花霞ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 春が咲き乱れる 靴を履いたままで 窓の低い フローリング 街は雲にのって 熱い酒におぼれ 口の中にサンゴ礁 掴む腕の やわらかさ 霞がかる頃に あなたのことを思い出そうとしてみるのに どこにもいない うらら 影をおとして 雪が積もるように 夜が白くなるね ひらけた空 月あかり 曇る川に沿って 道が続いていく 急な坂道 知らんぷり それでもなお 行くと言うの 霞がかる頃に 遠くの駅であなた見かけた気がした もう知らない人 うらら はじけて消えた 霞がかる頃に あなたのことを思い出そうとしてみるのに どこにもいない うらら 影をおとして うらら どうか元気で |
きっと大丈夫ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 帰る場所はここだからね、と背中押してくれた 心の中 柔らかい火がそっと灯っている ただいま おかえり 優しいその声 小さな一歩踏み出した いつだって味方だよ 夕方のチャイムが鳴り響く 僕の小さな街 笑い声が遠ざかるまで膝を抱えていた 薄暗い部屋で ひかり 探してた ご飯だよ、と あなたがいつも名前 呼んでくれた つらい時は休めばいいと 頭撫でてくれた 生まれてきてくれた それだけで 幸せなことだよ あたたかい言葉 ふわり 燃えている 靴をはいて 歩き出そうよ もうきっと大丈夫 |
癖ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | このままどこか 知らないところへ 行ってしまえと 荷物を包んで 歩き出した 歩き出したが 戸締り元栓 気になって帰った なにもせず なにも食べず 本を読んだ 言い訳で眠る 誰 誰からも 愛されないと 思えば思うほど 浮かぶ人の顔 飲めない酒を 飲めば変わるか つけない嘘を つけば変わるか 敬えないと 思う人でも 僕より長く 続けているんだ なにもせず なにも食べず 欲は悪だと 言い聞かせ眠る 誰 誰しもが 欲しがられたいのだ 生きている意味は 誰かがくれるもの なにもせず なにも食べず 本を読んだ 言い訳で眠る 誰 誰からも 愛されないと 思えば思うほど 浮かぶ人の顔 |
最初のグーヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | おんなじクラスの男子 からかわれてばかり喧嘩は毎日 知らない傷はヒーローの証 わたしだけが気付いてる かっこ悪くっていいから いざという時は絶対逃げて 絶対逃げないことわかってて お願い ちゃんと 帰ってきてね へらへら笑うときは 強くいたいと思うとき 涙を流すときは 誰かのために 握った拳を掲げた顔は きっと笑っていたんだろう いつになっても変わることはない 想いを抱きしめて あなたを待っている バンソコだらけの顔の 理由は口を結んで話さない 心配かけないようにしてること わかるから心配になるのよ バカにされたときは のらりくらり かわすのに 仲間のことになると ボロボロでも立ち上がる 叫んだ言葉は胸に刺さって 信じる強さに変わってく いつか傷ついて 帰ってきたら 褒めてあげよう あなたは正しいって どんなときも希望を捨てないで どんなときも挑み続けて どんなときも仲間を信じて どんなときも自分を信じて 握った拳を掲げた顔は きっと笑っていたんだろう いつかあきらめそうになったら 教えられたように わたしに 伝えて欲しい 叫んだ言葉は胸に刺さって 信じる強さに変わってく いつか話してくれた夢が叶いますように ここで祈っている |
不幸ちゃんヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | どんだけ証拠集めても黒は黒 それでタイムマシンは作れない あの頃に戻りたいだけなんです それだけが無理なんです 攻め込む準備は万端 涙は洪水警報 カンカン 女の勘が当たる理由は 不幸の匂い嗅ぎ分けられるだけ スマホのロックは夜中に外れる 履歴のインフォで通話時間を見る 白白黒黒白黒黒黒 だれこの「さおり」って? 写真のチェックは風景も外さない 一人でこんな場所に行くはずないじゃん 白白黒黒白黒黒黒 器用じゃないもんね 上司とさし飲みでカシオレ? 女子力刻む ポケットのレシート そっか 裏切られたんだ あたし何も悪いことしてないのに もうやんなっちゃうな なんどもなんども同じことの繰り返し ずっとこのまんまかな 生前悪いことした先祖を恨んでいる フォロワーチェックにいいね!や鍵アカも ホシアカウントがまさかの誤フォロー!ありがとう 白黒黒黒白黒黒黒 まだ泳がせておこう 疲れてるって常套句 数えましょう 知らない手つき どこで覚えてきたの? 黒黒黒黒黒黒真っ黒 決着つけなくちゃ なんか言いたいことあるでしょ? 明らかに目が泳いで汗かき出した ちょっと カワイソになって 向こうと今別れるなら許しちゃう もうやんなっちゃうな なんどもなんども同じことの繰り返し ずっとこのまんまかな 生前悪いことした先祖を恨んでいる かみさま ちゃんとあたしやりきりましたよね? 生前の罪は清算できましたよね? 「あなたは自分を大切にしてないでしょ それも罪 ちゃんと罪 一番大切にできるのは 自分なんだから」 もうやんなっちゃうな なんどもなんども同じことの繰り返し ずっとこのまんまかな 生前悪いことした先祖を恨んでいたい もうやんなっちゃうな 心広くて優しい人になったのに ずっとこのまんまかな あたしを一番愛してくれる人いるかなあ |
ぽたりヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | さびついた涙腺が もうすぐで壊れそう 曖昧な朝焼けと 身代わりのくもり空 やりたくて やれなくて やらなくて やりきれなくて あきらめて 忘れては その時を もてあそぶ 靴の底は擦りへったまま 雨が降ると走れないまま たばこ屋の屋根の下で ずっとずっと雨宿り ずっとずっと雨宿り 食って寝て泣いて 腹へって また食って まわって また同じ所に戻って 繰り返し 繰り返し 失敗も後悔も もう飽きたんだ だから僕は泣けない 一番の友だちは 裏側の自分だから いつまでも勝てなくて 時々はつらくなる 食って寝て泣いて 腹へって また食って 今日もまた同じところで悩んで 迷った道で拾った何かを ポケットにつめて 食って寝て泣いて 腹へって また食って まわって また同じ所に戻って 繰り返し 繰り返し 変わらない毎日を 送ってるはずなのに 君はずいぶん変わった やぶれそうなポケット ほら もう 泣けるはず |
わたしのしあわせヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 勉強もしないで 学校にも行かないで 友達も作らないで ただひたすらに 常識も知らないで 言うことも聞かないで 遊びにもいかないで ただひたすらに わたしのしあわせは だれにもはかれない わたしのしあわせは だれのものでもない 結婚もしないで 親孝行もしないで 子どもも作らないで ただひたすらに お金ももたないで 贅沢もしないで おしゃれもしないで ただひたすらに わたしのしあわせは だれにもさわれない わたしのしあわせは だれにもわたせない 悲しい顔をしないで かわいそうだと思わないで あなたがくれたもの 一つ 大切にもってるから 毎年届くりんご 食べきれないほどの野菜、お米 昔好きだったお菓子、ジュース 真似してかいたあなたの文字 心配させてごめん 読みきれないほどの涙溢れ 信じてほしい 信じてほしい わたしはあなたでできているよ わたしのしあわせは だれにもはかれない わたしのしあわせは だれのものでもない どうかあなただけに 知っていてほしいの ここにいれるだけで 大丈夫 しあわせ |
玉ねぎヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 御供信弘 | 帰らないなら 連絡ぐらいしたらいいのに あたためればいいよ そういうことじゃない 一緒に食べたいだけ 溶けてるから 見えないけど 一番手間かけて炒めた玉ねぎ ありきたりなエンディングの映画で 泣けちゃうくらい 泣きたいんだ 言わないけど消えてないの たしかに あなたのこと 胸の奥で 呼んでる お風呂掃除も 洗濯もちゃんとやったよ 僕がやったらいいの? そういうことじゃない 抱きしめてほしいだけ あきらめること 悲しいことじゃない 一生一緒にいるんだから 違う さっき玉ねぎ切ってて それなら なんでずっと 泣いているの? 不満じゃない不安なんだ 言えない わたしのこと 優しいって 思ってるでしょ? ありきたりなエンディングの二人は 気づかない間に はなればなれ あの日の熱 変わらないもの 探して 夜が来ても 帰らないまま きつね色に染まる空は 一瞬で 写真の中 ずっとずっと 見ていた |
