私の彼氏になって下さい。と言える告白をしてほしい。

 2021年2月24日に“erica”が新曲「3分の歌」をリリースしました。今回の楽曲は、今まで友達の関係だった彼を好きになった女の子の物語。タイトルの通り、本楽曲は3分間の音源となっております。楽曲の最後には、時計の針の音がこの3分間の気持ちのドキドキ感をリアルに感じさせる、2021年初めての告白ソング…!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“erica”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「3分の歌」に通ずるお話です。つい強がってしまって、素直になれなくて、自分の気持ちを誤魔化してきたあなたへ。どうかこの曲とエッセイが届きますように。そしてその明日が少しでも動き出しますように。

~歌詞エッセイ:「3分の歌」~

目覚ましの鳴る音

朝ごはんの匂い

駅前のカフェ

電車のホームのベンチ

公園の子ども達…

そんな変わらぬ毎日の中に「幸せ」はある。

例えばそこに
さらに「幸せ」があるとしたらなんだろう。

帰りのコンビニで美味しそうなケーキを見つけたり

録画されてないと思った番組がちゃんと録れていたり

ちょっと高価な入浴剤でお風呂に入ってみたり

寝る前に好きな人からLINEが来ていたり

次に会える約束ができたり

その日の服を考えたり

2人のこれからを妄想したり…

「幸せ」とはきっと価値ではなく
価値がつけられないもののことなんじゃないかと思う。

大切な物があって
大切な人がいて
大切だと思うことを分かり合える
それだけで凄いことなんだなって。

そんな人に出会えた時
そんな人に恋をしていると気づいた時
自分の気持ちを伝えられずに
ずっと悩んでいる人がいるとしたら
私はやっぱり逃げちゃいけないと思う。

「幸せ」は自分で作るもの。
誰かに作ってもらった「幸せ」はすぐ壊れちゃうから。

自分なんてと諦めて
これでいいんだと言い聞かせて
自分の心に嘘をついて
努力もしないで傷つくことを恐れて何もしないのは
自分から「幸せ」を奪っているのと同じ。

不器用でもいい
本気で恋をしたなら
本気でいくだけ。

だから、あなたの彼女にして下さい。
じゃなくて
私の彼氏になって下さい。
と言える告白をしてほしい。

「幸せにしてもらう」じゃない。
私があなたを「幸せにする」。
そんな恋を、そんな強さを。

人生はながい。
そのうちの3分だけでいい。
勇気を出せば
きっと明日は変わっている。

<erica>

◆紹介曲「3分の歌
作詞:erica
作曲:erica