 顕微鏡  鏡の中から 今も聞こえる 呪い声 鏡の中から 今もしている 呻き声 「地獄!」  鏡の中から 今も聞こえる 呪い声 鏡の中から 今もしている 呻き声 「地獄!」  「地獄!」  「地獄!」
悲しき図書館員人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子本の虫とかいうのは 誰をおいても彼しかいない 娘の影を追うより 目録の中愉悦に浸る  寝ても覚めても 頁をめくり 朝な夕なに 栞(しおり)をはさみ 今日も今日とて 机で眠れる 悲しき図書館員  マルキ・ド・サドに溺れて シェイクスピアと人生語る 春夏秋の息吹は ワーズワースを読んだら足りる  寝ても覚めても 頁をめくり 朝な夕なに 栞(しおり)をはさみ 今日も今日とて 机で眠れる 悲しき図書館員  戦の声が聞こえる だけど彼奴(あいつ)は書棚にひとり 心配事といったら 読書眼鏡は割らないように  寝ても覚めても 頁をめくり 朝な夕なに 栞(しおり)をはさみ 今日も今日とて 机で眠れる 悲しき図書館員
棺桶ロック人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子何が何だか知らないうちに どこかとんでもないとこへ来た そばで医者様臨終告げる 何だかとても嫌な予感だ これは一体どうしたことだ 体がまるで動かない 何が何だか知らないけれど 何が何でもここから逃げるんだ  棺桶が招くのだ 棺桶が俺を呼ぶのだ  何が何だか知らないうちに どこかとんでもないとこへ来た そばで坊主がお経をあげる 何だかとても嫌な気分だ ここはどうやら棺桶の中 どうやら俺の葬式だ 何が何だか知らないけれど 何が何でもここから逃げるんだ  棺桶が呪うのだ 棺桶が離さないのだ  暗黒 暗黒 冷たい暗黒 限界 限界 正気の限界 幻聴 幻聴 誰かの声がする 閃光 閃光 光に進めよと  希望かそれとも絶望か  何が何だか知らないうちに どこかとんでもないとこへ来た ここはどうやら火葬場の釜 何が何でもここから逃げるんだ  棺桶が呪うのだ 棺桶があざ笑うのだ  わからない わからない わからない わからない 何でなのか  わからない わからない わからない わからない 何てことなんだ
がらんどうの地球人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子夕焼け雲が 不穏に浮かんでいる 波打ち際は 異形の魚の群れ 真夏の雹と 真冬の大洪水 昨日の夢が 漸次(ぜんじ) 崩れてゆく  がらんどうの地球 ルールは何もない 吹きさらしの地平 モラルの影もない  時計の針が 終わりを刻んでいる パンの値打ちは 札束でも足らない 同じ色した 肌同士が争い 今日の友さえ 明日の敵(かたき)になる  がらんどうの地球 ルールは何もない 吹きさらしの地平 モラルの影もない  形あるもの それは皆まぼろし そう 形なきもの それだけが永遠 そう 手に取れるもの それは皆まやかし そう 手に取れぬもの それだけが真実 そう  砲火の声が 正義を叫んでいる 瓦礫の山は 誰をもねぎらわない たばかるだけの 歴史が閉じれたなら 新たな夢を 荒野に紡げるだろう  がらんどうの地球 ルールは何もない 吹きさらしの地平 モラルの影もない
巌窟王人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子日差しの当たらぬ洞窟に 咎(とが)なく捕われ幾年(いくとせ)か 破戒の坊主を輩(ともがら)に 魔道の法力伝えらる  恨み晴らさずにはおくべきか 報い与えずにはおくべきか 願い果たさずにはおくべきか 念彼観音(ねんぴかんのん)  天誅下す 天罰下す 王様  汚水の滴る岩穴に 絶望数えて千早振る ぞべらぞべらした奴原(やつばら)に 目には目歯には歯知らすべし  いざいざ出陣の時来たり いよいよ復讐の日は来たり さあさあ宿願の刻来たり 因果応報  天誅下す 天罰下す 王様  嵐よ起これ 呪いの歌乗せて 雷(いかずち)落ちろ 嘆きの声合わせ  容赦するな 猛り狂え 遠慮するな 暴れ狂えよ  死臭の渦巻く洞穴(ほらあな)に 幽閉されたはいつの日か 仏の道から外るとも 鬼神の威を借り仇(あだ)討たん  ただこの恨みこそ晴らさんと ただこの報いこそ与えんと ただこの願いこそ果たさんと 盛者必衰(じょうしゃひっすい)  天誅下す 天罰下す 王様  嵐よ起これ 呪いの歌乗せて 雷落ちろ 嘆きの声合わせ 吹雪よ告げろ 裁きの日が来たと 山鳴り響け 終わりが始まると
