LIVE REPORT

J ライブレポート

J

J C.C.Lemonホール

2007年05月30日@C.C.Lemonホール

text:石田博嗣

2007.05.30

アルバム『URGE』を引っ提げてのツアーファイナルを飾ったC.C.Lemonホール2デイズ最終日は、1曲目からまさに“衝動”だった。フルスロットルでパワフルなサウンドが炸裂し、マグネシウムの爆発音がさらに客席の高揚感に火を付ける。序盤にしてライヴの主導権はJの手の中にあり、痛快で豪快、それでいて繊細でポップなサウンドを武器に、場内のテンションを加速度的にエスカレートさせていく。絶対的な安定感とパワー感でもってビートを繰り出すドラムのScott Garret、寡黙に重厚なギターリフを刻む藤田“CBGB”タカシ、CBGBとは対照的にステージを駆け回りアグレッシブにギターを鳴らすmasasucks、ボディブロウのように腹に響くベースを奏でながらも圧倒的な存在感を放つJ。決して“J featuring?”にはならず、この4人だからこその強固なバンドサウンドを築き、C.C.Lemonホールのフロアを大きく揺らしている。衝動の塊のような『URGE』を作った時のエネルギーをツアーで倍増させ、それを120%のパッションでぶちまけているといったところか。 中盤はディープなナンバーやミディアムチューンが続いたが、芯が熱いバンドサウンドに客席のボールテージが下がるはずもなく、そのままソロ1stアルバムのタイトル曲「PYROMANIA」から終盤戦に突入した。ジャンプナンバー「Go Charge」やアッパーな「So High」などを畳み掛け、観客たちを際限なく沸かせると、アンコールでは生のストリングをフィーチャリングした「walk along」のハートフルな歌を心に染み渡らせる。そして、オーラスのソロデビュー曲「BURN OUT」へ。ダイナミックなロックサウンドに客席は爆発的にテンションを上げ、この日最高の盛り上がりを見せるのだった。 ソロ活動10周年という節目の今年。やりたいことをやりたいようにやってきたJにとっては、ひとつの通過点にしかすぎないようだが、そのバイタリティーが彼を今日まで突き動かしてきたことを今夜のライヴで再確認した。それだけ、ロックの初期衝動をそのまま体現したようなライヴだったということだ。
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