GLAY

恋人には戻れない、誰もが皆振り向けば愁いのプリズナー。

今までの長い歩みの中で、
徐々に自分達が作り上げてきたスタイルを
もう一度見つめ直し、
大切にする所は大切にして、
変わっていかなければいけない所は
どんどん変えていこうという、
自由な音楽活動での渇望の中から生まれた曲です。
(TAKURO「愁いのPrisoner」コメントより引用)

 2018年11月14日に“GLAY”がニューシングル『愁いのPrisoner/YOUR SONG』をリリースしました。今日のうたコラムでは、メンバーの“TAKURO”が作詞作曲を手がけた、気持ちの良いロックナンバー「愁いのPrisoner」をご紹介。自由な音楽活動での渇望の中から生まれたというこの曲は、あるひとつの<小さな恋の終り>を描いているんです。

運命は容赦なく お互いを傷つけてく
心ない素振りなまま揺れる 揺れる
出会ったあの頃なら 簡単に許し合えた
何気ない言葉でさえ 愁うから

小さな恋の終りに聴こえたのは
慰めによく似た調べ風を纏う
こんなにも貴方を遠く感じてる時でさえ
あぁ 誰より愛しい人
「愁いのPrisoner」/GLAY

 運命とは、わたしたちの意志に関係なく、与えられる幸せや不幸せ。もちろん付き合った当初は、どんなことだって二人なら乗り越えてゆけると信じて疑わなかったことでしょう。でも現実では、その覚悟以上の逆境が<容赦なく>やってきます。そんなとき、本当は強く優しくありたいのに、余裕がなくて<お互いを傷つけて>しまうんですよね。
 
 相手を思いやることができず<心ない素振り>をして、自分も相手からの<何気ない言葉で>この先が不安になって。揺れる、揺れる、二人。結局<出会ったあの頃>のように簡単に許し合うことはできず<小さな恋>は風にさらわれてゆくのです。まだ<貴方>は<誰より愛しい人>なのに、心のどこか「仕方ないよ…」と自分を<慰め>ながら…。

すれ違う恋人達 争い合う大人達
誰にも止められない うねる うねる

幼さを持ち寄り二人暮したのは
頼りない勇気を街が育んでた
今もなお震えるあの肩に涙落ちぬよう
あぁ 誰より不自由な人

抱き寄せても上の空 それは愛がたどり着いた幻
追いかけても掴めない
きっと時が連れてきた愁いのプリズナー
「愁いのPrisoner」/GLAY

 また、TAKUROのコメントにある「長い歩みの中で、徐々に自分達が作り上げてきたスタイル」がこの歌に表れているとすると、それは<幼さを持ち寄り二人暮した>街で作り上げてきた日々のことでしょう。自分にあるのは<頼りない勇気>だったけど、環境に少しずつ育まれながら<震えるあの肩に涙落ちぬよう>愛を守って暮らしてきたのです。
 
 だけど残念なことに、主人公は<運命>に勝てなかったのだと思います。あの日々を「もう一度見つめ直し」てみるのも遅かった。だから、すれ違って、争い合って、この“終り”は誰にも止められない、誰も逃れられない“うねり”だと言い聞かせるしかないのでしょう。もう<抱き寄せても><追いかけても>意味はなく、今は独り<愁いのプリズナー>です。

とどまるな 夢の在り処が不確かでも
独房の扉開けばもはや自由さ
穏やかな日々を数えて暮らせたら幸せと聞かないで
誰より切ない人
「愁いのPrisoner」/GLAY

 ただし歌の終盤、ここでは己の心に対して<とどまるな>と叱咤激励するフレーズが印象的です。愁いに囚われ、後悔に囚われ、まだ愛している気持ちに囚われ、まるで<独房>=【一人用の牢屋】に閉じこもっているような今。しかし<扉開けばもはや自由>なのです。つまり、扉を開けるかどうか、成長できるかどうかは、自分次第だということ。

 そうやって主人公は<独房>で、自分の心と闘っているのでしょう。二人の関係を修復するには間に合わなかったけれど、それでも「自分達が作り上げてきたスタイルをもう一度見つめ直し、大切にする所は大切にして、変わっていかなければいけない所はどんどん変えていこう」と“未来”のために精一杯もがいている最中なのではないでしょうか。

口づけても変わらない あなたのその瞳の奥そらして
街はまるで海の底 そして今は囚われの心プリズナー
恋人には戻れない
誰もが皆振り向けば愁いのプリズナー
「愁いのPrisoner」/GLAY

 誰もが皆振り向けば愁いのプリズナー。そんなフレーズで幕を閉じてゆく歌。この曲を聴いているあなたも、かつては心が<独房>に囚われていたことありませんか? 今まさに<愁いのプリズナー>ではありませんか? わたしたちはその“囚われ”と“解放”の繰り返しで、前に進んでいくものなのかもしれません。是非、あなたの人生の“別れ”を噛み締めながら、GLAYの「愁いのPrisoner」を聴いてみてください…!

◆紹介曲「愁いのPrisoner」
作詞:TAKURO
作曲:TAKURO

◆ニューシングル
『愁いのPrisoner/YOUR SONG』
2018年11月14日発売
CD+DVD PCCN-00031 ¥2,000(tax out)
CD only PCCN-00032 ¥1,200(tax out)
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