eastern youth編曲の歌詞一覧リスト  60曲中 1-60曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
グッドバイeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth太陽に暈がかかっていた 歪んで水面に浮かんでいた 記号のような言葉だけが 次々と降り積もっていった どうして涙が出るんだろう? 夕立、バラバラと爆ぜるように 靴音、バラバラと爆ぜるように 褪せて汚れたビルの壁 打ち捨てられた傘の骨 角のメシ屋の壁時計 アバヨ サヨナラ 午後三時  灯りは滲む 地は歪む ぶつかり合って行き交う肩と肩 声は絶え間なく かしましく チクショウ バカヤロウ 泣くもんかよ 下り電車の暗い窓 疲れて微かに開いた口 いつも遅れる腕時計 アバヨ サヨナラ 真夜中  夢だったのか? 嘘だったのか? 面影が濡れてゆく 涙は乾いてゆく そこから 花を散らして風が吹く 兆して白む窓ガラス 見えぬ彼方で鳥が鳴く アバヨ サヨナラ 夜明け前
目眩の街eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth歩き飽きた道をノロノロと 行き先なんかは決めてない 忘れかけてた横顔が ふと浮かんで消えた  なにをどうしてきたのやら 今となっては遠すぎて 八月のスモッグの空の下 また振り出しに戻る  2012年 目眩の街 頭の上の環八雲 皮膚を伝って流れる汗 焼き付けられて震える影  愚かなヤツだと疎まれて 違いねえやと苦笑い 歩けば逃げ水は逃げてゆく また追いかけて歩く  歩けば 日が暮れる 街並に 灯が点る 立ち止まり 歩き出す 立ち止まり 歩き出す  2012年 目眩の街
空に三日月 帰り道eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth雨上がりのアスファルトが 湿った記憶を呼んで 口笛で誤魔化している 一足毎、移り変わる心の風景を 宵闇が塗込めてゆく 絶妙にズレてる 完璧に引き剥がされてる 明らかに狂ってる それでいてあまりにも ナチュラルな穏やかさ  燃えているように見える地平が 夏の終わりを告げるサインを 空に向かって投げ返している  何も知らぬ 何も言わぬ ただバスを待っている 次のバスを待っている 古い傷をシャツで隠し 呼吸を数えたり 爪先を眺めたり 関係は捩れてる 交信は閉ざされてる とっくに壊れてる それでいてあまりにも ナチュラルな立ち姿  濡れているように見える路面が ドブ川のように見える路面が 暗い明日を映し出している  いずれ消えるか 消えざるか 空に三日月 帰り道
呼んでいるのは誰なんだ?eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth僕を呼んでいるのは誰なんだ? 君を呼んでいるのは誰なんだ? 明日に待っているのは? そこで待っているのは?  真っ暗闇で何も見えなかった 喉が乾いて何も言えなかった  眠れぬ夜は窓辺に 君の名前をそっと呼んで 聴こえるだろ? 聴こえるはずさ 見ろよ 空は広がっている  どこまでも空は広がっている あの街まで空は広がっている その窓まで空は広がっている 果てしなく空は広がって 悲しみを乗せた雲が 流れてゆく 流れてゆく  そうさ どこまでも空は広がっている あの街まで空は広がっている その窓まで空は広がっている あの街まで 窓まで
ひなげしが咲いているeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth合鍵を持ってる 扉は見つからない 探し倦ねて汗ばんでいる 朝の陽を浴びながら ひなげしが咲いている 突っ立って全ての問いに答えながら そこで 今を生きている 独りぼっちで  雷鳴が近付いて また空が泣き出した 屋根が歌えば 街の色が滲む そこで 夜を待っている 傘に隠れて  腕時計の針が規則的に回る やって来る 去ってゆく 突っ立って待っている 待っているふりをして 立っているだけ 突っ立っているだけ  合鍵は錆びてる 鍵穴は見つからない ひなげしが咲いている 時計の針が回る そこで 今を生きている 今を生きている 明日を待っている 突っ立っている
残像都市と私eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth信号が変わる 人が押し寄せる 見事に擦れ違ってゆく 電車が滑り込む 人が押し寄せる 素早く入れ替わってゆく  さっきの人の背中も影も 三つ数えたら見えなくなる ラララララララ 入り交じって色が混じってゆく やがて灰色になる  家をブッ壊す 空き地が現れる 一瞬空が広くなる クレーンがブッ立つ 人が押し寄せる 街の顔が変わる  あの日の街の 地図も景色も 三日と経たずに忘れちまう ラララララララ 道が変わって顔が変わってゆく やがて違う街になる  私の影だけが取り残されてゆく
長い登り坂eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth土煙を上げて明け暮れが 軋む音を立ててこの日々が  長い登り坂 立ち止まり仰ぎ見る空 泣いちまえ 泣いちまえ 月明かり 思い出せぬ歌 遠い街 なんでもねえ なんでもねえ 星が降る ゆっくり ゆっくり 坂を登る  夜明けには再び兆すだろう 暗く澱む闇に架かる虹が 静かに現れるだろう
地図のない旅eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth背負っているその荷物が何であれ 持っているその力が何であれ やるしかねえ いつだって やるしかねえんだ 行くしかねえ いつだって 行くしかねえんだ  遠く稲妻走る 嵐が来る 猛スピードで雲が流れる  約束は何一つ為されていない 確証は何一つ得られていない やるしかねえ いつだって やるしかねえんだ 行くしかねえ いつだって 行くしかねえんだ  いつか心に灯した小さな炎で 迷い道を照らしながら歩くんだ  一歩目は躓く足 二歩目には挫く足 雨に打たれて 風に吹かれて 一歩目は躓く足 二歩目には挫く足 三歩目を諦めるな 足踏み鳴らせ 地図のない旅 傷だらけの旅  地図のない旅 果てしない旅 傷だらけの旅
