ALI PROJECT「流行世界」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
リュウコウセカイALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也甘いキスでウイルス 華美をまとう生贄(サクリファイス) 屠られ仔羊(ヒツジ)は死を憶えてる  アノ世のハヤリゴトは ジゴクゴクラク問わず 絢爛豪華極彩 永劫  コノ世はハヤリスタリ 目まぐるしく堕落の 虚栄欲望倦怠 発展  瓦礫のランウエイ ギプスで歩いて ガラスの花びら噛み切る口笛 星屑の井戸へと 沈んでく笑顔はキレイ?  君にもっとステキな服を着せてあげるわ さあ過去は脱ぎ捨てて仕立て衣裳(オートクチュール)を 最先端モードショウ色狂いのお針子 仮縫いモデルは壊れたdoll  巡ル流行世界 アタシタチノ夜ハ明ケズ  真の闇は純白 生まれ変わり白蛾(ガ)の群れ 月を吸って街の灯りへ  眠れる少女の悪夢に止まって 歪んだ真珠の卵を産み付け 黒い翅のマツゲそっと 羽ばたかせる 目覚め  あなたもっとステキな夢で痺れさせるわ さあカラダ投げ出して美性感染(ビューティフルパンデミック) 甘いキスでウイルス 華美にまとう犠牲(サクリファイス) 完治の見込みはマイナスのZERO  迫ル流行前線 ケシテ逃ゲラレハシナイ  誰の耳も知らない歌に合わせ踊ろう 脳は薔薇になって散って赤色幻覚(ファンタジー) 逸れないで浪漫(ロマンティック) 飾り傷の過激(ドラスティック) 逆しま天使は死を見つめてる  君にもっとステキな服を着せてあげるわ どんな未来にも染まる花嫁衣裳(ローブドウマリエ)を 時代遅れモードショウ色狂いのお針子 お手本モデルは生きてるdoll  ソシテ不易流行 アタシタチノ夜ハツヅク
茸狂乱美味礼讃ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也燭台点るのは 一夜茸 欄間を仄かに照らす翠 月夜茸 円卓には  大皿に盛られたキノコたち 金の音奏で匂い立つ湯気 銅の鍋 カサ開いて お食べと嗤う  舌選ぶ 幸運 美味 尽くした果ての 飽くなき食欲の胞子 胃袋寄生する菌糸  求められた 幻覚 味わって 悪夢 正せない 記憶  不老不死願った 皇帝のように 宮廷仕立てで  ………  指へと燃え爛れ 火炎茸 耳たぶ接吻与える 紅天狗茸 さあ みなさま 嘔吐は床へ  女主みずから 椀へと取り分ける 強靱なる客人たちよ 至高の茸(くさびら)の欠片  酔って蕩ける 幸福 饗し合え 苦痛 長らえよ 息を  白膚美顔の 美姫たちが待てる 地階の閨処へ  ………  嗅ぎ分けよ 悪運 毒塗れた果てに 魂の底から発芽 心の臓波打つ増殖  嗚呼極彩 狂乱 取り込んで 悪夢 戻れない 記憶  不老不死叶え 共生の供宴 わたくしと永遠に  ………  死した者に 植えよ キノコ
PANDEMICALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也闇闇たる暗澹たる 眼蓋の向こうへ 昏昏たる混沌たる ワタシは目覚める 手術台めいた寝台で 死せる百合の香に誘われて  凡凡たる洋洋たる 時は沮まれて 亂亂たり絢爛たり 夢は白々と 世界は密かに侵されて 不自由なき無菌の感染  まだ分かり合う意味などある? だれもみんなひとりで ただ自己だけ愛おしがって キレイゴトのママゴト  触れる掴む結ぶ外す奪う握る抱き取る この肉体はまだ器用に君の事捕らえても 頭ばかりずっと遠いところ離れていく  浪浪たる累累たる 溢れる人波 燦燦たれ惨憺たれ 逃げても果てなき 世界は静かに満ちていて 渇望なき不感の伝染  まだ愛し合う意味などある? これ以上望むなら なぜ罪深さ気づく前に 救われたいと願うの  話す叫ぶ歌う笑う黙る喚く唾棄する こんな口は白痴の様に当てもなく饒舌で だから心なんかどこにあるか忘れている  まだ繋がったつもりでいる? ぜんぶみんなひとりよ ただ自分だけ厭わしがって エソラゴトのウツビョウ  触れる掴む結ぶ外す奪う握る抱き取る この肉体はまだ器用に君の事捕らえても 汚す穢す犯す壊す倒す殺す滅ぼす まだ互いにどんなことも為してしまうと分かる きっとヒトがヒトで在ることさえ無くなっていく
LolicateALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也溢れ出す零れてく 處女めいた証を  グロテスクにくねった 枝と根の先 絡まり伸びて おまえたちが待つのは 実を生さない莟  エロスのように舞い降り 月は乾いた土を湿らせ 埋もれそうな足首 引き摺り込もうとするだろう  “此処”は果てしなく続く まぶた伏せても (夢ニ喰マレ) たとえ生きても (呑マレテモ) 助けて欲しいと叫ぶ前に  Mes Demoiselles 私の後を 恐れず付いてくるがいい 光が癒せぬもの抱え 生まれ堕ちた者たちよ  醜い世界(ウツツ)の眩さ どうして傷つかぬだろう 罅入る眠りの繭そっと  銀の針 絹の糸 縫い閉じて 抱きしめよう  ………  グロソラリアの祈り 異言の歌に 魂慄え 千と繋がれるより ひとすじ渡し合う唾液  “いま”はいつか消えてゆく だけど終わらぬ (崩レソウニ) たとえ死んでも (軋ム骨) もう戻れないと知っていよう  Mademoiselle 私はかつて 儚いおまえだったのだ 穢れを纏ってなお 掬い取らんとする純潔よ  美しい 私は暗黒(noir) 闇へと目合った女 こころが身籠もり慈しむ 愛おしい 清らかな すべての乙女らよ  ………  Mes Demoiselles 私の後を 逸れず追ってくるがいい 光を湛えてなお尽きぬ 涙を翅根(つばさ)に変えて  醜い世界の眩さ どうして傷つかぬだろう 罅入る眠りの繭そっと  銀の針 絹の糸 開かせて さあ 溢れ出す零れてく 處女めいた証を
赤い蝋燭と金魚ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Yoshihisa Hirano諸肌を脱いだ 肩に蝋を垂らす あなたの眼とても 真剣過ぎて怖い  むかし人間に 裏切られた人魚 蝋燭を赤く 塗りつぶして海へと 消えて行ったのよ 可哀相  ゆらぐ炎が 映し出すものは何  もしあなた いなくなれば わたしには 帰る場処が なくなって この世はきっと 空の水槽  溶けそうに熱い 声をあげるたびに 口を開け泳ぐ わたし斑の金魚 もうすぐ赤く変わるでしょう  ガラス越しでも かまわないの 触れていて  まだあなた 離さないで このからだ 息を返す 何度でも 浮き上がってゆく  灯るのは 鱗の肌 燃えるのは 緋色の鰭  ねえあなた いなくなれば わたしには 生きる場処が なくなって この世の底で 赤い水葬
Femme FataleALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也砕き進め さだめを 支配せんと すべてを 凍てつく十字架も 燃えていよう  いつか真珠の骸になるまで 赤く滲む罪をいくつ 私 孕むでしょう  獣の爪で無為の未来を裂く 神はどこと問うまでもない ここは 星の荒野  綺麗事だけで 生きられないのだから さあ 手を取って  堕ちてゆこう 果てまで 散ってしまえ 闇へと 破滅は恐るるに足らぬ美学  曝くための 真実 隠すための 現実 私の目の中を覗きこんで  まだ見えぬものを どうぞ感じて  ………  奪い奪われ 戦いの摂理 引き返せない愛のようね あなた 留め 刺せる?  恋しい腕に抱かれて死んだら 次の世では きっと私 天使 いいえ 女  傷だらけの胸 再生のダリア咲くでしょう 活きる血で  昇ってゆけ 何度も 越えてしまえ 夢など 仮想の楽園は望むままに  砕き進め さだめを 支配せんと あなたと ふたつの聖剣は重なり合う  この体の中 仕舞うように  ………  さあ 続けて 終わりは始まり  堕ちてゆこう 果てまで 散ってしまえ 闇へと 破滅は恐るるに足らぬ美学  砕き進め さだめを 支配せんと すべてを 凍てつく十字架は崩れ落ちた  愛交わす為の 祭壇へと
