20代の方は、子どもの頃の記憶がブワッとよみがえってくる曲…?

ソーシャルゲームで寝るまで暇つぶし
夢は掴めずまた朝になるすぐに
その間もずっと僕が来るのを待っている
あの木の下にあるはずあの箱

たった今君が好きで
再生してくれてるこの曲だって
あのトイストーリーと同じように
ワゴンセールでまたいつか会って

でももし飽きられたとしたって
同じここでいつまでだって
君がまた来るのを僕は待ってる
君の耳元でまたいつか会って
「タイムカプセル」/SALU

 1988年生まれ、14歳で日本語ラップを書き始めたという注目のニュータイプ男性ラッパー“SALU”が4月20日に3rd Album『Good Morning』をリリース!冒頭ではそのアルバムの10曲目に収録されている新曲「タイムカプセル」のフレーズをご紹介いたしました。この曲にはまさに“タイムカプセル”を開いたかのような、懐かしの言葉がたくさん詰まっております。デジモン、ピカチュー、ミュウツー、ポリゴン、64、スーファミ、ベイブレード、ハイパーヨーヨー…。とくに20代の方は、子どもの頃の記憶がぶわっと蘇ってくるのではないでしょうか。
 
 しかし、そんなおもちゃもゲームもいつしか<どこやったっけ あるのは都合良い思い出だけ>という存在になり、あの木の下に埋めたタイムカプセルのことも忘れていってしまうんですよね…。それは“音楽”に関しても同じことが言えます。それでも、「タイムカプセル」のラストには、<もし飽きられたとしたって 同じここでいつまでだって 君がまた来るのを僕は待ってる 君の耳元でまたいつか会って>というフレーズが綴られています。“大切に埋めたはずのタイムカプセルを思い出して開けるように、どうかいつかまた、この曲を聴いてくれ…”というSALUの深い思いが伝わってきますよね…!
 
“ポケベルが鳴らなくて
恋が待ちぼうけしてる
私の方から 電話できない
現実より 愛している”
「ポケベルが鳴らなくて」/国武万里

“徹夜で作ったテープ 渡したかったから
夜道をバイクでとばし 君に会いに行った
ずっと言えずの言葉を 託した曲達も
長い旅の退屈しのぎになればそれでいい”
「LOVE LITTERE」/槇原敬之
 
 また、上記の2曲のように当時は当たり前に歌詞に登場していた<ポケベル>や<カセットテープ>も今や懐かしのワード。SALUの「タイムカプセル」には“子どもの頃”を想起させる言葉との対比で、<ソーシャルゲーム>という現代的な言葉も登場します。そんなワードをはじめ、現代の歌詞では普通に綴られている<Twitter><拡散><LINE><既読><いいね!><スマホ><シェア>といった言葉も、10年後、20年後には懐かしの存在になっているのかもしれません。さて、いつしか聴かなくなってしまった曲と再会したとき、一体みなさんにはどんな記憶がよみがえってくるのでしょうか…。