だれかの心臓になれたなら 柘榴 | 柘榴 | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 「こんな世界」と嘆くだれかの 生きる理由になれるでしょうか これは僕が いま君に贈る 最初で最期の愛の言葉だ 街も人も歪み出した 化け物だと気付いたんだ 欲動に巣食った愚かさも 全てがこの目に映る シアトリカルに手の上で誰も彼も踊らされる 生まれた意味だって知らぬまま 形骸化した夢は錆びついてしまった 「愛をください」 きっとだれもがそう願った 「愛をください」 そっと震えた手を取って 「愛をください」 心を抉る 醜いくらいに美しい愛を 「こんな世界」と嘆くだれかの 生きる理由になれるでしょうか いつか終わると気付いた日から 死へと秒を読む心臓だ ねえ このまま雨に溺れて 藍に融けたって構わないから どうか どうか またあの日のように 傘を差し出し笑ってみせてよ もしも夢が覚めなければ姿を変えずにいられた? 解けた指から消える温度 血を廻らせるのはだれの思い出? 雨に濡れた廃線 煤けた病棟 並んだ送電塔 夕暮れのバス停 止まったままの観覧車 机に咲く花 君の声も 何もかも最初から無かったみたい 死にたい僕は今日も息をして 生きたい君は明日を見失って なのに どうして悲しいのだろう いずれ死するのが人間だ 永遠なんてないけど 思い通りの日々じゃないけど 脆く弱い糸に繋がれた 次の夜明けがまた訪れる どんな世界も君がいるなら 生きていたいって思えたんだよ 僕の地獄で君はいつでも絶えず鼓動する心臓だ いつしか君がくれたように 僕も、 だれかの心臓になれたなら |
イフ 月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | 生まれた意味も 死ねない理由も いつかは見つけられるかな 雨が降る予報の日に 傘を持たずに歩いていく 不確かに期待してる 当てもなく晴れを信じてる そうだった 何度だって焦がれた 「きっと」なんて願った 走れば月にも近づけるんだって 信じてる だって誰も明日を知らないでしょ 僕の人生の前にある if と lie どこに至っても たらればを問う できりゃ後悔のない現実に生きていたい なんて吐いて馬鹿みたい 終わらないストーリーなんて まあ詰まらない 「永遠」には来ない夜明けが見たい 君とこんな想いを 高鳴る思いを 幾つ感じていくだろう 気休めな言葉とか ありふれた希望めいた詩 なんでも消費される ひたすらに生きた証を形にさせてくれよ 美しい嘘も汚れた真実も これも人の在り方だと、全てを許せたら どうだろな いっそ最初からなら もっとずっと今を 愛だの夢だの満たせられるかもな でもその道に君はいないかもしれない 僕の人生の前にある if と lie どこに至っても たらればを問う できりゃ後悔のない現実に生きていたい なんて吐いて馬鹿みたい 僕の人生の前にある if と lie どこにだってない 何かになりたい 道に正解はない でも間違いもない もう一つ生きれたら 歌じゃ人生も何もきっと救えない でも君の為に歌いたい 何回、何千回だって奏でど褪せない 夢をもっと歌いたい 生まれた意味も 死ねない理由も 未だにわからないけど この命に価値がないとしても 世界は美しいんだから 生きていこう |
生きるよすが 月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 夜の藍に咲いて満ちていけ 生きるよすが 傷も嘘も痛みも詩になれ 夢を、愛を書いて何を救えますか 憂う空を染める光になれ この世にありふれた幸福の形 それじゃ空いた穴は埋められない 嘘つきなんだ僕は 生きているだとか この機械みたいな心でさ 出来ない 解らない 変わらない 言葉達は無価値な音色と化す 満たされない 叶わない こんな歌じゃ ああ だれの心も照らせない 夜の哀を裂いて薙いでいけ 生きるよすが 間違いも答えも今日も未来も詩になれ 奏でたこの声が いま聴こえますか 愚かな僕の馬鹿げた叫びを どうか こんな命に 明日を生きる理由をくれよ どうか 僕を見つけて 慥かに在る真昼の月を 言葉を飲み込んだ喉が疼いた 胸に痞える これは何か 心を呑み込んだ闇を仰いだ 差した茜に 手を伸ばす 全てがそりゃ報われるものじゃない 時間も金も無駄になるかもな いつかは過去に消えていく それでも僕が歌うのはここに生まれたから 正しいだけじゃ救えないものもある 泣かないことが強さだってんなら 僕は弱いままでいい 夜の哀を裂いて薙いでいけ 生きるよすが 間違いも答えも今日も未来も詩になれ わからない 才も人生もわかるものか 嘘だらけでも それでも、 生きろ 愛も何も無くたって明ける夜だ 生まれた理由なんて後付けだっていい 死にゆく様を それを美と呼ぶな 散る為に咲く花なんて無いだろ 醜い程に美しいものを 欠けた心を埋めてくれよ どんな歌で どんな言葉で 昏い夜のよすがになれる? 神様に願うのは ただ一つだけ |
逆転劇 月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン、廣澤優也 | 例えばこの世の全部を滅ぼせる 強大な魔法でさえ壊せない 死んでも奪わせはしない この心だけは誰にも 凪いだ景色に咲かせる 有卦 未曾有 夢想 浮かぶ瀬と希望 理想で現実を薙ぐような そんな番狂わせを叶えようか 推敲の末 至る隘路で 蒼天が翳る人生だって それでも何かを信じて生きていた 例えばこの世の全部を変えられる 枯れ木に花を咲かせる程の奇跡を 現実にするくらい 強くなれたなら 傷ついて笑うのが強さとか 守るため奪うのが正義とか 答えを見つけられぬまま惑える僕らを導け 追憶は雨のメロディ その向こうに何を見る? 降り止まぬ絶望が海と化し世界を飲み込んだ 欲する故に届かない 手に入れたが故に喪う 望んで生まれたわけじゃない 理由を問うなんて馬鹿みたいだ 曇天も払う光なら凄惨な旅路だって往ける いつでも何かに焦がれて生きてきた 凍てつく心でさえ溶かす想いが 残酷な世界を生きる理由に変わる 喪ってもいいと歩き出せる程に 果てのない暗い闇でなければ 幽かな光も見えずにいた 悲劇は少しの奇跡で逆転劇になる 例えばこの世の全部を滅ぼせる 強大な魔法でさえ壊せない そうだろ 嘆きも痛みも何も無駄じゃないと 笑えられる明日を見てみたい |
