小さなこの声、絶対あなたには届かない…。

 9等身の圧倒的なスタイルの良さと、透きとおる歌声をもつ、マレーシア出身の“Iris(アイリス)”という歌姫をご存知ですか?彼女は以前、日テレ『なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付』のヒッチハイク企画で全国を歩き“美少女ヒッチハイカー”としてネットで話題に。さらに講談社主催の「ミスiD2016」も受賞。そして今年4月にメジャーデビューを果たしました。まさにシンデレラストーリーですね…!

 そんな“Iris”が2016年9月14日に2nd Single『小さな声』をリリース!“I love you、I love you”と繰り返し、彼に届かぬ切ない想いを綴ったこの曲は、彼女が自身の小さい頃の想い出を歌ったというミディアムバラードです。公開中のMVでは、感情のままにあふれ出た涙が印象的で「当時の事を思い出して泣いちゃいました。ピュアな恋で、今思うとちょっと笑っちゃいますけどね」とコメント。今日のうたコラムではそんな新曲をご紹介いたします♪

話が途切れて
時計を気にしてるから
もっと一緒にいたい
なんて言えない

「またね」と言いながら
あのコからの電話に
出る後ろ姿を
見送ったりして

あなたは振り返る
ことなく帰ること
分かっているくせして
少し 期待して待つの

I love you I love you
なんてね 背伸びしても
小さなこの声
きっとあなたは知らない
I love you
「小さな声」/Iris

 彼が時計を気にするだけでも、誰かからの電話に出るだけでも、別れ際に振り返ってくれないだけでも、ダメージを受けてしまうのが“片想い”というものですよね…。そして、その傷が重なれば重なるほど、想いを伝える勇気はしぼんでしまうのです。誰にも言えないけれど、そんな密やかな恋がそっと胸の中にあるという方に寄り添ってくれるのが、この「小さな声」という楽曲なんです。余談ですが、中島みゆきさんの「ピアニシモ」という曲にこんな歌詞があります。

わめかなければ届くものじゃない 
がならなければ振り向きもされない
なのに あの人が私にリクエスト
ピアニシモで歌ってください 
ピアニシモで歌ってください
大きな声と同じ力で ピアニシモで歌ってください
「ピアニシモ」/中島みゆき

 ピアニシモとは音楽用語で“とても弱く”という意味。つまり彼女は「小さな声で歌ってください」とリクエストされたのですね。もともと、この歌の主人公の信念は、大人より、男より、何より大きな声で歌ってメッセージを発することでした。そのため最初はそのリクエストに対し、腹を立てて反発をします。しかし曲が進むにつれ<私には それから初めて聴こえたものがある>と“小さい声”ならではの伝える力に気がつくのです。

 もしかしたら「小さな声」の主人公も、たとえ「あなたが好きです」と呟くその声が小さくても、想いの力が大きい声と同じであるならば、いつか彼に伝わるものがあるのではないでしょうか…!現在、片思い中の方は是非、小さい声でも良いので“Iris”の新曲を聴きながら一緒に口ずさんでみてください。そこから少しずつ、何かが変わっていく…かもしれません!

◆2nd Single『小さな声』
2016年9月14日発売
SRCL-9105 ¥1,300(税込)

M1.小さな声
M2.ナツコイ
M3.恋よ叶えて