片倉三起也作曲の歌詞一覧リスト 301曲中 1-200曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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ピアニィ・ピンク松下唯 | 松下唯 | 宝野アリカ | 片倉三起也 | あでやかに咲いた ピアニィ・ピンク あたりいちめんに 色褪せた頬の私を 染めておくれ 恋を したらひとりきりでも 小さな胸が 事件であふれちゃう こっそりあなたを 見つめるそのたびに 世界が息づいた 朝つゆに光る ピアニィ・レッド 炎みたいね 弱さにうつむいた 日々を燃やしておくれ 誰にだって 優しいあなたを くやしいけれど 誇りに思っちゃう 女の子は皆 秘密の花園で 綺麗になってゆく 清らかに歌う ピアニィ・ピンク ときめく吐息 裸のくちびる そっと蝶々が触れた あなたの瞳に 誰より ああ残りたい あでやかに競う ピアニィ・ピンク あなたのために 笑顔が いちばん すてきな私になる あでやかに咲いた ピアニィ・ピンク 私のために 笑顔が いちばん すてきな私になる | |
緋ノ糸輪廻ノGEMINIpetit milady | petit milady | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 胸の間(あわい) 抱える剣 身体を巡る 緋(あか)い記憶よ 泣いて笑い 愛し憎んだ 私たちまた 現世(ここ)に交わる そのキレイな眸を 覗き込めば 甦えるの 繭のなか 寄り添って 夢を喰んだ日々 あるいは絡めた指 互いの血に 塗(まみ)れ甘く 流れる時の川へ 散ったことを 絹帯(リボン)と鎖で 双つの運命は結ばれ 生きて出逢い 惹かれ合ったの それが何より 強い武器だわ 闇も悪も 恐れはしない 二人だけでも いまを戦う 美しい救世主(メシア)になれ 地上に先にありきは 戦いですか 愛ですか あなたを抱きしめれば 分かる気がする 大事な存在 この手で護るが宿命 死して目覚め 独りを知って 切ない夜を 幾つ過ぎても 永遠に残る ぬくもりを抱き 人は誰でも歩いて行ける 聖なる祈り つなげ 胸の間 抱える剣 素肌を探る 熱い想いよ 泣いて笑い 愛し学んだ 私たちまた 来世(ここ)に交わる 生きて出逢い 惹かれ合ったら それが何より 強い武器なの 闇も悪も 恐れはしない 私たち皆 いまを戦う すべての救世主となり |
薔薇異形デーモン閣下×宝野アリカ(ALI PROJECT) | デーモン閣下×宝野アリカ(ALI PROJECT) | 宝野アリカ・デーモン閣下 | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 目覚めても 視る夢は 鼓動持った 悪夢 躰は 蠢く 明日の朝 分からない 命いずこ 性根は 汗ばむ 求めるのは 悦びより 朽ちてなお薫(くゆ)る花弁(はな) 生きる場処を選べたら あなたを攫って 逃げて行くのに 愛してると誓うのに 私はあなたに 破滅をくべる 異なるものたれ 黒毛皮(くろかわ)の褥(しとね)で なきものを 呼び醒ます 心深き渇き 嫌悪は果てなく ありふれた 人という仮面のまま もう誰も 愛せまい 退くのが 耐えられない 薔薇(そうび)ちらす嫉妬心(そねみ)に ふしあわせに臨むのは 理性の空では 望みもしない こぼれおちる哀しみは 埋もれた月の炎(ひ) 鎮めるだろう 異なるものたれ 白日の博愛(ひろい)で 甘き蜜は 荊の獄 捧げ合う 恋の毒 生きる場処はここにある この身を抱きしめ さあ手を延べて 愛してると誓うとき 私はおのれに 楔を打たん 異なるものたれ 微笑湛えたまま そしてあなたを想う |
龍驤-RyujouJAM Project | JAM Project | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 輝き放て 人の魂(こころ)よ 炎(ひ)の鳥の如く 満ち足りる月 暗黒の闇 どちらが世界を 創り上げる 流れに 任せるまま 生きるは 易しくも 気づけば 歩みを止めて 足元 見つめている 水面に 映る姿 鎮まる 波紋(なみ)の上 広がり 荒れゆく空を 背負うように 天にも地にも つながっている この身は 鼓動を謳う 蜷局(とぐろ)をほどけ 熱き想いよ 緋の龍の如く さあ駆け昇れ 果てなき場処へ 永遠なる明日が 導くだろう 未だ見ぬ 己が 生まれる 瞬間を 孤独を 重ね合って 叫びを 分かち合う 運命は やがてわれらと 交わり 開かれよう 胸へと 突き刺さった あらゆる 感情が 血に染(そ)む 鱗となって 剥がれ舞う 最後に残るものが清らな 愛だと 信じていよう 輝き放て 人の心よ 不死鳥の如く 満ち足りる月 暗黒の闇 どちらも世界を 創り上げる 彷徨う 嘆きも 祈りも 埋めながら 高みは既に 翼の先 蜷局(とぐろ)をほどけ 熱き血汐よ 緋の龍の如く さあ辿り着け 果てなき場処へ 永遠なる明日は 導くだろう 未だ見ぬ「僕ら」が支える その時代(とき)を 生きとし生ける者たち この世 命こそが 神 |
おとめの反乱キューティー鈴木 | キューティー鈴木 | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 流行りのカッコで駆けてるあなたの 手にはマンガの本 街を歩けばつまらないおしゃべり ちょっとケリいれたいね どこ行く?なんてネ 聞かないで 誘いだしたのは あなたなのに つきあいきれない アイソッが尽きたの ついに乙女の反乱 うんざりしちゃう トキメキ逃げて ゴング鳴らして 退場したい ……ごめんあそばせ クールな振りして渦巻く 欲望 目線 私の膝 ふざけて黙って男ゴコロは とてもついてゆけない 優しくなくては 不満だし 強くなくっちゃ 燃えないのよ つきあいきれない 何もあげない ついに乙女は乱心 うんざりしちゃう ざんげしなさい 男磨いて 出直ししてね ……十年はやいよ! つきあいきれない アイソッが尽きたの ついに乙女の反乱 うんざりしちゃう トキメキ逃げて ゴング鳴らして 退場したい ゴング鳴らして 退場したい ……ごしゅうしょーさま | |
コッペリアの柩石田燿子 | 石田燿子 | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 黒い太陽が 沈まぬ街で 誰もが黙って 奇術めき働く 金属の壁に 囲われた部屋 私は朝まで 死んだように眠る あなたが見えない この眼は見えない 我ら造りたまいし神 コッペリアの柩 人は踊り疲れた人形 祭壇の羔 機械仕掛けの夢は どこに向かってゆく 世界の終わりを 予言が告げる 隣人の扉を 兵士たちが叩く 幾千の指が 翼のように 折られ畳まれて 祈りだけが昇る あなたに会えない ここでは会えない 我ら救いたまえる神 コッペリアの柩 流れる涙はもう枯れ果て 血に飢えた孤独 死は天使の和毛の 匂いをさせて舞う それでも触れたい この手で掴みたい 我ら護る唯一の愛 コッペリアの鼓動 生きることは痛みを知ること 脱ぎ捨てた靴を もう一度踏みならし 迷わず歩き出す コッペリアの柩 暗闇から目覚める光よ 祭壇の羔 螺旋の途切れた夢は どこに向かってゆく | |
聖少女領域石田燿子 | 石田燿子 | 宝野アリカ | 片倉三起也 | まだ云わないで 呪文めいたその言葉 「愛」なんて羽のように軽い 囁いて パパより優しいテノールで 奪う覚悟があるのならば 百万の薔薇の寝台(ベッド)に 埋もれ見る夢よりも 馨しく私は生きてるの どうすれば醜いものが 蔓延(はびこ)ったこの世界 汚れずに 羽搏いて行けるのか ひとり繭の中 学びつづけても 水晶の星空は 遠すぎるの まだ触れないで その慄える指先は 花盗人の甘い躊躇い 触れてもいい この深い胸の奥にまで 届く自信があるのならば 白馬の王子様なんて 信じてるわけじゃない 罅割れた硝子厘(ケエス)に 飾られた純潔は 滅びゆく天使たちの心臓 また明日も目覚めるたびに 百年の刻を知る 眠れない魂の荊姫 くい込む冠 一雫の血に ああ現実(いま)が 真実と思い知るの まだ行かないで 月光の結界で 過ちに気づいてしまいそう 安らかなぬくもりに抱かれ 壊れたい私は 罪の子なのでしょうか そっと零れてくる 涙の意味さえわからない もう云わないで 呪文めいたその言葉 「愛」なんて鎖のように重い 囁いて パパより優しいテノールで どんな覚悟もできるならば さあ誓ってよ その震える唇で 蜜を摘む 狩人のときめき 攫っていい この深い胸の奥底を 射抜く勇気があるのならば 貴方 捕まえたらけして 逃がさないようにして | |
愛だけじゃないALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 今だけ 楽しければ いいだなんて そんなの つまらない この次 会ったときにも 見てほしいの もっと素敵な別の私を 愛だけじゃない 恋だけじゃない あなたにあげたいもの ドキドキしたい 冒険したい 永遠にかがやく そうよ ダイヤモンドの魂(ハート) ひとりのときはいつでも 切ないほど 想ってるけれど あなたの声聞いただけで 勇気出ちゃう 危険も恐れぬ少女になるわ Kiss だけじゃない Sweet だけじゃない あなたとやりたいこと もっと知りたい もっと見せたい かかえきれぬほど たくさんの 未知なる日々 愛だけじゃない 恋だけじゃない だけどそれが 始まり この手にしたい あなたといたい 広い世界中で 一等賞の幸せを 愛だけじゃない 恋だけじゃない あなたにあげたいもの ドキドキしたい 冒険したい 永遠にかがやく そうよ ダイヤモンドの魂(ハート) | |
青空ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | ある日 この町に やって来たんだ 不思議な楽器鳴らす 奇妙な帽子を被った少年 ぼくは 屋根裏の窓で ずっと見てた 広場の崩れた噴水脇に 立つ彼を 聴いたことないような 楽しいミュージックが流れる 涸れた水の代わりみたいに キラキラしてる 思い出すよ ハッピー そんな気分さ すぐに 人々が 寄って来たんだ 最初は子供たちが はしゃぎながら くるくる 踊ってる ひとり またひとり 大人たちも 回る輪の中 加わる 腕を上げて 腰を振って いつか聴いたような ステキなメロディ 恋の唄 ひびだらけの道で 男も女も仕事放り出して 踊る 日が暮れようと 怒鳴ってばかりの 父さんだって 昔若く ぼくとおんなじ しあわせの時っていつだろう 街灯点らない町の 空へ 少年が 歩きながら投げた帽子 黄色い月になる 酒を呑まずとも 男たちの顔はバラ色 肩組み 彼を 追ってく千鳥足 楽しいステキな 音は鳴る 女たちは髪を解き裾を捲り 夢心地で舞う みんな少年のあとに 続いて行くよ 寂しい哀しい 音は鳴る 子供は立ち尽くす だんだん怖くなる 遠ざかってく行列 誰もぼくも だけど 付いて行けない 付いて行かない そして町は 子供だけになりましたとさ! | |
赤い蝋燭と金魚ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Yoshihisa Hirano | 諸肌を脱いだ 肩に蝋を垂らす あなたの眼とても 真剣過ぎて怖い むかし人間に 裏切られた人魚 蝋燭を赤く 塗りつぶして海へと 消えて行ったのよ 可哀相 ゆらぐ炎が 映し出すものは何 もしあなた いなくなれば わたしには 帰る場処が なくなって この世はきっと 空の水槽 溶けそうに熱い 声をあげるたびに 口を開け泳ぐ わたし斑の金魚 もうすぐ赤く変わるでしょう ガラス越しでも かまわないの 触れていて まだあなた 離さないで このからだ 息を返す 何度でも 浮き上がってゆく 灯るのは 鱗の肌 燃えるのは 緋色の鰭 ねえあなた いなくなれば わたしには 生きる場処が なくなって この世の底で 赤い水葬 |
赤と黒ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 眠れる獅子は目覚め 見果てぬ夢を追う 眠らぬ街は永久に 未来なき明日を追う 私はひとりで 瞳ひらく夜 闇の奥でいつまでも 紅ゆれる残り火のように 鎧まとう心にも くすぶった想いは消えず ああ すべてを燃やすほど 情熱の炎のなか 生きていたいと 眠れる獅子は目覚め 見果てぬ夢を追う 行くべき道がどこへ 続いていたとしても いつかあなたに たどりつける 群れなす羊たちの 見上げる遠い空 はかない幸せより もっと大事なものを この手につかむと 信じているから 革のコートに隠し持つ 弱さを彩るための刃 あなたの腕に抱かれて こぼす涙で溶かしたい ああ 命に代えてまで 守りたいものを人は まだ持っているの 天には神はおらず 地上は荒れ狂う めくるめく欲望の 王に仕えし民は 虚無をかかえて通り過ぎる 汚れぬ心の中 あなたを想っている 汚れたこの世界で 出会える愛はきっと 他の何よりも 光り輝くだろう 眠れる獅子は目覚め 見果てぬ夢を追う 行くべき道がどこへ 続いていたとしても いつかあなたに たどりつける 群れなす羊たちの 見上げる遠い空 はかない幸せより もっと大事なものを この手につかむと 信じている 眠れる獅子は目覚め 見果てぬ夢を追う 眠らぬ街は永久に 未来なき明日を追う 今日もひとり 瞳とじて 汚れぬ心の中 あなたを想っている 汚れたこの世界に 生まれる愛はきっと 他の何よりも 光り輝くだろう |
悪しき進化ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 夜更けに満ちる 嵐の雨の たった一滴に 選び取られて やがて射貫かれて 波紋立つ一点 守れる囲いは 影を曳いて広がる 生きてこれまで 地を踏み足は 歩んだと言えるか 何に当たって 誰にぶつかって 自由を失い 手にした重みは 風が語る幻 人はどうしても 出会わずにいられぬ いつか 呪わしい己の姿と 顔を覆うほどの 生まれる朝のひかりはすべて 死からこぼれてくる だからこの眼は 見えざる向こうの 眩しさを知っている 涙は気づかぬ振りの為に 溢れた 人はどうしても求めずにいられぬ この世にありき 美しい美しいものを 密やかに 甘く深く長らう息止まろうが 神へ捧ぐ信仰に似た 厳かな苦しさを けれど時として悟らずにいられる いつか 呪わしい己の姿と 映し重なった 甘い深い微笑を持つ分身の 神と悪を讃え合った 底知れぬ 魂を |
阿修羅姫![]() ![]() | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 阿修羅修羅の舞 この手を取って あなたが好きだと言ってるじゃない 諸行無常 移ろいゆく浮き世 人の心 留まらぬとしても 恨ミザラマシ 最期の瞬間に あなたの瞳 見つめられるなら 犯す罪残さず 地獄の神に赦しを乞おう 殺め合うように 求めてはいけないでしょうか 胸深く刺さった 哀しみの剣 鮮血のヴィーナス 素肌に鎧うのは 金襴の鎧よりも美しい 愛と云う傷跡 阿修羅修羅の詠 嵐の声が 恋しい名前を叫びつづける 夜叉般若の面 華の貌 あなたに逢うのはどっちの私 身モコガレツツ この想いだけは けして穢れぬように 禍の夢を 仄い土の底に孕んで 刻満ちる 女は 赤い雛罌粟 狂い咲くでしょ 命削ぐように 愛したのは運命でしょうか 交わった 縁の 指切る綾取り 転生のヴィーナス 生まれ落ちた場所は この地上の何処よりも果てない 愛という戦場 阿修羅修羅の舞 髪を解いて あなたが欲しいと言ってるじゃない 諸行無常 移ろいゆく浮き世 寝ても目醒めても泡沫の日々 玉ゾ散リケル 何がいちばん 尊いことかを教えて 阿修羅修羅の舞 脚を絡めて もうあなたを誰にも渡さない 魑魅魍魎夢魔食んで蜜蟲 堕ちる処まで堕ちて空蝉 身ノイタヅラニ 阿修羅修羅の詠 嵐を越えて 恋しい名前を 叫び続けて 夜叉般若の面 華の貌 あなたが逢うのはどっちのわたし 身モコガレツツ この想いだけを抱いて 生きて行くだけ |
あたしがアリスだった頃ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 細い首 絡みつく 見えない長い指 手鏡に 映るのは 三日月とあの人の影 もう少しだけそばに居て あたしのこと忘れないで 過去と現在(いま)が 時間の国で魅かれ合う ああ此処は 何時(いつ)でしょう 白い胸 抉るのは 微笑と熱い息 恋と云う嘘に死ぬ 世にも愚かなお伽話 もう一度だけ逢いにきて 愛していたと囁いて 夢と記憶は 同じ絵の具で描かれる 汚れた血 混ぜ合わせて あたしがアリスだった頃 何もかもがきれいだった 空に染みひとつ 目にすることはなかった あたしがアリスだった頃 さいごにアリスだった時 魔女が棲む森で 迷子になって怪我をした 呪いとは気づきもせず |
アタシ狂乱ノ時代ヲ歌ウALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 溜まって堪り兼ねて 悪血のような 膿んだ言葉 綺麗な鞣し革の 匣じゃない この肉体は 虞美人草の口が 嗤いさんざめく さあ皆 罅割れた 仮面を外して 光を厭う華も 咲き方を知っているの 腐臭は美惑の香り 毒の蝶 生け捕るため お先の見えない 明日を監禁 玻璃星昇り果て 闇間の楽園 あたし狂乱の時代に歌う 現 夢のごとく 誰も享楽の季節に淫す 恥も見栄もかなぐり捨てて Wow Wow Wow! Wow Wow Wow! そうして求め合えばいい 偽物になれない愛を 博愛 自由 平等 美しき三つ巴は 奇しくもどれか欠ける 誰様の向こうあちら 日の目を見たって 忘れられないわ 瞼覆う目隠しの 絹布の恍惚 汝狂騒の時代に眠れ 夢 現のごとし 甘美な地獄の季節を越えて 紫煙の中消えてお終い Wow Wow Wow! Wow Wow Wow! 別の自分が目覚めては 同じ自分に生き返る 日々は狂乱の時代に踊る 未来 過去の彼方 記憶のどこかで置き去りにした 青い鳥の羽が横切る あたし狂乱の時代を歌う 現 夢のごとく 誰も享楽の季節に淫す 恥も見栄もかなぐり捨てて Wow Wow Wow! Wow Wow Wow! そうして求め合えばいい 本物になれない愛を | |
アタラクシア、そして対峙する自己ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | いつかみんな忘れてゆく 積んだ石は転がってゆく 始めにありき空は空でなく お終いにある無が無に帰する あといくつ傷負い あとなにを失い 躰という匣に 透明な静けさは 満ちてゆくのかしら もういちど出会って もういちど愛して その奥に隠れた 孤独という正体を 見ないふりをしよう やがてみんな忘れられる 落ちた石は風に毀れ 閉ざされる時まだ遠き死よ お終いにくる夜が夜に帰する きっとまた生まれて そしてまた始まる 心という匣に 密やかな安らぎは 満ちてゆくのかしら もういちど出会って もういちど愛して その奥に踊れる 孤独という影絵さえ 踏んだふりでいよう あといくつ傷負い あとなにを失い この場処は美しい ただ青い世界へと 戻ってゆくのかしら |
Anniversary of AngelALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | ブルーベルの空に 粉雪が舞ったら それは天使の羽根よ 胸の痛みを 撫でましょう 逢えない人 想い うつむいてばかりの そんな あなたのために 今宵 呪文を かけましょう 雲の上から 見ていたの あなたのこと ずっと Anniversary of Angel 凛ときらめく 夢におやすみ もう泣かないで Anniversary of Angel 闇のなかでも 透明すぎる やさしい心 小さな涙が わたしを呼び覚ました 頬染める 希望と 交差する 不安を リボンのように結び 勇気のベル 鳴らしましょう 春の息吹も すぐそこで 足踏みしてるよ Anniversary of Angel きっとすてきな 恋に出会える ほら顔あげて Anniversary of Angel すべての瞬間(とき)が 祝福に満ち 誰より綺麗に かがやく日がいつか あなたを迎えに来る Anniversary of Angel けさ神様に お願いしたの 地上(ここ)に来ることを We are alone, We are angels だってわたしは もう一人の あなただから ふたりがいっしょになる あなたがあなたになる Anniversary of Angel 凛ときらめく 夢に暮らそう 笑顔が似合う Anniversary of Angel すべての瞬間が 祝福に満ち 誰より綺麗に かがやく日がいつか あなたを迎えに来る |
Animals on the EarthALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | サバンナを彷徨う私はライオン 風を切って夕日へと駆ける それとも雪の崖昇るカモシカ 群れと共に眠れる月の欠片よ 初めて見るのになぜか懐かしい そんな景色がいくつもあって なんて不思議な気持ちになるんだろう 生まれてくる前 どこにいたのか 遙かな記憶は 何を導く ひとりではないと 気づいたらここに いま生きる意味知りたい 海原に抱かれる私はイルカ 波と歌い戯れて泳ぐ あるいは氷の道行く白クマ 水平線を越えてくる春を待つ 理由もないのになぜか涙が こぼれる夜の孤独のなかに なんて優しい気持ちが滲むんだろう 生まれ変わるたび どこへと向かう 紡いだ記憶を なくさぬように 大きな力を 呼び起こせるのは 誰にでもある奇跡 雨の草を渡る私は蟻で 輝く空の恵みを受ける 太陽に近づくときには鷲で 自由に舞う翼が心そのもの まぶたをとじれば広がってゆく どこまでも海と森と大地 そしてこの地球という星を包む青 億万の夢見る小さな胎児 光を求めて腕を伸ばす やがて二本の足は土を踏んで いまこうして生きてる私は人間 すべての生命は自然のなかに あるがままに生き生かされている なんて暖かな気持ちがあるんだろう 世界の夢は 地球が見る夢 | |
apre le noirALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Cheri, mon amour 夢で逢う 私はどんなふうに微笑うの? Tu vois lumiere あなたは かがやく私しか 見てない Que fais l'amour ろうそくも 届かない深い闇に もうひとりの私がいて いつでも あなたの まなざしを求めてるのに Je t'aime, je t'aime 囁きが 唇に触れるたび Je vois noir 小さな痛みが 胸を熱く 塞ぐ Que fais la vie 甘い薔薇 その陰の棘のように 傷つけ合うときが来て すべてが 消えること 蕾の日から知ってても Que fais l'amour, et que fais la vie もう何にも言わないで 答えは愛しい 瞳の奥にあるはず だからこうして 恋人たち 見つめ合うのね | |
apres le noirALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Cheri, mon amour 夢で逢う 私はどんなふうに微笑うの? Tu vois lumiere あなたは かがやく私しか 見てない Que fais l'amour ろうそくも 届かない深い闇に もうひとりの私がいて いつでも あなたの まなざしを求めてるのに Je t'aime, je t'aime 囁きが 唇に触れるたび Je vois noir 小さな痛みが 胸を熱く塞ぐ Que fais la vie 甘い薔薇 その陰の棘のように 傷つけ合うときが来て すべてが 消えること 蕾の日から知ってても Que fais l'amour, et que fais la vie もう何にも言わないで 答えは愛しい 瞳の奥にあるはず だからこうして 恋人たち 見つめ合うのね | |
阿芙蓉寝台ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 水銀を混ぜた薄紅の美酒を そうと知りながら飲み乾しては 溶かしこむ 戀よ この身が纏えぬ白繻子の衣を 微醺の躰を巡り終えた 血糊で染めれば 甘き死を粧って あなたが抱く 私こそが罌粟の華 足も腕ももぎ取られた 囚われの女のように 想いだけが留まっている 胸を裂けばこの鼓動を 捧げて饗せますか 擦り切れた絹の阿片寝台に 臥せれば百年も昔の 黄昏が広がる 永い刻をただ出逢う為だけに 生きたと申し上げましょう あなた終わりなどないと 永遠の忘却は 恐れより痛みより 耐え難いもの 頸も骨も切り刻まれ 人形の一塊となる わが心は烟と散り 物を言わぬ脣から 吐き出される紫 吸えよ深くこの私を さあ咽に皮膚に肉に 爛れながら気づくがいい 限りないほどの恍惚 真の愛の化身を 私を視る眼を剔ろう ああ愛しき罪人よ 闇の底で共にあらん 裂いた胸の心臓を 重ねて饗し合おう | |
雨のソナタ ~La Pluie~ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 溜息ひとつ ついて 瞳をそらすのね 私の胸に残る 想いをあなたは散らす ひらいた窓の 雨音にまぎれ いつかの Pianoが 唄っている ああ 抱きしめてくれた日の 陽炎が ああ ふたりの季節 流してく涙になる ただひとつの 言葉も 留められずに 冷たい風のなかも あなたの影に 寄りそって歩いてた やさしさに慣れすぎてる 雨が止む前に 部屋を出ていって 消えてく靴音 追えないよう ああ さよならが言えなくて 今はただ もう 色褪せて落ちるのを 待つだけなの あなたの香り そっと 雫に流して ああ 抱きしめてくれた日の ピアニッシモ ねえ 忘れない 忘れないで 胸の奥に あなたが好き それだけで 生きていたのよ それだけで 生きてきたのに | |
アラ皮ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 昔々 栄えし国の 王子がひとり狩りへと出た 禁忌の森に入り 崖に足を取られて 気が付けば月も落ちぬ夜 そのとき眩暈のなか 近づくのは金色の姿 気高く聳えた角 一頭の神々しい牡鹿 不思議な光に向け 若者は我を失くしたように 弓を構えて 狙いを定めて 撓む弦に鋼の矢 命など惜しまぬと 鹿は銀いろの声で云う だがこの森守るわたしが 死ねばすべては茨となり おまえの都も滅びるだろう 心臓を突き 金の首と剥いだ皮 勇んで城に運ばれる 幾年か経ち王子は王に 戦破れ国は衰え 茨伝う城壁 嘆き交わす人々 愛も幸も遠去かりゆく やがては喰うものまで 底を尽き飢えと渇きのなか 森へと訪えども朽ちた木々 芽のひとつもなく 泉も涸れ 獣の影さえなくただ風が通り 疲れ頽れ ふと目を上げれば 黄金の幼き牡鹿 あなたは父の仇 いつかと同じ声が響く でも屍と化した国を 再び甦らせるのは あなたをおいては誰もいない 永遠の わたしのこの血肉で 国人を救えるだろう 命は捧げましょう 鹿は銀いろの声で鳴く 王は涙をこぼしながら やわらかな胸へと矢を射る あの日の過ちを心から懺悔して 悔い改めた王は禁色の光と生きる 死ぬまで二頭のアラ皮 纏いつづけながら | |