| だれかの心臓になれたならユリイ・カノン feat.GUMI | ユリイ・カノン feat.GUMI | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 「こんな世界」と嘆くだれかの 生きる理由になれるでしょうか これは僕が いま君に贈る 最初で最期の愛の言葉だ 街も人も歪み出した 化け物だと気付いたんだ 欲動に巣食った愚かさも 全てがこの目に映る シアトリカルに手の上で誰も彼も踊らされる 生まれた意味だって知らぬまま 形骸化した夢は錆びついてしまった 「愛をください」 きっとだれもがそう願った 「愛をください」 そっと震えた手を取って 「愛をください」 心を抉る 醜いくらいに美しい愛を 「こんな世界」と嘆くだれかの 生きる理由になれるでしょうか いつか終わると気付いた日から 死へと秒を読む心臓だ ねえ このまま雨に溺れて 藍に融けたって構わないから どうか どうか またあの日のように 傘を差し出し笑ってみせてよ もしも夢が覚めなければ姿を変えずにいられた? 解けた指から消える温度 血を廻らせるのはだれの思い出? 雨に濡れた廃線 煤けた病棟 並んだ送電塔 夕暮れのバス停 止まったままの観覧車 机に咲く花 君の声も 何もかも最初から無かったみたい 死にたい僕は今日も息をして 生きたい君は明日を見失って なのに どうして悲しいのだろう いずれ死するのが人間だ 永遠なんてないけど 思い通りの日々じゃないけど 脆く弱い糸に繋がれた 次の夜明けがまた訪れる どんな世界も君がいるなら 生きていたいって思えたんだよ 僕の地獄で君はいつでも絶えず鼓動する心臓だ いつしか君がくれたように 僕も、 だれかの心臓になれたなら |
| 救世主月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン、廣澤優也 | 教えてくれ 世界の在り方を この人生の意味と使い方を 斯様な生き方で この運命を、君を救えるのか どれもありがちなトラジディー ばら撒いて咲いた痛みに後悔して逝く人生か 問えど答えなど出ないが 間違いがあるとすればそれは僕の存在だ 月よ満ちて 暗を穿て 罪には罰が要るだろう? 愛は爛れ 哀はやがて 明日を奪うだろう 教えてくれ 世界を変える術を 願って祈って何か変わるものか 所詮、絵空事とわかっているけど わかっちゃいない 偽善も善も同じ 黙って嘆いて何か変わるものか 衒い 宣うしか出来ないで 甘んじてくたばるだけ? いつの間にか死は隣に 這い寄って逃さぬように惨憺な今を設えた 最早、答えとも知らずに 捨て去ってるんじゃないかって 挙措を失っているんだ 修正を図ろうとする度狂ってしまったんだ また何かの所為にするんだろう 次はどう繕うのかな どれも大切に抱えているものほど壊れていく 馬鹿げた話だ 笑ってくれ 過去を捨てて明日を生きて そこには何が在るだろう? こんな意志で犠牲にして傷が増えるだけ 聴かせてくれ 悲壮な声と唄を今 ああ、生まれ変われたら なんて 教えてくれ 世界の在り方を この人生の意味と使い方を 無数の言葉より 揺るがない一つを 届いてくれ 未来を変えるだとか 救えるような神様じゃないが 寄る辺ない闇に ひたすらにこの手を伸ばすから 掴んでいて 誰かにとって救いになるように |
| おどりゃんせEve×Sou | Eve×Sou | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | さあ天国まで堕落しよう 鬼さんこちら ほら手の鳴る方へ とどのつまり 革命アジェンダ それじゃあ待った無しでこの指とまろうか ここは誰? 私はどこ? リマインド 心像 前世 迷い込む廃都 あれもこれも アンニュイな夜に 初期衝動 六感 音相 感情を鳴らせ どうすりゃここは満たされる? また吸って吐いて食って減って足りないや 行きはよいよい帰りはこわい なら果てるまで振り向かず進もうか 誰も彼も皆 おどりゃんせ さあ 舞台に上がって狂って舞って手を叩け 意のまま無我夢中に おどりゃんせ 嗚呼 嘆いていたって明日は待ってくれない ほらほら猫も杓子も おどりゃんせ もう しっちゃかめっちゃかてんてこまいで血を流せ 形振りかまわないで おどりゃんせ いま この世の終わりが訪れたってかまわない 好きも嫌いも 本当も嘘も その煩悩 本能 全部を声にして示せ あれやこれや ナンセンスなのさ 代償無い情を頂戴 有り余る程に どうにもできず陽は沈む もう何もないのなんて泣いてニヒリズム 生きる理由も生まれた意味も このすっからかんな頭じゃわかりゃしない 来世を夢見たって現在は現世 ただ 寝ていりゃ果報は来るって待ってくたばって 井の中の蛙は知らぬまま 底から這い上がって眼に映せ世界を このままいっそ逝く日まで おどりゃんせ さあ 命を奏でて 綾なす生と死を謳え 神様もこの際 おどりゃんせ いま いろはにほへとにちんとんしゃんで ダンスダンスダンスダンス 誰も彼も皆 おどりゃんせ さあ 舞台に上がって狂って舞って手を叩け 意のまま無我夢中に おどりゃんせ 嗚呼 嘆いていたって明日は待ってくれない ほらほら猫も杓子も おどりゃんせ もう しっちゃかめっちゃかてんてこまいで血を流せ 形振りかまわないで おどりゃんせ いま この世の終わりが訪れたってかまわない さあ わんつーさんしで新時代を おどりゃんせ |
| 真昼の月明かり月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 真昼の月の明かりの下 君が幽かに見えたんだよ ほら もう藍の空に融けた想いに手を振る アデュー アデュー 悴む指を包む その体温に溶けては滲む痛み すめく夜に 途切れないように また鍵をかけて 隠していたいとか思ってるって本当のとこは 伝えたいことがあるってことって気付いてる 一秒で過去になるんだ この瞬間さえも そう、昨日の明日に生きながら 明日が人生最後の日だとして 今日なにをしても悔いは残る ああ「もう消えたい」なんて嘘だ でもどうしてもここが痛いんだ 満ちては欠ける月のように この心もまた形を変える 今を この時の思いも 歌にして綴じ込められるかな 木立と線路に沿い二人が歩いた足跡だけ残る 降り濡つ帰り道 その手を離さずいられたら ねえ、まだ夢を見てる 全部が嘘みたいだ ああ 今日まで何度も目覚めて でも僕は今もあの日のまま 終わる日は遠くて近くて 碧落を見上げて 月を待つ 残る人生最初の日が来て 昨日のことさえ忘れていく どうでもいい 愛も夢も 救えやしないから なにも もう世界が終わっても構わない とか歌う誰かの嘘が痛い きっと願っても叶わない でもどこかで期待して生きて 真昼の月の明かりの下 君が幽かに見えたんだよ ああもう この最後の時まで なあ どうして言葉が出ないんだよ 言えないまま手を振る アデュー アデュー |
