そんな日が来たら僕も父さん母さんみたいに笑えるかな…。

ねぇお父さん、お父さんはどうして
お母さんを好きになったの?
ねぇお母さん、お母さんはどうして
お父さんと結婚しようと思ったの?

僕が産まれることが分かったその瞬間は
二人はどんな顔してたの?
出会ったときや初めて手と手繋いだときみたいに
笑っていてくれてたの?
「産まれた理由」/高橋優

 そんなフレーズではじまるこの曲は、高橋優が6月22日にリリースしたニューシングル「産まれた理由」のタイトル曲です。彼がデビュー前から一緒に歩んできたスタッフの結婚がきっかけで書き下ろした楽曲であるため“ジューンブライド”に合わせての発売となりました。新郎新婦から両親への感謝を伝えるための最高のウェディングソングであり、また母の日や父の日にも是非この曲をプレゼントしたくなる温かな歌ですねぇ…。

いつか そういつの日にか
僕も愛する人と巡り会える
その日が来たら そんな日が来たら
僕も父さん母さんみたいに笑えるかな?

そして いつか そういつの日にか
僕にも愛する子供が産まれる
その日が来るまで そんな日が来るまで 
二人元気でいてね 笑っててね
その頃には分かるようになるかな 
二人が愛し合った意味
僕が産まれてきた理由を
「産まれた理由」/高橋優

 高橋優はこの曲について「門出を迎える二人に花を添えられるような楽曲を作りたいと思いました。なぜ人は出会い、なぜ結ばれ、なぜ新たな命は誕生するのか?そして幸せとは?今までにないほど壮大なテーマではありましたが、そこにフォーカスを当てて、自分なりの言葉を紡ぎました」とコメント。余談ですが、「産まれた理由」を聴いていて、作家・角田光代さんの「しあわせのねだん」というエッセイにこんな一節があったことを思い出しました。

親と子の立場はいつか逆転して、
おんなじことをなぞる。
私が自分にとって
幸福だと思うことのなかに、それがある。
役まわりを交代できたこと。
(「しあわせのねだん」/角田光代)

 「産まれた理由」にもそんな幸せな“役まわりの交代”を感じます。お父さんお母さんも、そのまたお父さんお母さんの背中を見て生きてきたのでしょうし、<いつの日にか>産まれる僕の<愛する子供>もまた“僕”と<愛する人>の背中を見て育ってゆくのでしょう。それは、長くて尊い尊い愛の連鎖です。二人が愛し合った意味、僕が産まれてきた理由、いつか自分も「これだったんだなぁ」と笑える日が来るといいなぁと思いますね…!

◆14thシングル「産まれた理由」
2016年6月22日発売
通常盤 WPCL-12386 ¥1200(税抜)
期間生産限定盤 WPZL-31193 ¥2000(税抜)

1.産まれた理由 
2.WEEKEND JOURNEY
3.ヘベレケ行進曲
4.サングラス/メガネツインズ(高橋優&亀田誠治)