かぜ薬ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 伊平友樹 | 39度の熱が出た 身体が久しぶりに走った翌日みたいに痛い おままごとみたい水でしぼったタオル きみはぼくにのせた このまま熱 さがらないで そしたらきみ いてくれるかな 昨日話した 別れ話 忘れてずっと 一緒にいようよ このまま熱 さがらないで そしたらきみ いてくれるでしょ 昔話 水に流して あやまるから 一緒にいようよ ハロー ぼくの声はまだ きみに届いてますか? ハニー 甘い甘い夢の中 今でも彷徨ってる ねーね、って呼ばれた気がした 階段から落ちたみたい跳ね起きてしまった 思い出せない二人暮らし 狭い布団 独りに慣れてきたのに あの日の熱 さがったあと 2日分 残された薬 「ちゃんとして」きみは何度も 伝えてた たしかにそうだった 許してくれたとき やめられてれば たられば ばっか 仕方がないや 早く結婚でもして 知ってる笑顔 誰かに見せて 引き出しの奥 丸い文字 熱が出たとき 咳が出るとき 輪ゴムでまとめられた薬 ちゃんと2日分 最後の優しさ ハロー 元気でいますか? ハロー 月が綺麗だよ ハロー 風邪をひいたんだ 熱が出たんだ ハロー ぼくのことをまだ きみに探しててほしい ハニー 甘い甘い夢の中 目を覚ましたくはない |
コインロッカーにてヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 隠すから見たいんじゃん 隠すの下手なんだからすんな 何回めだろ 案外続く関係 涙溜める表情に 自分の心 騙していたんだ セーフティエリアを広げるのが仕事 若い芽を摘んで摘んで摘んだのに 知らぬ間に伸びた豆の木にょきにょき わたしが間引きしなければ いつか全部枯れたかも しれないのに コインロッカー 待ち合わせ 冷たくなったナキガラを そっと入れて鍵閉めて 黙って去って鍵は川に投げて わたしが悪いの?女狐?? 責任感のない男ね 育てる気もないくせに 勝手に作って 怖くなって わたしの誕生日を 暗証番号にしたんだって 満面の笑みで報告したときは 近年稀な日本晴れ それが絵画だったとしても 窓を塞いで 打ち付けた幻想 5W1Hの答えは曖昧 わたしはどうするつもりで? 戻る術は謝罪じゃない 墓場まで背負うのよ 覚悟はある? コインロッカー 待ち合わせ 顔すら見れないくせに 濡れ衣ばっか着せている なんでこんな男(ひと)がいいのかしら 手向けの花は間に合わせ 最後ぐらいは手を合わせ 恨んだり妬まないで 来世は誰かに愛されて とおりゃんせ とおりゃんせ いきはよいよい かえりはこわい とおりゃんせ とおりゃんせ いなけりゃいいのは ほんとはわたし コインロッカー 待ち合わせ 冷たくなったナキガラを そっと入れて鍵閉めて 黙ったあんた 渡したナイフで わたしの胸を突き刺して わたしをここに捨て去って 犠牲の上に成り立った 愛と情の狭間で生きれない |
前線ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ・松岡モトキ・宮田'レフティ'リョウ | 深夜3時 ファミレスの ドリンクバーは優しい 開いたノート 真っ白いまま 家に帰る毎日 一丁前にフラストレーション たまっちゃって すみません 開いたゲーム ちょっとだけの 言葉が朝に溶ける やらなくちゃ わかってるけど やればできる そんな才能もないでしょ 今更 夢を見るな 果たせない約束はするな おまえに言ってるんじゃなくて わたしに叫んでるんだよ 逃げるな 逃げなければ その場所が前線だ 満員電車 泣き叫ぶ 子どもあやす 母親が 引退して結婚した かつての戦友に似てた きみはいつも 夢語ってた なにかがきみの道を塞いだんだと 思っていた 変わらない夢を追えば 後悔のない人生と言えるの? 守るべきだれかがいて その誰かのために生きる 選んだことに間違いはないと きみは笑ってた このままでいいの? 自問自答 それでも夢を見てる 居場所が ここだけだと 隣を追い越していく人も 遠く離れていく人も 誰もが立っているんだよ 自分だけの前線へ |
どうかそのままヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ・松岡モトキ・宮田'レフティ'リョウ | どうかそのままで どうかそのままで きみを苦しめた わたしのことなど もう忘れてしまって 二度と思い出さないで 改札前 きみが肩を濡らしてた 一本の大きな傘 持って 傘をさすのが下手なんだと 付き合いたての頃に聞いた 暖かな 部屋にかえってくれば 正しく並んだ 洗濯物 「帰ったらやるから放っといてね」 今朝のセリフはほんとの気持ち わたしはいつも、感謝してばかリ できないわたしを縁取られて 小さな優しさに責められた気がして ついに逃げ出した どうかそのままで どうかそのままで きみを悪者に すリかえたことを 今 後悔している でもそうしなきゃ生きられなかった 描いた未来 通リ過ぎても 二人は まじめに 向かい合った それが一番 大切なことなど 誰もがわかる答え できないことをやろうとするわたし そのままでいいよと言ったきみ 完璧で正しくて何一つ勝ち目がない きみのそばにいると わたしを嫌いになってしまう どうかそのままで どうかそのままで きみはきみのまま 正しいままでいて どうかそのままで どうかそのままで きみはきみのまま 優しいままでいてね 二人を守る大きな傘はずっと乾いたまま もう忘れてしまって 二度と思い出さないで |
ラブソングヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 佐久間薫・ヒグチアイ・松岡モトキ | 誰かを救う うたをかきたい なんて言うくせに 救われたことがない 流行りの歌も 往年のラブソングも 他人の人生 私のじゃない わかってよ 私の思ってること わかってる わかる人なんていないこと 誰も救えない こんなうたでも あなたのために なるとするなら 友だち 家族 もう会えない恋人 思い出すことは想うことだよ 記憶の中のあなたは 決して一人じゃない 愛されていたんだよ 誰かを救う うたをかきたい なんて言うくせに 救われたことがない すぐに悩みを 話す人が羨ましい そのたび強く思う わかられてたまるか 静かな夜はこわくなるんだ このまま 一人きりだったらどうしよう 狭いアパート いつもの顔ぶれ 話尽きずに 朝焼け見たこと 思い出せるように もう忘れないように ここに今 書き残すよ 今もどこかであなたを思い出す人がいる 大丈夫 誰も救えない こんなうたでも あなたを想う そのためだけに 生まれてきたの もう忘れはしないよ ずっとそばにいなくても 記憶の中のあなたは 決して一人じゃない 愛されていたんだよ 誰かを救う うたをかきたい なんて言うくせに 救われてばっかなんだな 記憶の中のわたしは 決して一人じゃない 愛されていたんだね |
聞いてるヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ・松岡モトキ・宮田'レフティ'リョウ | ここに目指すものはないからと バックレた新人アルバイト 夢を盾にして 牙を剥くことで 主人公になれたかい 整形でもしなきゃ治らない コンプレックスを突っついた 赤面の笑顔 作る人の上で 絶景は見えたかい 僕よ わたしよ 胸に聞いてる 君よ あなたよ 胸に聞いてる 答えなどない問いの答えに 指でバツをつけるSNS その親指で涙も拭える 立てればエールも送れる 裏切られた過去のトラウマを 壊す勇気ならもらったでしょ 1 パーセントの残りは君自身 頼りない勇気 振り絞れ 僕へ わたしへ 届いてほしい 君へ あなたへ 届いてほしい ステージの袖で 震えているんだ 速くなる鼓動が身体を揺らすんだ それは空高く飛ぶ前の手拍子だ いつだってそばにある 高鳴りを信じてる 叩いた数だけ息をしてる 叩いた数だけ生きていける 僕よ わたしよ 胸に聞いてる 君よ あなたよ 胸に聞いてる |
いちごヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 佐久間薫・ヒグチアイ・松岡モトキ | 小さな ケーキに いちご一つ 苦手だからと 嘘ついて いつもくれた 口から 出るのは 愚痴ばっか 少し休めば? いつもそう 無責任なきみ カレーライス 隣に いちご一つ 変なバランス けどなんか 泣けちゃった あんなに好きって言ったのに あんなに好きって言ったのに きみはもう だれかのもの 甘くないよな ずっと 甘え続け それが愛だ恋だとか 伝え続けた きみが最後の人だと思ってたんだ 風のよう 噂は 走り抜けた 永遠の愛を 誓った みたいね あんなに好きって言ったのに あんなに好きって言ったのに きみはもう だれかのもの きみはいまもたからもの 忘れないでね ずっと そばにいたんだ 心残りじゃなくて 後悔でもなくて すれ違う匂いに ただただ振り向くだけ 小さな ケーキに いちご一つ 苦手だからと 嘘ついて いつもくれた |