驢馬の素描eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth描かれた自画像は酷く歪んでいた 描き損じばかり足の踏み場もない部屋 窓に映る姿が痩せた驢馬のようで 俯いてカーテンを静かに閉めてから 居眠り  目を覚まして、それから、  夕焼けを追いかけてゆく 朝焼けを携えてゆく 昼でもなく夜でもない お終いと始まりの繋がりを 破り捨てた自画像が 別の顔を作り出してゆく  夕焼けを追いかけてゆく 朝焼けを携えてゆく 昼でもなく夜でもない お終いと始まりの繋がりを 破り捨てた自画像が 別の顔を作り出して 破り捨てた昨日が 新しい素描を描いてゆく
ゼロから全てが始まるeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth広げた手のひらを隅に翳す 翳した手のひらに何もない 何にもない 手を翳せば空には空ばかり 手のひらにも空にも何もない カラッポだ それで全部だ  そして ゼロから全てが始まる ゼロから全てを始める  道は始めは土だった 岩だった 風荒ぶ荒野だったはずさ 言葉は始めは音だった 呻きだった 泣き叫ぶ声だったはずさ  東の山並みが朱に染まる 翳した手のひらを染めてゆく 染めてよく  道は始めは土だった 岩だった 風荒ぶ荒野だったはずさ 言葉は始めは音だった 呻きだった 泣き叫ぶ声だったはずさ 人間は始めは泥だった 水だった 蠢く悲しみだった 歌は始めは音だった 呻きだった 泣き叫ぶ声だったはずさ  ゼロから全てが始まる ゼロから全てを始める
一切合切太陽みたいに輝くeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth多分、これで良いはず そうさ、これで良いはず きっとこれはどっかに 繋がっている、はず 絶対これで良いはず なんてそれで良いはずねえはず! きっと何かが変わるべき、な、はず  みっともないほどぶっ壊れた 泣きっ面が 太陽みたいに輝く  電線の烏が太陽みたいに輝く 雨垂れの跡が太陽みたいに輝く 横断歩道が太陽みたいに輝く 銀杏の葉っぱが太陽みたいに輝く  なんだ、もう終わりか? あっけないもんだな 奇跡なんて起こらねえもんだな そうか、それで、何か、 悟ったようなつもりだったが 案外そうでもねえもんなのかもな  救われないないほど放り出した 馬鹿っ面が 神様みたいに輝く  流行らないメシ屋が太陽みたいに輝く 潰れたスナックが太陽みたいに輝く ダサいTシャツが太陽みたいに輝く 手書きの看板が太陽みたいに輝く 空車のタクシーが太陽みたいに輝く 物干竿売りが太陽みたいに輝く 溢れたゴミ箱が太陽みたいに輝く 軒下のダルさが太陽みたいに輝く  何処に立ってたって一緒さ 俺達は 力一杯、泣いて笑って それが全てさ それが全てさ  青い作業着が太陽みたいに輝く 快速電車が太陽みたいに輝く 肉屋のばあさんが神様みたいに輝く 放置自転車が太陽みたいに輝く 項垂れた背中が太陽みたいに輝く くだらない日々が太陽みたいに輝く 一切合切この世の全てが 一切合切太陽みたいに輝く
いつだってそれは簡単な事じゃないeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth街はいつも僕を置き去りにするから 僕も街を置き去りにする事にしたのだ 誰が僕に正義を指し示し得るのか 僕は誰にそれの教えを乞えば良いのか  君はいつも僕に恐怖をもたらして 見えそうになっていたものを隠してしまうんだ だから僕は君の意地悪な目配せを ありったけの勇気を込めて無視する事にした  いつだってそれは簡単な事じゃない  僕はいつも誰かを傷付けてばかりいて そんな事はずっと前から気付いているけれど 僕に出来る事は手を振る事だけだ 僕はずっと此所に立っているから構わず行ってくれ  いつだってそれは簡単な事じゃない  いつだってそれは簡単な事じゃない
まともな世界eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth目的も無しに生きていちゃ駄目かよ 行く先も無しに歩いてちゃ駄目かよ ここからは今日も夕焼けが見えるよ それよりもっとスゲェ事があるのかよ まともな世界があるという 誰と誰と誰がそこから来た?  クソ喰らえだ!クソ喰らえだ!クソ喰らえだ!  震える空はひび割れて落ちるよ 折り重なって思い出に化けるよ 見飽きた感傷が壁に張り付いている 来る日も来る日もずっと張り付いている 正しい世界があるという どこの誰のどれがそれなのか? あいつなのか? お前なのか?  見せてくれ!見せてくれ!見せてくれ! クソ喰らえだ!クソ喰らえだ!クソ喰らえだ!
明日を撃てeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youthメソメソすんな 泣いて世界が変わるかよ 涙はもっと大事な場面に取っておけ 事実は今日も鉄橋みたいにそこにある 握り拳はポケットの中に突っ込んどけ  傍目に見れば全く無惨な姿でも 冗談じゃねえぞ 勝負はまだまだこれからだ 浮き足立って色をなくした街の角 今更なんだ 生まれた時からこの通りさ  そこで怒れ!明日を撃て! そこで走れ!明日を撃て!  恥じ入る思いが泡立つ度 消え入りそうになる明け暮れに 揮発する涙に火をつけて 閉じかける扉を抉じ開けろ 抑圧は逆巻き荒れ狂い 均衡は震えて保たれる 何がどうした?それがどうした? 百万回目の再生  そこで叫べ!明日を撃て! そこで超えろ!明日を撃て!
