ほんとうはあっちのキレイな川のメダカだったの…。

 ファンキー加藤さんのダブル不倫騒動、衝撃的でしたね…。6月7日のTwitterでは“ファンキー加藤”の名が半日以上トレンド入りしておりました。SNSでも「今年の流行語は“不倫”なのでは?」と揶揄するコメントが多く見られますが、本当に2016年に入ってから芸能界の不倫・浮気のニュースが次々と飛び込んできますよね。ただ、あるまじき行為だということはもちろんですが、“禁断の恋”というとやはりどこか魅惑的な響きも…。ドラマや音楽でも、「好きになってはいけないのに…」という想いを描いているものほど、その切なさに惹かれてしまいます。
 
 現在、テレビ朝日系で放送中の金曜ナイトドラマ『不機嫌な果実』もまた然り。今作は、林真理子の不倫小説『不機嫌な果実』を約20年ぶりにドラマ化したもの。禁断の恋に陥るヒロインを栗山千明が演じております。このヒロイン“水越麻也子”が夫に不満を持ち、不倫をはじめたことが物語の幕開け。そこから様々な恋や欲が絡み合ってゆき、究極のドロドロ劇が繰り広げられてゆくのです…。そんな『不機嫌な果実』の主題歌は、斉藤和義の新曲「マディウォーター」!6月8日に通算45枚目のニューシングルとしてリリースされ、歌詞の公開もスタートいたしました。

なぜ自分ばっかり 損してるんだろう
ナマズは言ったよ 泥沼で
ほんとうはあっちの キレイな川の
メダカだったの 昔はね

触って 寂しいとこ
探って 嬉しいとこ
すれ違う心 熟れていく躯 覚えてく嘘
楽しいのはいつも最初だけ

あぁ ここはマディウォーター
あっちの水はなんかもっと甘そう
あぁ ここはマディウォーター
先の見えない濁り水の中
あぁ…
「マディウォーター」/斉藤和義

 “マディウォーター”とは、泥水という意味の英語。まさに、不倫という泥沼に陥り、先が見えない水の中でどうしようもなくなっている女性の心情を描いた歌詞です。「本当はずっと幸せな結婚生活を送りたかったのに」「こんなはずじゃなかったのに」ナマズの心からそんな声が聴こえてきそうです。自業自得、とはいえ、ココロもカラダも満たされない孤独や虚無感が伝わってきて、なんだか他人事には思えない気持ちにもなってきませんか?結婚生活も不倫も結局、楽しいのは最初だけなのか…。ナマズにならないためにはどうすればいいのか…。色々と考えさせられますね。

 また、「マディウォーター」のミュージックビデオにも注目です。今作は、全編アニメーション。シュトゥットガルト国際映画祭において最優秀学生賞を受賞経験もある気鋭のアニメーション作家・大川原亮氏が監督を務めました。泥水に満ちた沼の中でみだらな遊泳を続ける白い「メダカ」が、その沼にすっかりはまってしまい、姿形も見る影もなく醜い異形の「ナマズ」に変貌していくアニメーションは、歌詞やサウンドにピッタリ。是非、コチラもチェックしてみてください!

◆New Single『マディウォーター』
2016年6月8日発売
初回限定盤(2CD) VIZL-1049 ¥1,800+税
通常盤(CD) VICL-37349 ¥1,200+税