秋元 薫 / Night Tempo
海外で巻き起こっているジャパニーズ・シティポップのブームが日本のメディアでも紹介されている中、その象徴的な「プラスティック・ラブ」(竹内まりや)現象を巻き起こした立役者の一人が、韓国のプロデューサーで DJ でもある Night Tempo(ナイト・テンポ)。
自身のキャリア原点となる「Catch Me」のオフィシャル・リエディットを含む中山美穂の昭和グルーヴをキングレコードより6月にリリースしたばかりだが、早くも昭和グルーヴ第9弾のリリースが決定した。
今回、取り上げるのは、秋元 薫(あきもと かおる)。元カシオペアの最強リズム隊で「ジンサク」へと発展する神保彰&櫻井哲夫、そして、国分友里恵と共に「シャンバラ(SHAMBARA)」を結成した女性シンガーで、松任谷由実のツアー参加歴もある彼女が、1986年に、ビクター「Invitation」レーベルから発表した唯一の自己名義の作品である傑作アーバン・ファンク・アルバム『Cologne』からの2曲をピックアップ。
中でも「Dress Down」(作詞:秋元 薫、作曲:松本晃彦、編曲:武部聡志)は、黒くてアーバンなプログラミング・リズムや厚塗りリバーブのサウンド・メイクの 80's ジャパニーズ・ブギー・ファンクとして、発売当時以上に 2010年代に入ってから国内外で評価が高まり、海外のフューチャー・ファンク系プロデューサー/DJらもピックアップしていたナンバー。
Night Tempo も、インタビューで松原みき「真夜中のドア/Stay with Me」以外にも海外で既にバズっているシティ・ポップ楽曲の一つとして挙げていたこの曲を、リエディットして公式リリースする運びとなった。
原曲の良さを活かしつつ、ゴリゴリのフューチャー・ファンクへと昇華させており、本人曰く「このリエディットは海外で人気になります」と自信をのぞかせている。
もう一曲は、アルバム『Cologne』に収録されている、Night Tempo お気に入りのバラード「今日はひとりきり」をピックアップ。ビートを効かせたミディアム・テンポなナンバーへとリエディット、コンテンポラリー感が増したトラックへと変貌を遂げている。
一連の「昭和グルーヴ」シリーズを手掛ける韓国のイラストレーター、tree 13氏による、アルバム『Cologne』をモチーフにした今回のジャケットにも注目だ。
先月、オリジナルの「Dress Down」の新たなリリック・ビデオを海外向けに公開され、早くも20万回を超えるビュー数を記録している。
寄せられているコメントも英語やスペイン語ばかりと、海外からのリアクションが目立っている状況の中、絶好のタイミングでリリースされる Night Tempo の公式リエディットで、更なる海外でのバズが予想される。
リリース情報
Night Tempo、秋元薫「秋元薫 - Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ」
Digital
2021年8月11日 (水) 配信
CONNEXTONE / Victor Entertainment
<収録曲>
1 Dress Down (Night Tempo Showa Groove Mix)
2 今日もひとりきり(Night Tempo Showa Groove Mix)
秋元 薫 「和モノ A to Z プレゼンツ・ビクター・Japanese Groove Rare Collection Cologne」
アルバム CD
2016年1月20日 発売
VICL-64506
¥2,530 (tax in)
Victor Entertainment
秋元 薫 「Cologne (+2) 」<タワーレコード限定>
アルバム CD
2020年4月1日 発売
NCS-10238
¥2,530 (tax in)
Tower to the People / Victor Entertainment
※ シングル「パラドックス」「予感」の2曲をボーナストラックとして収録
秋元薫 プロフィール
1985年、シングル「PARADOX」でビクター音楽産業(現:ビクターエンタテインメント)からデビュー。1986年、全曲彼女の作詞である1stアルバム「Cologne」を武部聡志のプロデュースの下、リリース。1989、元カシオペアの櫻井哲夫と神保彰が結成したSHAMBARAに国分友里恵と共にボーカリストとして参加。1991年、シングル「瞳に映して」を発売。ソングライターとしても活動し、中森明菜、高橋由美子、光GENJI、永作博美、奥菜恵などに楽曲提供。
昨年より、「Dress Down」がSpotifyを中心に、アメリカ、メキシコ、UKなど海外リスナーの再生回数がUPしている。
Night Tempo(ナイト・テンポ)プロフィール
80年代のジャパニーズ・シティ・ポップや昭和歌謡、和モノ・ディスコ・チューンを再構築した「フューチャー・ファンク」の人気アーティストである、韓国人プロデューサー兼DJ。米国と日本を中心に活動する。竹内まりやの「プラスティック・ラブ」をリエディットして欧米でシティ・ポップ・ブームをネット中心に巻き起こした。角松敏生とダフト・パンクをこよなく敬愛する、昭和カセット・テープのコレクターでもある。昭和時代の名曲を現代にアップデートする『昭和グルーヴ』シリーズを2019年に始動。Winkを皮切りに、杏里、1986オメガトライブ、BaBe、斉藤由貴、工藤静香、松原みき、中山美穂とこれまで8タイトル、そして昭和アイドルのフォーカスした『昭和アイドル・グルーヴ』コンピレーションをリリース。2019年にフジロックフェスティバルに出演を果たし、同年秋には全国6都市を周る来日ツアーを成功させた。翌年2月には東京ドーム ローラースケートアリーナでバースデイ・イベントを開催。
ニュース 2021/7/29