君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。

 2023年9月6日に“アイビーカラー”がDigital SIngle「tumbler」をリリースしました。編曲・サウンドプロデュースに、Eveなどを手がける“Numa”を迎え、男女のとある夜のアプローチの刹那を描いた、クールでアダルトなブラックミュージックに仕上げられております。進化を続けるアイビーカラーの新章を体現した新曲をご堪能ください…!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“アイビーカラー”の佐竹惇による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「tumbler」にまつわるお話です。外は雨が降る深夜、君をはじめて呼んだ日…。歌詞で描かれている世界を、エッセイでより鮮やかにお楽しみください。



窓を叩く雨音
終電もとっくに過ぎた深夜2:00
 
きっと身体に残ってるはずの
さっきの居酒屋でのお酒の酔いがすっかり冷めてしまうほど
 
君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。
 
シャワー貸すそのタイミングは今なのか
タンブラーに注いだ二人のお酒は進まないまま、
 
探り探りの時間、
時計の秒針と雨音が響くだけの時間がこないように
ただ間を埋めるだけの言葉を並べていた。
 
部屋着少し見える、柔らかく白い肌
 
この後どうなるなんてことよりも
今この時間が朝になれば終わってしまうことにさみしくなった。
 
 
なんとか君をシャワーに行かせても
緊張の糸は切れないままで
濡れた髪に纏ったいつもの自分のシャンプーの香りが
むしろいっそう僕を固くさせる。
 
 
探る隙のない好きのタイミングを見つけられぬまま
 
長く短い夜は終わろうとしている。
 
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新体制、ソロになってから2曲目のリリース曲。
 
もともとバンドだったアイビーカラーに、新しくも今までの世界観を失わない曲を作りたいと思って書いた曲です。
 
心踊るサウンドに乗せた甘くももどかしい歌詞に心をときめかせてください。
 
ライブでは自由に踊りながら楽しんでほしいです。
 
渾身の一曲、
是非聴いてください。
 
<アイビーカラー 佐竹惇>


◆紹介曲「tumbler
作詞:佐竹惇
作曲:佐竹惇