a la cuisineALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | あふれる果実の ジュース 人さし指ですくう ハニー 一晩中 呼びつづけた あなたの名は 何より甘いシュガー こんなに くっついていたら 食べられるのは beiser だけね いくらでも 欲しいけれど ちょっぴりおなかが 鳴っているでしょ もうすぐカフェが できるわ 幸福のレシピを みつけたわ aller a la cuisine シーツを巻きつけて aller a la cuisine l'amour 待ってて 気をつけて 恋の炎は 舌を焦がしそうな いきおいなの |
ALICE同罪イノセントALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 罪なき罪なの 赦してくださる わたしの罪名(なまえ) Innocence ハートの女王も 手出しはできない 誰にも首を刎ねられない 蔦薔薇に囲まれた 庭の中で 絹の服 繻子の沓 暮らしてたの ママは言う いつまでも綺麗なまま 何ひとつ汚さないで いい子でおいで だけどある朝 裸足になった 湿った土を 踏んでみた 開かれてく森 道なき道へと 向かって行くのよ 恐れはときめきなの 知ってて陥ちるわ 兎の穴へと アリスの後を追いかけるの 少女は誰でも甘美な罰を 受けるために生きてる 天蓋の寝台に 下りるレエス 白い胸 抱きしめて 眠ってたの パパは言う お願いだ 可愛いまま どこひとつ傷付けずに 大きくおなり だけどある晩 裸になった 火照った肌を 刺してゆく 月の青い爪 影なき影へと 両手を伸ばすの 痛みが真実でしょ 鏡の国では すべてがあべこべ 泣いてばかりのもうひとりの 醜いわたしは 粉々に砕いて殺してあげるわ 罪なき罪なの 赦してくださる わたしの主文 Innocent ジャックの騎士も 相手にならない 誰にも鎖つなげないわ 道なき道へと 向かって行くのよ 少しも怖くはない 知ってて落ちるわ 兎の穴へと アリスの後を追いかけるの 少女は誰でも無垢という 美しい悪を持ってる |
或る修道士の告解ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 讃美歌の響くカテドラルに 背を向けて今日もまた降り行く 陽の射さぬ深き地下の室は ひとすじの希望の光宿る かつて隠れ住んだ 錬金術師たちの 残した 秘伝の書 造り出せ この樽に 霊薬の酒 黄金に潤って輝くまで 王者も手にし得なかった 果てぬ夢 不老不死の 満願の日を その一滴を 麗し彼(か)の唇へと 青薔薇の頬のカストラート 清らかな声は 天界まで届くだろう ならばわが願いも 聞き届けたまえ 女神(ミューズ)たちよ この世を照らす至高 天使のように歌う 儚き 青年(かれ)のため 満たされよ 銀盃に 神秘の美酒 緑濃く揺蕩って溢れるまで 女王さえ叶わずとも 追い縋った永久の若さ 消えぬ美貌を 枯れぬ命を ただひとりのわが君へと 狂おしい悦びよ! 造り出せ この樽に 霊薬の酒 闇の底鎮まって目覚めるだろう 蒸留の雫は薫り 幻の月に熟す 蔵に棲まうは 神か悪魔か すでに老いしわれを生かせ 守られよ 銀盃の 禁忌の秘酒 珠となり転がって留まるまで 喉元を滑り落ちて 血に染む酩酊の果て 目蓋は見よう 美の永遠を けして触れ得ぬその肉体(からだ)に そして捧げよう 永劫わが愛を | |
暗黒サイケデリックALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | ひとつふたつと夢を 数えていくもんじゃない もっとずっと固く大きく していかなくちゃ 抱えているものは重たいんでしょ それは真暗な心の闇 なんて呼ばれる ありふれたものよ いますぐ目を凝らして その暗黒に どんな世界も描き出せる すべての極彩色(いろ)を見出すべきだわ 他人と同じことなんか したくない興味ない 特別が欲しいから ワタシのところに来たんでしょ? 学びなさい 毒しなさい 淫しなさい サイケデリック めくるめってのたうって この先なんでも選り取り見取り 本気遊び何でも 落としていけばいいわ いくらやってやられたって 減りゃしないから 案外そのハート脆いみたいね 頼もしくって儚くって 皆そんなもん カワイイものだわ 自分が誰よりも愛おしいって? それが正解 臆すること なく愛せたら 素敵なことよね 足枷あっての自由よ 生きるって不自由よ でも気ままに見えている ワタシを手本にしたいでしょ? 欲しなさい 感じなさい 極めなさい エゴイスティック 嫌われて 疎まれて それで世界が終わるわけじゃなし どれかどこかと愛を 確かめてるんじゃなく 次のいまをいまのいまより 良しとせよ 強がって 偉ぶって 人生はなんぼのもんだわ 真実が虚像より 小さくたって構いやしないから 学びなさい 毒しなさい 淫しなさい サイケデリック めくるめってのたうてば この先なんでも その手の中に! ひとつふたつと夢を 数えていくもんじゃない もっとずっと固く大きく していかなくちゃ | |
暗黒天国![]() ![]() | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | Darling 目を開けて この世の悪の巣窟で 啄まれる心を頂戴 逃げもできぬ 幽閉の蒼白の王子よ わたしが女神 バタフライの羽も 天使の唾液も あなたをまだ見ぬ極楽へ 連れ出せはしない 腐りかけた自由 垢に塗れた愛(アムール) 煉獄の焔でZEROから 済世しましょう 不夜の空に 黒いダリア 失する妄想 堕ちる現実 もがけ蟻ジゴク Darling 声上げて このいま刺し違えるほど 大事なものが欲しいのなら 祈りは果てて 牢獄で昇天の姫君 あなたが魔王 怒りの拳も嘆きの傷も 跡形もなく 熔けて消えて散って泡沫 すべては密猟区 埋もれた罠に ハメられるのなら 粉々に砕いてほしいわ 死に至らぬ病 心臓には毒薬(プワゾン) 冒されながらも生きる日々 祝福されたし 眼蓋の奥 赤いザクロ 恋する右脳 臆する左脳 つぶせ針の山 Honey 抱きしめて 素肌の絹の光沢で 恍惚しちゃう時間を頂戴 カラダは裂けて 天国で再会の片割れ ふたりは半神(デミゴッド) 至極の善と魅惑の奈落 約束の地は 何所か其所か夢かうつつか サアドウゾ 此処イラデ 絶頂ヲ迎エマショウ Darling 目を開けて この世の悪の巣窟も 蝕めない心を頂戴 逃げもしない 幽閉の蒼白の王子よ わたしが女神 Darling 声上げて このいま刺し違えるほど 大事なものが欲しいのなら 祈りは果てて 牢獄で昇天の姫君 あなたが魔王 組まれた指と懺悔の首と 贖う罪は 何か何れか嘘か真か |
アンジェノワールの祭戯ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 自鳴鐘の音が 消える午前三時 透きとおった 扉に映る影 手招きに 誘われて 花を燃やす香り 噎せるように甘く 漂うなかで 鍵を開けてしまう ざわめきの 声の渦 今宵は 金の美酒 さあ お召しあそばせ 紅 肌を染め ドアの外はカルナバル 見知らぬ人々が踊るの 誰も私にかまわないで 天使のままで生きていたい 貴方の顔さえ 忘れてしまったわ 杯のなか 沈んでゆく涙は 少しずつ 嘘の味 この世は 邪悪の蛇 巻かれて 惑わされ それでも 愛したい 身も心もゆだねる 闇夜の帳の波間に 黒い薔薇の花を抱いて 天使のままで息絶える 今宵は 銀の雨 ああ 熱い矢のよう 終わりの ない祭戯 ドアの外はカルナバル 見知らぬ人々が踊るの 誰も私にかまわないで 天使のままで生きていたい 身も心もゆだねる 闇夜の帳の波間に 黒い薔薇の花を抱いて 天使のままで息絶える | |
un tableau blanc~絵画旅行~ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | Redonのペガサス 神秘の青(ブルー) Rubensの天使は 薔薇いろに微笑う Monetの睡蓮の 庭にたたずみ Rousseauの葉陰で しばし午睡(シエステ) いつでもこころは かがやくパレット 思い出を重ねる Kislingの少年 初恋の瞳 Rossettiの少女は 愛は語らう Cezanneの丘で 樹木を駆け抜け Goghの星月夜 闇を彷徨う わたしのこころは 白いタブロー 未来を描くため この胸には 誰にも描けぬ あなたがいつもいる |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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逝ける王女の肖像画ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | わたしの短い生涯のうちで 何よりも光満ち深く輝いたのは ひとりの画家の 二つの星の瞳でした どれだけわたしはその光に 照らされたでしょう 薔薇色の絹を 着飾るわたしは 三才の早春 初めて出逢った 長い髪の画家は 手にくちづけた 泣きじゃくるたび あやすかのように 止まった絵筆 曲がる口髭 わたしは大人しく ひとり佇む 薄闇が降りるまで 五度目の冬は 銀色(ぎん)に包まれ 踏み出す再び 大きな絵の向こうへ 侍女らと共に ある日の午後が 幸福な永遠になる 夜空の紺色(ブルー)を 纏って澄ました 淑女の少女は 八つになって それでも儚く狭い世界で その目だけが 広い宇宙 二年が行きて 赤い衣裳(ドレス)の前で 画家は死んだ 人は知るでしょう すべてのわたしを あなたの絵の 中だけに |
異種革命ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 崩れ落ちそな ハアトのピース ハメるわパズル 未完成でも 誰も描けぬ景色 グラマラス アタシたちの目は もう見えてるの 安普請のファンタジー 壁を蹴破って抜け出せ ギリギリを進む 踏み外しそうな この快感 漏らしそうだわ 愛し わが欲 望(デザイヤー) 噛めど唇 ルージュでクール 届けるサイン 応答せよ ちょっとそろそろ 交わる時ね 互いを選んだ 同志たちよ! 丸腰のミリタリー それで守りたい平和って ギリギリを攻める あたしたちが武器 この闘争 血が沸き立つわ 誇れ われ desperate La la la … ギリギリを進む 踏み外してたって この猛烈 だから生きてる 愛し わが運 命(ディスティニー) 讃え さあ革 命(レボリューション) |
異端者たちの悦楽ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 解き放てよ 倒れ伏しても 慾は栄えて 非道無常幻惑 快楽の園 追われるほどの 罪ならもう一滴も 残ってないだろう 紫紺の寂(しじま)破り頽れたる膚の いと白き皮剥げば紅疼く肉塊 この世に僕らが 芽生えたあやまち 蔑んで詰り合おう 痛みは裸になってゆけばいい 突き動かせ 未だ足らない 恐るるほどの 嗜虐被虐魅惑 快楽は園 風は喘いで 絡まる荊の下で 果実は弾けよう 微醺の毒は詩う捲られたる耳に 麝香に鼻腔は濡れて獣めく追憶 崇める君子は 此処には不在で 故に皆甘んじて エロスの奴隷に取って代わらん 焦がれ堕ちる 逆しまの罠 泥濘るむ土で 破壊甦生転生 奈落の森 月は孕んで 死を患い なお人は生に瀕している 解き放てよ 倒れ伏しても 悪に栄えて 外道無情幻覚 失楽の地 追われる如く 夢魔ならまだ一刻に 返り咲くだろう 突き動かせ 未だ足らない 恐るるほどの 嗜虐被虐魅惑 快楽は園 風は喘いで 絡まる荊の下で 果実はもがれよう |
In The WorldALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 平野義久 | もし言葉を持たずとも 風のように わたしたちは 歌い続けられるかしら 誰に教えられずとも 人を愛することが できるように はじめて君に触れた指から わたしの命は芽吹き 空を大地もすぐそばに在り ここで生きていると思えた In The World ナイフひとつ持たずとも 知らぬ間に誰かの心 傷つけているかも知れず それはやがてこの目から こぼれる赤い涙かもしれない こんなに君を知った胸にも 孤独の火の子は散って いったい何を燃やしたいのか 今を生きたいと願っても In The World たとえ世界が終わろうとして 星の灯が消えても 君の瞳のその輝きが 終わりのない旅を教える はじめて君に触れた指から わたしの命は芽吹き 空も大地もすぐそばに在り ここで生きてくと思える In The World |
WishALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | I wish, my wish When I wish upon a star 星に願いをかけたの I wish, my wish my dream comes true 巡り逢えるように 琥珀の雲に咲く ひかりの花園 目に見えない花が 白い羽根になって そっと肩に落ちてくる 眠るあなたの顔 見つめてるだけで こんなに優しくて こんなに泣きそうで 胸があつい気持ち どんなふうに 伝えたらいいの I wish, my wish 小さな頃に 星に願いをかけたの I wish, my wish 大切な人に 巡り逢えるように 私はあの夜から あなたを探していた 色褪せないものは 未来(あす)を祈る声 “願い”は争って 勝ちとるものじゃない 誰の上にも ほら 輝いて広がるわ 天空(そら)が I wish, my wish 愛する人を ぎゅっと抱きしめた腕を I wish, my wish 伸ばせば星に 届くかもしれない あなたがそばにいれば どんな勇気も持てる I wish, my wish When I wish upon a star いつかあなたとふたりで I wish, my wish our dreams come true 同じ夢叶える ねえ その時のために きっと生まれてきたの I wish, my wish 小さな頃に 星に願いをかけたの I wish, my wish 大切な人に 巡り逢えるように 私はここでずっと あなたを待っていたの |
Water DropALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | あふれる想いは どうして生まれるの 透明な泉で 心は出来てる あなたを知って 気づいたの はるかな昔から 水は命を生み 森は息を返し 星は闇を照らす そして人は 誰かを愛する ただひとりだけに だいじな言葉を 伝えて 逢えない夜には 夢の入り口で あなたを待ってる 離れ離れでも 同じ明日を 見つめたい はるかな昔から 雨は空ヘ帰り 花は土に抱かれ 鳥は歌をうたう そして私 あなたを愛する その腕のなかで 懐かしい鼓動 聞くのよ はるかな未来にも 水は命を生み 森は息を返し 星は闇を照らす ずっと私 変わらず愛する 今あなただけに 好きって言葉を言えるの どんなものからも あなたのすべてを 守るわ | |
美しき獣たちの為のALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 終わりなき 道行きに ふと足を止めた 泉 潤さん 傷ついて もう癒えぬ 深い心も 映し浮かぶ記憶 分け合う人は まだ 君を待っている 零れ墜ちては煌めく 星の欠片を掬って 互いの瞳 描いた それぞれの闇で 孤独の草原を翔け 美しき獣たちは 己を守り抜くため 再びまみえるだろう 目を開けよ 真実は 安らぎの 中に留まる 痛みばかり抱いた 冷たい腕広げ 受け取るぬくもり 注ぎ溢れて輝く 月の涙を飲み干し 静かにその日を待った 永い時を過ぎ 孤高の夜空に吠える 美しき獣たちは 己を見い出すために 再び巡り逢うだろう 零れ墜ちては煌めく 星の欠片を掬って 互いの瞳 夢見た 明けぬ闇の底 双つに割れた世界は 合わせた鏡となって 同じ光浴びるまで 幾度離れようが またここに帰らん |
美シ国ノ四季ハ夢ムALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 盛る青空 寄せる小波 君を目がけて こぼれる太陽 やがて色づく 紅葉を揺らし ほてった頬を 撫でる 風よ 佇む 間に 季節は 巡って またひとつ石段をのぼる 美し 国を 造りたもうた 神々たち どんな 未来(さき)を 見つめ添えた 四つの印 春と 夏と 秋と そして冬の 六花を溶かす 手のぬくもりを つなげて渡る 凍る 闇も 誰もが 消えても 残って ゆくもの そこにある いつまでも永遠に 美し 国で 生を授かった わたしたち どんな いまを 紡ぎ刻む 恵みの中で 夏の 秋の 冬の やがて春の 芽吹くほほえみ ほころぶ莟 かそけき命 包むように 始まりの季をくりかえし |
L'oiseau bleuALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 平野義久 | 貴方のその面影だけが 私を今に留めているの この広い世界中で たったひとり 幸福をくれた人 あの日々はもう ここにはない 青い鳥は 籠を抜け飛び立った 恋は捕らえれば すぐに逃げるもの 愛は育ってしまえば 枯れるだけなの もっと自由なあの空へ いいの どうぞ 越えてらして 貴方の優しいまなざしが この身へと かつて降り注いだ 眩むような日射しの中 ただふたりで 目を閉じて 生きていられたのに 青い鳥よ 窓を抜け 飛んで行った どこまでも どこまでも 永遠に |
永久戒厳令ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | かつて昔 この地を踏み 大樹の如く 根ざした漢 遙かなりし われらが父 枝葉は繁り 私に触れた 山は木霊の 雄叫びを上げ 轟きとなる 鼓動 なびく風に 海は響く 太古の息吹 宿した女 時与えし われらが母 花は幾重も 連なり実る 唯一の言の葉 伝う歌は この身を巡る 血潮 高く挙げよ 共に腕を 空(くう)を切る そは翼 あの蒼穹(そら)に楔 打たん 守れ抱け 希望(ゆめ) 紅いに 燃やせ生命 明日常しえに つなぎ続く 私は いま有る純血 都辿り 聳ゆる志の 天守の元に 栄えし國よ 満ちる為に われらが子ら 白虎の爪牙 輝け磨け 闇が沈めど 光の刃 誰(た)が見失うだろう 遠く越えよ 命(めい)を受けて 自由舞う たましいの 人 天のそばにあらん 生きよ今日を この戦いを 生きよ過去を 未来(あす)常しえを つなぎ合わせ 刹那は いま在る永劫 高く挙げよ 共に腕を 空を切る そは翼 あの蒼穹に楔 打たん 守れ抱け 愛 紅いに 燃やせ生命 明日常しえに つなぎ続け 私は先立つ 殉國 |
S嬢の秘めやかな悔恨ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 眠れる木馬に 跨(またか)り向かうのは 月夜に燃え果てた 赤い廃墟のフェアリーランド 迷子のわたしを 助けに参りましょう 今なら伸ばせるこの腕は細くても もっと重い悲しみ 抱えてきた ひとりでも 崩れた鱗の 家では秘密の 扉は開かずに 夢を閉じ込めてしまった 壊れたあなたを 助けに参りましょう 今ならやさしく 抱きしめてあげられる どんなつらい記憶もいやせるのよ ふたりなら 泣かないわたしを 哀れんでくれますか みつめる瞳の 輝きをくれますか 壊れたあなたを 助けに参りましょう 今ならやさしく 抱きしめてあげられる 清らかな聖地(ばしょ)にさえ降り立てるわ このままで | |
エルフの娘は地上に降りALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | お前が好きな花が 月の庭咲いた 迎えの蝙蝠馬車に 乗っておくれ お父様 働いて過ぎゆく一日 疲れきった頬に似合うドレスはない 水晶の指を 傷だらけにして 魔法も失くしたか 哀れなる娘よ 決めたのはこの私 誰の言葉も聞かず 一度の恋の為に あのひとを追ってきた 醜い人間らの 棲む場処に何がある 貧しくも胸に包まれた 心というものはとても暖かい お前が欲しがっていた彗星のローブを 夜会のために作った さあ着ておくれ 煌めく宮殿も 雪の冠も 恋人の綺麗な 瞳ほど輝かない 愚かなるわが王女 我々の仕来りを 破るわけにはゆかぬ おまえはもう戻れない では背に隠した翅 どうぞもいでください 陽の光舞う空を忘れ 獣の様に這って生きるというのか 許されはしないでしょう 美しいすべてを捨て 最初で最後の恋 あのひとだけ信じた それでも時の狭間 どうしようもないほどに 今は遠い日々を想い出す 涙というものは痛くて哀しい | |
王的血族ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | この躰に受け継がれし 血が綴った 系譜の枝を遡って 貴方に会おう 聳える城壁 玉座の間に立つ 孤高の裳を引き摺る 横顔 懐かし誇らし遠き祖先(ちちぎみ)よ 迷える私を導きたまえ 記憶の破片が ああ胸を突き刺さん 選ばれしは断絶か 血の常しえか 描かれざる道をのぼって 君を探そう 灰色の空に刺さる摩天楼 未来よ そのとき光は在るか 愛おし貴し遠き子孫(おとうと)よ この孤独に愛を注ぎたまえ 予言は夢を 伝い歌を奏でん わたしはひとつの王国そのもの すべてがこの中で眠り目覚めて 流れ 続く 真実が何か見失う夜も 行き場を無くして叫ぶ夜明けも 懐かし誇らし遙か父君よ 私は貴方を超えてここに居る 戦い傷つき翼もがれても 奈落の底に突き落とされても 愛おし貴し遙か弟よ 私は君のために今生きる こころは偉大な王族そのもの すべてがこの中で眠り目覚めて 満ちて 続く | |
逢魔ヶ恋ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 貴方を愛したこの口脣が 零しつづけた言葉の欠片 冷たい耳はその心まで 届けることさえ出来ないの? 夜の漣 揺れる木葉に 浮かべた血の文字したためれば 真赤な小さな愛おしい実を 孕んで育てていけますか 天が闇に抱かれる逢魔ヶ刻 ふたりは出逢った 黄金の雲を裂き 稲妻は高らかに 天鵞絨の帳のなか包まれた 物語は幕を開けて 終わりのない御伽話はないこと 知っているけど 誰にも聞かせることなく この胸にだけ刻んでください 明日の夢など忌まわしいだけ 留まる場処はただ今でいい 逢えぬ貴方は死びとも同じ 触れ得る時だけ真実でしょ? 天が地上に傾く逢魔ヶ刻 ふたりは生まれた 黒い星の冠 絹の髪散らばって 堕ちるところまで堕ちた恋人達が 受ける愛の責め苦に すべてを焦がして朽ち果てることも 厭わないけれど 確かにふたり生きた証 重ねる身に残してください 天が闇に抱かれて崩れる刻 わたしは葬る 砕けた月の鏡 記憶を繋ぎ合わせ 天鵞絨の帳のなかに帰った 物語に鍵をかけて 忘れられる御伽話はないこと 知っているから 誰にも聞かせることなく この胸にだけ 刻んでいくだけ | |
逢魔蛾城の伯爵ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 天に微睡む神の指から 物語をしたためる藍墨(インク) 空に零れて広がる金青(ブルー) 固く錆び付いた門扉が開いて いまが 逢魔ケ刻 一斉に舞う菫蛾緑蝶 鱗粉は七色の霧雨 恐れず濡れた外套(マント)を脱いで さあようこそ 迷い込まれたオトメ われが城の主 蒼の絨毯一歩進めば 紅粉青蛾の侍女が その手を握り 宴に誘う 奥の大広間には 大勢の華やぐ人 時が 戻る 夕月豪華な仮面舞踏会 村人罪人魔女も王も踊る 遠い昔の 幻影などではない 乙女よ あなたが わたしの目覚めさせた その胸にある純粋で なんと懐かしい 紫いろの瞳なのだろう 知っておられようか 人は死に その魂(プシケ)は 蝶に変わり 愛した場所 離れられないまま 舞うのだ 永い間 忘れていた 喜びと そして悲しみ ああ何より わが城より 守りたかった美しい妻 わたしを見つめる その瞳は あの日のもの どうか行かないでおくれ 永遠の先 逢魔ケ刻が 闇に沈むまで | |
堕ちて候ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 桜の花は 狂い咲き 桜の花は 狂い咲き 春告鳥は 狂い啼き 乱れ髪ゆらり 夢一夜散りぬるを 桜の花は 狂い咲き 狂い咲き 年中寝んごろ 恋ぐるい 夜風の間に間の無情なさ 赤き帯だらり 参りゃんせ 堕ちりゃんせ 手折る枝はらり 恋し人 帰しゃせぬ 紅蓮の闇は 甘く深く 持ちつ持たれつ 堕ちて候 桜の花は 狂い咲き 花緒切れからり 通りゃんせ 堕ちりゃんせ 簪がきらり 恋し人 帰しゃせぬ 赤き帯だらり 参りゃんせ 堕ちりゃんせ 熱き胸ほろり 参りゃんせ 堕ちりゃんせ |
乙女の贖いALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | その白い頬にひと刷けの 春 桃色の 灯り点せるなら こんな私の一生分の 笑顔 微笑み ぜんぶあなたにあげるわ ただそばにいるだけで 何にもできないの もっと苦しみよ あなたの痛みより強く 人は大事な誰かのため 命を捨てる 覚悟だってできる 捧げられるなら何度でも 私は羽根を剥いで 散らしつづけるわ でも指を 離せない 残ったぬくもりを 本当は さみしいの ひとりはなんて冷たいの なぜ すがるのは 儚い祈り 消えそうな どこへ届けたら この歌声は意味を持つ ただそばにいるだけで 何にもできないの そうよ 哀しみは 夢の空白より深く 広がるわ それでいいのよ あなたになれない私の罰 |
乙女の祈りALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 寝返りうつたび 地球が軋む 不眠の闇を つれづれ越えて あなたを好きだと 言ったとたんに すべてが嘘に 変わってしまいそう 巷にあふれる退屈な 毒にも薬にもならない Love Song 乙女の祈り この想いは どれだけつづくのかしら 熱いからだも 流行り病と同じでいつか冷めるの? ああ 誰か教えて 爪に星を塗り 占うカード 決まって落ちるよ ハートのQueen こころの底から 信じられるモノ 本能のままに 探すしかないね 楽しく 泣かないで生きるには 満足できない 夢見るStories 乙女の祈り この世界はあたしのために進む 誰とも違う あたしをまだあなたは知りもしないで ああ 何が愛なの? 乙女の祈り シュウアクな大人にはなりたくないよ この手の中で けして変わらないものは こにあるの ああ 誰か答えて 乙女の祈り この想いはどれだけつづくのかしら 乙女の祈り この世界はあたしのために進む ああ それがすべてよ | |
お毒味LADYALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 麝香 纏うl'amour 調合一壜 無菌室閉じこもって 群衆恐怖症(デモフォビア) 可愛い坊やお人形で 死体愛好症(ネクロフィリア) 龍涎香 垂らそうla mort 薫る屍体 妄想に眼帯巻き 死恐怖症(タナトフォビア) 髑髏喉渇いて 血液嗜好症(ヘマトフィリア) 刺して刺して針を深く そうよまだ柔らかいうちに 吸って吸って甘い君を 手遅れにならないうちに 満身創痍で飾ってゆくほど ああ心には血清 乳香 焚こうla vie 微々たるふたり 青春は不運自慢 孤独恐怖症(モノフォビア) 哲学者気取ってみて 暗闇嗜好症(スコトフィリア) 食んで食んで歯を立てずに こんなまだ温かいうちに 吐いて吐いて苦い君を 致死量にならないうちに 危険区域にも向かって行くほど ああ人生は本能 燃えて燃えて燃え尽きても 素のままじゃ心許ない 盛って盛って甘いわたし 手加減なんて知らないから 美しいとこがこの世に あるのなら連れてって 食んで食んで歯を立てずに ずっとまだ温かいうちに 呑んで呑んで苦い君を 致死量にならないように 禁じられるほど向かって行きたい ああ人生は煩悩 | |