グスコーブドリ人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子イーハトーヴが 彼の故郷 はるか遠くの ちっちゃな星座 光を越えて 輪廻を抜けて 人の形で 地上に降りた  さようここは地球  オーイオーイオーイ ブドリは泣いた オーイオーイオーイ 貧しい人に オーイオーイオーイ ブドリは泣いた オーイオーイオーイ 惨めな人に  イーハトーヴは 思念の世界 三次元では 辿り着けない みんなが一人 一人がみんな 言葉の前に すべてが分かる  そしてここは地球  オーイオーイオーイ ブドリは泣いた オーイオーイオーイ 貧しい人に オーイオーイオーイ ブドリは泣いた オーイオー  さてもここは地球  オーイオーイオーイ ブドリは泣いた オーイオーイオーイ 貧しい人に オーイオーイオーイ ブドリは泣いた オーイオー  オーイオーイオーイ ブドリは泣いた
結婚狂想曲人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子神様を見かけたなら これだけは聞いたがいい つきまして私のダーリンはどこに  神様に会いたいなら 神殿に行くがいいが さしあたりそこにもいるかどうか  天にまします我らが父よ  新郎とご新婦の 馴れ初めいうにはまだまだ早い 花婿と花嫁の 永遠の愛はなかなか遠い  神様がいるかなんて 哲学も知っちゃいない とりあえず私のダーリンはどこに  神様がいるとしたら 先様の心の中 ありがたく私はダーリンと呼ぼう  地にもまします我らが父よ
さよならの向こう側人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子嵐の過ぎ去った空に 鳥の歌声がこだまする 昨日の街並も消えて 人は希望の杭を立てるのだ  何かをなくすのを怖れ いつも立ち止まったりするけれど そこから歩かない限り 何も手に入りはしないだろう  流れる清水が海へと行くよに 君の前には明日が待っている  さよならの向こう側 勇気を出して踏み出そう さよならの向こう岸 涙をふいて漕ぎ出そう  何かを変えるのは辛い 生きていることだって悲しいね 退屈だなんて言う前に 生きることの理由を探したい  扉を開ければ朝日が射すよに 君の前には道が開けてる  さよならの向こう側 勇気を出して踏み出そう さよならの向こう岸 涙をふいて漕ぎ出そう  さようなら さようなら ルルルル… バイバイ バイバイ バイバイ
自然児人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子煙草の煙を せわしなく吐き お前の心は 早鐘に打つ 世界という名の 大人の前で 闇夜に怯える 獣のように  お前は自然児 裸であるがゆえ お前は異端児 自然であるがゆえ  成すべき未来の 頁は閉じて お前は浪費の 日記をつける 止まらぬおしゃべり 玩具(おもちゃ)の自慢 自分を知らない 子供のように  お前は自然児 裸であるがゆえ お前は異端児 自然であるがゆえ  食べたい時に食べて 眠たい時に眠り 悔しい時は暴れ 悲しい時は叫び 誰をも憎みながら 誰より愛されたい  苦痛のねぐらがお前を迎える 愛する言葉を持たないお前を  お前は自然児 裸であるがゆえ お前は異端児 自然であるがゆえ お前は鬼の子 孤独であるがゆえ お前は天の子 自然であるがゆえ
悉有仏性人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子頭で煩悶しても 幸せ一つ見つからない 体は仮の宿りで 心の中に故郷がある  永遠 無限 何でもできる  天国の扉を開く鍵は 君の心 天国の地平へ至る道は 君の心  世界を探険しても 神や仏は見当たらない 時代を追うのは止して 自分自身を見つめてみる  悠久 無窮 どこでも行ける  天国の扉を開く鍵は 君の心 天国の地平へ至る道は 君の心  すべての自然に心が宿る 草木や小石やそよ風さえも すべての生命の心は一つ 宇宙は光  あゝ 極楽