一週間のうたヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ・松岡モトキ・宮田'レフティ'リョウ | 一階の駐車場 こなごなのマグカップ 火曜日は不燃の日 大量の思い出を どちらかと聞かれればロングだと言ったから 水曜日バッサリと 首元のネックレスも 毎晩の連絡は 週一へ 月一へ 木曜日「ちゃんとする」素っ気ないあなたから 女は全てを 忘れて次へ行く ちがうの 準備が上手な生き物 歯ブラシと靴下を 無表情 ゴミ箱へ 金曜日 可燃の日 あなたが触れたものも なんで、とか どうしてとか 友だちが驚いてる 土曜日のランチでは 優しいトゲ刺さる 別れよう すら言えない 男にも 好かれたい 日曜日 ひたすらに 謝るひと 抱きしめる 女は全てを忘れて次へ行く ちがうの 準備が上手な生き物 女の強さに 男は甘えるの 本当の涙に 男は気付かない 女はどこかで わたしを笑って 男はどこかで わたしを思い出す 目を開けて いつもの朝 いつも通り 目覚ましの音 月曜日 手を伸ばす つもりが動かない 動かない 動かない |
ほしのなまえヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 見えているものだけに 名前をつけたのだろう 見えないもの 名前もなく 消えてしまうかな ゴールテープはすでに 誰かに切られている それでもまだ走っている 見つけてもらう日まで 時の流れが足を急がせる 年をとれば 歩みも遅くなる 競う人も名前を呼ぶ人も 今は一人もいない 何億のうたと本が 埋もれていくように 何億のわたしとおなじような人が 星を作る 燃やしながら 叫んでるの ずっと 自分の名前を いつもの思い出話 笑えない後ろめたさ 今もまだ戦ってる 眠れない夜越えて 何億の恋と夢が 忘れられるように 何億のわたしと同じような人が 迷い、選ぶ ここではない どこかになら 幸せ 溢れてるの? 迷うなら 足跡のない道を進んでゆけ 始まりに立つわたしが わたしと交わした約束 変わること怖がらないで 変わらないもの信じ続けて 小さな光でも 確かな星だから 何億のうたと本が 埋もれていくように 何億のわたしとおなじような人が 星を作る 燃やしながら 叫んでるの ずっと 自分の名前を ずっと わたしの名前を |
走馬灯ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 佐久間薫・ヒグチアイ・松岡モトキ | 肩書きが名刺の真ん中に書かれていて 親がくれた名前はいつのまにか消えた ママでもない 主任でもない おまえでもない おばさんでもない わたしはどこにいるんだろう わたしじゃないなにかに成り代わっていれば 言われたことに傷つきにくいことを知ってから 頼ってた 頼りきってた 迷いはなくて 迷う暇もなくて わたしから逃げてきたんだよ 朝起きて鏡の前で おまえは誰だと呟く 卒業証書をもらったときは たしかにたしかにわたしだった あの頃に戻りたいのは 楽しかったからじゃなくて 疑うことなく何者でもない わたしがいたから どれぐらい稼いで なにを買ったのか だれとのんで どれだけ寝てないかを 競っている 飲み屋の隅で 大切なもの 守るために 上手く笑えるようになるんだ 虚しさを 照らした街灯 全部捨てたいと 思う夜 捨てらんないよな 簡単じゃないよな だから うまく ごまかしてる つまづいて 立ち止まれば 脳裏に浮かぶ走馬灯 スカートの下に体操服はいて 坂をのぼる 赤い自転車 あの頃に戻りたいのは 楽しかったからじゃなくて 疑うことなく何者でもない わたしがいたから |
バスタオルヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 佐久間薫・ヒグチアイ・松岡モトキ | 新しくしたバスタオルは 最低でも一年は一緒にいることの証だよね ねえそんなことで わたしはわたしを安心させてる 失くした恋のせいで わたしはいつまでも 居場所を探してる つよくならなきゃ つよくならなきゃ あなたに好かれたわたしのこと 救ってくれたあなたに 曇ることなく 胸を張らなきゃ あなたが見つけて くれたわたしだから 大丈夫よ きっと 古くなった バスタオルは 柔軟剤でも 戻らない 今日で 使うの最後にしよう ねえ 捨てちゃえば なんにも思い出せなくなるかな 言葉かけてくれたね 誰かと一緒でも 孤独なわたしに つよくならなきゃ つよくならなきゃ 強くなくてもいいんだよと あなたは言うでしょう わかるから つよくならなきゃ つよくならなきゃ 道間違えても 歩いてきた だから出会えた あなたに 過去を許して 未来を信じて あなたが見つけてくれたわたしだから 大丈夫よ 大丈夫よ きっと |
風と影ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ・松岡モトキ・宮田'レフティ'リョウ | 結婚したんだ 言われて見せられた奥さま 画面の向こう 笑ってる顔にはもう女の文字はなくて 家族ってこういうことかな ビールの泡がのぼっていく カウンター並んだ二人はどう見えるのかな 一度だけ 酒の勢いで あやまる君は靴下 裏返しのまま出て行った わたしの気持ちに気付いてることに わたしは気付いてるから 君のずるいところも包んであげるつもりだったのに 薫る風 通る風になびく二人の影 わたしだけ薄くなる さよなら なんて言えないや 涙さえ 見せないでいるのはわたしのため まだそばにいたいから 肩が触れない位にいさせて 終電間際に そわそわしている旦那さま かわいい奥さんが待っているんでしょ、 なんて余計な助け舟 おごりおごられることはナシ 絶対の二人の決め事 降り出した雨 君は一度も振り返らない 春が来て ちゃんと夏が来て 秋と冬が来る みたいに友達なんだろう 梅雨があることも知ってて それでも四季と呼んでるように 当たり前なんだ それが嬉しくてやっぱり悲しくて 夜の雨 通り雨に濡れる わたしの影 少しだけ泣けてくる さよなら いつかするのかな その日まで 言わないでいられるよ 隠すから まだそばにいさせて たまにでいい 君のずるいとこ見せて わたしは こんなに やなやつ だったんだ わたしは こんなに 君だけ なんだな その日まで 見せて夢 その日まで 薫る風 通る風になびく二人の影 わたしだけ薄くなる さよなら 君はしてたんだ 涙さえ 拭えない君のその指先に リングが灯る頃 きっとこの恋は 風に揺れてる |
街頭演説ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ・松岡モトキ・宮田'レフティ'リョウ | 街頭演説の声が 休日の微睡み 壊した 先の平和より今の平穏を 選べば叩くの? わたくしごとになりますが 同棲してる恋人の 2度目の裏切り 見つけてしまった そろそろさよならするでしょう 誰にももらえない愛が 誰もがわかるような平和に 喧嘩を売ってる 愛されないと 他人の幸せ願えない あきらめたくなって それじゃ生きれなくて ずっと前から 鳴り続けてた 5時のチャイムが 帰れない大人と 帰りたくない子ども いつでも母が 迎えてくれた 必ず 明日を連れて 清き一票の裏には 絶望と欲望が巡る 欲のない社会に理想なんてない わかっているでしょ 再放送のドラマでは 寿退社が当たり前 子供のころ想像した未来は今じゃ一つも叶わない ため息吸い込んで 愚痴に蓋をしたんだ 笑っていろよ 仏になれと 声が聞こえる 誰と手を取り合って 誰と愛を誓うの こんなわたしを 誰が選ぶの 死ぬまで 働かなければ アンバランスなバランス ビル風は強く アンバランスなバランス 靴はハイヒール アンバランスなバランス たのしめりゃいいよ アンバランスなバランス 選び続ける人生だ あきらめたくなくて 愛されてみたくて ずっと前から 耳塞いでた 警笛の音 時代に流されて 楽をしちゃだめなんだ 正しさはどこ 選びたいもの この手で 夜明けを告げて |
