青春の影アリス | アリス | 谷村新司 | 谷村新司 | | 風をひきずり今日もまた くねった路地をくぐりぬけ 路面電車の駅のそば いつもの店のカウンター ああ知らぬまに時はすぎ 君の顔さえ忘れそう いつの日からか憧れた 君と腕くみ歩くのを 今日で終わりと言った君 あの淋しげなまなざしが 心の糸をたぐるのさ カラカラカラと音をたて ああ知らぬまに時はすぎ 君の顔さえ忘れそう いつの日からか憧れた 君と腕くみ歩くのを 周りの人は変らずに 楽しげにコーヒーを飲んでいる あせた畳の上にさえ 君の匂いがしみている 悔みつづけていることが 青春のしるしだなんて ああ知らぬまに時はすぎ 君の顔さえ忘れそう いつの日からか憧れた 君と腕くみ歩くのを 周りの人は変らずに 楽しげにコーヒーを飲んでいる ああ知らぬまに時はすぎ 君の顔さえ忘れそう いつの日からか憧れた 君と腕くみ歩くのを |
涙化粧アリス | アリス | 松本隆 | 渋谷毅 | | お茶を一口すすると 君は泣きはらした眼をふせて ハンドバックから出した コンパクトにもう夢中だね ハンドバックから出した コンパクトにもう夢中だね 今日は何故だか雨模様 雨だれポトポトうわの空 君の白いため息に コンパクトもホラくもっちゃう 君の白いため息に コンパクトもホラくもっちゃう お化粧してごらん(……涙化粧) お化粧してごらん(……涙化粧) とてもきれいになったよね まるで他人のような手つきで 僕たちの愛をそっと 磨くのにもう夢中だね 僕たちの愛をそっと 磨くのにもう夢中だね お化粧してごらん(……涙化粧) お化粧してごらん(……涙化粧) とてもきれいになったよね まるで他人のような手つきで 僕たちの愛をそっと 磨くのにもう夢中だね 僕たちの愛をそっと 磨くのにもう夢中だね |
走馬燈アリス | アリス | 谷村新司 | 堀内孝雄 | | 夏の日のざわめきは 鈴虫の音にかきけされ 湯上がりの髪に手をやれば 潮の香りも今はなく ただ年老いたと思うのみ 生きてゆくにはあまりにも 恋多過ぎしと人の言う 悔いなき道を歩めども 恋多過ぎしと人の言う まわり来る日々懐かしく めぐり来る日々美しき ああ肌の色はうすれゆく 生きてゆくにはあまりにも 恋多過ぎしと人の言う 悔いなき道を歩めども 恋多過ぎしと人の言う |
かもめアリス | アリス | 谷村新司 | 谷村新司 | | ほんとにそうなら 許してあげたい わずか一度の きまぐれだもの 冷たいシーツの あなたの匂い 長い髪の毛 机の上に ほんとにそうなら 許してあげたい 一人暮らしの かもめのように かけたグラスと この吸いがらに あなたは何を 話してた あなたと過ごした一年は 傷ついた心の足跡 ほんとにそうなら 許してあげたい 今は誰かに だかれていても 心であなたを 許してるのに 言葉は何故か 許せない あなたと過ごした一年は 傷ついた心の足跡 |
青春ノートアリス | アリス | なかにし礼 | 都倉俊一 | 都倉俊一 | ベージュ色の落葉を 一つ二つ並べながら ぼくは君の名前を 朝の舗道に書いた 鳩にえさをあげてる そんな君のスケッチした ぼくのノートブックは 今も書きかけのまま 青春に傷ついて 季節は流れすぎて 君のいないこの胸を風が吹きぬける 人はみんな誰でも 生きるために苦しむもの だから君の愛を 大切にしたかった 雨や風でペンキの色もはげたベンチだけど 今日も腰をおろして 君をしのんでいるよ 並木道の銀杏(いちょう)も 指を折って数えられる 君とぼくの季節は 二度と帰って来ない 青春に傷ついて 季節は流れすぎて 君はどこの街角で枯葉を見てるの 恋はガラスみたいにこわれやすくはかないもの だから君の愛を 大切にしたかった |
二十歳の頃アリス | アリス | なかにし礼 | 都倉俊一 | 都倉俊一 | あれは二十歳の頃さ ぼくは初めて知った 君とめぐり逢って 愛することを 君はぼくよりたしか 二つ年上だった 恋に泣いたことの ある人だった 二人で借りた小さなアパート 本のほかに何一つ 部屋にはなかったね 朝の光の中で ぼくはまどろみながら 君に甘えたくて 泣いていたよ あれは二十歳の頃さ ぼくは初めて知った 愛を失くす時の 心の痛み ほんの小さなことで ぼくと喧嘩をしたら 君は部屋を棄てて 帰らなかった 涙でぼくも棄てたよアパート 本のほかに何一つ 荷物はなかったよ 時はながれたけれど 君によく似た人と 街で出逢う度に 胸がいたむ |