品川心中人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子飯盛(めしもり)の宿品川の 朝は衣々(きぬぎぬ) 山は富士  ええこちゃエー ええこちゃエー  お染太夫の巻き紙の 添います主(ぬし)とあらかしこ  有り難や 有り難や  年季(ねん)が明けたらご新造に 夫婦善哉 デデレコデン  芝の本屋の金蔵は 身上軽けりゃ身も軽い  ええこちゃエー ええこちゃエー  沖つ白波見目に皺(しわ) 回る金子(きんす)もお茶を挽く  往生や 往生や  生きて浮き名が立つじゃなし おその六三か ナンマイダ  春の海に小舟がぷかり 人は生まるる時はひとり 手に手 取り合うならばふたり  さあ 海へ 海へ 参りまほう  西の空に奴凧(やっこ)がふわり 人は死にゆく時もひとり 目と目 互いに瞑(つぶ)るふたり  さあ 海へ 海へ 入りまほう  目出度目出度の白無垢は 死出の旅路の左前  堪忍や 堪忍や  世帯持ちたやあの世でも 蓮の台(うてな)で トテリンシャン
神経症 I LOVE YOU人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子不眠症の街に 帽子が飛べば 愛を確かめたいと 受話器が叫ぶ かかかかか勝手な女は ななななな泣きじゃくるばかり  拒食症の君は ベッドの上で 黴の生えた詩集を 眺めて暮らす ままままま待ってくれ僕は だだだだだダダイストなんかじゃない  だけどBaby トラウマの夢は やせた胸も つがいの鯨にするというね  神経症 I Love You 壊れたリビドー 神経症 I Need You 倒錯の恋  ててててて手首の傷は ぼぼぼぼぼ僕のせいなんかじゃない  だけどBaby パラノイアの朝は 星の王子が 黒犬またがりやって来るよ  神経症 I Love You 壊れたリビドー 神経症 I Need You 倒錯の恋
新青年まえがき人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子新しい時代へ 新しい世界へ 新しい未来へ 新しい地平へ  愛も 恋も 夢も 歌も  人も 街も 君も 僕も  生まれ変わる  新しい頁へ 新しい扉へ 新しい暦へ 新しい歴史へ  空も 風も 夜も 星も  善も 悪も 君も 僕も  生まれ変わる  苦悩越え あゝ 試練越え あゝ 己れ越え あゝ いざ行かん あゝ  新青年
地獄小僧人間椅子人間椅子和嶋慎治ナカジマノブ人間椅子オイラの生まれは 地獄の河原 罪業背負って 闇から闇へ  亡者の群れ 刈り取るのさ 恨めしや 恨めしや 怨霊たち 鎮めるのさ 口惜しや 口惜しや  地獄を見せよう 地獄はいやじゃ 奈落を見せよう 奈落はいやじゃ  オイラの行くとこ 惨事が起こる 血潮は飛び散り 悲鳴絶えない  幽鬼の影 成敗する 無念なり 無念なり 悪霊ども 討伐する 小癪(こしゃく)なり 小癪なり  地獄を見せよう 地獄はいやじゃ 奈落を見せよう 奈落はいやじゃ  これでもか  オイラの背中にゃ 地獄が見える 沸き立つ大釜 消えない業火  死霊ならば 観念しろ まだまだじゃ まだまだじゃ 亡霊なら 成仏しろ これしきか これしきか  地獄を見せよう 地獄はいやじゃ 奈落を見せよう 奈落はいやじゃ  あた あたた 「あたた地獄」 はは ははば 「かかば地獄」 ふふ ふふば 「虎虎婆(ここば)地獄」 八寒地獄
地獄への招待状人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子まんず地獄はいいどごだ 飯(まんま)なんぼでも食(か)へでける 湯さ浸かれば真っ赤っか 糞(ばば)その辺さ垂れ流し  あずましじゃ おもしれじゃ あんだも来てみろ  まんず閻魔はいい奴だ えふりこぎはお呼びでない 首チョンパに鬼ごっこ 見(め)っけ女(あま)っこオッペケペー  あずましじゃ おもしれじゃ あんだも来てみろ  まんず鬼達いい人だ ぶった斬りして笑ってる なんぼ臓腑(はらわだ)取られでも 死んでいるがら死なねんだ  あずましじゃ おもしれじゃ あんだも来てみろ