言葉のない手紙ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | わたしが育った街は今も 変わらなくて 開かずの踏み切りも 歩道の穴ぼこも 思い出さなくても 浮かぶ思い出 大人になったら 強くなれる 魔法みたいに 変われるはず 現実はどうだ 自分のことばっか 助けられたことも忘れて その手にいまはなにもなくても いつか誰かを愛すだろう 争わなくていい 優しくあればいい それが強さだから この手を握る その小さな手は いつか誰かを守るだろう 目にうつるすべては 人を繋いでいく 言葉のない手紙 好きなものを愛そう 好きなものを好きでいよう 誰かのため 自分のため できることはなんだろう この手を握る その小さな手は いつか誰かを守るだろう 目にうつるすべては 時を紡いでいく 言葉のない手紙 目にうつるすべては 人を繋いでいく 言葉のない手紙 |
東京にてヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 渋谷も変わっていくね オリンピックがひかえているから 張りぼての元気などを纏って サラリーマンが肩をぶつける ライブハウスができてはつぶれて 名前が変わってまた戻って 解散したバンドは友だちじゃないけど わたしのこと 歌ってた ロックバンドから見える東京 ホームレスから見える東京 ピンヒールの OL の東京 どれも嘘でどれも本当 誰かの作った方程式じゃない 新しい答えを作ろうよ 最初で最後 きみだけの きみだけの東京にて バスターミナルできみに 手を振ったのはいつだったっけな 見送るのが苦手だと言って 背中を向けて逃げたセンター街 あの子ともあの子ともあの子とも 潜ったこの赤い提灯の下 神様仏様ぼくはちゃんと 今この人を愛しています ロックバンドから見える東京 ホームレスから見える東京 ピンヒールの OL の東京 どれも嘘でどれも本当 誰かの作った方程式じゃない 新しい答えを作ろうよ 最初で最後 きみだけの きみだけの 会社をやめたサラリーマン 笑い方を忘れた芸人 引っ越し手伝いにきた父親 結婚したい派遣社員 見えてるものは一緒でも 違う方法で見つけたものだろ 最初で最後 きみだけの きみだけの東京にて |
黒い影ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 午後6時歩道橋に伸びるもう一人のキミ 足元に付きまとう光から避けるように バレてないはずだうまくできたと思っている それがただの驕りだと気付くのは後日談 傷付ける言葉だけうまくなっている現状 守ってるものそんなに大切なモノなの? 太陽が僕の心臓を押し出す 黒い影 照らし出すは裸の心 いつの日にか熱く焼かれてしまうよ 黒い影 切り離して空へ飛ばせたら キミが思うその何倍もあの子は傷付いてた 気づけないそうじゃないだろ わかろうともしなかった 明日があまりにも近くに見えてしまうから 忘れてくキミの目が濁ること死んでくこと 知ってるかい?キミがぶち壊したあの子の惨状 それでも間違いに気付いて 太陽が沈む 迷いこむ心 黒い影 明日になればまた出会えるだろう 間に合えばいい 明日でいい その理由はなんですか? あの子の心闇に溶けてしまう前に 太陽が僕の心臓を押し出す 黒い影 照らし出すは裸の心 走り出せよ 夜が明けてしまうから 黒い影 自分の中に心があるうちに 黒い影 信じられるのは今 今 |
八月ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 八月のぬるい夜 些細な出来事で 溢れ出したコップの水に 二人溺れたの 毎回同じことで争って 泣いて慰めて抱き合って眠れば 解決したような顔で笑える 決まりきったドラマの脚本みたいだ 孤独に喰われた 未熟な生き物 今でもたしかに あなたを想ってるのに 飲み干せるだけの渇きは 恋が始まるときだけ 今じゃ諦めちゃって心地がよくて 一緒にいるだけ これが愛なの?教えてほしい チクタクと針が鳴る ポツポツと雨が降る アスファルト照らす 信号の灯り あなた 帰らない 足りないの つたないよ 欲しがる方が恥ずかしくて もういいよ 虚しいよ あの頃の ままじゃいられない いっそもうこのまま 孤独じゃ生きれない 未熟な生き物 終わらせることさえ 1人で選べないくせに ほんとうの愛なんて 流れる星のようだね 自分勝手に願って叶わなくて また願ってる 今以上をいつだって 探し迷ってしまう 「あなたじゃなきゃ」じゃなくて あなたがいいってちゃんと選びたい 帰っておいでよ 話をするから |
東京ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | もう嫌だよって理由もわからないまま 家を飛び出して駆け込んだ電車 持ってるのは320円 知ってるところまでしか行けない わかってるあたしがわがままなだけ やりたくないとかできないとか弱音ばっか 変わったのはあたし このまちじゃない 東京のビルはこんなに綺麗だったっけ 知らないところみたいだ 自分勝手で弱虫で帰る場所がある あたしを笑ってる 流れてゆく時間や人の速さ 追い付けないどころか追い越されてゆく わかってるあたしはあたしだよね でも焦ってでもできなくてまた繰り返す 迷ってないのに答えは見えない 東京のビルはこんなに綺麗だったっけ 知らないところみたいだ 自分勝手で弱虫で帰る場所がある あたしを笑ってる 東京で生きる、決めたのはいつだったっけ 忘れていた未来は 簡単に届くものじゃないとわかってたはずだろう もう一度 前を向いて 東京で生きる、手を振って出てきたあのまちも 全て置いてきたのに いつのまにか増えていた荷物を捨てなくちゃ何も掴めない あたしは選べない |
ココロジェリーフィッシュヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 予報はずれの雨の日は 透明のくらげがただようよ 苦し紛れについたウソ 心に雲を運んでる いつもより静かな街は 色をかすかに残しているよ 君が忘れた黒い傘 いつまでもかわいたまんま ねえ こんなことやめようよ 2人傷つくだけだよ 少しずつ離れてく距離にすがってるしかないでしょう ねえ いつだっけ約束した2人の未来は雨でにじんで 見えないうちに 背を向けてしまおう ココロジェリーフィッシュ つながった気持ちは いつも最短距離を走るの でも今は届かない 聞こえない そんな鼓動さえも 海の中 ゆらゆらと揺れては 闇をベッドに星を仰いで 会えるなら会いたい 素直な気持ち あれから途絶えた連絡 つぶやいたメールは減ってくよ 自然に消えていくのかな? いつまでも聞けないまんま ねえ こんなことやめたいよ ほんとはただ逃げたいの 君の心の行方を知りたいの 君もジェリーフィッシュ 寄せては返すよに 2人の関係は曖昧で 誰が悪者になれば あたしが傷つくだけですむの? 海の中ぷかぷかと浮かんで そのまま流れに身を任せて 知らぬ間に 君の隣に 流れ着きたい いつかジェリーフィッシュ 失ってしまえば 線は2つの点に変わって 向こうから続く足跡 波がさらっていくよ それでも逃げ出しそうな身体足も手も全てねじふせて 君のもとへ もいちど 君に気持ち伝えて 一からやり直そうだなんて 今さら言えないこの小さなプライド壊してしまえよ 海の中2人で泳いだね きらきら揺れる波に向かって 戻りたいなんて言わない 欲しいのは未来 |
縁ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 自由気ままで 自分勝手で わたしを置いてくあなたが 歩幅合わせて歩くようになった それが寂しい 素直になれないわたしたちは 諦めることを覚えた このまま向かい合わずに 隣で同じ景色見ようよ あなたがいたから わたしがいるのよ わたしがいたから あなたがいるのよ それだけは混じりっけない 事実 事実だから 年重ねれば 丸くもなるさ それもしあわせの形ね だから削りカスを集めてまた 棘を作っていく 雲が翳って雷が 落ちるまでがあなたでしょう 優しくなんかならないで 隣で憎ませてほしいよ あなたといたくても わたしは変わらない わたしといたくても あなたは変われない あなたといたいから わたしは離れた いつまでも背中ごしの景色 見ていたいよ あなたがいたから わたしがいるのよ わたしがいたから あなたがいるのよ それだけは混じりっけない 事実 事実だから |
