somehowcinema staff | cinema staff | 飯田瑞規 | cinema staff | 江口亮・cinema staff | 街灯の明かり 長く伸びた影は 1つずつ数を減らして 肩を丸めて歩き続けた 海の底を進むみたいだ 慌ただしい日々に 置いてけぼりにされて 少しずつ嘘を重ねた。 明日が来るのを待っていたのは 幼いままの僕だった。 歩道橋の上で 曇りがちなその顔で 過ぎていく季節を眺めていた。 華やかな街の片隅で 今静かに終わりを告げた。 忘れたくないな 全てはここから始まろうとしてる。 ひとごみの中に 紛れてしまえば 楽になれるのだろうけど、 それでも僕ら歩き続けた 背を向けてしまわぬように 臆病になり過ぎて 立ち止まるのはやめようよ 遠回りをしても構わないよ。 鮮やかな街の片隅で、今そっと手を差し伸べた。 「生まれ変われるといいね。」 あなたの居ないこの街でも また逢えるような気がしてさ。 行き場のない言葉も 抱えて行けたら。 答えなんてなくとも 踏み出す理由はあって 昨日までの僕らに さよならを言わなくちゃいけないな。いけないな。 今何て言えるかな? 晴れ間が広がってくような こんな気持ちを何て表せられるかな? 華やかな街の片隅で もう一度笑えるように。 「生まれ変われるといいね。」 あなたの居ないこの街でも まだやれるような気がしてさ。 忘れたくないな 全てはここから始まろうとしてる。 |
Boys Will Be Scrapcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 眼前に舞ったのさ ひとりでに動く人形 朝食を放り出して 見つけたのはシークレットコード 健全な番組が 牛耳るゴールデンタイム メディアは嘘の中、点線に沿って走るリニア 遠くに届く可視光線 水辺に彼女の影を見た 街の明かりは消え去って 水辺は彼女の城の様だ 廃物に! 疲れを感じなくなり 完全覚醒状態 暗いなぁ 英語を話すマンタの声 深海の真相さ 朝は来ない |
第12感cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 刹那のひびきも愛しくおもう、海を眺める時間が欲しい 土に潜ったのは僕の第12感なんです 何かわかるー? 吐き気がする程の人から選ばれて ボーイミーツガールがくり返されるだけ そして 回り始める ヤガテ 回リ続ケル なにも変わらないし なにもさわらないし なにもわからないよ イグジットで終わる関係 …言葉もねえな。 プラスとマイナスの性欲で放つDNA あー、こころ、が通るよ 意味が与えられる ひとりワルツを 踊りつづける |
いたちごっこcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 背の高い男が積み木を積んでは倒して、未来の行方を占う。 酒を飲んで飯を食いながら吐き出した。 よそ見してそのままで僕らはいたんだ。 どうしてこの眼は輝きを失った? ギリギリで僕は生かされていた。 啓蒙思想の果ての果ての果て。 このまま明かりを消してしまいたい。 その眼で色のない風景をどうしたい? ぎりぎりで僕は生かされていた。 いたちごっこはもううんざりです。 消えろ、俺の目の前から。早く、消えろ! |
待合室cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 待合室は誰のものでもない。ましてや君は誰のものでもない。 いつの日か返してくれるならば。 僅かな恋心は僕が引き受けてあげよう。 チェックチェックチェック、雨が降って地面が固まるらしい…。 チェックチェックチェック、風が吹いて桶屋が儲かるらしい…。 やあやあやあ、いつの間に噂話は広まった? やあやあやあ、美しい朝焼けの無い街に興味はない! 待合室は湿度を上げていく。その中君はブラウスを着ている。 汽車はもう行ってしまったのにな…。 小さな後悔なら僕が噛み締めてあげるよ。 YES、YES、YES、答えはNO?気にも留めずに「はい、どうぞ」 YES、YES、イエスに祈りたい? こころの中に煩悩を、シェイクシェイクシェイク! 目が回る…。 待合室は誰も居なくなった。それでも僕はじっと座っていた。 いつの日か再会できたのなら、僅かな恋心は僕が引き受けたいな。 今ではその先のことを思い出すのがやっとでした。 |
火傷cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 彼の世界では言葉が意味を持たない。 十字路を通りすぎていく。答えは見つからないままだ。 小説は彼を待つ。 図書館は燃やされて、もう喉は必要ない、それだけ。 彼ら顔を見合わせては、笑うだけ。 この峠を超えていって、何に変わろう? いま、図書館は業火の中。首筋は凍った、それだけ。 彼らは汚れた服を着て笑うだけ。この峠を超えていった今はどこに? 旅の医者目を見開いた。 その火傷は燃え続ける。街は東。 海はもう、すぐそこだ。 |
孤独のルールcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 国道沿いの小さな部屋できみは暮らしていた。 車の音で寝られないのと夜更かしを重ねて。 大人らしく髪を染めたのに気づかない?と僕を責めたね。 僕らはあの日々を忘れてしまうだろう。 それでもこうしてなんとかなってる。 街が変われば人も変わって季節も変わるもの。 孤独のルールを学んだきみはもうあの部屋にいない。 僕らはこれからも迷ってしまうだろう。 それでもいつかは笑い合えるように。 国道沿いの小さな部屋は駐車場になってた。 |
溶けない氷cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | さあ始めよう、パレードを。行進していく動物の群れ達。 その散文を読み上げて、喉を枯らした司会者の彼。 汚れたあなたは西を向いて祈った。 「私は溶けない氷になりたいの」 ..そうして夜(よ)は更ける。 僕だけがまだ立ち尽くし、歳を取っても変わらないまま、 あなたの背中を見続けているだけで。 朝焼け。かざしたその手の先の灯を探そう。 探そう、許しのその意味を、大きな落し物を。 あの坂越えれば、答えに辿り着く。 あの坂下れば、あなたに追いつける。 |
バイタルサインcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 郊外の病院 エントランスにて 夢から醒めぬままの動悸 それは今も隠したまま 知らない振りをして ごまかして 医者は声を失ってた 聴診器づたいに響くオルゴールだ 402号室 飯事の跡 点滴のチューブに繋がっていた 死者の群れが列になるよ 検査で受け取った処方箋 それを飲んで鳴らすベルは、まるで鳥みたいにさえずるモーニングコール 何から始めよう? 診察台の上で産まれた朝 大人がみんな消えてしまった世界だ 手をつなごうよ この病棟に秩序は無い 血液を抜き取って絵を描こう そして誰もいなくなった 聴診器壊れて響くオルゴールだ |
