…とはいえ、恋は盲目。好きになってしまった人がタバコを吸っていた場合、なんだか魅力的なアイテムに見えてきてしまう、なんてことありませんか? たとえば宇多田ヒカルの「First Love」は<最後のキスは タバコの flavor がした ニガくてせつない香り>というフレーズで始まりますが、こんな大人の恋、ちょっぴり素敵だなぁとも思います…。そこで、歌詞に【タバコ】が登場する楽曲を調べてみたところ、まさにユラユラ揺れるタバコの煙のように不安定で、アンニュイなラブソングをたくさん発見しましたので、本来は“嫌煙運動の日”ですが、あえて、オススメしたい“喫煙ラブソング(?)”をご紹介してみます!
“大人だから一度くらい 煙草を吸ってみたくなって
月明かりに照らされたら 悪い事してるみたいだ
あなたの好きな煙草
わたしより好きな煙草
いつだって そばにいたかった
分かりたかった 満たしたかった
プカ プカ プカ プカ
煙が目に染みるよ 苦くて黒く染まるよ”
「染まるよ」/チャットモンチー
“恋は盲目 胸は悶々 恋愛依存症
少し前は違う男子が好きだったのに
そのマルボロ 火をつけようと くわえさせたタバコ
きみといるときだけは喫煙者
いけない気分 捕まりたくない
正々堂々、恋したいだけなのに
きみまみれになる注意報
好きになってはいけないと
思えば思うほど好きになっちゃうの 痛いね
けむりまみれになる真夜中
その灰がこぼれる前に 三大欲求のひとつをしよう”
「きみまみれ」/さめざめ
“右手で煙草を吸うなら
せめて 空いた手で 髪を撫でて
愛していて わたしは 煙たい あなたを
手一杯のこの時間も そのまなざしで 捉えていて
愛していて わたしは 煙たいあなたを
わたしは わたしは あなたを やめられない...”
「煙たい」/片平里菜
歌詞を読んでいて気づいたのですが、タバコって、五感を通じて“恋心”を刺激するアイテムなんですね。好きな人が吐き出す煙の匂い、大きな手の先で揺れるオレンジの炎、煙を吐く音、隣にいる時に感じる仄かな温かさ、そして<タバコのflavor>がするキス…。もはや、そのタバコは好きな人の“一部”のような存在になっているような気がします。実際には「喫煙者はいや!」という方も、音楽の中でならその恋物語を楽しむことができるかもしれませんよ…!
本日のニュースでフレーズをご紹介したのは3曲ですが、古内東子「ぎりぎりまで」、ドリカム「好きだけじゃだめなんだ」、青山テルマ「あなたが消えちゃいそうで」、MAY'S「君のすべてを忘れない」、大槻ケンヂ「プカプカ」、サカナクション「スプーンと汗」など素敵な楽曲がまだまだたくさんありましたので、是非、気になるアーティストの歌詞をチェックしてみてください♪
◆紹介曲「染まるよ」
作詞:福岡晃子
作曲:橋本絵莉子
「きみまみれ」
作詞:笛田さおり
作曲:笛田さおり
「煙たい」
作詞:片平里菜
作曲:片平里菜