地獄の申し子人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子地獄にはやかましい奴ばかり 札付きの荒くれが堕ちてくる 串刺しで燻(いぶ)されて笑ってる ばかでかい音楽で南無阿弥陀  歌って 踊って お祭り騒ぎ 叫んで 喚(わめ)いて どんちゃん騒ぎ 暴れて 転んで 底抜け騒ぎ うかれて いかれて 乱痴気騒ぎ いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 派手に いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 騒いでいこうぜ  地獄には奇天烈な奴ばかり したたかな曲者が堕ちてくる 磔(はりつけ)で炙(あぶ)られて笑ってる 大袈裟な音楽で南無阿弥陀  歌って 踊って お祭り騒ぎ 叫んで 喚(わめ)いて どんちゃん騒ぎ 暴れて 転んで 底抜け騒ぎ うかれて いかれて 乱痴気騒ぎ いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 派手に いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 騒いでいこうぜ  地獄には好色な奴ばかり 因業なあばずれが堕ちてくる 生首で晒(さら)されて笑ってる 狂おしい音楽で南無阿弥陀  歌って 踊って お祭り騒ぎ 叫んで 喚(わめ)いて どんちゃん騒ぎ 暴れて 転んで 底抜け騒ぎ うかれて いかれて 乱痴気騒ぎ いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 派手に いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 騒いでいこうぜ
地獄の料理人人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子俺は地獄の大将 庖丁握る赤鬼 暴れる鬼にたらふく食らわせる 彷徨う亡者睨み 旬の食材見抜く 腹黒い程苦みが効いて美味い  焼いて食うか 磔炙り焼き 茹でて食うか 血の池で寄せ鍋  俺は地獄で走る 逃げる亡者を追って 怯える顔が何よりの御馳走 吊るし切りで下ろして 皿に生首盛って 活け作りからこぼれる断末魔  焼いて食うか 串刺しの蒲焼き 茹でて食うか 釜茹でのしゃぶしゃぶ  泣いたって 喚(わめ)いたって 悔いたって 嘆いたって  俺は地獄で歌う 出刃でリズムを刻み 俎(まないた)の上のたうつ亡者たち 叫び声が合いの手 呻き声が伴奏 苦痛に満ちた宴は終わらない  焼いて食うか 鉄板踊り食い 茹でて食うか 臼で引いたすり身  焼いて食うか 茹でて食うか 揚げて食うか 蒸して食うか 煮込んで食うか 炒めて食うか 刺身で食うか たたきで食うか
洗礼人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子真昼の天空に 鬱々と拡がる雲 蒼褪めた馬に乗り 死神はラッパを吹く  ギンギンギラギラ 大地は燃え立ち ザンザングラグラ 荒波沸き立つ  裁きの時が 近付いた 終わりの時が やって来た  夜更けの天涯に 忽然と現わる船 蒙昧な声目掛け 鉄槌が炸裂する  ドンドンパチパチ 戦のお便り オンオンドロドロ 病のお知らせ  裁きの時が 近付いた 終わりの時が やって来た  助けてほしいか 助かりたいのか 救ってほしいか 救われたいのか  まだ生きたいのか まだ分からないか まだ苦しむのか まだ見えないか  洗礼 …・生きるための 洗礼 …・死ぬるための 洗礼  夜明けの天上へ 粛々と消え行く人 千万(ちよろづ)の時を越え 煉獄の蓋が開く  カンカン踊りで 死人(しびと)が唄えば ガンニン坊主が 念仏唱える  裁きの時が 近付いた 終わりの時が やって来た  裁きの時が 近付いた 終わりの時が やって来た