You Equal Mecinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 隣の客が泣いていた。何かで間違いを知って。 僕は君とおんなじさ、今は黙って待っている。 隣の客は帰った。法の下に平等なんだ。 僕は君とおんなじさ。今は黙って聴いていよう。 最短距離はどうだい?カスタムされていく金属の塊にまたがる。 隣の客は笑っていた。何かで正解を聴いて。 明日は今日とおんなじさ、街は僕を知っている。 最長距離はどうだい?培養されている少年少女たちは旅立つ! 明後日彼女か去っていく。待って、今からすぐに替わる! 君は僕を待っている、僕は君を待っている。 理由とか希望とかはいらない、 うるせえ! |
skeletoncinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 僕たちはうまくやれる。僅かな正体を隠したまま、 ついに身体は無くなった。新しい言葉を探しだすために。 きみが居なくなった。変わる街の様相。 代わりはいくらでも、明日になればきっと。 今日はもう、人工呼吸器を外したままで針が落ちるのを観よう。 そしてイギリス映画の結末みたいな眼をするのもよそう。 声が届いたふりをしないで。愛がわかったなんて言わないで。 |
あのスポットライトを私達だけのものにしてcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 君は甘い匂いにつられてやって来た。 覚えたての言葉で挨拶を交わす。 東の空では、宵に月が満ちる。 純白のドレスには沢山の返り血。 響き渡る拍手とカーテンコール。今も。 傀儡の指揮者は宵の月に問うた。 その美しさの謎を解明する為に。 台本を燃やし尽くした灰を被って、嘲笑は歓声に変わっていく。 寄り添った二人は宵の月に誓う。 「あのスポットライトは、私達だけのもの!」 |
unsungcinema staff | cinema staff | 飯田瑞規 | cinema staff | | 微かな音を立てて 病室の窓を四月の風が叩いた 歳を重ねては 譲れない事や 手離せなくなる事もあるでしょうと 屋上から破り捨てたカルテは 今もまだ宙を舞っている 朝がやってくる前に 書き換えてしまいたいな 白衣を着た彼らも 嘆いてばかりはいられない 君がもう何一つ 恐れずにいられるように 冷たい指先で秒針に触れる 少しずつ戻していく 我が子を持てば 残したいものや 聞かせてあげたい歌があるのだと 膝を抱えて 季節は変わっても また此処で始めよう 確かに君は誰かに愛されているよ 痛みだけを取り除こうか 朝がやってくる前に 書き換えてしまいたいな 白衣を着た彼らも 嘆いてばかりはいられない 君がもう何一つ 恐れずにいられるように 大丈夫だよ |
ニトロcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 夏が静まって夜を残すだけ 歩くことをやめ、何故かぼーっとする 錆びついた彫刻が酸性雨に濡らされて こっちを見ている顔がおれにそっくり そろそろ闇がやってくる 昔から続くことに抗ったおれは確実に弱い 明けがたに残された飲みかけのアルコール おれだけが知っている きみの真似をしている 蝉の抜け殻がおれに訴える ざらついた肖像画 冷房の無いこの部屋にぎらぎらと光る感じをおれは知ってる あんな狭い正方形にちょうど音色がきている 涙をこらえる必要なんて無い 明けがたに残された飲みかけのアルコール おれだけが知っている きみの真似をしている 夏が静まって夜を残すだけ 歩くことをやめ 歩くことをはじめ |
竹下通りクラウドサーフcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 街は荒天にも関わらず人で溢れてヤバい。 なのに何故かハイな気分になる。 若いカップル、学生の群れ、軍服の人…。 さながらここはCBGB。どうしたって構わないの? ああ、ごった煮の竹下通り…クラウドサーフしてみたい!! あーイライラしない未来、自分次第。 あーギラギラしたい場合、世界破壊。 もう期待しない期待しない期待しない。 あーまだまだ時間じゃない、いかんいかん。 雨はどんどん強くなって傘も吹き飛ぶ。 ヤバい、なのにどんどんドープな感じになる。 待ち合わせの時刻なんて忘れちゃった。 ここで流れるACDC…マジでイルだ。 あーイライラしない未来、自分次第。 あーギラギラしたい場合、世界破壊。 もう期待しない期待しない期待しない。 あーまだまだ時間じゃない、いかんいかん。 クレープ屋のおっさんがイングウェイだってのは ティーンエイジャー達の都市伝説だった。 ああ…ごった煮の竹下通り…。 クラウドサーフ、1、2、3!! |
熱源cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 「いつかどこかで」「そのうちきっと」を 口癖のように繰り返している 浅い眠りを潜り抜けても そこには同じ天井が待っていた 価値の無い愚痴 意味の無い不安 誰かへの嫉妬 その先の虚無 後悔ばかりで救えない記憶 カルト映画は流れっ放し 騙し騙しのままここまで来てしまった 先を行く人達は何もくれないから 暁の赤色を迎えにいこう どこへでも 集めた憂鬱を冷めたスープと共に捨てろ その場凌ぎの窮屈な嘘や 苦し紛れの言い訳ばかり いつまでたっても信じられぬ自分 分かっていても動けない自分 冷えた身体のまま強くは生きられない すぐに服を着替えて顔を洗って 黄昏のオレンジを迎えにいこう 自分の足で 手に入れた僅かなハッピーエンドをリュックに入れて 誰だって暗闇に怯えている 凍えている それでも想いだけは死神に渡せないのだ いつ生るかは分からないが それでも種は蒔ける そして熱は産まれる 暁の赤色を迎えにいこう どこへでも 集めた憂鬱を冷めたスープと共に捨てろ 誰だって暗闇に怯えている 凍えている それでも想いだけは死神に渡すものか 渡すものか! |