歩く速度の風景eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth焼けつく白い道には 焦げついた黒い影が 誰かが捨てた昨日が 置き去りにされた日々が 忘れたって良いんだぜ 捨てたって良いんだぜ 一歩一歩塗り替えて 変わってゆく  線路脇の細い道には 記憶を繋ぐ匂いが 壊れて消えそうな明日が 消えそうで消えない炎が 壊れたって良いんだぜ 消えたって良いんだぜ 一歩一歩甦って 現れる ガタゴトと 走る電車を見送って いつもだったら通らない 路地に入るよ  誰も皆そうなのか? 俺だけがそうなのか? 拾って捨てて拾って捨てて 歩いてゆく ノロノロと歩く速度で流れ去る 歩幅通りの風景に 日が暮れるよ
デクノボーひとり旅ゆくeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth石コロだって誰かの為に? まさかそんなつもりじゃないだろうが 転がって、在る 吹く風だって何かの為に? 止めろ! そんな事が一体何の足しになる?  歩幅の分だけ遠ざかる 遠ざかる程、彼所を頻りに恋しがり 自ら望んで背を向けて 背を向けるからこそ 背後の世界が気にかかる  1・2・3・4 旅の途中 5・6・7・8 立ち止まる 峠の道から見下ろせば 拒んで追われた街灯り  空から何かが落ちてきて 急いでそいつを追いかけて 見知らぬ場所までやって来た 突然悲しくなってきて 涙がどんどん湧いて出て そいつが枯れたら笑うだけ  1・2・3・4 旅の途中 5・6・7・8 まだ行ける 夕立 土砂降り 破れ傘 上がれば彼方に虹が出る  石コロが転がって 吹く風が転がって
オオカミ少年eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth嘘を持って来い 大切にしている嘘を 嘘をついて来い 嘘を打ち破る嘘を 嘘を持って来い 赤々と燃える嘘を 嘘をついて来い 嘘だらけの世界に  オオカミ ガ 来ルゾ オオカミ ガ 来ルゾ ナリ振リ捨テロ 身モ世モ捨テロ ソノ足取リニ真実ガ宿ル  嘘が腐ってゆく 借りてきた台詞ばかり 嘘が死んでゆく 嘘みたいな世界で  逆さまに吊るされて 逆さまに地球が廻る 落っこちるみたいに空を飛んだり 笑ってるみたいに涙流したり  本当ガ本当ニ本当カヨ?  オオカミ ガ ヤッテ来ル! オオカミ ガ ヤッテ来ル! オオカミ ガ ヤッテ来ル! オオカミ ガ ヤッテ来ル!  嘘を持って来い 大切にしている嘘を 嘘を持って来い 赤々と燃える嘘を  「オオカミ ガ ヤッテ来ル」
影達は陽炎と踊るeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youthパズルの欠片みたいに 小刻みに切り取られて 八月の空が 窓に嵌め込まれている 踵から溶け出すような 山手通り午後二時 汗を流しながら 口笛を吹いている ギラッときてグラッとくる太陽に 陽炎は踊るよ グラッときてフラッとくるステップで 陽炎と踊るよ  歪む八月の太陽に陽炎は踊る 彷徨える影達は陽炎と踊る  陸橋の上に立てば 手招きばかりが見える 向こう側を見せてくれ いつか辿り着けたら 高層ビルに反射する太陽に 陽炎は踊るよ 地鳴りする国道のグルーヴで 陽炎と踊るよ  歪む八月の太陽に陽炎は踊る 彷徨える影達は陽炎と踊る
脱走兵の歌eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth逃げて逃げて逃げまくれ 地平の果てまで逃げ回れ 海越え山越え砂漠越え この世の果てまで逃げ回れ 勲章なんていらねえよ お仕着せなんて着るもんか ヤレ、号令一つで右、左 ホレ、群集心理で左、右  スタコラサッサと走り出す 自由はいつでも聳え立つ壁の 向こう側にある 明日が来なくても走り出す 動物みたいに飼い馴らされて 死にたくないから  イチ抜けて逃げるぜ 何処までも逃げるぜ  命を誰かに預けて 人生を何かに委ねて 安い満足で買い叩かれて 何と言われても逃げるぜ 泣きたいくらい晴れ渡る空が 呼んでいるから  スタコラサッサと走り出す 自由はいつでも聳え立つ壁の 向こう側にある 明日が来なくても走り出す 動物みたいに飼い馴らされて 死にたくないから  イチ抜けて逃げるぜ 何処までも逃げるぜ
角を曲がれば人々のeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth夕陽が照り返して 街中が真っ赤になっている 解らない事も それで良いとしとくぜ今は 空気が動き出して 季節が入れ替わってゆけば きっと見えてくる ゆっくりと見えてくるはずさ 遠くの方で雨が降り出したんだろう 微かに雨の匂いがする 伝わってくるのは雨の匂いだけじゃない 降っているのは雨だけじゃないはず  角を曲がれば人々の いつも通りの靴の音 街の外れの分かれ道 いつしか風の音ばかり  心はいつも此所に帰って来る 出口はどれも此所に通じている  遠くの方で雨が降り出したんだろう 微かに雨の匂いがする 訪れるものは過ぎて遠くなってゆく 遠くなって見えなくなって  角を曲がれば人々の いつも通りの靴の音 街の外れの分かれ道 いつしか風の音ばかり
ギラリズム夜明け前eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth硬直した感受性は泣かない くたびれ果てた感受性は泣かないもんだ 寄り集まって慰めあって 文殊の知恵を手に入れた 老成して出来上がって 立派な知恵を手に入れたって  それがなんだろう? それがなんだろう! 汗が冷える 夜明け前  あれがこうなったらいいのになぁ これがああだったらもっといいんだがなぁ そんな訳が無ぇだろうと 科学的な検証だ そんな訳が無ぇだろうと 現実的な訓戒だ  それがなんだろう? それがなんだろう! 汗が冷える 夜明け前  帰ろう帰ろう俺に帰ろう 滾る想いもそのままに  ああ、遠すぎて見えない ああ、近すぎて気付けない 遠すぎて見えないからって 見ない訳にはいかない 近すぎて気付けなくとも それでいい訳ぁ無ぇだろ さあ! もっとくれ! もっとくれ! もっと!もっと!もっと  それでいいんだよ それでいいんだよ! ギラギラしてる 夜明け前  帰ろう帰ろう俺に帰ろう 滾る想いもそのままに
