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  • tonari no Hanako
    あの手この手で掴み取る愛のおはなし
    あの手この手で掴み取る愛のおはなし

    tonari no Hanako

    あの手この手で掴み取る愛のおはなし

     2024年5月29日に“tonari no Hanako”が新曲「あの手この手で feat. 大塚紗英」をリリースしました。8bitのゲーム音でtonari no Hanako節が炸裂した毒のある歌詞がPOPにかわいく表現され、声優としても活躍する大塚紗英を最大限に表したセリフパートもあるtonari no Hanakoの新境地となる1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“tonari no Hanako”のame(Vo.)による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 あの手この手で feat. 大塚紗英 」にまつわるお話です。自身が大学時代に出会った、あの手この手で恋を叶える猛者。一体、どんな手で恋を叶えたのでしょうか…。今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 私が大学生の頃に出会った、あの手この手で恋を叶える猛者の話をしたい。   猛者、その名もリサ(仮名)。 当時18歳だった彼女は、共通の趣味を通じて出会った10歳近く年上の男性(社会人)に恋をしていた。 仲は良いものの、年の差もあり、当然相手からは恋愛対象として見られはしない。 その上、リサが恋愛感情を抱いていることを相手も察したようで、やんわりと距離を取られる始末であった。 だが、そこで引き下がれるほど軽い愛ではなかったのだ。 リサは私に言った。 「私これから1年かけて、妹作戦やるから。」 妹作戦…? 何のことかよく分からなかったが、その口調から相当の自信と覚悟を感じ取れた。   後日、リサは唐突に意中の男性に告白した。 そして誰もが予想した通り、見事に玉砕した。 「年が離れすぎていて恋愛対象に見れない」と言われたらしい。 だが、これはリサの計算の範囲内だった。 そこで彼女はすかさず 「だよね、分かってたから大丈夫。 でも人として好きなのは変わらないから、お兄ちゃんみたいに思ってもいい? 私お兄ちゃんいなかったから、妹みたいになれたら嬉しい」と可憐な攻撃をかました。 大人な彼は「うん、それはもちろん」と返事をしてくれたらしい。   兄と妹、という雰囲気の関係性になってしまえば、ますます恋人のような関係性からは遠ざかるのでは…と懸念した私の心配は杞憂だった。   ここから彼の「恋愛対象として求められる」という警戒心はどんどん解けていき、 2人はますます仲良くなっていった。 悩み相談に乗ってもらったり、共通の趣味で盛り上がったり、 まるで本当の兄と妹のように打ち解けていた。 自分の気持ちの押し付けはせず、相手に負担をかけないポジションを見極め、 あくまで相手の心地よい距離感を優先して関係性を築く。 相手が求めるものを考えて注ぎ続ける、リサはまさにその手のプロだった。 距離が縮まって関係が安定したタイミングで「最近気になる人ができたかも~」なんて、 彼を複雑な心境にさせる揺さぶりの呪文まで唱えていたらしい…   そして1年半後、「リサがいない日常は考えられなくなった」と彼に言わせ、 見事に恋人のポジションをGETしたのである。   若干18歳だった彼女に、当時からこの景色が見えていたのだとしたら… 彼女は一体人生何周目なのだろう、未来から来たのかよ、なんて思わざるを得ないほど私は衝撃を受けた。   “あの手この手で”愛を手繰り寄せる、それほど強い信念と深い愛(?)。 彼女のことを、今でも心のどこかで超絶リスペクトしている自分がいる。 これこそが、自分の描く人生を手繰り寄せるバイブルのような気もしてくる。   私の中で伝説となったリサは、今日も未来も、 あの手この手で“旦那”に愛を伝えていくのだろうな、と思う。   <tonari no Hanako・ame> ◆紹介曲「 あの手この手で feat. 大塚紗英 」 作詞:ame 作曲:ame   

