あなたはいつもあの子を照らしていたの…。

 突然ですが、みなさんは好きな人の顔ってすぐに思い出せますか?たとえば片想い相手のあの人。“瞳を閉じてもあなたの顔が浮かんでくる”…というようなフレーズは歌詞によくありますが、実は人を好きになると、その人の顔を思い出そうとしてもモヤがかかったようにぼんやりとしか浮かばないことってあるんです。その理由として、Twitterでこんなツイートが回っており、とても腑に落ちたのでご紹介します。

「好きな人を見る時は気分が高揚して
必要以上に瞳孔が開くのでピントが合わず
後で顔を思い出そうとしても
ぼんやりとした像しか出てこない。
『眩しい』という表現が使われるのもそのため」

 好きな人がいるだけで、急に日常がキラキラして見えるのもその“眩しさ”が影響しているのかもしれませんね!だから<あなた>は時に“強い光”にも感じられる…。さて、今日のうたコラムでは、まさにそんな片想いの心情、愛しいあの人を“光”になぞらえた新曲の歌詞をピックアップ!昨年から【文学的で生々しい歌詞】で注目を浴びている女性シンガーソングライター・黒木渚の「灯台」という楽曲です。

遠くから見るあなたって
凛とそびえる灯台
「こっちへおいで」
強い光で示しているの

足元を何度も回って見上げてみると
あなたは誰に光を届けているの?

水平線の向こうで迷える私のこと
導いてくれたなら
真っ直ぐに君のいる港へ

いま、暁に抱かれ
貴方がぼやけてしまうのが嫌だ
夜に浮かんで目もくらむような
一筋を眺めていたい
「灯台」/黒木渚

 ひとつの恋、ひとりの人間が、なにか自分の人生を変えてくれる、導いてくれる“光”のように感じることってありますよね。このラブソングには、その一筋の光に強く惹かれ、その光を信じたいという気持ちに溢れております。尚、同曲は7月2日から全国ロードショーとなる映画『全員、片想い』の主題歌!すでに7月1日から各配信サイトでリリースがスタート。

うみどりが運んで来たのは悲しい噂
あなたはいつもあの子を照らしていたの

運命線の向こうに留まる私のこと
気付いてくれたなら
勇敢に飛び込んでゆくのに

ただ恋を打ち明けて
2人が壊れてしまうならまだ
寄せては返すさざ波のような
切なさに溺れていたい
「灯台」/黒木渚

 この映画は、タイトル通り登場人物が全員、片想い。“8つの片想い物語”からなるラブストーリーとなっております。そして黒木渚の「灯台」の主人公も2番の歌詞では、憧れていた<あなたはいつもあの子を照らしていた>ことに打ちのめされるのです…。それでもまだあの光を眺めていたい…そんな切なすぎる主題歌&映画に是非、どっぷり浸ってみてください。もちろん「灯台」の歌詞も公開スタート!こちらも早速チェックです♪