紫陽花アリス | アリス | 谷村新司 | 堀内孝雄 | 青木望 | 愛の故郷は どこにある あなたは私に たずねたけれど 答えることは 出来なかった あの時感じた 胸さわぎが やがてくる別離を 教えてた 紫陽花の頃が過ぎ 心淋しい季節がくる けれど私は一人きり 愛の故郷は どこにある やっと気づいた 愚かな私 遅すぎたけれど 今はいい 死ぬほどつらい 想い出だけど 笑って話せる 気がする私 紫陽花の頃が過ぎ 心淋しい季節がくる けれど私は一人きり |
想春賦アリス | アリス | 矢沢透 | 矢沢透 | | 初めて出会った時のことで今でもハッキリ覚えてる 遠くの時計台眠そうに時を打つ昼下がり あなたは春風に髪をまかせながら しみとおるような笑顔で僕を見てた これからの幸わせな日々を約束するかのように 暮らし始めの二人にとって苦しみや貧しさなど 身を寄せ合えばぬくもりの中笑いながら溶け落ち たちこめる幸わせの香りあなたの遙かな優しさ それに甘えて僕は夢ばかり追いかけた さきのことも振り返ることも過ぎゆく時さえ忘れて 共に歩むことは出来ず 待つには大人になりすぎて あなたの寂しい笑顔が夏の陽ざしにグルグル回り 静かに秋は広がると想い出だけがふるえていた 初めて出会った時のように一人で石をけっています 背をまるめコートの衿立て白い息吐きながら めぐりくる春よお前がいつもと同じように 真綿のような陽ざしと希望や喜び運ぶなら あの遠い日の夢と輝きが 紡ぎ青空に舞いあがらせた 二人の春の歌を歌うだろう ラーララーララランラララランラー |
黒い瞳の少女アリス | アリス | 谷村新司 | 堀内孝雄 | 矢沢透 | かぎりある青春の かわりない道ばたに 咲いている花に気付いた時 流れ行く青春のかえらない全ての はげしい季節をかけて燃え尽きたい ああ黒い瞳の少女よ お前のやさしさのひとかけらでも この手につかめるものならば ああ黒い瞳の少女よ お前のやさしさのひとかけらでも この手につかめるものならば かぎりある青春の かわりない道ばたに 咲いている花に 気付いた時 人はみな本当の優しさと 愛する事のつらさを はじめて知らされる ルル…… ルル…… |
ポイント・アフターの夜アリス | アリス | 谷村新司 | 谷村新司 | | 燃えるように赤いハイビスカスの花 砂浜を染めて闇に沈む頃 Let's Could Dancing Point After Let's Could Dancing Point After リズムに合わせて腰をくねらせて 最後の夜を二人のために ほろ酔い機嫌の陽に焼けた肌 今夜は死ぬまで Dancing through the night 恥ずかしがらずにその顔を上げて わずか三日の恋人同志 明日になれば海をへだてて 二度と会えないさ Dancing through the night 潮の香りを髪になびかせて 笑った君を忘れはしない 真っ赤に燃えてる南十字星 今夜は死ぬまで Dancing through the night Let's Could Dancing Point After Let's Could Dancing Point After …… |
やさしさに包まれてアリス | アリス | 谷村新司 | 谷村新司 | | ああ あなただけを心に描いて ああ 生きてゆこう この人生を 大人げない人たちに 傷つけられても あなたのやさしさに包まれていれば それでいい ああ あなただけを心に描いて ああ 生きてゆこう この人生を 青春の光の中で かけぬけたときを あなたのやさしさに包まれていて しあわせ あなたのやさしさに包まれていれば それでいい |
今はもうだれもアリス | アリス | 佐竹俊郎 | 佐竹俊郎 | 矢沢透 | 今はもうだれも 愛したくないの 何もかもなくした 今の僕にできること さびしさだけが じっとしてる とめど流るる涙に ひとつひとつの 思い出だけが 今はもうだれも 愛したくないの 今はもうだれも 愛したくないの 何もかもなくした そんな僕にできること 愛されたくて みんな君に 僕の中に悲しみだけが たったひとつの 残りものなの 今はもうだれも 愛したくないの 愛されたくて みんな君に 僕の中に悲しみだけが たったひとつの 残りものなの 今はもうだれも 愛したくないの 愛したくないの |