    2024/05/29

  • tonari no Hanako
    “記憶とは呪いである”という持論
    “記憶とは呪いである”という持論

    tonari no Hanako

    “記憶とは呪いである”という持論

     2023年10月11日に“tonari no Hanako”が新曲「金木犀の花の名を」をリリースしました。金木犀の甘い香りを教えてあげれば、金木犀の香りと共に私を思い出す。次の秋、別の人がそばにいても私はあなたの脳に咲き続ける。そんな呪いをかけた歌。少し狂気的にも愛を伝える歌詞、疾走感と共に力強さのあるサウンドで魅せる1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは“tonari no Hanako”のame(Vo.)による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 金木犀の花の名を 」にまつわるお話です。みなさんには過去の記憶が呼び起される特定の“香り”ってありますか…? また、今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 過去の記憶を呼び起こすトリガーの最たるものは“香り”だと思う。   初恋の幼馴染がいつも学校でつけていた香水は、 今でも街でその香りとすれ違えばすぐにわかるし、 雨上がりの香りがふっと舞う日には、 「雨の匂いする」って笑い合ったあの人を思い出す。 ベビーパウダーの香りが舞えば、実家の幼き日へと脳がトリップするし、 塩素の匂いなんかしようもんなら、小学校のプールが目の前に現れる。   香水も雨もベビーパウダーも塩素も、 きっと私が生きているうちに絶滅することはないだろうから、 私は一生その香りに付随する記憶を思い出したり忘れたりしながら、生きていくことが確定している。 香りと良い思い出が結びついていれば何も問題ない、むしろロマンチックだ。 だけど、今はもう思い出したくもない人や、黒歴史のような事件と結び付いているともうそれは悲劇以外の何者でもない。 昔は大好きだった香りも、色々な人生経験を経ていく中で苦い思い出と結び付いてしまうこともある。 香りと記憶を切り離して洗い流せたらいいのに、そういうわけにもいかない。 逆に、消そうとするほど強く刻み込まれるような気がして、恐怖すら感じる。     10月上旬の昼下がり、私はとある男性と駅までの道を歩いていた。 ふと舞う甘い風。 甘ったるいようで凛とした、懐かしい香り。 その時、隣から声が聞こえた。 「この甘い花は何?」 この人は金木犀を知らないのか、と一瞬思ったけれど、 男性が花の名前を知らないことは珍しいことではないと思った。 「金木犀だよ、毎年秋に咲く」 「ああこのオレンジのが金木犀ってやつか! 覚えたわ」 「来年にはどうせ忘れてるでしょ」 「いや思い出せる、甘いオレンジの花、金木犀! たぶんね」 そんな会話をした時だ。 ふと脳裏に浮かんだことがある。   この人はもしかしたら、来年も金木犀の甘い香りに触れた時、 その花の名を思い出すと同時に、 その名を教えた私のことも思い出すんじゃないだろうか、と。   もし私のことを思い出さなかったとしても、 私が授けた花の名が、あなたと一生を添い遂げてくれるんだろうな、と。   滅多に触れることのない香りであれば、思い出されることもないだろうけど、 ここ日本で生き続ける限り、金木犀は毎年秋に必ず甘い香りを放ちながら街中に咲く。 香りと共に遺した花の名と記憶は、永遠に巡る四季に乗って、来年も再来年も、二十年後までも、 この人の中に咲き続けるのではないか。   なんだか記憶って呪いみたいだな、って。   きっと来年の秋には、私じゃない他の誰かがこの人の隣にいるんだろうけど、 せめて、自分の一部を相手の中に遺したいと思うのは、たぶん人間の本能だ。たぶん。 そして、何かを教えるということは、相手の中に何かを遺すということだ。   全て捧げて欲しいとは言わない。 他人の心は変え難いことも、交わらない未来があることも解っている。 ただ、ほんの少し、今世で生きる限りの時間だけ、思い出すキッカケを遺させてほしい。   人は忘れられた時に死ぬ、とよく聞くけれど、 であれば思い出してもらうためのトリガーを相手の脳内にこっそり仕込めばいい。 それくらいは可愛い愛錠として大目に見てほしいものだ。     「ちなみに他に知ってる花の名前はある?」 という私の問いに 「うーん、紫陽花と向日葵と、桜、、くらい、全然知らない」 と答えたので、 次の季節は花屋に並ぶポインセチアを覚えてもらおうと密かに思っています。   <tonari no Hanako・ame> ◆紹介曲「 金木犀の花の名を 」 作詞:ame 作曲:ame 