チェンジアップ(Re-Recording)cinema staff | cinema staff | cinema staff | cinema staff | cinema staff | 彼なら今でも 冗談を上手く言うし たまには雨でもいいのさ 彼なら今さら 過去のこと話して どうにか 誰でもいいよ 口をふさいでほしい どうなってしまった? 銃を持って彼に向けた 最悪な形で 嘘をついて 合図を待とう いつかは死ぬのが 怖くなくなるのかな 優しい言葉を かけなきゃいけないのかな 瞳孔が開いた 夜が終わる間際にさえ 決まって僕ら 傷をつけて捨ててしまう 僕の周りで世界が大きく変わろうとしている 君の周りで世界が大きく変わろうとしている どうなってしまった? 銃を持って彼に向けた 最悪な形で 嘘をついて 合図を待とう |
さよなら、メルツcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 目隠しをされたまま、どこに行くのかと訪ねようと返事はない。 目隠しを外されて、その重い口を割って言った。 この世の終わりと。白い笑みを浮かべ。 そこには何もなかった、闇以外は。 もう僕は二度と嘘をつけない。舌を抜かれちまったこの喉では。 もう僕は二度とたどり着けない。あなたのもとへは。 彼は言った。過去などいらない。形がないのにどうしてさ? 罪を重ねた僕は、その先に夢をみる。 そこには何もなかった気がしていた。 闇に慣れた目でいま見つめよう。 もう僕は二度と海に行けない。きつく縛られちゃったこの脚では。 もう僕は二度とたどり着けない。あなたのもとへは。 僕らの最後の言葉。 「おはよう、そしてさよなら、かもめよ。また会えるといいね」 |
蜘蛛の巣cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 奴はもうとうに何処かに行ってしまった。 その上、寄りかかったこの絶望だ。 蜘蛛の巣に踏みこんで、くだらない想像を消せ。 |
シンメトリズムcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 気使って追いすがって タガが外れた どんな声で僕呼んだ?「お前が嫌い」と 体が痺れるような感覚で 気狂った不適合者 どこにいますかって探す 君は僕が誰だか知らない 君は昨日人を殺した リズムが鳴るよ 落として笑え 傷の舐め合い 止めにしないか ロウとハイがぶつかりあって ベクトルがずれてしまうよ ヘッドフォンが爆音過ぎて 君のこと思い出せないよ |
compasscinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 誰がこの方位磁針を壊したんだろう。 僕はもうどこに行けばいいんだろう。 迷わずにあなたのところへ辿り着くことができるだろうか? 汚いものばかり吸い込んで。 あの月が満ちる頃きっときみは普通じゃいられない。 そんな哀しい作り話を気にしてしまう僕らはとても切ないね。 飢えてる事に飢えていた僕はからっぽのまま時間だけ経って。 似ているね。まどろみのようさ。聴こえるよ、新しい産声が。 美しいものばかり吐き出した。 タブレットが未来を閉ざして、さあ初まりの日が近い。 こんな奇麗な空なのにな。僕には何もしてあげられない。 きみはあの地図を広げて言ったんだ。 「足りないものだらけなの」 きみが壊した/方位磁針が/ふらふら揺れて/僕を指した/ 生きているのと/死んでいるのの/狭間で僕ら/闇に誘われて/夜に追われて/ 道を見失う。 そんな哀しい作り話を気にした僕らは切ないね。 こんな奇麗な空なのにな。僕には何もしてあげられない。 きみはあの地図を破いて言ったんだ。 「行きましょう、朝の方向へ」 |
日記cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | その日常は当たり前すぎて、日記帳なんて必要無かった。 「旅の支度をしよう」みたいな話を繰り返す。 カレンダーをめくる小さな音。ヘッドホンから漏れる微かな音。 始まりの合図なら聞こえた、そんな気がしていた。 僕らの間違いは誰かのせいにしてしまえばいい。 そのままで二人は、他のものを全て消した。 買ってでも知った苦労があって、多分いつかそれも忘れる。 「旅の支度が出来たみたいだ」そんな嘘をついて。 僕らはまた今日もその先を選んでしまったんだ。 雨のなか二人は、深く眠るふりをしている。 明日のドアの鍵はまだ開かないようだね。 水の泡みたいだった。 二人は美しい。 僕らの間違いは誰かのせいにしてしまえばいい。 これからの二人は、雨の中をただひたすら歩く。 |
AMK HOLLIC(Re-Recording)cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 汚くて臭い湿った部屋で 続きを聴きたい曲があったよ 小さな灯りがともった部屋で 未来の話なんかしてみるんだ 「変身したんだ」カフカは言った ロックンロールさ 一気呵成に 最後はいつでも単純な結末で どうして大人になることが怖い? 煙草の煙が目に入ったよ 緑の中にサイボーグいたよ スケートボードが横転したよ 乱気流からきみ 産まれたよ ベースの音で安全確認 風に打たれたら満身創痍さ 最後はいつでも単純な結末で どうしてここから出ることが怖い? まぁ、ただ 終わりが見えたな テニスコートから聴こえた ミネラルウォーター飲んでる ソファがきしむ音で 目が覚める スネアが鳴ったら断然有利 情報処理した ベンチ座った 最後はいつでも単純な結末で どうして大人になることが怖い? 最後はいつでも単純な結末で どうしてここから出ることが怖い? |
the ghostcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 3階の寝室で生きる秘宝を探してる。 身体の無い僕じゃもう触れる事もできないけど。 きみは天使みたいだなあ。僕に似なくて良かったな。 闇が消えるまで眠るきみを見ていたい。 本当は今すぐでもきみと話したい。 窓際の白い壁や柱に付けた傷跡に沢山の喜びや悲しみが染み付いている。 それは当たり前の風景。だけど尊いんだな。 朝に踊り場で遊ぶきみを見ていたい。 一眼のカメラを持ち、フィルムに収めたい。 きみの小さなその目で見つめるものを一緒に見てみたかったけれど。 いつかはきみと一緒のお墓に入りたいな。 闇が消えるまで眠るきみを見ていたい。 本当は今すぐでもきみと話したい。 朝に踊り場で遊ぶきみを見ていたい。 一眼のカメラを持ち、フィルムに収めたい。 本当だよ! |