裸足で行かざるを得ないeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth遍く照らし出す光へ 渋々歩み行く毎日へ 嬉しかれ悲しかれ道すがら 声高く歌はある 誰にでも  朝を告げるベルの鳴る頃は 夢は海の底に沈み行く  孤立無援の花、咲くばかり 明日の在りや無しや、知るものか  そぼ降る雨に濡れ帰り道 『過ぎ去りし夢だよ』と気取るなよ その命、燃ゆるなら何時の日も 声高く歌はある 誰にでも  五時の鐘の音が鳴る頃は 夕闇に心を解き放つ  孤立無援の花、咲くばかり 明日の在りや無しや、知るものか  そして何時の間にか消えていて 氷細工の様に脆過ぎた
いずこへeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth揺れるアスファルトに白い雲 『幸せなの?』 『幸せだよ』と頷く命 さらば少年の夏の宵 『死んでしまえ、死んでしまえ』と嘯く命  溢れ出る涙は拭わない  いずこへ、彷徨い消える  馬鹿でかい暮らしの怒鳴り声 売り払えば物悲しくも安らぐ命 消えかけても尚、絶え間無く 風に吹かれ雨にも打たれ求める命  溢れ出る涙は拭わない  いずこへ、彷徨い消える
沸点36℃eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth後手にバタンとドアを閉めて もう後には退けないなんて 分かり切った事さ 生まれたくて生まれたんじゃないと 拗ねて世界に唾を吐いて 楽になったか?  相変わらずさ 風が人々を 連れ去るのを見てる 気付かないふりで 長く変わらない信号を待っている  トンネルを抜け切ったと 思ったらそこは真夜中だった 一切合切、終わりか? 終わりでも何でも構わない  沸点は掌に 沸点は首筋に 沸点は足の裏 それだけがある 沸点は青い空 沸点は白い雲 沸点はビルの影 汗に塗れている  消えるから良いんだ 口笛も、面影も、  だから今日もここに立って 嘘と真実の風の中で 悪あがきを続ける だから今日もここに立って 肩に降り積もる月明りで 孤独を研いでいる  漸く夜が明けたと 思ったら辺りは砂漠だった ここらで旅路も終わりか? 道なんてどうでも構わない  沸点は掌に 沸点は首筋に 沸点は足の裏 それだけがある 沸点は青い空 沸点は白い雲 沸点はビルの影 汗に塗れている
ばかやろう節eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth不法投棄されて 夕陽を反射している 軽トラックみたいに 暮れ残って俺は 小さな橋の上で 風景を拒否する  首を傾げたり 足をブラブラさせたり 目を瞑ったり 俺は確かめる 俺だけのやり方で 世界の全てを  悲しい事などあるものか そうして何時でも生きて来た そうさ 闘う相手はいつだって 心の底から湧いて来て 崖っぷちに俺を追い詰める 「生きてる価値など何も無い 存在自体がクダラナイ 死ネ!死ネ!」 と俺を追い詰める 拗ねて甘えても 助けを叫んでも 誰も振り向かない 誰も振り向かない 死んだふりしても 生きているふりしても 事実は変わらない 事実は変わらない 孤独がどうして珍しい そうして此所まで生きて来た そうさ 闘う相手は何時だって ドブ河の底から湧いて来て 路地裏で俺を待ち伏せる 打ち据えられては、ばかやろう 引き倒されても、ばかやろう 孤立無援で、ばかやろう 満身創痍で、ばかやろう  此所までそうして生きて来た 此所からそうして生きて行く 不法投棄されて 夕陽を反射している 軽トラックみたいに 暮れ残って俺は 小さな橋の上で 風景を拒否する
夜がまた来るeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth坂の道を長く下る時 街灯りは遠く広がる この夜に二度目など無いから 想いの全てを込めて 口笛を  夜がまた来る 空が落ちて来る  ゆっくりと色は褪せてゆく もう一度、静かに呼吸を 整えて  夜がまた来る 空が落ちて来る 頬を打てば凍てつく 吸い込んでは胸に沁む 冬の空気を引き連れて 夜の気配を身にまとい 歩く 夜がまた来る 空が落ちて来る
白昼の行方不明者eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth纏わりついて来る蝿のように 何処までも寄り添って来る 安っぽい絶望が 安っぽい涙が  薄暗い何かが また一人、誰かを 何処かへ連れて行く サヨナラが今、 小さな声が 坂道を転げて行く  正直に生きれば生きる程 向かい風ばかりが強くなる 「踏み越えて楽になれ」と オーロラビジョンが喚き散らしている  薄暗い何かが また一人、誰かを 何処かへ連れて行く 行かないでくれ、 小さな声で 背中に投げかける 真昼の街で  息を殺して、耐えて、生きて、 繰り返すだけ 声を上げて、笑って、泣いて、 いたいだけ、さ  薄暗い何かが また一人、誰かを 何処かへ連れて行く サヨナラが今、 小さな声が 坂道を転げて行く 真昼の街で
野良犬、走るeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth立っているだけで精一杯でも 努めて何でもないような眼差しで 雨が降ったら 野良犬、濡れて走る 言葉など持たないが 悲しみなら溢れる程ある  雲間から差し込む陽の光 隔てられ慈悲無き陽の光の中  走り疲れて止まる時 破れて夢の終わる時 彼の空を引き裂いて バリバリと引き裂いて 新しい今日が顔を出す 必ずそれは動き出す 有無無く風は吹き付けて 留まる事は許されず 野良犬は走り出す 野良犬は走り出す 怯えて闇を映し出す 潤んだ二つの眼から 嬉しい涙、流れるか? 悲しい涙、流れるか? 野良犬、走る  足元が震えているのは 恐怖の故か 静かに滾り駆け巡る 赤き血潮の故か  雲間から差し込む陽の光 隔てられ慈悲無き陽の光 与えられ負わされ急き立てられ 生かされ立たされて陽の光の中  走り疲れて止まる時 破れて夢の終わる時 彼の空を引き裂いて バリバリと引き裂いて 新しい今日が顔を出す 必ずそれは動き出す 有無無く風は吹き付けて 留まる事は許されず 野良犬は走り出す 野良犬は走り出す 怯えて闇を映し出す 潤んだ二つの眼から 嬉しい涙、流れるか? 悲しい涙、流れるか? 野良犬、走る
地球の裏から風が吹くeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth六車線の朝に 霞む空に 窓に映る顔に 地球の裏から風が吹く また今日が手渡される  夜の暗闇なら 背中に背負ったままさ 赤くなった眼で探してる 謎を解く光る鍵  街を横切る 旅路は続く 靴音響く 旅路は続く  擦れ違いざまに少しだけ 交わされ合う鼓動 地球の裏まで投げかけろ 声にならない歌を
サンセットマンeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth湧き上がる悲しみを 恥じて殺さないでくれ 耐え切れない涙を 笑う奴等に負けないでくれ 転げ落ちる不安と 這い上がれない焦りと怒り 薄っぺらく笑う時 心の底まで冷たくなるのさ  何も言わぬ入り日が 明日に続く行方を示す  大丈夫だ 大丈夫だぜ 道は見えぬままで 傷は癒えぬままでも 震えている風は見えるぜ  心で見たものだけが 目に見えない答えを示す  大丈夫だ 大丈夫だぜ 真昼の月が見える さすらう詩が見える 大丈夫だ 大丈夫だぜ 悲しみを消さないでくれ 涙を捨てないでくれ 滲む入り日を 忘れないでくれ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
五月の空の下でeastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth狂い出した歯車が今、 加速を付けて廻る 笑い出して走り出す朝 高架下 白いシャツ 五月の空の下で  直射日光にメッキを剥がれて 地金を晒す午後 立ち尽くして聴こえないふり 時計を見てるふり 五月の空の下で 足に絡み付くアスファルト  古いお伽話のような 救いの光を待つのだが それらは遥か遠く 色淡く 地平の彼方に揺れている  狂い出した歯車が今、 加速を付けて廻る 構わねえさ 行くも戻るも背中の風に訊く 五月の空の下で 足に絡み付くアスファルト 五月の空の下で
滑走路と人力飛行機eastern youtheastern youth吉野寿eastern youtheastern youth空から落ちて来る 得体の知れない狂気は 45度の角度で 放り出してやれ 背後から付けて来る 陰険な影達は 路地を抜けた場所で 走って振り切れ  滑走路に立っている 翼は持ってない  雨ならザーッと降って来い 風ならドンと吹いて来い 前にも後ろにも どうせ何にも無いから 両手を広げて 飛べるつもりになって 一瞬よぎる恐怖と 踏み出す勇気  この淋しさが生きてる証さ 震える足元が生きてる証さ  時間は訪れて 今一度息を飲んで 見送る言葉など もう必要無いはず 死ぬ気で走り出して 駄目ならそれまでだ 死んでいるみたいに 生きていたくはないから  滑走路に立っている 翼は持ってない  滑走路に立っている 翼は持ってない
365歩のブルースeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthここが旅路の終点なんだろうか それとも全ての始発駅なんだろうか 春風吹いたら、今度こそ飛べる筈さ 現実はいつでも無愛想な壁のよう  足が止まる度に明日が遠くなる 雨が降る度に心が細くなるけど あの日の空の色、忘れた事は無い ポケットの中でギュッとそいつを握りしめ 欠伸を噛み殺して 朝の街に立っている  波に足を攫われて コケながらも尚、走る、走る  「太陽は一体、誰の為にあんなにも燃え盛るのか。 我々は一体、何の為に涙の唄を繰り返すのか。」  欠伸を噛み殺して 朝の街に立っている
瓦の屋根に雪が降るeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth瓦の屋根に雪が降る 人、皆眠らすように 高層ビルに雪が降る 憂いを眠らすように、降る  都会の雪はすぐ溶けて 醜く汚れてゆく 汚れた雪に雪が降る 汚れ続けながらも、降る  大通りを逃れて細い路地へ 大通りを逃れて、雪の中へ  ああ、降るは涙か夢か 音も無きそれらに 鼓膜が震えている  東京は今夜、雪の中 瓦屋根もビルも雪の中
赤い背中eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth知っている事なんて砂で出来た城さ 波に攫われて瞬く間に消える 残されるものは何?残された私は誰? 雲が逃げて行く  背中に赤く背負い込んだ夕焼け色は 暗く疼く傷か 焼けるように生きている証か  後悔は何時の日も排水溝に流す 道に迷う日は裸足で歩く 立たされた位置を知る それを知り、超えて行く それが今日なんだ  背中に赤く背負い込んだ夕焼け色が 赤く、赤く、赤く、 悲しいまでに炎を上げている  何がそれを癒すと言うのか? 雨を待っている ただ、雨を待っている  背中に赤く背負い込んだ夕焼け色は 暗く疼く傷か 焼けるように生きている証か  あの日のままさ 全てあの日のままさ 背中に赤く背負い込んだ夕焼け色のままさ
小羊と月明りeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthビルの屋上 日暮れ前 流れる雲を眺めてた 物音は全て遠くにあり 子供等の声が聴こえる 「結論はまだ出ない」  人々の影が消える頃 私が言葉を捨てる頃 顔の無い人が駅前で 誰かの顔を拾う 「結論は先送り」  暗い道程 楽しげに 本当は楽しくも無いくせに 無理に作った笑顔には 泣きたいような淋しさがある  大都会の真夜中に月明り  空から星が落ちて来て 私はそれを受け止めて 暫く眺めていたけれど 結局、道端に捨てた 「結論はまだ早い」  沈黙が明日を塗り潰し 溜息が顔を剥ぎ取って ポロリと落ちた駅前で 誰かがそれを拾う 「結論は何処にある?  暗い道程 憂鬱げに 本当はそうでもないくせに 無理に作った理屈には 狂ったみたいな虚しさがある  大都会の真夜中の月明り  未明の空気を引き裂いて 一番列車が今日も又、 新しい朝を告げて行く 私はそれを見てる  「結論は求めない! 結論は求めない! 結論は求めない!」  大都会の月明り サヨナラさ 大都会の月明り サヨナラさ」
夏の光eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth背中を丸めて奴は駅前で 週末の街の風景に溶けている 手に入らぬものなら多くある 甘い夢は逃げてゆく 興醒め顔が見送っている  花のように 着飾った男や女が過ぎてゆく 今、あまりにそれ等は遠過ぎて 麻痺した心に風だけが 生きている事実を告げている  歌うように、微笑むように 静かに凍りついてゆく夏の光  イントロが鳴りだしそうな雲行きだ 夕刻に嗚咽のような鐘の音だ ふと、泣き顔と笑い顔は入り交じる いつもの見慣れた街角が 知らない何処かに見えてくる  終わりの始まりのような 黄ばんだ雲が光っている 手厚い祝福のように 悪魔の囁きのように
