アラサーの心情を赤裸々に綴ったYU-A「30 -My Thirty-」に注目!

 最近、アラサーやアラフォーの女性たちをテーマにした作品がトレンドになっています。『オトナ女子』や『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』、『早子先生、結婚するって本当ですか?』などのドラマ。<30代は自分で立ち上がれ。もう女の子じゃないんだよ?おたくら。>(『東京タラレバ娘』)や<努力が評価されるのは義務教育まで!>(『サプリ』)といった心の殺傷力バツグンなセリフが登場するマンガも人気です…。

 また、26歳まで恋愛経験のなかったヒロインの仕事&恋愛を描いた『&(アンド)』というおかざき真里のコミックではこんなセリフが。<何かを“しないこと”に理由が要って、始めたことにネガティブな同情がくる。ただの世間話なのに、「世間」話がいちばんつらい。他人の正義に触れるのがつらい>…思わず一言一言が胸に刺さってしまいました。どうして恋しないの?どうして結婚しないの?どうして子どもほしくないの?新しいことに挑戦するなんて、夢を追い続けるなんて大変だね…。皆さんは言われたこと、ありませんか?

 男性にも様々な悩みはありますが、子どもを産むタイムリミットがある女性は、大人になればなるほどそのような“世間話”や“他人の正義”にもがき、傷つき、それでも自分らしく生きていくために日々闘っているのではないでしょうか。そして、音楽でも赤裸々なまでに<30代の女性の心情>を表現した新曲が届きました。女性シンガーソングライター“YU-A”が6月17日にデジタルシングルとして配信リリースした「30 -My Thirty-」です。彼女もまさに今年の5月に30歳を迎えました。

“あと24時間で30になる
女の30の壁は何故か凄く高い
1日でなにかが変わるわけじゃないけど
何かが変わるような気もする
想像してた30歳とは違うけど
今ある自分も自由も嫌いじゃない
平均点位の充実感はきっとある”

“もう少し2人の時間が取れてたら今頃結婚してたかな?
あなたとの道を選んでたら普通に幸せだったと思う
でも私は選べなかった 
夢と結婚どっちだって失いたくなかった
これから30に向かう私は1人でも笑ってられるかな?”

“たったひとつ 普通にひとつ
歳を重ねるの それだけ
何が変わる? 何が終わる?
まだ怖くても
見えない何かに怯えてるよりも
歩きだそうMy 30th Birthday”
「30 -My Thirty-」/YU-A

 楽曲の中からいくつかのフレーズをピックアップしました。「もしあの時〜してたら」「これから〜すれば」そんな“たられば”な後悔と希望の狭間で揺られながらも、最後は<不安 悩み 後悔 希望 夢 全てを抱きしめて 一歩ずつ歩いて行こうと思う>という覚悟が歌われており、リスナーにも大きな勇気とエネルギーを与えてくれます。若さが価値、ではなく、男性も女性も、誕生日ケーキのロウソクの数が増えれば増えるほど、人としての輝きも増していくような生き方をしていきたいですね…!