HYPER CHANTcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | ただただひたすら走り続け たぐり寄せた現在地点 でもここからまた上を見上げて 見える景色の中間地点 たったひとつだけ数字を背負って 靴紐を結んだら 約束の地に笛は吹かれた そして、飛べる 駆け上がる、深い緑の上 その足を回し続けて あの日から未だ誇り高く 俺たちは旗を掲げ続ける 積み上げたもの 譲れない想い 喜びや挫折の記憶 約束の地は全てを包み 解き放つ 雨上がり、光る緑の上 風に舞い踊る蜃気楼 あの峰に辿り着く為なら 声が枯れたって叫んで歌う 駆け上がる、深い緑の上 その足を回し続けて いつまでも誇り高いままで この旗を掲げ続けよう 雨上がり、光る緑の上 風に舞い踊る蜃気楼 俺たちがひとつになれるなら 声が枯れたって 涙 枯れたって この旗をずっと掲げ続けよう |
いらないものcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 電車の音。淀んだこの空の下。狭すぎて逃げる場所を探した。 因果の渦に巻き込まれた僕らは明け方の街の中に紛れた。 方法論・その正義・勘違い・偽善者・その過程。全部いらない。 行かないで、旅人よ。約束の時間はまだだよ。 今ならもう分かるでしょう、始まりは終わりだということを。 進化論・その理解・間違い・独裁者・その答え。全部いらない。 泣かないで、旅人よ。踏みしめたその足を上げて。 今ならもう分かるでしょう、終わりから始まるってことを。 「いずれ僕らはどうなるのかな」 理解したって得はしないのに、僕らはそれでも知ろうとすることを 何処のどいつが責められるんだろう? |
想像力cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | システムが今僕らの目の前に コーヒーの色が黒く淀んでいた 科学に脳は侵されて、歪む声が消えなくなる 造反しよう きっとそれは映画のようにドラマティック 嘘をつこう いつもそれで事実は変わる ひとつ先へ! 朝がやってくる 僕は逃げ惑った 少女の革命を笑う街の声 夜が消えちまう 僕は立ち止まった 少女の革命を笑う奴らなんて 3秒後、視界から消せ ショウビズの広告を破いてしまえ 娼婦の見る夢はとても綺麗だった こんな時も愛の唄は嗚咽を漏らす君のそばに 想像しよう いつかそれで歴史は変わる ふたつ先へ! 朝がやってくる 僕は逃げ惑った 少女の革命を笑う街の声 夜が消えちまう 僕は立ち止まった 少女の革命を笑う奴らなんて いつでも好きなときに撃っていいよ 安全装置はもう切ってあるから もう今なら言えるでしょ |
優しくしないで(Re-Recording)cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 右向いてわかったよ 10数えたらあいつがいた 気がつかないふりしたら 理屈が砂にとけたような気がしたよ 地べたに立つ僕はまだ 気をつけのままで血を流す 季節がただ笑ってるね ダンスナンバーかけておどってるよ 傷つくのは当たり前さ めちゃくちゃに歩いて戻ろう 喧騒の/中に/入る/俺を/かまうな/優しく/しないで! 窓辺にいるだけなのさ 忘れそうな形を思い出せ クールな呼気買ってきてよ それで僕は肺を満たしたいよ 未来ならサイで決めようぜ |
革命の翌日cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 思えば遠く歩いてきたもんだ。 冬の寒さも忘れてしまったな。 白昼堂々、戦車が道を行く。 それを横目に彼女は決意する。 「私は濃霧のように誰かに寄り添いながら、涙を拭ってやりたい」 あの街の灯、鳴り響く鐘の音、全てを抱きしめて。 泣き笑って、汚れた顔のまま確かに息をしている。 鳥かごの中、争いは続いている。 その光景は報道されぬまま。 彼女は、手を大きく広げたらそれが合図と言った。 火傷の跡を隠すそぶりも無く、シュプレヒコールの中を飛んだ。 あの街の灯、鳴り響く鐘の音、 全てを手にいれた。 泣き疲れて、汚れた顔のまま静かに目を閉じる。 事実がフィクションに勝る、革命の翌日。 |
KARAKURI in the skywalkers(Re-Recording)cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | あー くだらない言葉だけを捨てていく あー ただ僕は 三番線からそれていく だんだん知っていくんだ 肝心なことは愛や夢や恋さ 大人には見えやしねーよ 君が泣いてた理由を僕は忘れた 世界が終わった理由を僕は忘れた 空を飛んでいたのは多分本当さ 「未来がみえた」って 排水溝探して 笑い顔で探して 泥だらけのスティングレイを 風が斜めに吹き出した夜に こんな映画とあおいパンクミュージック 空が落ちてきたのは多分そのせいだよ 整然とした朝に ミュージックフリークな僕は 殺風景にまみれ 左足を踏み込んでいく 君が泣いてた理由を僕は忘れた 世界が終わった理由を僕は忘れた 風が斜めに吹き出した夜に こんな映画とあおいパンクミュージック 空がからくりで 空がからまって 空が落ちてきたのは多分そのせいさ |
妄想回路cinema staff | cinema staff | 飯田瑞規 | cinema staff | | ねぇ 少年いつも 手に血を浮かべて 合図を待ってる ねぇ 黙ったままで 焼け付いた孤独を 削り取ってく 叫ぶように 囁くように 消えたいと思う衝動切り裂いて 変わることない 変わるはずない 「関係する」僕ら今も 壊れてくように 崩れてくように 消えたいと思う衝動掻きけして 昨日までの 意味すら 知らない 夜に落ちた 僕らぬけがらさ ねぇ 少年はやがて 海岸線で 口笛鳴らした |
特別な朝cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | あなたはハイウェイと夜を愛していた。 私は特別な朝を1人で待っている。 揺れ続ける雨戸、冷めたシチューの鍋。 喜劇はともすれば悲劇に変わると分かっていた。 闇の隙間から次の季節が覗いて、 手を伸ばせばもう、光はすぐ側にきていたのに。 息が白くなっても、退屈に過ごしても、あなたが居なくなっても。 世界は大して変わらない。 滲んだ未来が次の季節を隠した。 道理で坂道が長いなって思っていたんだ。 あなたはハイウェイと夜を愛していた。 私は特別な朝を1人で待っている。 闇の隙間から次の季節が覗いて、 手を伸ばせばもう、光はすぐ側にあった。 あなたが居なくても大して世界は変わらない。 |
小さな食卓cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 冬の寝室では、窓に文字を書いて 遊ぶ子供達。ゆっくり大人になった。 風呂に炎を灯し、理由も無く笑える。 空もろくに飛べないが、ゆっくり大人になった。 階段を上がる音が聞こえて。「ぎしぎし」と。 毎日のいのちの営みを。 僕らの悲しみや苦しみは、分かち合って食卓の料理に並べた。 君の慈しみや優しさは、スープの中。 誰かを救うことに気付かないまま。 階段を上がる音が聞こえて。「ばたばた」と。 君はいま洗濯物を手に。 僕らの悲しみや苦しみは、分かち合って食卓の料理に並べた。 君の慈しみや優しさは、スープの中。 誰かを救うことに気付かないまま。 それは僕らの場所。 いつもそこに。 |
GATEcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 2月を過ぎた東京にいる 呼吸をすれば目の前塞がる 忘れた頃に見つかる青空 ふとした隙も排気ガスで隠れるのさ 信号が赤を指す うずくまって吐き出すことばの中 勘違いの成れの果ては きみとのさよならでした 彼女はさらわれていった 瞬きしている間に 気にしないで 気にしないで 明後日には忘れるさ 刺されども 刺されども まだ突き刺さることば |
borkacinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 夕凪の中でゆっくり踊るボルカ あの蝋燭に灯を灯してあなたが帰るのを待っている まだ波打ち際でゆっくり遊ぶボルカ 羽ばたいても飛べないから暁の空に歌っていよう 君はいつだってその目を濁らせ 鍋の中をかき混ぜていた 頼んでないのに季節は変わって 考え事はもう忘れちゃった この海の向こう側に何があるのか 小さな身体の端から端までを繋いで アンテナにして 感じたい 夕闇の中でひっそり歌うボルカ あの蝋燭の灯が落ちてもあなたが帰るのを待っている 冷えきった身体は東の風に晒されて 悲しみ 妬み 憤り 喜び 愛しみ 全てひとつになる 夕凪の中でゆっくり踊るボルカ あの蝋燭に火を灯してあなたが帰るのを待っている さあ 羽を広げて大きな声で ボルカ 飛べなくても責めやしないよ暁の空に歌っていよう あなたが帰るまでは |
エゴcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | そうだよルーザー きみじゃないとして 誰がやるの これが最後なら 「だいたいのものは捨ててしまえる」 しょうがないさ 理由が無いのなら イメージの向こうが見えるはずはない 操縦桿(そうじゅうかん)に汗が滲んで そうだよラヴァー きみはどうしてる? 冷たいこの夜に「何が正しい」なんて 憂(うれ)う意味は無い だから もう飛べない もう飛べない もう飛べない もう飛べない もう飛べないから 次の光の先まで見せて 僕は ソー・サッド・アバウト ソー・サッド・アバウト ソー・サッド・アバウト ソー・サッド・アバウト ソー・サッド・アバウトなんて 言いたくもないことを言いたくなるんだよ 「乞うなスヌーズを チャンスは2度とない どうせやるんだ 迷っちゃキリがない コールタールの匂いでやられても そうだよウィナー やるんだ」 罪のステージへ だけど もう逃げたい もう逃げたい もう逃げたい もう逃げたい もう逃げたいのに 今もカルマは背負ったままだ なのに アイ・ミス・ユー アイ・ミス・ユー アイ・ミス・ユー アイ・ミス・ユー アイ・ミス・ユーだなんて 心底思うほど 僕らはエゴイスト 選ぶことすらやめた時 僕ら誰かの身代わりで ガンメタの重い引き金に 指をかける だから もう飛べない もう飛べない もう飛べない もう飛べない もう飛べないから 次の光の先まで見せて 僕は ソー・サッド・アバウト ソー・サッド・アバウト ソー・サッド・アバウト ソー・サッド・アバウト ソー・サッド・アバウトなんて 言いたくもないことを言いたくなるんだ もう逃げたい もう逃げたい もう逃げたい もう逃げたい もう逃げたいのに 今もカルマは背負ったままだ なのに アイ・ミス・ユー アイ・ミス・ユー アイ・ミス・ユー アイ・ミス・ユー アイ・ミス・ユーだなんて 心底思うほど 僕らはエゴイスト |
返してcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 明日僕らはきっとふたりだけ せめて泡になって消えるまで 小説の山にそっと火をつけ たき火をして遊ぼうよ いっそ東の岬から 大人たちの冷めた目を盗んで 次の船で逃げてしまおうか いま 見えたんだ 夜と朝のつなぎ目が ただ ひたすらに それだけ探し続けたら ほら 見えたんだ 開け放った窓の向こう 白々と 陽は登る まだ 分かるかな きらめく波の隙間には ふと 気づくんだ ふざけた顔のきみがいて すぐ 消えるんだ 夢と現実の半ばで ゆらゆらと 目が覚める 小さく生きるこの街には 武器やロジックはいらないのに 明日僕らはきっとふたりだけ せめて雨になって溶けるまで モルタルの壁に沿って大きな S.O.S.を描(えが)こうよ 行儀よく足を揃えた 兵隊達の落とした帽子を 被ったまま どこで泳ごうか いま 作るんだ 深く煮詰めた欲望と すぐ 混ぜるんだ こねくり回す渇望(かつぼう)で ほら 満たすんだ 開け放った窓の向こうに繋げて 暴かれたこころを 捕まえて さあ さあ さあ! 僕らはずっとひとりだけ せめて上のまぶたが落ちるまで 鼻の奥がツンとするような映画の話をしていたい きみは呼吸を整えて 長い髪を思い切り切ったら 見たことのない顔をした 明日はきっとふたりだけ せめて泡になって消えるまで 小説の山にそっと火をつけ たき火をして遊ぼうよ いっそ東の岬から 大人たちの冷めた目を盗んで 次の船で逃げてあの国まで行きたいな 「ゆるぎない いとしみを かわらない あの日々を またとない あいまいな ことばを 返して」 |
青写真cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 飛ばした飛行船。 僕らは最後の旅に出た。 大きなアカシアの向こう側まで行けたらいいな。 何があるんだろうか。 終わらない白昼夢。いつまでも続く逃避行。 きみは目を伏せた。 朝へたどり着いたら2人は1人ずつになる。 僕が笑ってあげるよ、きみのその青写真を。 日照りが丘に2人は腰を下ろした。 あの遠い街の明かりをきみは見つめて微笑んだ。 夢は夢のまま。 朝へたどり着いたら2人は1人ずつになる。 誰も邪魔はできない小さな幸せのなかで 僕らは背を向けて歩くよ。 その手には青写真を。 |
