三上寛「BANG!」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
このレコードを私に下さい三上寛三上寛三上寛三上寛燃えてる街をくぐりぬけて 正月の八百屋から盗んできた 血まみれのリンゴを一つ 私に下さい そのしぼんだ種を 宿せるかもしれないから そのしぼんだ種を かじりとれるかもしれないから  愛と希望にむせび泣きながら 正月の区役所から盗んできた 住民票の切れはしを私に下さい その印刷された紙の中で 人間でいれるかもしれない その印刷された紙の中で 日本人でいれるかもしれない  恋に破れた牛を食うために 正月の肉屋から盗んできた 生臭い庖丁を私に下さい それでキレイにアソコを剃れば 新しい私になれるかもしれない それでキレイにアソコを剃れば 新しい彼にあえるかもしれない  天使の誘惑にさそわれて 正月の紀伊国屋書店から盗んできた 鉄より重い本を一冊私に下さい その読めない字で何か 思い出せるかもしれないから その読めない字で何か 喋れるかもしれないから  いつものように思い立って 正月の産婦人科から盗んできた 産まれたばかりの赤ン坊を私に下さい その小さな固まりを抱いて 歩けるかもしれないから その小さな固まりを抱いて 眠れるかもしれないから
逢えてよかった三上寛三上寛渡辺勝渡辺勝久しぶりに聞える なつかしいあの歌が 君とはなれ一年余り 遠くへ行ったものさ 帰ってきたよ聞える なつかしいあの歌が なけてくるよ飲み明そう 朝がくるまで いつも いつも これでいいのだと 遠くへ行ってしまった 忘れていた君の歌 君に逢えてよかった  そうだ 聞える 聞える 悲しい歌が もうどこへ行っても 帰ってこれるよ  いつも いつも これでいいのだと 遠くへ行ってしまった 忘れていた君の歌 君に逢えてよかった そうだ 聞える 聞える 悲しい歌が もうどこへ行っても 帰ってこれるよ もうどこへ行っても 帰ってこれるよ
華麗なる絶望三上寛三上寛三上寛三上寛ある日の街角にはどんな意味もない ある日の午後にはどんな理由もない 吸いかけのタバコも ほっておけば消えるように そいつは始めから決っていた事なのサ  お前は今腐りかけている 自分でそれがわかるだろう お前が見たものはみんな お前を失くすためにある お前が触ったものはみんな お前を忘れるためにある  だから今のうちに赤いバラを 一輪胸にかざり踊り狂えばいいサ 赤い夕日に涙を流し 恋の痛手に傷ついても そいつは誰かのいたずらだったんだ そいつは何かのまちがいだったんだ
BANG!三上寛三上寛三上寛三上寛右手に挙銃 左手にギター 負けたとみせかけてから逃げ 逃げてからふり返って後ろから バーン 恐ろしさのあまりにたれ流す 犬のようにはいずりまわって バーン ごまかし笑いで バーン  右に眼帯 左眼にトラホーム 淋病をごまかすためにラジオ体操をする 真白いトレーニングパンツに バーン 母の日のカーネーションを握りしめ ノミとシラミに愛の献血 キンチョールに バーン ビタミン剤にも バーン  空に太陽を 心に唄を 張りきりすぎて葬式に君が代 しあわせにまちがえて不しあわせに バーン まちがえたから開き直って バーン 生きたい人にも バーン 死にたい人にも バーン
密漁の夜三上寛三上寛友部正人友部正人君は窓の中 いつのまにか コックリ コックリ 眠ってしまったみたい ぼくは窓の外 降りしきる雪の中 ひとりかけようと ズボンをぬいている  ここ吹き嵐れるオホーツクの海を前にして ぼくはとばされた一枚の紙きれだよ そこに書かれた一行の書きおき やがて月がでて サロマ湖のほとり 眠り白鳥もおきて歌い出す 月は空高く サロマ湖の上 陸の小舟も今夜旅に出る ほら空にはハマナスの花が咲きみだれ 気がついてみるとぼくはもう もう誰も信じちゃ いないみたい  犬が吠えるよ 煙草屋の屋根の上 オホーツクがいまにもあふれそうだし 漁師たちはトラックにまたがり 花咲く町のキャバレーへ ぼくは君と二人 ふとんの中 風は湖をわたり 遠くの窓あかり 小さな欲望のほのおがゆれるよ  密漁の夜の 漁師たちは サロマ湖のほとり 大木のようなサケに 抱かれて眠る 密漁の夜 漁師たちは ストーブをかこみ 果てのない ほら話しに 顔を赤らめる