女化生舞楽図ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 斎藤聡 | 篝火から 煙立って 天へ昇る 鳥のようね 燃えてるのは もう私だけ 肌に夕日 傾れ落ちて 踊る足首 触れるのは 冷たく熱い指 この世とあの世を行き交う 海辺の砂の一粒 抱えすぎた 女たちの 肩に掛けよ 錦(きん)の袖を 死んだ恋の 花が開く 浄土の岸 まで幾晩 瞑った眼の奥 横切る はるかなる唄声 薄闇に出会うあなたは 誰に似ているのかしら 哀しみの化身が纏う 極彩の羽衣 目映さの中にすべてを 収めて 舞う 伸ばす手首を 掴むのは 優しく強い指 この世とあの世を行き交う 波間の風の一片 悦びの化身を纏う 私は片羽の 飛んでゆけない胡蝶なの 独りの 舞い 醒める 夢は つづく 繰り返し |
快恠奇奇ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 私は謳う快なる哉と 生きることを喝采采 道筋は消えゆくもの 戻りはしない進もう 実り有れば涸れる葩 苦汁呑めど潤う咽 石の上にも三千年 月も日も凍える溶ける 連なる珠のように過去現在未来 悠久の中心の今は未だ永遠なり 私は描く目に視えぬもの 誰知れず奇奇恠恠 いつかへ注がれる 希み焦がれて苦も楽も 人産みしものに果てはなし 水鏡染み入る空 泳ぐ雲に浸す足 千々に心は千里を駆け 風も気も流れる向かう 沈める指の間に溢れる時の砂 瞬間を積み上げ明日はまた明日を呼ぶ 私は超える聳え立つもの 辿る夢綺綺燦燦 いつかへ続くだろう 移り蠢き美も怪も ああ混じり合って境なし 我らは謳う快なる哉と 現(いま)に生まれ爽快快 いつかへ繋がれる 歌い讃えよ共にあれ さあ生きることに悔いはなし |
海賊皇女ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 人に慣れぬ鷲(イーグル)を 肩に抱き舳先へ 緋色の帆に 靡く陽炎 聞きしに勝る残忍 荒くれ達従え 渦を巻く 波は子守歌(ララバイ) 鎮まる 凪は墓 幽霊船が横切る岩場 セイレーン さあ集えよ 進め 七つの海 見果てぬ地の 彼の絶島へ 倒せ 邪魔する者 慈悲を持たぬ 剣が舞うだろう 赤く どこまでも輝く夜に 飛ぶ黄金の翼と 砕け墜ち藻となる星と どちらが わが運命 まだ見ぬ故郷たどり着くまで ドラゴン眠ると云う 奪え 欲しいものは 人の心 愛の記憶 遙か 今は遠い 神話が棲む 聳え立つ王の塔へ セイレーン さあ讃えよ 進め 七つの海 見果てぬ地の 彼の絶国へ 倒せ 邪魔する者 涙持たぬ瞳で微笑み 奪え 欲しいものは 人の心 愛の記憶 遙か 今は遠い 神話に棲む 麗しの王よ われを 呼びつづけよ | |
腕 kainaALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 膝がくずおれる 地に着いた掌 汗と血は 青い砂に染み入る 空と海と 昼と夜の 間を生き 倒れるその身 でも世界は君に積もる 助けなど来ぬことは もう知っていよう 目に見えぬものたちが 行く手を阻んでも 君が居るのは岩間の牢獄じゃない いくらでも変えられる その道の彼方を 私は待とう 光輝く君だけを 一人だと思うときほど 側にあるは影 真の暗闇を けして与えぬように 閉じた瞼には 揺れる残像 風と波と 過去と未来 浮かび沈み 留まらぬ心 まだ世界は果てを持たず 夢を抱く翼には 触れる星遠く 己を護れるのは 己の他にない 君が纏うは鋼の甲冑じゃない 何度でも起き上がれ 痛み伴うなら 私が聴こう 胸裂けるほどの咆哮も 涙では洗い流せぬだろう 何一つ 目に見えぬものたちに 覆い尽くされても 墜ちてゆくのは土底の柩じゃない いくらでも変えられる その道の行方は 待ち続けよう 光輝くそのときを そう 君が死ぬのは 私の腕の中だから |
革命の血脈ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 祖国の墓土(つち)へと眠る わが血の絆と力 現世こそ君へと繋ぐ 亡き日の剣を以て 誇り持たぬ者が 治める地には 隷従の跫音 聞こえるだけだろう どうして 道なき道さえ確かに進んで来たのに あれほど勇ましい時代を越えて 高らかに謳わん いま革命を 恐れさえ眩むという 滅亡の 炎より激しく 志貫かんと 先人の教え抱き 現代こそ君へと伝う 亡き人の声音以て 驕り満ちる者の その肉叢に 憂国の幟は 千切れ張り付くだろう どれだけ 躓き倒れて穢れて傷負い散っても それでも真直ぐ生きて行く為 立ち上がれ向かわん さあ再生へ 瓦礫にも沈める 種芽吹かせて ああまだ明日は降る 自由を愛する真紅い蝶 胸を破り羽ばたけ いくども 戦い争い奪って敗れて堕ちても 繰り返される愚かと貴さ 高らかに謳わん いま革命を 恐れさえ眩むという 滅亡の 光より美しく | |
刀と鞘ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 巡り逢ったが 運の尽き ハラリ 零れ落ちる 言葉 連ねたとて 誰もわたしに在る真 触れも出来んじゃろ サクラ 舞うが如く 今生とはおさらば されど親に貰った この身が可愛い 命より重い ベベ纏い微笑う 傷は絶えぬ喧嘩上等 覚悟しいや 抜いては戻す 刀と鞘 断ち斬るは修羅 その裂け目に 堕ちた夢の 腑は無惨ぞ 相まみえて 滾らせる血を 分け合えるなら 愛し其方 止めを 刺してくんなまし 花の盛りが惜しいかえ バサラ 男衆よ 肩に獅子を隠し 殺気立つ眼(まなこ)でわたし 射貫きゃよかろうが いざや 迎え伐たん 女冥利に尽き 咲けど散れど互いに 根無しの草ぞ 人の世の厚い 情けなど無用 天上天下唯我独尊 なめたらいかんぜよ 突いては穿つ 身体の芯 毀(こぼ)れる刃 その虚空と 痛みの中だけに 心は生き 組んず解れつ 返す息は 緋の色を曵き 強いお人 魔道に 果てはありんすか 二人(ににん)地獄は浄土かえ 此処で逢ったが 百年目 あい おさらばえ 抜いては戻す 刀と鞘 断ち斬るは修羅 なおも向かう 場処は常に 一寸先の闇ぞ 相まみえて 滾らせる血を 分け合えたなら 愛し其方 一緒に いってくんなまし 花の最期は見事ぞえ |
カフェテラスでお茶をどうぞALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | カフェテラスで お茶をどうぞ 午後三時の ティータイム おしゃべりな こもれびたち 紅茶にたらした ハチミツのように ほら 時間も溶けてしまう 忙しいあなた ちょっと足を止めて 座っていきなよ しあわせを スプーン一匙でも さしあげられたらいいな カフェテラスで お茶をどうぞ いたづらな そよ風に テーブル中のクロスが舞う (flying flying) あっちこっち 大騒ぎ 午後三時の ティータイム 小鳥たちがウェイトレス ホットなアップルパイに つきさしたフォークで さあ 恋を占いましょう 待ちぼうけの君 信じることも美徳 がっかりしちゃダメ いつでも 変わらない笑顔のまま 逢えたら素敵ね! カフェテラスで ひとやすみ ミルクカップで うたた寝 夢のおかわりは いかが? (glaces glaces) 甘ずっぱいお菓子そえて 初恋の味かしら 胸のなかもクランベリージャム カフェテラスで お茶をどうぞ 悩み事もいっしょに 飲み干してしまえるから (singin' singin') いつ来たって花盛り クリィーミーなときめきを カフェテラスで お茶をどうぞ | |
Cafe d'ALIで逢いましょうALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 初めての街角 青空広場を ぐるりと囲んだ 宝石店 Tailor ジビエ茸料理店 あやしい秘密倶楽部 だけどまずはテラスの 陽溜まりのこの Cafe へ やっと辿り着いたあなた 静かに迎えるわ ビオレッタ 茉莉花茶 薔薇の花びら添えて 多感な少年少女 あの日は向かいの椅子にある お疲れなら裏の 双子のホテルを 予約しましょうか 白狐の BAR も 扉が開く合い言葉 そっと耳に落ちる 非日常と日常 その狭間立ち止まり 振り返って前を向いて また自分へ帰る 途端に賑わう声 素敵な仲間達が あなたの名前を呼ぶわ ギャルソンの私達もいる だからまずはテラスの 月明かり差す Cafe へ やっと巡り逢えたんだもの ほら約束通り 次もここで逢いましょう 席を外してもすぐ 誰もが戻ってくるわ 宝の在りかみたいな場所 | |
神風ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | いざ進まん 時を越えて 日出づる国 生まれし者らよ 知らざれざる 想い遙か 響く先人の声 かつて黒馬に跨り 駆け回った神の野山も 現世(いま)は繁栄の都 再び君は戦う戦士 守るのは小さな城で また今日も疲れ果てて眠れば 射干玉の夜は静かに 輝きながら君を包む 人知れず零した涙 やがて清らな川となり 来る日を育む糧とならん いざ進まん 運命を抱き 日出づる処 目覚めし者らよ 行く手阻む 敵があれど 雲間を裂く雷 その身体に 流れるのは大和の血 嗚呼 千代に八千代に いつまでも ありふれた愛の歌が 伝えるのは虚ろな正義で 胸の鞘へとし隠した 白刃の煌めき無きものとす 護られるべきは君で 道なき道砕いて渡るとき 背中を押す一陣の 風の強さに身を任さん 花と散った遠き友が 万世の桜華を咲かす 身捨つるほどの未來のためと いざ羽撃け 若き鷹の 翼はまだ 空の藍染まる 彼方消えた 星の行方 追って天届くまで その心に 宿りしは大和の夢 ただ不撓不屈で 生きるべし 誰の神の子では非ず けれども尊き 人の子 いざ進まん 時を越えて 日出づる国 生まれし者らよ 知らざれざる 想い満ちて 響く神風の声 いざ羽撃け 若き鷹の 翼はまだ 空の藍染まる 彼方消えた 星の行方 追って天届くまで その身体に 巡れるのは大和の血 君 千代に八千代に いつまでも | |
神の雪ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 触れたきものは 仄蒼き頬の下 かよう血汐の 生き急ぐぬくもり 時をつなぎ止めるため あなたを抱く 肩の向こう見上げる冬の 夜は羽摶き いま私に舞い落ちるのは白い雪ではなくて土 冥い闇の底にひとり安らかに埋もれよう この世で大事なものを幾つも失くしてきたのになお まだあなたの美しい横顔に惹かれるのか 果てもなく 狂おしい祈りのように 踏みしだかれた 薄氷の上に立つ 足元すくう凩 天の奈落 越えて届く ひとひらの夢 縋れるならば いま私に降り注ぐのはやさしい雪ではなく炎 この手で消す術も持たずただ焼かれ朽ちるため この世に変わらぬものなど在りはしないとわかってなお なぜ人はどんな日も無きものばかり望むのか 罰のように 汚れ染みぬ想いに変えて どうかあなたを包むのは冷たい雪ではなくて星 その輝きに焦がれて私は息絶えるだろう この世に悲しきことは尽きぬほど満ちたと知ってなお なぜこうも易々と涙はあふれるのか 罪人のように いつまでもその腕のなかで | |
彼と彼女の聖夜(イヴ)ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | ルーベンスの絵のような 雲が空に溶けて 街中にジングルベル 鈴のようにわらう子供 銀のモミの木見上げ ふたり手をつないだ 心はもうどんな日も 凍えたりしない こんなに気持ちが きれいにかがやく夜が来る そっとMerryChristmas 雪のかけら 頬に触れて消えるの ずっとMerryChristmas 終わりのない 愛はあるの? 目を閉じて祈る 白い教会の屋根 ながれる賛美歌 生まれるその前に 聞いた気がするわ 誰もがやさしく 誰かを守ってるいつでも だからMerryChristmas 星は灯る 世界中の窓辺に きっとMerryChristmas 離さないと 約束して それが贈りもの I love you, MerryChristmas 涙になるあふれそうな想いは I love you, MerryChristmas 愛しているだけじゃ とても伝えられないの そっとMerryChristmas 夢が降りる もうひとりじゃないのね ずっとMerryChristmas 終わりのない 愛があるの この胸のなかに |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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硝子天井のうちゅうALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | ガラスの天井 眠りにつくとき 見上げれば夜空は 世界中の 物語を聞かせてくれた それはどこ? 遠い海 行き交う人の みんな青い目をしている それとも遠い砂漠 らくだに揺られて 終わりのない 旅 四角く切り取られた宇宙 それが僕のすベてだった あれはどこ? 遠い星 宇宙の果てに いつしか連れて行ってくれると 約束したね 今も あの頃のように 信じて待っている | |
瓦礫ノ子守歌ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 眠れ 眠れ そっと お空も静かに 眠るよ 夢だけは あたたかい どんな時も 夜明けまで消えぬよう 見張っているから この世界に残された 優しさと綺麗なものだけを 見つめていて いまはまだ 穢れなき瞳のまま 映せる お空の向こうが とどろく 恐くない 腕のなか お耳を塞ごう かつて街に満ちていた 楽しくて幸せな音楽 思い出して その胸の鼓動のリズムで あなたは 生きるの わたしたちを作りあげた 愛しさと美しいものたちを 取り返して 掌がたとえ汚れても 必ず 掴んで |
眼球ロマンALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 追いかける 手の鳴る方へ 風を散らし 花を踏んで どこまでも 付いて行くわ 小さな子猫のように 少女の日の遊び 意地悪 隠れんぼの わたしはいつも鬼で 目を塞がれて いくつ数をかぞえ 振り向く 森の先に 誰の影さえなかったけど さまよった 夕暮れが降りてくるまで あの時からずっと 探してたような気がする あなただけを もう見つけられるわ 緑に薫る森も あなたの匂い 嗅ぎ取るの 木漏れ日に目を伏せた ままのわたしも たとえ盲いた暗がりでも 目蓋は視てる あなただけを 捕まえて そっと掴む けして二度と 逃げられない 籠の中 鍵をかけて 見えない小鳥のために そして綺麗な青い瞳 わたしが暮らす 星になるの 追いかけて 手の鳴る方へ 風を散らし 花を踏んで どこまでも 付いて来てね 可愛い子犬のように 捕まえた そっと包む わたし以外 映さないの 壜の中 閉じ込めるわ 双つの水晶の玉 | |
贋作師ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 乳白のカンヴァスで 架空の花が浴びる 陽光は偽物かい? 遮断する瞼から 向こうが現実なら 闇の中の君は何 みんな思う ホントの自分は どこにいるのかって 曇ったその目を 抉じ開けてやろう 天賦の腕に祝された 逸品の贋作で 美よりも勝る真正などない 手を尽くされた幻惑と 凡庸な慰みと 罪深きはどっち さあ見極めよ 君が本当の 君ならば 時を経た 汚れ 傷 熟練と狡猾で 人生さえ模造する だれも願う この世の真実を悟りたい なんて 腐った耳へと 撃ち込んでやろう 麗しの声に包んだ 呪詛の言葉たちを 偽善に勝る悪こそが善と 地獄の沙汰は金次第 審判は下されず 神にも裁けない さあ騙されよ いま純然な恍悦に 不随の魂を 震わせてやろう 権威をも翻させる 完璧な贋作で 美に背かれた真理などいらぬ 曝かれてゆく現象と 崩れる本質と 待ち受けるのはどっち さあ凌駕せよ 君が本物(ほんとう)の 君となり |
鬼帝の剣ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | この胸に抱くのは正義 朱く熱く燃える わが太陽 この世の何処かで 凍りつき眠る真実 見つけ出すこの手 愛と哀しみに どれだけ触れるのか 僕は僕であるため 闇を融かしてゆく まだ見ぬ世界への 扉をくぐるとき 翼が傷つくのなら この心を 鋼に変え 交差する光よ 落ちる影は 未来の先を 輝かせるだろう 果てしのない宇宙の隅 ひとつひとつ孤独の星に 生きる僕ら 繋がり合う 地球越えるLINE(はし)となるように 昏く潜み浮く青天の月 嘲り翳ろう 夢の雫がこぼれても 差し伸べたこの手 受け取るぬくもり そこに在る微笑み 君が君でいるため 命を添わせよう 魂(こころ)の奥に棲む 鬼は片眼を開け 深まる時を見つめる 何が悪で何が善か 誰かを守る為 怒りを持ち 涙を流し 己に熔けゆく 尽きぬものは希望と欲 ひとりひとり刹那の罠に 迷う僕ら 争い合う それが正しい歴史となるのか 遠く近く聳ゆる わが大地 頽れ踏みしめ すべてを還す土の上 包み込む腕の 優しさの記憶 何度でも目覚める 人が人であるため 道は続くだろう この胸に抱くのは剣 朱く熱く燃える わが太陽 この世の何処かで 凍りつき眠る真実 見つけ出すこの手 愛と憎しみに どれだけ触れようと 僕は僕でありたい 昏く潜み浮く青天の月 嘲り翳ろう 夢の雫がこぼれても 差し伸べたこの手 受け取るぬくもり そこに在る微笑み 君が君でいるため 命を添わせよう そして僕を 護る 勝利 | |
茸狂乱美味礼讃ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 燭台点るのは 一夜茸 欄間を仄かに照らす翠 月夜茸 円卓には 大皿に盛られたキノコたち 金の音奏で匂い立つ湯気 銅の鍋 カサ開いて お食べと嗤う 舌選ぶ 幸運 美味 尽くした果ての 飽くなき食欲の胞子 胃袋寄生する菌糸 求められた 幻覚 味わって 悪夢 正せない 記憶 不老不死願った 皇帝のように 宮廷仕立てで ……… 指へと燃え爛れ 火炎茸 耳たぶ接吻与える 紅天狗茸 さあ みなさま 嘔吐は床へ 女主みずから 椀へと取り分ける 強靱なる客人たちよ 至高の茸(くさびら)の欠片 酔って蕩ける 幸福 饗し合え 苦痛 長らえよ 息を 白膚美顔の 美姫たちが待てる 地階の閨処へ ……… 嗅ぎ分けよ 悪運 毒塗れた果てに 魂の底から発芽 心の臓波打つ増殖 嗚呼極彩 狂乱 取り込んで 悪夢 戻れない 記憶 不老不死叶え 共生の供宴 わたくしと永遠に ……… 死した者に 植えよ キノコ | |
君影草ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Tsuyoshi Watanabe | 静かに 鳴く風 広がる 野原で 緑に 埋もれて 連なる 花の名 君影草と そっとあなたは 俯きながら 鈴の音の声 ああ人生は 美しいと そう教えてくれた人 光を受け 咲いていよう 悠久の時 その中の 一瞬だとしても 涙の しずくで 育った 花のよう 果てない世界 その片隅で 寄り添い集う やさしい縁(えにし) ああ人生は 時に哀しい 触れた指は離れて またひとりの 夜が降りる 思い出という 忘れ物 胸の奥 仕舞って 生きることは なおも愛しい そう今ならわかるから ああ人生は 唯 美しい 悠久の時 その中で 重なる 煌めきを |
君がため、惜しからざりし命さへALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | わが余命幾ばくか 死神のみぞ知りたもう 残った日々すべてを たとえ引きかえにしても 君がそばに いたあの時に 戻れるなら なんでもしよう 生まれて初めて死ぬほど 逢いたいと願う人がいる これまで本気で悲しいと 感じたことなどなかったのに なのにどうして目蓋からは 涙が伝ってしまうの 君の元へたどり着くかのように一筋 この世に生きるだけで 背負った罪はないだろうか 粗末な人間には けしてなりたくないとか もう汚れた 感情なのか すべて君の ためだとしても 生まれて初めて死ぬほど 恋しいと思う人がいる これまで独りが耐えられず 慄えたことなどなかったのに なぜ欲してはいけないのか 僕だけのために流される 温かく美しい一滴 紅い血の ハバタク羽根 与エタモウ マダソノ胸ニ 光ハトドクワ 生まれて初めて死んでも 逢いたいと願う人がいる これまで本気で悲しいと 感じたことなどなかったのに なのにどうして目蓋からは 涙が伝ってしまうの 君の元へたどり着くかのように一筋 | |
恐怖の頭脳改革ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | ランラランダ 少年が言う オオカミがきたぞ! 村人 銃をかかえ 丘へと急ぐよ ライラライダ 羊は言う ぼくたちは安泰 守られ 干し草を 食み昼寝さ 嘘じゃないんだ ヤツは 森へと 消えたけど すぐきっと 戻ってくるよ ランラランダ 少年また オオカミ!と叫ぶ 村人 向かえども 長閑な丘 やがて 誰も 耳を 貸さない 真面目に信じたら 馬鹿を見るさと 人も羊 群をなし 同じ平和に慣れていく 危険なんて絵空事 ランラ懶惰 オオカミは言う 俺(オイラ)の好物は ライラ懶惰 家畜より人間の方さ 武器を 持つ間も なくて 全員 食べられて村には ほんとの平和 |
凶夢伝染![]() ![]() | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 蒼キ朝(アシタ)過去ハ死セリ 君ハマタ孤独ヲ抱ク 夜ヲ覆ウ目蓋開ケ 凶キ影ヲ恐レルナカレ 仄くらき柩から 産み堕とされた人形のように 躰は赤く凍え 心は闇にあやされ育つ 君に僕が見えるかい つなぐ手の冷たさに 鮮血の爪立てる 眉寄せてごらんよ 壊し合おう 先に続く 謎に満ちる結末を 羽も脚ももがれたまま 虚空のなか朽ち果てるより もうひとり僕がいて 誰かを痛いほど愛しているんだ さぁどっちが 幻だろうね 劈く絶叫より おぞましきもの人の囁き 悪しき言霊ばかり 心操伝わってゆく 僕は君に触れていたい たとえみんな消えても 騙されてあげようか 綺麗に笑いなよ 交わし合おう 恋うるように いつか綴られる希望(ゆめ)を 血と涙に塗れたって 待ってるのは絶望じゃない もうひとり君がいて 誰かを殺すほど傷付けていても ねぇいったい 罪って何だろう 蒼キ朝過去ハ死セリ 僕ハマタ孤独ヲ知ル 夜ヲ覆ウ目蓋開ケ 凶キ影ヲ恐レルナカレ 壊し合おう 先に続く 謎に満ちる結末を 羽も脚ももがれたまま 虚空のなか朽ち果てるより ああここに僕らはいる ほんとは痛いほど 生きていたいんだ もぅとっくに答えは 分かってるね? |
鏡面界 im JuniALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 六月の雨に 薄紫の花 堕ちてゆくだけの 動かぬ蝶の色 手をのばしても 何も触れない 貴方はこんなに 近くにいるのに フロアに割れた鏡 たえずmusic流す 永遠に繰り返す 砕けたまま 星のように キラキラと 六月の雨は ひらいた花の色 読み忘れていた 詩集の紐をとく 手をのばしたら みんな消えてく 貴方もきっと 消えてしまうでしょう フロアに割れた鏡 たえずmusic流す 虚ろって繰り返す 果てしない夢のように つめたい心の中 砕けたまま 星となりぬ キラキラと キラキラと… | |
極まれりALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 赤(rouge) 画家(えかき)は描く 朱色の 絵の具で 身体に溢れる 血のように心臓のように 画布の上に 青(blue) 詩人は綴る 滲むペン先で 瞳から伝う 哀しみや憂い魂を 漉いた紙に 黄(jaune) 歌い手は泣く しずかなる声で 眠れる涙を 慰めるように撫でながら ひかり示し 黒(noir) 舞踏家は舞う 自らの脚で 鼓動をふるわせ くうを蹴り腕を遠く上げ 大地の上 白(blanc) 私は探す 透明な心は まだ色持たない 歓びも苦しみもすべて 受け取るまで De quelle couleur est le monde? 世界を彩る ひとりとひとり 誰もが生きている 成すべきものの為に | |
金いろのひつじALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | どんなに離れてても わたしは君を想う 心だけ 翼を持つ ああ風のように 泣かないで そこにいて やさしい唄をあげるから 遠い町 その中で 君の窓だけ輝いて見える いつでも帰る故郷 ある人は幸せだわ たそがれに金の羊 ああ空をのぼる 泣かないで そこにいて 懐かしい声を聞かせて あしたへと つづく道 今宵も君を運ぶよ そっと 泣かないで そこにいて やさしい唄をあげるから 遠い町 その中で 君の窓だけ輝いて見える | |
禁忌 TABOOALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 影ヲ見ナイ 罪ノ光(アカリ) 醜い奴ほど 偉ぶる世界で 僕らの仮面は 黒革仕立て TABOO 犯せ その禁忌 一寸先 夜逃げ道 奈落に背き TABOO 跨げ その禁区 恐れこそが裸身の 下に纏う絹のローブ 震える捕らわれたる君と 口づけを交わし合おう 淫夢の扉のアチラ側 闇ゾ真 罰ハ現 なぜ僕らの耳 塞がれもせずに 良品生産 軋む機械音 TABOO 護れ この禁忌 あんたらに理解など 誰が求めよう TABOO 放て その禁句 いつか壊せるはずで 傷つくのも構わない だけど勘弁 その汚れに 塗れるのが厭なんだ 意外と指先の 繊細 LOVE 弄ぶ わが美学 流行など唾の中 穢れの絵の具 Gothic 愛しこの思想 秘すれば花は薫る 腐るほどなお甘く まるで君の舌のようだね 口づけを捧げ合おう 因果のイコンの前で 交接をつづけ合おう 淫夢の扉のアチラ側 |
KING KNIGHTALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | はるかな遠い昔 この手は翼でなく 双つの剣で 草いきれの褥で 僕らは獣のように 息を殺してた いま孤独と虚無の中で 騒ぎ滾る血をいかにしよう 本当の強さ欲しいと願えば 導かれるのか いざ行かん甲冑の鋼を照り返し つわものどもが夢の跡を 心を覆いつくす盾を取り払えよ 見えない国境はすぐそこに 地獄の底から声がきこえても “まだまだ夜明けは遠かろう” 触れ得ぬ星の屑 希望の輝きは 一夜に消えども 永遠なる明日はいづこ 瞬間刹那の時 つなぎ永劫を どこに畏怖も畏敬もなく 生きる空しさをなんとしよう 真の優しさ安逸の揺り籠に 育ちはしない いざ駆けよ漆黒の荒馬嘶いて 雄々しき國の末裔たち 張り巡らされた高き柵を飛び越えよ まだ見ぬ世界は果てしない 天の彼方から歌が降り注ぐ 帝の恩恵をその背に いざ行かん甲冑の鋼を照り返し もののふたちが辿りし道 その想い封じ込める楔を外せよ ぬかる足跡も乾くだろう いざ駆けよ漆黒の荒馬嘶いて 麗しき國の先駆者たち 終わりなき戦いに投じる御身へと 誠の魂宿るまで もうひとりの自分が僕に声かける “ここからすべてが始まる” | |