僕たちcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 君が言葉を持つのならば 僕と話を 静かなあの場所で 君が形を持つのならば 僕の背中をさわって笑ってよ 君に時間があるのならば そっと言葉を 本当のことだけを 君が答えを持つのならば 僕に光を それだけ さよなら 声が出ないよ 言えないよ 終わりの始まりが 隣で佇んで 誰も知る事ができない 小さな物語 僕らのプロローグ 君が祈りを捧ぐならば ずっと魔法は解けないままだろう 君が毛糸を編むのならば じっと待つから最初に着させてよ 君がソーダに溶けるならば そっとそれを飲み干してしまおう 君が世界を統べるならば きっと僕はいつでも幸せ 夜が長いよ 視えないよ 最後の瞬間は 隣に居させてよ 誰も知る事ができない 小さな物語 僅かなモノローグ 回旋塔にさ ふたり掴まって なんてことない くだらない秘密を分け合い温めて 「ラストシーンはここがいいな」って 目を瞑った君の長いスカート 少し揺れた 声が出ないよ 言えないよ 終わりの始まりが 隣で佇んで 誰も知る事ができない 小さな物語 ふたりのエピローグ |
世紀の発見cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 悲劇の始まりを告げるアラーム。 ほら吹き男はひや汗をかいて。 「このまま世界を、未来の変化を知られないまま変えてしまえばいい!」 天才的な発明を思いついた。 どのぐらい待てばいい? バラバラと音を立て、崩れていく方程式とレポート。 痺れてきたその脚。セメントで固めちまえ。 いい香りがしてきた、上手くいきそう。 今だ、蜃気楼になれ。僕は全てを汚したい。 …世紀の発見なんかは必要あるのかい?それって食えるの? 今から迎えに行くから待ってて。 何処に飛べば君に会える? そうだ、航海士になろう。僕は何にも乱さない。 科学の発展なんかは必要ないのさ。歳を取っても。 このまま世界を、「昨日の変化も分からないまま変えてしまえばいい!」 なんてばかげた発想だ。 |
expcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 出来ることならば悩むのはそりゃ避けたいし、 昼間から絵画の中に入り込みたいんだよ。 それでも日々がまた気づけば押し寄せてきて 頭の中はまだまとまりきらないまま。 いっそこのまま全て投げ出して外に出かけたなら何かを見つけられるの? 探せ、そのタイトルを。欲しいものは多い方がいい。 燃やせ、このキャンバスを。今あなたはとても素敵さ! 憂鬱な夜が連綿と続いてるから 時には悶々と考えちゃうこともあるし。 いっそこのまま夢に飛び込んで 心を委ねたならその答えは出るかもね。 壊せ、こんなイーゼルは。かっこ悪いままじゃ嫌だし。 次の交差点で僕はどんな景色と出会う? 行き先も決めずに歩き出していいんだよ。 どうしたら跳べるかだって?そんなこと訳ない訳ない。 深呼吸をゆっくりしたら、北極星が視界から消えないように! 探せ、そのタイトルを。欲しいものは多い方がいい。 燃やせ、このキャンバスを。今、あなたはとても素敵。 行き先も決めずに歩き出した。 そのままのあなたが生きた芸術なんだよ。 |
theme of uscinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | いつもと同じ通りを抜け 家路について 狭い身体の中に閉じ込められていた 掘り出し物のスピーカーの前で赤い顔と 冷たい手を擦りノイズを浴びた時 僕は自由だった 頭と身体は少しだけ大人になった 誂えた気持ちが同じままの僕はいつまで飛べるんだ 過去を裏切って未来がやってきた そうして目を閉じて消えた朝焼け あなたは今なお大きな音を出していた それを誰か笑えるかい ざらつく夜に僕はひとり ビールを買って 狭い部屋の中で考え込んでいた 僕はあの日に曲がり角を曲がらなくて だけど今の僕もそんなに悪くないな 1,2,3で手の鳴る方へ 我らがスーパーマン まだまだ飛べるさ 過去を見送って未来がやってきた そうして目を開けて見えたステージで 僕らは今でも大きな音を出していて それを誰か笑えるかい 1,2,3,4 We need Y.D. 1,2,3,4 We need P.B. 1,2,3,4 We need jazz master 1,2,3,4 We need green guitar |
地下室の花cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 知らない部屋のざわざわだ。 今にもなんか起きそうで僕の頭はどうかなっちまう。 毒にも薬にもならない新聞記事を読みながら 自分の番が来るのをじっと待っているのだった。 こんな地下室の端にもひっそり花は咲いていて どれも同じように上を向いていたんだ。 その抱えた傷跡、すぐ瘡蓋になって 剥がしてはめくり、また繋いでいくのさ。 今小さな希望が集って混ざって 気づいたらきみは手を広げて飛んでいた。 汚い壁の落書きに妙な哲学を感じて僕の頭は冴え渡っている。 知らない奴が笑ってる新聞記事を破り捨て膨れ上がった妄想を叩き付けろ。 その抱えた傷跡、すぐ瘡蓋になって 剥がしてはめくり、また繋いでいくのさ。 今小さな希望が集って混ざって 気づいたらきみは手を広げて飛んだ。 重ねた想いは言霊になって 壊れては直しまた繋いでいくのさ。 いま大きな未来が集って混ざって 気づいたら僕は…。 知らない事だらけでさ。でも船は止められない。 だからもう一度だけ叫ぼう。いま世界が始まる。 |
希望の残骸cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | 江口亮・cinema staff | 果てぬ荒野をただひたすら歩いていく。 今さら道は戻れない、やめられない。 旅の途中で出会った人、別れた人。 望み全てが叶う訳じゃなかったけど。 星になったあの人に届けるような言葉を。 黒く塗ったあの日を肯定する歌を歌うよ。 ハロー、グッバイ。僕のフューチャー、 いま雨が振って固まった地に足をつけたなら絡まった糸をほどくよ。 朝になったウエストコースト。ただ雨は止んで広がった 空にそっと絶望を浮かべるような表情で。 秒針と運命はせわしなく動いている。 「次の街では夜の方が短くって宴が終わる前の晩に祈る」とか そうやって知っていったかけがえの無い知識が 少しずつ未来の重い扉を開けていく。 ハロー、グッドナイト、サッドフューチャー。 知らない内に落っことしたその希望の残骸をひとつひとつ集めて 完成したジェットコースター、またの名前は可能性。 まさに今イグニッション、僕だけの新世界へ。 大きく息を吸って、その目を瞑れば、 忘れる事すらも忘れてしまうぐらい素敵さ! 負け犬の遠吠えに聴こえるならそれでいい。 それでも自分自身を肯定する歌を歌うよ。 ハロー、グッバイ。僕のフューチャー、 いま雨が振って固まった地に足をつけたなら絡まった糸をほどくよ。 朝になったウエストコースト。ただ雨は止んで広がった 空にそっと絶望を浮かべるような表情で。 ハロー、グッドナイト、サッドフューチャー。 知らない内に落っことしたその希望の残骸をひとつひとつ集めて 完成したジェットコースター、またの名前は可能性。 このレールを滑る役の替わりなんていないってことに 今になって気づいたって、それはきっと遅くなんてない。 |