海賊皇女ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也人に慣れぬ鷲(イーグル)を 肩に抱き舳先へ 緋色の帆に 靡く陽炎  聞きしに勝る残忍 荒くれ達従え  渦を巻く 波は子守歌(ララバイ) 鎮まる 凪は墓  幽霊船が横切る岩場 セイレーン さあ集えよ  進め 七つの海 見果てぬ地の 彼の絶島へ 倒せ 邪魔する者 慈悲を持たぬ 剣が舞うだろう 赤く  どこまでも輝く夜に 飛ぶ黄金の翼と 砕け墜ち藻となる星と どちらが わが運命  まだ見ぬ故郷たどり着くまで ドラゴン眠ると云う  奪え 欲しいものは 人の心 愛の記憶 遙か 今は遠い 神話が棲む 聳え立つ王の塔へ  セイレーン さあ讃えよ  進め 七つの海 見果てぬ地の 彼の絶国へ 倒せ 邪魔する者 涙持たぬ瞳で微笑み  奪え 欲しいものは 人の心 愛の記憶 遙か 今は遠い 神話に棲む 麗しの王よ  われを 呼びつづけよ
静謐なる私小説ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也Yoshihisa Hirano恋に堕ちる唄なら 詩人たちが星の数書く  金糸雀の声持つ歌姫たちが 月昇るたび さえずる  だけどわたしのこころにあるのは ただひとつの恋だけ かつて愛された 想い それがあるから 夢も明日もいらない 小さな籠のなか暮らすの  ………  愛に裂けた傷なら 時の針が痕なく縫おう  青褪めた裸の踊り子たちは 情熱を舞いつづける  だけどわたしのこころに 咲くのは散ることない黒薔薇 誰かを愛した 記憶 それがあるから 恐れも寂しさもなく 穏やかな微笑でいるの  ………  いつもわたしのこころにあるのは ただ一度の恋だけ 褪せる事のない 秘密を抱いたままで 一生 誰にも語らず 静かなる微笑で生きる やがて老いていくほど少女のように
形而上的な、蝶になるALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也蠕かすもの 留まれるもの 分解されよ 再生されよ  静寂を 這いずる きぬずれ 翠の影  思考をこえて 言葉をこえて 囁やけるもの 問いかけるもの そしてわたしがいる そしてわたしはいる  いつ 現れ  はじめに在りき そのひと滴  蠕かすもの 留まれるもの 分解されよ 再生されよ  暗色を 這いでる 訪れ 瑠璃の裂け目  思考をこえて 言葉をこえて 囁やけるもの 問いかけるもの そしてわたしがいる そしてわたしはいる  いま 現れ  はじめから無い 時間に止まる  変態 風に水に揺蕩うよう 舞い上がらんΨυχη  ……  蠕かすもの 留まれるもの 分解されよ 再生されよ  静寂を 這いずる きぬずれ 翠の影  思考をこえて 言葉をこえて 囁やけるもの 問いかけるもの そしてわたしがいる そしてわたしはいる  また 現れ  終わることなく 繰り返される  羽化 濡れた翅から広げ 燃え上がらんΨυχη  ただすべては 毀れたる鱗粉の粒子の中 なれど

極楽鳥花-instrument- strings version

極楽鳥歌ALI PROJECTALI PROJECT宝野アリカ片倉三起也弔うべき愛を 抱えたまま死んだ 女は 天に舞い 生まれ変わる 迦陵頻伽  歌いましょう 奏でましょう 悲しみがもうこぼれ落ちぬように 仏さま どうか 美しい声をお授けください 世の恋人たちがそっと眠り入るまで  背負った 罪いくつ 数えて折る指の 鉤爪 弦の音を 響かせます 地獄の方へ  鳥になる 花になる 憎しみはもう追って来られぬように 仏さま どうか 麗しい姿お与えください 人で非ずば心など消えるでしょうか  歌いましょう 奏でましょう 喜びだけ満ちてつづくために 仏さま わたしに 美しい声をお授けください 世に終わりがくるときにも 歌えるように
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