禁書ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 夜毎にわたしの洋墨(インク)は垂れる 人生を綴る羊皮紙の上に それなり甘美な筋書き それでも書棚に積み上げられた 古今東西本の中 あなたの小説ひとつに 及ばない 活字貪り生きられればいい 扉開けるように次の表紙を また開く 現など捨てて行く ここは崇拝図書館(bibliotheqou) 神々しく気の触れたその右手のペン先が わたしの脳に物語を認めてく官能 ああどうか躰を裂き 直に美しい妄想 注いでください 失神するまで 叡智は閃光と暗澹湛え 熟成されながら言葉に宿る 悪魔と天上の爛酔 他に何もわたしはいらない あなたの世界へと飛べる 想像力あれば 命かけ読み耽る ここは終身図書館 見目麗しく並び語られる文字は音楽 瞼も胸も捲られてく目眩く幻覚 もうどうかこの魂 潰れるくらい凄絶な たった一度きりの結末をください 奇なる事実より奇な ここは禁断図書館 わたしが死んだ後は青褪めた皮膚を剥ぎとり 鞣して縫い合わせて装丁に飾ってほしい 時の黴纏いつつ 世界に唯一の私家版 誰かが手に取るまで息を潜める わたしこそがあなたの描いた妄想 | |
禁じられた遊び![]() ![]() | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 薔薇の首輪つなげて 銀の鎖くわえて 今宵もひとり果てる あなたが憎らしい 跪いてお甞めよ 苦い愛の雫を 天使に施す青いドレサージュ 自己と云う柩の中 魂はまだ動いてる 千切れた翅は月光に 生き返り 潤むわ 闇よりも 怖いのは孤独 ふたりの証 十字架の元で 貪りませう 薔薇の手錠はずして 白い手首かさねて 触れ合うことの奇跡 あなたが愛おしい 跪いて捧げよ 痛い愛の言葉は 包帯に滲んだ赤いアラベスク 罪でもいい 好きと言って 禁断のくちびるを 世界は聳え建つお城 門を開けるのは神 そんなふうに導きつづけて そしてわたしの目を 塞いだら 誰よりやさしく 名前を呼んで その時知るでしょう 永遠の意味を 薔薇の指輪まじえて 革のリボンむすんで 鏡の間の舞踏会 すべてが狂おしい 迷い込んで悟れよ巡る愛の歴史を 涙で飾ろう黒いマリアージュ 嘘では嫌 好きと言って 純潔のくちびるで 薔薇の首輪つなげて 銀の鎖くわえて 今宵もひとり果てる あなたが憎らしい 跪いてお甞めよ 苦い愛の雫を 天使に施す青いドレサージュ 薔薇の手錠はずして 白い手首かさねて 触れ合うことの奇跡 あなたが愛おしい 跪いて捧げよ 痛い愛の言葉は 包帯に滲んだ赤いアラベスク 心から 好きと言うわ 穢れなきくちづけを |
喰らう女ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 霞嘗めて生きる つもりだった舌は 有象無象の味を 覚えすぎて健啖 まだ肥えて また飢えて 痛ましいくらい 辛くもっと 甘くずっと キリないんだもの 飼い殺しのピラニアたち 鋭い歯で 跡形無く砕いてよ わたしの存在(からだ)も 負った傷見えない 朱い口開けて 呑み込んでいくのよ ありとあらゆる感情 まだ吸って また嘔吐もどし 咀嚼できなくて 早くもっと 深くずっと 理解したいのに 飼い慣らしたハイエナたち 腐肉噛んで 凝った血も溢れ出し 生き返る獲物 喰らい喰らえ 人生を 喰らい喰らえ 快楽を まだ肥えて また飢えて 痛ましいくらい 辛くもっと 甘くずっと キリないんだもの まだ吸って また嘔吐し 咀嚼できなくて 早くもっと 深くずっと 理解したいけど 飼い殺しのピラニアたち 鋭い歯で 跡形無く砕いてよ わたしの存在も | |
黒百合隠密カゲキダンALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | こんな醜い世の中で 演じつづけようなどマゾヒズム こんな愚かしい世間を 渡り合ってみるのならサディスティック みんなホントに信じてるの? 人は誰でも平等だなんて 左倣えのよい子たちは その他大勢ネズミ役で充分 さぁそろそろ マシな脚本 書いてくださらない? カワイイだけが取り柄なんて 天然なのがビトクなんて 無能の主役にはうんざり 愛とか謳ったり 白雪姫の魔女のような 赤頭巾の狼のような お菓子の家の老婆のような 素敵なあなたがいい 華やかにどん底を! 中味アタマが大事だけど 見た目伴わなくっちゃダメだわ 磨き着飾り参りましょ ここは自分のためのステージよ ねぇそもそも 誰も上手く 踊れるわけじゃない サルより美人な女より ヤギより優しい男より くだらぬハッピーエンドより 愛憎悲喜劇を バラ鞭打つ女王様のように 四つん這いの奴隷のように お花を喰むロリヰタのように 化けられる君がいい 陰惨に絶頂を! 終幕前は暗転のまま 終幕前は暗転のまま 黒百合薔薇の 見事なヤミの中 安手のお涙頂戴の 押しつけ感動物語 つまらぬ司会にもげんなり 善とか語ったり 明るい未来は絵空事 波瀾万丈は他人事 唯一無二のアタシたちが 作れば本物の 世界だわ 偽りのない舞台 | |
桂花葬ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 盛りの森で わたし眠る あなたの夢を 噎せるような 香りに涵し ここから見上げる 星は 金の鎖 静かな胸を 慄わすのは あなたが去った 足音の凍った欠片 梢に掛かった 星は 銀の斧 金木犀が 揺れてる 人はなぜ はるかなる 天ばかり 仰ぐのだろう 帰ってゆくのは 深い深い土 その下なのに いくつ辿って 思いだせる 痺れるくらい 甘い記憶 ひとつふたつ 指をのばしても 触れるのは 風だけ 金木犀が 散らばる 弔いの列のように 時が 通り過ぎて逝く この目を閉じれば 遠い遠い日に 戻って行ける |
桂冠詩人ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | わが心を夜毎 冷たい月の 光に凍らせて 粉々に砕けば 燦爛と燃え 破片は胸を刺さん これが愛する痛みと 白亜の神殿に 刻まれた幾万の詩 過去からの営み なぞる如く生きては ただ歌を紡ぐ 狂おしき宿命 なおも馨しく 苦しみ伝う血 わが涙を注ぐ 静かな海に 水面の輝きに 抱かれて沈むなら 深淵に落ち 蒼い真珠とならん 偽りなき恋ならば 想いの海原を 言葉は帆船(ふね)になって どこまでも旅する 辿り着く岸辺は この世にはないのに 波は永久に寄せる 頭上に戴く 泡沫の花よ 天へと捧げん 空に書き風に詩い 最後の一節まで 月桂の葉匂う 美し供物となれ この命を添えて すべて時の砂 埋もれたあとも | |
形而上的な、蝶になるALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 蠕かすもの 留まれるもの 分解されよ 再生されよ 静寂を 這いずる きぬずれ 翠の影 思考をこえて 言葉をこえて 囁やけるもの 問いかけるもの そしてわたしがいる そしてわたしはいる いつ 現れ はじめに在りき そのひと滴 蠕かすもの 留まれるもの 分解されよ 再生されよ 暗色を 這いでる 訪れ 瑠璃の裂け目 思考をこえて 言葉をこえて 囁やけるもの 問いかけるもの そしてわたしがいる そしてわたしはいる いま 現れ はじめから無い 時間に止まる 変態 風に水に揺蕩うよう 舞い上がらんΨυχη …… 蠕かすもの 留まれるもの 分解されよ 再生されよ 静寂を 這いずる きぬずれ 翠の影 思考をこえて 言葉をこえて 囁やけるもの 問いかけるもの そしてわたしがいる そしてわたしはいる また 現れ 終わることなく 繰り返される 羽化 濡れた翅から広げ 燃え上がらんΨυχη ただすべては 毀れたる鱗粉の粒子の中 なれど | |
汚れなき悪意ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也・斉藤聡 | 傷を負った若い獣が 檻に囲われ閉じ込められ 自由という名の荒野へと 駆け出す夢ばかり見る それが今のこのわたしの姿 心には誰も 暗い闇があり あふれる恐怖を抱え蹲る 何が間違いで どれが正しいか この手で選ぶにはまだ世界は大きすぎて 君ならわかってくれると思った 月が雫を降らせるなら 今宵涙の代わりにしよう 少しだけ生きただけなのに かぶさる孤独の影は 長く深くわたしを包むから なぜ君に出逢い その頬に触れて またひとりになると知っても愛し どこが始まりで いつが終わりかと 迷い込んで行き止まって慄えているばかり 何より優しさに怯えてた なぜ人は生まれ なぜ死んでゆくか 幼いまま答えを探しつづけ ああ君と出逢い その背を見送り また逢えると信じるのは愚かなのだろうか 心には誰も 暗い闇があり あふれる恐怖を抱え蹲る 何が悪なのか そして善なのか この目が捉えるのには世界は翳りすぎる だから君にそばにいて欲しい |
快楽のススメALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 欲しい行為(モノ)は何でせう きっとお気に召して 倶楽部エピキュリアン 特上級のお客様に お届けいたしますわ この世に 在らざる快楽 浮き世の世事ほど 萎えるものはない 繋がり合う男女も 所詮アカの他人 ならば虚も煩いもない契り あなたの生き様彩る 素晴らしい契約を 好む行為(こと)はどれでせう 後悔させません 倶楽部エピキュリア 此処では精も根も尽きぬ 身を以て知る頃は 盛りの 桃源の春夜 白磁の肌には 桜の色秘め 好色の眼(まなこ)に 晒されて薫らん ああいけませんわ 後には退けぬこと 承知の上では 火をつけても燃えぬ覚書 今宵その気 いかがでせう さらに奥へどうぞ 肉林ヘドニズム 二度目の恋のように少し お慣れになった様子 ハードに さあ参りませんか 先は 見えぬ それが 常と 欲しい明日は何処でせう もっとお気に召すよう 極楽エピキュリアン 最上優遇顧客様に お渡しいたしますわ この世で 出逢えぬ悦楽 |
芸術変態論ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 後ろ指さす 奴の群から さらに背を向け 進むのさ 出る杭打たれる 前に躱して 能ある鷹なら 爪を出せ 孤立無援 火を付ける アーティスト魂に 満タセ果タセ溢レ出ヅル 無二ノ才能無限ノ源 天才か凡人か いつか己を知る日が来ようと 描キ晒ス陰ノ自分 真ノ裸虚偽ノ姿 猥褻か芸術か だけど生きる証 枠を越えて ぼくは自由 たとえ君に変人だと蔑まれても 目眩くような 時代の先に 早く誰より 辿り着き いまだ何人たりと 成し得ぬ アートの爆発 傑作を! 自画自賛 舞い上がる ジーニアス妄想さ 毀シ捏ネル破壊創造 変ワリ替ワル抜ケ出セナイ 斬新なる発想を 迷いだらけの心は葛藤 造リ上ゲヨ有無ノ形 無能苦悩無慈悲ノ神 絶望か 恍惚か 祈る指でなぞる その分身 ぼくは正しい たとえ親に変人だと嘆かれようが 満タセ果タセ溢レ出ヅル 無二ノ才能無限ノ源 天才か凡人か いつか己を知る日が来ようと 描キ晒ス深イ陰ヲ 真ノ裸虚偽ノ姿 芸術か人生か これが生きる証 表現者さ 毀シ捏ネル破壊創造 藻掻キ足掻ク殻ヲ破ル 挫折だけ繰り返し 終わることない心の渇望 造リ上ゲヨ有無ノ形 無能苦悩無慈悲ノ神 成功はまだ遠く 祈る指でなぞる その分身 ぼくは個性 そうさだから誰かどうか ぼくをパトロネージュ! | |
月下、緑雨幻想ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | くるくる回す 傘に散らばる 月光の雨 幕が開くように 流れ去る雲 星の主役(エトワール) 夜空のオペラ座舞台 森の外れのベンチは 今宵貴賓席 濡れた隣に座ってるのは 夢見る小さなわたしね くるくる回れ 白い時計草 昔を連れて 記憶の家の 子供部屋から 壊れたオルゴール 途切れた音が転がる 煙る緑の薫りに 誘われたように 雫をまとう金のカナリア 忘れた唄をうたいだす 花のつぼみ ひとつひとつ 数え過ごす 幻想庭園 いつでも戻りたかった 夢見た頃へと 空いた隣に座った人は 優しい目をした あなたね あなたね |
月光オペラの天鵞絨の緞帳は上がりALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 闇のマントをお脱ぎあそばせ 今宵は月光劇場の幕が開く お代はほんのひとひら その心 バルコニーで舞う扇の翼 魔王も天使も天井画がら墜ち ルーベンスの空の下で ゴシックにオペラを 弦と歌を奏でましょう 吐息と言葉を重ね あなたの恋を音符で 包んでは放り込むリラの唇 羽化する甘い蝶々 口移しで歌うわ 喝采浴びて私はDiva 帽子に結んだリボンを蝙蝠に 桃兎は異次元へ 妖しいサーカス 何をご覧にいれましょう 客人は言う 恐怖を!と 退屈の檻を放ち 撓る鞭振り上げ猛獣使い 誰にも飼い慣らせる この世のすべて 人生のような 舞台は悲喜劇 どんな役も演じましょう 星の転がる科白で みんながお腹を抱え 泣くくらい笑える幸福を お望みのカーテンコール あなたに囁く 愛をと 見たものは一人もない 麗しい姿を着飾りたいの それには薔薇の束と やさしい腕が必要 | |
月光夜ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 月光の冷たさに 骨がそっと 氷る 雪のような胸の下は 赤い薔薇のシャーベット 蜉蝣の翅も軋む 眠りへの階段 踏み出すたび 痛みの欠片 ひとつふたつ こぼれて融ける 糸杉の間に間に ゆれるのは魂 世にもやさしい目で わたしを見ている 少しだけ今だけ 生きるのを止めよう すべてを忘れたら もういちど目覚める 月光は 銀の爪で 絹の糸をつむぎ 縫い綴じるよ 玉兎(うさぎ)の見た いつか降りる 終嫣の悪夢(ゆめ) 心はこんなにも 儚い匣だから ひとつぶの涙の 重さを知ってる 少しだけ今だけ 生きるのを止めよう 何もかも忘れて もういちど生まれる 糸杉の間に間に ゆれるのは 魂 世にもやさしい目で あなたを見ている 少しだけ 今だけ 生きるのを止めよう 何もかも忘れて もういちど生まれる | |
月蝕グランギニョル![]() ![]() | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 頭上には星屑 墜ちるは奈落の底 幕開きし暗黒グランギニョル 死と生が手を取り踊り巡る 欲望カルナバル 誰もが群れのなか 孤独に耽り いけない夢を見る 今は廃屋 黄金塔の遊戯場で 甘き追憶 髑髏の眼窩に探る 錆びつく短剣を 拾い上げ この胸に 向けて翳すたび 赤き血が 生きる痛みに滾る 極彩の楽園 独裁者の庭園 時は一千一夜 魔の都 グロテスクな街に 眠れる君は王女 少女サクリファイス 透明な翼で 無垢なる魂 黎明を迎えよ 着飾りし罪 戦慄の舞台上で 演ずるは罰 聖裁の喝采はなく 横たわる君の 薔薇色のぬくもりは この虚無に捧ぐ供物なれ 朽ちゆく花の薫り 幻覚の満月 残酷なる太陽 終わりなき月蝕グランギニョル 堕天使と悪魔が手を取り踊り嗤う 覚醒マスカレイド そして誰も独り 孤独にふるえ 恐怖を思い出す 極彩の楽園 独裁者の庭園 時は一千一夜 魔の都 グロテスクな街に 眠れる君は王女 汚れることなかれ 清らなる微笑よ 頭上には星屑 墜ちるは奈落の底 幕は閉じ暗澹グランギニョル 死と生が 抱き合い踊り果てる 陶酔ニルバーナ 人びとは叫ばん 神の言葉を 世界に光りあれと |
幻想庭園ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 黄金の空のしたで 眠りについた廃墟の 隠された鉄の門が 追憶のように開く 秘境の花園は 神秘なる薫りで 溢れる それはかすかな郷愁 そして少しの哀しみ わたしは言葉を失くし 幻想のなかを歩く 角を持つ獣が やさしい目を向けて 佇む 夕昏には 金の光が満ち 炎に燃える 麗しきこの庭園 幾千ほどの 薔薇たちが見る夢の ひとつひとつを 数えながら 時を 過ごした日々が 遙かな昔 それでも あったような 気がする |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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恋する和牛ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | GYU!GYU!神戸牛 GYU!GYU!近江牛 おなか空いた 何食べる? 愚問ですわネ 今日も肉食女子会 LOVE ステエキ焼いて ウェルダン男子 more ほんとはレアで ah 生肉塊部位骨々 GYU!GYU!米沢牛 GYU!GYU!松阪牛 こだわり国産交雑種 黒毛和牛にご当地牛 手塩にかけて赤ちゃん牛 ドナドナ ストレスフリー放牧地 穀物牧草エコフィード おならとげっぶで温暖化?? ゲェ~ だけどわたし肉を食べたいんです 人間のエゴと思いますか? 口に入れた瞬間じゅわっと肉汁 しあわせホルモン急分泌中! 恋してるトリプトファン 燃えているカルニチン カラダあつい眠れない GYU!GYU!十勝和牛 GYU!GYU!くまもとあか牛 肉質等級A5級 3でも1でも構わない スキヤキヤキニクバーベキュウ モォ~ 霜降り度合い脂肪分 白米糖質合わせ技 出る腹膨らむメタボリック Yay! けれどあなた肉食べたいでしょ おいしく生きることの肉欲 中年なりの脂ぎった青春 働き盛り保て長寿社会 コレステロールまた上昇 尿酸値まだセーフ せめて添えるブロッコリー やっぱりわたし肉を食べたいんです みなさん誘っていいですか 畜産産業応援したいんです 世界へ羽ばたけブランド和牛! いつもわたし肉を食べてるんです 美容にいいビタミン満載 明日のための最大級活力 しあわせホルモン大放出中! 恋してるアラキド酸 燃えているカルニチン カラダあついまだ足りない GYU!GYU!みんなでGYU! GYU!GYU!まいにちGYU! 一緒にお肉で元気出そう!Yay! | |
恋の翼は真珠色の骨を持ちALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | ふたたび生を受け 別の日を生きれるよう 心ばかりが宙を舞って 横たえる肉体は ただひとつの想いに 押し殺されて 絹の褥も土 もしわたしの両の耳が 重なり合う薔薇ならば 夜の中に吸い込まれる 己の泣き声たちを 音楽のように聴いては 切なさの欠片でさえ 愛おしんで掬い取って ただひとつの美しい 歌を編んで散ってゆくのに 恋を知らぬ頃は 孤独さえ友のように 寄り添って夢に戯れた 小鳥の羽ばたきも 今はただ恨めしい 待つ身の骨は 想い放てぬ鳥籠(おり) 蒼褪めたわたしの舌が ちいさな翼だったら どんな叫びも掠れずに 空の果て昇れるのに あの教会の屋根にさえ 届かない祈りばかり 光浴びることも出来ぬ 許されぬ子らとなって 生まれても闇に積もるだけ ここは狭くて 暗くて広い 貴方の姿 どこにあるのか わからなくなりそう もしわたしの双つの瞳が 漂う湖ならば こうして見つめる貴方を どこにも行かせぬように 乾かぬ涙に張られた やさしい水面を割って 引きずり込み溺れさせて 貝の中閉じ込めたい 虹と共に わたしの永遠に | |
恋は芸術気質ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Yoshihisa Hirano | 朝は絵描き 屋根裏部屋の 寝台はアトリエ 光の筆で 夢の君を 隈無くなぞり 飾る 名画 夜は詩人 浪漫派気取り 天窓に菫 床下に星 そばに居ない人を 魔法のように僕は 狂おしい言葉で抱く 恋はなんてアーティスト あふれやまぬ才能の さて正しい使い道が わからないんだ 悩ましい姿を見せておくれ 夜も朝も わたし踊り子 林檎のお酒で 薔薇色の肌 男たちの椅子を 猫の尻尾で撫で かりそめのLOVEを零す 恋はきっとミュージカル 泣いて笑うオペレッタ でも筋書き通りじゃ厭 予期せぬアンコール ひとりの誰かに歌いたい 恋はなんてアーティスト そしてなんてミュージカル 世界一の 芸術品 二人で作ろう 今すぐ 出逢いに出掛けよう |
恋闇路ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 啼くのは鴉か 魂迎鳥か 凌霄花も 燃える道行 人の闇路も 此処より過ぎれば 憂き世の誰も 追っては来られぬ 主様 お手を 針の孔ほども ありゃせん後悔は 人でなしの恋 野垂れてござれ がしゃ髑髏 三千世界を 刹那に生き抜き 非道を潜った ふたりにゃ地獄も極楽 すべて捨てて 禍夢の中 さあ入らんか その肩を撫でる 濡羽色羽織 背で 風孕み 闇に舞う 闇 巡り合うたら 命の崖端 確と繋いだ 指の先にだけ 巡る 生き血 罵れ女衆 日の当たる場処で 胸を抉るよに 惚れ貫く悦びも持たず 十万億土は 死んでも遠くあり 外道の棲処は 子飼いの毒蛇も蜜猫 纏いついて 漏れる邪念を たんと舐め取れ 針の先ほども ありゃせん未練は 人で在りし日よ 野垂れてござる がしゃ髑髏 三千世界を 刹那に生き逝き 非道の限りの ふたりにゃ地獄も極楽 すべて忘れ 禍夢の中 さあ暮らさんか | |
薨(こう)ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | ヤガテ君ガ瞼瞑ジテ 二度ト開カヌソノトキ ワレハタダ呼ビカケル 口ニデキヌ其ノ名ヲ 天上ニ響クダラウ 最後ノ唄トナツテ 君ガ為ニ袖ハ濡レル 幾日幾代永劫 ワレハタダ想ヒ出ス 誰モ描ケヌ景色 タダ独リ生キルダラウ 一枚ノ画ノナカデ 生マレ変ワルタビ 君ニ命ヲ捧グ 衰竜ノ龍ヨ舞ヒ立チ昇レ 金色ノ鱗空ニ輝ケ ワガ腕ハ雲トナリ陽トナリ ヤウヤク君ヲ君ヲイマ抱ケリ ワレハタダ繰リ返ス 口ニデキヌ其ノ名ヲ 天上ニ響クダラウ 最後ノ唄トナツテ | |
幸福の王子ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 短い一生でした ぼくはもう死んでいます 母さんありがとう 毎日がしあわせでした ばあちゃんお元気で 会えなくなるのはさみしい これからどこへ ぼくは行くんだろう 絵本で見た天使か 死神のせた馬車か やってくるものは何 たまに悪い子だったかな 天国に行けるかな けれども迎えにきたのは 小さな白い一羽のツバメ お空へ昇るの? 町を見下ろせば 星のように瞬いてる 窓に灯った祈り そしてぼくは見る 暗いベッドのうえで 明日を待つ子どもらを 明かり映さぬ瞳 力のないくちびる 裸足で走れない心臓 動けない背骨 身体中ぼくをつなぐ 器械を外すまえに ツバメがついばむだろう おなかをあけひとつひとつ 父さん泣かないで ぼくは空っぽになっても 誰かのなかで生きていくんだ 童話の王子は じぶんを飾った 光放つ宝の石 かなしい人に贈った ぼくには何も ないと思ってたけど たくさん持っていたんだ ふたつの目はサファイヤ ハート型のルビーや 息づく宝石をあげるよ 待ってる君に みんな生まれてきたんだ ひとりひとりちがう 生きる意味を抱きしめ やさしさ分け合い ひとりぼっちじゃないと 信じることができる ぼくと共に見つめて ぼくのように笑って だいじな人へと いっしょに歌おう 君は何も知らない だけどぼくは幸福 最後に残った 王子のこころのように | |
胡蝶夢心中ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | そう私を見つめる瞳に もしも恋しさが潜むなら 目を伏せずに受け止めたこと 限りなく優しい罪となる いくつも儚い夢 越えてきたの 最後にあなたの元で 目覚めていいの? なぜ人は魅かれ合い 触れずにはいられないの 月の届かぬ夜も ひとり過ぎてきたのに 鱗粉の毒を撒き 舞うことを止めぬ蝶は 天の川に身を投げて 生まれ変われることも 望まない いま私を見つめる瞳に いつか憎しみが宿るなら あなたの眼は光を束ね このからだ焼き殺せるでしょう 探すのを止めるのは 早いわ 愛を 私はまだそれを 大事に持っている なぜ人は出逢いから 運命を選び取るの 慄える淡い羽を そっと授かるように 生きることはただ死に 向かうための旅だから 哀しみに気づかぬまま 微笑むときを永遠だと 思って なぜ人は睦み合い かたく手をつなぎ合うの 本当は弱いから 幸せを求めるの? 満開の花の中 迷い込んでいく蝶は 薄墨の風に抱かれ 花びらとなって 土へと埋もれる なぜ人は出逢いから 運命を選び取るの 慄える淡い羽を 握り潰すみたいに 生きることがただ死に 向かうための旅ならば ふたりが生きる行方が ひとつの死になることを 願うだけ | |
コッペリアの柩ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 黒い太陽が 沈まぬ街で 誰もが黙って 奇術めき働く 金属の壁に 囲われた部屋 私は朝まで 死んだように眠る あなたが見えない この眼は見えない 我ら造りたまいし神 コッペリアの柩 人は踊り疲れた人形 祭壇の羔 機械仕掛けの夢は どこに向かってゆく 世界の終わりを 予言が告げる 隣人の扉を 兵士たちが叩く 幾千の指が 翼のように 折られ畳まれて 祈りだけが昇る あなたに会えない ここでは会えない 我ら救いたまえる神 コッペリアの柩 流れる涙はもう枯れ果て 血に飢えた孤独 死は天使の和毛の 匂いをさせて舞う それでも触れたい この手で掴みたい 我ら護る唯一の愛 コッペリアの鼓動 生きることは痛みを知ること 脱ぎ捨てた靴を もう一度踏みならし 迷わず歩き出す コッペリアの柩 暗闇から目覚める光よ 祭壇の羔 螺旋の途切れた夢は どこに向かってゆく |
コッペリアの柩(Noir Ver.)ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | コッペリアの柩 流れる涙はもう枯れ果て 血に飢えた孤独 死は天使の和毛(にこげ)の 匂いをさせて舞う 黒い太陽が沈まぬ街で 誰もが黙って奇術めき働く 金属の壁に囲われた部屋 私は朝まで 死んだように眠る あなたが見えない この眼は見えない 我ら造りたまいし神 コッペリアの柩 人は踊り疲れた人形 祭壇の羔機械仕掛けの夢は どこに向かってゆく 世界の終わりを 予言が告げる隣人の扉を 兵士たちが叩く 幾千の指が翼のように 折られ畳まれて 祈りだけが昇る あなたに会えない ここでは会えない 我ら救いたまえる神 コッペリアの柩 流れる涙は もう枯れ果て 血に飢えた孤独 死は天使の和毛の 匂いをさせて舞う それでも触れたい この手で掴みたい 我ら護る唯一の愛 コッペリアの鼓動 生きることは 痛みを知ること 脱ぎ捨てた靴を もう一度踏みならし 迷わず歩き出す コッペリアの柩 暗闇から目覚める光よ 祭壇の羔 螺旋の途切れた夢は どこに向かってゆく | |
コトダマALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 見つめてるものの 本当の姿 目を閉じたあとに見せるため また今日も時は 引き裂かれそうな 孤独だけ紡ぐだろう 闇に咲く白蓮 忘れ得ぬ人々 それでも追憶は 未来から訪う 吐息に変わる言葉たちは 羽化する魂の翼よ 舞い散るでしょうか 迷って乱れて あなたへと刻みたい この文字が 伝えたいことの 真実の欠片 それさえもうまく届かない 指先に滲む血で認めたら こころまで零せますか 生きるわれらに 残された一言が サヨナラだとしても 眸に宿るのは 消えそうな夕星 見詰め合えたらいい そこに夜を点そう 生まれる前の言葉たちが ふたりの隙間に横たわる 聴こえるでしょうか 歌が歌が その耳にだけ捧げたい この声が 信じられるほど 確かな何かが この世にどれだけあると云う 愛と夢とか 曖昧なものに 縋り付きたいのは何故 ああでも今は 残されたぬくもりを 抱き留められるなら 見つめてるものの 本当の姿 目を閉じたあとに見せるため また明日も時は 引き裂かれそうな 孤独だけ紡ぐだろう 伝えたいことは からだの奥底 あまりに沈んで届かない 指先に浮かぶ血で認めたら こころまで送れますか 生きるわれらが 最後に育てるのが サヨナラばかりだとしても |
コヒブミALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | どんなにあなたが探したって 見つかるわけない わたしが持つのは黒い羽 天使たちの亡骸 抱いてそして誰もが 泣けばいい 愚かに愛など求めるなら 沈黙の中に 心をおもねるべきだろう 生きるための幻想 死するゆえの純粋 混じり合う ああわたしは知っている 終末の行方さえ 闇の涙で書いた 死後文の切れ端に 最後にもっとも 大切なものは何か 少女たちの亡骸 見詰めそして誰もが 悟ればいい もうあなたは知っている 運命の行方さえ 薔薇の血で認めた 恋文の一節に 最後にもっとも 美しいものは何か |
この國の向こうにALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | もしも愛しい者が 傷つけられ 砕けた星のように 瞳を伏せたとしたら 僕はすべてを捨て ただこの手に 涙で研いだ刀 握り続けるだろう どこかの国が 今日も争い 悪夢より鮮やかな 哀しみの影を 垣間見せる 愛することと憎しみと どちらが強いのだろう 人はいつかそのふたつを 心のなか抱える でも僕たちはまだ この狭い世界に生きるしかできない もし見知らぬ者が 助けを乞い 何も持たぬ指を 差し伸べていたなら 僕は膝をつく ただその手を 取ることしかできず 途方にくれても どこの国でも 違う言葉で 繰り返し唱えるのは 同じ祈りと わかっている 真(まこと)は光と影との どちらに潜むのだろう 人は誰も表と裏 合わせながら過ごして なぜ僕たちはまだ あの青い空しか見ることができない 愛することと憎しみと どちらが深いのだろう 人はいつかそのふたつを 心のなか抱える なぜ僕たちはまだ この狭い世界変えることができない 憎むことと許すことは どちらが勝るのだろう この弱い心はその重みに 耐えられるのか だけど僕はひとりでも 広い世界に踏み出して 行きたい 行くだろう | |
木洩れ陽のワルツALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 子供たち 回すよ ストリート・オルガン 公園のパントマイムに 人が集まる 道化師が 差し出す 目に見えない 花が だんだんと 色づき 風に香るよ おしゃべりは 止めにして 今は 耳をすましましょ Accordez-moi このまま 木洩れ陽舞う花園で Embrassez-moi 踊ろう 猫たちも誘い出し 肩肘を張っても 溜め息で壊れる そんな日は おいでよ 夢を拾いに ほほ笑みをもう少し ほらね 呼びもどしたなら Accordez-moi 誰もが 木洩れ陽舞う街角で Embrassez-moi 恋する 鳥たちもささやくよ Accordez-moi あなたと 木洩れ陽舞う劇場で Embrassez-moi 会えそう 噴水の貴賓席 |
極色一代女ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 棘のないバラの束 くださるなら毒草園の 花ひとつこの胸に 植えさせてちょうだい 暮らすのは贅を凝らした 独房で鍵もないのに 窓の虹追いかけて まっさかさま 明日の保障は どこにもなくて 愛し合うほかにアナタ 何があるかしら 召しませポイズン 解毒のファッキン 下手すりゃ心中 仏に散華いっそ懺悔? 先へ通してください 好んで好色 過ぎたら恐怖症 されど妄想 酔いどれ限界堕ちて候 ユメも朝までデカダンス これがセ・ラ・ヴィ 黒幕の腹黒エロ お偉いさん踏ん反りかえって 何様の成り上がり 小市民など嗤え 人はみな平等なんて お伽噺さえ説かないわ 関所には鬼ばかり 心付けを 矛盾だらけで 収まってるのに 殺し合うしかないって 歴史は語るわ 股にはピストル 外してシューティング たかが人生 博奕のエンジェル ここで拍手 返り血はストロベリィ 腹切りロマン 盾にはロッキン さらば青春 春にはチェリー 種からまた やりな直せるまでディスタンス これもセ・ラ・ヴィ 召しませポイズン 解毒のファッキン 下手すりゃ心中 仏に散華いっそ懺悔? 先へ通してください 好んで好色 過ぎたら恐怖症 されど妄想 酔いどれ限界堕ちて候 ユメも朝までデカダンス これがセ・ラ・ヴィ みんなセ・ラ・ヴィ 何にも残さず キレイに死ぬだけ | |
極楽荊姫ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 互いの血肉を貪って 生け捕られるように 愛し合うことは限りなく 悦びに近づけど 天日の恵みのままに 芽吹き散る花の定めなど わたしの目蓋は見ず 月闇の呪縛の糸に 縛られた盛りの時を 引き延ばそうと足掻く 生きなくちゃならない 眠りの森の外 貴方を見掛けても 擦れ違う 仮面の微笑さえ 交し合うことなく ふたつの乳房の間裂き この心渡せるなら すべての証と引き換えに いっそ止めを願えど 潜りゆく地獄の獄 其処にこそ在る安息と 幸福の逆光に 落ちたまま仰ぐ空には 忌まわしき遥か郷愁 二度と戻れなくとも 夢すべてまぼろし いばらの森の外 誰もが望むものだけ 待っていたなら この愛に 出逢えなかったでしょう 痛みなら深くあるほど 焔には緋の柱たち その先は天上と 知ればこそ仰ぐ空には 愛惜しき陰翳の影 この身に受け写して 生きなくちゃならない 眠りの森の外 貴方を見掛けても 行き違う 仮面の下伝う 滴は甘くとも |
極楽鳥歌ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 弔うべき愛を 抱えたまま死んだ 女は 天に舞い 生まれ変わる 迦陵頻伽 歌いましょう 奏でましょう 悲しみがもうこぼれ落ちぬように 仏さま どうか 美しい声をお授けください 世の恋人たちがそっと眠り入るまで 背負った 罪いくつ 数えて折る指の 鉤爪 弦の音を 響かせます 地獄の方へ 鳥になる 花になる 憎しみはもう追って来られぬように 仏さま どうか 麗しい姿お与えください 人で非ずば心など消えるでしょうか 歌いましょう 奏でましょう 喜びだけ満ちてつづくために 仏さま わたしに 美しい声をお授けください 世に終わりがくるときにも 歌えるように | |
GOD DIVAALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 幸福の種 いかがと 地獄に棲む天使が 売りにくるのなら 不幸の方 お安く 絢爛豪華な惨劇 お試しいかがでしょう 不測の罠へと堕ちても 有能な弁護団が 助けにおいでと今さら 信じてらっしゃいますの? さあさようこそ ここが救済の地 貴方はただ黙って 身を任せればいい 忘れなさい忘れなさい この世の有耶無耶を 望む道行き道すがら 薔薇色カタストロフ 色失せた現に 愛欲非道の 人生劇場は満席 他人の不幸は 無常に滴る蜜の味で 己の上には起きぬと 思ってらっしゃいますね? さあさようこそ ここに極楽の血 貴方はただ眼を伏せ 腕差し出せばいい 夢見なさい夢見なさい あの世の底深く 針の先から裂けてゆく 終焉トラジコメディ ご覧遊ばせ 醜いこの景色 その足下を抄う 砂上咲く楼閣 壊しなさい壊しなさい 自ら意志を持ち さあさようこそ ここが救済の地 貴方はもう黙って 身を委ねればいい 忘れなさい忘れなさい この世の有耶無耶を 果てる道連れ行き止まり お熱いカタストロフ | |
最愛なる魔王さまALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 黒に染む 翼に包まれて 死するために わたしは生まれてきた ただ一目 お逢いしてわかった 胸を貫いた 懐かしさのなかで 跪きましょう どんな罪よりも こうして貴方を愛した真が 何よりわたしを 楔に打つ 激しく深く 生娘のように 花を産んで ときに娼婦の如く 天を揺らす 横たえるこの身は 善も悪も 超えて密やかなる 生け贄となり 捧げ続けましょう どんな言葉より こんなに貴方が恋しいと叫ぶ 声にならぬ声 魂が抱く言霊を この首を掴まれ 息を止めていたい 美しい闇の淵で そのお顔 見ていたい 倒れ臥すでしょう 絵空事よりも こうして貴方を愛した真が 見せる幻影の 恐ろしくも麗しい様 この首を掴んで 抱き寄せてください 二度と開かぬ瞼に そのお姿を永久に |
最後の美術館ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | どれほど目にしたことだろう 幾つも美しい絵画を 光と影の色 画家たちの心は わたしの胸にまで 絵の具を塗り重ね 何気ない日々を 彩ってゆく 思い出をそっと 飾るように どれほど見つめたことだろう 幾たび美しいあなたを 花の咲く朝にも 湖の夜にも 繋ぎ続いてゆく 景色の真ん中で 淋しいわたしに 微笑み灯し 導いてくれた 言葉なき詩 愛するとは 一枚の 絵を描いて 眺めるよう 未完のまま 額縁もなく 佇む 椅子の前 光と影の色 わたしたちを包む 過去に映る反射 夢に揺れる反映 何気ない日々も 輝いていた その証 大切な風景画 最後の美術館に 見つけに行こう |
CYBER DEVILSALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | タマゴ型ノ寝台ニ 潜り込モウ満チテクノハ 冷タイ懐カシイ羊水デ ヤットホラネ眠レルンダ スイッチ一ツデ 夢魔ヲ操ッテ ドンナ未来ナラ満足ダロウ 全能ノ神モ崇高ナル王モ コノ國ニハモウイヤシナイカラ 果敢ナ戦士ニモ賢イ武将ニモ ドンナ時代デモナレハシナイシ 頭バカリ肥大化シテ 歪ンデイク色妄 全世界ニ繋ガル前ニ 無数ノ蛾(バグ)ニヤラレル前ニ 本当ノ 真実ノ 強イ強イ父(アナタ)ヨ 僕ヲ抱イテ ダリア毟ル花ビラニ ソノ場シノギ託ス願イ 好キト嫌イト分ケ隔テ 散ラシ吐シ腐ッテイク クリック一ツデ 恋マデ落チヨウ 現ハ甘美ナ錯覚デショ 救済ノ女神モ絶世ノ美女モ コノ星ニハモウイヤシナイモノ 夢見ル姫君モ気高キ令嬢モ コンナ時代ニハ絵空事ダシ ココロ囲ッテ膨張シテ 見ル間ニ可愛イ奇形 月ノ彼方ニ繋ガルヨリモ 未知ノ誰カト出会ウヨリモ 本当ノ 真実ノ 美シイ母(アナタ)ヨ 私ヲ産ンデ 飽クナキ戦争モ怖イ暴力行使モ コノ土地ニハマダ起コラナイケド 戦ウ兵士ニモ偉イ英雄ニモ ドウシタッテキットナレハシナイシ 理由無キ抵抗無法地帯バカリ コノ街ニハマダ増エテイクダロウ 純白ノ天使モ祈ル巡礼ニモ コノ先デモキットナレハシナイシ イツマデモ守ラレル宇宙 ミルク色ノ細胞 全世界ニ繋ガル前ニ 無意味ノ蛾ニヤラレル前ニ 本当ニ 真実ニ 父サマ母サマ 僕ラヲ 愛シテ | |
SacrificeALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | ガラスの空の下 この都会は瓦礫の森 ネオン色の夢が散る 其処ここに 無惨に綺麗に その間を渡ってく いまあたしは あなたに逢いたい 生きるために 地下室に潜んだ 子供らの 目には目を 裁き合う許し合う ひとりでは 穢れは拭えず 注ぎたい捧げたい ただこの身の 赤い赤い血を 生きる証を 堕落の楽園で 快楽は美徳の神 獣は肉体を喰み 少女らは虚無を孕む もっと光を 地下室に眠れる 子供らの 歯には歯を 御母の御胸は あまりに遠すぎる あふれる愛の炎を さもなくば気高き死を ガラスの空の下 この世中瓦礫の森 |
SanctuaryALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 若き葉末には風が立ち 森は翡翠の息を返す 雲の切れ間から注ぐ 光に君を見初めん 碧き瞳のほほえむとき そは鐘のひびき胸に打つ さしのべた腕に絡む 蔦の葉に君を逃す 残る 香り 水面をかけゆく恋の舟 つかの間の波に 揺られ やさしき幻影 心に映るその姿よ 永遠なる君に 想いを捧げん 若き葉末には風は眠り 森は密やかに息を止む 抱きしめた腕のなかで 静かに君は消えゆく 月は 満ちて 黄金の羽根が舞いおちる 我はただひとり森に 祈りたまえや | |
上海繚乱ロマンチカALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 立てば芍薬 座れば牡丹 歩くなら揺れる虞美人草(コクリコ) 踊るのは金の蓮の上 莟めく小さな足 菊花の綸子 捲れば蜥蜴が 腿に這う想い煩い 葉に露の涸れる間もなくて 招く風 夜来香 奇なるものです 出逢いも別れも たとえ一夜でも あなたの名前を聞かせて下さい 喋喋喃喃 恋の愉しみは 秘めやかに咲く花の 命ほど短いもの 愛愛燦燦 燃え尽きるように たった今を生きればいいだけ 他に何もない 希むべきものは ここは魔都 上海の暮れ泥む宵闇 隠す背には蜷局巻いて舞う 龍神か 爪でなぞれば 艶やかな膚の上 微か嗅ぎ取るは血のにおい 野暮な拳銃(ピストル) 枕に仕舞えば 掌に 燻らす煙管 何もかも朧霞む頃 行き交うは百鬼夜行 奇なるものです 出逢いは運命 あなたが殺めた お人の名前はお忘れでしょうか 轟轟哀哀 愛の悲しみを その胸は抱えたことなど ありはせぬでしょうね 戀戀爛爛 一瞬たりとも 消えたことのない怨讐を 果たすこの刻に ふるえる指先 あとは魔夢(ゆめ)上海の 闇に紛れるだけなのに 喋喋喃喃 恋の思い出は 散り急ぎ咲く花の 命ほど儚すぎて 愛愛燦燦 仇のあなたは なぜ恋しい男(おひと)に似ている 懐かしい声で わたしを呼ぶのか 満ちる魔都上海の 匂い立つ花闇 | |
修道院の廃庭にてALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Yoshihisa Hirano | もしも掌に ひとつだけ花の 根を植えることが できるとしたなら いまのわたしは ひっそりと蒼く 首をもたげる 菫を選ぶ 枯れ果てた涙の 一滴で開くような かつてのわたしは 身に余るほどの 真紅の薔薇や蘭で 飾りたてて この手にできぬ ものなどないと ただひたすらに 夢追っていた すぐそばに佇む 愛にさえ気づかずに 風と共に逝き去りし 青く美しい春よ さあここに巡れ もう一度だけ 掴まえた重みが 重なる朽花でも 白い骨透ける腕に 流れ昇る温かな 菫色の血よ あとひと春を |
修羅と蝶ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 狂える嵐 既に遠く去りて 私の中で眠り睡る修羅 糸に巻かれてたたまれる 千々に裂かれた翅だろうと 血を流した 涙の代わりに 何故それを愛と 名付けようと思うのだろう 病葉にも似た この掌 触れる冥い土 泥濘む皮膚 埋めて探さん 沈める 蛹を 時には赤に 青い黄色に染み 私は知らぬ姿を持つ修羅 溶ける光を焦がれては 心を離れ立ち昇る 棘で記せ 言葉よりも深く ただこれが恋と 穢れたとて消えぬように 色無き葩 固く抱く蕾 開き散ることを 阻む如く 茎ごと手折らん 蠢 蛹を そして蝶は 一斉にと舞う 何故いまが春と お前たちにわかるのだろう 未だ息を運ぶ この胸を 破って最後の ひとひら飛べ 血を流した 涙の代わりに なおいまも愛と 名付けたいと思うのなら 抱きしめよう 過ぎた苦しみも 愛しさが孵す化身として 毀れる抜け殻 羽化した蛹は 私を縫い閉じ | |
狩猟令嬢ジビエ日誌ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 領地の外れの森 あなたと狩猟小屋へ 漆喰の長い部屋 鷲の剥製が迎える ヴァニタスの絵を飾り その横には牡鹿の首 去年の秋のわたしの獲物 銃身 中を磨く 手入れは怠らぬよう 少しでも錆び付けば 名うての腕前も鈍る のし掛かるこの重み 抱えるときの恍惚を 今日はあなたに教えてあげる 薬莢 詰めたら 向かえケモノ道 木立横切ってゆく影に 音を立てず近づく 滾ってゆく血は この体に巡れる 野生の証なのか 息を殺し構えよ さあわたしの右目が 神になる瞬間 銃声 衝撃 命中 ナイフで喉を切って 血を抜く 禽は羽を 獣は皮剥いで 骨に沿って腹を裂いて あたたかな内臓を 傷つかぬよう抉り出す これが生命 恵み 源 猟犬(いぬ)にも与えよう 料理人はいない 猟師のように肉を捌き 鉄の鍋で煮込もう その間あなたと くべる暖炉の前で 番う動物になる ほてった肩に牙を ふるえる脚に爪を こぼれる葡萄酒 あふれる肉汁 饗して 有り難く食べる 一滴も一欠片も 残さぬよう体へ わたしたちはまた これで一生の中の 尊い一日を生き 満たされる悦びを 繰りかえす渇望を 自然の畏れを つながる己を 大地の上いつかは 追われ伏したこの身が 運命という矢に狩られる 最期の日まで |
春蚕ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 捧ぐ贄は ただひとつの戀 わが心 血に染む 紫の さあ玻璃に閉じ込めなさい きずを飾り 曇っていく世界で もがいてあげる ひと春を生き抜いて ひと夏を絶え絶えに 厭かずまた目覚め落ち 水玉の嗚咽から 訪なう指はすべて あなたとして受け入れ 浮き上がる喉元に 贖罪の痣の亀裂剥ぐ 塞ぐ繭は 踊る影抱いて 上弦の月下 爪は染む 紅ゐに 見えない針 背中を貫き 動けませぬ ただあなたを此処から 見上げる為と 幾雫を迎えて 幾片を飲み乾して 何度でも繰り返す 白濁の嘔吐から あまく曳く糸を繰り 天舞う如地を這い 擦り歩く足元に 桎梏の縄の痕摩れる ひと春を生き抜いて ひと冬に凍り死す そしてまた生まれ落ち 白濁の嘔吐から あまく曳く糸を繰り 天舞う如地を這い 擦り歩く肘膝に 桎梏の縄の痕涸れる 絹の絲で縊りたくば 願わくは汚れぬ殻のなか 煮えよ燃えよ ただひとかけ 残りしがわが魂 | |
少女貴族ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | ナイトメアの途中 目蓋が開いた 裸の胸 心臓の上 赤い蝶が羽ばたいていた いまも地下牢の柩に眠る 遙か祖先 一族たちの 王に優る気高き血が わたしの奥で叫んでいる 目覚めよ目覚めよ aristocrat 集えよ集えよ majesty 異端をはじきだす社会に 真実の美は生まれない 腐敗 汚染 低俗の民に 天は罰を与える ブランド狂いの継母たちは 金に物を言わせ やや子可愛や 無能教師に託し 路上かまわず 絡まりあった 犬のような男と女 愛もクズに成り下がる 恥を知らぬヤツは葬れ 抱けよ抱けよ 叡智なる 光を光を 魂(こころ)に この地上に美が消えれば 生きられない私たち 誇り 高貴 純血の我ら 制裁の剣を持つ この目を汚すものは消せ わたしを護る声がひびく 目覚めよ目覚めよ aristocrat 称えよ称えよ majesty 右に倣えのデモクラシーに 夢の未来は築けない 欺瞞 虚飾 陋劣の國に 天は遙か裂けて 降らせよ降らせよ 輝く 光を光を この身に この地上に美が消えれば 生きられない私たち 誇り 高貴 純血の我ら 聖裁の剣翳す |
少女忌恋歌ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 指ですくう こぼす涙 はかなく舞う 鳥の羽根に 髪を飾り 心ひらく 冷めた瞳 何を見てる 鏡の裏 通り抜けて 後戻りの 記憶に戸惑う 遠く闇を よぎる影に 身をひそめて 息づくとき 終わりのない 唄を聞いた といだナイフ 指をすべる 滲む赤い 花びら見つめて 愛する痛みを 知りそめ 迷宮の入り口に 人はみな惑わされ 禁断の夢に酔う 手繰りよせた 記憶の糸 めまいの中 色づく吐息に 忘れたはずの 声を聞く 迷宮の入り口に 人はみな迷い込み 禁断の夢を追う 永遠の旅に出る 冷めた瞳 何を見てる 何も見ない | |
少女昆蟲記ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 生態観察せよ 図鑑に掲載なし 新種ではなくて特殊 一瞬幻影めくのは擬態 生息毒草地帯 性癖吸血症 群には属さぬ個体 触れた先から朱殷の発疹 油断なきようご用心 もしもあなたが少年のまま 澄んだ瞳お持ちならば 萌える季節の美しい時 恋するでしょう たとえ私が何ものだろうと 飼育は樹液により 寝床は絹糸屑 変温性ゆえ冷血 唐突に貪欲になって変態 誕生初月の夜 幼生春を過ごす 宿敵はただ同種族 繭か蛹か羽化のはばたきは 高みを目指して落下 きっとあなたは少年のような 無邪気な指お持ちでしょう 綺麗な翅や脚を広げ 刺されてみたい 標本箱の部屋の片隅で 透明な闇 思いだすのは 泣きたくなるような声で まだ名称(なまえ)さえない時から 呼ばれた記憶 目覚めた記憶 繰り返されてく もしもあなたが少年のまま 澄んだ心お持ちならば 儚い醜い美しい刻 愛してください 命短し 私の一生を |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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少女殉血ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 白馬ニ跨リ 闇ヲ駆ケル ワタシハ父ガ仇 討ツ剣士ノヤウニ 留マル事無キ 無常ノ世ニハ 純潔ト不浄トガ 同ジ場処ニ棲ム 眼蓋ノ 君ガ面影ダケハ 茜ニ染マツテモ 消エハシナイデシヨウ “ワタシヲ オ許シ下サイ” 放テヨ魂 捧ゲル血ト薔薇 気高ク生キヨト 御霊ノ言乃葉 迷エル心ヲ征シ ワタシヲ 導イテ下サイ 飽食ノ森デ 飢エル狼 ワタシハ求メテイタ 命賭ケシモノ 君ヲ想フトキ 熱ク伝フ 涙ノヒト雫ニ 真実ハ在リヤ 一夜限リノ 契リハ胸ニ 刻ミ込マレタ刺青 今生ノ餞 “ワタシヲ忘レテ下サイ” 翔ビ立ツ魂 捧ゲル死ト百合 貴ク散ラント 吹キコム神風 憂イノ季節ハ過ギヌ コノ身ヲ 嗚呼 迎エテ下サイ “ワタシヲ 行カセテ下サイ” 放テヨ魂 捧ゲル血ト薔薇 気高ク生キヨト 御霊ノ言乃葉 美シキ日びノ為ニ ワタシヲ 導イテ下サイ 麗シキ日びノ為ニ ワタシヲ 導イテ下サイ |
少女と水蜜桃ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 幾つになったら少女と 呼ばれなくなるのでしょう 母さま わたしはもうとうに 大人になってしまったの 春の節 緋毛氈 敷いた部屋の 段飾り雛遊び ひそかな囁き しずかに人形たちの 目が見下ろす 庭の隅で莟の 桃の木が軋む 傾く屏風の中へ 吹く風にひとひら 舞って落ちる 紅い影 人生はいたづらですか 選べぬおみくじのよう 母さま 不幸なあなたと 同じでもいい子でいます 点す炎 仏さま 浮かぶ お顔 白い畳紙の上 散らばる黒髪 いつでも優しい指で 結われていた 果実に巣喰う虫の そのおぞましさを 憎み尽くそうとしても 胸だけに仕舞って 少女のままで 在るために たとえ貴女 知っていて 黙っていても 段飾り雛遊び たおやかな微笑 わたしはあの人形に なりたかった 庭の隅で盛りの 青い枝に今 甘やかな蜜も持たず 固い果肉のまま 実って落ちる 桃ひとつ | |
少女のための残酷童話ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 水面に映った 自分の顔に 恋したナルシス あなたになりたい 大事な鏡は 他人の瞳よ 誰より可愛い わたし映して 競って華やぐ靴で 少女たちは舞うの 大人は眉を顰める 派手な赤い赤い靴 軽やかに跳ね いつもどんな場所でも 踊りつづける わたしはここよ 美しい箱の マッチを売るわ 灯す間だけ 大切にして 少しも似合わぬ服を 娘たちは纏う 生き急ぐようなふりで 少しでも甘い蜜の 時をながらう 満ち足りた微笑みの 奥の心は 家なき子でも 死ぬまで脱げない靴を わたしたちは履いた 教会の床で躍る 罪の赤い赤い靴 倒れてもなお 愚かなる魂が 持てぬのは何? 尊い教えなんか この世界のどこにあったの? わたしを止めて 答えなど欲しくない 老いていくだけ |
少女蜜葬~Le sang et le mielALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 腐る 薫る 肉体は柩 舞って 彷徨えるPsyche 蟻が 運ぶ 蠍の死骸へ 靡く 墜ちる 混じり合った 血と蜜が 夜ごと開く 生の夢 零す 浸す 最後の一滴 呑んで 囚われのNymphe 闇が 漏らす 炎の残像 踊る 纏う 貌を変えた 女 少女 知らぬ誰も 自分なの? 絡み合った 根と棘が 月夜に縫う 死の瞼 眠る恋よ 黒い翼扇(つばさ)に抱かれ けして 目覚めぬよう 声を閉ざし 息をする わたしは茎 伸びる花 |
昭和B級下手喰い道ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 舌が肥えたのは ガキの時分から 何でも喰ったから パンの欠片盗んで投獄 ジャン・バルジャンにゃなりたきゃないが 腹の虫は 年がら年中 たかる蝿のごとく鳴き喚く 小銭せびって駆け出す トタンのあばら屋 意地悪バアさんが駄菓子売る 軒先並んだ見目毒々しい チクロにズルチン サッカリン 魅惑の着色 人工甘味に 勝る旨さはない ボクらの未来は明るく輝く 丈夫に健康に 末は社長か総理大臣! 酸いも甘いもどうでもいいほど 大人になってしまうもんさ 金の卵 働きづめお国のため せめて 晩には 裸電球 眩しく妖しい横丁 馴染みの暖簾街 大繁盛 立ち飲み悪酔い シケモク燻して カストリ アブサン デンキブラン モツ焼きヤミ鍋 正体不明の 香ばしいい匂い 食肉解体の放るもんほど 賜るご馳走さ なんでもかんでも とことん味わえ! 現代(いま)では飽食反省大国? マクロビ ビーガン ベジタリアン 無添加推奨 有機栽培も 無くならないアレルギー 飢えとは無縁の乙女はこぞって 気楽なダイエット みんなグルメ 安全第一 素晴らしい未来!! |
