LIVE REPORT

渡辺美里 ライブレポート

渡辺美里

『美里祭り2010 Song is Beautiful Party! Party! ~富士山河口湖Ver.~』

2010年08月29日@河口湖ステラシアター

撮影:鈴木 心/取材:浅野保志

2010.08.20

デビュー25周年を迎えた渡辺美里が『美里祭り2010 Song is Beautiful Party! Party!~富士山河口湖Ver.~』と題したライヴを開催した。ステージの真正面に富士山がそびえ、急勾配ですり鉢状に客席が連なる会場に、美里の登場とともに思わず耳をおおってしまうほどの大歓声が降り注ぐ。
1stアルバムに収録された「SOMEWHERE」~「GROWIN’ UP」で始まる選曲から25年の道程をじっくり表現しようという心意気が伝わる。先がけて8月25日にリリースされたアルバムボックス『Wonderful Moments 25th』の話題に触れたあとに披露されたメドレーは圧巻! なんと全25曲、30分を超えるパフォーマンスで、ファンにとって美里とともに過ごした自分の半生も蘇ってくるほどの迫力と説得力に満ちていた。“この曲に出会えてよかった”と前置きされて歌われた「始まりの詩、あなたへ」の心に染み入るようなヴォーカルが秀逸。そして、小学校の同級生だったというエピソードとともに登場したスペシャルゲストのピアニスト・塩谷 哲との弾き語りで「ランナー」と「素顔」。幼なじみが互いにリスペクトを持ってステージに上がるシーンに胸が熱くなる。
さらにはTOKYO FMのラジオドラマ『あ、安部礼司』のナレーションに続いて「春の日 夏の陽 日曜日」も聴かせてくれた。最新シングル「ニューワールド~新しい世界へと~」に美里が込めた想いがステージから放たれ、それをとびきりの笑顔で満喫する観客を眺めていると、これまでの歳月に安住することなく、これからの将来をともに力強く歩いていく絆のようなものが感じられた。「サマータイムブルース」で熱狂のうちに本編が終了。あふれる感情に高ぶる観客の拍手とウェーブに促されてアンコール。
圧倒的に人気の高い名曲「10 years」も、塩谷 哲が参加することでまた新たな曲の魅力に気付かされた。「My Revolution」で場内のボルテージは最高潮に。夢のようなひとときの最後に届けられたのは「サンキュ」。演奏の途中でステージの壁が開く。そこに仕掛けられたたくさんの花火が打ち上げられ、美里もバンドメンバーもステージにしゃがみこんで観客と一緒に花火鑑賞。2010年の夏、25周年の夏、同じ花火を同じ想いで見上げた記憶は、ファンの一生の宝物になるんだろうなぁと思った。
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  1. 1

    SOMEWHERE

  2. 4

    夏が来た!

  3. 6

    Song is Beautiful メドレー25

  4. 8

    ランナー(W/塩谷 哲)

  5. 9

    素顔(W/塩谷 哲)

  6. 10

    塩谷 哲 楽曲

  7. 13

    ムーンライトダンス(うたの木Vir.)

  8. 14

    パイナップルロマンス

  9. 16

    すき

  10. 18

    10years 2.My Revolution 3.ぼくらのアーチ

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