非力なる者eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth人生は運命塗れ 午後三時、敗北塗れ ふざけるな、生きてんだ 一から十まで抗って  締めと納得だらけ 縄張りと暗黙だらけ 死んだって構うもんか 一から十まで抗って  おお、太陽 火の玉のように 怒りと悲しみを燃やせ!  それ等は朝に、昼に、夜に、 音無く、形無く、破裂するのだ  「出しゃばるな、身の程知らず 弁えろ、世の中知らず」 誰なんだ?指図すんな! 一から十まで抗って  躓いて明日をも知れず 負け切って行方知れず 認めるな!引っ込めるな! 一から十まで抗って  おお、月光 真冬の吹雪のように 孤独と寂しさを磨け!  それ等は朝に、昼に、夜に、 音無く、形無く、破裂するのだ  人生は運命塗れ 顔半分、泥塗れ ふざけるな!ふざけるな! 一から十まで抗って  抗って、抗い負けて それでも尚、抗い続け 人生は俺のものだ 一から十まで抗って  おお、哀れ 無知で無能なる者 おお、哀れ 無垢で非力なる者  それ等は朝に、昼に、夜に、 音無く、形無く、破裂するのだ
希望の丘eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth「今日こそは良い事がある」 背後から声はする、が 頭の上の雨雲は今も晴れないままだ  闘う誰かの歌は 夜明けの街に今日も又、 脆い夢を震わせながら 歌われて空になる  足音だけが生きている証のようだ 裸足で駆け出したい、そんな気持ちは 路地の朝の霞の消されてゆく  「今日こそは良い事がある」 背後から声はする、が 頭の上の雨雲は今も晴れないままだ  足音だけが生きている証、のようだ 裸足で駆け出したい、そんな気持ちは 路地の朝の霞の消されてゆく  誰かの声が聴きたくて 今日も又、此処に来たが 誰の声も聴こえない 空に黒い鳥が飛ぶ
ひとり道、風の道eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth「なあ、みんなそうなのか?」 街の中 「君はどうなんだ?」 分かれ道 君の後ろ姿、消えてゆく 空に渡り鳥も消えてゆく  いつだってそうなんだ 足元に いつだってそうだった 長い影 お前だけがいつも付いてくる 風に砂埃が舞い上がる  「今暫く、待ってくれ 今ちょっと笑えないから」  空ばかり見上げて歩いて来た 影だけが後ろを付いてくる 何も言わないから、それが、いい 空と影ばかりで、それが、いい  友情とビジネスは紙一重 情熱と虚無は紙一重、さ  「またここらでお別れだ またいつか、何処かで会おう」  両足を揃えて息を吐く 一歩目を踏み出して風を知る  空ばかり見上げて歩いてゆく 影だけが後ろを付いてくる 何も言わないから、それが、いい 空と影ばかりで、それが、いい
片道切符の歌eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth降り立ったホームには 温い風が吹いている 帰らない覚悟を決めて この街にやって来た  嘘みたいな風景 でも嘘じゃない風景 空が割れて落ちてくる アスファルトに影が 歩き疲れた影が 焼き付いて動かない  誰もが知っている、 誰でも知っている事が 未だに分らないから 探してばかりの、 迷ってばかりの日々を 今日も又、繰り返すだけ  地平線の彼方で夕空が 小さな俺を嘲っている  やがて月日も流れ去り やがてそれ等も忘れ去る  「目を覚ます。目を覚まして家を出る 歩き出して何処へ行く 歩き出して彼所へ行く 四番線、色が剥がれて消えて行く 慣れてしまえば大丈夫 何が起きても大丈夫」  みんな分っている、 全て分っている事が どうしても捨てられないから 探してばかりの 迷ってばかりの日々を やっぱり今日も繰り返している  地平線の彼方の朝焼けが 小さな背中を押すようだ  握りしめた切符は片道だ 分らない儘、 列車は走る 迷った儘で、行け。
荒野に針路を取れeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth生れて来た意味は知る由も無いが 此処に立って「今」を見据えている それは傷つき疲れ果ててはいるが 走り出す姿勢を保っている  見渡す限り、青空 旅立つには良い日和だ 水たまりに映る街が 心の風景によく似ていた  「夜が明ける前に覚悟を決めろ」 幾千夜、それを唱えたか 迫りくる闇の中にこそ 探していたものがある筈だ  身を乗り出して手を振って サヨナラを繰り返して 人々の旅は続く 境界線を飛び越して 嵐の荒野に踏み出して 人々の旅は続く  明日に何があるか知る由も無いが 生きている「今日」を見据えている 悲しみは不意に溢れて来るけれど 溺れてちゃ走れないんだ  頭の上から嵐が吹いて 涙代わりの歌を歌って 人々の旅は続く 歩幅をちょっと広く取って 目を開いて、風を切って 人々の旅は続く
矯正視力〇.六eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth何回だってやり直す 悲しみなんて川に捨てる 本当は内ポケットに仕舞ったままだ 仕様が無いから連れて歩く 午後の陽が陰って来て 俺は目を挙ぐ 何も見えちゃいないが  朝な夕なに俺達独り あんな街 こんな街さ 其処で風を見たり 月を見たり、さ 擦れ違って すぐ見えなくなる  携帯電話を破壊して 漸く世界と繋がった 馬鹿な俺は何時でも爪先立ちで ヘッドライトに怯えて歩く 遠くで犬が吠えている 俺は手を振る 誰も振り向きやしないが  ビル間に夜に雨は落ちて あんな人 こんな人さ 其処で夢を見たり 花を見たり、さ 四つ角でまた見えなくなる  何回だってやり直す 何回だってやり直すんだ 静かに朝がやって来て それを迎えて涙をグッと飲み込んでいる ホームの一番電車にはわざと乗らずに 赤い空を見ていた  夜明けに雲が燃えて光って 横顔滲ませるんだ そして俺は右に 君は左、さ 振り向けばもう見えなくなる  朝な夕なに俺達独り あんな街 こんな街さ 其処で風を見たり 月を見たり、さ 擦れ違って すぐ見えなくなる
夜明けの歌eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth夜が明ける 見えるだろ? 東の空 白むのが  朝が来る 判るだろ? 涙眼に陽が映る  俺にも その部屋の窓にも 朝が来る 涙よ止まれよ今直ぐ もう朝だから  夜が明ける 悲しみを笑い飛ばして 夜が明ける  朝が来る 甘い夢叩き壊して 朝が来る  逃げても逃げても逃げても 朝が来る 涙よ止まれよ今直ぐ もう朝だから
静寂が燃えるeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth駆け出したはいいが 靴音が跳ね返り突き刺さる 月曜の太陽に静寂が燃えて姦しい  花には風が 風には雲が 揶揄う様に戯れる  誰か私を知らないか? 誰か私を知らないか!  六月の囁きが 狂おしい午後には  屋根には雨が 時計の音が 震えて饐えて 血を吐く様だ  誰か私を知らないか? 誰か私を知らないか!  (この静けさに耐えかねて嗚咽を漏らしているのは誰だ!)  哀れ明日知らずの灰色の魂よ