| 絶対零度月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 凍てついた心象に昏れない何かをくれ のべつ幕無し 飽いたストラテジー 人も歩けば木から落ちるでしょ 苦肉の策で謀り安堵さ 今に手詰まる さながらイカサマ 良いも悪いも知らぬ間に交って 単調な感情に流されていく 問も答も間違いだろうて ああ 馬鹿ばっかだ まさかまだ気付かない? この絶対零度の心さえ解かす 愛と亦 見紛う 往往 表面上は美しかれ 一寸先は今も暗い暗い 汎用的なセリフは無駄 ちゃちな妄想して溺れる 脳 脳 本当の嘘はノンフィクション 作り話の恋が凪ぐ 事は是非無し メタ的アイロニー 意図も容易く砕けて散るけど 不実な故に嘲りあうのさ いやに諂うペダントも ああ、なんにもないから なんでもかんでも乞えば もういらないものだけ 掃いて捨てるほどあんだよ まあ、あんたらなんかに ああだのこうだの説いても無駄って言って どっかでずっと望んでしまってんだ この絶対零度の心さえ解かす 愛と亦 見紛う 往往 散々 吐いた言葉が刺す その切っ先が今も恐い恐い 例外的な痛みでまた 埒が明かないまま彷徨う 浪々 虚の実の裏の裏 どんな愛憎でも満たせない 灼きつけて 脳裏まで 冷たい夜に紛れて過ぎれ 色のない光景に褪せない何かをくれ この絶対零度の心さえ解かす 愛と亦 見紛う 往往 表面上は美しかれ 一寸先は今も暗い暗い 絶対零度の心さえ解かす 情に揺れ 燃えてく? ノーノー 本当の嘘の裏の裏 作り話のそれじゃない 世界が色づいた |
| 月が満ちる月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | 月詠み・Naoki Itai | 過去になる今日と僕のこと 白と黒の音 枯れた喉 求める昨日と君の許 また生きていこうと思えたこと 何者にもなれない人生と嘆く僕に 君が歌うんだ 「それでも」 そう 君はいつだって僕を照らす 欠けない月だ 僕は、 何も知らないままでいれば 失うものなどなかったと思う でも、譲れないものさえもない 冷めた人間でいただろう 誰の人生だって羨まない でも何をしても満たせやしない 嗚呼 神様なんていないけど まだ願うのは 何故なんだろう 月が満ちる 歌を唄う そんな些事なことで 生きていたいと思えた ああ、 間違っていたんだ 夢も愛もお金も明日も 何も要らない 何も知らないままでいれば 生きているだけで笑えたのかな 忘れたいなんて思う限り忘れられないのだろう 故に今も、 どうせ死ぬんだって知ってるのに 傷ついて縋って泣いて足掻いて息をしてるんだ? どうだっていいんだって嘯いて 死ねないのはどこのどいつだ 望むのなら求めていけ そうして出来た傷は挑んだ証だ どう生きていたって悔いるのだから 今を謳え 何者にもなれない人生でも構わない 誰も君にはなれない そう それはいつだって在る 昏れた空を染めて 月が満ちる 僕は月を詠う 君という月を、唯 言葉よりも透明なもの 想いよりもっと響くもの 形にしようと書いたのも まだ生きていようと思えばこそ |
| 新世界から月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン、mikoto | ユリイ・カノン | | 行き場のない思いがまた言の葉にならないで散る様 消したくなんかないよまだ なんて狼狽えても変わんないから 届かぬものと諦め 日和見だけで終わる人生 受け入れらんないよ ほら 選択肢はひとつだけじゃないから 線引いた悠遠の その道すがら 何だって描くのは自由だろう 定まった照準の その向こう側に 果てるまで進もうか きっと何もかも叶えられるような 明日を未来を追いかけていたんだ 目が覚めた今も僕らはまだ夢を見ている 何もかも煌めいていた予想図とは少し違うけど どんな世界でも君ならきっと笑ってくれる 正解だけ選ぶべき 百点を取る それが目的? 間違いさえ選んでいい そんな僕にはただの仮想敵 小さな嘘 重ねたら 本当の気持ちだって見失う 何がしたい 問いかける 涙の意味も知らないまま僕は 過去になっていく 想いも色褪せていく そして人混みの中 息を殺して流されて そんな月並みな未来ごめんだとか思ったのに なあ あの日の僕が今の僕を見たら何を思う? 何十回 何千回 やり直したって 同じ場所に辿り着くんだろう 傷も 後悔も 全部無く生きていたら それは僕じゃないんだから きっと何もかも叶えられるような 明日を未来を追いかけていたんだ 目が覚めた今も僕らはまだ夢を見ている 何もかも思い通りにはいかなくたって生きてきたんだろ 馬鹿を見ようとも 譲れないものがあるから 泣きたくなるくらい暗い夜も 朝の光が掻き消していくんだ 振り向いてみれば ほら悪くはないと思える 何もかも煌めいていた予想図とは少し違うけど どんな世界でも どんな歪んだ形でも 僕らはきっと笑っていれる |
| 花に雨を、君に歌をユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 夜明けに眠る日々はいつからだろう 窓の向こう 深い雨の音と混ざるリズム 傷も過ちも死も夢も今も この醜い人生も娯楽、と詩にしたんだ 五線譜の上に落とした日々も 書き留めた言葉すらも棄てたんだよ だけど違う こんな景色はまるで 色のない世界だ ほら花に雨を そして君に歌を どうか このまま命が終わるまで 何度 傷を抉って 消えぬ過去を呪って それで何かが変わる気がしたんだ 音楽で世界を救うなんて無理だけど 夢に、愛に、神様になにが救える? いつだって歌を灯せばそこに僕がいる そうだった ただそれだけで 僕は救われていたんだ 生きる残り時間とか 賞味期限とか 明日の予報 白紙の手紙も どうでもいいや ノートに書き殴る詞も いつもそうだ 正しいとか わかりゃしないまま 歌にしたんだ まどかな月の夜に奏でし言葉と 甲斐無い心臓の鼓動で踊ろう 人らしく生きて 然うしてくたばる それで満たされるの? ほら花に雨を そして君に歌を どうか このまま命が終わるまで 何度 生きてみたって 同じ道を辿って 僕はまだ見ぬ明日に夢見てしまうんだろう 自分を騙し大人になるなら一生僕は子供でいい でも時には歩みを止めて少し泣いてもいいかな ほら花に雨を そして君に歌を どうか このまま命が終わるまで 何度 傷を抉って 消えぬ過去を呪って それで何かが変わる気がしたんだ いま夜に明けを その心に愛を そうだ 人はそうして生きていくんだ 紡いだ言葉も 奏でる旋律も 何もかも伝えるには足りないよな 音楽で世界を救うなんて 馬鹿みたいな夢に夢見ていたのはどこのどいつだ 運命も明日も終わりも僕らは知らない もういっそ 壊れるくらい命を奏で唄う 花に雨を 君に歌を 褪せた夢に僕らの色をつけよう |