制裁は僕に下るcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 深夜の人々たち 勧善懲悪を好み 開いたドアの向こう 潜在意識が映る 肯定が真相を飲み込んで、脆弱な静寂が支配している 制裁は僕に下る 気付いたら理想は遠い しょうがないさ 鉄の匂いが消えないようにのたうち回る 進化は止まらないまま 単身工場を目指す 開いた空の向こう 科学者の白衣 否定が真相を吐き出して、明確な計画を期待している 制裁は僕に下る 暗いから視えやしない 心配ないさ 鉄のグライダー 見えないように二階にあがる 天才は真相を産み出せる 被験者は真実を知らないまま |
白い砂漠のマーチcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 記憶に無い小屋に少し残るにおい、嗅いでいた。 声を潜め隠れよう、闇の中へ。 傘が無い。外にはまだ出られぬまま。 母さんはもう僕の事を覚えていない、なんて考えていた。 道化師の様に笑っていたい。贖罪の床に、ランタンの火が落ちた。 夢なら醒めないで、干渉をやめないで。 もう元には戻れないって、鐘がきこえる。 赤い衣装、濡れたままで火の輪をくぐる。 少年は、もう家には帰らないと、嫌いだと考えていた。毎日の様に。 冷え込んでいた3月みたいに、簡単に手がふれた。 夢なら醒めないで、足あとは消さないで。 もうここには戻れないって、鐘は教える。 白い砂漠をサーカスはひたすら進み、 きみは象にまたがって細胞の数を数えていた。 ああ、夢なら醒めないで、干渉をやめないで。 もう元には戻らないって、鐘が聞こえるはずさ。 ああ、長い夢は醒める。僕たちは透けていく。 「またいつか遊ぼうね」って。 鐘が聞こえる。 |
salvage mecinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 音の無い静かな公園で、僕は少し考え事をしている。 家に帰る道を急がないのは、夜が来ることを恐れた人。 珍しく晴れた梅雨の空だ。 青色のブランコに座って晩御飯を待っているのは、子供の手を握る人。 花壇には大きなあじさいと、その合間、縫って生える雑草。 うつむいたまま煙草を吸う人。紛れもない僕のこと。 日が落ちる。 映画みたいに輝いた夕焼けに身を任せて、このまま溶けてしまいたいよ。 許すこと、許すべきでないこと。焦ること、焦らなくていいこと。 その全てはどうでもいいこと。早く捨ててしまおうか。 顔を上げる。 映画みたいに輝いた夕焼けが目に染みたって、夕焼けに責められたって、 夕焼けに身を任せて、このまま溶けてしまいたいよ。 点と線と面が産まれていく。それはとても綺麗で素敵だね。 日が落ちる。 映画みたいに輝いた夕焼けに身を任せて。 顔を上げる。 映画みたいに輝いた夕焼けが目に染みたって、夕焼けに責められたって、 夕焼けに身を任せて、このまま溶けてしまいたいよ。 |
西南西の虹cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | どれだけ揺すっても、溶けない水と油。永遠の未完成。 生まれるこの気持ちを、言葉だけでは説明できない。 雨に打たれていた。 俺たちは襟を立て、間に合わなくても進むだけ。 その地図を捨てちまえ。 濡れた袖を絞り、速度は落とさぬまま、 泥だらけの靴と、かき消されていく足音。 それでも、手を取らぬ俺たち。 ただ、同じ方角を目指している。 雨に打たれていた。 俺たちは襟を立て、間に合わなくても進むだけ。走るだけ。 雨が上がったら、俺たちは悲しみと、風を追い越して、 あの虹を追いかけていく。西南西へ。 |
海についてcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 日傘を差して、ぼくはもう一歩進み、歩く目的を探す。 方向性をデザインしていたんだ。いつか未来は今になるから。 今日が終わる頃、もうぼくは行かなきゃいけない。秘密の場所へ。 夏がくるときや夏が終わるときみたいな気持ちになっている。 日傘を閉じた。僕は座って涼み、歩幅を縮め。 今日が終わる頃、もう僕は行かなきゃいけない。秘密の場所へ。 思っていたより日差しが強くなってきて、日焼け止めを買った。 最初で最後に分かった。この川沿いは、あの海に繋がって路を別つんだ。 きみが選ぶのは、夢か孤独か理想か徒労か。実はどうだっていい。 今夜帰ったらぼくらは終わりで、迎えは来ないでしょう。 そうして行き詰まる。 話がしたいな。どこでいいから。欲をいうなら、海がみえる所で。 |
君になりたいcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | パーティーは教室の隅で始まってる 水槽の音がミニマル・ミュージックのよう 先生に教えてもらったABC 真実さ、ペンが剣よりも強いってこと ぶどう糖の匂いを嗅ぐ それはちょっと刺激的だった 破壊される体内時計 いつまでも本の中に居たい 君になりたい あと少しだけ 計画を狂わせて! 君になりたい もう少しだけ 計画を狂わせて欲しい! 教科書に載っていなかったタイトルを僕以外みんな分かっているみたい 「大人のなり方」 グレーゾーンの匂いがする そこはちょっと踏み込めないんだ 理解できた気がしたよ 本の中は心地が良かった 君になりたい あと少しだけ 計画を狂わせて! 君になりたい もう少しだけ 計画を狂わせて欲しい! |
dramacinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 必死になって漕いだって、傷をつけられたってなんだって、 なかなか上手に前に進まない。 逆風常に激しくて、ずっとオールに波が張り付いてる。 それでもドラマはその続きを待っている。 何万年も先の光の中から僕を呼ぶのはあなたなんでしょ? 最終回のような毎日を生きていきたい。 起死回生の合図を僕にちょうだい! 凝り固まった現実と夢想思いついては繰り返し、 堂々巡りに疲れてしまったよ。 いざと始めたことだってすぐに忘れてやめてしまったし。 …それでもドラマはきみの帰りを待っている。 何十年も前に出来たセオリーを壊すのならばそれも有りでしょう。 大時計が刻んだ時間より速く行ける起死回生のプランを僕にちょうだい! 必死になって漕いだって、傷をつけられたってなんだって、 未だ逆風常に激しくて、そしてオールに波が張り付いて…。 何万年も先の光の中から僕を呼ぶのはあなたなんでしょ? 最終回のような毎日を生きていきたい。 起死回生の合図を僕にくれ! ああ、この身体を、この心を、捧げたって構わないさ! 誰の為に鐘は鳴るのか。今、ドラマはラストシーンへ。 |