なんてひどい唄なんだ三上寛三上寛三上寛三上寛風はデタラメに吹いていた 乾いたサルマタが青空にはためいて カツ丼はさらにさらに重く運ばれてきた ああ ああ ああ なんてみっともない なんて訳のわからない夕暮れなんだ ああ ああ ああ なんて訳のわからない夕暮れなんだ  空はだらしなく晴れていた 人たちは皆 性格の不一致で別れ 使われたコンドームを捜しに行くのさ ああ ああ ああ なんて、なんてみっともない人類の平和なんだ ああ ああ ああ なんてみっともない人類の平和なんだ  星はくだらなく輝いていて 百点満点の太陽はあいかわらずの健康で 花のキャバレーで恋をするだろう ああ ああ ああ なんてふざけた夜なんだ ああ ああ ああ なんて、なんてふざけた夜なんだ  天気予報は今日もまた本気になって 青筋たてた冗談をくり返す 雪なんか降らせやがって 死にたがる奴をくすぐるのさ ああ ああ ああ なんて悲しいオカマの誘いなんだ ああ ああ ああ なんて悲しいオカマの誘いなんだ  花は間の抜けた咲き方をして 人並に色なんかつけやがって 安らぎなんかあたえちゃって 結婚式にはリボンを飾るのさ ああ ああ ああ なんてバカバカしい美しさなんだ ああ ああ ああ なんて、なんてバカバカしい美しさなんだ  思い出は標準語でやってきた 絶望的な痛さから逃れるために 親不知を引き抜いた オートバイのように幾何学で爆発しちまったよ ああ ああ ああ なんてみっともないクタバリ方なんだ ああ ああ ああ なんてみっともない なんていいかげんなクタバリ方なんだ  おれはたまたまここにいる 偶然こうして立っている 夜霧はおれを苦しめて ギターはおれの心の友さ ああ ああ ああ なんていいかげんななんて見えすいた嘘なんだ なんていいかげんな唄なんだ ああ ああ ああ なんて、なんて、なんてひどい唄なんだ なんて、なんて、なんてひどい唄なんだ
赤い馬三上寛三上寛三上寛三上寛ここがいつから海だったかは知らない 赤い馬が泳いでいる 足もとの雲は鳥になり 飛び 色は消えて形だけが落ちて行く 腕が伸びる 地平線を掴んでいるのは私だ 体は遠くで浮かんでいる 花は咲いてるようにも見える 燃えてるようにも見える  失くなる事が有ることの ここではほんのりとした証し 失くなる事が有ることの ここではほんのりとした証し  宇宙はなにかの冗談だって あなたは今喋ろうとしてる その唇の動き そのなんでもないちの流れの中で  ぬいぐるみ抱いて羽のふとん 夢見る瞳は星の輝き ぬいぐるみ抱いて羽のふとん 夢みる瞳は星の輝き  考えられない事も 考えてしまった事も それは浜辺に打ち上げられた 一枚の貝殻 そこから出て来る光 忘れてしまった事も 思い出した事も それは穏やかに曲って行く 波の音  ここがいつから海だったかは知らない 私がいつから私だったかは知らない
最後の最後の最後のサンバ三上寛三上寛三上寛三上寛最後の最後の最後まで 乾かないで乾かないで 欲しいものは 女子大生の洗濯物と 心  最後の最後の最後まで 切れないで切れないで 欲しいものは パンツのヒモとあの娘との 絆  最後の最後の最後まで 消えないで消えないで 欲しいものは ストリップ劇場のスポットライトと 夢  最後の最後の最後まで 止まらないで止まらないで 欲しいものは どうにもとまらない山本リンダと 腕時計  最後の最後の最後まで 言わないで言わないで 欲しいものは 推理小説の犯人と さようなら
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