| メデ月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | なぜ生きてるかなんてさ ほらね努努言えない まだ惨憺たる現実を 誰も皆見ちゃいないな 嘘や他意は無いわとか嗤う そして態態拘らう 誰だって堕して 大抵 退嬰 既に飽き飽き lazy lazy 焦燥に駆られて 足を取られて 描いた理想さえ凪いで茹だっていく 見つけてよ メーデー メーデー 聞こえてる? 声にならない声を聴いて そう 眼で見えるものだけが全てじゃない 継ぎ接ぎの命で構わない 心のままに踊れ踊れ もう 迷で 迷で わからない だけど それでも 愛も才も甲斐も無いが生きている 嗚呼 メーデー メーデー ここにいるよ dummy の日々に染まれど今も脈々流れる ルーザーの檻を抜け出せない なのに死ねない理由は何?何? 情動を綰ねて 爆ぜて散けて どうしようもないまま今日が終わっていく 降り出した雨で融けていく 言の意味さえ消えていく そう 眼で見えるなら 迷いなどしない それらは透明で掴めない 知らず知らずに壊している もう 冥で 冥で わからない 故に未だに 吸って吐いて食って減って満たせない 嗚呼 メーデー メーデー ここにいるよ 見つけてよ メーデー メーデー 聞こえてる? 声にならない声を聴いて そう 眼で見えるものだけが全てじゃない 誰かの為で構わない とどのつまりは生きる希望 夢で終わらない 心のままに詠って舞って泣いて笑ってくたばろうぜ 共鳴で現実を満たせ なぜ生きてるかなんてさ もはや馬鹿馬鹿しいほど野暮だな マーダー的な加速度で変わりゆく世界を その眼で見ていて |
| こんな命がなければ月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 夢も愛も何もない こんな命がなければ 僕ら、傷も嘘も痛みも知らずにいれた 今も 目も綾な思い出が明日を攫う そうだ いっそ朝が来なけりゃいいと思ったんだ どんなものもいつか終わりがあることを 枯れない花なんてないことだって 疾うにわかってる 吐いて 切らして 欠いて 奪って 繰り返す こんなに無為な鼓動が続く理由は今もわからない どうして同じ傷なのに まだ僕だけ癒えずに血が流れているんだ 降りた遮断桿の向こう側 あの日のままの君が笑うから 夢も愛も何もない こんな命がなければ 僕ら、 傷も嘘も痛みも知らずにいれた この世界に解はない そんなことわかってるんだよ だけど 一つくらいでいいから 夢を見たい 何度詠っても 何度紡いだって 足りず叫いて 消えないようにと何千回だって君を綴れど どんな言葉も どんな思いだって過去に変わって 君を想っても 痛みのない 時が来てしまうだろうか 「どうか強く生きて」なんて言えないな 消えたい僕が今日ものうのうと、 どうして息をしている? 帰り道の何気ない「さよなら」も いつしか二人を別つ最後になるから また君を書いて 僕は心を欠いて 然うして大人ぶって失くして 言いたいことなんて きっと何もないんだよ 無様に命が叫んでいるだけだ 嘘だけがこの空白を埋められるのか 傘も差さないまま 雨の中 君を待っていた 夢も愛も何もない こんな命がなければ 僕ら、 傷も嘘も痛みも知らずにいれた この世界に解はない そんなことわかってるんだよ そして 徒爾な人生で終わる それだけだ 違う きっとそうじゃない こんな命がなければ 僕は君に巡り逢えなかったんだよ 「変わらない」「叶わない」「こんな世界」 なんて云うほど 誰も来たる明日を、未来を知り得ないだろう いつか君が教えてくれた 生きる理由 なら どうか忘れ方も教えてくれよ 歌も 言葉も 人生の価値も 笑い方も 嘘も 優しさも 君がくれた全てが僕を創る 何度詠っても 何度紡いだって 描くのはいつも君だ またいつか逢えるその日まで おやすみ |
| スーサイドパレヱドTOUYU | TOUYU | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 這い出た先の泥黎中心街で 延命ばっかのそんなCRUDじゃあ 愛も買えないな 文明はデフォルメ化 宗教性に呑まれ 空を食らう幽霊塔から彼女は見ている ノイズ混じりの警報が啼きだす 戒厳令の夜に生命論は歪む Damsel In Distressはいない 「もういいかい?」 嗚呼―― 詠唱崩壊 劣等人間 「さよならだ」 スーサイドパレヱド 共鳴 宣教 絶唱 神を呪う 言葉になれ 笑ってくれよ全部夢だって 愛の亡い脳内の奥でblackout 奇っ怪な世界だ 狂乱 淵叢 濫觴 ライヒェの雑踏 通りゃんせ ルベル色の数を競って Mege故に夢見妄信SHOW 甲斐無い心臓を差し出し きみを救い出せるすべを手に入れても 嗚呼 こんな醜い姿を誰が愛してくれる? 斯かる愚民には 均したプロパガンダ 罰してばっかの偏執レッテル 「メセナはノータリンだ」 抱いた免罪符は くだらん空理空論 人体贋造 Suitの道化は夢を見るのか? 信仰心の乖離 覆うアクチュアリティ 賽はさながら透徹した眼で 罪悪のない救済のイド 最初で最期の幸福さえも捨てたんだ スーサイドパレヱド 生と死の乱聲 恐れを知らないその眼を射よう わかっていたんだ全部夢だって You're a liar 饒舌にスウィンドル 鬼面を被った少年は 自分の顔さえ忘れ 銃を向ける maliceに満ちた怪物になって 半狂乱叫喚の行進さ スーサイドパレヱド 共鳴 宣教 絶唱 神を呪う 言葉になれ 笑ってくれよ全部夢だって 愛の亡い脳内の奥でblackout スーサイドパレヱド 今日死んだっていいって いつだってそう思ってた きみに触れて 心が芽生えて 生きていたいと願ってしまったんだ 嗚呼、 それが悪夢の始まりだった |