処女懐胎、あるいは白骨塔より少女達は飛翔するALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 空へと続く糸杉よりも 暗い土の中の わたし達の方が 天を知っている 割れて墜ちる破片 血で受け止めながら 蜜蝋の肌溶かし薫らせ 玻璃の骨砕いて この身で包むものは 腐敗せぬ魂 遙かな古代(むかし)でも 在らざる未來でも ずっと 失くしたのは青い翼 太陽の民に愛された証の 此処にいると伝えたくも 届けたいのは誰 見目麗しくそして醜く 生まれついたけれど わたし達はけして 神の子でなく 毒蛾の鱗粉に 送られる葬列 光の筋を導くものは 信仰か幻戯か 瞼の世界こそ 崩壊せん現実 果ての泥濘から 息を返すはあと少し 授かるのは黒い翼 天使と悪魔抱擁の印の もうひとつの鼓動はいま 細い肢体を破る 目を閉じて目を開けて 夜明けより闇夜より 破瓜なくて解体と懐胎の 死と再生 生まれるのは白い翼 抱きしめるのが 叶うというのなら 其処に行くと伝えられる 待っているのは何 羽撃くだけ 舞い上がるのは こんなにも容易い もっと高く もう許されぬ落下 | |
真偽贋者遊覧会ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 夜の夢こそマコトは 嘘 夢見ることこそ 現 色を一つ差して引いて もう違いがわからない ここが何処かさえも曖昧な 屋根の下 床の上 見つからない人魚のよう 人が抱く幻想は 騙し合って作られた剥製 愛でようか 壊そうか 魔術師(ウィザード)の声で歌い 手品師(マジシャン)の手で持てなす 贋作師(フェイカー)の目で見つめて 詐欺師(ライアー)の舌で語る いっそどうぞ こころゆくまで 騙し絵(トロンプルイユ)を 仮面剥いだ貌が同じ もう誰だかわからない ありのままがいちばん恐ろしい 隠しても 曝しても 超現実主義(シュルレアリスム) 快楽 抽象表現主義(アンフォルメル)の憂鬱 絶対抽象絵画(シュプレマティスム) 禁欲 前衛芸術(アヴァンギャルド)の爆発 枠の中を 抜けて先まで 逆さ絵(トリックアート)で 魔術師(ウィザード)の声で嗤い 手品師(マジシャン)の手で盗んで 贋作師(フェイカー)の目で射ぬいて 詐欺師(ライアーの)舌で騙れ いっそどうぞ ココロひらいて ずっとみんな 姿持たない 歪像画(アナモルフォーズ)ね 歪ム 歪ム 回レ |
地獄の季節ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | ああ祈りの 季節がはじまる 盛りの炎が 消えたこの世の 最後の種子から 生まれ落ち黄昏に 育った子らよ 純粋の闇 真実の夜 その底に潜む 月光は獣道 本能の声が呼ぶ 銃をかまえて aller a la chasse 夢を狩り出す手解きを 指に食い込むダフネの花 まだ見ぬ母の子守唄 身体中を熱く巡り ひかれ合う血と蜜 もっと強く啜ってごらんよ ここに湧く享楽の美酒を 死を抱くよりも 恐れるものは 揺蕩う時間に 流されて魂が 老いてゆくこと 求めもしない 救えもしない 未来に望むのは 愛よりも美しい めくるめく滅亡 翼をもいで aller a la chasse 君を飾ろう檻の中 噎び泣くのは鞣しの肌 不在の父に恋い焦がれ 白い胸を輝かせる 癒えることない疵 もっと深く抉ってあげよう そこに在る悲しみの果実を 剣をたてて aller a la chasse 君を抱いても終わらない 鏤められた野獣の罠 異端の神を仕留めよう 銃をかまえて aller a la chasse 夢を狩り出す手解きを 指に食い込むダフネの花 まだ見ぬ母の子守唄 身体中を熱く巡り 混じり合う血と蜜 いくつでも齧ってみせよう 甘やかな苦しみの果実を ああ実りの地獄の季節で 僕らの永遠よ! |
若輩者ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 新しい時代でも わが道を行くがいい お見かけ通りの若輩者 いつも視線 尖らせては ふつふつと湧き出る怒りさえも 未だうまく 手懐けられない 希望なんて言葉の 薄ら寒さ知っても わたし包む闇夜は美しい ささくれ立つ心も 錆びついたりしないと 教えてくれた母上(あなた) 感謝に堪えません 世間に背を向けて 置き去りにされながら 天邪鬼を 拗らせてく ちっぽけな世界の独裁者ね だけど城は絢爛豪華 何よりも嫌いな赤の他人 君は友になれると云うの? 出逢った瞬間 分かっていたわ 差し出す手を取り さあお迎えいたそう 前に進む時さえ 顔を下げた群衆 路傍の石をお集めですか この瞳に醜い 景色や嘘 映した でも最後に残って ゆくのは義しさ 声をあげ変えよう 白を 黒 金 銀に どんな色も わたしが塗る いつまで経っても反逆者よ 好きなものを守るがため 死に物狂いを笑えばいい けして 譲ることはできない ひとつまたひとつ 選び重ねて 愛せる自分を 造り上げたものたち どんな時代だろうと わが道を貫こう 幾つになっても若輩者 過ぎる時は深まるのに ひたひたと染み入る哀しみたち 今も 慣れることはないから ちっぽけな世界の独裁者ね 建てた城は難攻不落 死ぬまでわたしは変わらないの そうよ 君も似た者同士 ひとりまたひとり 仲間が集う 差し出す手を取り さあこのまま参ろう | |
Je te veuxALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | わたしの胸はぴあの ゼンマイ仕掛けの小鳥 くるしい恋の唄ばかり 歌いすぎたみたい やさしく叩いて 壊して わたしの指はミシン 心臓ふちどるビーズ いつも赤い糸ばかり よじれもつれ途切れ 幾重にも絡まる愛の重さ だけど絹(シルク)のように 包んであげるわ 世界中でいちばん あなたが欲しい もう何も誰もいらない わたしのからだはまだ 組み変わってゆくパズル どうぞ恋の欠片ごと 嵌めてつなぎ合わせ ここにあなたが 居るという答え そっと唇寄せて 教えて下さい わたしの目がすべてを 消してしまうまで ずっと | |
殉教者の指ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 数えてみよ さあ心を 荊が巻く身体の中 あそこここにそこにも在り 弾け裂ける 憎む妬む恋うる欲す ああ一度に君に向かう想い ああ僕はもう止められない こんな責め苦の果てにも 繋げてみよ この血管 僕の肉を縫う赤い絲 目眩続くこの長さが 君への距離 太く細く熱く硬く 愛などと奇麗事で叫べば 剥がれて暴かれるのは穢れ 皹割れてゆく死 愛などと奇麗事で呼べど 痛みに掏り替えられる陶酔 ああそれでも君に向かう想い もう僕は生きることしか出来ず 責め苦を背負って | |
自由戀愛ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 出合い頭に 目と目 星が散って 錯覚 または 運命の あやとり遊び 寄せ絡め たわめて お名前 拝聴します 大人のための お伽話 信じ 麗し乙女 中身だけ だけどあなたは わたし見えているの その他の群衆のなか 指をつなぎましょ もっと求めあえるわ 夢の国の扉は見せかけで 押しても引いても開かなくても 恋に暮らしましょ 他には何も持たず いま人生 産まれたての気分 裸になってゆく 変われなかった 行き場 ひとり 迷い 余所様の背を 追ったとて つまづくだけの 道外れ わたしは 日の元に 晒されます 声を重ねましょ それだけで歌になる オトコもオンナも関係なくて 幾つであろうと未熟なままで 命燃やしましょ 一秒も無駄はない いくら道草回り道しても 帰る場所はあるの 指をつなぎましょ もっと分かりあえるわ 胸の奥の扉の鍵を捨て 悲喜交々いろんな風通し 恋を育てましょ それさえあれば足りる ほらいつでも産まれたての気分 裸で生きてゆく |
水月鏡花ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 遥かな記憶は 水面に描いた 翡翠の波間に 浮かび わたしの身体は 届かぬ底方へ 撓み沈み揺れて落ちる 生まれくる前に 視た夢が泳ぎつく場所は なんにもなくても すべてがあふれる 光で織られた岸辺でしょうか ぬくもる目蓋は 開くの それとも 閉じるためにあるのかしら 生まれくる前に 視た夢が辿りつく時は 薄闇の幕が そっと捲られた あなたに出会った あの日でしょうか 生まれゆく前に 還ったあとも夢はつづき 忘れえぬ声と 微笑みを抱いて 永遠の輪の中昇ってゆくの |
STILL ALIVEALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 静寂 蒼ク深ク 時ノ水面 揺蕩ウ ヒトリ 風ガ吹クヨウニ 過ギ去ッテク 彼奴ハドコニ 向カッテクンダロウ 音ヲ紡グ 息ヲオクレ 此処デ本当ノ 歌ヲツクロウ アタシハマダ 機械ジャナイカラ 無限ヲ抱ク 宇宙ガ視エル 共鳴ダケ 残シテイコウ |
ストロベリーパイをお食べALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 真っ赤な Strawberry pie おもてなししましょ とろける Honey Love いくら食べても 飽きることはない love me 銀のナイフを 握りしめる瞬間から 胸は躍る おなかすかせた獣みたいに 恋をした アノ子が欲しいの アノ子じゃ わからない コノ子がいいかな いいえドノ子も 中味は変わらないね 真っ赤な Strawberry pie おもてなししましょ とろける Honey Heart いくら食べても 飽きることはない 素敵な Strawberry pie 甘くて切ない あふれる Honey Love いくらあげても まだまだ足りないの love me 食べ散らかした お菓子のように あちこち 恋のシガイ 部屋から部屋へ コマドリたちは 放し飼い おしゃべりはずんで いっしょに寝ました 三日もたったら 愛は壜詰め 綺麗なカビが生えた 真っ赤な Strawberry pie おもてなししてね とろける Honey Heart いくら飲んでも すぐにノドは乾く 素敵な Strawberry pie 甘くて切ない あふれる Honey Love いくらあげても まだまだ足りないの love you 真っ赤な Strawberry pie おもてなししましょ とろける Honey Heart いくら食べても 飽きることはない 素敵な Strawberry pie 甘くて切ない あふれる Honey Love いくらあげても まだまだ足りないの love me | |
青蛾月ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 憂いの三日月に 恋したウサギは 光の雫で からだを染めるよ 手を伸ばせば何でも 届くと信じられる 胸刺す月の針 光を紡いで あなたを迎え飛ぶ 絨毯をつくる 唇を濡らしても 触れるのは風ばかり 独りきりの 蒼いこの世界で 天鵞絨の闇の中で 泣きながら眠る 悲しみよ夢の中で 立ち止まるがいい 感じる指先の鮮やかな記憶 あなたに逢うための 祈りを続ける 瞬きをする間 塗りかえられる景色 一人では何処へも 飛ぶことができない 遠い国へ 誘うことまでも 幾千の年月が過ぎても あなたから届く月の便りを ただ 待つばかり わたしは月姫 哀しい運命の 金の文字が 瞳に沁みる 涙が零れて 止まらない 抱きしめられるたび 帰ってゆく想い それは昔聞いた おとぎ話の中 息を潜め 美しき夜に 苦しみは森に潜む 青蛾の翅 銀粉にまかれながら 消え失せてしまえ 花に埋もれ オフィーリア わたしはここに 狂気に埋もれた夢を 取り戻すために 光に包まれて 抱かれて眠れ 悲しみよ夢の中で 凍りつくがいい | |
世紀末ゲネシスALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 怒りよ 遙か天を裂き走る稲妻の切尖 哀しみ 幾万年前絶えた星の灯の下で この世界が 生まれたとき 包んだのは 闇と光 どちらだったろう 人はひとり 産まれてくる 暗がりだけ 見つめながら 生きる事が 死に向かうのだとしても 希望よ 白む空にまた昇る黄金の太陽 愛しさ 澄んだ水面へと映る偽りのない姿 喜び 伸ばす手に触れて咲いた葩弁のぬくもり 淋しさ 蒼い夜に浮き墜ちる月の雫の中に 闇へと舞い散れ 光に埋もれよ この世界が 終わる瞬間(とき)を 抱きとるのは 光か闇 どちらだろうか どこに消え 逝くとしても 戦い 立ち向かう盾と響く鋼の剣の音 絶望 風が凍りつく荒野跡形もない息吹 怒りよ 遙か天を裂き走る稲妻の切尖 哀しみ 幾万年前絶えた星の灯の下で 闇から舞うのは輝く翼で 光が生むのは美しい無数の影 われわれが 歩む地を 彩るもの | |
星月夜ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 平野義久 | どんなにあなたを 抱きしめても いつかはふたりが 離れる時がくる 迷子のように それがこわい 星が音を たてて墜ちる 秘やかな こんな夜は 誰も天使に なれないけど 心は空より 息づいているわ ただひとつの 翳りもなく あなたが目を 閉じたあとも そばにいるわ いつまでも もうわたしが 帰る場所は あなたしか ないのだから いつしか涙は 悲しみよりも 愛するために あふれてゆくでしょう あなたを知る それまでより わたしが目を 閉じるときは ただこの手を 握ってて もうわたしが 帰る場所は あなたしか ないのだから 木々のみどり 風のかおり わたしたちが 流れてく 時をこえて 夢をこえて そばにいるわ いつまでも |
聖少女領域![]() ![]() | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | まだ云わないで 呪文めいたその言葉 “愛”なんて羽のように軽い 囁いて パパより優しいテノールで 奪う覚悟があるのならば 百万の薔薇の寝台(ベッド)に 埋もれ見る夢よりも 馨しく私は生きてるの どうすれば醜いものが 蔓延(はびこ)ったこの世界 汚れずに羽搏いて行けるのか ひとり繭の中 学びつづけても 水晶の星空は 遠すぎるの まだ触れないで その慄える指先は 花盗人の甘い躊躇い 触れてもいい この深い胸の奥にまで 届く自信があるのならば 白馬の王子様なんて 信じてるわけじゃない 罅割れた硝子厘(ケエス)に 飾られた純潔は 滅びゆく天使たちの心臓 また明日も目覚めるたびに 百年の刻を知る 眠れない魂の荊姫 くい込む冠 一雫の血に ああ現実(いま)が真実と 思い知るの まだ行かないで 月光の結界で 過ちに気づいてしまいそう 安らかなぬくもりに抱かれ 壊れたい私は 罪の子なのでしょうか そっと零れてくる 涙の意味さえわからない もう云わないで 呪文めいたその言葉 “愛”なんて鎖のように重い 囁いて パパより優しいテノールで どんな覚悟もできるならば さあ誓ってよその震える唇で 蜜を摘む狩人のときめき 攫っていい この深い胸の奥底を 射抜く勇気があるのならば 貴方、捕まえたらけして 逃がさないようにして |
聖少年遊戯ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 狂おしく 頽れて 留まって 永遠になれ 傷を重ね 十字架の誓い 瞳 赤く 闇に目覚めて 君にだけ 見せようか 夢の写し絵 欲しいものは 此処にあるだろう? 僕だけが 描くのさ 君の続きを 蜜の血 交わし 番う自動人形(オートマタ) 絡みつく 纏いつく 舞うように 腕は 蔦となり 棘となり 安らぎと 苦しみを 無垢の 胸に 分け与えたもう 黒い 爪が 撫でる青薔薇 ひとつずつ花びらを もぎ取るように 僕らが生きる 季節 慈しむ 息をして 喰む恋よ 抱きしめる 瞬間よ 狂おしく 頽れて 留まって 永遠になれ 傷を重ね 十字架の誓い 君の名前は 繰り返す旋律(メロディ) 真実の 想いはもう 言葉には できず 細い喉 縫い閉じる 絹糸の 声になる 絡み合う 纏い合う 舞いながら 躰 蔦となり 棘となり 歓びに 哀しみに 満ちた 胸を 刺違え 果てん | |
静謐なる私小説ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Yoshihisa Hirano | 恋に堕ちる唄なら 詩人たちが星の数書く 金糸雀の声持つ歌姫たちが 月昇るたび さえずる だけどわたしのこころにあるのは ただひとつの恋だけ かつて愛された 想い それがあるから 夢も明日もいらない 小さな籠のなか暮らすの ……… 愛に裂けた傷なら 時の針が痕なく縫おう 青褪めた裸の踊り子たちは 情熱を舞いつづける だけどわたしのこころに 咲くのは散ることない黒薔薇 誰かを愛した 記憶 それがあるから 恐れも寂しさもなく 穏やかな微笑でいるの ……… いつもわたしのこころにあるのは ただ一度の恋だけ 褪せる事のない 秘密を抱いたままで 一生 誰にも語らず 静かなる微笑で生きる やがて老いていくほど少女のように |
青嵐血風録ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 疾風の如く 胸に噛み付く 須臾の想い熱く わが心には蒼き狼 無疵のまま血を流す 迷い惑い彷徨って 意味を成さぬ咆吼の 山に空に谺越え 何処に届く絶唱 路に倒れて呼ぶ名などない 散らばる誇り掻き抱く時 溝の泥水映える若月 優しき春を何故見せる 誰かの孤独と ひととき交われば 救いの手は影だけ伸ばす 僕らが視たいのはその先でも ここは遙かな真紅の戦場 流浪の民の 堕ち行く先 悪の華は暗く わが魂の青き嵐よ 止む事無く降り続け 焦り喘ぎ這いずって 断ち切らんと煩悩の 行きつ戻りつ獣路 いつ果てるや葛藤 生まれながらに知っていたのか 愛という名のぬくもり哀し 暗に求めた垂乳根の母 貴女が与えし日々の中 近づき遠ざかり 抱くのは幻か この腕には諸刃の剣 誰かと刺し違え確かめ合う この世に生まれ落ちたということ 俘囚の身なれ 牙を向けても 見えぬ敵はいずこ わが心には蒼き狼 眠らぬ夜を幾つ過ぎ 切り裂かれし晴天と 紫黒の地の渾沌と 奇跡のような夕映えを 纏う我は血みどろ 疾風の如く 胸に噛み付く 須臾の想い深く わが心には蒼き狼 涙無く傷は沁みて 流浪の民の 堕ち行く先 悪の華は暗く わが魂の青き嵐よ 止む事無く降り続け 迷い惑い彷徨って 意味を成さぬ咆吼の 山に空に谺越え いつか届く絶唱 嵐逝き夕映え 纏う我は血みどろ | |
SENGOKU GIRLALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 行ケド戻レドサア通リヤンセ 巡リ巡ツテモ蟻地獄 白衣ノ曝ニ滲ンダ血ノ地図 タドツテアナタノ弱味ニ付ケ込ミタイ ウロコノ鎧ヲ百片剥ガシテ 緑青ノ花デ散華シテ参ロウ 恋ニ忠義ヲ誓イ 裏切リニハ切腹 昇リツメテ下剋上 ワタシハモウ断絶 悲劇メイテ姫君乱心 逃ゲ込ム廊下ニ影曳ク血天井 ココナラ同ジ悪夢ガ滴ルワ 愛トハ戦デ勝ツテモ負ケテモ フタリハ独リト独リデシカナイノ 恋ノ制裁受ケテ 苦シミニハ介錯 寝テモ覚メテモ乱世 アナタハモウ失脚 紅蓮ハナツ黒天守閣 イツペン死ンデクダサル 愛トハ戦デ 生キテモ死ンデモ ドンナニ刺シテモ コンナニ突イテモ 虫ノ息デモマダ責メタリナイデシヨ 恋ノ合ワセ銅鏡ガ 映シダスハ神獣 持チツ持タレツ浄土 アナタトナラ心中 晴レテ冥土ヘ夫婦道中 モイツペン死ンデクダサル 逝ケド戻レドマダ通リヤンセ 巡リ巡ツテモ蟻地獄 |
戦争と平和![]() ![]() | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Love will give wish to all the people 夢から目醒めて 泣き出す幼子をあやしつけるように What should we do for the world この星を揺らす せつない叫び声をそっと鎮められたら たとえ天の怒りに触れて ひかりの園を追われたとしても けしてあなたと離れはしない 瓦礫の森の白い月を見上げて はるか遠い時 黄金の記憶を呼び戻すの Love will give wish to all the people あなた抱きしめた腕には哀しみも抱きしめられるわ What should we do for the world この星を覆うつらい歴史の先を人は歩みつづける 荒れた地にも一茎の花が 太陽に向かい咲きほこるように この世に満ちる美しきもの めぐる緑と広がる蒼穹の下で あなたを愛し 故郷を想って私は生きる Love will give wish to all the people 涙が笑顔に変わるとき世界は塗り替えられるわ What should we do for the world この星を包む海より深い愛を人は満たしつづける 炎散る廃虚逃げ惑う人 飢えた子供の罪なきその眸に おとぎばなしの青い鳥の影が映る日まで Love will give wish to all the people 無力なこの手を差し伸べれば いつか誰かを救えるの? What should we do for the world この星を揺らすせつない叫び声をいつか鎮めるために Love will give wish to all the people あなた抱きしめた腕なら 哀しみに戦い勝てるわ What should we do for the world この星を覆うつらい歴史の先を人は歩みつづける Love will give wish to all the people 涙が笑顔に変わるとき世界は塗り替えられるわ What should we do for the world この星を照らす空より高い愛を人は掲げつづける | |
雪華懺悔心中ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 一片一文灰散る如く 薄霞 時は降り積もる 毀れる躰はああ何処で 朽ちゆくのでしょう 蠢く私の不浄の指は 毒の絲吐いて女郎蜘蛛 縛られた過去の亡霊と 人肌を縊る 綺麗事ほどお笑い種の 表を越えて渡りませ 本当は 悪いお人で あらしゃりますか 愚か恋しや 痴人の愛の 果て無き情け縺れ 堕ちては外道 縋れど地獄 のぼる気も失せ蜘蛛の糸 如夜叉燃しませ 戀の恨道 引き返せぬのならば 覚悟の腹はいざ 抜く鞘ひらひら段平翳して 刺青の薫り墨染めの桜 漆の闇へと隠しつつ はるかに 愛する痛みなら 膿み尽くしたでしょう 見上げる宵には裸木の骨 生きれど女は月髑髏 白珠の下腹満ちるたび 生まれ出づる死よ 朝日を知らぬ赤子のように 血肉包まれ眠りませ 本当に 可哀いお人で あらしゃりますね いのち愛しや 賽の河原の 石積み遊び憫れ 通るは百鬼 罅ぜる鬼灯 転ぶ間もなく針の山 女夜叉抱きませ 懺悔野ざらし 二度と帰らせまいと 占う吉凶は 剥ぐ爪はらはら花弁数えて 怖いお人で あらしゃりますか いのち惜しかろ 飲み乾す咽に 爛れる情の苦し 秘すれば仏 焼かれて般若 崩れゆくほど麗しや 女夜叉抱きませ 夢の通い路 二度と戻れぬように 踏み出した足首 舞う雪はらはら六花に埋もれて 愚か恋しや 痴人の愛の 果て無き情け縺れ 堕ちては外道 縋れど地獄 のぼる気も失せ蜘蛛の糸 如夜叉燃しませ 戀の恨道 引き返せぬのならば 覚悟の腹はいざ 抜く鞘ひらひら段平翳して | |
絶叫哲学ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 絶叫 喉ヲアケテ モット喚キタマエ 絶唱 歌ウヨリカ ズットイイ声ダワ 擬音操ル 詩人ノ君ト 絶頂 音ヲ立テテ グット響キ合ウノ 絶望 奏デルヨニ キット純粋ダワ キレイナ指ハ ピアノデ殉死 何カ意味アル生キ方シタラ 意味無イノカシラ ハニー 浮世ハ徒然 ワタシダダイスト 夢モ刺激モ気軽ニ買エル 小サナ富デ デモワタシハ喘ギタイノ 戒厳令敷イタ国ノ 抑圧サレテク芸術家ミタイニ 絶叫 拳アゲテ モット壊シタマエ 絶笑 微笑ムヨリ ズットイイ顔ダワ 亀裂ダラケノ 偽善ノマスク ドンナ男(ヒト)ニモ好カレル事ガ 理想ナノカシラ マミィー 最強ロマンス アノ娘ヒロイズム 愛モ正義モ気易ク売レル オイクラデモ デモワタシハ抗イタイ 反勢力消エタ街ノ 地下室ニ隠ル叛逆者ミタイニ 皆ガ讃エル才能アレバ 成レルノカシラ英雄(ヒーロー) 完全無敵ノ和平フィロソフィー 人ハ絆デツナガッテルト 信ジテルノ ソウネ誰モ叫バナイワ 何カ意味アル生キ方シタラ 意味無イノカシラ ハニー 浮世ハ徒然 フタリダダイスト 夢モ刺激モ気軽ニ買エル 小サナ富デ デモワタシハ喘ギタイノ 戒厳令敷イタ国ノ 去勢サレソウナ革命家ミタイニ |
絶國TEMPESTALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 轟け 雲を裂いて 耀け 嘆きのテンペスト この世をただ照らすのは 雷神撃つ光の矢 闇は頽れて重なり合う 月を犯しながら 幾万の夜が過ぎ 王の裳裾はわれを抱かん 人が生まれながら 抱えた罪は十 勾玉に繋げこの首飾る われは視よう 来る未來(とき)を 水晶の眼癈(し)いても 舞い散れ 死せる星辰(ほし)よ こぼれる 嵐ケ丘に 吹きすさぶ風を超えて わが魂(こころ)を運びたまえ 轟け 空を裂いて 乱れよ 怒りのテンペスト 地上をはや嘗めるのは 鬼神が曳く焔影 滅亡の緋い陽炎立ち 胸を卍に切り 薔薇の根を植えん たれを戀うると望むのなら 棘に絡められ 手も足も磔く なおも生きんと血潮巡るごと われは眠る 来る夢に いつか君に逢わんと さざめく 銀の雨よ この身を 嵐ケ淵へ 砕かれる波の間に間 わが叫びを沈めたまえ 轟け 穹窿突き 輝け 祈りのテンペスト 地上満つる清らかに 龍神吐く流涎の 天を映して水鏡揺れ 舞い飛べ 生きる星辰よ こぼれる 嵐ケ丘に 吹きすさぶ風を超えて わが魂を運びたまえ 轟け 雲を裂いて 耀け 嘆きのテンペスト この世をいま照らすのは 雷神撃つ光の矢 闇は美しく雪崩るだろう |
絶途、新世界ヘALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | ボロボロの旗を掲げ ココロに錦を飾る どんなに汚れても 先へ進んで行く カタカタと骨を鳴らし 歓喜(よろこび)の歌を吠えよ 生きるか死ぬかなど くだらない問題 鎖も口輪も 外した僕たちは 尾を振る飼主(あいて)を 持たない猛犬さ ギリギリの崖を渡る 乾いた包帯靡く 道程風任せ 微笑み撫でさせて 弱さは 腐った優しさ抱きしめる 強さを授けよ 眠れる勇者の血 常に君をみつめてた赤の他人 影を落とす節穴の目を瞠き 追う生者 ボロボロの旗を掲げ ココロに錦を飾る カタカタと骨を鳴らし 歓喜の歌を吠えよ ギリギリの崖を渡る 乾いた包帯靡く 道程風任せ 終わりを超えてゆけ 積もった枯れ葉も 再び吹き上がる 土には還らぬ 尊き意思の砂礫 遠い彼方を決めるのは奴らじゃない 瓦礫の海踏みしだく裸足のまま 僕らは やがて 目覚め あおう 新世界で |
薔薇架刑ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | もしもわたしが 仄蒼き薔薇(そうび)なら 肉体(からだ)は綻ぶ花でしょう 添い寝する駒鳥たち 刺で抱きしめ 甘き蜜を引きかえに 生き血を注がせ赤く赤く 月を浴びて燦燦と 盛りの刻を立ち止まらせて 祈りのように 呪いのように 開いた花唇の奥底で唄う そうまでもして 咲き誇るのかと 問うなかれ もしもわたしが 野に咲いた薔薇なら 心は蠢くその根でしょう 土深くに亡骸を 幾つ数えて 闇に染みし濁る夜露 貧り尽くし吸い尽くして 朱い茎を昇りつめ 光の在処 探りつづける 天女のように 獣のように 堕ちていく場処は墓穴と知れど それほどまでに 愛したいのかと 問うなかれ 枝を巡り 葉を滲ませ 自らの身を架刑とせん 月に潜み煌煌と わたしは薔薇でわたしは女 呪いのように 祈りのように 秘する想いは薫りつつ爛れ そうしてなおも 生きてゆくのかと 問いながら | |