そして素晴しき時間旅行人間椅子人間椅子和嶋慎治後藤升宏人間椅子ベッドから 起き上がり 彼女が言った 遠い国 行きたいわ 自由なところ いいことを 教えよう 時の越え方 目を閉じて 耳澄まし 鼓動を聞いてごらん  心を静かにしていれば 新しい世界が見えるはず  旅に出かけようぜ 時間の 旅に出かけようぜ 無限の  誰にでも 美しい 思い出がある アルバムを めくるよに 戻るのもいい 曖昧な 未来なら 裸足になって 足元を 見てみなよ 行く手は判るだろう?  気持ちを素直にしていれば 素晴しい時間が持てるはず  旅に出かけようぜ 時間の 旅に出かけようぜ 無限の  そして僕らは時間の 海を泳いだ ナポレオンには敬礼 ヒトラーには小言  やがて僕らは時間の 波間で眠る 太陽系の終わりの 光包まれ  すべてをそのまま感じれば 美しい自由に会えるはず  旅に出かけようぜ 時間の 旅に出かけようぜ 自由の  なんて素晴しい 時間の旅だ なんて美しい 自由の旅だ そして僕らは 時間の海を 泳ぎ続ける 永遠に
月のアペニン山人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子幸せをつかむにはあまりに か細い指 喜びを抱くにはあまりに か弱い腕 ただ僕のかたわらで静かに 眠れる人  秋の夜の新月の空より か黒い髪 冬の夜の新雪の道より 白い素肌 ただ僕の目の前で幽かに 微笑む人  この星に生まれ 束の間に出会い 語り足りぬまま 愛し足りぬまま 遠ざかる人よ  悲しみを拒むにはあまりに 小さい背(せな) 優しさをもらうにはあまりに 冷たい頬 ただ僕の腕の中何かを 夢見る人  にび色の湖の底より 深い瞳 薄色のあじさいの花より 淡い化粧 ただ僕の肩ごしにどこかを 見つめる人  同じ時生まれ 同じ星見つめ 分かり合えぬまま 愛し合えぬまま 走り去る日々よ  月のアペニン山が遠くで 光っている 月のアペニン山が無言で そびえている
涜神人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子空に瞬く星が 我の故郷(ふるさと) 十億年の彼方 栄華極めた 征服こそが我の 我たる所以(ゆえん) 小惑星帯なら 爆発させた  我こそは亡びの神 我こそは破壊の神 我こそは悪の神なるぞ  地球を回る月は 我の別荘 六万年の昔 地上に降りた エジプトにバビロニア 司祭を騙(だま)し ピラミッドの秘密を 暴いてやった  我こそは亡びの神 我こそは破壊の神 我こそは悪の神なるぞ  自由という 名のもとに 娯楽与えてやるぞ 豊かという 名のもとに 貨幣授けてやるぞ  崇(あが)めよ 敬え 競えよ 争え  光届かぬ闇が 我の揺り籠 ハルマゲドンの末は 帰りもしよう 堕天使たちを連れて 最後の戦 教えてやろうそれが 亡びの美学  我こそは亡びの神 我こそは破壊の神 我こそは悪の神なるぞ  迫り来る その日まで 悪徳を ふりまくぞ やがて来る その日まで 縛り続けるぞ  こぞって 崇めよ こぞって 敬え こぞって 競えよ こぞって 争え  こぞりて  襲い来る その日まで 害毒を ばらまくぞ すぐに来る その日まで 支配止(や)めないぞ  こぞって 崇めよ こぞって 敬え こぞって 競えよ こぞって 争え  こぞって 崇めよ こぞって 敬え こぞって 競えよ こぞって 争え  こぞりて
どっとはらい人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子空は青いな書き割りの 夕べに蛙の雨が降る 破れかぶれの地平線 結膜炎が覗き込む  捻子(ねじ)の壊れた時計台 虚無を刻んでチイパッパ  瘧(おこり)の狛犬ひり出した でんでん太鼓蓄音機 墓掘り人夫の餞別は 屠(ほふ)る吾(あ)が子の三杯酢  君麗しの死刑台 滴る血潮高砂や 狐の嫁入り通り魔の 錆びた刃が香ばしい  どっとはらい どっとはらい 正気の沙汰はおしまい どっとはらい どっとはらい 狂気の沙汰の始まり  端午の節句の沖合で バタフライなぞするピアノ 溺れてみたのはいつの日か あれは去年の謝肉祭  楡(にれ)の木陰で処女が泣く 恨みざらまし番頭さん  黄昏偲ぶ一輪車 きりもみしては交尾する 鹿鳴館の天辺で 酌婦のアジる阿呆陀羅経  猫の尿(いばり)の檜風呂 浮かぶスメグマ有り難や 上の姉様身を投げし セーヌの畔(ほとり)に小判湧く  どっとはらい どっとはらい 正気の沙汰はおしまい どっとはらい どっとはらい 狂気の沙汰の始まり  曇天つんざく朱印船 沈む夕陽の浅ましさ 朧月夜は生き別れ きのこ雲だよおっかさん  巡る因果の平方根 唐竹割りのかぐや姫 おぼこ娘もお歯黒の 髷の島田が恐ろしい  どっとはらい どっとはらい 正気の沙汰はおしまい どっとはらい どっとはらい 狂気の沙汰の始まり  どっとはらい どっとはらい 正気の沙汰はおしまい どっとはらい どっとはらい 狂気の沙汰の始まり  どっとはらい