踵鳴るeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth窓を叩く空は 割れる様に笑うよ 汚れ眼鏡が青く染まれば 足を鳴らして俺も笑うよ  どうもこうも無い 只、それだけだ 一握の生命のカケラだ 行けば帰らざる雲が行きゃ 俺は口笛を吹きまくるさ  解答は知らない 教典はいらない 歩く踵がそれを識るだろう 朝の地鳴りが告げるだろう  怠く横たわる川面の憂鬱を 赤く煮え立つ空が染めれば 俺は涙をそこに捨てるよ  日も暮れた帰ろうかな 午後六時 全てが遠いが それを誰一人尋ねども 血巡り季巡り撃ち放つさ  道程など知らない 標識はいらない 微笑を湛えて闇と遊べば 誰ぞ知り得ぬ灯も点る
黒い太陽eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth留まって発達中の真っ黒雲に 抗って戦闘中の俺の午後は 傷も露わに前進する 怒り露わに前進すれば  また風は止む またヤツが来る また風は止む 血を吐く様な三十三℃  黒い太陽 焼き付く感傷 街は陽炎 黒く雪は降り積むばかり  ひっ絡まってもんどり打って転げ廻って 突風三秒、猛り狂って花が散るんだ 神の非力 驢馬の背中 手を拱いて呆けた面  また風は止む またヤツが来る また風は止む 皮膚を抉る三十三℃  黒い太陽 焼き付く感傷 街は陽炎 黒く雪は降り積むばかり  嗅覚神経人格
スローモーションeastern youtheastern youthEddie Ashworth・イースタンユースEddie Ashworth・イースタンユースeastern youth午前十一時。 青梅街道は何時にも増して緩い 春は死んでいる 血を流している 柔らかい青の下で  スローモーションで崩れる顔 みんな消えちゃうんだなあ 忘れちまうんだなあ 正午過ぎて空気が濁る 見えざるものが見えてくる  そして桜の花が狂ってる 突き刺さる様に 花は散るよ 花は散るよ 四月の街が狂ってる 笑顔が滲むぜ 破顔一笑  知っている 解っている 祈り飽きているんだ 呆れ果てているんだ 影は病んでいる 雨は止んでいる 溢れ出しているんだ そして枯れてゆくんだ  泣きたいなら泣きゃあいいのによ なんで泣けねえんだろう 笑っちまうんだろう 三時過ぎて欠伸をしてる いつもの声が呼びに来る  そして桜の花が怒ってる 燃え落ちる様に 花が舞うよ 花が舞うよ 四月の街が狂ってる 笑顔が滲むぜ 破顔一笑  ボンヤリ ウットリ 眺めている 来る春を 行く春を  そして桜の花が狂ってる 降り注ぐ様に 花は散るよ 花は散るよ 四月の街が狂ってる 笑顔が滲むぜ 破顔一笑 スローモーションさ
アバヨ、風の残像eastern youtheastern youthEddie Ashworth and イースタンユースEddie Ashworth and イースタンユースeastern youth太陽が燃えて睨んでいる 俺の言葉を遮る様に 上空に闇が笑っている 俺の明日を打ち消す様に  雨風過ぎて夏の朝 心に穴は空きっ放しだ それで今尚、消えないでくれなんて ヤレヤレまいったな  風鈴がいらなくなる頃に 俺はそれを思い出すんだろうな 汗ばんで歪んだ毎日に 俺の視力がまた下がった  息詰まる夜 夏の夜 心に穴は空きっ放しだ 殺すつもりかよ、消えてくれ幻よ ヤレヤレまいったな  俺はあの道で 風を見ただけさ 天沼の空に消えろ! アバヨ、風の残像  そして立っている 俺は立っている 立って心を見つめている 聴いている 俺は聴いている 耳を澄まして聴いているんだ  逃げ水逃げる夏の昼 心に穴は空きっ放しだ それでなんとかやるしか無いさ 時間だ そろそろ行くかな
素晴らしい世界eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth急ぐ言葉は千切れて落ちて足元に転げる 気にすんな、それは蹴飛ばしとけよ 次はすぐ顔出す  笑い、歌い、弾んでいけよ  命かけて笑えるなら 素晴らしい世界 命かけて泣けるなら 素晴らしい世界  君は背中に羽根を生やして 何処へでも飛んでけ 街が季節を飲み干す様に 過ぎし日を飲み干せ  朝に、夜に、弾んでいけよ  命かけて走れるなら 素晴らしい世界 命かけて立ち止まるなら 素晴らしい世界  青い窓開け放て 風の色が見えるだろ?  闇が明日を覆っても 俺達いつもそのまんまさ 時を知る影を知る 笑おうぜ 笑える筈だぜ  やがて何処へ消え去るのか そんな事は言わない 目覚めた時が生まれた時だ 鐘の音鳴り響く  あそこへ、ここへ、弾んでいけよ  眼に今日も炎を映せ 素晴らしい世界 眼に今日も涙を満たせ 素晴らしい世界  素晴らしい世界の果て 素晴らしい光と影
夜の追憶eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthさらば春の日よ また会おう 何時の日か さらば過ぎし日の 青白い三日月よ  あの日も あの時も 月影に縫い付けて置いてきた 淋しさよ 追憶を噛み締める  夜が連れてくる寂寞を弄び 今は噎せ返る夏の夜を感じている カーテンが揺れる度 過去達も揺れている あの日の あの時の 君の目が揺れている  さらば春の日よ また会おう 何時の日か さらば過ぎし日の 青白い三日月よ  「帰らざる思い出よ 待ってくれ。 待ってくれ。」 振り返り呼ぶけれど 何もない 何もない…
葉桜並木eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth心を眠らせ 人々の中へ 花は終わった様だ 葉桜並木  遥か地平に立ちのぼる 焼却場の煙  鍵穴はいつか 合わなくなっていた 雨はあがった様だ 埃の匂い  寝惚け眼に陽光は ぶれる視界を示す そぞろ歩きの疲れ 足の裏との対話  せめて一時、通い合う そっと笑顔を交わし合う 水の底に深く、光る鍵が見える  だけど、それは、いまだ、水の底。
地下室の喧騒eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthあなたは本物なのか? これ等は現実なのか? その声は聞こえる 姿も見えるのに  その壁は成層圏に達する様だ その溝は地核にさえも達する様だ  そうなんだ! 俺とアンタは出会ってない! 幻とビールと煙草の煙  地下室の喧騒は 水洗便所の水に流れて消える 微笑を凌駕する嘲笑の世界で  その距離は月への道より遠い様だ 寂寥は砂漠に落ちた一夜の様だ  どうなんだ? 俺とアンタは出会うだろうか? 幻とビールと煙草の煙  そんな日の朝は常に悲しいもんだ そんな日の朝は何故か晴れている
