SAYONARA-NOSTALGIABase Ball Bear | Base Ball Bear | 小出祐介 | 小出祐介 | Base Ball Bear | やめてしまったの?詩を書くことも。 結構、良い事だと思っていたんだけど。 荒れていたんだろ?忘れてしまえよ。 きっと、消そうと思えばあっさりとしているんだ。 ミニスカートゆらいで 小ぶりの胸 夏の涼風 フェンス越しに電車走って 渋谷の坂の上 求めた喪失感 さよなら 彼女見る幻影、地を這う女。 もっと酷いものだって別に構わない。 お香を焚いてバニラの香りが部屋にしだしたとたんに窓を開けた。 夕方腐っていた昨年を思い出してみる。 脱ぎ捨てた白いYシャツ それ以外は忘れた。 失くした幻想観 さよなら 愛してるなんて言っていた気持ちがどうもこうも笑えてくる今日は、 現実的すぎる一日 今日も普通がいいや。 |
つよがり少女Base Ball Bear | Base Ball Bear | 小出祐介 | 小出祐介 | | 死神と生きていくことに何の不安も感じないんだって。 むしろ乗りこなしそうな自分が怖いんだって。 欠伸(あくび)して言っていた。 23時、都会のビル街から一歩踏み外した所で 街頭にコウモリふわふわ飛んでいる。 君は眼が震動してる。 俺は気付いていた心の柔らかさ隠してるって。 スカートはかないところにも表れているんだろう。 「重い想いを持ち歩いていることに 気付かれてしまったら、オシマイなんだって。 支えてくれる人は一人でいいの。誰かは言わないんだけど…。」 赤くなってた、つよがりだね。 俺は君が今日もウソぶいてすごしているのを見て、 あの時を想い出していた。 「重い想いを持ち歩いていることに 気付かれてしまったら、オシマイなんだって。 支えてくれる人は一人でいいの。誰かは言わないんだけど…。」 赤くなってる、俺がいた。 |
メタモルフォーゼ真っ最中Base Ball Bear | Base Ball Bear | 小出祐介 | 小出祐介 | | 恋愛体感温度に致命的差があると言っていた君を サリンジャーの少年みたいに笑いとばした白日場面。 手紙の付録、君の部屋の香りのせいで思い出せた。 一足先に手を振って再見(さよなら)の笑顔。 もう会えないと直感予報。 次に会った君は君。でも、あの日と温度のちがう君。 俺は群青の夜明け通りに1人、アローン。 額に手をあて熱を測る。平熱を感じた… 君色街の風を あぴる度にふらついて、君にしかられて いるような気分を味わえるよ。 それと同時に今の俺のモノ足リなさを感じて、失笑して。 早い者勝ちのシステムになってどれ位経ったのだろう。 君もそんな恋にノッてしまうの? サリンジャーの少年は通用しないってことなんだね? 俺は群青の夜明け通り1人、アローン。 道端には碓かの抜け殻、今日もどこかでメタモルフォーゼ展開中。 額に手をあて熱を測る微熟を確認した。 |
微熱ボーイBase Ball Bear | Base Ball Bear | 小出祐介 | 小出祐介 | | 世渡り上手少年A、退屈な日常に見切りをつけた。 でも梅雨盛り気分は沈むし、晴れた日には「ヘヘヘ…」と笑う。 いつでも熱っぽさ探してたどりたどった先は、アノ恋だった。 生まれて初めてのタメ息 それは焦がれた胸から出た。 失恋前線が来日。 彼は少女に伝えたのだ。 「あなたの弦を鳴らす刺激になるよ、それこそ 『僕』の上の上の上の‥‥‥上の、 『僕』の目の上の目の上の‥‥上の『俺』を目指す」って。 8月の夜町 背景バックに少女は必然とハエた。 この先の展開の予告編が邪にただ、先行(閃光)フラッシュパック。 デスとラブを共有しているアノ恋はまさに、キワメ・ツケ。 青い時期特有の生憎さ、少しの憂鬱が無責任で善い。 雲が軍艦に見えた日、彼は少女に伝えたのだ。 「心の弦を鳴らす刺激、求めてみないか?」 オレンジ色、あの娘のウソの香リもいつかは消えてくれるの? 僕の熱だけ冷めてしまうの? 微熱を集めて集めて集めて集めて集めてみたけど‥夏はもう、終わった。 |
SUNSET - KI・RE・IBase Ball Bear | Base Ball Bear | 小出祐介 | 小出祐介 | | SUN・SET!! 夕日のベンチでブレザー男女 シルエット重なっている 過ぎ去る電車から見てる俺はわざと目をそらした。そらした。そらした‥‥ 缶コーラで味わう「思い出」の味を。 炭酸のリズムに合わせ、はじけ飛んでった思い出を追い続けた俺は いつまでも俺に負け続けていると云うのか? 気に喰わないことばかり、夕日飲み込んでくれそう‥‥。 シャープペンの芯を何度も何度も折るのが、動揺か焦燥かそれとも高揚か 俺には分からない。解らない…。 俺はいまでも俺に勝てる気がしていない。 うだつが上がらないから(COLOR)夕日、飲み込んでくれそうな気がしてる。 笑って、俺。少年。 |
夕方ジェネレーションBase Ball Bear | Base Ball Bear | 小出祐介 | 小出祐介 | Base Ball Bear | 渋谷系聴いて雨止み待ち。 君は三角座り。 ヒザの間に頭入れてコンパクトサイズ。 夕日の見えない夕方‥‥認めたくない。 人気のない住宅街、少年少女が 思春期における幸せ修羅場を演じている。 夕日の中で。それはそれは、オレンジで。 照明を3段目にして、即席夕方作れたりもする。 切なげなメロディーがお似合いのジェネレーション。 当たり前さ大当たり前。 積木みたいな条件で出来ている。 ふぞろいのシガラミで出来ているんだから…。 夕方ジェネレーション You gotta generation. 人類の進化だって夕方あたりだっていう。いう。 切なげなメロディーがお似合いのジェネレーション、夕方感大全開。 積木みたいな条件で出来ている、ふぞろいのシガラミで出来ている。 それが夕方ジェネレーション。 夕方ジェネレーション You gotta generation. |
BOY MEETS GIRLBase Ball Bear | Base Ball Bear | 小出祐介 | 小出祐介 | | 彼氏彼女の関係になりたいと願ってた。 語り草にしている俺のひと夏体験話すたび、 追憶の中で子供っぽく笑う君…ワン・サマーガール。 追いかけても、追いかけてる。 誰が誰と名字じゃなく、 名前で呼び合うような仲になったって話は聞き飽きました。 各地で主役とマドンナの逸話が繰り広げられている。 白昼堂々の数多ボーイズ & ガールズに、夕方感見い出した事はナイか? 幸せそうな喧騒に飲まれたことはナイか? 俺はあの日のアノ娘とすれ違う。 振り向いてもそこにはただ、泣き出しそうな空に泣き出しそうな俺。 でも青春白書はまだ思い出ライブラリーに蔵書されない。 今も夕方ジェネレーションの少年少女たちが、 また1つの逸話を繰り広げるべく夏待中。 俺も夕方ジェネレーションの一員であるんだから、 今1つの逸話を繰り広げるべく夏を待っている。 夏を待っている‥‥。 想い出すのは俺が君といた時はいつも笑っていたこと。 想い出しながら‥‥夏を待ってる。 |