| スーサイドパレヱド(retake)ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 這い出た先の泥黎中心街で 延命ばっかのそんなCRUDじゃあ 愛も買えないな 文明はデフォルメ化 宗教性に呑まれ 空を食らう幽霊塔から彼女は見ている ノイズ混じりの警報が啼きだす 戒厳令の夜に生命論は歪む Damsel In Distressはいない 「もういいかい?」 嗚呼―― 詠唱崩壊 劣等人間 「さよならだ」 スーサイドパレヱド 共鳴 宣教 絶唱 神を呪う 言葉になれ 笑ってくれよ全部夢だって 愛の亡い脳内の奥でblackout 奇っ怪な世界だ 狂乱 淵叢 濫觴 ライヒェの雑踏 通りゃんせ ルベル色の数を競って Mage故に夢見妄信SHOW 甲斐無い心臓を差し出し きみを救い出せるすべを手に入れても 嗚呼 こんな醜い姿を誰が愛してくれる? 斯かる愚民には 均したプロパガンダ 罰してばっかの偏執レッテル 「メセナはノータリンだ」 抱いた免罪符は くだらん空理空論 人体贋造 Suitの道化は夢を見るのか? 信仰心の乖離 覆うアクチュアリティ 賽はさながら透徹した眼で 罪悪のない救済のイド 最初で最期の幸福さえも捨てたんだ スーサイドパレヱド 生と死の乱聲 恐れを知らないその眼を射よう わかっていたんだ全部夢だって You're a liar 饒舌にスウィンドル 鬼面を被った少年は 自分の顔さえ忘れ 銃を向ける maliceに満ちた怪物になって 半狂乱叫喚の行進さ スーサイドパレヱド 共鳴 宣教 絶唱 神を呪う 言葉になれ 笑ってくれよ全部夢だって 愛の亡い脳内の奥でblackout スーサイドパレヱド 今日死んだっていいって いつだってそう思ってた きみに触れて 心が芽生えて 生きていたいと願ってしまったんだ 嗚呼、 それが悪夢の始まりだった |
| 花喰みファントムシータ | ファントムシータ | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | Love me, Love my life Down, down, down Deep under To Wonderland? 目、目、目、しがらむ品定めと人目 まだ絡まった身体が腐るまで 粧して化かし合い 着飾り瞞し合い 見な厭味や僻みは痛み無し 切って貼って巻いて剥がれて 傷んで這っている 只々たらたら 駄駄羅な暮らしじゃ 満たせない 足りない Ye i'll be flower so, m-m-m-mimesis 綺麗な嘘で飾らせて I'll be flower so, m-m-m-mimesis 生きているって感じさせて Ye i'll be flower so, m-m-m-mimesis 美しく散りたい Love-hate Love me, Love my life 媚び売りの行動 売らん哉堂々と 反吐が出る程その目が憎い 「本心が欲しい?」「いや心痛は承知?」 作り物より綺麗な物は無い? ああ、許せない 許せない どれもこれも全部さぁ 許せない“許せないあたし”が ああ、見ないで 見つけて 理解されたいんじゃない 暴いて 暴いて 心の裏の裏も 可哀想じゃない 愛せる形とか理想が少し違うだけ 分かんないかなぁ 『あれより』じゃなくて 『あたしだけ』がいい Ye i'll be flower so, m-m-m-mimesis 綺麗な嘘で騙されて? I'll be flower so, m-m-m-mimesis 生きていいって感じさせて Ye i'll be flower so, m-m-m-mimesis 嘘で構わない なんて嘘だから! Love-hate Love me, Love my lie Down, down, down Deep under To Wonderland? Underground |
| 傀儡マイムウォルピスカーター | ウォルピスカーター | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | くたばった豪奢な感情なんて まとめて有り体にお安い値で精々粗製濫造 気付けば脳を巡る愛憎さえ失くして まるでわたしは糸繰りの人形 夢から覚めた いや逃げたルーザーの憐憫 歯に衣着せない情操混在迷宮 眩んだペーソス 泥水を啜る日々 アブストラクトな絵空事 どうやらこのままそうして意のままに 狂わせられるだけで終わるみたい 根切り葉切り嘘を飲み込んで ほら息もできなくなるの 舞い踊る 傀儡ショウの檻で 狂想に溺れる人生だった 嗤えるわ 「もう、これでいいの」なんて吐いた 愚かなわたしの姿が映る 廻れるらりらら テグスに操られ 独りるらりらら 絡まり雁字搦めになるの ああ、壊れた命で瓦礫の街を歩く るらりらら 味気のない声で 揺られるらりらら 吐き出した嘘を暴いてよ ああ、地獄へと垂れたその糸は救いの手なのか この目に映るものどれもが偽者 捻くれた嘘に塗れた心情 次第に心は痛みさえ感じず まるでわたしは糸繰りの人形 ああだのこうだの思考したって なんにも答えは出ないって 今日も昨日も狼狽えていた 明日もどうせ変わらないね 来世があるなら今よりちょっと 良い思いをさせて頂戴 本当は知ってる そんな希望は迷妄だ わたしの心の裏側にある 私も知り得ぬそれが視たいの 意図を手繰り寄せて 舞い踊る 傀儡ショウの檻で 虚構に招かれ喰らいあって落ちてゆく そう、これが運命だってことだ 吝嗇な神様を呪いながら 廻れるらりらら テグスに操られ 独りるらりらら 絡まり雁字搦めになるの ああ、壊れた命で瓦礫の街を歩く るらりらら この身が散るまでは だからるらりらら わたしはわたしを生きていこう ああ、這い上がるほどに落ちれば痛みは増す されど 底でくたばるよりはマシだ |
| ナラティブ月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン、廣澤優也 | 産まれたことを嘆いた夜も 生きる幸せを識る日も どれも一繋ぎのナラティブ これから起こることの果てに何が残る? 一つの闇も許さない、幾多に灯る街の光は されどきっとそうして影を作って 人知れず何かを枯らす 歪な今も夢じゃない いつも事実は物語より奇怪な筋書きをなぞり 僕を嘲け笑う また流され誰かの意を承く? 焦がれながら描いた夢も 足掻きながら堕ちた現実も それでもまだ呼吸をしている 息を止めど鼓動は止まない 何もかもが叶う気がした 辿り着けるとそう思えた 届かぬまま露と消える 交わしたはずの約束が嘘に変わる 薄暗い空より降りる白に埋め尽くされた景色は まだ夢と目を逸らしていた僕らに 突きつけるように 知り得ないはずの痛みを 眼を覚ましても忘れられずに 悲惨な数字だけが増えて 僕は現へと転げ落ちる 傷付くよりもっと傷付ける方が苦しいな 閉じた記憶で何かが手招く どこかで出逢っていた気がした 取り戻せない 悔やんだ過去も 失われた 望んだ明日も どれほどの痛みも罪も いつの日か葬られるけど 焦がれながら描いた夢も 足掻きながら堕ちた現実も それでもまだ呼吸をしている 息を止めど鼓動は止まない 産まれたことを嘆いた夜も 生きる幸せを識る日も 結末はそう未定のナラティブ 足を止めど この星は廻るのだから |