悲しい歌がある理由ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | お姫様みたい、と褒められてから着続けてる 真っ白いワンピースはもう制服です 飲み会で上司にお酌をする係はわたし 別にあんたのために着てるわけじゃないの 結婚したいと言ってる本当の理由は 結婚したいと思われるほど愛されたいってこと かっこ悪くてもお金がなくても優しくなくてもいい 誰でもないわたしを必要と言ってよ 悲しい歌はあなたを傷つける 古傷を庇うかさぶた 剥がしてしまう だけどほらみて 皮膚は厚くなって 残る傷跡はその優しさに変わってる もう痛くないはずだよ 武器だと言われて歯を食いしばり堪えた涙 ずっとそうしたらいつの間にか泣けなくなった なんで泣かないの?薄情だと言われた葬式で 本当のわたしを知る人は棺桶の中 殴られるなら触られる方がまだ良いから黙ってた なんか言えよって笑えよって頬殴られた 誰かが拾った小さな小さな小さな幸せは わたしからこぼれ落ちたものかもしれない 悲しい歌はあなたを傷つける 古傷をもう一度斬りつけてしまう だけどほらみて 同じ痛みじゃない 何度思い出すたび向き合ってきたんだ あなたはずっと強くなった 悲しい歌はあなたを傷つける 古傷を庇うかさぶた 剥がしてしまう だけどほらみて 皮膚は厚くなって 残る傷跡はその優しさに変わってる もう痛くないはずだよ もう許していいんだよ |
距離ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | ほんのちょっとの距離のせいで ふたりはすれ違っていいんだよ いいんだよ それでいいんだよ きっといいんだよ 君と買ったコートを今も着てるよってさ その店随分前に潰れてるけど まだ言えていないんだよな 髪を切った写真が送られてきてもさ 柔らかさも地肌のあたたかさも もう覚えていないんだよな 笑ってる君 その背景 知らない街 知らない友だち もしわたしが 泣いてても 言わなければ君は気付かない ほんのちょっとの距離のせいで ふたりはすれ違って 疑うことさえ怖くて それでも想い合っていいんだよ いいんだよ それでいいんだよ きっといいんだよ わたしがもっと子どもで 君が若かったら 今すぐ会いに行ってる 曖昧な未来 確かめたくて今日も働く 電話の向こうの音で居場所を知るとか 君に恋する友達はいないかとか 全部通り越して ふたりはふたり ひとりでもふたり 会えないだけで君の理由を なくしたりしない ほんのちょっとの距離のせいで ほんのちょっとの距離のせいで ふたりはすれ違って 見えないから全部知らなくて それでも想い合っていいんだよ いいんだよ それでいいんだよ きっといいんだよ |
やめるなら今ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 泣きたくなるような 夜は最近ない やる気もないから なんにも浮かばない やめるなら今かな やめるなら今かな 大体似合ってない 人前はこわいし お金は少しだけ 貯めたりはできない やめるなら今かな やめるなら今かな 終わりのきっかけに 大したドラマはない いつも心の中に もう一人の自分がいるんだ なだめながらなんとかやってきたんだ いつも斜に構えて疑り深くてすぐひねくれて そんなおまえにずっと憧れているんだよ やりたい理由も 始めた理由も そんなの意味はない 今残るのは ただただ勝ちたいだけ 絶対 絶対 わたしを信じてる おまえを信じてるから なんでも良い そのままで良いから 続けろ 続けろ やめんなよ 続けようよ 孤独になるのは なにかがあるから 淋しくなるのは なんにもないから やめるなら今かな やめるなら今かな 1人に愛されて 満足できたなら なんのためにここまで なにがしたくてここまで そんなの上京 3年目で消えたんだ 優しくされたくて愛されたくてそんな人生送りたくて 夢見てきたわけじゃないだろう 見えない未来を 言い訳にすんなよ あてのない旅を始めたあの日に 誰の足跡もない場所へ行こうと決めた 恐れていいんだよ 怖がっていいよ 飛び降りる勇気すらなくていい その弱さはいつかの強みになるから おまえを信じてるわたしを 信じてるから なんでも良い そのままで良いから 続けろ 続けろ やめんなよ 続けようよ |
まっさらな大地ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | ねえ 隣で笑ってくれれば それだけでいいから その腕 おろして いつのまにかあなたがわたしを 守ってくれてた 今さら 気付いた ごめんね 謝れない 大人のために 子どもは泣くの どこまで行けば たどり着くかな あなたが言ってた 自由はこれなの? 傷が疼いて 仲間の顔 よぎれば まっさらな大地に咲いた花を わたしは綺麗だと言えるかな ねえ あのとき選んだ言葉が 違ったら未来は 変わっていたかな わたしだけがあなたをわかってる そう思うだけで 強く生きてこれた ごめんね 許したいけど このままじゃきっと 孤独になるよ どこまで行けば 繋がれるかな あなたの心は 遥か遠く どこまで行けば たどり着くかな あなたが言ってた 自由はこれなの? 傷が疼いて 仲間の顔 よぎれば まっさらな大地に咲いた花を わたしは 綺麗だと言える資格があるかな まっさらな大地がまた新しい命に 埋め尽くされる日まで わたしは笑えない |
悪魔の子ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 鉄の弾が 正義の証明 貫けば 英雄に近づいた その目を閉じて 触れてみれば 同じ形 同じ体温の悪魔 僕はダメで あいつはいいの? そこに壁があっただけなのに 生まれてしまった 運命嘆くな 僕らはみんな 自由なんだから 鳥のように 羽があれば どこへだって行けるけど 帰る場所が なければ きっとどこへも行けない ただただ生きるのは嫌だ 世界は残酷だ それでも君を愛すよ なにを犠牲にしても それでも君を守るよ 間違いだとしても 疑ったりしない 正しさとは 自分のこと 強く信じることだ 鉄の雨が 降り散る情景 テレビの中 映画に見えたんだ 戦争なんて 愚かな凶暴 関係ない 知らない国の話 それならなんで あいつ憎んで 黒い気持ち 隠しきれない理由 説明だって できやしないんだ 僕らはなんて 矛盾ばっかなんだ この言葉も 訳されれば 本当の意味は伝わらない 信じるのは その目を開いて 触れた世界だけ ただただ生きるのは嫌だ 世界は残酷だ それでも君を愛すよ なにを犠牲にしても それでも君を守るよ 選んだ人の影 捨てたものの屍 気づいたんだ 自分の中 育つのは悪魔の子 正義の裏 犠牲の中 心には悪魔の子 |
火々ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 松岡モトキ・宮田'レフティ'リョウ | ねえ あのとき手を振って 別れたときにはさ まだ僕を好きだったよね? だって振り向いてくれたよね はにかみながらさ 最後の言葉の意味なんて 考えれば考えるほど 君が僕を好きだったこと 証明できてしまうんだ 想い出を燃やして生きてく 盛る火を抱きしめ歩いてく 僕たちは終わった恋を想う 色褪せることはないのに 終わらない青春はまぼろし わかってるんだ わかっているのになあ ねえ あの頃二人は この東京の街に 馴染めないことが不安で でも馴染まないことにホッとして ありきたりだったね 空っぽのままじゃこわいから 大袈裟な荷物 背負ってた 特別になったフリをして 君を愛していたかった 想い出を燃やして生きてく 盛る火を抱きしめ歩いてく 僕たちは終わった恋を想う 色褪せることはないのに 終わらない青春はまぼろし わかってるから 想い出を燃やして生きてく 焼け跡を踏みしめ歩いてく 僕たちは終わった恋を想う 日々は続いていくから 終わらない青春はまぼろし わかってるんだ わかっているのになあ ねえ 君が僕にくれた 大丈夫よって言葉 バッジみたい 胸についている 今も熱を帯びている はにかみながらさ |
サボテンヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 松岡モトキ | 持っていくもの 捨てていくもの 2人で買ったもの 捨てていいもの 引っ越し先の 部屋は狭いから ほんとに大事なものだけ抱えていくよ これぐらい1人でできる 最後の日まで強がってるの 元気でねときみは泣いた わたしはこんなときまで笑ってた バイバイ 捨てられないプライドだって 立派に育ってるんだよ 守られたいときに限って きみはどっか行ってたんだよ 1人じゃいられない けど1人でも大丈夫 背伸びだってわたし ジャンプしたってわたしだし 最後に一つ お願いがあるのよ 優しくなくていい きみはそのままでいい でも育てた花には ちゃんと水をあげて サボテンもほっとけば 枯れちゃうんだから 1人が2人になって できることが増えたんじゃないって 2人が1人になって 気付いたの わたし、少し弱くなった バイバイ 捨てられないプライドだって 立派に育ってるんだよ 人前じゃ泣けないのは きみのせいじゃないんだよ 涙は拭かないでいい こぼしてあげた方がいい 泣いた記憶をね 刻んであげるんだよ 悲しくて さみしくても 連絡はしないから かわいくない わかってるよ わかっても変われないんだよ いいよね?このままでも わがままもかっこつけも きみが好きになったわたしが好き 捨てられないプライドだって 立派に育ってるんだよ 見捨てない わたしだって 立派に育ってきたんだよ 1人じゃいられない けど1人でも大丈夫 背伸びだってわたし ジャンプしたってわたしだし バイバイ |
