今の時期にぴったりの“散る桜”ソングをピックアップ!

さくら舞い散る中に忘れた記憶と 
君の声が戻ってくる
吹き止まない春の風 
あの頃のままで
「さくら」/ケツメイシ

 都心は、連日続く雨でもう桜もエンディングを迎えようとしていますねぇ…。今年もいろんな場所で“桜ソング”が流れており、冒頭のケツメイシ「さくら」もまた然り。この曲は、歌ネットで掲載している小貫信昭氏によるコラム『言葉の魔法』の4月テーマとしてもピックアップされておりますので、下記のアーティスト関連リンクからチェックしてみてください。見て楽しむ桜を歌いながらも、「視覚より触覚・嗅覚に訴えるのが斬新」だというこの名曲のさらなる魅力に気づかされます♪
 
 また、小貫氏は同コラム内で“桜ソングは大きく分けて3種類ある”と綴っております。<開花以前、春を待つ気持ちを歌ったもの。まさに咲き誇っている桜の木の下のドラマを描くもの。そして盛りも過ぎて、桜吹雪へと変わろうとする情景を生かした歌…。>の3種類です。今はまさに、3つ目の“散る桜”ソングがピッタリ。ケツメイシの「さくら」もその1曲としてあげられていますが、他にはどんな曲があるのでしょうか。『今日のうた』ではそんな、終わりに向かう桜を描いた楽曲をご紹介いたします。

“三日月夜道を サクラの花が舞う
僕は君の心の中から 今夜旅に出るよ

冬が終わる頃 君に降り積もった雪は
僕じゃない別の 春を見つけて 解けていった

さようならこれでお別れだけど
今夜涙はみせないで
君の幸せを祈って
この汽車で行きます”
「サクラ」/大橋トリオ

“桜の季節過ぎたら
遠くの町に行くのかい?
桜のように舞い散って
しまうのならばやるせない

oh その町に くりだしてみるのもいい
桜が枯れた頃 桜が枯れた頃”
「桜の季節」/フジファブリック

“できることなら
貴方の名前を呼んで
今振り向かせて『好き』と叫びたい

散りゆく桜の花びらと 私の恋の花はよく似ていた
あまりに美しい思い出を まだ眺めていたいのに

涙とひとひらの花びらが
静けさと優しさと落ちていく
旅立つ貴方の背中とこの想いを
共に見送った”
「恋桜」/ななみ

 ほかにも、MISIAの「桜ひとひら」、JUJUの「桜雨」、DREAMS COME TRUEの「めまい」など、たくさんの“散る桜”ソングがありますが、やはりどれも悲しい<別れ>を描いているのが印象的です。桜が美しく咲けば咲くほど、その終わりは淋しく切ないもの。同様に、恋も素敵な思い出がたくさんあればあるほど、別れは苦しいですよね…。しかし、来年も同じ場所でまた咲き誇る桜と違い、その人との恋が再び咲くことはそう多くはないでしょう。1年後も10年後も、桜が咲き誇り、そして舞い散る様子をずっと同じ人と見届けられたら良いのに…と思いますよね(泣)。
 
 今年の春、失恋してしまったという方、桜がすべて散ってしまうまではそんな“散る桜”ソングに浸ってみてください。そして来年の桜は、新たに出逢った大切な人と見ることができますように…!