本物の恋がどんなものなのか分からないけれど、あえて言うなら…。

 今年、5ヶ月連続配信リリースを発表した“erica”が、2019年10月25日に第3弾配信シングル「ぎゅ」をリリース。さて、歌ネットでは併せて、5ヶ月連続で“erica”本人が歌詞エッセイを連載中!今回は第1弾第2弾に続く、第3弾をお届けいたします。第2弾で綴られていたとある女の子の恋物語と心模様。新曲「ぎゅ」ではどのように変化しているのか…。是非、歌詞と併せてご堪能ください…!

~「ぎゅ」歌詞エッセイ~

さっき会ったばかりなのに
なんでこんなにもう会いたいんだろう

さっき声を聞いたばかりなのに
なんでこんなにまたすぐ声が聞きたいんだろう

抱きしめてくれた温もりも
服の匂いもあなたがくれた部屋のスペアキーも
私を彩る世界は全てあなたでできていて
シュークリームみたいに甘くてふかふかで
雲の上にいるようなずっと夢を見ているような
そんな気持ち

「恋のはじまり」
そんな名の歌が聴こえてきそうだ

いつでも会えるわけじゃない
だから会えた日は
時を止めたくなるくらいくっついていたいし
どんな仕草も逃したくない
ご主人様を待つ子犬みたいに
帰ってきたら玄関まで走って駆け寄って

ぎゅーって抱きしめてもらう時
頭をいっぱいなでなでしてくれる時
たまに意地悪して困らせる時
ふてくされた私を
もう一度愛おしくぎゅっとしてくれる時

そのどれもが私に「好き」の意味を教えてくれる

この曲はそんな大切な人との
一瞬一瞬を切り取った時に感じる
甘い甘いラブソング

夢じゃないんだって
ずっと大好きだった人と今一緒にいられているんだって
あの時片想いをして
毎日泣いていた私が知ったらなんて言うかな

当たり前じゃない
大げさかもしれないけど奇跡のようなこの幸せを
いつか私は不満に思ったり
それ以上を求めたりする時がくるのかな?
そんな日がもしも訪れたら
「そばにいられることの大切さ」
忘れてしまった時なんじゃないかと思う

この先、喧嘩だってするだろう
相手の好きなところばかりじゃない
部分も見えてくるだろう
重ねていく月日は時に
二人に試練を与える日があるかもしれない

でもそれは愛が薄れているのではなく
愛が深くなっているからこそ感じる想いであり
その想いをどれだけ大切にできるかで未来は変わる

本物の恋がどんなものなのか分からないけれど
あえて言うなら重ねていく月日の中で生まれる
「好き」以上の想いの深さ
どんな時も味方でいること
そして二人の信じる気持ちがあれば
甘いだけのシュークリームも、少しビター味になって
よりおいしくなるのではないだろうか
隠し味は二人だけが知るものでいい
レシピは一つじゃなくていい

今大切な人がそばにいることに感謝して
その一瞬一瞬を心のアルバムに並べて
宝物のようにその愛が深く永遠に続きますように

抱きしめてくれた数は愛をもらった数だということ
どんなものより魔法の力があることを
あなたは知っていますか?

今日は何回ぎゅっとしてくれるかな
あなたに出会えた幸せを私はずっとずっと忘れない

<erica>

◆紹介曲「ぎゅ
作詞:erica
作曲:erica・nao

【第4弾に続く!】