| 死よりうるわし月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン、廣澤優也 | 嗚呼 微睡みの先に映る悪夢 また一つ、現実に変わる ただの夢で終われば 誰だっていつか死ぬけれど どこか他人事でいたんだ たかだか数千の歴史のほんの一瞬の出来事 パラペットの上に立ちながら 乱れた息を整える 遠いアスファルトの先に待つのはどんな自由? どう足掻いても同じ結末が待つとして どんな明日を選ぶだろう それすらも手のひらの上? 今日死んだっていいとさえ言える 後悔ばかりだって生きている 明日は何か変わるだろうかと もう死んだっていいとさえ言える 充足が欲しかった 生きたこと全て有意に変わるものを いつもと変わらない今日も どこかで何かが途切れる 僕と君だけでも、なんて言いかけて口を噤んだ 死んだらどうなるのかだとか 行き先はどこになるとか そんなのどうでもいいけれど 夕陽が綺麗だね 無慈悲な筋書きの下 僕らは余りに無力だ 死より麗しいものを 知らずにいられたら 枯れない変わらない永遠の命を得たって 惜しまれない花が人に愛されるのか 果てない壊れない永遠の命を得たって いつの日か独りになって終わりを願う 嗚呼 確かに近づいている最期 きっともう解っている 奇跡は起きないんだから奇跡なんだと どう生きたっていつか消える 一生の意味なんて些事なものを僕らは問うの どう生きたっていつか消える 二人の今も 明日すら 今日死んだっていいとさえ言える 地獄を辿って生きてきた そして君を見つけたんだよ もう死んだっていいとさえ言える 未来も幸も愛も 二人なら一つくらいは見つけられるから もしも生まれ変わったら──なんて言わないで 煌めいていてもそこに君はいないんだ もしも出逢わなかったら──なんて言わないで 僕らが生きる、変わらぬ明日をどうか |
| だれかの心臓になれたならウォルピスカーター | ウォルピスカーター | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 「こんな世界」と嘆くだれかの 生きる理由になれるでしょうか これは僕が いま君に贈る 最初で最期の愛の言葉だ 街も人も歪み出した 化け物だと気付いたんだ 欲動に巣食った愚かさも 全てがこの目に映る シアトリカルに手の上で誰も彼も踊らされる 生まれた意味だって知らぬまま 形骸化した夢は錆びついてしまった 「愛をください」 きっとだれもがそう願った 「愛をください」 そっと震えた手を取って 「愛をください」 心を抉る 醜いくらいに美しい愛を 「こんな世界」と嘆くだれかの 生きる理由になれるでしょうか いつか終わると気付いた日から 死へと秒を読む心臓だ ねえ このまま雨に溺れて 藍に融けたって構わないから どうか どうか またあの日のように 傘を差し出し笑ってみせてよ もしも夢が覚めなければ姿を変えずにいられた? 解けた指から消える温度 血を廻らせるのはだれの思い出? 雨に濡れた廃線 煤けた病棟 並んだ送電塔 夕暮れのバス停 止まったままの観覧車 机に咲く花 君の声も 何もかも最初から無かったみたい 死にたい僕は今日も息をして 生きたい君は明日を見失って なのに どうして悲しいのだろう いずれ死するのが人間だ 永遠なんてないけど 思い通りの日々じゃないけど 脆く弱い糸に繋がれた 次の夜明けがまた訪れる どんな世界も君がいるなら 生きていたいって思えたんだよ 僕の地獄で君はいつでも 絶えず鼓動する心臓だ いつしか君がくれたように 僕も、だれかの心臓になれたなら |
| おどりゃんせ(retake)ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | さあ天国まで堕落しよう 鬼さんこちら ほら手の鳴る方へ とどのつまり 革命アジェンダ それじゃあ待った無しでこの指とまろうか ここは誰? 私はどこ? リマインド 心像 前世 迷い込む廃都 あれもこれも アンニュイな夜に 初期衝動 六感 音相 感情を鳴らせ どうすりゃここは満たされる? また吸って吐いて食って減って足りないや 行きはよいよい帰りはこわい なら果てるまで振り向かず進もうか 誰も彼も皆 おどりゃんせ さあ 舞台に上がって狂って舞って手を叩け 意のまま無我夢中に おどりゃんせ 嗚呼 嘆いていたって明日は待ってくれない ほらほら猫も杓子も おどりゃんせ もう しっちゃかめっちゃかてんてこまいで血を流せ 形振りかまわないで おどりゃんせ いま この世の終わりが訪れたってかまわない 好きも嫌いも 本当も嘘も その煩悩 本能 全部を声にして示せ あれやこれや ナンセンスなのさ 代償無い情を頂戴 有り余る程に どうにもできず陽は沈む もう何もないのなんて泣いてニヒリズム 生きる理由も生まれた意味も このすっからかんな頭じゃわかりゃしない 来世を夢見たって現在は現世 ただ 寝ていりゃ果報は来るって待ってくたばって 井の中の蛙は知らぬまま 底から這い上がって眼に映せ世界を このままいっそ逝く日まで おどりゃんせ さあ 命を奏でて 綾なす生と死を謳え 神様もこの際 おどりゃんせ いま いろはにほへとにちんとんしゃんで ダンスダンスダンスダンス 誰も彼も皆 おどりゃんせ さあ 舞台に上がって狂って舞って手を叩け 意のまま無我夢中に おどりゃんせ 嗚呼 嘆いていたって明日は待ってくれない ほらほら猫も杓子も おどりゃんせ もう しっちゃかめっちゃかてんてこまいで血を流せ 形振りかまわないで おどりゃんせ いま この世の終わりが訪れたってかまわない さあ わんつーさんしで新時代を おどりゃんせ |
