収録曲から意味深なラブソング「ハローダーリン」をご紹介。

 2014年にリリースした『COMEDY』以来2年ぶり、注目の男性ラッパー“SALU”が3枚目となるオリジナルアルバム『Good Morning』を4月20日(水)にリリースします。「今までやらなかったことの中で、やってみたかったことの一つ目」と語る今作は、SALU自身によるトータル・プロデュースの元、すでに発表されている楽曲「Tomorrowland」を手掛けたtofubeats以外にも、楽曲ごとにさまざまなゲストアーティスト、ミュージシャン、プロデューサー達が参加。

 アルバムは全12曲収録。水曜日のカンパネラのサウンドプロデューサー・Kenmochi Hidefumiが手掛けた「Lily」、スチャダラパーのSHINCOによる「タイムカプセル」、mabanuaによる「In My Face」、またフィーチャリングにゲストボーカルを迎えた「All I Want」feat.Salyu、「ビルカゼスイミングスクール」feat.中島美嘉、などもその仕上がりが気になります。『今日のうた』では、その中からアルバムリリースに先がけ2ndデジタルシングルとして配信がスタートしている「ハローダーリン」をピックアップ!

“ラジオのニュースじゃ何を可決とか
誰かが誰かを何故とか
暗い話題か突き抜けた笑い
誰のことも信じられない

ならせめて君のことだけは信じたい
僕のことだけは信じてほしい
僕は気にしない彼らが何を言おうと
君の手のひらで踊っていたいのさ

夜を舞う蝶が僕を誘うけど
僕が行きたいのは君のとこだからそう”
「ハローダーリン」/SALU

 シティ感が溢れる意味深なラブソング…。この歌の主人公は、周りの友達にどれだけ<“あの子に振り回されてる”>と言われようと、彼女は<悪い女だ>と忠告されようと、ちょっとワケありな<君>を必要とし、一途に彼女の元へと向かいます。そういえば、アメリカの映画『靴をなくした天使』にこんなセリフがありました。

「世の中はウソだらけなんだ。
だからお前は
好きなウソを選んで
それを信じればいい。」
(映画『靴をなくした天使』より)

 たとえウソだって、それが生きるためのエネルギーになるならば前向きなものに変わる…。「ハローダーリン」の彼もまた、<誰のことも信じられない>世の中で、<手のひら>で踊らされているとわかっていながらも<君>というウソを選んで信じて生きてゆく覚悟を決めたのかもしれません。それもまた一つの愛の形ですよね。そんな「ハローダーリン」は3月30日から配信が開始されておりますので、是非チェックしてみてください!