「Film Bleu」の歌詞一覧リスト
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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There’s A Story In Your Eyes, And I Will Read Between The Lines | |||||
Her Sarah Records CollectionFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | 管梓 | 退屈に満ちた街の退屈な女の子の、 取り立てて語ることもないような恋の話。 ひそかな憧れ。 「旧校舎の図書室に通いすぎる男の子。 かったるい目をして、どんな物語を夢見るんだろ」 いつか手を取り、ふたりで埃くさい部屋に小説を置き去りにして、 走り出したとき、口をついたメロディ―― たぶんそれは、水色のきらめき。 いつも同じ日々に、代わり映えない景色―― それもいま変わってゆくから。 霞と花の先、ふいに流れるメロディ。 たぶんそれは、彼女の心のなかのコレクションにもうあるんだ。 サラ・レコーズのコレクションと、 彼女の大切な想い出。 サラ・レコーズのコレクションと、 夏に恋するあの感じ。 | |
SnoWish; LemonadeFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | 管梓 | ああ、君を取り巻くすべてが杞憂でありますように。 打ち捨てられた舟のように怠惰にやり過ごす日々。 いつも誰かに言い訳をしてばかり。 校舎の片隅にできた仮設のエデンで、僕らがあくびをしていられるのも、 あと少し。 「ねえ、まるで夏の雪」とあどけなく微笑んだ君が頬張る、 儚く涼やかなデザート。 そう、虚ろな互いを認め合ういとまのあとにも、 そんな取るに足らない詩情を胸のなかに抱いててよ。 ああ、君を取り巻くすべてが杞憂でありますように。 僕らの重ねる冗談すべてほんとうになればいいな。 壁に貼られた絵葉書で海岸行きを想像しても、 結局どこへも行けやしないとわかってる。 曖昧にしたがる笑顔は君の悪い癖。 でも見とれてしまうのはあきらめか、それとも……? もういろんなことが最後になってゆくけれど、 こんな他愛のない想いは打ち明けたら続くかな。 窓に透る風、夏色の光画、君の声。 過ごした時間の意味を知るのは、いつもずっとあとで。 ああ、君を取り巻くすべてが杞憂でありますように。 僕らの重ねる冗談すべてほんとうになればいいな。 窓に降る白いかけらを指差しはしゃぐ君が見たいな。 ねえ、ましてやそれが7月ならば――なんて、夢の見すぎ? | |
OutciderFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | Mav | Mav | 蒼い岬に満月を見上げて、君はずっとなにを想ってるの? 白い街の結晶を見下ろして、もう過ぎ去った日々を思い出すの? ラムネの瓶に閉じ込めたラピスラズリを見つめて、 甘く苦く過ぎてくこのシーンはどこへゆくの? 吹き去って囁いた風に意識は奪われ、 焼きついたはずだった思い出も掠めてく。 そうやっていつだって、ほら、忘れてしまうんだ。 頼りないいまより、涼しげな過去のこと。 この世界のすべての青はどこから来てどこへ行ってしまうの? いつかそれに気づいたとき、君はどういう表情を見せるの? 変わらないよ、あの頃から。 巡る季節のパノラマ。 わたしたちに残した胸の痛みが融けたら、 連れ立って駆けてった砂浜と犬の声。 煌めいて夢だった水の街のパレード。 疲れ切って行きついた木漏れ日に眠った、 忘れるべき日のセピア色の風景。 満天の星が降って雪が頬を濡らして、 焼きついたはずだった思い出がじっと滲んだ。 そうやっていつだって忘れたいんじゃないんだ。 寂しげな過去じゃなく、いまだけを。 「もういいかい」「まあだだよ」なんて笑ってごまかして、 手を振って行ったのは、あの夏で待ってたわたし。 誰だって消え去っていくだけのイメージ。 夏の終わりを告げる汐風とともに、 さようなら。 | |
CrystalFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | 管梓 | 少しだけ肌寒い24時ちょっと過ぎ、ときどき思い返してみたりするの。 この手には入らないものだらけの世界で、君を見つけてしまった、 透き通る夜のこと。 スピーカーを震わすビート。 その隙間からほんとは囁いてみたい言葉があったんだ。 「冷めた色の摩天楼街の片隅で、それでもどうにか心を満たしてよ」 そんなふうに言い出せないな……。 だって、僕が君を見るように君は僕を見ているの? 窓の向こう側の知らない街の灯が、眠る君をたやすく隠してしまう。 瓶に差した花の茜色がゆらいで、眠れぬ夜に君の目や髪や声を想う。 ヘッドフォンを外した瞬間が静かすぎて、 想像以上に大きいため息に気づく。 会いたいな。 いつかは打ち明けられるかな。 そんなひとときを夢見ているけれど、理想と現実は遠いな……。 だって、僕が君を見るように君は僕を見ているの? | |
First RegretsFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | 管梓 | さようなら。 この窓のどんな景色さえも、僕らには優しかったね。 雪を待つ12月、白い息で走る坂道と、消えない痛み。 ノートの隙間に隠した気持ちぜんぶここから風に放してやる。 そして最初のひとひらが舞う灰の空を仰ぐ君に、 変わらず手を振る――僕らがゼロになる前に。 はじめての後悔を君に捧げよう。 冷めたコーヒー缶、揺れるぶらんこ。 いつだっけ、この狭い公園が世界のすべてだと思えたのは。 ねえ、あの日あのとき伝えたことにひとつとして偽りはないから。 いつか最後のひとひらが舞う朝に僕に出会う君は、 変わらず笑って――僕らがゼロになっても。 はじめての後悔を君に捧げよう。 | |
Overexposure | |||||
Favourite BlueFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | 管梓 | 愛してるのは、冷たいからです。 プールサイドのテレパシーで、きっとハートは「青」を知りました。 乱れ髪の季節なので、終始ほつれ気味の未来に息を切らして、 汗を拭うんです。 いつも君は光と影が織りなす淡いイメージの先で、 遠く見えるのはたぶん、曖昧な表情に眩んだ想いのディスタンス。 どうかそこで待ってて――はやる気持ちが追いつくまで。 ふつふつと弾けだすソーダの泡、かきあげる髪の塩素の匂い。 ねえ、夏のはじめは水のいたずら。 大したことない仕草さえもシネマチックに映えだす日々です。 流れ出した新たなメロディ。 半透明の生活にガム・シロップを溶かし込んで、 ふたりきりで飲み干したいな。 いつか君の幻想と真実を赤いペンで答え合わせして、 浮かび上がる姿を知りたいと願っては、日射しのほうへ手を伸ばす。 どうか笑わないで、こんな言葉を聞いてくれるかな。 くるくると巻き回すフィルムには、どんなふたりが映るんだろうな。 ねえ、のぼせあがるほど求めてる、 風も色も声の音も涼やかに染め上がればいい! どうかそこで待ってて――はやる気持ちが追いつくまで。 ふつふつと弾けだすソーダの泡、かきあげる髪の塩素の匂い。 ねえ、夏のはじめは水のいたずら。 冷たいから……! | |
Shady Lane SherbetFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | 管梓 | 咲いた向日葵に架けて、水しぶきと陽光の一瞬の虹。 サイダー色に君を染めて、気づけばふと、衝動と逡巡の恋。 日陰へ誘う言葉、仕掛けがいらないのなら、 シェイディ・レイン・シャーベットに、ぜんぶ託すんだ。 シャイな口先でくれたかわいい嘘、ストローと戯れる指。 ライトなセリフに隠れた淡い意地も、ストロボに射抜かれるように。 日陰で占う言葉、ふざけては笑う僕ら。 シェイディ・レイン・シャーベットを、ちょっと融かすんだ。 | |
EmmaFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | 管梓 | 痛いほどに澄んでいる夜の深みが密かに、言葉なき言葉で満ちてゆく。 あなたの好きなものを僕だけに教えてよ。 ひとつでも、いくつでも、全部でも、知っていたい。 「その手の温みに触れたい、 紅差す頬に見とれたい、 おんなじように息を呑みたい……」 そんな想いは言えなくて、 許されていない気がして、 見つめる先であなたの髪が銀河になっていた。 誰もいない遊園地――観覧車もカルーセルもふたりきりの、夢の中。 北の果てに降り積もる早すぎる雪を見たいな。 まっさらなあなたをまっさらな闇から見つけ出したい。 無理やりにでも連れ去りたい、 ずっと遠くへ逃げ出したい、 海辺の街でキスをしたい……。 「明日はどうしよう」なんて、 なにも思わない振りして、ゆだねて欲しいな。 朝になって、目を覚ますまでは。 | |
あたたかくて甘い海For Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | Mav・管梓 | エンド・ロールを知らない夢のなか。 泳いでいる理想の魚たちは、淡い紅いひれをなびかせていた。 甘い曖昧――この寂しさはなんで? 乳白のカーテンの向こう側へ連れ出して。 術ならなんだっていい。 心から体まで、繋がらない言葉が駆け巡る ――たったひとつだけ伝えたくて。 その胸にあの海を抱えてここまできてよ。 あたたかくもなくて甘くもない、ほんとうの海を。 淡い紅いアザレアと指先。 甘い曖昧――触れたらきっと変わるから。 心から体まで、繋がらない言葉が駆け巡る ――たったひとつだけ伝えたくて。 その胸にあの海を抱えてここまできてよ。 あたたかくもなくて甘くもない、ほんとうの海を。 | |
fallingasleepinthepassengerseat | |||||
AfterFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | 管梓 | どうして雨は止んでしまうのかなって、君との雨宿りのたびに考えてた。 通り過ぎたスコール、微熱を奪うことなく―― そんな日々もいまは昔? どうしてもかすらない視線の先で、君は違う誰かを想い描いてるの? 飲み干したスコール、べたつく甘さと温度。 わたしの白昼夢はまだ覚めちゃいないのに。 揃いのミサンガはわたしの願いを叶えずすり切れて、 空転する時間を静かに物語ってる。 いまだって手を伸ばすのに、 君が君じゃない錯覚がなに食わぬふりをさせるの。 教室に忘れた詩編にも似た手紙の、フレーズがほつれて注ぐような、 追憶のスコール、ひとりきり思い出す―― そんな君じゃないとわかってる。 はじめて交わした言葉をいつしか忘れていたように、 長くて緩やかな終わりが続いていたのかな。 感傷と上手く折り合えずにいるのはわたしのほうなのに、 すっと笑ってみせるから、 もどかしいな……。 ねえ? 許したふりがたやすいのは、 茜射す光の角度が強がりも悲哀も絵に変えてしまうから。 許せないままでいるのはさ、きっと君のことだけじゃない。 湿った歩道の風に吹かれて、想うの。 | |
渚にてFor Tracy Hyde | For Tracy Hyde | 管梓 | 管梓 | この休暇を終えたら、ちゃんと大人になろうね。 昨日とは違う神様、昨日とは違うアイロニー。 誰もが通る定めをたどるべき瞬間が僕らにも訪れたって、 それだけのことなんだよ。 歌のありかを知る君は、気づけばずっと先でくるくる踊る。 すみれ色の声を焼ける陽にさらした――晴れ空に取り繕った嘘に笑って。 いつも舌をもつれさせる3単語の台詞があって、 寄せては返す波のようにありふれていた物語。 素知らぬ顔して忍び寄る月。 なんとなく夜は懐かしい匂いで、 移ろうあれやこれやそれが、わけもなくちょっと怖くなったりする。 ひとくち飲み残したラムネのぬるさに似た、 甘ったるい風に吹かれる横顔に、泣きたくなる。 愛に満たされすぎたら、苦しいくらいすべてがきれいに見えた、星の浜辺。 得体の知れないロマンにだまされ続ける時間を終えられるかな……? いつか灰色をした街でVHSを巻き戻したって、 二度と戻らないふたりがいまここにいる―― 渚にて。 ふだん通りに朝がきて、 なにも変わってない気がして、 でも、会わなくなって、会えなくなって、 交わす言葉も薄れていって、 「友達」のまま友達じゃなくなっていくけれど、 この休暇を終えたら、ちゃんと大人になるんだっけ。 さあ、帰ろうか――まだ眠たいけれど、 | |