| 白夜月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | 月詠み | 藍の空が焼かれて朝が来る 目を覚まして ただの夢ならばと願うの いま頬を伝う雫にも何か理由はあるのに 哀しみも喜びもどれも違う気がした 嘘になった夢がね 傷に触れて痛むの 優しさも温もりも言葉も時も効かなくてさ 生きる理由がいつの間にか形を変えて 白んだ切っ先を心に突きつけている 死する理由なんかない そう思っていたのに何もかもが崩れていく 口ずさんだ旋律も 指で触れたピアノも 靴音も 風切りも 脈を刻む心臓も 見えなくてもそこに 確かにあるはずなのに 届かない 聞こえない 世界は色を失くしていく 誰もが ここで生まれて ここで命を落とすだけなのに どうして悲しいのか 物語の中ならここで 奇跡が起きたりして 幸せな明日へ向かうのに 生きる理由がいつの間にか形を変えて 白んだ切っ先を心に突きつけている 言葉は宙に舞い 思いは地に残るなら 沈んでも灯り続ける白夜になれる? 生きる理由はもう無いこんな世界だけど 生きた意味はあると言える 君が唄えば 夜の月が尊いと思うのは その光が唯ひとつしかないからでしょう |
| 導火月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン、廣澤優也 | いつの間にか思い出は色褪せて掠れる 命の火に焚べた夢は今もまだ光を放つ いつか立てた誓いも自然と時効になるかな あの頃は水面の月へ闇雲に手を伸ばしていた 正しさの全部が正しいわけじゃない 本当に願うものを失くさないように 打ち壊してよ 憂いも暗い夜も 迷いないその意志で 届かない、足りないからこそ 望んで求めて征くんだ 吹き飛ばしていこう 不安も苦難もほら 全てを爆破して 痛みも悔いも導火になれ 風を待ってなんていられない 拙い軌跡も どんな不格好な過去も いつか笑い飛ばせる時が来るだろう いつの間にか視界は移ろいで霞んでいく 自分には無いんだ、と棄てて来た 拾うことだって出来たはずだ 今日がまだ遠かった日、どんな自分を描いたろう 忘れてなんていないけれど どこかで隠してしまった でもほら聴こえる あの日の声 心の奥底 まだ生きているなら 応えてくれよ 胸を焦がす音も秘めたままじゃ消える 何もない 空いたその手じゃなきゃ 掴めないものもあるだろう 意味が無いんだと誰かが棄てた夢の先で笑おう 馬鹿げた理想で構わない 願いは願う者だけ叶う 嗚呼 一生は案外長い 啻に生きるには退屈だしどこかへ行こう 打ち壊してよ 憂いも暗い夜も 迷いないその意志で 届かない、足りないからこそ 望んで求めて征くんだ 吹き飛ばしていこう 不安も苦難もほら 全てを爆破して 痛みも悔いも導火になれ その切り札に繋いで 願う奇蹟も どんな向こう見ずな夢も どれもこの手で運命に変えていこう |
| ばけものぐるいユリイ・カノン feat.GUMI | ユリイ・カノン feat.GUMI | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | そう 狂った九夏の怪談 逢魔が時 ひぐらしが告ぐ 飼い馴らした傀儡が選ぶその目は誰? 「まあちゃんちゃらおかしな口承」 災禍の凶兆をご覧よ 夥しい蝶の死骸が参道に散らばっていた 掻い潜った市街の喧騒 境内から響いた嚮導 灯籠 石畳の階段 踏み入る少女 「もういいかい」「もういいかい」と問うが 鬼の声は聞こえず 静寂裂く鐘の音さえも届かない 「嗚呼、かしこみ かしこみ…」 手弱女の聲と火の音が籟籟と 「懸けまくも畏き大御神」 今 夜宴が始まる さあ華やいだ怪奇の世に 喰らって奪って掻き攪せ ようこそ ここは泥犂の街 狂い啼け化け物よ さあ散れ災禍 百鬼の群れ 蛙鳴蝉噪を蹴散らして 拝する愚民 眼を伏せて 心臓を抉り出した そう 狂った九夏の怪談 今日も一人 誰かが死んだ 半夏雨がザアザア降って幽霊塔が消える 空気中を漂うように泣きじゃくる声が聞こえた 訝るのも許さぬ幻想 突き落とせ 石造りの祭壇で襦袢の少女が目を覚ます 「かあさま、どうしてそんなにも泣いているの?」 悄然として立ち尽くす祭服姿の父と母 その四肢 双眸 髪 すべて 贄せよ ああ 一夜で散る花も 久遠を征く鬼の子も 死生有命の輪の中で等しく囚われる 冥い迷道でひたひたと重なり合った足音が 九夏の怪談を連れて忍び寄る さあ華やいだ怪奇の世に 喰らって奪って掻き攪せ ようこそ ここは泥犂の街 狂い啼け化け物よ さあ人間 赦しを乞え 糜爛 神罰 盈虧 濫觴 嗚呼、神を呪えどこんな人生は変わりゃしない ほら また目を背けて |
| 人間らしいユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | そう、人の形なれど 何にもなれないや厭厭 ざまあご覧遊ばせ どうだい 頽廃した今に泣いた理想論者 あーだこーだでシミュラクラ 生命の定理は曖昧だ てめえの情にも辟易で 救える脳など無い無い無い 尽いた謬錯な感情が ぐるぐるぐるぐる縒り合って 愛されたくて狂ったりなんかして それは―― 「人間らしい」なんて君が笑う 拝啓 愛を吐いて 死を抱いて ドクドクドクと脈打つ欲にトドメを刺すんだ 嗚呼 「人間らしく」なんてBye Bye Bye Lie 無い Eye であたしを抱いて カラカラカラに涸れ 空になる心を満たして 醜いその腹の内を抉って さあ引き摺り出せ どす黒くてドロドロな本性を見せてよ どうも、皆さんお疲れさん 今世はここまで また来世 ねえ、待って! それじゃあおかしくない? 人生がそれで決まっちゃうの? いっせーのーで脚が浮いて ゆらゆらゆらゆら宙ぶらりん 最低最高 こんな世界なんて さらば 「人間らしい」なんてあざけ嗤う 足んない愛を求めて浪浪 地獄にだって天国にだって どこにもソレは無い? あー馬鹿馬鹿しい 薄っぺらな生涯 もう死なないと治らない容態 毒 毒 毒と交じり混ざった 不幸せの味はいかが? 嗚呼 この世界は 要らないものがあまりに多すぎる ほら 何もかもを 棄ててしまおう それじゃあ、お先に 人間らしい在り方を問う 右に倣い 上っ面を飾る 見て呉れだけのお前のことが死ぬほど嫌いだ 嗚呼 爛々々と命が咲いて 天誅待って 杳として迷妄 はらはらはら落ちる花に憂いで それは―― 「人間らしい」なんて君が笑う 拝啓 愛を吐いて 死を抱いて ドクドクドクと脈打つ欲にトドメを刺すんだ 嗚呼 「人間らしく」なんてBye Bye Bye Lie 無い Eye であたしを抱いて カラカラカラに涸れ 空になる心を満たして 醜いその腹の内を抉って さあ引き摺り出せ どす黒くてドロドロな本性を見せてよ 眉目良いその面の皮を剥がして さあ曝け出して 有るが儘 生きる 君の姿は甚く人間らしい |
| ツクヨミステップユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 有耶無耶な夢は不意に覚めて 目眩く夜と 過去がコネクト あちらこちらへ 低徊 往来 また振り出しと 賽の目が笑うの 愚者は雨夜の月に祈って 徒花に実は生らぬと気付く 盲亀の浮木 浅慮を嘆く 万策尽きたリアリズム 救いなど待っていたって 既に身は絶え絶えだって 未練などもう一切ない どこにも行けない僕を誰か連れ去って ほら たったらったらったった 月読命の夜に STEP STEP 憧憬は裏の裏 待ってなんてらんないな 尽きるまで往く 情動も上々で ほら たったらったらったった 空蝉の世に TRIP TRIP 境界を駆け抜ける 舞ってもっと大仰な音を立て 足掻いてこうぜ最後まで 掌で踊る 神様が笑う 詩を詠めども声は霞んで 口を噤めば伝えられんな 走り続けりゃ壁に当たって 羽を閉じれば落ちるだけ 答えなどきっと無くって 今だけが本当だって 希望などもう一切ない なんにもできない僕を誰か連れ去って ほら たったらったらったった 月読命の夜に STEP STEP 憧憬は裏の裏 待ってなんてらんないな 尽きるまで往く 情動も上々で ほら たったらったらったった 空蝉の世に TRIP TRIP 境界を駆け抜ける 舞ってもっと大仰な音を立て 足掻いてこうぜ最後まで 掌で踊る 神様が笑う |
| ネクロポリス月詠み | 月詠み | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | 何処かに落っことしたの 其れって何だったっけな 最初から何にも持ってない いつまで経っても解んない 如何してこんなんなんだろう まあ、だって違って生まれた ねえ、待って! それっておかしくない? 人生がそれで決まるの? この街が捨てた倫理の形など誰も忘れたんだ 息も脈も騙し騙しだ 蹲った僕はしどろもどろ 華やいで廃れて 芽吹いては枯れて 積み上げられた ネクロポリス 狂ってしまえよ 馬鹿になり舞えよ 意のまま踊れ マキャヴェリズム 間違った正しさの前にひれ伏して流されて どうだいその半生の現評価は 願望・理想 ちょっぴりでも叶ったかい まあまあ、まだ現状じゃあ不明瞭 大体こんなもんだって思ったら終わってんだ 華やいで廃れて 芽吹いては枯れて 積み上げられた ネクロポリス 狂ってしまえよ 馬鹿になり舞えよ 意のまま踊れ マキャヴェリズム 間違った正しさの前にひれ伏して流されて 嗚呼 また 見えた希望に手を伸ばす 誰かを蹴落として 欲しい物も 手に入れた途端 ガラクタと化した どれもこれも 華やいで廃れて 芽吹いては枯れて 積み上げられた ネクロポリス 狂ってしまえよ 馬鹿になり舞えよ 意のまま踊れ マキャヴェリズム 夢見て破れて 全て均されて 忘れて生きて 死にゆくだけ? 足掻いてみせろよ 笑えよ痴れ者 憚らずいけ ケセラリズム 望んで生まれたんじゃないさ 死に方は選ばせてよ それが正解じゃなくても |
| 御気ノ毒様ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | | イタい芝居 子細らしい あたし能無し アイロニー 自愛 痴態 痛々しい 中身の無い 人でなし 餌に釣られ死んだ この底は屠所よろしく 猪口才な理想で他人を疎んでもなんにもなんないな どいつもこいつも要らない とか下衆な邪意に憑かれて ああ 地獄に堕ちるだけ なんて あらあらあら お気の毒ね それじゃ面白くなくなくない 唯唯唯 与太な人生 誰か手放しで肯定して ほらほらほら 唾棄して憎め 蛇蝎の如く嫌って忌んで 白々しく愛を謳う 果てしなくそれは幸福でしょうね 善も悪も 毒も薬も 仕分けられない 馬鹿な神様 「恙無い」は続かないわ 救えないわ お気の毒様 嫌い 嫌い 忌々しい 正しさなどないのに 悲哀 擬態 見ないふり そう お前のことだよ 切っても断っても消えない やれ情だの性が邪魔して もう喉元過ぎれば甘酸苦楽もぐっちゃぐちゃになって どうにもこうにもできない 屈まって耳を塞いで はー なんとも無様な生き様だ あらあらあら お気の毒ね それじゃ面白くなくなくない まだまだまだ 無駄な人生の道を這いずる 天国まで つらつらつら 駄文を綴る 夢だの愛だの どうだっていい 甚だしく悲壮な今を 生きるためアイを売ってる なんて あらあらあら お気の毒ね それじゃ面白くなくなくない 唯唯唯 与太な人生 誰か手放しで肯定して ほらほらほら 唾棄して憎め 蛇蝎の如く嫌って忌んで 白々しく愛を謳う 果てしなくそれは幸福でしょうね 善も悪も 毒も薬も 仕分けられない 馬鹿な神様 「恙無い」は続かないわ 救えないわ お気の毒様 |
| 闇は白くあらき | あらき | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | ユリイ・カノン | 明日の追憶に底深く舞い上がる 本当の嘘だけが真実を誑す 何時に無い常套句は聞こえの良いノイズ ジャンブルな一路を行き迷って立って涸れていく 聡明で目に一丁字(いっていじ)無い 虚(うつ)は審(つまび)らか 本物の偽物が嘘吐きと騙る! 誰も皆 エクランに映るものでさえ 慥かだと見紛っては切っ先を向ける 取り留めない選択だ 脳を奪うような檻だ 飲み込めない事実を噛み砕け 名前のない感情だ 心にないものだ 間違いでさえ実になる to dark and whiten 惨憺な夢に融かされて くだらない人の生を演じている 曖昧な故に絆されて 誰だろうと正解を欠いて吐いている 迷妄な幽玄に魅せられて ほら絶対は絶対に有り得ない 全部全部嘘だ 詐りない 有り得ないだなんて有り得ない 正当性なんて後付でいい 閃いたレディーメードの論理に異論抱いて 焼き増しのドラスティックで折り合いをつける 過不足ない飢餓感に吐き気を忘れて 不自由ない人生に縛りつけて捕らえて 嗚呼 地を歩いていけば 鋭い棘が足を抉る 嗚呼 空へと羽ばたけば 翼は焼かれるのだ to dark and whiten 惨憺な夢に融かされて くだらない人の生を演じている 曖昧な故に絆されて 誰だろうと正解を欠いて吐いている 散々にruin me 淘汰されて どうしょうもない日々をただ憂いている 蒙昧な故に閉ざされて たらればを空想し消えたいと願う 正解は常に奪われて 誰だろうと証明はできやしない 世界は永遠に気付かない ハリボテの現実に to dark and whiten 迷妄な幽玄に魅せられて ほら絶対は絶対に有り得ない 全部全部嘘だ 詐りない 有り得ないだなんて有り得ない 闇は白く、嘘は赤く |