悪い女ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | George | 「二回ぐらいしただけで 彼女ヅラしないで」 そう言い捨て去った最悪な人 あなたは今でも最愛の人 当たり前の幸せ 脱ぎ捨て飛び込んだ 結婚するならあの人だけど 隣にいたいのはただあなただった たくさん会えなきゃやだよ 女の子と遊ばないでね なんて言える権利 一つもないのに 夜をまたいで 朝を迎えた 裏切りでも 遊びでもない わたしがきっと だめだったんだろう そう思えば 楽になるから あなたは悪くない わたしが悪い 悪い 悪い女 思い出せる思い出 何周したんだろう 少ないくせに色濃いもんだから 褪せても破けても捨てたりできない 仕事で忙しいとか ほんとか嘘か わかるもんだね なにが悪くて なにがよかったの 答え合わせの時間をちょうだい 裏切りでも 遊びでもない だとしたら ちゃんと名前つけて そうじゃないと 期待しちゃうよ 簡単に起きるよ 奇跡ぐらい あなたと出会えたんだし 一瞬の熱だとか あなたはそう思ってるけど わたしは ずっと恋をしてたから 交わらない 視線怖くなって 寝顔ばかり見ていた 裏切りでも 遊びでもない わたしがきっと だめだったんだろう そう思えば 楽になるから あなたは悪くない わたしが悪い 悪い 悪い女 |
ハッピーバースデーヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 松岡モトキ | もう好きじゃないこと知ってるよ 甘い期待するほどバカじゃない でも 一年に一度 誕生日ぐらいは 連絡してもいいよね きみんちにいる猫の名前はぼくがつけて ぼくんちにいるカメの名前はきみがつけた 呼ぶたびに思い出すより 呼ぶたびに薄れていく 記憶はいつも 口から溢れる おめでとう きみが産まれたから こんなに苦しくて さみしい夜があること知ったんだ でもおめでとう きみが産まれたから 乗り越えられる強さがぼくにあること知れたんだ 来年こそ祝わずに過ぎればいいな ハッピーバースデー もう好きじゃないこと知ってるよ 未練なんてほろ苦いものはない 昨日じゃなく 明日じゃない 誕生日になると きみを 思い出すんだ 意味深に鳴る電話の音 嫌だったから 夜中に鳴らすなんてことはできないんだ 食べ損ねがちのランチタイム 好きな食べ物に挟んで ちらりと覗いて ぼくを思い出して きみの指とぼくの指結ばれた糸 奥歯に挟まった物取ろうとして プツンと切れたんだ 何も言わなけりゃ今もまだ共に 手作りのダサいケーキ笑い合って 気持ち押しの安いリング交換してさ 未来を信じてた きっと来年も その先も おめでとう きみが産まれたから こんなに苦しくて さみしい夜があること知ったんだ でもおめでとう きみが産まれたから 乗り越えられる強さがぼくにあること知れたんだ 来年こそ祝わずに過ぎればいいな ハッピーバースデー ハッピーバースデー |
劇場ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 佐久間薫・松岡モトキ | ステージの上 一本のスポットライトがさす 客席には二人の男と女 わたしは泣いた ありったけの力を込めて それだけで客席は埋まっていく ステージの上 一本のスポットライトがさす 客席から立ち去る人もいたけど それ以上に座る人が増えていた わたしのことを見て欲しくなった もっと もう会えない人よ もう会わないと決めた人よ あなたの劇場でしあわせでいて 目に入ったもの全てが わたしの身体の一部になるの 例外はなく あなたも ステージの上 一本のスポットライトがさす 踊る私に拍手は鳴り止まない 生きる意味は見つけたんだ 見つけたけれど これがなければ生きる意味はないとも思った ステージの上 一本のスポットライトがさす 無表情で立ち去る人が増えた 蛇を飲もうか 服を脱ごうか 血を流そうか なにをしたら 座ったままでいてくれるの どうか もう会えない人よ もう会わないと決めた人よ あなたの劇場でしあわせでいて 目に入ったもの全てが わたしの身体の一部になるの 例外はなく あなたも わたしが存在する意味はわからないのに あなたが存在する意味はこんなに胸に溢れている 出会いや別れを肯定や否定で色付けしたくない 息をするように 当たり前に わたしがいる ステージの上 一本のスポットライトがさす 客席には誰一人座っていない 無音の劇場 わたしは一人 歌い踊る あなたからもらったもので わたしはできてる さみしいけど孤独じゃないの 愛してくれて ありがとう |
ランチタイムラバーヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 松岡モトキ | つまり これは恋だってこと? 気付いてからは節約をやめたんだ ふわり 春風が吹いたから いつもの店に吸い込まれていくのよ 自動ドアの向こうにあなたを見つける その前で透けてるわたしは服を撫でる 目立ちたいわけじゃない 見てほしいわけじゃない だって あなたの顔が あなたの髪が あなたの指が 動くのを見逃したくない 今だけなんだ 限られてんだ 美味しそうに食べるあなたが好き 名前も知らない なにも知らない ランチタイムラバー いつも 一人で来ているのに 今日は楽しそうに友だちと会話 初めて 見れた笑い皺も 名前も会社名もメモする紙ナプキン そのときに気付いたの わたしはあなたを なにも知りたくなかった 知れば知るほど 手の届くような場所で 似たような日々繰り返してる うつ伏せで寝るから まつ毛が短いの 想像だらけ それが全て 造られた花なら 枯れることもないの わたしの恋 芽吹かないで あなたの顔が あなたの髪が あなたの指が 動くのを見逃したくない 今だけなんだ それだけでいいんだ 美味しそうに食べるあなたが好き 名前も知らない なにも知らない ランチタイムラバー |
しみヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | シャワー浴びながら思い出した後悔の夜 流しても擦っても落ちないシミは 鏡の中 頬に刻まれる どうにかしなきゃともがいたところで あの日の罪を消すことは無理だ 期待しないで 背中丸めて 日陰を生きていこう そんなもんだろう そんなもんだろう 人生なんてそんなもんだろう って言うほど 思うほど そんなわけがないと思う いつだって素顔でいたい 恥ずかしくも恥じていたい 愛せなくてもいいの 愛されていたから 諦めに似たような ああ これがわたし わたしだけが悪いのと 逃げたくなる日を あなただけが悪いのと 責めたくなる日を 重ねていくの 平気なフリして いっそシミだらけになってしまえば 全て元に戻るのでしょうか 覚悟はなくて まだ捨てきれなくて 日向だって歩いていたい そんなもんだろう そんなもんだろう 人生なんてそんなもんだろう っていうほど 思うほど 忘れてしまえないだろう 傷つけたかわりに 手に入れた優しさで また愛していくよ 誰でもないわたしを 諦めに似たような ああ これがわたし 諦めに似たような ああ これがわたし |
ネオンライトに呼ばれてヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | A.G.O | 初恋をあなたとしよう 知らないこと調べてみよう どこまでも沈んでいけそう 口渡しで空気与え合おう 初恋をあなたとしよう 知ってることもやり直そう 偽物から本物見つけよう 片時も手を離さないでいよう わたしが選んだあなたは わたしを選んで正解よ お似合いの二人は ハッピーエンドを超えるから ネオンライトに呼ばれて 朝が来るまで 眠らないで触れてみて どんな女の子とも違うよ ネオンライトに呼ばれて 朝が来るまで 眠らないで語り尽くしたら 特別な女の子だってわかるよ わかるよ 初恋をあなたとしよう わがままなの、悪くないでしょう 甘いだけじゃつまらないでしょう かわいいだけなんて飽きちゃうでしょう ひとつだけなんて選べない 手に入れたくって仕方ない 夢も恋も全部 愛してんの だからちょうだい 未来はいらない 今だけでいい 初めてだって言って ネオンライトに呼ばれて 朝が来るまで 眠らないで触れてみて どんな女の子とも違うよ ネオンライトに呼ばれて 朝が来るまで 眠らないで語り尽くしたら 特別な女の子だってわかるよ わかってよ |