    2023/10/27

  • tonari no Hanako
    夏、屋上、燃え殻にもなれなかった花火と恋のおはなし。
    夏、屋上、燃え殻にもなれなかった花火と恋のおはなし。

    tonari no Hanako

    夏、屋上、燃え殻にもなれなかった花火と恋のおはなし。

     2023年7月12日に“tonari no Hanako”がMajor 4th Digital Single「半人前の恋」をリリースしました。今作よりtonari no HanakoのVisualを務めるHanakoが変わり、新たな世界を伝えるフェーズへ突入。新曲は、アレンジにボカロPとして活動する“内緒のピアス”が担当し、疾走感のある中に切ないフレーズが随所にちりばめられた、季節にピッタリの楽曲が仕上がっております。    さて、今日のコラムではそんな最新作を放った “tonari no Hanako”のame による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 半人前の恋 」にまつわるお話です。あなたには誰の目にも触れないで消えていった想いはありますか? たとえ互いに想い合っていても、口にすることのなかった恋の記憶はありますか…? 誰の目にも触れないで消えていく流れ星が、この世にどれくらいあるだろう。   そんなことを、夏の夜空を見上げながら考えたことがあった。     Aちゃんは可愛らしくて愛嬌があり、それでいて責任感の強い、太陽のような女の子だった。 Bくんは優しくて繊細で、他人の痛みにも敏感な、月のような男の子だった。 サークルの同期で、いつも男女10人ちょっとのグループで遊んでいた。 毎年夏は決まった島に行き、その島にあるお馴染みの宿を予約して数日間を過ごすのが恒例だった。 そう、あの、最上階にある広い屋上付きの大部屋だ。 彼らが青春を煮詰めたような、濃く淡い時間を過ごした場所だ。   海から徒歩3分という距離にあるその宿の屋上は、 絶えず波の音が響き、海の香りがする湿った風を運んでくる。 宿の庭でBBQをし、日が落ちて夜が来れば、海辺に出てみんなで花火をする。 甲高い笑い声が響き、鮮やかな火の光が流れるなか、火薬の匂いを体に何重にも纏っていく。   その後は、屋上にみんなで寝転んで、ぼやけた星空を見ながら語り合う。 サークルのこと、単位が危ないこと、 先輩カップルの噂話、見事なまでにフラれた後輩の武勇伝、 片想いで頭が狂いそうになっている友達の愚痴、 たっぷりと残された朝までの時間を、だらだらと皆で過ごすのが、彼らの夏のメインイベントだった。   Bくんは、Aちゃんのことが好きだった。 おそらく、出会った当初から。 そしてAちゃんも、Bくんが自分に好意を寄せることに気付いていた。 だけどあくまでAちゃんは、Bくんに告白させる隙のない雰囲気を作ることに努めていた。 冗談を言ってはカラリと笑い飛ばす明るい彼女の振る舞いは、友達としての距離感を強調しているようだった。 二人がふざけ合えば合うほど、それが私にはすごく切なく感じられた。 Aちゃんも、本当はBくんのことが好きだったからだ。   彼女は、仲良しグループの輪のバランスが壊れることを何より恐れていた。 Bくんのことを好きな女の子が、そのグループ内にいたからだ。 人間関係が混乱し、みんなの日々の楽しい時間を自分が壊すことはできないと、私にそっと漏らしていた。   そしてBくんは、持ち前の繊細さと優しさで、Aちゃんの意図を感じ取り、その決断を尊重した。 だから、Bくんもその恋心を卒業まで彼女にぶつけることはなかった。 二人とも、何事もなかったかのように、あくまで友達として時を共にし、卒業していった。 お互い卒業まで、他の誰とも付き合うことはなく。     いつの日か、海辺で火をつけようとしたけれど、湿気のせいか上手くいかず、 結局そのまま力尽きた手筒花火のことを、私はずっと覚えている。   結局私は、華やかに燃え上がり、色鮮やかな思い出を皆にもたらした花火よりも、 燃え殻にすらなれなかった1つの花火のことが、どうしても忘れられなかったのだ。 シュンとしているように思えて、胸がキュンとなったことが、今も胸を抉っている。 だけどあの時、何事もなく燃え上がっていたら、きっと特別な存在として、私の記憶には残っていないかもしれない。 皮肉なようだけれど、その切なさが私の心を揺らし続けているのは事実だ。 物事は、予定調和で上手く運べば良いというものではないのかもしれない、と思う。     もし、数年の時を経て、大人になった今またあの二人が再会したら、 その恋は動き出すのだろうか。 環境も、立場も、大切なものも、きっとあの頃とは違う二人は、 今なら何て言うだろうか。 きっと、何も言わずに優しく笑い合っているんだろうな、と勝手に想像する。 太陽も月も、いつだって同じ距離で、それぞれを見守っている姿に二人を重ねてしまう。 胸がキュッと苦しくなるけれど、 感情も思い出も、年を取れば、甘酸っぱく味わえるようになる…のかもしれない。   想い合っていても、口にすることのなかった恋心。 誰の目にも触れなかったけれど、確かにそこに存在していたことを、 墓石を建てる思いで、この曲の中に遺しておきたい。   <tonari no Hanako・ame> ◆紹介曲「 半人前の恋 」 作詞:ame 作曲:ame

