dominantpaionia | paionia | 高橋勇成 | 高橋勇成 | | 解決しないメロディーで 終わらない車窓追いかけて だらしない歩幅はそのままで いくつもあなたの時を重ねた 探しても見つからない そもそもない答えを夢見てる 明かりのない六畳間にあなたが灯る いつか本当に会えなくなるのなら それ以外の大事なものを ひとつずつ捨てていくよ 整列しない毎日を 束ねるようにあなたは居て 台詞のような言葉だけずっと 期待して追いかけてる 何が本当の愛とか言う始末だから 今そこにある声や笑顔を 答えとして仕舞っておくよ いつか本当に会えなくなるのなら それ以外の大事なものを ひとつずつ捨てていくよ |
現代音楽paionia | paionia | 高橋勇成 | 高橋勇成 | | 何ひとつ触れない 溶けかけた俺の手は 勝ち負けを逃げてきた 貧弱な自己主張の結果である 不思議とバレてない ややこしい思想の真相 後付けの薄汚れ 雨が降ればもうお終いなのである かさばり出したあれやこれ 悩み抜いた夜も 呆れる程に見事に ハリボテの等身大 逆さまに描いたビルの街 二度と戻れない あの空みたいに 街には人生を捨てた中年たちが 煙草をアスファルトに擦り付けて 最後の火を消したのである かさばり出したあれやこれ 悩み抜いた夜も 呆れる程に見事に ハリボテの等身大 様々に駆ける人生が 堪らない夜も 確かめている 俺には見上げるだけの秒針さ 逆さまに描いたビルの街 二度と戻れない あの空みたいに |
何待ちpaionia | paionia | 高橋勇成 | 高橋勇成 | | 一個ずつ絡まる 高まる不安 循環 しんとするサーカス 叶わない歓声 半笑いで落ちている ミュートする街音 切られる疑問 君も 安全なフロアー 懐かしむ暇もない 真っ白で揃わない重力は 硬い反動 |
プロダクトpaionia | paionia | 高橋勇成 | 高橋勇成 | | 折り重なる空白のコントラスト 少しずつ広がるその濁りをつかまえて 労わるように 投げやるように 見送った心はあなたの役に立つでしょうか 終わらない現像は明日をつくるでしょうか |
そのままpaionia | paionia | 高橋勇成 | 高橋勇成 | | まだ不思議に思ってて いつも言ってることで 僕が君に出会って 君が僕に出会って 晴れの日も雨の日も君は生きてて 僕も生きてて 当たり前だけど そこにいて 微笑んで それ以外いらない 嘘じゃないんだ 君はいつも理由ばかりをききたがるけど ごめんね ただ好きなんだと思う まだ不安に思ってて いつも言ってることで 僕が君を守って 君が僕を頼って こんな素晴らしい世界に生まれたから 僕は幸せを忘れたんだろう そこにいて 微笑んで それ以外いらない 嘘じゃないんだ 君はいつも理由ばかりをききたがるけど ごめんね ただ好きなんだと思う まだ不思議に思ってて いつも言ってることで 僕が君に出会って 君が僕に出会って |
流動食paionia | paionia | 高橋勇成 | 高橋勇成 | | 魚に金は払えない 中身がないんじゃ務まらない カラッカラの魂で 腕によりをかけて みんなに届けよう 問題なく 気持ちよく 胃の中に入っていく それでいい 発泡酒じゃ許されない 繰り返すだけならつまらない キラッキラのグラサンで なるたけでかい声で スマイルフォーオール 問題なく いい感じで 明日がやってくる それでいい それがいい それで僕らは救われる |
平地を見ているpaionia | paionia | 高橋勇成 | 高橋勇成 | | 幸福に予約はない どうしてもここにはない その美しい終わりのために 不確かな今日を確かめる 強敵は揺るがない どうしても勝ちはない この自らを分かつために くだらない今日を抱き寄せる 真顔で繰り出す愛とか夢を 当たり前に笑い飛ばせる日々を もう誰も死なないでおくれよ 人はすぐに追い越していくけど もうきっと忘れないでいるよ ぼんやりでも確かに残っているもの 用済みの感情はない 殺してもいいものはない その懐かしい景色のために 変われない今日は変えられる 互いに吐き出す愛とか夢を 当たり前に愛せるやわらかな日を 久しぶりに歩いた夜の道 星はない でも (これで) いいと思えた もう君と歩けないこの道 照らすのは街灯と俺の手 |
わすれものpaionia | paionia | 高橋勇成 | 高橋勇成 | 笹川真生・paionia | 過ぎた人の夢を見て あの頃が堰(せき)を切る 押し黙る部屋がしらを切る 俺はもう何年ここにいる 手に余る程の昔はこぼれて 同じ春に何もきこえなくて 手帳に残されたいくつもの記念日 思い出せる僅かな君の言葉や声は 穴だらけの日々に優しく泣いていた 笑う人の影を見て 情熱が歳をとる 先月の金は半透明 時計はとうに残らず捨てた 背に腹もない季節は流れて 誰かを待っているような顔をして 口にする程 色を失う言葉と 諦めてた幼い俺を 真っ直ぐに照らす君の目が 記憶にそっと色をつけて たくさんの足音がきこえた 手帳に残されたいくつもの記念日 思い出せる僅かな君の言葉や声は 穴だらけの日々に優しく泣いていた たしかに残ってる 夕陽の中で待つ君にかけた愛の言葉も 消えないように歌ってくよ 日々は優しく咲いていた |