なまはげ人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子最果ての土地に 粉雪が舞えば 因習の村は 祝祭の季節 伝説の時を 幾年(いくとせ)も越えて 戒めのために 客人(まれびと)は来たる  山より重い 人の罪 海より深い 人の業  なまげものは いねが 泣いでるわらしは いねが  ざんばらの髪と わらしべの羽織 赤色(せきしょく)の顔に 憤怒だけが灯る 迷妄で惑う 輩(ともがら)を憂い 発願(ほつがん)の元に 鬼神(おにがみ)となれる  夜より暗い 人の性(さが) 火よりも熱い 人の欲  なまげものは いねが 泣いでるわらしは いねが  厳しさ それが愛じゃ 激しさ それが慈悲じゃ 手心 それが毒じゃ  なまげものは いねが 泣いでるわらしは いねが  なまげものは いねが 泣いでるわらしは いねが  なまげものは いねが 泣いでるわらしは いねが
涅槃桜人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子桜ひらひら降る夜は 心うららに躍って 春の涅槃に舞うのさ oh yeah  君の家に行こうと思った 風のとても激しい夜だった 夜だった 僕は震えながら駆けだした 桜の降りしきる森の中 森の中  寄る辺ない無辺際の宇宙で 僕は何処へ行こうとしてるのだろう  人恋しくて やりきれなくて 春の宵は退屈過ぎる  君に伝えそびれた言葉は ありきたりの短い一言 ただ一言 僕は毎日呟いている 誰にも覗けない夢の中 夢の中  果てもない無量劫の時空で 僕は何をしようとしてたのだろう  物悲しくて やるせがなくて 春の宵は幻惑させる  桜はらはら散る夜は 心そぞろに乱れて 春の薫りの吹くまま 夢の続きを追うのさ 桜ひらひら降る夜は 心うららに躍って 春の涅槃に舞うのさ oh yeah  あてどない無色界の辺(ほと)りで 僕は誰の夢を見ていたのだろう  心(うら)寂しくて いたたまれなくて 春の宵は朧(おぼろ)に更ける  桜はらはら散る夜は 心そぞろに乱れて 春の薫りの吹くまま 夢の続きを追うのさ 桜ひらひら降る夜は 心うららに躍って 春の涅槃に舞うのさ oh yeah
人喰い戦車人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子生首のはさまったキャタピラーが軋む 死に際のおののきが大好物  さて のろしをあげようか さあ 逃げろ もういいかい?  見よ轍を 死の轍を 辿る先は 猟奇の果て 骨を砕き 肉をしゃぶり 汁をすする 人喰い戦車  ほら エンジンは歌う ほら 皆殺しの歌 勝利のリズムで 狂気のメロディーを  臓物を巻きつけてキャタピラーは笑う 血に飢えて のたくって 舌なめずり  おや そこの岩陰には やあ 可愛いお嬢さん  見よ轍を 死の轍を 辿る先は 猟奇の果て 骨を砕き 肉をしゃぶり 汁をすする 人喰い戦車
表徴の帝国人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子達磨さんが転んだ 面壁九年どっこいしょ 仏法僧が鳴いちっち 三宝唱えあをによし 鎮守の杜の紫陽花(あじさい)は 夕べの雨とてんてまり  春夏秋冬 天然美(うるわ)し  ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国  鹿威(ししおど)しが滑った 諸行は無常とんからり  利休さんが茶(さ)のさっさ 一期は一会うつせみの 蛙飛びこむ水の音 昔も今もいとをかし  幽玄俳諧 侘び寂び芳(かんば)し  ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国  表徴の帝国  表徴の帝国  観音様が笑った 善男善女こちゃこちゃえ 袖振り合うも前世の 縁(えにし)と思えさざれいし 彼岸が来ればのし紙に 三つ指ついてあきづしま  謙譲婉曲 礼節尊し  ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国  ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国