    2023/07/18

  • tonari no Hanako
    笑いながらこの世と人間に絶望している人種について
    笑いながらこの世と人間に絶望している人種について

    tonari no Hanako

    笑いながらこの世と人間に絶望している人種について

    2023年1月11日に“tonari no Hanako”がMajor 3rd Digital Single「ぜんぶ忘れてしまうって」をリリース!一生、愛する人を忘れないという幻想についてなど、人の本質を提唱した新曲。軽快なリズムに女性の心の芯に刺す歌詞が付け加えられた、ame(Vo.)の真骨頂となる作品に仕上がっております。  今日のうたコラムでは、そんな“tonari no Hanako”のameによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回です。綴っていただいたのは、2022年11月にリリースした楽曲「 傷を隠して 」にまつわるお話。 人と出会い解れ合うことを通して、過去の傷が意味のあるものに、さらには愛しくも思えるようになる。リアルで胸に刺さる この曲に込められている、自身が“ 音楽を創り続ける理由”も、歌詞と併せて受け取ってください。 何年か前、当たると評判の霊能師に 「魂に深い傷が付いている」と言われたことがある。   当時は何のことかサッパリ心当たりがなかったし どちらかというと不自由なく生きてきた方だと思い込んでいたので 霊感占いなんて所詮デタラメなんだな、と思っていた。   数年後、ひょんなことから突然、 忘れていたトラウマ的記憶がフラッシュバックを起こした。 そこでようやく記憶の彼方に追いやった様々な悲しみを思い出した。 きっと自己防衛の本能で、蓋をしなければ生きることが難しかったんだと思う。 “自らの記憶を消していた”ことにも驚いたが、それ以上に、自分自身のことを自分は全く知らなかったんだ、ということに心底驚愕した。   言われてみれば、 自分の意見を殺して上手くやり過ごすのが得意だ。 愛嬌たっぷり中身空っぽの笑顔が得意だ。 明るく礼儀正しく優等生のように振る舞うのが得意だ。 誰かの機嫌を損ねないように、顔色を読み、模範解答を口にするのが得意だ。 そしてずっと“自分”というものがよく分からなかった。 それはそうだ。 本音や本性を後回しにしながら生きてきたんだと、大人になってようやく理解した。   “愛や思い遣りを大切に”と道徳の授業で教えられる一方で、 私はそんなふうに生きている大人をほとんど知らなかった。 小学生の頃から心理学の本を読んでいた。今思えば異常だ。 おかげで未だに独身を貫いているが、 私は勝手にそれを後遺症と呼ばせてもらっている。 誰かのせいにでもしないとやってられない時もあるのだ。今はまだ。     2~3年に1人くらい 「あ、自分と似ているな」と感じる人と出会うことがある。   拗らせていて、他人の痛みに敏感で、 他人の顔色を読む天才で、 当たり障りなく誰とでも付き合えて、 後先を考えすぎていて、責任を負いすぎていて、 優しすぎて、臆病な目をしていて、 笑いながらこの世と人間に絶望していて、でも諦めきれなくて、 今にも壊れてしまいそうに見える人。   こちらが似ていると感じる場合、向こうも大抵そう感じているらしく、 その相互理解の感覚も流れ込むように伝わってくる。 その瞬間、かろうじて私たちは心のベース(土台)が通じ合ったなとは思うけれど、他人を自分の懐に入れる上での適切な距離感が分からない私たちには、それ以上どうすることもできなくて、ただただ「理解し合える存在の出現」で終わる。   人はみな豹変する? みな表面を取り繕っている? 世の中皆がそうじゃないと頭では分かっていても、今はまだこの壁を越える術を知らない。   であれば「理解し合える貴重な存在」を失わないよう適度な距離を保ちつつ、他人と共鳴できる喜びや幸せを噛みしめながら生きるのがベストではないか…と言うのが幸か不幸か現在地である。   少なくとも、憎しみ合い歪み合う人生よりよっぽどいい。 あの苦しみの傷跡がなければ、あなたと解り合えていないかもしれない。 こんな曲も書けていないかもしれない。 と思えば、古傷にも意味があったと思える気がする。 他人との距離感が分からない自分が、他人と共鳴するために、これからも音楽を創り続けるのだろうと思う。   負け惜しみだとしても、今の私には「誰かと通じ合った」と確信できる瞬間があれば割とそれで十分だと思える。 世の中には、自分と似た人がいる。 きっと似た苦しみも理解してくれる人がいる。   そして今宵も私たちは悪夢にうなされながら、かろうじて生きている。 <tonari no Hanako・ame> ◆紹介曲「 傷を隠して 」 作詞:ame 作曲:ame