大正撫子モダンガールALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 黒い繭のように 結い上げた髪を 最初に切った 断髪の 君よ 床に散らばった 重たい柵み 二度と縛られず 自由を旅する 凜と香る 姫撫子 内に秘めし 熱き想い その瞳(め)が 見た夢の先 このわたしの今が在る Our name is GIRL 時代(とき)を超えて 声高に叫ぶ 気丈な女性に 憧れるけれど モダンに学ぼう 小粋な可憐さ 強さは その中 凜と生きる 姫撫子 緋色の帯 解かれた恋 その心の 切なさを もうわたしも知っている You and I are girls 懐かし友 凜と香る 姫撫子 内に秘めし 熱き想い その眼差し 見つめてた 未来にいるこのわたし Our name is GIRL 時代を超えて |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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胎内ヒトガタ遊戯ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 手首足首 落として 曲がる腕膝 剥がして 頸と頭を 離して 月の転がる匣の中に 敷き詰める 閉ざさぬ眼球(ひとみ) 映したのは 僕にはけして見えぬ何か いつもと変わらず妬ましく その子を少し憎みました ああ何故あなたは 僕にほんとの痛み 教えてくれなかったの 母さん 床に広がる真っ赤な海と おんなじように 涙の粒も熱いのですか 性はどっちに向かうの 雄も雌にも成りたくない 成れはしない 微笑み行き交う人たちは 僕にはけして知らぬ誰か また今日も人形を抱いて 気づけば壊しているのです 床に広がる真っ赤な海と おんなじように 涙の粒も熱いのですか 性はどっちに向かうの 雄も雌にも成りたくない 成れはしない 微笑み行き交う人たちは 僕にはけして知らぬ誰か また今日も人形を抱いて 気づけば壊しているのです ああ何故あなたは 僕にひとつの愛も 授けてくれなかったの 母さん 胸に溜まった真っ赤な膿に 息を詰まらせ あなたのなかへ 戻してください |
寶島ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 窓を燃やす 夕日の朱は胸に つつんで心臓 かがやく紅玉 航路は果てしない夢のように どこまでも続き 酔いに戻す 西へ東へ 北へ南へ 長い日々をひとり生きて 探すのはこの指に 掴めないもの 床を濡らす 月光の青は皮膚に うごめく斑猫 わずらう貴腐病 希望と絶望織りなす地図 水晶砕いた破片の先 空へ山河へ 海へ荒野へ 長い日々をひとり歩き 探すのはこの足が 踏み込めぬ場所 |
魂ノ代ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 憶えてるよな 忘れてるよな ココはどこ 桃いろの まん丸い 部屋のなか 満ちてきたよな 満たされたよな つながってる 鹿ノ子帯 目を覚ます お稚児さん わたしは何で 産まれるのか このまま玉で いたいけれど すてきなことが 待ってるのかな 忘れたくない 憶えていたい 苦しい も 楽しい も 哀しい も 嬉しい も わたしはまたも 産まれてゆく そしても一度 くり返すの すてきなことね それってきっと 精一杯に 声あげ泣こう |
タンゴ ダダALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Arika Takarano | 革張りの寝椅子(カウチ) 裸の背に貼付く ただ一点を見つめ 死人のポーズ 紫の烟り纏う その眼差しは 乾いた砂のように どこまでも私を沈める 行き場のない 哀しみたちが今 重なり合い踊りだすのは 情熱のタンゴなの 燃え尽きるまで接吻を 交わしましょう 支那扇あおぐ 黄昏のバルコンで 宵闇待つ肌に 白昼夢の心を添えて 失うこと 分かっているのなら やさしい手で殺してみてよ この恋を ひと思い 鮮やかな熱い血が まだ流れるうち 行き場のない 悦びたちが今 重なり合い踊ってるのは 情熱のタンゴなの 息絶えるまで抱擁を つづけましょう 失うこと 分かってしまうから 女の手は壊していくの また愛を 人生を 甘い声で愛しい名を 囁きながら |
堕天國宣戦ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 留まる者 愚かなりし はらりひらり指に触れた 黒い翼の 一片 君がひとつの物語なら まだいくらでも書き換えられる 血のインクは乾かない 誰も知らない本当の僕ら 荒れた世界 変えるのは 追い求めたのは ちっぽけな幸福 なんかじゃない 戦え 轟く鼓動を合図に 意のまま進めば 行く先 果てない 抗え のたうち幾度と破れど 刻もう 纏った傷跡に夢を 埋もれそうな今日の記憶 繋げるために 明日へ 僕らは神の造り賜うた 失敗作のただ美しい 弱さを抱く人形か だけど心は 天も奈落も 超えて胸に たどり着く 満ち足りるのは いつか目を閉ざす時だけでいい 戦え 交わる叫びは宣誓 合わせる力は 愛より尊い 奪わん 最後の止めを刺す剣 掲げよう すべてを突き抜く切尖 そこに集い充ちる光 育まれゆく 希望を 悟らん 轟く鼓動が教える 生きるということ 命というもの 闘え のたうち幾度と破れど 信じて 未知なる己の強さを 刻もう 纏った傷跡に夢を! 護らん 最後の止めを刺す剣 奪わん 最後にこの手が持つもの 掲げよう すべてを突き抜く切尖 そして集い充ちる光 身体に浴びて はらり ひらり指はやがて 白い翼の 一片 訪なうもの 静かなりし |
DaphneALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 春まだ浅き 黄昏の 冷たく棚引く 風の底に 密かにダフネの 香り嗅ぐ 行く手に穿たれし わが奈落を 閉ざすように 塞ぐように 甘く纏いつき あなたへと 転がりゆく 心を放てと 逢いに行っても いいですか 月影籠もる闇へ この身が抱くのが 荊でも ああ恋は 傷つくことを恐れぬ 静かにダフネは 朽ちるだろう 乙女の最後の 季節のように 幸福と哀しみの 狭間 私は佇み ただあなたの 髪を撫で 眠りにつく日 待ちわびる | |
堕落論ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 間違いだらけの バイブルを開いたように ときどき人生は 理由もなく憂鬱になる 平穏は ビロオドの柩みたいで このままじゃ埋もれそう あせっちゃって わめいちゃって 何でも放り投げて 遊んじゃって 終わっちゃって 自分に言い聞かせる ねえこんな日も きっと大切だって らくがきだらけの バンビの日記帳に 並んだ アイノコトバ 紛いものの星みたいね しあわせに掟があるなら それに気づいちゃいけない事 はしゃいじゃって ふざけちゃって でも何かおかしくて 恋しちゃって ふられちゃって とつぜん悟ったわ いつもあたし ぜったい本気が足りない あせっちゃって わめいちゃって 部屋中散らかって 疲れちゃって 眠っちゃって ステキなあしたを 夢見るのも きっと才能だわ もう はしゃいじゃって ふざけちゃって 何かが見えてきて まあいいっかって 立ち直って なんだかね 単純なの でも新しいあたしに これで会えるの | |
誰ソ彼パピヨン回廊ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 灯しましょう パピヨンの 夜に羽ばたく翅を 唯一の 道標に その爪先 あと一歩 進めますか どちらへ 見えない前 見ぬ後ろ 選ぶのは此処で あなた お急ぎにならず 考えあそばし 抱きしめて温めて 未も睡りつづける 幸せの繭たちを 傷ついて傷つけて 零してきた涙の 数だけ綺麗な 命が羽化する 幻(ゆめ)と現の狭間 開く扉の鍵は もうとっくにお持ちね 床のうえに 散らばった 星の欠片 花片 赤い魂 青い記憶 生なる日々は紫 沈みゆく刻も 煌めくものです 舞いあがれ その幽体(からだ) 耀く鱗粉(ひかり)浴びて 黄昏の向こう側 追いかけて 引き寄せて 次の世界を創る やさしい思い出を いくつも重ねて 積み上げては壊して なんども生まれ変わる 誰でもない誰かに 灯しましょう パピヨンの 夜に羽ばたく翅を 唯一の 道標に 夢見ませ ひたすらに 今 生きているという 唯一の 真実(まこと)を 抱きしめて 胸深く そっと息を潜めた 歓びの繭たちは 傷ついて傷つけて 捧げてきた涙の 数だけ美しい あなたに目覚める 幻と現の狭間 閉じた扉の鍵 もうわたしへお返し |
小さき者への贖罪の為のソナタALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | もし君が立つ 足下が崖なら 飛び降りるべきは 私の方で 翼などもう 疾うに失くしたから 天へと昇れる術を 持たないだけで だけど羽よりも そして誰よりも いまの君をそっと抱ける 腕を持っている 苦しみを怺え 悲しみを越えて それでも頽れたなら 地上で砕けた 星のように燃える 行き場なき希望の 帰る空を 何度でも捧げよう 君が覗いた闇の 深い底を 目に映す者は 私だけでいい だからこうして 夜に歌いかける すべてを呑み込む 虚無が目覚めぬように どんな言葉なら そして祈りなら その心の奥に触れる 響きとなるだろう 愚かさを知って 愛しさを分かち 過ちに躓けど 許される明日を 願って立ち進む 穢れなき戦いの どうして君を 独りにできるだろう 生きてきた意味を 生きてゆく理由を 命の血へと流れる 遠き人々の 想いが綴るのを いつの日か読み取らん 愛よりも深く 罪よりも重く 積み重なってゆく時 もう誰も何も 君を引き裂けない 世界照らす輝きを 私たちは 静かにそばにいる | |
Cheri CheriALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | ラビアンローズなんて まだまだ遠いけど あなたがくれるベエゼは 薔薇色なの 呪いの魔法が みるみる解けるように わたしは綺麗に 微笑(わら)えるようになる Cheri Cheri 銀のナイフ ずっとずっとお守りだった 不実の果実がなる ジャングル Cheri Cheri もうひとりに きっときっと戻さないで あなたが好き ジュテームおしえて 自由はあふれて みんな木の葉みたい ひとりじゃ行き場所さえ 決められない あなたとわたしを 籠に閉じ込めて 日がな一日絵を描く ステキナミライ Cheri Cheri 胸の小鳥 ずっとずっと鳴きっぱなし ふらちな不眠症の ラビリンス Cheri Cheri だけど強く ぎゅっとぎゅっと抱きしめられ ゼンマイねじ 壊れちゃいそう Cheri Cheri 銀のナイフ ずっとずっとお守りだった 不実の果実がなる ジャングル ほんとに欲しいものは この世にふたつだけ あなたの瞳 ジュテーム見つめて | |
血の断章ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 鳩の血のいろ 似合う雪の首 接吻(ベエゼ)より甘い あなたの牙の痕 少女のときから 待ち続けていた 小さな悪夢 つなぎつむぎあわせながら 棘を手折る優雅な指で わたし弔われて眠り 月の柩で目覚めた ただあなたを愛するため 人はこころを 胸の奥隠すけど 宝石匣で わたしは育てるの 永すぎる魔冬 哀しみ抱えた あなたの腕に 放たれ輝けるように 誰も願う 永遠の愛は 初めからここにしかない だから貴いと知るほど ただあなただけ崇める 愛おしい お父様 わたしを 抱いて 蕾散らす懺悔の爪に わたし抉り取られ睡り 薔薇の柩で叶わぬ ただ馨しい死を夢む 無垢なる無為なる 真紅の真白き花嫁 さよなら遠い刻 | |
Chu ChuALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | ある日 目覚めたときに 胸の奥で かすかな痛みとともに あなたを思う Sha La La La 窓で 光たちが 踊っているよ どんな朝より キラキラすべてが 綺麗だと 感じる あなたのことこんなに 好きだなんて 気づいたら もうじっと してられない Chu Chu Chu Chu 小鳥が 私の耳に 愛をうたうよ 服を着ながら とつぜん なみだが こぼれた 一粒だけ Sha La La La みんな 女の子は 生まれる前 可愛い天使だったこと 秘かに思い出す こんなとき Chu Chu Chu Chu あなた 頬に胸に キスを送るわ どんな夜より やさしい夢をあげたいのよ ああ今すぐ | |
鎮魂頌ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 愛する者を 守りぬくため 僕らは命を 投げ出せるだろうか この手に握る 平和という名の 剣をかざして 戦うのだろうか 生まれくる前の我 それは今ここに 眠る英霊か 真白き鳩が 舞い降りるたび さわぐ梢の間 真昼の月 迷える小径 たどりついた地で 遠い兄のような 声を聞く ああ君 我の代わり生きよと 頭を垂れて 祈りつづける 老いし人の背に ゆらいだ陽炎 終わりなき悲しみを 包み抱くのは 誰が眼差しか 蝉時雨だけが 降り注ぐ日の まばゆい空の 青さが染みる さまよう心 呼び戻した地に 優しい姉のような 唄を聞く ああ君 死にたもうことなかれと 真白き鳩が 飛び立ってゆく 翼の先の 光に向かい 忘れることなき 涙の川の 果てない流れを 人は渡り 生きる果敢なさ 生きる尊さを 巡る時のなか 僕らは知る 迷える小径 たどりついた地で 遠い兄のような 声を聞く ああ君よ 己がため強くあれ | |
月夜のピエレットALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 曇りかけた 空を見上げ 夜の息の 冷たさに 手を伸ばせば あなたがいた 昨日さえも 遠くなるの あなたの夢まで 出掛けてゆきたい パラソル回して 銀色影絵の つなわたり 恋の径 あなたの窓辺にそっと腰かけて おやすみの投げキッス 明日 逢いに来てね まだふたりは 見つめるたび 恋におちる季節でも 雪のときも嵐もある ずっと 駆けてゆけるかしら 離れてるだけで 泣きたくなるから 月夜のピエレット 瑠璃色螺子巻 くりかえすセレナアデ あなたのこころに 音符の星たち きらきらと降りつもる 明日 きっと晴れよ パラソル回して 銀色影絵の つなわたり 恋の径 小さな不安はうずめてしまおう ゆらゆらと踊るように 生きていたい 月夜のピエレット 瑠璃色螺子巻 くりかえすセレナアデ あなたのこころに 音符の星たち きらきらと降りつもる 明日 きっと晴れよ |
帝都乙女決死隊ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | いざ進め 花散らし われらは 乙女戦士 立ち向かう 夕日より 紅燃ゆ この頬を見よ 先立つ不幸を お許しください 手を付く畳は 青く薫り 我を培った 大和の魂 先祖の遺影に 最後の敬礼を 誰を護る何時(いつ)を守る 人は天命に 戦い続けるのだ 悪の為でなく いざ翔ばん 白鳥よ 私は 乙女剣士 羽ばたける 翼こそ 捕らわれない 唯一の自由 女と生まれ 優しきを知り 愛を生む身なれど このまま何もせずに 老いるは死ぬより辛いのです 乳呑み子に飲ます 乳はこの血潮 戻らずも母は お前の中 祖国背負い立つ 強い子に育て 螢になり星になり 見守らん すべて捨てるわけではない 巡りゆく命 明日に在る平和が 無駄にならぬよう いざ進め 帝都行く 私は乙女兵士 舞い落ちる 雪よりも まだ真白く 輝く胸 ああ君に会い 頂いた日々 美しき思い出 それでもこれが定め 留まることはできないのです いざ進め 花散らし われらは 乙女戦士 立ち向かう 夕日より 紅燃ゆ この頬見よ いざ翔ばん 白鳥よ 私は 乙女剣士 羽ばたける 翼こそ 捕らわれない 唯一の自由 女に生まれ 喜びを知り 愛を産む身なれば このまま微笑のまま 赴くことができるのです |
地球でALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 天映す 水面 輝く緑 巡る風 雨の恵み 受けて 大地を 踏みしめる 世界の何処にいる 僕も君も 肌の下 流れている 静かな川は あたたかい 永い時をつなぎ 繰り返した先の 誰もがそこに立つ 生きよう 生きとし生ける人間 ともに 出会うことなく行き過ぎても 同じ星 喜びも涙もある 愛を持たない場所はない だけど僕にあって 君にないのは 自由 遠いその国では 生きて 生まれてきた君よ ともに 触れ合うことは出来なくとも 生きよう 生きとし生ける人間 ともに 出会うことなく行き過ぎても 同じ星 |
天気晴朗ナレドモ波高シALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 本日 晴朗 藍色の 大空は 海に落ち 揺れる やがて波高し 行け 行け 出陣 声援を 送る 人生の 海原で けして独りでは ないとわかるよう 奮え 奮え 君へと 前途は 眩しい 舵を取れ 風に乗れ この心 発艦 巡り巡る 時代に ひとりひとり生まれて 出逢い別れ 運命は おのが 選び取るもの 走り抜ける 波間は 月も日にも 輝く どこまでも進め 後退ることなく 遠き人は立つ 息吹持ち 傍らに 引き継ぐ この血へ 薫陶授けて 奮え 奮え 自分へ 前途は 険しい 暗い雲 黒い影 蹴散らせよ 突撃 戦争(いくさ)知らぬ ぼくらも 生きることは 戦い 持てる 智恵と勇気は 助けられる 幸運 守るものは 気高い 平和という 生きもの 飼い慣らすなかれ 尊びつづけよ 高く舞え 神風を 背に受け 吶喊 戦争知らぬ ぼくらは 生きることが 闘い 持てる 智恵と勇気に 導びかれよ 勝運 たとえ 倒れ伏しても 天を仰ぎ 目覚めん そこには見護る 光が差すだろう 次の代に 伝えよう 変わらぬ 大和魂強しと 見ぬ同胞(とも)たちへ |
天譴と超克ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 空を裂き走る閃光の矢は 天の放った慰みとなろう 瞬く瞼に 真実(ほんとう)の光景を 映さぬまま 交わされ流れる 哀れみと涙に 何が宿る 傷付いていない足 大地を駆けてゆく 差し伸べるための腕 まだ誰かへと届く このみにくい世に生まれたことを いつか残れる誇りとするため 己は己であり 群れの中でも 迷うことなかれ君 流れに逆らえども 人類(ひと)が現れる遥かなる過去 死んだ星の光がいま墜ちる 海山森と風と 共に目覚めた 言葉も歌も持たぬ 原始(はじまり)の時のように 恐れなき静か 美しい世界の黎明 合唱のように 唱えられる愛の 薄ら寒さ 人は誤った 生き物ではないと 言い切れるのか 守られるための盾 それだけでは足りず 殺戮のための武器 両方抱えている このみにくい世で出逢えたことを 未来に向けた祈りとするなら 我らは我らであり 孤独の果ても 忘ることなかれ君 明日は遠くにあれど 空を裂き走る閃光の矢が 天の放った怒りとなろうと 闇を持たぬ宇宙の その片隅で めくるめく滅亡は 終わりの時ではなく すべての最初(はじまり) 美しい世界の再来 このみにくい世に生まれたことを いつか残れる誇りとするため 己は己であり 群れの中でも 迷うことなかれ君 流れに逆らえども 人類(ひと)が現れる遥かなる過去 死んだ星の光がいま墜ちる 海山森と風と 共に目覚めた 言葉も歌も持たぬ 原始(はじまり)の時のように 恐れなき静か 美しい世界の黎明 |
天使に寄すALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 天界は今 はるかなる 湖のように 汚れなきその心を 地上へと 映し出す 目覚めよ 天使 さあ 瞳をあけ 濡れた翼は 月の光に ひらくでしょう 生きとし 生けるもの達の 祈り声は風 命の樹木を揺らして 空をふるわせる時 目覚めよ 天使 さあ 腕をのばし 小さな手のひら 抱えきれない 愛がある 謳えよ 天使 永遠なる調べを いつか翼は 誰かの夢を 抱きしめる 目覚めよ 天使 その 薔薇のえくぼで 絶え間なく流れる 涙を止めるため |
転生離宮へALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 黄昏が 燃えている 炎の鳥が 翔び立つのよ 舞う火の粉 天昇り 生まれたばかりの 星となる 宇宙に抱かれ わたしは眠る 目覚めるはどこ 異郷か知らぬ世界か いつかどこかで あなたに逢える 互いの記憶 そっと結んでいて 黄金の 天秤を 掲げた女神 夜を統べる 得るものと 失くすもの どちらも等しく 大事なもの 命を抱え わたしは夢む 想いはつづく 過ぎ去りし日へ 来る日へ 誰もひとつの 物語なの 奇跡が描く 永い神話のような 宇宙に抱かれ わたしは眠る 目覚めるはどこ 異郷か知らぬ世界か いつか再び あなたに逢える 記憶の糸を ずっと繋いでいて | |
天体瑠璃星万華鏡ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | コバルト色の空へ 翼広げて 飛んでみたいと願う 太古より人類(ひと)は 竜のように強く 鳥のように優雅に どこまでも自由に 軽々と遙か高みへ だけど私が飛べるなら ひそやかな蝶がいい 花の香りに誘われて 風に舞う瑠璃楊羽 大切な蜜運び また次の花へと舞う 誰もが遠い目をして 見果てぬ夢を語るわ 折れた羽 繕うことなら できるけど 心が傷ついたら すぐ近くにある 美しいものを見つめて 藍の雲間 瞬く あの星々へ 行ってみたいと思う いつの世も人類は 望み 希望 欲望 時に闇を抱える 深い胸の中は 夜空より輝けるのに ずっと私はここに棲む どこよりも青い星 入り江の町の片隅で 瑠璃ひかる海原(うみ)眺め 愛しさに出会うのを ただ信じ待ちつづける 誰もが俯きながら 囁く未来のはなし 繙かれた神話の おしまいが来ても 恐れたりはしないわ この地に生まれて いまを生きてきたのだから 誰もが青い目をして 見果てぬ夢追いかける 折れた羽 繕うことなら できるから 心が凍えたとき すぐ隣にいる人の ぬくもりを抱きしめて | |
TailorTの変身譚ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 誰もまだ見たことない あなたへと仕立てましょう 首のネクタイ解くように 心つないでる枷を外す お好きな色こそ もっともお似合い 寸法ぴっちり 測ったあとは さあお任せを 銀のハサミが断つ 型紙のない生地 ただひとりの為のテーラー お針子たちが踏む ミシンの音ミュージカル 新人の主役を 待っている マネキンめいた裸へと 仮縫いピン留めて 息も止めて 襟やボタン お顔に映えるように ふたつとない その個性 華やぐデザインを 1ミリも違わず 仕立屋は線を引く 着心地も見た目も極上 誰もが振り返り あなたに見惚れよう ほらまるで 銀幕のスターです 絹糸は縫い閉じる これまでの人生を 熟練の指先 動く 忘れたい記憶も 消してしまいたい過去も 朱子織りの裏地に 仕舞われる 銀のハサミが断つ 魔法のような生地 その一着の為のメゾン お針子たちが踏む ミシンのオートクチュール 新しい衣装で 生まれ変われ でも服を一度脱げば 抜け殻は そのお体 「ご婦人用もございます。テーラーT店主」 | |
deep forestALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | ある日 あなたは森へ行く 誰も棲まない その奥へ きれいな泉 湧き上がり そっと あなたは口づける fu fu‥‥ 晴れることない 霧が溶け 枝は 光を抱きしめる 白や黄いろの 蝶が舞い 花は開いて 実を結ぶ いまわたしは 生きていると感じる 目を閉じても あなたが見えているから 何よりも強く ある日 あなたは森を出る 足跡ひとつ 残さぬよう 泉はいつか 泥の中 朽ちた木の葉が 揺れるよ でもわたしは 生きていると感じる 目を閉じれば あなたに会えることを もう知っているから | |
東方憧憬未見聞録ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 理想の国はどこにある 日の出づる場処その果てに 静かに遙かに夢出づる みんな探している 涙ひとつ落ちることない国 うるおう大地 そよぐは金の稲 極楽鳥の歌を聴いて 香焚き染めた絹震わせながら 梨花の髪に風は舞って いち日が過ぎゆく あしたも同じ 七つの海を行けど けして追いつかない 逃げる蜃気楼 すべてが輝ける黄金の 都に棲むは優し人々 誰もが欲しがった幸福は ぜんぶその島に 生まれていったから 競うように船は行く われ先にと みんな暮らしたい 争いなど起こることない国 よりそう太陽 みのるは金の実 奔馬は駆ける山河巡り 童たちは遊ぶ御伽のなかに 谷の底まで桃源郷 永遠は過ぎよう 真綿のごとく 東の空の彼方 それはまぼろしの楽園 ZIPANGU 原野は夢を見た 金色の 栄えし港 着くは帆船 異国の息吹浴び その島は 溢れる野望を 受け取ってしまった 足早に時は急き 色褪せる 理想の国はどこもない 悲しみの涙がないと よろこびの花は開けない すべてが輝いた黄金の 眠る都の照り射す瓦礫 誰もが欲しがった幸福は ぜんぶその下に 埋もれたというから 地図もなく船は出る 今日もまた |
閉ざされた画室(アトリエ)ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 世界の果てから 見たなら ここが 世界の果てね 曇った 天窓 年老いた画家が 暮らす 室(へや)よ 世界中に あふれる 色という色を 見てきた あなたが 描いた 少女像(わたし)は 画布(キャンバス)のうえで 蒼く 沈み わたしより先に 大人になってく 暖炉を 灯した 夕暮れ 天へと むかうのは 炎 わたしは かじかむ あなたの乾いた 指を つつむ くずおれた灰に おちるのも炎 その胸に 深まる海で 泳ぎを止めた 哀しみの 魚たちの行方 わたしにきかせて ああ 欲しいと思う わたしの眸は 未来を見つめても 輝けないのに あなたは色褪せた 写真の青年の 眸のまま しずかに絵筆は 遠い日を写す その胸の 奥の窓辺で かつて唄った 喜びの 小鳥たちのなかの 最後にわたしを ああ 置いてください |
