さて、今日のうたコラムではそんな最新作をリリースしたリーガルリリーのボーカル&ギターであり、全曲の作詞作曲を手掛けている“たかはしほのか”によるスペシャルエッセイを【前編】【後編】に分けてお届けいたします。まず【前編】では、彼女が今思うことをひとつの“詩”として制作していただきました。ニューアルバムの歌詞と併せて、想いを受け取ってください。
~スペシャルエッセイ【前編】~
おはよう
クラスの有名人はブランコで宙返り
おはよう
クラスの宇宙人は、鉄棒に叩きつけられ
大人になっても引きずりまわる
久しぶりに蟻の巣に水を入れてみたら、あのさみしさがやってきた。
世界が終わった時、きっとそんな感じなのかもしれない。
明日の学校の支度、
ランドセルに入れたママの夢とパパの愛
どうか笑ってちょうだい。子どもでいるから
ストロー噛む癖直そう。今日はおばあさんに席をゆずる余裕もないけど
私の生活を誰が知ってるの
誰も知らないの
上映会が始まる
人間の姿を感じるたびに
私の生活が、誰かの生活になるが
私の生活を、誰が知っているの
どれだけの物差しをさしただろう
命が時間にさした
どれだけの目印を書いただろう
世界地図の紙をヤギは食べる
たまに思うのさ
無差別の世界で、どうやって君を探せばいいか
そして、わからないことも
技術は追いつかないよ。人類が終わるまで
<たかはしほのか>
◆1st Full Album『bedtime story』
2020年2月5日発売
KSCL-3205 ¥2,727+tax
<収録楽曲>
1. ベッドタウン
2. GOLD TRAIN
3. 1997
4. 林檎の花束
5. キツネの嫁入り
6. そらめカナ
7. ハナヒカリ
8. 猫のギター
9. まわるよ
10. 子守唄のセットリスト
11. ハンシー
12. bedtime story