    2023/01/19

  • tonari no Hanako
    思い出の賞味期限について
    思い出の賞味期限について

    tonari no Hanako

    思い出の賞味期限について

    2023年1月11日に“tonari no Hanako”がMajor 3rd Digital Single「ぜんぶ忘れてしまうって」をリリース!一生、愛する人を忘れないという幻想についてなど、人の本質を提唱した新曲。軽快なリズムに女性の心の芯に刺す歌詞が付け加えられた、ame(Vo.)の真骨頂となる作品に仕上がっております。  今日のうたコラムでは、そんな“tonari no Hanako”のameによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、新曲「 ぜんぶ忘れてしまうって 」にまつわるお話。形のない関係に、付かず離れずの距離感の恋に、葛藤しているあなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 これが最終宣告です。   思い出の賞味期限はせいぜい3年です。   4度目の季節じゃもう見る夢もない。   これ以上私を泳がせておくと、そろそろ記憶もタイムリミットを迎えます。   一緒に過ごして楽しかったこと、切なかったこと、   あなたのこと、ぜんぶ忘れてしまうけど、それでいいの?   言っておくけど、女性の脳の記憶システムは“上書き保存”だし、   形のない関係は、形ある関係には敵わないもの。   これ以上放っておくなら、他の恋を探してあなたを記憶から抹消しますけど、いいの?   この先もふらふら浮ついてるなら、もうぜんぶ忘れてサヨナラにします。   どうするか、今すぐ心を決めてください。       なんて、ハッキリ詰められる性格なら、こんな苦労も時間の浪費もしていない気がする。   付かず離れずの距離が一番都合良く心地良いと思っている男がいるとして、世の中も女もそんなに甘くねえよ、と声を大にして言いたいっちゃ言いたい。   だから仕方なく曲にしてみた。 タイトルは『ぜんぶ忘れてしまうって』。   「もうあんたなんて忘れちゃうよ、嫌なら早く心を決めろ、って叫んでいる脅迫の歌じゃんこれ」と言う人もいる。 「美しい思い出を並べているように見せかけて、実は圧をかけまくっている歌じゃんこれ」と言う人もいる。   もはや私自身がどういう意図でこの曲を作ったのかは、とうに忘れたけど、いつかこの音楽がどこか街中で流れて、聞いたあなたが耳を塞ぎますように、と密かに願っていることだけは確かです。   世の中の男性の皆さん、こんな曲が生まれなくていいように、女性を大切にしてください。     いくら仕事が大事だと言われても、 いくら責任をとる自信がないと言われても、 いくら形に縛られない関係が心地良いと言われても、 女性の身体にも思い出にもトキメキにもタイムリミットがあるのだ。   365日毎日訪れる深夜だけど、その辺を歩けば当たるコンビニだけど、 2人揃って一緒に深夜のコンビニに行けるという現実が、どれほどの奇跡なのか。 あなたはきっと知らなかったと思う。 私は知ってたよ。   何度終電を爆破したいと思ったことか、 何度笑って見送るだけの自分を呪ったことか。 私が踏み込んでこないのをいいことに、あなたはそれに甘えていたことも知ってたよ。 結局は私が甘やかしていたってことも。自分に度胸がなかったことも。     なんだかんだ会えない夜に思い出を掘り返して曲にしてしまったせいで あなたのことを忘れる方法を失ってしまったからもうどうしようもない。     ただ、なんでモルディブに行きたかったのか、今では思い出せもしないです。   <tonari no Hanako・ame> ◆紹介曲「 ぜんぶ忘れてしまうって 」 作詞:ame 作曲:ame