見知らぬ世界人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子私は起き上がる 新しい夜明けに 窓からの陽光 鳥たちのさえずり 彼らは歌うでも 導くのでもない すべてがあるがまま 自由のままにある  ここは 静かな世界 そして 見知らぬ世界  私はかつてには 何者だったのか 異国の戦争で 武勇を馳せたのか それとも決闘で 無念に果てたのか いずれも夢のよう 夢に果てたのだろう  ここは 静かな世界 そして 見知らぬ世界  時計の振り子が 気まぐれに動く 生命の雫が 無限に満ちてゆく  私は立ち上がる ひび割れた荒野へ 今は水もないが 雨の気配はする あなたも来たいなら ドアは開けておこう すべてがないゆえに すべてがあるところ  ここは 眩(まばゆ)い世界 そして 見果てぬ世界 ここは 静かな世界 そして 見知らぬ世界
ミス・アンドロイド人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子未開の森に守られ 静かに眠る美少女 有史以前の科学の 粋を集めたロボット  まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 目が覚めたら その 目は何見る  愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド  ミイラの下僕(しもべ)従え 石の棺で夢見る 人の歴史の興亡 宇宙の果ての盛衰  まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 口開いたら その 声何言う  愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド  フランケンシュタインでも 赤い唇奪えない 考古学者の論理は お髪(ぐし)ひとつも解けない  まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 手が動けば その 指何指す  愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド
魅惑のお嬢様人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子月明かり浴びた雪のような 淡くて溶けそうなその肌は 目眩がするほど狂おしい 野バラの香りをにじみ出す  お嬢様の脚 お嬢様の腕 お嬢様の胸 お嬢様の頬 そこに咲く笑窪  磨いためのうが濡れたような 妖しい光の唇は 神秘の水晶のぞかせて 小鳥のさえずりそっと出す  お嬢様の髪 お嬢様の指 お嬢様の口 お嬢様のあご そこに咲くほくろ  この世の光をみんな集めて まばゆいばかりに光輝け お嬢様  男の視線をみんな集めて 艶かしいほど光輝け お嬢様  女の嫉妬をみんな集めて 神神しいほど光輝け お嬢様  独り占めする欲望が日ごと強くなる 秘密をあばく欲望が夜ごと強くなる  いじめてみたい欲望が日ごと強くなる 汚してみたい欲望が夜ごと強くなる
無情のスキャット人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子この世に天使がいるものなら 私の頬にも恵みをくれ 報わることない労苦背負い 日陰に佇むこの私に  天翔る日は来るだろか 陽の目を見る日あるだろか 天使様  シャバダバ‥‥  どこかに女神が潜むのなら 私の額(ぬか)にも微笑をくれ 勝利のワインの味も知らず 恋すら実らぬこの私に  美酒に酔う日は来るだろか 愛を抱く日あるだろか 女神様  シャバダバ‥‥  空に数多星が光る 誰も彼も星の御許(みもと) 千の願い胸に膨らませ  ルルル‥‥  いずこか仏が御座(おは)すのなら 私の元にもお慈悲をくれ めぼしい物など何も持たず 侘びしく 寂しく しくじりばかりのこの私に  満ち足りる日は来るだろか 夢の叶う日あるだろか 仏様  シャバダバ‥‥  私の命に光を 私の明日に光を すべての命に光を すべての明日に光を