奇跡cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 細長い坂を駆けた。重ね着のコートを脱いで駆け抜けた。 夕暮れの帰り道で、独り言をつぶやいている。 君のいない街に初めての季節。 伝え損ねたこと、もう覚えていないや。 茜色に染まるから、今日も明日もその思い出も。 奇跡はいらない。荷物になっちまうでしょう。 気づいていた、僕のこころが 新しい何かを求めはじめていることを。 夜の匂いに変わったら、進む支度をはじめよう。 奇跡はいらない。踏み出せなくなるでしょう。 そういえば、君が泣くのを見たことなかったな。 そんなこと考えてたら、そりゃ日も暮れるよな。 よそ見してけつまずいても、今さらだ。振り向くことなかれ! 茜色に染まったら、次の言葉をみつけよう。 奇跡は起きない。理由がないからね。 茜色に染まるから、今日も明日もその思い出も。 奇跡はいらない。荷物になっちまうでしょう。 |
望郷cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | | 灯りを消したのは時計の針が二時を越えたあたり。 ため息の数だけディスプレイに映し出される虚構。 忘れ物が何かということすら忘れてしまったな。 星降る夜なのに、窓の外を見ることも無く眠る。 その孤独と手を取り合うあなたはとても美しい。 でも、未来と手を取り合うあなたは更に美しいでしょう。 灯りを点けたのは時計の針が四時を越えたあたり。 21号にはまだ静けさが残り車も無い。 さあこれから僕は行くよ。あの坂道を越えていくよ。 そのままあとに続け。理由なんて最後に探せるよ。探せるよ。 もうすぐ朝は来るよ。間違いなく朝は来るよ。 そうしたらあなたは、手を離しても歩いていけるだろう。 行けるだろう?故郷へ、行けるだろう。 |
into the greencinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 夏の残像は消えないままで、私の鼓動の音だけがこの部屋に響き渡る。 蝉の鳴く音、朝顔の匂い。私はあなたの幻影を未だに探していた。 時報が15時を告げ、37℃の街に逃げ場を求めた私は蜃気楼。 名前を呼んでくれ。それ以外は何ひとついらない。 答えは無くした。今、あなたは緑色の中。 夏の残像に気をとられていた。 あなたの鼓動の音は、もう聞こえることはないでしょう。 風のゆくえにその身を任せてしまいたくなり、震える身体の中身は何も無い。 涙は堪えた。私は美しい夢を見てる。 さよならは言わないで。さあ緑色の中に行くよ。 過去と未来をつなぐ、その境目の私。 おはよう、絶望。緑色の中へ。 名前を呼んでくれ。それ以外は何ひとついらない。 答えは無くした。今、ふたりは緑色の中。 |
シャドウcinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | cinema staff | 揺れたあなたの影が消えてしまう前に、 この燃えるような想いのままに走り出したら、また会えるかな? 先の見えないこの道を登りきったら何があるのか。 あなたは多分そこに居るだろう。僕が手の届かない、知らない場所。 伝えたい事は単純で。でも結局口に出せずに。 間違い探しを続けてきた僕は置いてけぼりだ。 同じ空気を吸っていたはずなのに僕ら、まるで違うね。 スローモーションに包まれたようにひとり思い出す。 触れたはずのあなたが遠く霞んでいく。 それでもあなたに胸を張れるように歌ってるんだよ、今も。 先の見えないこの道の先の景色を見てみたいよ。 あなたは僕が辿り着いてもその先に居るのだろうけど。 無駄と思える事も全て繋がっていた。 いつかそうやって思えるように今は只、足を進めるだけ。 揺れたあなたの影がぼんやり見えてきても この燃えるような想いのままに走り続ける。 揺れたあなたの影がはっきり見えてくるまで この燃えるような想いのままに走り続けよう。 僕が探してるものはきっとそこにあるだろう。 あなたのようには歌えないかもしれないけれど、 まだやれるよ。 また会えるよ。 |
切り札cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | 江口亮・cinema staff | さあ今だ、かざせよ切り札。この未来は君のものさ! ぎらぎら燃えてる。醒めない夢でも見ているように。 身体が求める。強い奴が居る場所を。 クラクラ揺れてる。確かなものなどここには無いから ただただ求める。力の溢れる場所を。 次の戦いが僕を待ってる。 新しい日々の合図が聴こえる。 さあ今だ、かざせよ切り札。この未来は君のものさ! その笑顔で世界を揺らせばその後は自分次第だよ。 ダラダラ続ける日々には少しも味気が無いから 身体を委ねろ。刺激的な混沌に。 ビリビリ痺れる。アドレナリンは放出しっぱなし。 ワクワクしている。これから起こるリアルに。 さあ今だ、大きく踏み込め。夜の中に置いていかれぬように。 その希望とシンクロしたなら、きっとすぐに光はあるよ。 果てなき旅路をただひたすらに進んで、 行くべき方向を見失いそうになっても、 運命なんて言葉は信じるな。 オーケー、君の思うままで。 過去の苦しみもどんな後悔も、新しい日々が受け入れてくれる! だから今だ、感情のままにその想いを解き放てよ。 その笑顔で世界を揺らせばその後は自分次第だよ さあ今だ、かざせよ切り札。この未来は君のものさ。 描き出せ、その物語を。君こそが主人公だろう? |
great escape cinema staff | cinema staff | 三島想平 | cinema staff | 亀田誠治・cinema staff | 例えば俺が俺じゃないとして、お前はお前だと言いきれるのか? 砂の器を壊して、こぼれた心を拾って集められるか? 誰かの呼ぶ声が耳鳴りに変わった。 時が止まったみたいだ。さあ、目を覚ませ。 深い闇を俺は抜け出した。疾風(はやて)みたいに逃げ出した。 生きた屍みたいだった俺達は、壁の外へ。 例えば世界に光が無いとして、お前はお前を見つけられるか? スローモーションで映った景色のピースを数えて繋げられるか? 誰かの泣き声が地響きに変わった。 ゼロから始めよう。さらば、最後の夜(よる)。 長い夢を俺は抜け出した。赤い身体で逃げ出した。 飢えた獣(けだもの)みたいだった、俺達の目。 嵐の彼方へ踏み込み、手を伸ばし、 刺さった刃(やいば)をおもいきり抜いて言った。「俺はお前だ」 深い闇を俺は抜け出した。疾風(はやて)みたいに逃げ出した。 生きた屍みたいだった俺達は、壁の外へ。 また会おうぜ、地図にない場所で。 |