    2023/01/11

  • tonari no Hanako
    裏切った男は女の踏み台にでも成り下がればいい
    裏切った男は女の踏み台にでも成り下がればいい

    tonari no Hanako

    裏切った男は女の踏み台にでも成り下がればいい

    今日のうたコラムでは、“tonari no Hanako”のameによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、彼らのメジャーデビュー曲「 ヘアゴムとアイライン 」にまつわるお話。一つの恋を終え、揺れ動きながらも前を向く女性の強い気持ちを“落ちないアイライン”に重ね、リアルに綴る歌詞が印象的な1曲。その歌詞の裏側にある記憶とは…。ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 高校2年の時、クラスメイトに同じクラスの彼氏を奪われた。 正確に言うと“奪われた”ことは後から知った。 私たちは校内でも仲が良いと有名なカップルだった。 だけどある日、突然「君が悪いわけじゃないけど、別れて」とメッセージが送られてきた。   意味が分からなかった。理由も。 いや明日も教室で会うし。てか今日も普通に一緒に喋ってたし。 電話も出ない、理由を問うメッセージは全て無視。 挙げ句の果てに届いた返事は「それで?」の一言。 もうどうしようもなかった。   その日から地獄が始まった。 登校した教室では、彼が隣の隣の席にいた。 どうしても視界に入るので、授業中耐えきれず教室を飛び出して中庭を徘徊したりした。   毎日泣いた。 「私が至らなかったのかな」 「想いなんて急には冷めないから、もう一度ヨリを戻せるように頑張ろうと思う」 2週間ほど経ち、そう周りの友達に話していた時だった。   1人の友達が、私にそっとこう言った。 「あまりに可哀想で見ていられないから、本当のこと教えるね。 あなたの元彼と××ちゃん、付き合ってる。浮気だよ。あの子に取られたんだよ。」   雷に打たれたような衝撃だった。 純粋に彼を信じ切っていた私は、そんな可能性を1ミリも想像したことがなかった。 確かに以前、その子が彼にノートを借りているのを見かけて、 なんでわざわざ私の彼に借りる? とは感じたけど、まあクラスメイトだし、彼の眼中にもあるわけないと思っていた。 でも、現実は違った。 私は彼女に負けたのだ。   その日から世界は変わった。 クラス中が、いや学年中が私の味方をし、一緒に怒り、守ってくれた。 私に届いた「別れて」のメッセージは、彼女が打って送っていた…と後に知ったとき、怒り狂ってここには到底書けない失礼なあだ名をつけたり、心の底から罵ったりした。 相当荒れたが、みんなが支えてくれて、私は少しずつ立ち直ることができた。 こんなクソな経験をこのままで終わらせてたまるか、という意地に近い反骨精神も生まれ、そこから猛烈にメイクやファッションを勉強し、女磨きが始まった。   これも後から知ったことだが、彼女は校内では有名なカップルクラッシャーだった。 圧倒的存在感と華やかさを持つ誰もが羨むカップルの男を、次々と乗り換えさせるのだ。 高1の頃にも前科があったようで、彼氏を取られた被害者たちが私の元へ来て教えてくれた。   あの子を超える。そして元彼にひどく後悔させてやる。 私は圧倒的に幸せになってやると、怨念を込めて誓った。   元彼たちは案の定、高3の夏頃には破局した。 彼女がまたもや別のカップルの彼氏に乗り換えたのだ。 受け入れる男もどうかしている…と思うのは私の勝手で、きっと男にしか分からない良さやスキルがあるのだろう。 知らんけど。   時は経ち、高校卒業後、同窓会で元彼と遭遇した。 そこで「別れて後悔している、もう一度やり直せない?」と言われた。 性格悪いけどね、すっごく滑稽で面白かった。ざまあみろと思った。言わなかったけどね。 心の中でガッツポーズを決めたあの瞬間が、今も自分磨きの原動力になっている。 どんどん綺麗になって、人としても成長して、こんなに楽しいことはない。 どんな失恋でも、捉え方一つで自分をドレスアップする糧にできるのだ。   なんてね。 上記が誰の話なのか、本当の話なのかはさておき、 「ヘアゴムとアイライン」という曲はそういう女の強さが込められている。 このようにうっかり執念深い他人を深く傷付けてしまうと十数年に渡って恨まれる可能性があるということを、教訓のようにお守りにしつつ今後も歩みたい。 <tonari no Hanako・ame> ◆紹介曲「 ヘアゴムとアイライン 」 作詞:ame 作曲:河口京吾

    2023/01/06

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