さだまさし「美しき日本の面影」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
桜人〜序章 春の夜の月〜さだまさしさだまさし九条藤原良経・藤原俊成女・大伴宿禰池主・菅原道真・補作詞:さだまさしさだまさしさだまさし今宵 桜人 空はなほ 霞もやらず風冴えて雪げに曇る 春の夜の月 今宵 思ひ人 風通ふ 寝覚めの袖の花の香に香枕の 春の夜の夢 はらりはら はらはらり はらはらり  今宵 あはれ人 桜花 今ぞ盛りと人は言へど われはさぶしも きみとしあらねば 今宵 涙人 桜花 ぬしを忘れぬものならば 吹き込む風に 言伝てはせよ ゆらりゆら ゆらゆらり ゆらゆらり  はらりはら はらはらり はらはらり
桜桃さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ 幼い頃のように 大きな声あげて 泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ どれほどの悲しみも いつかはきっと消えるから  出はじめの桜桃 そっと口に運ぶ君の 桜色の唇から 僕の季節が生まれた 君の笑顔が喜びだった  なのに傷つけてしまった 時は色を閉じた 言葉は花冷えの曇り空のように凍えた それでも君は笑おうとしてくれたね  泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ どれほどの悲しみも いつかはきっと消えるから  笑えたらいいね 本当に心の底から 最初の頃のように 何の不安もなく 笑えたらいいね 本当に心の底から その胸の苦しみの すべてを洗い流すほど  必ず春はめぐる どんなに寒い冬でも 真白に輝く雪が 陽射しにいつかとけるように 僕が太陽になれるのなら  もう一度ふたり手を添えて 小さな種を播いて めぐる春の奇跡を いつか実る桜桃を 君が信じてくれるのなら  泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ 幼い頃のように 大きな声あげて 泣いてもいいよ こらえなくてもいいよ どれほどの悲しみも いつかは消えるから  笑えたらいいね 本当に心の底から 最初の頃のように 何の不安もなく 笑えたらいいね 本当に心の底から その胸の苦しみの すべてを洗い流すほど
さよなら橋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしグレープさよなら橋のたもとには 二つの道がある あなたは向こうの岸へ行く 僕はここに残る  折から紫陽花五月闇 別れ別れの恋の道 振り向くあなたの淋しげな 笑顔に五月雨  燕低く飛ぶ見返り柳 夢の名残りの道 千切れるほどに手を振りながら 季節が今変わる  さよなら川の畔には 二つの道がある 必ず海へとたどり行く 並んだ道がある  嵐の夜も晴れの日も 遙か姿は見えずとも 僕はこちらを歩いてる きっと歩いてる  遠く雷の音がする もう少しで梅雨があける ひととき同じ道を来た 夢の終わる音  さよなら橋のたもとには 二つの道がある あなたは向こうの岸を行く 僕はこちらを行く
献灯会さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしグレープ咲いた日に散る沙羅の花 遠く叶わぬ恋のよう あなたの為に咲く花に あなたは気付かない 百観音の献灯会 しあわせ祈って灯します 南無観世音あの人を お守りくださりますように  咲いて閑かな半夏至 胸張って咲く立葵 去る人来る人過ぎる人 生命は花のよう 百観音の百菩薩 遠く蛍の舞う如く 庭に舞い降りた天の川 あなたにしあわせ降るように  遠ざかり行く蝉時雨 心細げな夕まぐれ あなたを想う数ほどに 明かりを灯します 百観音の献灯会 あなたを想って灯します 南無観世音あの人を お守りくださりますように
向日葵の影さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしグレープ・渡辺俊幸送り火を焚く軒先に妹背鳥(せきれい)の 短く鳴いて庭を飛ぶ影  盂蘭盆会(うらぼんえ)精霊船の船溜まり 幼子の花火ゆらりと香る  折り懸けの灯籠白く仄めいて 在りし日の君の小さき写真  向日葵の花の僅かにうつむける 影を眺むる影に声なし  日の暮れのひかり朧に黒揚羽 船の舳先にひらり留まれり  爆竹に嗚咽のごとき声挙げて ひしめく船出別れの始め  生命とはかくも重しと知りながら 日々の軽さを悔やむ夕暮れ  港にて手を離したるその時に 永久(とわ)の別れを吟(うた)いしものを  さようなら 声を限りのさようなら 振り仰ぐ夜空 鵲の橋  面影の君を背負いて明日から 生きてゆくから生きてゆくから  さようなら 声を限りのさようなら 僕と出会ってくれて ありがとう
鉢植えの子供さだまさしさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし愛してください愛してくださいと 声も出さずに叫んでいる 子供達 棘だらけで小さく 小さくうずくまって 鉢植えの茨の木のような 子供達  心を携帯メールに閉じこめて 叫ぶように打ち続けている 子供達 聞いてない歌で両耳を塞ぎながら 寂しさに必死で耐えている 子供達  大人達は別の花ざかり 季節を忘れた花祭り まるで自分が大人になった それに気がつかない振りをして 何かから逃げだすように 目を閉ざす  見つめてください見つめてくださいと ついこの間自分も叫んでいたでしょう  何も言わずに抱きしめて いつもお前の味方だと たとえどんなことがあろうと お前を護ってやると 必ず今日の夜には伝えよう  明日広い森へ帰ろう子供達と 鉢植えから一緒に抜け出して 次の季節が見える高い丘の上で 愛していると伝えよう 子供達に OH