小さな友人eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthきこえない ふりをして なにをみているの? くうきのなか おしゃべりも つかれたか つちくれで みたされし おもい  ほら、また なみだがお でも、すぐ ばかわらい  彼は心の中の影法師 泣いたり笑ったり忙しい奴さ どうだ 少しは気分がすぐれたか?  むずかしい かおをして どうしたんだ? よさむのまど とおく めをこらしては おもしろい しらせをまっている  あら、また きえちゃったよ でも、まだ いけそうだぞ  彼は心の中の影法師 何時でも何処でも足踏みしている 今尚、何かに焦れている  寄り添い歩み行こうぞ この世の果てまでも  彼は心の中の影法師 時折、迷えば眼鏡もくもる だが目に燃え立つ火を忘れるな
砂塵の彼方へeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth砂の様に 霧雨の様に 真昼は降り注ぐ 拒絶の矢は雲間を射抜いて 空を射落とす 「目蓋に菜の花、思い出哀しい」か、 馬鹿げた感傷だぜ 目を上げる  それを識ろうが識らざろうが 目の前に広がる世界は砂塵の中  流れて消えて行くちぎれ雲 秋風身に滲むビル影の中 鼻唄をぶら下げて立っている  「ソレハアマイノ? ソレハニガイノ? アタタカイノ? ツメタイノ?」 恥じるな声 躊躇うな声よ 太陽の真下へ!  そぞろに歩めば何時の日か 懶惰の闇さえ慈しむ様に 口元に薄笑み浮かべている  何時でも心に鳴り響く 俄かに眠りも打ち覚ます あれは声無き声 歌無き歌  それを識ろうが識らざろうが 目の前に広がる世界は砂塵の中  流れて消えて行くちぎれ雲 秋風身に滲むビル影の中 鼻唄をぶら下げて立っている (言葉は持たずとも)
浮き雲eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth今、午前の空の下 目に滲みいる青と白  舗道が焼ければ 濁った憂いが溶けて流れる 歩く速さで人生は逃げる 想いを連れ去る  苦りきって空を見る 立ち止まって空を見る 漂える我は浮き雲  道すがらに様々の 今日は千切れて転げている  木立の緑が 私の迷路に午後を告げている 頭上を飛び去る飛行機の音が 怠惰を叱る  苦りきって空を見る 立ち止まって空を見る 漂える我は浮き雲  「どこまでゆこうか どこへゆこうか 浮き雲なれば何処へも行けるだろう また流されて日々から日々へ また流されて流れてやるさ。」  そして 電信柱も枯れる頃 雲散霧消の君の顔 流れて漂う浮き雲の 旅は続く
未ダ未ダヨeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth鳥ガ飛ブ 街路樹ノ枝 子供等ノ走ル声 窓ニ焼キ付ク 長イ影 何気ナク頬ニ笑ミ  番茶を飲んでは裁きを待っている 鼻唄混じり 洗濯しながら運命を待ている 小躍リ踊ル  家ヲ出ル 何処ヘ行コウカ 人イキレ 街ニ夜 飲メバ飲マレテ空回リ 夜ノ底 街ノ底  大酒飲んでは裁きを待っている ヨロメキ歩く 酩酊しながら運命を待っている 心ニ雨ガ降ル  『背中ヲ激シク叩カレテ 勢イ余ッテ飛ビ出シテ 右モ左モワカラナイ。 東西南北サマヨッテ 行クモ千里 戻ルモ千里 泣イタッテナンニナル。』  枯れ草を蹴り上げて 何もかも飛び越える 泥まみれで舞い狂う 東西南北さまよって 行くも千里 戻るも千里 未ダ未ダヨ 未ダ未ダヨ  ホラ、夜ガ明ケル 夜ガ明ケル アンナニ遠クマデ夜ハ明ケル
天沼夕景eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthブラリブラリの一人旅 口笛吹けば 悲し侘しの嘆きさえ 路肩の塵よ  滑稽デ、OKダ。 片道切符ダ、サヨナラダ。 コンニチハ。 ドーデスカ? ゴキゲンヨウ。 マタ、イツカ。  今日も 屋根の間に間に陽は落ちて 彼方此方に夜は降る  鳥の声も遠ざかる 馴染みの路地に 夕餉の灯 人々の足並み淡い  何デモナイ今日ダッテ 片道切符ダ、サヨナラダ。 コンニチハ。 ドーデスカ? ゴキゲンヨウ。 マタ、イツカ。  見ろよ 屋根の間に間に陽は落ちて 彼方此方に夜は降る  明日は何かが起こるかな? 無邪気な心は夢を見る そう! 明日もそこらに立っている 駅前で、環八で、何かを待っている  馬鹿は承知のけもの道 涙の花が 明日も何処かに咲くだろう 又、咲くだろう そうさ! 又、陽は落ちて 又、夜が降って 巡り来る 巡り来る
風ノ中eastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youth裂けて弾ける様な 怒り持て 今日は 又、茜入り日の中 薄らぎて 霞か雲か 梢を揺らしているのは 都市の木枯らし 吹き曝しの一日は くれてやるから連れて去れ  今、西日 街を打てり 宵待つ人波に 吹き抜け 吠える 風の音  遠く 連ね連なる 甍の波を 埓も無く眺めていた 寒空に冴えて 青い月 午前四時の風景画 四辻に 路地に 彼らの背中は消える 擦れ違う 日々の狭間に  今、朝日 街を撃てり 徒労の始まりに 聞こえ来るのは 風の音  響き渡る 数多の夢 水は流れ 空に星 野には徒花 風の中
雨曝しなら濡れるがいいさeastern youtheastern youth吉野寿吉野寿eastern youthコンクリートの隙間から顔出した 草の様な花の様な 「なんだってかんだったって知らないよ」 なんでもねぇやと突っ立っている  『雨曝しなら濡れるがいいさ だって、どうせ傘など持って無いんだ 時が来たなら終わるもいいさ それが俺の最後の運命だったら その時、瞼に吹く風も見えるだろう 静かに揺れるだろう  吐き出した溜め息は干涸びて 鳥達が啄んでいったよ 雲が誘いに来るけれど 君の背中には乗れないもんな  雪が降ったら泣いてやるのさ 涙がちょっとの雪なら溶かしちまうだろう 凍りついたら怒りを燃やす それが全ての景色を燃やしちまうだろう その時、心も焼け焦げてしまうだろう 煙と変わるだろう  生まれた日から 後ろは無いさ 広がる世界が在るばかり 見据えてやるさ  強がりばかり並べてやれば ホラ雨雲さえも逃げ出す気配 時が来たなら消えるもいいさ それが俺の最後の運命だったら その時、瞼に吹く風も見えるだろう 静かに揺れるだろう』
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