パンとフィルム

君彩

パンとフィルム

作詞:佐高陵平(Hifumi,inc.)
作曲:齋藤大
編曲:佐高陵平
発売日:2021/04/21
この曲の表示回数:70,253回

パンとフィルム
金木犀だった
懐かしい風の匂いがして
左手は誰か探していた
桜だった
髪の毛からんだ花びらを
からかう声 聴こえた気がした

暮らしのなか
椅子の足に パンの湯気に
どこでもきみがいて

嗚呼ありふれた けれど美しい日々よ
思い出と呼ぶには 鮮やか過ぎるフィルムたち
間違えない恋なんて恋じゃないとか言って
幼いあたしを見つめる おとなの瞳が好きだった
寂しさ 遥か過ぎ去って
空は変わらずそこにあって

天気雨がアスファルト叩く匂いがして
立ちのぼった きみの気配
想い全て 言葉に出来るわけないな
あと一度抱きしめればよかった

暮らしのなか
シャツの襟に 靴の紐に
どこでもきみがいて

嗚呼くだらない けれど愛おしい日々よ
思い出さないでいいよ 二人描いたフィルムたち
失った恋だけで進んでくには ちょっと長過ぎるよな
いっそ涙ごと連れてゆけばいいか
終わっても 終わらない恋だった
どこにでもある恋だった

時はいずれ あたしを変えるだろう
誰かに合わせるように 踊るみたいに
歩いてゆくんだろう
最後の夜に交わした(きみと) 最後の言葉消えないままで
まだきみが残ってる
耳のなかに きみを残してる

ただなにげなく けれどあたたかな日々
傷つきながら 二人で笑っていた
何もない けれどきみがいた日々

嗚呼ありふれた けれど美しい日々よ
思い出と呼ぶには 鮮やか過ぎるフィルムたち
間違えない恋なんて恋じゃないとか言って
幼いあたしを見つめる おとなの瞳が好きだった
さよなら 遥か過ぎ去って
日々の記憶を残して
空は変わらずそこにあって

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