悲しい螺旋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸去りゆく君の背中に 季節忘れの帰り花降りしきる 振り返りもせずに さよならも言わず 色葉散る坂道  何か言葉を遣えば 傷つけるか傷つくかのどちらか だから敢えて君は 何も言わずに 物語を閉じる  君を傷つけたことでまず僕が傷ついて 僕が傷つくことで更に君が傷ついた 僕が黙れば君は僕の嘘を疑って 君が黙れば僕は君の愛を疑った 悲しい螺旋に疲れ果てさせたね ああ  二人手をつないでいても 辛く遠く淋しいあの山道を 君はこれからたった独りきりで 帰りゆくというのか  僕が思うよりずっと君は僕を愛して 君が思うよりずっと僕は君を愛した そしてお互いの愛の深さに気付きながら やがてお互いの愛の重さに耐えきれずに 悲しい矛盾に疲れ果てたんだね ああ  君を傷つけたことでまず僕が傷ついて 僕が傷つくことで更に君が傷ついた 僕が黙れば君は僕の嘘を疑って 君が黙れば僕は君の愛を疑った 悲しい螺旋に疲れ果てさせたね ああ  去りゆく君の足下 満天星紅葉(どうだんつつじ)は赤いさよなら色 ほんの少しだけ立ち止まった君は 振り向かなかった
愛の音さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸心静かに目を閉じて あなたの愛の音を聞く 寄せては返す波のごとく 寄せては返す愛の音  雪の窓辺に頬寄せて 白い吐息を耳に聴く 降っては降っては降り積もる あなたの愛の降るごとく  よしやあなたに生き別れ 寂しき野辺に果つるとも ただ一輪の花となり 咲いて伝えん永遠(とわ)の 愛の色  よしやあなたに死に別れ 独り海辺に朽ちぬとも ただ一粒の水となり 刻み続けん永遠(とわ)の 愛の音  独り静かに目を閉じて あなたの愛の音を聞く 寄せては返す波のごとく 寄せては返す愛の音
大晦日さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし倉田信雄クリスマスが過ぎたなら 今年を振り返る季節 だってもうすぐ誰にでも 新しい年が来る クリスマスが過ぎたなら 心を入れ替える季節 ちゃんと反省した人には 素晴らしい年が来る  どんなに辛い年でも どれ程苦しい年でも 全て今年に詰め込んで 悲しみにさよなら  大晦日の夜には ゆく年に心からありがとう みんなで一眠りしたなら 幸せになろう  クリスマスが過ぎたなら やさしい人になる準備 来年こそ今年こそは 新しい人になろう クリスマスが過ぎたなら あったかい人になる準備 笑顔で過ごせるような 素晴らしい年が来る  新しいカレンダーと 新しい今年の生命 涙拭い笑って歌おう 悲しみにさよなら  クリスマスが過ぎたなら 全ての生命にありがとう みんなで一眠りしたなら 幸せになろう  大晦日の夜には ゆく年に心からありがとう みんなで一眠りしたなら 幸せになろう  クリスマスが過ぎたなら (涙拭い) 全ての生命にありがとう (笑って歌おう) みんなで一眠りしたなら (悲しみにさよなら) 幸せになろう  大晦日の夜には (大晦日の夜には) ゆく年に心からありがとう (ありがとう) みんなで一眠りしたなら (素晴らしい年) 幸せになろう (ハッピーニューイヤー) …
天然色の化石2006さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし亀山社中今 都会ではビルに敷き詰めた石の間から 化石を見つけ出す遊びがあると聞いた そういえばデパートの恐竜展で この間不思議に思ったことがあった  何故恐竜たちはみんな同じ様に 淋しそうに緑や黒に塗られているのだろう ピンクや赤や黄色やトカゲのように 虹色に光ったっていいと思わないか  あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように  ふと思うのは今から5億年ほどが過ぎて 地球に次の人類が生まれていたなら ライオンの雄だけにたてがみがあることや 馬には縞や白があると気付くだろうか  たとえば小鳥が人間の言葉を真似て 犬が愛らしく尻尾を振ってなついたことや 空も海も森もみんな僕たちが 壊してしまったことに気付くだろうか  あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように  もしも僕が化石になって見つかったときに 僕の肌が黄色だったことに気付くだろうか 彼の肌が黒いというそれだけで 傷つけられた時代があったと気付くだろうか  あなたと僕が並んで化石になったとしたら 二人がこんなに深く愛し合っていたことに 誰か気付いてくれるだろうか 切ない生命のいとなみについて  あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように  あなたが永遠にしあわせでありますように あなたが永遠にしあわせでありますように
サクラサクさだまさしさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし冬は季節の終わりではなくて 冬は季節の次の始まり 冬に季節が死ぬ訳じゃなくて 冬は春を生み出すちから  季節の終わりを 心に刻んだ 傷は傷として そっと痛むまま胸に秘めた 君のことも 愛のことも 夢のまた夢のよう 鳥の声も 森の風も 君と共に去りゆく 思い出 消そうとした時 僕の心は壊れた 君こそが僕の 愛の すべてだった  冬は季節の終わりではなくて 冬は季節の次の始まり 冬に季節が死ぬ訳じゃなくて 冬は春を生み出すちから  けれど ときめきは 僕のどこかで あきらめもせずに 静かに季節を待ち続けた 時は過ぎて 凍りついた 君の心が融けて 心細い 枝の先に 春は色を許した 光に輝くような 小さなつぼみがふくらむ 桜まで 少し もうすぐに届く  冬は季節の終わりではなくて 冬は季節の次の始まり 冬に季節が死ぬ訳じゃなくて 冬は春を生み出すちから  冬が厳しい程に 春の花は美しい 桜まで 少し もうすぐに届く 桜まで 少し もうすぐに
桜人〜終章 しづ心なく〜さだまさしさだまさし紀友則・西行・補作詞:さだまさしさだまさしさだまさし今宵 桜人 久方の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ 今宵 思ひ人 願わくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ はらりはら はらはらり はらはらり  ゆらりゆら ゆらゆらり ゆらゆらり
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