2023年12月6日に“アイビーカラー”が新曲「bath towel」をリリースしました。佐竹惇が絶大な信頼を置いている川口圭太をサウンドプロデュース/アレンジに迎え、各楽器が絡むアンサンブルの美しさと各所で締まるキメが心地よい楽曲。佐竹の18番とも言える失恋テーマの詞世界とメロディが相まって、より深く心に刺さる1曲となっております。
さて、今日のうたコラムではそんな“アイビーカラー”の佐竹惇による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「bath towel」にまつわるお話です。この歌で描いた後悔の想い。そしてこの歌で届けたい自身の意思…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。
“僕が君と出会ったみたいに君も誰かと出会うのだろう”
そんな当たり前なこと。
だけど何故か
君は僕だけのものって根拠もない何かを抱いてしまっていた。
ほんの気まぐれだった。
冷たくしてしまったこと、心ないことを言ってしまったこと。
次があると決めつけて1日1分1秒をぞんざいに扱った僕に当然の報いが訪れる、そんな日が来た。
直感でわかる、もう二度と会えないんだということ。
星屑みたいにこの街のどこかへ、二人の今までが消えてしまった。
一人になりたいとこぼしていたのは
二人の時じゃわからなかったからだ。
バスタオルから覗く、君の表情をもう見ることはできない。
そんな後悔の念が詰まった新曲、
「bath towel」
是非とも沢山の人に届きますように。
ここからは曲というより自分の話。
もともと4人組のバンドだったアイビーカラーは4月僕以外の3人が脱退して1人に。
大阪から東京に8月から拠点を移して、心機一転ソロでの活動をスタート。
ソロでの楽曲とは?
今までを継承すべき?
ガラリと変えるべきなのか、
「自分一人の曲を作ってリリースする」
それはこの音楽人生ではじめてのことで、確信よりも戸惑いが大きい4ヶ月間でした。
そんな中で自分の中でビビッときた、楽曲がようやくできた。
「これならいけるかも!」という結果を求める曲じゃなく
今まで培ってきたアイビーカラー、そして自分自身のやりたいことを思い出させてくれるような曲でした。
そして何より出来た時、早くみんなに聴いてほしいって心から思った曲でもあります。
それが今回リリースした「bath towel」
きっとこれからも紆余曲折を重ねてアイビーカラーという名前を背負って曲を出していきます。