踏み外す道さえも、ただ追い掛けて行きたい。

鬼束ちひろ
踏み外す道さえも、ただ追い掛けて行きたい。
2018年8月22日に“鬼束ちひろ”がニューシングル「ヒナギク」をリリースします。歌ネットではタイトル曲の歌詞先行公開中。さらにMVもYouTubeでショートver.、GYAO!でフルver.が解禁となりました。この歌は、荘厳さと絶望を醸し出す、愛と情念の哀歌(エレジー)です。歌詞の世界観を体現したMVでは、白いヒナギクに囲まれながら歌唱する彼女の美しさや、炎に包まれながら歌唱する後半のシーンが圧倒的…。 行きたい 踏み外す道さえも ただ追い掛けて行きたい 触れれば 淡く舞う口づけも ただ連れ去って行きたい 足りない情熱が 心に傷をと責め立てる 貴方は蝶になれぬ羽根 蛹の涙が落ちる 「ヒナギク」/鬼束ちひろ まず歌には冒頭から<行きたい>とひと言、溢れ出す欲望が表れております。たとえ<踏み外す道さえも ただ追い掛けて行きたい>という“一途”で純粋な気持ち。いっそ<ただ連れ去って行きたい>という抑えきれない“強引”な願い。どちらもが自分の胸の中で揺れているのでしょう。 しかし<行きたい>想いが募ってゆくのは、共に行くことが叶い難いものだと痛いほど思い知っているから。愛しい<貴方は蝶になれぬ羽根>を持つ<蛹>で、身動きが取れずに泣いております。それなら<私>がもっと覚悟を決めなければ。叶わないのは<私>の<足りない情熱>のせい。もっともっと<心に傷を>受けなければ。そうやって自分を追い詰めて<貴方>への愛の炎はますます高く燃え上がってゆくのです。 風よ煽り立てるがままに 私を迷子にさせないで 一縷に覚める夢かのように 楽園に火をつけて 愛は今も燃え続くヒナギク 運命色の花びら 運命色の花びら 「ヒナギク」/鬼束ちひろ 雨よ語り果てるがままに 貴方を遠くへやらないで 言葉はまるで乾き立つ砂漠 その一途へ火をつけて 愛は今も燃え続くヒナギク 呪文に似た花びら 呪文に似た花びら 「ヒナギク」/鬼束ちひろ そして、その愛と情念の抑えがたい熱量が、もっとも強く伝わってくるのが、サビフレーズです。時に“風”が<煽り立てるがままに>迷子になりそうになり、進む道に惑う、自分へのもどかしさ。時に“雨”が<語り果てるがままに 貴方を遠くへ>やってしまいそうになり、脆い二人が壊れそうになる、現実への不安。もう<私>はそれらを焼き尽くしたくて<火をつけて>何もかも炎へ変えようとしているのではないでしょうか。 でも、この炎は一見、全てを終わらせる絶望のようで、そうではなさそう。タイトルの「ヒナギク」とは【希望】という花言葉を持つ花。つまり<愛は今も燃え続くヒナギク>というフレーズは、今もまだ【希望】が燃え続けている証なのです。さらに<ヒナギク>は<運命色の花びら>であり<呪文に似た花びら>だと綴られております。それは<私>が“運命”を信じ、その希望を途絶えさせぬ“呪文”を唱えるかのように、胸の内に<ヒナギク>を燃やし続けていることを表しているようでもありますよね。 風よ煽り立てるがままに 私を迷子にさせないで 一縷に覚める夢かのように 楽園に火をつけて 愛は今も燃え続くヒナギク 運命色の花びら 運命色の花びら 呪文に似た花びら 呪文に似た花びら 「ヒナギク」/鬼束ちひろ ちなみに「ヒナギク」には他にも【純潔】や【平和】といった花言葉もございます。それは<私>と<貴方>の【純潔】な愛に通じるのかもしれませんし、もっと深読みすれば<私>が願う“ただ【平和】な日常を一緒に過ごしたい”という痛切な想いにも通じるのかもしれません。哀しくも美しく、儚くも激しい、鬼束ちひろ「ヒナギク」の世界を是非、歌詞でもMVでもご堪能ください…! ◆new single『ヒナギク』 2018年8月22日発売 通常盤 VICL-37430 ¥1200+税 初回限定盤 VIZL-1429 ¥1700+税 プレミアム・コレクターズ・エディション VIZL-1430 ¥2800+税 <収録曲> 1.ヒナギク 2.Twilight Dreams 3.帰り路をなくして(Live at Zepp Nagoya on May 1, 2017) 4.ラストメロディー(Live at Zepp Nagoya on May 1, 2017) 5.X(Live at Zepp Nagoya on May 1, 2017)