小さな夢ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ・松岡モトキ | 僕の夢は 夜明けを見ること 朝日の欠片が散らばって あくびをすれば夜が笑う わたしの夢は 時計を直すこと 父の形見の腕時計が 脈を吸い込み動き出す 秘密にするほどじゃない でも誰にも言えない夢 叶えたときには教えてあげる 僕の夢は 車に乗ること 星を探しに行こうよ 雨の降る夜にも 僕の夢は 君を許すこと 悲しいバトンを受け取って 僕はアンカー ゴールするのさ 秘密にするほどじゃない でも誰にも言わない夢 叶えたときには教えてあげる わたしの夢は 大人になること 幼いわたしの頬撫でる 母のささくれ 小さな夢がある もう叶わない夢がある 小さな夢がある いつか見た夢がある |
祈りヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | | 晴れた日には肌を焦がして 君と同じ地図を作ろう 寒い日には息を白くして 雪が舞う日は共に震えよう どんなときだって 二つは一つだって 約束したから 心はいつも君のもの 手をあげて 声をあげて 足鳴らして ここにいるよ 歌に乗せて 名前呼んで 願ってるよ 祈ってるよ 君が笑う時はいつでも 悔しいことがあった時でしょ だから君が泣く日は僕が笑うから ほら 一生分の涙見せてよ 明けない夜を越えて ここまできたんだね 君だけを信じて 本当によかった 手をあげて 声をあげて 足鳴らして ここにいるよ 歌に乗せて 名前呼んで 願ってるよ 祈ってるよ 離さないで 見失わないで 目を逸らさないで 手を握って 怖がらないで 振り向かないで 夢の続きを 共に描こう きみのそばにいたい 雨が降ろうとも きみのそばにいたい 風が吹こうとも きみのそばにいたい |
荒野に立つのん | のん | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 松岡モトキ | この涙は悲しいからじゃない 気付いて 気付いて 気付かないでいい この苛立ちは怒ってるからじゃない 気付いて 気付いて 気付かないでいい わたしが信じなければ 裏切られることもなかったけれど わたしが信じなければ 先に手をとってくれたかな どうかな 今となってはもう 荒野に立つわたしは一人 燃え盛る火を眺めてた どうか このちくりと痛む後悔が いつか灰になって風に吹かれてほしい 壊さなければ壊される 笑わなければ笑われる ぼろぼろの鎧まとって 錆びついた剣ふるって わたしはどこへ行こう この心臓はいつもあたたかい 誰かにとっては熱すぎるぐらい ぎゅっと抱きついて甘えているのに 誰かの心を焦がしてしまう ふざけんな 否定するな 諦めて手を引いたくせに ふざけんな 同情するな 怖がって震えてたくせに ふざけんな 嘘をつくな 真実に興味はないくせに ふざけんな どうにでもなれ あの日わたしは この手で火をつけた 荒野に立つわたしは一人 遠くに昇る陽を見ていた どうか どうか 気付いて 気付いて 気付いてほしい 荒野にたつわたしは今も 雨が降るのを待っている どうか 芽吹いた命のかけらたちが この地で繁って育ってくれますように 壊さなければ壊された 笑わなければ笑われた 鏡に映ったのは 傷だらけのわたし それを見ていた君が 君の傷を見せてくれた 同じだねと笑ってくれた |
恋の色ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | THE CHARM PARK | 叶わない恋の色が わたしを染めてしまったの 赤い頬 銀の涙 もう笑われたくないの 恋してるだけなのに恋されてるあの子が 羨ましい 叶わない恋の色が わたしを染めてしまったの 少しだけ ほんの少しだけど 強くなれた気がするの 強くなれた気がするの 灰色の 雨に濡れた 洗濯物はほっておけば いつか乾くから今日は眠ろう 恋させたいなら恋ばっかしてちゃだめ ドラマのセリフ 思い出す わたし ホントはなんにも捨てたくない 恋も夢も全て 叶わない恋の色が わたしを染めてしまったの 青く滲む 朝焼けの中 また陽はのぼるよ また陽はのぼるよ あなただけ あなただけが わたしを染めてくれたの 笑いかけて 言葉をくれた 透明なわたしに 名前をくれたの 叶わない恋の色が わたしを染めてしまったの 少しだけ ほんの少しだけど 強くなれた気がするの 強くなれた気がするの |
自販機の恋ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | THE CHARM PARK | 僕は君がいい だから僕を選んでくれませんか? そんな優しい顔で 見つめてくるってことは ちょっとぐらい ちょっとぐらい 自惚れてもいい? またご飯いこうねって 誘ってくれたってことは ちょっとぐらい ちょっとぐらい 自惚れてもいい? いいよね 自動販売機の前で 始まる恋の行方は 右か左かわからない でも君の心確かめたい つめたいのとあったかいの 甘いのと甘くないの どっちがいい? どっちがいい? 好きなの教えて 変わり映えのない日々に 選択肢をくれたんだ 僕は君がいい だから僕を選んでくれませんか? 1人はさみしいけど 2人のさみしさもわかる どっちの方が どっちの方が つらくなるのかな それでも手に触れたんだ もう離さないって決めた 君と2人で 君と2人で いけるところまでいきたい そうでしょ? つめたいのとあったかいの 甘いのと甘くないの どっちがいい? どっちがいや? 嫌いなの教えて わからないも 知らないも 溢れるほど見つけよう 誰かと同じじゃなくてもいいんだよ 僕らだけのもの 奇跡みたいなんだ 今この時現在地 君に会えたこと つめたいのとあったかいの 甘いのと甘くないの どっちがいい? どっちがいい? 好きなの教えて 変わり映えのない日々に 選択肢をくれたんだ 僕は君がいい だから僕を選んでくれませんか? だから僕を信じてくれませんか? |
この退屈な日々をヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | fox capture plan | 愛してる、の言葉よりも 愛してる、が伝えられる 言葉はあるのかな 大切にすればするほど 離れてく、この気持ちに 終わりはあるのかな よかったことばかり思い出して あなたとの日々を進めてゆく その日々のことを愛と呼ぶのかな 誰も知らないなら決めていいよね バカじゃないけどバカしたい ただそばにいれば 満たされるみたいに 続きたい、永遠になりたい 目を見て話せば 知りすぎてしまう まだあなたを探したい 本当を伝えたいのに 本当のことを言うと ウソみたいと笑う 公園の隅に散らかる 空き缶を蹴飛ばすよな ドラマみたいな恋じゃない 所詮他人なのにわたしたちは 繋がり合いたいと思い合う 一つになりたい そういうんじゃなくて 二人は二人のままここにいたいだけ 変われない、それでいいんじゃない? 不器用なこの手 傘もさせなくて 濡れてる、けど泣いてない どうしようもないねと ため息つくけど その目は優しかった あきらめよう 似合わないものはある あきらめよう 笑えないこともある 明日にはなおってるご機嫌も ごめんねと言えないの 今日だけは バカじゃないけどバカしたい 二人だけの海 泳いでゆけたら そうじゃない、わたしたちは コンクリートの上 スニーカーで歩く つまらなくてもいい バカみたいに真面目でいい 襟を正すような愛し方でいい 守りたい、約束しよう 退屈な日々を 笑えない日々を 永遠の 永遠の愛と呼ぼう |
誰でもない街ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | fox capture plan | 今夜も不確かな記念日 欲が渦巻く最果てタウン 深夜帯 無数のサイレン ゴールデンタイム 始めよう グッバイ グッナイ 焦燥 競争 ああ時間が止まれば あなたはわたしを見つけるかしら ああ時間が止まれば 許せないことも愛せるかしら もうどうにでもなればいい もう明日のことは知らない 酒をくれよ 失せろ 冷蔵庫の中には 凶器が冷えているのさ 開かないように 鍵を隠したロックグラス グッバイ グッナイ 煩悩 妄想 ああ時間が止まれば わたしはあなたに見つかるかしら ああ時間が止まれば 赦されないことも笑えるかしら ねえ偽善でも構わない 曖昧な境い目は生きづらい 酒を飲めど 素面 グッバイ グッナイ 偶像 感情 グッバイ グッドラック 本性 解放 ああ時間が止まれば わたしは一つになれるのかしら ああ時間が止まれば 欲も愛も善も悪も 選ばせて ああ時間が止まれば あなたはわたしを見つけるかしら ああ時間が止まれば 許せないことも愛せるかしら もうどうにでもなればいい もう明日のことは知らない 酒をくれよ 今宵も踊ろう 失せろ |
いってらっしゃいヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | Yamato Kasai from Mili | ずっと探してた 捧げた心臓の在処 本当の想いを教えて 夢物語でいいから 最後になにがしたい?どこに行きたい? わたしはね 帰りたいよ 一緒の家に帰ろうよ もしも明日がくるのなら あなたと花を育てたい もしも明日がくるのなら あなたと愛を語りたい 走って 笑って 転んで 迷って 庇って 抱いて また会えるよね おやすみ ずっと気付いてた 強がりだらけのあなたが たどり着いた答えの先に 大人になっていたこと 掴んだ手を振り払って 強さと孤独を手に取った 大きく羽ばたき空の向こう やっと今手が届いた わたしの胸に耳を当てて あなたはずっとここにいる ほらね 鼓動が聞こえる もしも明日がくるのなら あなたと花を育てたい もしも明日がくるのなら あなたと愛を語りたい 走って 笑って 転んで 迷って 庇って 抱いて また会えるよね おやすみ ずっと探してた 捧げた心臓の在処 こんなところにあったんだ あなたの心臓のそばに |
大航海ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 宮田‘レフティ'リョウ | このままでいいのかい 人生は一度きり 今やりたいことが 明日やりたいとは限らない このままでいいのかい 穏やかな海をゆく 遠くの島も見えてる それはね人生の果てなんだよ 衝動よ 感動よ わたしを置いていかないで 太陽よ 台風よ わたしを見離さないで からっからに乾いて しょっぱくても飲んで 堪えきれなくて涙流して 今 綺麗になった爪と顔で 澄ました笑顔がサマになる 何様なんだ 無様じゃないか 成せないことに慣れてしまうなよ このままでいいのかい ライバルが友になり 今日も酒がうまいなあ これは最終話の先なんだよ 羨望よ 焦燥よ わたしを振り落とさないで 激情よ 情熱よ わたしのそばにいてよ 今思えば逆境の反動で進んでた 今思えば不自由が地図を作った 今じゃ否定もなけりゃ期待もない 生きやすいから死に急ぐのさ 誰も想像できないアフタートーク 自分で描くんだ スピンオフでも ヒットしろ 火をつけろ その声でひっかけ 衝動よ 感動よ 同情よ 葛藤よ 羨望よ 焦燥よ 激情よ 情熱よ からっからに乾いて しょっぱくても飲んで 堪えきれなくて涙流して 今 綺麗になった爪と顔で 澄ました笑顔がサマになる 何様なんだ 無様じゃないか 成せないことに慣れてしまうな なれないことに慣れてしまうなよ |
mmmヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ最強スリーピース | 昼過ぎに鳴るLINE 感染者は 最初は見ていた会見 同じこと繰り返す やめちゃった総理の 体調は心配だけど やめらんない わたしたちは やめらんない 日本人を 友だちに子どもが 生まれた おめでとう 死にたいと言ってたあの子が今 誰かのために生きている じいちゃんっ子の友だちは 最期に立ち会えなかった 今は幽霊を信じてる 悲しむあの子を見ているはずだよ ライブ ライフ 生きていくんだ ライブ ライフ 背負ったままで あいう じゃなく mmm 口を開けずにうたを歌う ハミング mmm 愛を歌う mmm マスクにつくファンデーション 減らないリップグロス 口角に気をつけない暮らし これが本当のわたし 潰れたライブハウス 画面越し触れる指 あなたがいないと始まらない あなたがここにいてやっと鳴る音楽 ライブ ライフ 生きていくんだ ライブ ライフ 背負ったままで あいう じゃなく mmm 口を開けずにうたを歌う ハミング mmm 愛を歌う mmm わたしの人生をあげるから あなたの時間をちょうだいよ トイレもスマホも我慢してさ そんなのここにしかないでしょう 生に変わるもんはない わたしはわかったの あなたに会いたい 明日も明後日もずっとずっと会いたい ライブ ライフ 生きていくんだ ライブ ライフ 背負ったままで あいう じゃなく mmm 口を開けずにうたを歌う ハミング mmm 愛のうた mmm |
このホシよヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 髪型を褒められただけで わたし宙にも浮けそうよ 目と目が合っただけで わたし宙にも浮けそうよ 恋をしている わたし あなたに恋をしている その事実で死ぬまで 生きていけそうよ お願い お願い このホシよ滅んで 呼び捨てでわたしを呼んで ほかを苗字で呼ぶあなた 手を振って別れたあとに 一度振り向いてくれるあなた 恋は止まない わたし あなたに恋が止まらない このままだともっと欲しがっちゃいそうよ だから お願い このホシよ滅んで 恋をしている わたし あなたに恋をしている その事実で死ぬまで 生きていけそうよ お願い お願い お願い このホシよ滅んで |
最後にひとつヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ひぐちけい | 大掃除で見つけた段ボール ガムテープを剥がす よく着てたコートのポケットの中 古いレシート タイムカプセル わたしは飲まない缶ビール わたしは吸わないセブンスター あなたに捧げたもの全部 返して欲しいと泣いていた影はもう消えそうだ 最後にひとつ なんでもないなにものでもないわたしを受け入れてくれたのは その瞳で録画し続けてくれたのはあなた 彼女と呼んで 好きだと言って 名前を囁いてくれたのは あなた以外誰もいない さらば もう恨んでないよ どうかおしあわせに 「これからの人生誰のことも 愛さないと思う」と フラれた日にあなたに伝えたこと 忘れてほしい 勝手だけど 死ぬまで消えない傷になれ 苦くて幼い願い事 ごめんね ほんとはわかってた あなたがいないとわたしの存在がなくなりそうで怖かったんだよ もう大丈夫 この手に持てるだけのしあわせが 似合うわたしだから なんでもないなにものでもない わたしは何者かになれたよ あなたの影を踏まずに 1人きり日向を歩く 彼女と呼んで 好きだと言って 名前を囁いてくれたのは あなた以外 誰もいない さらば もう思い出の果て どうかおしあわせに おしあわせに |
わがままヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ヒグチアイ | ひぐちけい | どんなウソをつけば君を 部屋に連れ込めるかしら 電気切れたとか 熱が出たとか よくある理由じゃバレるかしら こんなことならもっともっと 弱そうなふりしとけばよかったなあ わたしはわたしのまま愛されたい それってわがままなことかな 変えたくないけど愛されたい 誰でもなく君だけに ああ いっそ もう いっそ 誰かのものになってよ 手の届かないところに 行っちゃって 隙を見せてバカなフリで 君が振り向くとしたら 好きになったのは わたしなのにちょっと 嫌いになるかもしれないな こんなことならもっともっと 考える前に動けばよかったなあ わたしがわたしのまま愛される 自信が少しでもあったなら わがままなんて言わせないで このまま全部愛せよ!と言うよ わたしはわたしのまま愛されたい それってわがままなことかな 変えたくないけど愛されたい 誰でもなく君だけに ああ いっそ もう いっそ 誰かのものになってよ 手の届かないところに 行っちゃって |
TwilightChroNoiR | ChroNoiR | ヒグチアイ | ヒグチアイ | 兼松衆 | 夜じゃないよ 目を閉じているだけ あけてごらんよ 何も見えないから ここは海の底 朝も夜も変わらないけど 大丈夫 この先もずっと 僕だけが 小さな灯りをともしてあげる トワイライト 止まらない 時を漂うカレント トワイライト こわくない こわいねと言い合えてるから 僕しか君を見ていないよ だから君は僕から目を絶対逸らさないで 遠くから 光は見えるから 天敵にだって 見つかりやすいのさ いつでも背中を 狙うやつらに追われている 千切れても生えてくる腕は 元通り 泳いでいるけど 痛みは消せない トワイライト バカみたい 虚像も真実も嫌悪 トワイライト 終わらない 闇に溺れたくなる日でも 君の目に映る僕の 灯りがまた僕を照らしてくれる 君だって希望だ 希望だ たまたま君の隣に立ったんだ はたまた僕の隣に立ったんだ ほんとは寂しかったんだ トワイライト トワイライト やわらかい あたたかい トワイライト 止まらない 時を漂うカレント トワイライト それでも 僕らはたしかに生きている 1つにはなれないけど 照らし合って影重ねよう 目を 開けたままで そっと 夢を見よう |