毒味役ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 燃やすのは恐れ 灯すのは命 痺れる記憶 いま在る現は幻覚か わたしをここまで 育み造った 苦く美味なる 闇 微笑む聖女と 嗤える悪魔が 向かい合う晩餐の 銀燭(あかり)に跪き 今宵も渇く喉に 垂らされる 一滴 人は毒味役 受け皿の肉体 嗅ぎ分けていく 見えぬ行く手を 苦しみ藻掻いても 毒に毒を以て 蝕ばまれながら 舌先触れる 微かな甘さに酔い痴れて 生きることを貪る 果敢ない 心を 築いてきたもの 城壁を巡らせ 眠れる王者と 目醒める奴隷は 寝台と牢獄で 同じ夢 彷徨う 頸元に当てられた 赤金の月の刃 忍ぶ暗殺者 すべて消せばいい 断ち切られても この眼は視よう 甘美なる地獄を 燃やしては焦がれ まだ灯る命 痺れる記憶 いま在る現も幻覚か やがて死が充ちてくる 誰も毒味役 受け皿の肉体 試され選ぶ 見えぬ行く手を 悦び喘ぎつつ 毒に毒を以て 蝕ばまれようと 舌に留まる 僅かな甘さに酔い続け 生きることを貪れ | |
髑髏ヶ城の巫女達は永遠に現世の夢を見るALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 遙か昔 わたしたちが 緋色の翼に抱かれていた 其の記憶 繭に動く蚕のように 紡ぐ白日夢 絹の千早に包み それは未來 祈り以て 暗黒も裂けるほどの 麗しき光景 闇の中か 光なのか 滅亡の影を導く 蹄の音は鳴り 転生せよ 民族の血 山を砕く 河のごとく まだ間に合うだろう 終焉の宴には 日の出づる処に こうしてまた生まれ 翔ぶ術を失くしても魂(こころ)は 尊き時へと舞い戻る 此処で知る生きることの神秘 其の共鳴 畏れなき明日の世など 在りはせぬと 天が穿つ 銀の奈落 月宮殿から届く 交情の矢文 独りでなく一つでない なぜそれを忘れ 孤獨ばかり彩る都 穢れ受けぬ胸に沈む 誰を想う痛みの刀(けん) 捧げることだけが この巫女の軍(いくさ)なり 日の沈む処に 生贄を埋めよう 白い指 朱い骨繋いで 羽撃く代わりにわたしたちを 共に持つ命の強かさ 其の儚さ 哀しみを塞ぐことが できなくとも 日の出づる処に こうしてまた死して 来る夢に帰っては見果てぬ 愛しい時へと舞い上がる 幾度見る生きることの豊饒 其の源 月を背に 聳え建つは髑髏ヶ城 畏れなき 人の世など在りはしない | |
ドリアンヌ嬢の肖像ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | わが名はドリアンヌ わが名はドリアンヌ この世でただ独り 永遠を友として生きる者 この退屈な物語 なぜ貴方は聞こうとする 仮面集う夜会 夜毎薔薇は開く 少女の声で歌う 若いままの私 愛おしきはただ退廃と 尽きもせぬ享楽と 艶やかなる肌 血に濡らす 残虐と幻惑と 刻は 月下に散り 微笑みは常に輝けど 愛することなど 倦み果てて 貴方の瞳に映る姿は 空ろな生き人形 穢れ知らぬ手は 抱くことのできない 夜更けに上るのは 開かずの塔の部屋 壁に掛かる私の肖像画 描かれたその貌だけが また醜く 年老いていく 誰も知りたくない 真実の己を 胸へと塗り込めた 数々の罪を 光は暗闇覆うごと 凄惨に傷ましく 衰えぬ美こそ祝福の 悪の神 わが命 戻る術はいらぬ 虚無から羽化した絶望が 目映く世界を映し出す 貴方の深い瞳に 忘れた心が 甦ろうと 愛おしきはただ退廃の 尽きもせぬ快楽と 厳かなる時間 血に浸す 残酷と幻覚と 今だけを見つめて 涙の先には何もない 愛することなど意味はない それでも 生きているのは 変わらぬ私である為だけ あの絵を断ち切る ナイフなど持たずに | |
小夜啼鳥(ナイチンゲール)ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | あなたから 愛をついばむほど 哀しい夢 さえずる小鳥 私は 知らない名前を あなたが呼んだの 私 眠るふりして 窓を見る その腕が 夜ごと私の籠 空はもう 広すぎて飛べやしない あなたは冷たい 茨の棘なの いつも私を抱いて 微笑うだけ | |
亡骸の女ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | どこまでも続く園 繚乱噎せる花の蜜 わたしは蝶と生まれ 余すことなく 甘受する幸福の 一瞬が永遠だった 気づけば床に倒れ 白い天井を見てた 溺れてく人のように 手を伸ばして口を開け この声を失くすだろう あなたの名前をもう呼べない 幻は鮮らかに 指にいまも触れるのに 聳え建つは楼閣 酔郷巡って回廊 わたしは巫女と生まれ 億の夢を授かり舞う 悦びの戯欷は 償いだった 見えない砂が落ちる 崩れるすべての時 埋もれる人のように 諦めて目蓋を閉じ ああ言葉も葬られ あなたの名前ももう知らない 幻は跡形もなく 瞳には虚ばかり 気づけば床に倒れ 白い天井を見てた 溺れてく人のように 手を伸ばして口を開け この声を失くすだろう あなたの名前をもう呼べない 幻を恋いながら 亡骸のまま生きようか 朽ちもせず焼かれもせず 醜くも美しい わたし | |
名なしの森ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 一年中咲き乱れる 薔薇の園で暮らせたなら わたしたちだって 少しも変わらずに 時をのぼって行けるかしら 物を言わぬ庭師のように 土に乾いた指で 美しいものだけを造り出す 春の甘い黄昏にも 凍える冬のベッドにも いつも同じ夢が降りて でも感じる心はもう違うのでしょう 失くせるもの譲れぬもの 選びとっては 寂しさと諦め 植え込むだけなら 何処にあるかわからぬ お城を探しつづけるの きっと辿りつけると からだ中泥だらけにして 涙と溜め息とで 来た道は沼地に変わって 後戻りはできないから ずっと手を引いて 鏡のように静まった 闇夜の水面を覗けば わたしたちの望むものの すべてがきらびやかに 手招きしている その向こうに行くというの? 何もかも捨て まやかしに飛び込むほど 弱くはない 何処にあるかわからぬ お城を探しつづけるの けして辿りつけずに 胸が血だらけになっても うろつく獣たちを怖れない 行けるところまで いつか気づく それは目には 見えないものだと 其処にあるかわからぬ 明日を探しつづけるの きっと辿りつけると からだ中傷だらけにして さまよう獣たちの姿が 自分と知っても 哀れまないで 本当のふたり まだ生まれてない | |
南無地獄大菩薩ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 彼岸の曼珠沙華 境界隔てよ焔坂 足元掬うは 泥濘るむ泥か盛る花か 生きようとした 伸し掛かるほどに業重く 救われたいと 思うたびにこの身は沈む 蠢く一寸先より いま此処 逃げども行けども昇れど転がる 嗚呼われ地獄 燃える腕 の抱擁 場末の毒罌粟 滴る露は恋の腐臭 五臓に沁みるは 苦汁の血反吐か甘蜜か 愛そうとした 爛れてゆくまで欲深く 赦されようと すがるたびにこの身が果てる 無常の 闇こそ溢れる極彩 追えども行けども塗れて堕ちれば 嗚呼南無地獄 笑む菩薩の掌上 蠢く一寸先より いま此処 逃げども行けども昇れど転がる 嗚呼わが地獄 凍える舌の接吻 無常の 闇こそ溢れる極彩 追えども行けども塗れて堕ちれば 嗚呼南無地獄 笑む菩薩の掌上 | |
ナルシス・ノワールALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | あなたは兄さまの友達 白い頬をした少年 わたし憧れていたの たとえどんなに邪魔にされても 茨の庭を追いかけたけれど あなたの瞳にはいつも兄さまが 映ってた 扉の陰から抱き合うふたりをはじめて見たとき とても綺麗で胸が騒いだ ナルシス・ノワール 何も知らぬ少女の日の初恋よ ナルシス・ノワール 今もあまいあなたの声が聞こえる ある日兄さまは家を出て あなたも二度と来なかった 母さまは嘆き悲しみ 家には灯もともらない 大人になるまで知らずにいたわ 町外れの湖にふたりは 沈んだと 神に背いた愛の報いだと 人々は囁くけど わたしは目を閉じるだけ ナルシス・ノワール 湖のほとり そっと咲いた水仙は ナルシス・ノワール ああどんなにあやしく香ったでしょう ナルシス・ノワール あれからわたし どんな男も愛せない ナルシス・ノワール 今も変わらぬ あなたの姿が見える ナルシス・ノワール 何も知らぬ 少女の日の初恋よ ナルシス・ノワール 今もあまいあなたの声が聞こえる | |
21世紀新青年ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 鈍色眼鏡 曇り硝子 磨いて君が覗いた 未來のメガロポリスの街 今日も僕は歩いてく 革のブーツの踵鳴らす アスファルト奏でるビート どこかいつかの君の耳に 送ろう 僕の音楽 影を曳き踊った 地下道のアダムたち 世界の始めから同じ 闇に 聳えた文明は まるで書き割り舞台の様さ 月と太陽貼り付けよう 求めて止まぬのは いつの世も変わらない 飛ばせ 空想の 機械仕掛けの羽広げ 回せ 螺子巻きを 人は自在な自動人形オートマタ 次の角曲がり 建設途中の理想郷ユートピアへ 手を貸しに行こう 視えないものを視せないように クリアを装う現代さ 最初から穢れたものなど けして在りはしないのに 螺旋状の記憶が 眼の奥で立ちのぼる 走れ 蒸気列車 時空という線路の上 廻せ 歯車を イカれた科学者のように 遙か もうひとつの 過去へと明日へと旅をしよう 今を創るため 飛ばせ 空想の 機械仕掛けの羽広げ 外せ 撥条を 人は自由な自動人形 次の角曲がり 完成間近の理想郷で 僕等は 出逢おう |
日曜日のシエスタALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | まぶしい 木漏れ日の下で スヤスヤ あなたは午睡(ひるね)してる 甘い 甘い 甘い キスを あげましょう 頬を 頬を つねったり 起こそうかな 恋って毒キノコみたい 見た目は華やかで 胸が苦しい ひとりで 残された気分 寝顔は なんて幸せそうなの そばに そばに いてもいつも 不安よ どんな どんな 夢を追っているの? 恋って しゃぼん玉みたい うっとりして ほんのはずみで割れる Mon amour fait la sieste.(私の愛は今休息しています) Mon amour fait la sieste. 甘い 甘い 甘い キスを あげましょう どこに どこに 今あなた いるのかな 恋って そう迷路みたい どうしても 通れない道がある Mon amour fait la sieste. Mon amour fait la sieste. | |
日本弥栄ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 腕を高く挙げて 富士の山のように みなさんご一緒に さぁ弥栄三唱 顰めっ面ばかりでは 悪かろう お天道様に 頬 桜ほころばせ 笑う門 また福来たる 伸び過ぎなほど 背伸びしてるうち 見合う自分へと 華麗なる変身を 遂げるかも 天晴れ必勝 滝を登る鯉 龍となる如く きっと手柄立てて 錦飾る故郷 達者な父母と あぁ弥栄三唱 未来のその声を 過去のいまに 送っておくれ 勝ち負けの結果より 遣り遂げた事を 讃えよう 誉れあれ幸あれと 褒めそやせ 子は育つもの 軒には蝙蝠 吉兆 験担ぎ 肩も高く挙げて 天に届くように みなさんご一緒に さぁ弥栄斉唱 晴朗の空へと 風に乗って昇れ 言の葉 われわれが生かされ 生活するだけで 栄えある場所となれ あぁ弥栄日本 腕を高く挙げて 富士の山のように ご先祖代々と さぁ弥栄三唱 百年の先にも いまの声を とどろかせよう | |
Nous Deux C'est Pour La VieALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | Loin, il eait une fois Dans la lumiere Une belle chanson Hier, ce n'etait qu'hier J'etait dans tes bras J'ai fait un beau reve Les reves, si doux si certains Je suis avec toi, ici et toujours Personne ne connait cette fleur rouge Qui s'ouvre en grand dans mon coeur Quand tes doigts sur moi decement se posent Et que tu murmures, “Je t'aime” Tant d'amour, tant de passion Comblent mon attente amoureuse Tes yeux sur moi J'en ai besoin Nous deux c'est pour la vie Loin, il eait une fois Dans la lumiere Une belle chanson Hier, ce n'etait qu'hier J'etait dans tes bras J'ai fait un beau reve Les reves, si doux si certains Je suis avec toi, ici et toujours Un jour si quelqu'un te fait du mal Je me ferai cygne blanc Alors mes bras deviendront des ailes Pour te proteger du malheur Tant d'amour, tant de passion Comblent mon attente amoureuse Tes yeux sur moi J'en ai besoin Nous deux c'est pour la vie C'est il y a bien longtemps L'eclat des etoiles Un beau souvenir C'est peut-etre demain Si tu me regardes Je m'en souviendrai Les reves, si doux si certains Je suis avec toi, ici et toujours Loin, il eait une fois Dans la lumiere Une belle chanson Hier, ce n'etait qu'hier J'etait dans tes bras J'ai fait un beau reve Les reves, si doux si certains Je suis avec toi, ici et toujours | |
熱帯性植物園ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | シゲミのなか 重ねる吐息 待ちわびる ここから熱帯 道すじは ミドリの果て まぼろしの蘭 蜜を吸って 光り食んで あたしはあなたを 植えつくす 風は熟れて 草を薙いで 深まる迷路を作り出す 絡む蔦 la la la ナミダは今 汗のしずくに 恋をする いつでも熱帯 渇く間に ルビーの蛇 底なしの沼 皮を剥いで 果実噛んで あなたはあたしを 埋めつくす 息を止めて 幾度死んで それでも終わりはこないから このままで la la la 蜜を嘗めて 光り吐いて あたしは あなたを 撒き散らす 空は堕ちて 幹を裂いて 翳ろう出口を塞いでく 棘を抜いて 疵は満ちて あたしは あなたを孕んでく 息を止めて 幾度死んで それでも 終わりはこないから このままで la la la | |
眠れる城(Drama Version)ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 目覚める前の国で 僕らはいつも 頬を寄せ合いながら 唄った 見知らぬ未来たちが 待っていようと いつか迷わずに 戻って来られるように 小鳥にも授けよう 忘れえぬ 歌のつばさを 優しくて哀しい 気持ちはいつどこで 育っていくのだろう 蒼い芽の中 君だけ抱きしめる 腕は蔓となって そっと絡みついて 離れたくない lalala 果てなくつづく園の 片隅にある この小さな世界で 眠った 摘まれたつぼみ埋める 弔いの土 ふたり掘りながら ぬくもり残してゆこう ただ夢を見ることが これほどに 難しいなら 愛しくて寂しい 心はバラバラに ひび割れ重なって 星のかがやき 君へと差しのべる この手は風になり どんなに遠くても かならず届く lalala | |
眠れる城ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 目覚める前の国で 僕らはいつも 頬を寄せ合いながら 唄った 見知らぬ未来たちが 待っていようと いつか迷わずに 戻って来られるように 小鳥にも授けよう 忘れえぬ 歌のつばさを 優しくて哀しい 気持ちはいつどこで 育っていくのだろう 蒼い芽の中 君だけ抱きしめる 腕は蔓となって そっと絡みついて 離れたくない lalala 果てなくつづく園の 片隅にある この小さな世界で 眠った 摘まれたつぼみ埋める 弔いの土 ふたり掘りながら ぬくもり残してゆこう ただ夢を見ることが これほどに 難しいなら 愛しくて寂しい 心はバラバラに ひび割れ重なって 星のかがやき 君へと差しのべる この手は風になり どんなに遠くても かならず届く lalala 恋しくて哀しい 気持ちはいつどこで 育っていくのだろう 薔薇の根の下 君だけ抱きしめる 力はいつの間に こんなに強くなり 放したくない lalala | |
眠れる豹ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 口脣でたどれば 青い草の匂い 君の汗は秘やかなる 密林の奥に隠って 私のこころを 果てない先へ 誘いつづける 寄せる眉 立てる爪 いま君が求める夢を 狩りに行こう 生け捕ろう 二度と逃げられないように いつだってここに待つ 女のように きっと遠い昔に 君は一匹の豹 しなやかな肩 絹の肌 やさしい傷を付ける牙 私のからだは その記憶を 懐かしくなぞる 立てぬ声 鳴かぬ喉 君を閉じ込めてる檻を 開けに行こう 解き放とう 愛してると言う代わりに その耳に風の歌 そっと注ぎこむ 満ちる空 明ける夜 ずっと君が視ていた悪夢 狩りに行こう 仕留めよう 二度と苦しめられぬよう 立てぬ声 鳴かぬ喉 君を閉じ込めてた檻を 開けに行こう 解き放とう 愛してると言う代わりに 抱きしめた この腕を そっと広げよう | |
NostalgiaALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 道に 灯が ひとつ ひとつ点り 山のふもとに 童話のような汽車が行く 幼い日々へと運ぶのは 草の小舟か森の梟か わたしの名前を呼ぶ声は誰 振り返れば 懐かしい顔が 笑っている 抱えきれない想い こぼれおちて 何も言葉に できない時があるの 夕闇迎える蛍火や ささやき交わす風や木々の音は かつてわたしを愛した人たちの 形見のように やさしさに満ちて いまを 包む 探してた夢は ここにあるわ 小さなわたしが 握りしめてる 指をひらけば 真っ白な花が舞うの 夏が終わったらこの道を ひとりでまた辿って行くでしょう もしも忘れ物があったとしたら それは遠い 昨日までの 儚い わたしの影 | |
ノスフェラトゥALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 目に見える景色なんて もう生きる場処じゃないの なぜならあなたの眼の奥へ わたしは旅をしてる 交わる青い炎が この世界で ただふたつの命となって 舞っているわ エフェメラル 雪のように 人間は出逢うことを 運命と信じるのね たゆたいながら選び取れる 互いの半身なら 混ぜ合う罌栗色の血は 終わりのない 夢魔の痛みを甘く包み 頬に昇る 重ねた青い吐息が この世界の 最後の見果てぬ死となって 留まっている エターナル 星のように エフェメラル 甦る ノスフェラトゥ |
NON-HUMANALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 眩しいのに冥い ここは もうずっと 母さん わたし おなかから 外に出たんだよね 泣いていいか わからない 声あげても 笑えない なぜいつも感じないの まぶたが乾く I wanna be, I wanna be human? どこで 間違えちゃったんだろう ただのいい子で good girl だけど きっと違う 飛び立つ鳥 つばさ選び 産まれてきた わたし何を 授かって ここで 動けない? 空の青さ 教えて 地面を踏む 冷たさも どうして 思い出せない 腕だけ 熱い I wanna be I wanna be human? どこで 交差しちゃったんだろう ちょっと悪い子 bad girl だけど 人間じゃない I wanna be non- human いつか 帰る所 いまは汚れぬ good girl だから きっと叶う 遙か昔 生まれる前 異なる 存在だった 忘れてない おとぎ話 あのまま 生きていたかった 夢の夢の ように I wanna be I wanna be human? どこで 交差しちゃったんだろう もっといい子で good girl わたし人間じゃない I wanna be non- human いつか 孵る卵 I wanna be non- human だから きっと叶う I wanna be non- human いつか 孵す卵 I wanna be non- human 君も人間じゃない |
灰桜ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 千切って幾千 わが心を はらはら舞わせる 桜の花びら 差せども薄紅 積もれば薄墨 砕いて幾萬 この肉体を ぱらぱら零れる 春の夜の霰 凍えた痛みは 裂けて痣となる どうぞおひとりで お出掛けくださいませ 宵闇にけして 振り向くことなきよう 烟って幾筋 わが命よ はらはら舞い飛ぶ 桜の花びら 天に届くまで 寄り添っておくれ 蛇の目傘閉じて 歩いていてください その肩の先に ひとひら留まるまで どうかおひとりで お出掛けくださいませ 夜風の随(まにま)に呼びます 貴方の名を 蛇の目傘閉じて 歩いていてください その肩にそっと ひとひら融け入るまで |
白堊病棟ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 斉藤聡 | まぶたをあけてなお 闇ならば 夢の底に留まりましょう この身覆う白い緞帳に 鮮やかな絵を描く あなたの優しい眼差し 見つめてください この世にたったひとりで 生まれてきた 名もなき魂を 誰かがわたしに そっと触れれば その指があなただと 信じられる強さだけが わたしの真実だから かつて零れた 血の色も無く 戦いの地に萌える草 荒野より冷たいこの胸に 流れ出す哀しみも いつか溶けるのでしょうか 迎えてください この世でいまもひとりで 消え入りそうに 震える魂を 誰かがわたしに 呼びかけるたび その声はあなただと 想い続けられる力だけが 命を満たすの 探してください この世でずっとひとりで 生きることを 覚えた魂を 誰かがわたしを 抱き上げる時 その腕はあなただと 信じて待つ運命だけが わたしのすべての光 |
80秒間世界一周ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | キラ星 掬い取って 君に贈るよ 窓辺にこぼし いつどこかで 会ってもぼくを もう忘れているね 海 空 萌える大地 いまの味方は それがすべてさ 暮らしてきた 場所は小さな 箱庭だったんだ さあ旅立て 気球に乗って まだ見ぬ国を 探しに 道連れは カモメか鷲か 遙か高みを ぼくに教えておくれ 上がれ! 進め! これぞ 真の自由だ 朝 晩 気の向くまま 剣で断ち切る しがらみの縄 葉巻くわえ 重い錨は もう下ろしはしない 帆をあげろ 海賊船で 宝の島を 求めて 先導は 人魚か鮫か 黒い深みに 絡め取られぬように だけど いったい ここは どこなのかしら 砂嵐 列車は走る 幻の駅 行き過ぎ 伴走は 天馬かドラゴン 辿りつきたし 誰も知らない異世界 さあ旅立つ 気球に乗って まだ見ぬ時空 目指して 道連れは 天女か雷神 遙か高みへ ぼくを連れてってくれ 上がれ! 昇れ! 墜ちる!! 蒲団の奈落… |
花と龍ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 待っておくんなさい そこの兄さんよ 惚れた腫れたなら いっときだけ でも彫りたいのさ 牡丹の緋の色 寒桜の紅 枯れぬ心に 毀れた白刃を翳して 生きる不器用さ赦して 浮き世の裏から表を 覗く きらめきは 恋の炎 一叢 素肌を刺すのは 青い鉤爪と 薄墨の鱗 修羅をくぐり 張っておくんなさい さあ丁か半か 夜風はいずこに 靡くとしても 巡り合うことの定めを 愚かな女 無駄にして 孤独の果てに辿り着く 闇へ 踏み出して この末世に 賭けよか 白衣などいらない わたしの背には龍 涙など持たずに あなたの肩で哭く ひととき抱いていて 蘇った空に 再び何処までも 昇ってゆけるから 人は生まれ落ちた瞬間(とき)に 一度きり賽は投げられ 浮き世の底から天へと 毀れた白刃を翳して 生きる不器用さ赦して 浮き世の裏から表を 覗く きらめきは 恋の命 一片 | |
隼の白バラALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | いまは錆び付く 隼の 操縦席に手向けしは 真白きバラ 大輪の 手折られたとて瑞々しく 白雲くぐって 散りし人の 命のよう 幾千万の苦しみ哀しみを葬り その礎に成り立つ 平和という塔 のぼり続けるのならば忘れることなかれ この国を護る英霊 祈りの中で いつも見つめていると 故郷に宛て書く遺書に 滲む文字の 父母上 老いし彼らもとうに亡く 空の彼方で 共にあらん 過ぎゆく時代の先に 生まれ変われるなら いつか記憶は薄れて それは遠い世界の戦の話のように 語られるのだろう でも我々はひとつの大きな魂が 流した血を授けられて 新しい生 明日へ繋ぎつづける 今年もまた静かなる 夏の日が訪れ 気高さと儚さ併せ持つ 花が咲き 強さと誇りを乗せてはばたく 禽が征く この国よ美しくあれ 正義に生きる 人の姿のままに | |
波羅蜜恋華ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 生きるのは 魔の道 巡って 越えて 出逢いしは 運命か 目覚めの地は 真の夢 神話より遠い日々 わたしは炎の鳥 帝(おう)の肩を離れ 紅蓮の空に翔んだ なんて永い旅なの 記憶は砂と舞い いまはあなたの腕 やっと安らぎ覚えても まだ翼を 剣に変え 愛するは 修羅道 くぐって 堕ちて 纏いしは 緋色の棘の鎧 この生身が死の花なら あなたの刀で咲かせて欲しい 優しさと引き替えに 強さを手に入れて 人は闇の先に 有るものを悟りたい わたしも変わってゆく 心の奥底で 音を立てて開く 蓮の莟を感じても 水面に浮く 血の花びら 愛の地上(ち)は 戦国 何故またの世も 翻る 紅い絹羽衣 地獄の火で織られながら あなたに天女の姿 見せる 生きるのは 魔の道 巡って 越えて 鬼になれ女よ 讃え歌え 迦陵頻伽 愛するは 修羅道 くぐって 堕ちて 纏いしは 緋色の棘の鎧 この生身は死の花なの あなたの刀で散らせて欲しい |