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【angela ライヴレポート】 『angela Asia Tour 2019 “aNI-SONG”』 2019年5月2日 at 舞浜アンフィシアター

2019年05月02日@

撮影:釘野孝宏/取材:清水素子

2019.05.10

アニソンの魅力とは何か? そう問われた時の筆者の回答は“高揚感”の一択である。非現実の世界に生きる登場人物たちは、我々には想像もつかない運命と人生を背負わされ、もがき、苦しみ、それでも戦いに赴く。そのヒロイックな姿に胸揺さぶられ、彼らの心情を映した音楽に心奮い立たせられるのだ。そんな日常では決して味わうことのない高ぶりを、最高潮のかたちで与えてくれるアーティストは“アニソン専門アーティスト”を自負するangelaを置いて他にない。

そして、その彼らがあえて“アニソン”を掲げたアジアツアー『angela Asia Tour 2019 “aNI-SONG”』を開催! 最終公演が5月2日に舞浜アンフィシアターにて行なわれたのだが、“アニソン”だけを届けるステージは映像や舞台機構と絶妙のシンクロを為し、オーディエンスの感涙を振り絞ってみせたのは、もはや必然だったと言える。

アニソン専門アーティストがアニメを背負って行なうライヴ —— そんな新たなコンセプトのもとに行なわれたangelaのツアーは、海外4都市を回る初のアジアツアー。唯一の国内開催となった最終公演では、スモークの中から舞台にふたりがせり上がり、大型モニターに映る映像を背にしてアニメ『K』シリーズの最新曲「SURVIVE!」を投下すれば、ペンライトで赤く染まった客席は大合唱! 以降もタイアップ元のアニメ映像と物語が、彼らの音楽と次元を超えてシンクロし、ドラマチックな相乗効果を為していく。

また、回転する円形ステージに乗り、勇壮なロックナンバーで客席に迫りながら、幻想的で無機質な「Calling you」など、自身の音楽性の幅もしっかり提示。中でも、初の弦楽四重奏と届けた「果て無きモノローグ」のクラシカルな響きは出色で、満場の拍手を浴びたかと思いきや、その編成のまま「全力☆Summer!」を披露して“令和!”“元年!”のコール&レスポンスを展開するギャップも彼ららしい。さらに新曲「THE BEYOND」では島唄から広がる壮大なサウンドに、若者たちが戦いに赴くアニメ『蒼穹のファフナー』の物語がリンクして、胸が詰まるほどの感情のうねりを創出。そのカップリング曲「私はそこにいますか」でも、男女のスパニッシュなペアダンスとバイオリンの生演奏がヒロインたちの覚悟を儚くも美しく彩り、まさしく“この日だけの”演出で場内を魅了する。

アニソンという括りの中で主題歌以外の隠れた名曲も丹念に拾い、作品へのリスペクトのもと作り上げる未知のエンターテインメント―― それはangelaにしか成しえない、まさに圧巻のステージだった。

撮影:釘野孝宏/取材:清水素子

angela

アンジェラ:低音から高音に伸びる独特のヴォーカルセンスを持つatsukoと、キーボードやギターなどでその世界観を生み出すKATSUによるユニット。2003年にTVアニメ『宇宙のステルヴィア』の主題歌「明日へのbrilliant road」でメジャーデビュー。以降、『蒼穹のファフナー』など数々のアニメ作品の主題歌を担当。また、海外イベントへも多数出演しており、14年7月にアメリカでの『Anime Expo』、同年12月にシンガポールでの『Anime Festival Asia 2014』、15年にはタイ、カナダ、ドイツで開催されたアニメコンベンションなどに参加。17年には初の日本武道館単独公演を成功させ、今なお進化を止めない活動に注目が集まっている。

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