迷信人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子あなたは何を信じる 悪魔かそれとも神か 老獪な司祭は今日も 黴臭い呪(まじな)いをする  明日が無数のイメージならば 昨日はこぼれ落つ砂粒だろう  おお 旧い世が終わる おお 新しい夜が明ける  あなたは誰を信じる 学者かそれとも友か ビッグバンに進化論でも 苦悩の答えは出ない  未来が無限の可能性なら 過去は彷徨える亡霊だろう  おお 旧い世が終わる おお 新しい夜が明ける  迷信 それは怖れ 迷信 それは病 迷信 それは墓場 迷信 それは闇夜  こっちの水は甘いぞ 同じ明日にしてやるぞ  迷信 それは怖れ 迷信 それは病 迷信 それは墓場 迷信 それは闇夜  こっちの水は甘いぞ 眠ったままにしてやるぞ  迷信 それは怖れ 迷信 それは病 迷信 それは墓場 迷信 それは闇夜  時代がその度の選択肢なら 世界はありったけ作れるだろう  おお 旧い世が終わる おお 暗い灯が消える おお 旧い世が終わる おお 新しい夜が明ける
屋根裏の散歩者人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子生きてるふりに 疲れた男 死ぬことそれも いっそう怖い 退屈だけが 人生だよと 屋根裏部屋に 帷(とばり)を下ろす  愛する資格も 愛される素質も 恋する勇気も 厭(いと)われる覚悟も 何にも持たない 異邦人  夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり  生き抜くことを 恐れる男 猟奇な趣味で 書棚は埋まり 倦怠だけが 膨らむままに 小さな部屋の 扉を開ける  笑みする情緒も 涙する心も  捧げる矜持も 報われる才気も 一つも持てない ろくでなし  夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり  木枯らしに 肩すぼめ 口笛吹く 後ろ姿 足跡も 残さずに 夜の闇に 消えて行くよ  生き行くことを 忘れた男 路傍の草を むしってばかり  世界への狂気と 自然への呪いと 社会への嫌悪と 善意への皮肉と それしか持てない 局外者  夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり
リジイア人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子地上に花咲いた 何より美しい 溢(こぼ)れる微笑みは 天使の調べ  夜空に瞬いた 星より懐かしい 夢から訪れた 光の子供 リジイア  リジイア リジイア すべてを 持ち得る人よ 悲しみ 苦しみ 優しさ そして喜び  水面(みなも)に描かれた 月より麗しい 気高い眼差しの 永遠の恋人 リジイア  リジイア リジイア すべてを 持ち得る人よ 悲しみ 苦しみ 優しさ そして喜び  誰のものでもない あなたはあなたの 生命を生きるのだから  誰のものでもない あなたはあなたの 心を生きるのだから
隷従の叫び人間椅子人間椅子和嶋慎治和嶋慎治人間椅子微睡(まどろみ)の中に 人生は過ぎる 幻燈のように  刻限に追われ 安寧を求め 目が覚めぬままに  僕は 奴隷なんかじゃない 僕は 自由を叫びたい  番号は振られ 選別がされる 畜生のように  限界が生まれ 坦懐は消える 隷従のままに  僕は 奴隷なんかじゃない 僕は 自由を叫びたい  この世に生まれて 何をつかむのか 他人の生涯 それとも己れか 思い出浸る時間はない  輪廻を出るには 何をすればいい 刹那の慰み それとも試練か 虚構に救う道などない  牢獄の中で 人生は閉じる 幻想のままに  僕は 奴隷なんかじゃない 僕は 自由を叫びたい
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