祝・イチロー選手!“野球”にちなんだ名曲を3作ご紹介…!

たとえ、優勝争いをしていなくても
たとえ、今日よりツライ明日が待っていたとしても
バットを振らなければ何も始まらない。
バットを振らなければ、今日を越えられない。
(映画『悪夢のエレベーター』より)

 どんな日もひたむきにバットを振り続け、いろんな今日を越えてきたマリーンズの“イチロー選手”がついにメジャーリーグで通産3000本安打を達成しましたね…!これはアジア選手初となる偉業。音楽界のアーティストからも多くの祝福コメントが届いておりました。石川さゆりさん、椎名林檎さん、亀田誠治さんなどなど…。ちなみに、林檎さんは自身のバンド“東京事変”で「スーパースター」というイチロー選手をイメージした楽曲もリリースしたことがあります。

私はあなたの孤独に立つ意思を思い出す度に
泪を堪えて震えているよ
拙い今日の私で

明日はあなたを燃やす炎に
向き合うこヽろが欲しいよ
もしも逢えたときは誇れる様に
テレビのなかのあなた
私のスーパースター
「スーパースター」/東京事変

 素敵な楽曲ですよね…。本当に私たちも、イチロー選手を燃やす炎に向き合う心が欲しい。そのためにはやはり自分にとっての“バット”を振り続ける情熱と努力が必要なのでしょう。ところで、8月9日は8(や)9(きゅう)の語呂合わせと、高校野球の期間中で野球に対する関心が高まる季節であることから<野球の日>と言われているそうです。せっかくなので、今日のうたコラムではさらに“野球”にちなんだこの2曲をご紹介いたします。どちらも作詞作曲はスガシカオさんです。

何も手につかずに 夜の八時 ぼうっと見てるテレビ
“おれ、この先、どうしよう…”
誰かが打ったツーランホームラン
みんな笑い抱き合って そのシーンが眩しすぎたんだ
ほんとはぼくだって 誰かを笑顔にしてみたりしたい

ぼくの部屋は今日も カーテンを閉めたまま
このままでいいのか? いいわけないだろう…
「サヨナラホームラン」/スガシカオ

ぼくにとってスタジアムはいま
会社の大会議室
君にとってホームランはきっと
家族へのプレゼント

あの日なりたかったスター選手と
同じハッピーと感動を約束するよ

ずっと握りしめてきた夢はまだ終わっていない
あきらめた日が ゴールじゃないから
ずっと追いかけてきた夢が生まれた場所
そこに戻れば 夢はまた始まる
「夢のゴール」/kokua

 皆さんは、イチロー選手の偉業を祝福する一方で、「サヨナラホームラン」のように“おれ、この先、どうしよう…”と、どこかそんな気持ちにもなりませんでしたか? 今はオリンピックシーズンなので、野球以外でも、さまざまな競技で輝く選手の姿を見て、自分自身の生き方を見つめ直す方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。誰かの眩しい姿はときに、嫌でも自分のダメな部分を照らします…。でも照らされてしまったからこそ“このままでいいわけない”ことに気がつけるんですよね。
 
 もちろん、みんながみんなイチロー選手のような偉業を成し遂げることを目標にする必要はありません。きっと大切なのは、自分にとっての“ホームラン”や“ゴール”を日常生活の中で見つけていくこと。“野球”になぞらえた歌詞で、そんな気づきとエネルギーをくれる楽曲が「サヨナラホームラン」と「夢のゴール」なんです。是非是非、今日という日にも、夢に挫けそうな日にも、聴いてみてください!